説明

大型敷コンクリート製品

【課題】路盤に関する工事でコンクリートを打設する場合、日本海側の北陸地方から北側では年間を通じて雨、雪が多いためコンクリート打設の日が限られるという問題があった。
【解決手段】参道、アプローチの工事の場合、縁石100Kg以上、中石500Kg以上、駐車場、道路の場合500Kg〜1tの製品を工場で製造して、現場にいるレッカークレーン又はバックホウで吊り布設してゆく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、路盤に関する工事に敷く製品の製造と施工に係り、特に製品の重量が、100Kg〜1tを越える大型の製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路、駐車場、建築物の参道、アプローチといった路盤に関する工事は、現場でコンクリート、モルタル、砂利を施工していた。従来工場から製造された製品は1箇、10Kg前後の小さなものであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは次のような欠点があった。従来、路盤上にコンクリート及びモルタルを施工する場合において、特に日本海側の北陸地方から北側の地方では、年間を通じて雨や雪の日が多く、コンクリートを打設するのに安心できる天気予報での降水確率0%〜10%は数えるほどしかない。1月では2日間とされている。工事中の工期が決まっているとき30%〜50%の危険な確率でもコンクリートを打設する場合もある。又今日は晴れますと予報があると、生コンクリート製造会社はどこもいそがしくて注文が決まりにくい。又晴れの予報にかかわらず地域によっては8時〜15時まで雨が降っているときがあり、又夏場だと確率10%〜20%でも雷雨が発生する。天気予報でも、どの地域になん時に雷雨があるかは、ほとんど予測不可能な状態である。又北陸での週間天気予報は、ほとんど当たらない方が多い。このような天気予報の状態でコンクリートを打設して雨にたたかれると補修で許してもらえるならまだしも、注文者の要望で解体して、やり直しをする場合もある。
【0004】
従来のコンクリートの製品だと、1箇10Kg前後の小さいため手作業で敷きならべ完成までに労力を使った。さらに乗用車以上の車が通ると製品が下がる場合があり窪みができた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
路盤にコンクリート、モルタルの工事の場合、工場で100Kg〜1t、平面積0.5m〜4m以上の製品を製造して、参道やアプローチの縁石は100Kg以上、中石は500Kg、駐車場や私道、町道は500Kg〜1t以上と用途に応じた重量の製品を現場にいるレッカークレーン又はバックホウで吊りあげ、整地転圧した路盤の上に畳を敷くようにならべてゆく。
【発明の効果】
【0006】
工場で生産するので施工時、天候に左右されず製品が大型なので施工時間の大幅な短縮となり重量車が通っても下ったり窪みができたりしない。
【0007】
またデザイン的にも、化粧石洗い出し、モルタル工芸、削り仕上げ、化粧型枠仕上げ、金鏝仕上げ、刷毛仕上、石はり、タイルはりなどその他多種の製品ができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の断面図
【図2】 参道、アプローチ施工後の平面図
【図3】 駐車場施工後の平面図
【図4】 道路を施工後の平面図
【符号の説明】
1 コンクリート
2 鉄筋
3 ボルト
4 アイナット
5 縁石
6 中石、化粧石洗い出し仕上げ・削り仕上げ、化粧型枠仕上げのいずれか。
7 モルタル工芸仕上げの中石。
8 射線部分は化粧砂利、芝、たまりