説明

多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービス方法及びその装置

【課題】異種ネットワークにおいて同時データ伝送サービスの方法、送信装置、及び方針管理装置を提供する。
【解決手段】送信装置の現在位置に対応する接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得し、伝送対象データを2つ以上の部分データに分割し、ネットワーク選択方針に従って部分データを選択し、接続対象ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうち最適のネットワークに接続し、選択された部分データを伝送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同時データ伝送方法に関し、より詳しくは、多重ネットワーク環境でネットワーク選択方針に従って伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、端末装置が収集するネットワーク情報によって識別される多数のネットワークインターフェースの中から選別されたネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を提供して端末装置の接続を誘導する多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービス方法と、送信装置及び送信装置の動作方法、そして方針管理装置及び方針管理装置の動作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、事業者は多数の無線技術に基づいたサービスを同時に提供する場合が多い。韓国内の場合、主要事業者はWCDMA、CDMA、WiBro及び最近では近距離無線ネットワークであるWLAN(WiFi)技術まで導入してネットワークを構築し、サービスしている。更に、最近はLTE(Long Term Evolution)網が活発に導入されている。
【0003】
このように色々なネットワークが混在する多重ネットワーク(Heterogeneous network)環境で端末装置がこれを介してデータサービスを利用する現方式は、端末装置使用者の直接的な変更による接続ネットワーク選択方式であって、事業者側の介入(controllability)が排除された方式であるため、事業者立場を考慮するとき望ましくない方式といえる。
【0004】
一方、スマートフォン、タブレットPCなど多様な無線機器が増加しデータ料金が低価格となると共に多様な大容量データサービスが増加している。このような状況で、事業者のネットワーク負荷率が急激に上昇するにつれて、網への投資費の多くの支出が必要となり、サービスの安定性が脅かされている。
【0005】
よって、色々なネットワークが混在する多重ネットワーク環境でネットワークの状態に応じて能動的に端末装置の接続ネットワークを選択し、選択されたネットワークを利用した効率的なデータ伝送のための新しいサービス方法が求められている。
【0006】
発明の開示
本発明は、上記の事情を勘案して創出されたもので、本発明で解決しようとする課題は、多重ネットワーク環境でネットワーク選択方針に従って伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、端末装置が収集するネットワーク情報によって識別される多数のネットワークインターフェースの中から選別されたネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を提供して端末装置の接続を誘導できるようにすることにある。
【0007】
上記目的を達成するための本発明の第1観点による送信装置は、現在位置に対応する接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する情報取得部;上記ネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する制御部;及び、上記ネットワーク選択方針に基づいて上記接続対象ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの最適のネットワークに接続して上記選択された部分データを伝送する通信部;を含む。
【0008】
望ましくは、上記接続対象ネットワークインターフェース情報は、上記現在位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断し、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいた優先接続ネットワークインターフェース情報でありうる。
【0009】
上記目的を達成するための本発明の第2観点による方針管理装置は、送信装置の位置に基づいて送信装置周辺のネットワークインターフェースとしての接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成部;及び、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供して上記接続対象ネットワークインターフェース情報のうちの最適のネットワークインターフェースへの接続を誘導する方針提供部;を含む。
【0010】
望ましくは、上記ネットワークインターフェースは、上記送信装置が認証無しで接続可能なネットワークインターフェースを含み、上記接続対象ネットワークインターフェース情報は、上記送信装置が認証無しで接続可能なネットワークインターフェースのうち既に登録された地域別ネットワークインターフェースに関するリストに含まれるネットワークインターフェースに対する情報でありうる。
【0011】
望ましくは、上記接続対象ネットワークインターフェース情報は、上記送信装置の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断し、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいた優先接続ネットワークインターフェース情報でありうる。
【0012】
望ましくは、上記方針提供部は、上記接続対象ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの特定ネットワークインターフェースについて上記送信装置に対応するデータが感知されない場合、上記特定ネットワークへの接続を中止させるためのネットワーク選択方針を上記送信装置に提供できる。
【0013】
上記目的を達成するための本発明の第3観点による方針管理装置の動作方法は、送信装置の位置に対応するネットワークインターフェースを識別する装置識別段階;上記ネットワークインターフェースと関連する接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成段階;及び、上記接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供して上記接続対象ネットワークインターフェース情報のうちの最適のネットワークインターフェースへの接続を誘導する接続誘導段階;を含む。
【0014】
望ましくは、上記接続対象ネットワークインターフェース情報は、上記送信装置の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断し、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいた優先接続ネットワークインターフェース情報でありうる。
【0015】
上記目的を達成するための本発明の第4観点による送信装置は、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能と関連した優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する情報取得部;上記ネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する制御部;及び、上記ネットワーク選択方針に含まれた上記優先接続ネットワークインターフェース情報によって上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部に優先接続し、上記選択された部分データを伝送する通信部;を含む。
【0016】
上記目的を達成するための本発明の第5観点による方針管理装置は、送信装置が接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する性能判断部;上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成部;及び、上記優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供し、上記優先接続ネットワークインターフェース情報によって上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部への優先接続を誘導する方針提供部;を含む。
【0017】
望ましくは、上記性能判断部は、上記少なくとも一つのネットワークインターフェースの各々に対し、上記送信装置に対応する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を取得し、上記接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を利用して上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断できる。
【0018】
望ましくは、上記接続履歴情報は、上記少なくとも一つのネットワークインターフェースの各々に対する上記送信装置の接続試行回数、接続試行時の認証失敗率、及び接続回数のうちの少なくとも一つを含み、上記動作状態情報は、上記少なくとも一つのネットワークインターフェースの各々の誤動作有無、接続された装置の数、及び処理トラフィック量のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0019】
望ましくは、上記優先接続ネットワークインターフェース情報は、上記少なくとも一つのネットワークインターフェースのうち、優先接続を誘導するネットワークインターフェースに対応する優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェースに対応する接続制限リストのうちの少なくともどちらか一方を含むことができる。
【0020】
上記目的を達成するための本発明の第6観点による送信装置の動作方法は、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能と関連した優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する情報取得段階;上記ネットワーク選択方針に含まれた上記優先接続ネットワークインターフェース情報によって上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部に優先接続する優先接続段階;上記ネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する部分データ選択段階;及び、上記選択された部分データを、上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部を通して伝送する部分データ伝送段階;を含む。
【0021】
上記目的を達成するための本発明の第7観点による方針管理装置の動作方法は、送信装置が接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する性能判断段階;上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成段階;及び、上記優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供し、上記優先接続ネットワークインターフェース情報によって上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部への優先接続を誘導する方針提供段階;を含む。
【0022】
よって、本発明の多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービス方法によれば、多重ネットワーク環境でネットワーク選択方針に従って伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、端末装置が収集するネットワーク情報によって識別される多数のネットワークインターフェースの中から選別されたネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を提供して端末装置の接続を誘導することにより、端末装置の現在位置で最適のネットワークインターフェースへの接続を効率的に制御して効率的で信頼度の高い多重ネットワーク基盤データ同時伝送サービスを具現でき、更にデータ分割伝送を通してデータ伝送速度を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
上記及び他の、本件発明の実施例による目的、機能及び効果は、以下の添付した図面を参照した詳細な説明により、更に明確になる。
【図1】本発明の実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムの概略的な構成図である。
【図2】本発明の実施例による端末装置の概略的な構成図である。
【図3】本発明の実施例による方針管理装置の概略的な構成図である。
【図4】本発明の実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムの動作方法を説明するための概略的な順序図である。
【図5】本発明の実施例による端末装置の動作を説明するための概略的なフローチャートである。
【図6】本発明の実施例による方針管理装置の動作を説明するための概略的なフローチャートである。
【図7】本発明の実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムの概略的な構成図である。
【図8】本発明の実施例による方針管理装置の概略的な構成図である。
【図9】本発明の実施例による送信装置の概略的な構成図である。
【図10】本発明の実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムの動作方法を説明するための概略的な順序図である。
【図11】本発明の実施例による方針管理装置の動作を説明するための概略的なフローチャートである。
【図12】本発明の実施例による送信装置の動作を説明するための概略的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照しながら本発明の望ましい実施例について説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムの概略的な構成図である。
【0026】
図1に示されているように、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムは、データを2つ以上の部分データに分割し、上記2つ以上の部分データのうちの一方の部分に対応する第1部分データに特定仮想ネットワーク接続情報を含めて送信し、上記2つ以上の部分データのうちの他方の部分に対応する第2部分データに上記仮想ネットワーク接続情報を含めて送信する送信装置としての端末装置100と、端末装置100から上記第1部分データを受信する第1ネットワークインターフェース200と、端末装置100から上記第2部分データを受信する第2ネットワークインターフェース300と、第1ネットワークインターフェース200から上記第1部分データを受信し第2ネットワークインターフェース300から上記第2部分データを受信し、受信された上記第1部分データ及び上記第2部分データに含まれた仮想ネットワーク接続情報を基に特定仮想ネットワーク接続情報による第1部分データ及び第2部分データを結合して上記データを生成する受信装置としての管理装置400とを含む。また、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムは、管理装置400から結合されたデータを受信する外部装置500、及びネットワーク選択方針を提供する方針管理装置600を含む構成を有する。
【0027】
本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスは、端末装置100と外部装置500との間のデータ送受信に対してデータを分割し複数個の多重ネットワークを使用して送受信する構成を具現している。
【0028】
従って、本発明では、一つのセッションに対して複数個の多重ネットワークを通した同時リンク伝送を具現するために、管理装置400でセッション分割がなされている。このとき、端末装置100は、複数個の多重ネットワーク各々と連結されるため、管理装置400は複数個の多重ネットワークを通して形成されるそれぞれの同時リンクが単一の端末装置100とのリンクであることを認知し、単一の端末装置100を同時リンクと単一の主体として管理しなければならない。このために、端末装置100に対応して同時伝送サービスのための別途の仮想ネットワーク接続情報(例:仮想IP)を割当及び管理することが必然的に要求されるのである。
【0029】
外部装置500は、管理装置400を介した端末装置100とのデータ送受信を行なうサーバー装置を指し、管理装置400を介したデータ送受信を通して端末装置100に、例えばポータルサービス、コンテンツ提供サービスなど多様なサービスを提供できる。
【0030】
多重ネットワークには、例えば、WCDMA、CDMA、WiBro、WLAN(WiFi)及びLTE(Long Term Evolution)を含む多様な接続ネットワークが該当し得るが、本実施例では説明の便宜のために、無線パケットサービスネットワーク(WCDMA)を指す第1ネットワーク(以下、“3Gネットワーク”という)と、近距離無線ネットワーク(WiFi)を指す第2ネットワーク(以下、“WiFiネットワーク”という)に限定して説明することにする。
【0031】
これにより、第1ネットワークインターフェース200は、3Gネットワークすなわち無線パケットサービスネットワークを運用するためのGGSN(Gateway GPRS Support Node)装備を指すことになり、また、第2ネットワークインターフェース300は、WiFiネットワークすなわち近距離無線ネットワークを運用するためのアクセスポイント(AP)を指すことになる。
【0032】
また、端末装置100及び管理装置400は、サービスフロー、すなわち同時データ伝送サービスを利用してデータを伝送する主体によって、つまりアップリンク過程及びダウンリンク過程によって、送信装置にもなり得、受信装置にもなり得る。本実施例では説明の便宜のために、多重ネットワーク環境に位置してデータ送受信を行なう端末装置100を想定して説明し、端末装置100に同時データ伝送サービスを提供する管理装置400を想定して説明することにする。
【0033】
端末装置100は、方針管理装置600から現在位置に対応するネットワーク選択方針を取得する。
【0034】
すなわち、端末装置100は、事象の発生例えば、設定周期ごとの該当位置で、3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報、及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含むネットワーク情報を収集し、収集されたネットワーク情報を含む方針要請を3Gネットワークを通して方針管理装置600に伝達することにより、現在位置に対応するネットワーク選択方針を取得するようになる。
【0035】
つまり、端末装置100は、収集されたネットワーク情報を含む方針要請を、既に登録された地域別ネットワークインターフェースリストを管理する方針管理装置600に伝達することにより、上記収集されたネットワーク情報によって識別される多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、上記、既に登録された地域別ネットワークインターフェース300のリストと一致する第2ネットワークインターフェース300の情報である上記接続対象ネットワークインターフェース情報を上記ネットワーク選択方針を通して方針管理装置600から受信する。
【0036】
このとき、端末装置100は、端末装置100の現在位置に対応する第2ネットワークインターフェース300の別の状態情報例えば、接続された端末装置の数、トラフィック状態を基に選別される特定第2ネットワークインターフェース300の情報、または既に登録された第2ネットワークインターフェース300のリストのうちの一部分に該当する接続対象ネットワークインターフェース情報を方針管理装置600から受信する。ここで、接続対象ネットワークインターフェース情報リストの場合、接続優先順位が設定された状態で受信されることができる。
【0037】
これを通して、端末装置100は、方針管理装置600から受信される接続対象ネットワークインターフェース情報を基に、現在位置で接続可能な多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、保安性が保障されない未登録のネットワークインターフェースを除いた特定第2ネットワークインターフェース300に接続できる。ここで、未登録のネットワークインターフェースはWiFiネットワーク上で任意に設けられたネットワークインターフェースを指すものであり、登録された事業者により運用される第2ネットワークインターフェース300と同様に設定されて、接続された端末装置に対する使用者情報だけを取得する。
【0038】
また、端末装置100は、同時伝送サービスの利用のために、伝送対象データから分割された部分データを選択する。
【0039】
すなわち、端末装置100は、多重ネットワーク環境、つまり3Gネットワーク及びWiFiネットワークを利用したデータ同時伝送のために伝送対象データをネットワーク数に対応するように分割し、このような分割過程は方針管理装置600から伝達されるネットワーク選択方針に従って行なわれることができる。
【0040】
つまり、端末装置100は、ネットワーク選択方針に含まれた第1ネットワークインターフェース200へのデータ伝送のための第1伝送速度及び第2ネットワークインターフェース300へのデータ伝送のための第2伝送速度を確認し、確認された伝送速度に基づいて分割された部分データのうち第1ネットワークインターフェース200に伝送する第1部分データを選択すると共に、残りの部分データを第2ネットワークインターフェース300に伝送する第2部分データとして選択する。
【0041】
これを通して、端末装置100は、ネットワーク選択方針、及びリアルタイムで変更されるネットワーク別トラフィック分配率に基づいた上述のデータ選択過程を行なうことによって、3Gネットワーク及びWiFiネットワークの相対的利用比率を、例えば3Gネットワーク10%及びWiFiネットワーク90%、3Gネットワーク90%及びWiFiネットワーク10%、3Gネットワーク50%及びWiFiネットワーク50%、などのように適用できる。
【0042】
それから、端末装置100は、ネットワーク選択方針に基づいて特定第2ネットワークインターフェース300に接続して部分データを伝送する。
【0043】
すなわち、端末装置100は、ネットワーク選択方針に含まれた接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて現在位置で接続可能なWiFiネットワークすなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち特定第2ネットワークインターフェース300を選別し、選別された特定第2ネットワークインターフェース300に接続して第2部分データを伝送する。
【0044】
これにより、端末装置100は、第1部分データを3Gネットワークに位置する第1ネットワークインターフェース200に送信し、第1ネットワークインターフェース200は第1部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。そして、端末装置100は、接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて選別された特定第2ネットワークインターフェース300に第2部分データを送信し、第2ネットワークインターフェース300は第2部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。
【0045】
管理装置400は、第1ネットワークインターフェース200から第1部分データを受信し第2ネットワークインターフェース300から第2部分データを受信し、受信された第1部分データ及び第2部分データに含まれた仮想ネットワーク接続情報を基に第1部分データ及び第2部分データを結合してデータを生成することにより、端末装置100が伝送しようとした伝送対象データに復元する。
【0046】
すなわち、管理装置400は、受信される色々な部分データに含まれた仮想ネットワーク接続情報を基に同一仮想ネットワーク接続情報を有する第1部分データ及び第2部分データを認知し、これらを該当部分データに含まれた順序情報に沿って組合せ及び結合することにより、本来の伝送対象データを生成できる。
【0047】
そして、管理装置400は、第1部分データ及び第2部分データのうちの少なくともどちらか一方の部分データを通して認知される最終宛先に該当する外部装置の接続情報を利用して、復元された伝送対象データを外部装置500へ伝送する。
【0048】
このように端末装置100で分割された第1部分データ及び第2部分データは、多重ネットワークを通して管理装置400を経由する過程で管理装置400により結合されて本来の伝送対象データに復元され、復元された伝送対象データは一つのデータとして最終宛先である外部装置500へ伝達される。
【0049】
方針管理装置600は、端末装置100の方針要請に従って端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する。
【0050】
すなわち、方針管理装置600は、収集されたネットワーク情報、つまり、現在位置に対応する3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含む方針要請を端末装置100から受信し、受信されたネットワーク情報から端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する。
【0051】
また、方針管理装置600は、識別された第2ネットワークインターフェース300の情報に基づいて接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0052】
すなわち、方針管理装置600は、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、未登録のネットワークインターフェースを除いた残りのネットワークインターフェース情報に該当する接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0053】
このために、方針管理装置600は、既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストを管理するようになり、これに基づいて、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち上記既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストと一致する第2ネットワークインターフェース300の情報である上記接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0054】
このとき、上記接続対象ネットワークインターフェース情報には、端末装置100の現在位置に対応する第2ネットワークインターフェース300の別の状態情報、例えば、接続された端末装置の数、トラフィック状態を基に選別された特定第2ネットワークインターフェース300の情報が含まれるか、既に登録された第2ネットワークインターフェース300のリストのうちの一部分に該当する一つ以上の第2ネットワークインターフェース300の情報のリストが含まれることができる。ここで、接続対象ネットワークインターフェース情報に該当する第2ネットワークインターフェース300の情報のリストの場合、接続優先順位が予め設定されることができる。
【0055】
また、方針管理装置600は、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することによって特定第2ネットワークインターフェース300への接続を誘導する。
【0056】
すなわち、方針管理装置600は、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することにより、端末装置100が、現在位置で接続可能なWiFiネットワークすなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、特定第2ネットワークインターフェース300を選択して接続できるように誘導する。
【0057】
一方、方針管理装置600は、上記接続対象ネットワークインターフェース情報以外に、例えば、加入者選好度、加入者類型、加入料金制、サービス対象アプリケーションの類型などを含む多重ネットワーク上の多様なネットワーククパラメータ、及びネットワーク状態変動による、端末装置100及び管理装置400から受信されるネットワーク状態情報に基づいて、多重ネットワーク環境、例えば3Gネットワーク及びWiFiネットワークを利用したデータ同時伝送のために伝送対象データをネットワーク数に対応して分割できるようにネットワーク間相対的利用比率を含むネットワーク選択方針を決定して端末装置100及び管理装置400に提供することができる。
【0058】
また、方針管理装置600は、上記ネットワーク選択方針の提供以後、特定第2ネットワークインターフェース300のトラフィック状態をモニタリングする。
【0059】
すなわち、方針管理装置600は、ネットワーク選択方針の提供を通した特定第2ネットワークインターフェース300への接続を誘導した後、上記特定第2ネットワークインターフェース300に対するトラフィックを監視して、接続誘導された端末装置100に対応するトラフィックが感知されない場合、特定第2ネットワークインターフェース300への接続を中止させるためのネットワーク選択方針を上記端末装置100に提供することにより、端末装置100が未登録のネットワークインターフェースと疑われる上記特定第2ネットワークインターフェース300に対するトラフィックを遮断できるようにする。
【0060】
以下、図2を参照しながら本発明の実施例による端末装置100についてより具体的に説明する。
【0061】
すなわち、端末装置100は、現在位置に対応するネットワーク選択方針を取得する情報取得部110;伝送対象データから分割された部分データを選択する制御部120;及び、第2ネットワークインターフェース300に接続して部分データを伝送する通信部130;を含む構成を有する。ここで、情報取得部110及び制御部120は、端末装置100に搭載されたOSカーネルに搭載される形態を有し、端末装置100に内蔵またはダウンロードされて搭載された特定アプリケーションの要請に従ってデータ同時伝送サービスのための一連の動作を行なう。また、通信部130は、3Gネットワークを利用して第1ネットワークインターフェース200と連動し、WiFiネットワークを利用して第2ネットワークインターフェース300と連動するための通信モジュールを指す。
【0062】
情報取得部110は、方針管理装置600から現在位置に対応するネットワーク選択方針を取得する。
【0063】
すなわち、情報取得部110は、事象の発生例えば、設定周期ごとの該当位置で3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報、及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含むネットワーク情報を収集し、収集されたネットワーク情報を含む方針要請を3Gネットワークを通して方針管理装置600に伝達することにより、現在位置に対応するネットワーク選択方針を取得するようになる。
【0064】
つまり、情報取得部110は、収集されたネットワーク情報を含む方針要請を、既に登録された地域別ネットワークインターフェースリストを管理する方針管理装置600に伝達することにより、上記収集されたネットワーク情報によって識別される多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、上記既に登録された地域別ネットワークインターフェース300のリストと一致する第2ネットワークインターフェース300の情報である上記接続対象ネットワークインターフェース情報を、方針管理装置600から上記ネットワーク選択方針を通して受信するようになる。
【0065】
このとき、情報取得部110は、端末装置100の現在位置に対応する第2ネットワークインターフェース300の別の状態情報、例えば、接続された端末装置の数、トラフィック状態を基に選別される特定第2ネットワークインターフェース300の情報、または既に登録された第2ネットワークインターフェース300のリストのうちの一部分に該当する接続対象ネットワークインターフェース情報を方針管理装置600から受信するようになる。ここで、接続対象ネットワークインターフェース情報リストの場合、接続優先順位が予め設定された状態で受信されることができる。
【0066】
これを通して、端末装置100は、方針管理装置600から受信される接続対象ネットワークインターフェース情報を基に、現在位置で接続可能な多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、保安性が保障されない未登録のネットワークインターフェースを除いた特定第2ネットワークインターフェース300に接続できる。ここで、未登録のネットワークインターフェースはWiFiネットワーク上で任意に設けられたネットワークインターフェースを指すものであり、登録された事業者により運用される第2ネットワークインターフェース300と同様に設定されて、接続された端末装置に対する使用者情報だけを取得する。
【0067】
また、制御部120は、同時伝送サービスを利用するために伝送対象データから分割された部分データを選択する。
【0068】
すなわち、制御部120は、多重ネットワーク環境、すなわち3Gネットワーク及びWiFiネットワークを利用したデータ同時伝送のために伝送対象データをネットワーク数に対応するように分割し、このような分割過程は方針管理装置600から伝達されるネットワーク選択方針に従って行なわれることができる。
【0069】
制御部120は、送信データを2またはそれ以上の部分データに分割するように構成されたデータ分割部分と、ネットワーク選択方針に従って、この部分データを選択する制御部分とを含むことが可能である。
【0070】
つまり、制御部120は、ネットワーク選択方針に含まれた第1ネットワークインターフェース200へのデータ伝送のための第1伝送速度及び第2ネットワークインターフェース300へのデータ伝送のための第2伝送速度を確認し、確認された伝送速度に基づいて分割された部分データのうち第1ネットワークインターフェース200に伝送する第1部分データを選択すると共に、残りの部分データを第2ネットワークインターフェース300に伝送する第2部分データとして選択する。
【0071】
これを通して、制御部120は、ネットワーク選択方針、及びリアルタイムで変更されるネットワーク別トラフィック分配率に基づいた上述のデータ選択過程を行なうことにより、3Gネットワーク及びWiFiネットワークの相対的利用比率を、例えば、3Gネットワーク10%及びWiFiネットワーク90%、3Gネットワーク90%及びWiFiネットワーク10%、3Gネットワーク50%及びWiFiネットワーク50%、などのように適用できる。
【0072】
通信部130は、ネットワーク選択方針に基づいて特定第2ネットワークインターフェース200に接続して部分データを伝送する。
【0073】
すなわち、通信部130は、ネットワーク選択方針に含まれた接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて現在位置で接続可能なWiFiネットワークすなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち特定第2ネットワークインターフェース300を選別し、選別された特定第2ネットワークインターフェース300に接続して第2部分データを伝送する。
【0074】
これにより、通信部130は、第1部分データを3Gネットワークに位置する第1ネットワークインターフェース200へ送信し、第1ネットワークインターフェース200は第1部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。そして、端末装置100は、接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて選別された特定第2ネットワークインターフェース300に第2部分データを送信し、第2ネットワークインターフェース300は第2部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。
【0075】
以下、図3を参照しながら本発明の実施例による方針管理装置600のより具体的な構成を説明する。
【0076】
すなわち、方針管理装置600は、接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成部610、及び上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供する方針提供部620を含む構成を有する。
【0077】
情報生成部610は、端末装置100の方針要請に従って端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する。
【0078】
すなわち、情報生成部610は、収集されたネットワーク情報、つまり、現在位置に対応する3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含む方針要請を端末装置100から受信し、受信されたネットワーク情報から端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する。
【0079】
また、情報生成部610は、識別された第2ネットワークインターフェース300の情報に基づいて接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0080】
すなわち、情報生成部610は、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、未登録のネットワークインターフェースを除いた残りのネットワークインターフェース情報に該当する接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0081】
このために、情報生成部610は、既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストを管理するようになり、これに基づいて、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち上記既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストと一致する第2ネットワークインターフェース300の情報である上記接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0082】
このとき、上記接続対象ネットワークインターフェース情報には、端末装置100の現在位置に対応する第2ネットワークインターフェース300の別の状態情報、例えば、接続された端末装置の数、トラフィック状態を基に選別された特定第2ネットワークインターフェース300の情報が含まれるか、既に登録された第2ネットワークインターフェース300のリストのうちの一部分に該当する一つ以上の第2ネットワークインターフェース300の情報のリストが含まれることができる。ここで、接続対象ネットワークインターフェース情報に該当する第2ネットワークインターフェース300の情報のリストの場合、接続優先順位が予め設定されることができる。
【0083】
方針提供部620は、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することによって特定第2ネットワークインターフェース300への接続を誘導する。
【0084】
すなわち、方針提供部620は、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することにより、端末装置100が、現在位置で接続可能なWiFiネットワークすなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、特定第2ネットワークインターフェース300を選択して接続できるように誘導する。
【0085】
一方、方針提供部620は、上記接続対象ネットワークインターフェース情報以外に、例えば、加入者選好度、加入者類型、加入料金制、サービス対象アプリケーションの類型などを含む多重ネットワーク上の多様なネットワーククパラメータ、及びネットワーク状態変動による、端末装置100及び管理装置400から受信されるネットワーク状態情報に基づいて、多重ネットワーク環境、すなわち3Gネットワーク及びWiFiネットワークを利用したデータ同時伝送のために伝送対象データをネットワーク数に対応して分割できるようにネットワーク間相対的利用比率を含むネットワーク選択方針を決定して端末装置100及び管理装置400に提供することができる。
【0086】
また、方針提供部620は、上記ネットワーク選択方針の提供以後、特定第2ネットワークインターフェース300のトラフィック状態をモニタリングする。
【0087】
すなわち、方針提供部620は、ネットワーク選択方針の提供を通した特定第2ネットワークインターフェース300への接続を誘導した後、上記特定第2ネットワークインターフェース300に対するトラフィックを監視して、接続誘導された端末装置100に対応するトラフィックが感知されない場合、特定第2ネットワークインターフェース300への接続を中止させるためのネットワーク選択方針を上記端末装置100に提供することにより、端末装置100が未登録のネットワークインターフェースと疑われる上記特定第2ネットワークインターフェース300に対するトラフィックを遮断できるようにする。
【0088】
以上考察したように、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムによれば、多重ネットワーク(Heterogeneous network)環境でネットワーク選択方針に従って伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、端末装置が収集するネットワーク情報によって識別される多数のネットワークインターフェースのうち未登録のネットワークインターフェースを区分して接続可能なネットワークインターフェースを選別し、選別されたネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を提供して端末装置の接続を誘導することにより、端末装置の現在位置で最適のネットワークインターフェースへの接続を効率的に制御して効率的で信頼度の高い多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスを具現でき、更にデータ分割伝送を通してデータ伝送速度を増大させることができる。
【0089】
以下では、図4ないし図6を参照しながら本発明の実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービス方法を説明する。ここで、上述の図1乃至図3に示された構成は、説明の便宜のために該当参照番号を言及して説明することにする。
【0090】
先に、図4を参照して本発明の実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムの動作方法を説明する。
【0091】
まず、端末装置100が現在位置に対応するネットワーク選択方針を要請する(S110〜S120)。
【0092】
望ましくは、端末装置100は、事象の発生例えば、設定周期ごとの該当位置で3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報、及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含むネットワーク情報を収集し、収集されたネットワーク情報を含む方針要請を、3Gネットワークを通して方針管理装置600に伝達することにより、現在位置に対応するネットワーク選択方針を要請する。
【0093】
それから、方針管理装置600が端末装置100の方針要請に従って端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する(S130)。
【0094】
望ましくは、方針管理装置600は、収集されたネットワーク情報、つまり、現在位置に対応する3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含む方針要請を端末装置100から受信し、受信されたネットワーク情報から端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する。
【0095】
次に、方針管理装置600は、識別された第2ネットワークインターフェース300の情報に基づいて接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する(S140〜S150)。
【0096】
望ましくは、方針管理装置600は、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、未登録のネットワークインターフェースを除いた残りのネットワークインターフェース情報に該当する接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0097】
このために、方針管理装置600は、既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストを管理するようになり、これに基づいて、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち上記既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストと一致する第2ネットワークインターフェース300の情報である上記接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0098】
このとき、上記接続対象ネットワークインターフェース情報には、端末装置100の現在位置に対応する第2ネットワークインターフェース300の別の状態情報、例えば、接続された端末装置の数、トラフィック状態を基に選別された特定第2ネットワークインターフェース300の情報が含まれるか、既に登録された第2ネットワークインターフェース300のリストのうちの一部分に該当する一つ以上の第2ネットワークインターフェース300の情報のリストが含まれることができる。ここで、接続対象ネットワークインターフェース情報に該当する第2ネットワークインターフェース300の情報のリストの場合、接続優先順位が予め設定されることができる。
【0099】
次に、方針管理装置600は、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することにより、特定第2ネットワークインターフェース300への接続を誘導する(S160〜S170)。
【0100】
望ましくは、方針管理装置600は、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することにより、端末装置100が、現在位置で接続可能なWiFiネットワーク、すなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、特定第2ネットワークインターフェース300を選択して接続できるように誘導する。
【0101】
更に、端末装置100は、同時伝送サービスを利用するために伝送対象データから分割された部分データを選択する(S180)。
【0102】
望ましくは、端末装置100は、多重ネットワーク環境、すなわち3Gネットワーク及びWiFiネットワークを利用したデータ同時伝送のために伝送対象データをネットワーク数に対応するように分割し、このような分割過程は方針管理装置600から伝達されるネットワーク選択方針に従って行なわれることができる。
【0103】
つまり、端末装置100は、ネットワーク選択方針に含まれた第1ネットワークインターフェース200へのデータ伝送のための第1伝送速度及び第2ネットワークインターフェース300へのデータ伝送のための第2伝送速度を確認し、確認された伝送速度に基づいて分割された部分データのうち第1ネットワークインターフェース200に伝送する第1部分データを選択すると共に、残りの部分データを第2ネットワークインターフェース300に伝送する第2部分データとして選択するようになる。
【0104】
これを通して、端末装置100は、ネットワーク選択方針、及びリアルタイムで変更されるネットワーク別トラフィック分配率に基づいた上述のデータ選択過程を行なうことによって、3Gネットワーク及びWiFiネットワークの相対的利用比率を、例えば、3Gネットワーク10%及びWiFiネットワーク90%、3Gネットワーク90%及びWiFiネットワーク10%、3Gネットワーク50%及びWiFiネットワーク50%、などのように適用できる。
【0105】
そして、端末装置100がネットワーク選択方針に基づいて特定第2ネットワークインターフェース300に接続して部分データを伝送する(S190〜S200)。
【0106】
望ましくは、端末装置100は、ネットワーク選択方針に含まれた接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて、現在位置で接続可能なWiFiネットワーク、すなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち特定第2ネットワークインターフェース300を選別し、選別された特定第2ネットワークインターフェース300に接続して第2部分データを伝送する。
【0107】
これにより、端末装置100は、第1部分データを3Gネットワークに位置する第1ネットワークインターフェース200へ送信し、第1ネットワークインターフェース200は第1部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。そして、端末装置100は、接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて選別された特定第2ネットワークインターフェース300に第2部分データを送信し、第2ネットワークインターフェース300は第2部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。
【0108】
以後、管理装置400が第1ネットワークインターフェース200から第1部分データを受信し第2ネットワークインターフェース300から第2部分データを受信し、受信された第1部分データ及び第2部分データに含まれた仮想ネットワーク接続情報を基に第1部分データ及び第2部分データを結合してデータを生成することにより、端末装置100が伝送しようとした伝送対象データに復元する(S210〜S220)。
【0109】
すなわち、管理装置400は、受信される色々な部分データに含まれた仮想ネットワーク接続情報を基に同一の仮想ネットワーク接続情報を有する第1部分データ及び第2部分データを認知し、これらを該当部分データに含まれた順序情報に沿って組合せ及び結合することにより、本来の伝送対象データを生成できる。
【0110】
そして管理装置400は、第1部分データ及び第2部分データのうちの少なくともどちらか一方の部分データを通して認知される最終宛先に該当する外部装置の接続情報を利用して、復元された伝送対象データを外部装置500へ伝送する。
【0111】
このように端末装置100で分割された第1部分データ及び第2部分データは、多重ネットワークを通して管理装置400を経由する過程で管理装置400により結合されて本来の伝送対象データに復元され、復元された伝送対象データは一つのデータとして最終宛先である外部装置500へ伝達される。
【0112】
以下では、図5を参照しながら本発明の実施例による端末装置100の動作方法を説明する。
【0113】
先ず、方針管理装置600から現在位置に対応するネットワーク選択方針を取得する(S310〜S330)。
【0114】
望ましくは、情報取得部110は、事象の発生例えば、設定周期ごとの該当位置で、3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報、及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含むネットワーク情報を収集し、収集されたネットワーク情報を含む方針要請を、3Gネットワークを通して方針管理装置600に伝達することにより、現在位置に対応するネットワーク選択方針を取得する。
【0115】
つまり、情報取得部110は、収集されたネットワーク情報を含む方針要請を、既に登録された地域別ネットワークインターフェースリストを管理する方針管理装置600に伝達することにより、方針管理装置600から、上記収集されたネットワーク情報によって識別される多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、上記既に登録された地域別ネットワークインターフェース300のリストと一致する第2ネットワークインターフェース300の情報である上記接続対象ネットワークインターフェース情報を、上記ネットワーク選択方針を通して受信する。
【0116】
このとき、情報取得部110は、方針管理装置600から、端末装置100の現在位置に対応する第2ネットワークインターフェース300の別の状態情報、例えば、接続された端末装置の数、トラフィック状態を基に選別される特定第2ネットワークインターフェース300の情報、または既に登録された第2ネットワークインターフェース300のリストのうちの一部分に該当する接続対象ネットワークインターフェース情報を受信する。ここで、接続対象ネットワークインターフェース情報リストの場合、接続優先順位が予め設定された状態で受信されることができる。
【0117】
これを通して、端末装置100は、方針管理装置600から受信される接続対象ネットワークインターフェース情報を基に、現在位置で接続可能な多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、保安性が保障されない未登録のネットワークインターフェースを除いた特定第2ネットワークインターフェース300に接続できる。ここで、未登録のネットワークインターフェースは、WiFiネットワーク上で任意に設けられたネットワークインターフェースを指すものであり、登録された事業者により運用される第2ネットワークインターフェース300と同様に設定されて、接続された端末装置に対する使用者情報だけを取得する。
【0118】
そして、同時伝送サービスを利用するために伝送対象データから分割された部分データを選択する(S340)。
【0119】
望ましくは、制御部120は、多重ネットワーク環境、すなわち3Gネットワーク及びWiFiネットワークを利用したデータ同時伝送のために伝送対象データをネットワーク数に対応するように分割し、このような分割過程は方針管理装置600から伝達されるネットワーク選択方針に従って行なわれることができる。
【0120】
つまり、制御部120は、ネットワーク選択方針に含まれた第1ネットワークインターフェース200へのデータ伝送のための第1伝送速度及び第2ネットワークインターフェース300へのデータ伝送のための第2伝送速度を確認し、確認された伝送速度に基づいて分割された部分データのうち第1ネットワークインターフェース200に伝送する第1部分データを選択すると共に、残りの部分データを第2ネットワークインターフェース300に伝送する第2部分データとして選択する。
【0121】
これを通して、制御部120は、ネットワーク選択方針、及びリアルタイムで変更されるネットワーク別トラフィック分配率に基づいた上述のデータ選択過程を行なうことによって、3Gネットワーク及びWiFiネットワークの相対的利用比率を、例えば、3Gネットワーク10%及びWiFiネットワーク90%、3Gネットワーク90%及びWiFiネットワーク10%、3Gネットワーク50%及びWiFiネットワーク50%、などのように適用できる。
【0122】
以後、ネットワーク選択方針に基づいて特定第2ネットワークインターフェース200に接続して部分データを伝送する(S350〜S360)。
【0123】
望ましくは、通信部130は、ネットワーク選択方針に含まれた接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて、現在位置で接続可能なWiFiネットワーク、すなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち特定第2ネットワークインターフェース300を選別し、選別された特定第2ネットワークインターフェース300に接続して第2部分データを伝送する。
【0124】
これにより、通信部130は、第1部分データを3Gネットワークに位置する第1ネットワークインターフェース200へ送信し、第1ネットワークインターフェース200は第1部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。そして、端末装置100は、接続対象ネットワークインターフェース情報に基づいて選別された特定第2ネットワークインターフェース300に第2部分データを送信し、第2ネットワークインターフェース300は第2部分データを受信装置としての管理装置400に伝送する。
【0125】
以下、図6を参照しながら本発明の実施例による方針管理装置600の動作方法を説明する。
【0126】
先ず、端末装置100の方針要請に従って端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する(S410〜S420)。
【0127】
望ましくは、情報生成部610は、収集されたネットワーク情報、つまり、現在位置に対応する3Gネットワークのセル情報つまり第1ネットワーククインターフェース200の情報及びWiFiネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300の情報を含む方針要請を端末装置100から受信し、受信されたネットワーク情報から端末装置100の現在位置に対応する多数の第2ネットワークインターフェース300を識別する。
【0128】
それから、識別された第2ネットワークインターフェース300の情報に基づいて接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する(S430〜S440)。
【0129】
望ましくは、情報生成部610は、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、未登録のネットワークインターフェースを除いた残りのネットワークインターフェース情報に該当する接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0130】
このために、情報生成部610は、既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストを管理するようになり、これに基づいて、端末装置100の現在位置に対応して識別された多数の第2ネットワークインターフェース300のうち上記既に登録された地域別第2ネットワークインターフェース300のリストと一致する第2ネットワークインターフェース300の情報である上記接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0131】
このとき、上記接続対象ネットワークインターフェース情報の場合、端末装置100の現在位置に対応する第2ネットワークインターフェース300の別の状態情報、例えば、接続された端末装置の数、トラフィック状態を基に選別された特定第2ネットワークインターフェース300の情報が含まれるか、既に登録された第2ネットワークインターフェース300のリストのうちの一部分に該当する一つ以上の第2ネットワークインターフェース300の情報のリストが含まれることができる。ここで、接続対象ネットワークインターフェース情報に該当する第2ネットワークインターフェース300の情報のリストの場合、接続優先順位が予め設定されることができる。
【0132】
以後、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することによって特定第2ネットワークインターフェース300への接続を誘導する(S450〜S460)。
【0133】
望ましくは、方針提供部620は、上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を端末装置100に提供することにより、端末装置100が、現在位置で接続可能なWiFiネットワーク、すなわち近距離無線ネットワークを運用するための多数の第2ネットワークインターフェース300のうち、特定第2ネットワークインターフェース300を選択して接続できるように誘導する。
【0134】
一方、上記ネットワーク選択方針の提供以後、特定第2ネットワークインターフェース300のトラフィック状態をモニタリングする(S470〜S490)。
【0135】
望ましくは、方針提供部620は、ネットワーク選択方針の提供を通した特定第2ネットワークインターフェース300への接続を誘導した後、上記特定第2ネットワークインターフェース300に対するトラフィックを監視して、接続誘導された端末装置100に対応するトラフィックが感知されない場合、特定第2ネットワークインターフェース300への接続を中止させるためのネットワーク選択方針を上記端末装置100に提供することにより、端末装置100が未登録のネットワークインターフェースと疑われる上記特定第2ネットワークインターフェース300に対するトラフィックを遮断できるようにする。
【0136】
以上考察したように、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービス方法によれば、多重ネットワーク(Heterogeneous network)環境でネットワーク選択方針に従って伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、端末装置が収集するネットワーク情報によって識別される多数のネットワークインターフェースのうち未登録のネットワークインターフェースを区分して接続可能なネットワークインターフェースを選別し、選別されたネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を提供して端末装置の接続を誘導することにより、端末装置の現在位置で最適のネットワークインターフェースへの接続を効率的に制御して効率的で信頼度の高い多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスを具現でき、更にはデータ分割伝送を通してデータ伝送速度を増大させることができる。
【0137】
図7は、本発明の望ましい実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムを示す図面である。
【0138】
図7に示されているように、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムは、伝送対象データを2つ以上の部分データに分割し2つ以上のネットワークを通して伝送する同時伝送サービスを支援する管理装置400と、管理装置400に接続して同時伝送サービスを利用する少なくとも一つの送信装置100とを含む。
【0139】
ここで、2つ以上のネットワークすなわち多重ネットワークは、WCDMA、CDMA、WiBro、WLAN(WiFi)及びLTE(Long Term Evolution)などを含むことができる。
【0140】
そして本発明では、説明の便宜のために、2つ以上のネットワークのうち、無線パケットサービスネットワーク(WCDMA)を指す第1ネットワーク(以下、“3Gネットワーク”という)と、近距離無線ネットワーク(WiFi)を指す第2ネットワーク(以下、“WiFiネットワーク”という)に限定して実施例を説明することにする。これにより、第1ネットワークインターフェース200は、3Gネットワーク、すなわち無線パケットサービスネットワークを運用するためのGGSN(Gateway GPRS Support Node)装備を指し、また、第2ネットワークインターフェース300は、WiFiネットワーク、すなわち近距離無線ネットワークを運用するためのアクセスポイント(AP)を指す。
【0141】
また、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムは、管理装置400から同時伝送サービスによって結合/復元されたデータを受信する外部装置500、及びネットワーク選択方針を提供する方針管理装置600を含む構成を有する。
【0142】
方針管理装置600は、例えば、加入者選好度、加入者類型、加入料金制、サービス対象アプリケーションの類型などを含む多重ネットワーク上の多様なネットワーククパラメータ、及びネットワーク状態変動による、送信装置100及び管理装置400から受信されるネットワーク状態情報に基づいて、ネットワーク選択方針を決定して送信装置100及び管理装置400に提供する。
【0143】
また、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスは、送信装置100と外部装置500との間のデータ送受信に対して、一つのデータを分割し、分割された部分データを複数個の多重ネットワーク(例:3G及びWiFi)を使用して送信し、受信された部分データを結合して本来のデータに復元する同時伝送サービスを具現している。
【0144】
このような同時伝送サービスの利用のために送信装置100は、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワーク(例:3G及びWiFi)に接続しなければならない。
【0145】
ここで、WiFiネットワークの場合、送信装置100は、最適のAPに接続するために、周辺ネットワークインターフェース(AP)とパケットを送受信した後、これにより測定された結果値から周辺ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定して推定結果による最適のAPに接続することにより、WiFiネットワークに接続するのが一般的である。
【0146】
このように送信装置100が主体的に周辺ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定する場合、送信装置100がWiFiネットワークに接続した後になされるため、送信装置100がWiFiモデムをオンにしてWiFiネットワークに直接接続するなど、時間とパワーが消費される。
【0147】
ここで、本発明で方針管理装置600は、送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断し、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて優先接続ネットワークインターフェース情報を生成し、上記生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を接続されたネットワークを通して送信装置100に提供して、特定ネットワークインターフェースへの優先接続を誘導する構成を有する。
【0148】
これに先立って、本発明によれば、送信装置100は、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうち認証された第1ネットワークすなわち3Gネットワークに優先接続することが望ましい。
【0149】
方針管理装置600は、3Gネットワークに接続された送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する。
【0150】
すなわち、方針管理装置600は、送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースを認知する。
【0151】
例えば、方針管理装置600は、送信装置100に対応して認証された3Gネットワークを基に認知される送信装置位置情報を位置管理サーバー800から取得できる。ここで、位置管理サーバー800は、3Gネットワークによる基地局装置、GGSNなどの装置位置及び緯度/経度などの情報を利用して送信装置の位置情報を提供するサーバーである。もちろん、方針管理装置600は、送信装置100に対応する位置情報をGPS基盤で取得するなど多様な方式を通して取得することもできる。
【0152】
そして、方針管理装置600は、WiFi APに関する多様な情報を管理するWiFi管理サーバー700との連動を通して、送信装置100の位置情報に対応する地域に位置する少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)、すなわち送信装置100が接続できる位置にある少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dを認知できる。
【0153】
そして、方針管理装置600は、WiFi管理サーバー700との連動を通して、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる。
【0154】
すなわち、方針管理装置600は、送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方をWiFi管理サーバー700から取得し、取得した接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる。
【0155】
このように、方針管理装置600は、網情報を活用して、特定送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)に対する装置性能を判断する。
【0156】
そして、方針管理装置600は、判断された少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能に基づいて、送信装置100に対応して優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0157】
例えば、方針管理装置600は、判断された少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能に基づいて、優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストのうちの少なくともどちらか一方を含む優先接続ネットワークインターフェース情報を生成できる。
【0158】
そして、方針管理装置600は、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供することができる。
【0159】
もちろん、方針管理装置600は、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報をネットワーク選択方針とは別途に、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供することもできる。
【0160】
このとき、方針管理装置600はANDSF装置として具現されることができ、この場合、予め定義されたデバイス−ANDSF装置間のプロトコルを利用して優先接続ネットワークインターフェース情報を送信装置100に提供できる。
【0161】
送信装置100は、上述のように、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうち認証された第1ネットワークすなわち3Gネットワークに優先接続した後、主体的に周辺ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定する従来の動作を行なわない。
【0162】
そして、送信装置100は、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する。
【0163】
すなわち、送信装置100は、予め接続済みの認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600からネットワーク選択方針を受信することになる。
【0164】
よって、送信装置100は、ネットワーク選択方針に含まれた優先接続ネットワークインターフェース情報に従って特定ネットワークインターフェースに優先接続する。
【0165】
すなわち、送信装置100は、優先接続ネットワークインターフェース情報に含まれた、優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストを確認することができる。
【0166】
ここで、送信装置100は、優先接続リストによるネットワークインターフェース300a,300bすなわちWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方に優先接続を試み、接続制限リストによるネットワークインターフェース300c,300dには接続を試みない。
【0167】
また、送信装置100は、WiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方への接続が成功すれば、接続されたWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方を通して、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうちの第2ネットワークすなわちWiFiネットワークに接続するようになる。
【0168】
このように、送信装置100は、WiFiネットワークに対応して主体的に最適ネットワークインターフェース(AP)を推定するための従来の動作を行なわず、方針管理装置600から提供される優先接続ネットワークインターフェース情報を基に特定ネットワークインターフェース(AP)へ優先接続することにより、最適のネットワークインターフェース(AP)を通してWiFiネットワークに接続できる。
【0169】
そして、送信装置100は、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワーク(例:3G、WiFi)全てに接続されれば、同時伝送サービスを利用することができる。
【0170】
すなわち、送信装置100は、同時伝送サービスを利用するために、伝送対象データを分割し、上述のネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する。
【0171】
つまり、送信装置100は、ネットワーク選択方針に含まれたネットワーク(例:3G及びWiFi)別データ伝送速度、すなわち第1ネットワークインターフェース200へのデータ伝送のための第1伝送速度及び第2ネットワークインターフェース300へのデータ伝送のための第2伝送速度を確認し、確認された伝送速度に基づいて伝送対象データから分割された部分データのうち第1ネットワークインターフェース200に伝送する第1部分データを選択すると共に、残りの部分データを第2ネットワークインターフェース300に伝送する第2部分データとして選択する。
【0172】
そして、送信装置100は、ネットワーク別に選択された部分データを、認証されたネットワーク、及び上記優先接続した特定ネットワークインターフェースにより接続されたネットワークが含まれる2つ以上のネットワークを通して伝送する。
【0173】
すなわち、送信装置100は、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークに対応して選択された多数の第1部分データを3Gネットワークに位置する第1ネットワークインターフェース200へ送信し、上述の優先接続した特定ネットワークインターフェースにより接続されたネットワークすなわちWiFiネットワークに対応して選択された多数の第2部分データをWiFiネットワークに位置する第2ネットワークインターフェース300へ送信することにより、第1ネットワークインターフェース200は第1部分データを管理装置400に伝送し、第2ネットワークインターフェース300は第2部分データを管理装置400に伝送する。
【0174】
このように、管理装置400は、送信装置100から伝送される第1部分データを、第1ネットワークインターフェース200を通して受信し、第2部分データを、第2ネットワークインターフェース300を通して受信する。
【0175】
また、管理装置400は、受信された第1部分データ及び第2部分データに含まれた仮想ネットワーク接続情報を基にデータを生成することにより、送信装置100が伝送しようとした伝送対象データに復元する。すなわち、管理装置400は、受信される色々な部分データに含まれた仮想ネットワーク接続情報を基に、一つのデータから分割されたことを表す同一仮想ネットワーク接続情報を有する第1部分データ及び第2部分データを認知し、これらを該当部分データに含まれた順序情報に沿って組合せ及び結合することにより、本来の伝送対象データを生成できる。
【0176】
また、管理装置400は、復元された本来の伝送対象データを外部装置500へ伝達する。
【0177】
以下、図8を参照して本発明による方針管理装置の構成をより具体的に説明する。
【0178】
本発明による方針管理装置600は、特定送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する性能判断部610と、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成部620と、上記生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を接続されたネットワークを通して送信装置100に提供して、特定ネットワークインターフェースへの優先接続を誘導する方針提供部630と、を含む。
【0179】
性能判断部610は、送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する。
【0180】
より具体的に、性能判断部610は、送信装置100に対応して上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を取得し、取得した接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断できる。
【0181】
例えば、性能判断部610は、送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースを認知する。
【0182】
すなわち、性能判断部610は、送信装置100に対応して認証された3Gネットワークを基に認知される送信装置位置情報を位置管理サーバー800から取得できる。もちろん、性能判断部610は、送信装置100に対応する位置情報をGPS基盤で取得するなど多様な方式を通して取得することもできる。
【0183】
そして、性能判断部610は、WiFi APに関する多様な情報を管理するWiFi管理サーバー700との連動を通して、送信装置100の位置情報に対応する地域に位置する少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)、すなわち送信装置100が接続できる位置にある少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dを認知できる。
【0184】
そして、性能判断部610は、WiFi管理サーバー700との連動を通して、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる。
【0185】
すなわち、性能判断部610は、送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方をWiFi管理サーバー700から取得し、取得した接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる。
【0186】
ここで、接続履歴情報は、送信装置100が少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300d各々に対して過去接続した履歴(例:接続回数、接続試行回数、接続試行時の認証失敗率など)を含み、動作状態情報は少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dの現在誤動作有無、接続された認証端末の数、処理トラフィック量などを含むことができる。
【0187】
このように、性能判断部610は、網情報を活用して、特定送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)に対する装置性能を判断する。
【0188】
情報生成部620は、性能判断部610で判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて、送信装置100に対応して優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する。
【0189】
より具体的に、情報生成部620は、性能判断部610で判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて、優先接続を誘導するネットワークインターフェースを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェースを表す接続制限リストのうちの少なくともどちらか一方を含む優先接続ネットワークインターフェース情報を生成できる。
【0190】
例えば、情報生成部620は、性能判断部610で判断されたネットワークインターフェース300a,300b,300c,300d各々に対する装置性能に基づいて、装置性能が優れた順序に沿って上位n個のネットワークインターフェース(例:300a、300b)を選定し優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リストを生成し、装置性能が性能基準値よりも劣るネットワークインターフェース(例:300c、300d)を選定し接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストを生成できる。
【0191】
このように情報生成部620は、生成した優先接続リスト及び接続制限リストを含む優先接続ネットワークインターフェース情報を生成できる。
【0192】
方針提供部630は、情報生成部620で生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を接続されたネットワークを通して送信装置100に提供して、特定ネットワークインターフェースへの優先接続を誘導する。
【0193】
より具体的に、方針提供部630は、情報生成部620で生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供できる。
【0194】
もちろん、方針提供部630は、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報をネットワーク選択方針とは別途に、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供することもできる。
【0195】
このとき、方針提供部630は、ANDSF装置で定義されたデバイス−ANDSF装置間のプロトコルを利用して優先接続ネットワークインターフェース情報を送信装置100に提供できる。
【0196】
以下、図9を参照して本発明による送信装置の構成を説明する。
【0197】
本発明による送信装置100は、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する情報取得部110と、上記取得されたネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する制御部120と、上記ネットワーク選択方針に含まれた上記優先接続ネットワークインターフェース情報に従って特定ネットワークインターフェースに優先接続して、上記選択された部分データを伝送する通信部130と、を含む。
【0198】
ここで、通信部130は、3Gネットワークを利用して第1ネットワークインターフェース200と連動し、WiFiネットワークを利用して第2ネットワークインターフェース300と連動するための通信モジュールを指す。
【0199】
また、送信装置100が同時伝送サービスを利用しようとすれば、通信部130は同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうち認証された第1ネットワークすなわち3Gネットワークに優先接続することが望ましい。
【0200】
また、通信部130は、2つ以上のネットワークのうちの特定第2ネットワークすなわちWiFiネットワークに接続しようと主体的に周辺第2ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定する従来の動作を行なわない。
【0201】
情報取得部110は、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する。
【0202】
より具体的に、情報取得部110は、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600から、送信装置100の接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して判断される上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて生成された上記優先接続ネットワークインターフェース情報を含む上記ネットワーク選択方針を受信することができる。
【0203】
すなわち、情報取得部110は、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600から、上述のように優先接続リスト及び接続制限リストを含む優先接続ネットワークインターフェース情報を受信することができる。
【0204】
または、情報取得部110は、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600から、優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を受信することができる。
【0205】
このように優先接続ネットワークインターフェース情報を取得するようになれば、通信部130は、優先接続ネットワークインターフェース情報に従って特定ネットワークインターフェースに優先接続する。
【0206】
より具体的に、通信部130は、優先接続ネットワークインターフェース情報に含まれた、優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストを確認することができる。
【0207】
また、通信部130は、優先接続リストによるネットワークインターフェース300a,300bすなわちWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方に優先接続を試み、接続制限リストによるネットワークインターフェース300c,300dには接続を試みない。
【0208】
ここで、通信部130は、WiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方への接続が成功すれば、接続されたWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方を通して、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうちの第2ネットワークすなわちWiFiネットワークに接続するようになる。
【0209】
このように、送信装置100は、WiFiネットワークに対応して主体的に最適のネットワークインターフェース(AP)を推定するための従来の動作を行なわず、方針管理装置600から提供される優先接続ネットワークインターフェース情報を基に特定ネットワークインターフェース(AP)へ優先接続することにより、最適のネットワークインターフェース(AP)を通してWiFiネットワークに接続できる。
【0210】
そして、送信装置100は、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワーク(例:3G、WiFi)全てに接続されれば、同時伝送サービスを利用できる。
【0211】
すなわち、制御部120は、取得されたネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択して通信部130へ提供する。
【0212】
例えば、制御部120は、同時伝送サービスを利用するために伝送対象データを分割し、上述のネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する。
【0213】
すなわち、制御部120は、ネットワーク選択方針に含まれたネットワーク(例:3G及びWiFi)別データ伝送速度、すなわち第1ネットワークインターフェース200へのデータ伝送のための第1伝送速度及び第2ネットワークインターフェース300へのデータ伝送のための第2伝送速度を確認し、確認された伝送速度に基づいて伝送対象データから分割された部分データのうち第1ネットワークインターフェース200に伝送する第1部分データを選択すると共に、残りの部分データを第2ネットワークインターフェース300に伝送する第2部分データとして選択し、これを通信部130へ提供する。
【0214】
ここで、通信部130は、ネットワーク別に選択された部分データを上述の認証されたネットワークすなわち3Gネットワーク、及び上述の優先接続した特定ネットワークインターフェースにより接続されたネットワークすなわちWiFiネットワークを通して伝送する。
【0215】
以上で説明したように、本発明による送信装置及び方針管理装置を含む多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステムは、多重ネットワーク(Heterogeneous network)環境で伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、方針管理装置が、送信装置で接続可能なネットワークインターフェース(AP)のうち、網情報を活用した装置性能分析を通して、性能が優れた優先接続対象のネットワークインターフェース(AP)、及び接続を試みる必要がないネットワークインターフェース(AP)を選別した優先接続ネットワークインターフェース情報を送信装置に提供することにより、送信装置は主体的に周辺ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定しなくても方針管理装置からの優先接続ネットワークインターフェース情報を基に最適のネットワークインターフェース(AP)に接続するようになる。
【0216】
以下、図10ないし図12を参照して本発明の望ましい実施例による多重ネットワーク基盤データ同時伝送方法を説明する。ここで、説明の便宜のために、上述の図7ないし図9に示された構成は、該当参照番号に言及して説明する。
【0217】
先ず、図10を参照して本発明の望ましい実施例による多重ネットワークに基づく同時データ伝送方法を説明する。
【0218】
同時伝送サービス利用のために送信装置100は、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワーク(例:3G及びWiFi)に接続しなければならない。
【0219】
ここで送信装置100は、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうち認証された第1ネットワークすなわち3Gネットワークに優先接続することが望ましい(S10)。
【0220】
方針管理装置600は、3Gネットワークに接続された送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する。
【0221】
すなわち、方針管理装置600は、送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースを認知する(S20)。
【0222】
例えば、方針管理装置600は、送信装置100に対応して、認証された3Gネットワークを基に認知される送信装置位置情報を位置管理サーバー800から取得できる。ここで、位置管理サーバー800は、3Gネットワークによる基地局装置、GGSNなどの装置位置及び緯度/経度などの情報を利用して送信装置の位置情報を提供するサーバーである。もちろん、方針管理装置600は、送信装置100に対応する位置情報をGPSに基づいて取得するなど多様な方式を通して取得することもできる。
【0223】
そして、方針管理装置600は、WiFi APに関する多様な情報を管理するWiFi管理サーバー700との連動を通して、送信装置100の位置情報に対応する地域に位置する少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)、すなわち送信装置100が接続できる位置にある少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dを認知できる。
【0224】
そして、方針管理装置600は、WiFi管理サーバー700との連動を通して、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる(S30)。
【0225】
すなわち、方針管理装置600は、送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方をWiFi管理サーバー700から取得し、取得した接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる。
【0226】
このように、方針管理装置600は、網情報を活用して、特定送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)に対する装置性能を判断する。
【0227】
そして、方針管理装置600は、判断された少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能に基づいて、送信装置100に対応して優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する(S40)。
【0228】
例えば、方針管理装置600は、判断された少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能に基づいて、優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストのうちの少なくともどちらか一方を含む優先接続ネットワークインターフェース情報を生成できる。
【0229】
そして、方針管理装置600は、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供できる(S60)。
【0230】
もちろん、方針管理装置600は、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報をネットワーク選択方針とは別途に、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供することもできる。
【0231】
このとき、方針管理装置600はANDSF装置として具現されることができ、この場合、予め定義されたデバイス−ANDSF装置間のプロトコルを利用して優先接続ネットワークインターフェース情報を送信装置100に提供できる。
【0232】
送信装置100は、上述のように同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうち認証された第1ネットワークすなわち3Gネットワークに優先接続した後(S10)、主体的に周辺ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定する従来の動作を行なわない。
【0233】
そして、送信装置100は、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する。
【0234】
すなわち、送信装置100は、予め接続済みの認証されたネットワーク、すなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600からネットワーク選択方針を受信する(S50)。
【0235】
また、送信装置100は、ネットワーク選択方針に含まれた優先接続ネットワークインターフェース情報に従って特定ネットワークインターフェースに優先接続する(S60)。
【0236】
すなわち、送信装置100は、優先接続ネットワークインターフェース情報に含まれた、優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストを確認することができる。
【0237】
ここで、送信装置100は、優先接続リストによるネットワークインターフェース300a,300bすなわちWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方に優先接続を試み、接続制限リストによるネットワークインターフェース300c,300dには接続を試みない。
【0238】
また、送信装置100は、WiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方への接続が成功すれば、接続されたWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方を通して、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうちの第2ネットワークすなわちWiFiネットワークに接続するようになる。
【0239】
このように、送信装置100は、WiFiネットワークに対応して主体的に最適のネットワークインターフェース(AP)を推定するための従来の動作を行なわず、方針管理装置600から提供される優先接続ネットワークインターフェース情報を基に特定ネットワークインターフェース(AP)へ優先接続することにより、最適のネットワークインターフェース(AP)を通してWiFiネットワークに接続できる。
【0240】
そして、送信装置100は、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワーク(例:3G、WiFi)全てに接続されれば、同時伝送サービスを利用できる。
【0241】
すなわち、送信装置100は、同時伝送サービスを利用するために伝送対象データを分割し、上述のネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する(S70)。
【0242】
そして、送信装置100は、ネットワーク別に選択された部分データを、認証されたネットワーク、及び上記優先接続した特定ネットワークインターフェースにより接続されたネットワークが含まれる2つ以上のネットワークを通して伝送する。
【0243】
すなわち、送信装置100は、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークに対応して選択された多数の第1部分データを3Gネットワークに位置する第1ネットワークインターフェース200へ送信し(S80)、上述の優先接続した特定ネットワークインターフェースにより接続されたネットワークすなわちWiFiネットワークに対応して選択された多数の第2部分データをWiFiネットワークに位置する第2ネットワークインターフェース300へ送信することによって(S85)第1ネットワークインターフェース200は第1部分データを管理装置400に伝送し、第2ネットワークインターフェース300は第2部分データを管理装置400に伝送する。
【0244】
このように、管理装置400は、送信装置100から伝送される第1部分データを、第1ネットワークインターフェース200を通して受信し、第2部分データを第2ネットワークインターフェース300を通して受信すれば、これらを該当部分データに含まれた順序情報に沿って組合せ及び結合することにより、本来の伝送対象データを生成できる。
【0245】
そして、管理装置400は、復元された本来の伝送対象データを外部装置500へ伝達する。
【0246】
以下、図11を参照して本発明による方針管理装置の動作方法をより具体的に説明する。
【0247】
本発明による方針管理装置の動作方法では、送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する(S100〜S120)。
【0248】
より具体的に、本発明による方針管理装置の動作方法では、送信装置100に対応して上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を取得し、取得した接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断できる。
【0249】
例えば、本発明による方針管理装置の動作方法では、送信装置100に対応して送信装置100の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースを認知する(S100)。
【0250】
すなわち、本発明による方針管理装置の動作方法では、送信装置100に対応して、認証された3Gネットワークを基に認知される送信装置の位置情報を位置管理サーバー800から取得できる。もちろん、上記方法の他に、送信装置100に対応する位置情報をGPS基盤で取得するなど多様な方式を通して取得することもできる。
【0251】
そして、本発明による方針管理装置の動作方法では、WiFi APに関する多様な情報を管理するWiFi管理サーバー700との連動を通して、送信装置100の位置情報に対応する地域に位置する少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)、すなわち送信装置100が接続できる位置にある少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dを認知できる。
【0252】
そして、本発明による方針管理装置の動作方法では、WiFi管理サーバー700との連動を通して、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる。
【0253】
すなわち、本発明による方針管理装置の動作方法では、送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方をWiFi管理サーバー700から取得し(S110)、取得した接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dに対する装置性能を判断できる(S120)。
【0254】
ここで、接続履歴情報は、送信装置100が少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300d各々に対して過去接続した履歴(例:接続回数、接続試行回数、接続試行時の認証失敗率など)を含み、動作状態情報は、少なくとも一つのネットワークインターフェース300a,300b,300c,300dの現在誤動作有無、接続された認証端末の数、処理トラフィック量などを含むことができる。
【0255】
このように、本発明による方針管理装置の動作方法では、網情報を活用して、特定送信装置100に対応して少なくとも一つのネットワークインターフェース(WiFi AP)に対する装置性能を判断する。
【0256】
本発明による方針管理装置の動作方法では、判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて、送信装置100に対応して優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する(S130)。
【0257】
より具体的に、本発明による方針管理装置の動作方法では、判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて、優先接続を誘導するネットワークインターフェースを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェースを表す接続制限リストのうちの少なくともどちらか一方を含む優先接続ネットワークインターフェース情報を生成できる。
【0258】
例えば、本発明による方針管理装置の動作方法では、判断されたネットワークインターフェース300a,300b,300c,300d各々に対する装置性能に基づいて、装置性能が優れた順序に沿って上位n個のネットワークインターフェース(例:300a、300b)を選定し優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リストを生成し、装置性能が性能基準値よりも劣るネットワークインターフェース(例:300c、300d)を選定し接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストを生成できる。
【0259】
このように本発明による方針管理装置の動作方法では、生成した優先接続リスト及び接続制限リストを含む優先接続ネットワークインターフェース情報を生成できる。
【0260】
本発明による方針管理装置の動作方法では、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を接続されたネットワークを通して送信装置100に提供して(S140)、特定ネットワークインターフェースへの優先接続を誘導する。
【0261】
より具体的に、本発明による方針管理装置の動作方法では、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供できる。
【0262】
もちろん、上記方法の他に、生成された優先接続ネットワークインターフェース情報をネットワーク選択方針とは別途に、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して送信装置100に提供することもできる。
【0263】
このとき、本発明による方針管理装置の動作方法では、ANDSF装置で定義されたデバイス−ANDSF装置間のプロトコルを利用して優先接続ネットワークインターフェース情報を送信装置100に提供できる。
【0264】
以下、図12を参照して本発明による送信装置の動作方法をより具体的に説明する。
【0265】
本発明による送信装置の動作方法では、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうち認証された第1ネットワークすなわち3Gネットワークに優先接続することが望ましい(S200)。
【0266】
また、本発明による送信装置の動作方法では、2つ以上のネットワークのうちの特定第2ネットワークすなわちWiFiネットワークに接続しようと主体的に周辺第2ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定する従来の動作を行なわない。
【0267】
本発明による送信装置の動作方法では、接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて生成された優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する(S210)。
【0268】
より具体的に、本発明による送信装置の動作方法では、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600から、送信装置100の接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を分析して判断される上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて生成された上記優先接続ネットワークインターフェース情報を含む上記ネットワーク選択方針を受信することができる。
【0269】
すなわち、本発明による送信装置の動作方法では、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600から、上述のように優先接続リスト及び接続制限リストを含む優先接続ネットワークインターフェース情報を受信することができる。
【0270】
または、本発明による送信装置の動作方法では、認証されたネットワークすなわち3Gネットワークを通して方針管理装置600から、優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を受信することができる。
【0271】
このように優先接続ネットワークインターフェース情報を取得するようになれば、本発明による送信装置の動作方法では、優先接続ネットワークインターフェース情報に従って特定ネットワークインターフェースに優先接続する(S220)。
【0272】
より具体的に、本発明による送信装置の動作方法では、優先接続ネットワークインターフェース情報に含まれた、優先接続を誘導するネットワークインターフェース300a,300bを表す優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェース300c,300dを表す接続制限リストを確認することができる。
【0273】
ここで、本発明による送信装置の動作方法では、優先接続リストによるネットワークインターフェース300a,300bつまりWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方に優先接続を試み、接続制限リストによるネットワークインターフェース300c,300dには接続を試みない。
【0274】
また、本発明による送信装置の動作方法では、WiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方への接続が成功すれば、接続されたWiFi AP1(300a)とWiFi AP2(300b)のうちのどちらか一方を通して、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワークのうちの第2ネットワークすなわちWiFiネットワークに接続するようになる。
【0275】
このように、本発明による送信装置の動作方法では、WiFiネットワークに対応して主体的に最適ネットワークインターフェース(AP)を推定するための従来の動作を行なわず、方針管理装置600から提供される優先接続ネットワークインターフェース情報を基に特定ネットワークインターフェース(AP)へ優先接続することにより、最適のネットワークインターフェース(AP)を通してWiFiネットワークに接続できる。
【0276】
そして、本発明による送信装置の動作方法では、同時伝送サービスにおいて利用しようとする2つ以上のネットワーク(例:3G、WiFi)全てに接続されれば、同時伝送サービスを利用できる(S230〜S240)。
【0277】
すなわち本発明による送信装置の動作方法では、取得されたネットワーク選択方針に従って同時伝送サービスを利用するために伝送対象データを分割し、上述のネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する。
【0278】
すなわち、本発明による送信装置の動作方法では、ネットワーク選択方針に含まれたネットワーク(例:3G及びWiFi)別データ伝送速度、すなわち第1ネットワークインターフェース200へのデータ伝送のための第1伝送速度及び第2ネットワークインターフェース300へのデータ伝送のための第2伝送速度を確認し、確認された伝送速度に基づいて伝送対象データから分割された部分データのうち第1ネットワークインターフェース200に伝送する第1部分データを選択すると共に、残りの部分データを第2ネットワークインターフェース300に伝送する第2部分データとして選択する。
【0279】
そして、本発明による送信装置の動作方法では、ネットワーク別に選択された部分データを、上述の認証されたネットワークすなわち3Gネットワーク、及び上述の優先接続した特定ネットワークインターフェースにより接続されたネットワークすなわちWiFiネットワークを通して伝送する(S240)。
【0280】
以上で説明したように、本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービス方法では、多重ネットワーク(Heterogeneous network)環境で伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、方針管理装置が送信装置で接続可能なネットワークインターフェース(AP)のうち、網情報を活用した装置性能分析を通して、性能が優れた優先接続対象のネットワークインターフェース(AP)及び接続を試みる必要がないネットワークインターフェース(AP)を選別した優先接続ネットワークインターフェース情報を送信装置に提供することにより、送信装置が主体的に周辺ネットワークインターフェース(AP)の性能を推定しなくても方針管理装置からの優先接続ネットワークインターフェース情報を基に最適のネットワークインターフェース(AP)に接続するようにする。
【0281】
一方、ここに提示された実施例等と関連して説明された方法またはアルゴリズムの段階は、ハードウェアで直接具現されるか、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで具現されるか、またはこれらの結合により具現されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスタ、ハードディスク、移動式ディスク、CD−ROM、または技術的に公知となった任意の他の形態の保存媒体に常駐できる。例示的な保存媒体はプロセッサと連結され、その結果プロセッサは保存媒体から情報を読み取り保存媒体に情報を記録できる。代案として、保存媒体はプロセッサに統合されることもできる。プロセッサ及び保存媒体はASIC内に含まれることができる。ASICは端末装置内に含まれることができる。代案として、プロセッサ及び保存媒体は端末装置内に個別のコンポーネントとして含まれることができる。
【0282】
以上、本発明を望ましい実施例を参照して詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるのではなく、以下の特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者ならば誰でも多様な変形または修正が可能な範囲まで本発明の技術的思想が及ぶと言える。
【産業上の利用可能性】
【0283】
本発明による多重ネットワークに基づく同時データ伝送サービスシステム及びその方法によれば、多重ネットワーク(Heterogeneous network)環境でネットワーク選択方針に従って伝送対象データを分割して同時伝送するにあたり、端末装置が収集するネットワーク情報によって識別される多数のネットワークインターフェースのうち未登録のネットワークインターフェースを区分して接続可能なネットワークインターフェースを選別し、選別されたネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を提供して端末装置の接続を誘導するという点で、既存技術の限界を超えることにより、関連技術に対する利用だけでなく、適用される装置の市販または営業の可能性が充分なばかりか、現実的に明白に実施できる程度であるため産業上の利用可能性のある発明である。
【符号の説明】
【0284】
100:端末装置
110:情報取得部
120:制御部
130:通信部
200:第1ネットワークインターフェース
300:第2ネットワークインターフェース
400:管理装置
500:外部装置
600:方針管理装置
610:情報生成部
620:方針提供部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数のネットワークインターフェースのうち現在位置に対応する接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する情報取得部;
伝送対象データを2つ以上の部分データに分割するためのデータ分割部;
上記ネットワーク選択方針に従って上記部分データを選択する制御部;及び、
上記ネットワーク選択方針に基づいて上記接続対象ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうち最適のネットワークに接続して、上記選択された部分データを伝送する通信部;を含むことを特徴とする送信装置。
【請求項2】
上記接続対象ネットワークインターフェース情報は、
上記現在位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断し、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいた優先接続ネットワークインターフェース情報であることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
送信装置の位置に基づいて多数のネットワークインターフェースのうち接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成部;及び、
上記生成された接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供して、上記接続対象ネットワークインターフェース情報のうち最適のネットワークインターフェースへの接続を誘導する方針提供部;を含むことを特徴とする方針管理装置。
【請求項4】
上記ネットワークインターフェースは、
上記送信装置が認証無しで接続可能なネットワークインターフェースのうち既に登録された地域別ネットワークインターフェースを含むことを特徴とする請求項3に記載の方針管理装置。
【請求項5】
上記接続対象ネットワークインターフェース情報は、
上記送信装置の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断し、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいた優先接続ネットワークインターフェース情報であることを特徴とする請求項3に記載の方針管理装置。
【請求項6】
上記方針提供部は、
上記接続対象ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの特定ネットワークインターフェースについて上記送信装置に対応するデータが感知されない場合、上記特定ネットワークへの接続を中止させるためのネットワーク選択方針を上記送信装置に提供することを特徴とする請求項3に記載の方針管理装置。
【請求項7】
多数のネットワークインターフェースのうち、送信装置の位置に関連して少なくとも一つの接続対象ネットワークインターフェースを識別する装置識別段階;
上記接続対象ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成段階;及び、
上記接続対象ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供して、上記接続対象ネットワークインターフェース情報のうち最適のネットワークインターフェースへの接続を誘導する接続誘導段階;を含むことを特徴とする方針管理装置の動作方法。
【請求項8】
上記接続対象ネットワークインターフェース情報は、
上記送信装置の位置で接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断し、上記判断された少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいた優先接続ネットワークインターフェース情報であることを特徴とする請求項7に記載の方針管理装置の動作方法。
【請求項9】
接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて、多数のネットワークインターフェースのうち優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する情報取得部;
上記ネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する制御部;及び、
上記ネットワーク選択方針に含まれた上記優先接続ネットワークインターフェース情報に従って上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部に優先接続して、上記選択された部分データを伝送する通信部;を含むことを特徴とする送信装置。
【請求項10】
送信装置が接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する性能判断部;
上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて多数のネットワークインターフェースのうち優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成部;及び、
上記優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供して、上記優先接続ネットワークインターフェース情報に従って上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部への優先接続を誘導する方針提供部;を含むことを特徴とする方針管理装置。
【請求項11】
上記性能分析部は、
上記送信装置に対応して上記少なくとも一つのネットワークインターフェースの各々に対する接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を取得し、上記接続履歴情報及び動作状態情報のうちの少なくともどちらか一方を利用して上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断することを特徴とする請求項10に記載の方針管理装置。
【請求項12】
上記接続履歴情報は、
上記少なくとも一つのネットワークインターフェースの各々に対する上記送信装置の接続試行回数、接続試行時の認証失敗率、及び接続回数のうちの少なくとも一つを含み、
上記動作状態情報は、
上記少なくとも一つのネットワークインターフェースの各々の誤動作有無、接続された装置の数、及び処理トラフィック量のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項11に記載の方針管理装置。
【請求項13】
上記優先接続ネットワークインターフェース情報は、
上記少なくとも一つのネットワークインターフェースのうち、優先接続を誘導するネットワークインターフェースに対応する優先接続リスト、及び接続試行を制限するネットワークインターフェースに対応する接続制限リストのうちの少なくともどちらか一方を含むことを特徴とする請求項10に記載の方針管理装置。
【請求項14】
接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて、多数のネットワークインターフェースのうち優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を取得する情報取得段階;
上記ネットワーク選択方針に含まれた上記優先接続ネットワークインターフェース情報に従って上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部に優先接続する優先接続段階;
上記ネットワーク選択方針に従って伝送対象データから分割された部分データを選択する部分データ選択段階;及び、
上記選択された部分データを上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部を通して伝送する部分データ伝送段階;を含むことを特徴とする送信装置の動作方法。
【請求項15】
送信装置が接続可能な少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能を判断する性能判断段階;
上記少なくとも一つのネットワークインターフェースに対する装置性能に基づいて多数のネットワークインターフェースのうち優先接続ネットワークインターフェース情報を生成する情報生成段階;及び、
上記優先接続ネットワークインターフェース情報を含むネットワーク選択方針を上記送信装置に提供して、上記優先接続ネットワークインターフェース情報に従って上記優先接続ネットワークインターフェース情報に対応するネットワークインターフェースのうちの少なくとも一部への優先接続を誘導する方針提供段階;を含むことを特徴とする方針管理装置の動作方法。

【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図1】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−42499(P2013−42499A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−177678(P2012−177678)
【出願日】平成24年8月10日(2012.8.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(500310672)エスケーテレコム株式会社 (107)
【氏名又は名称原語表記】SK TELECOM CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】11,Euljiro−2ga,Jung−gu,Seoul,Korea
【Fターム(参考)】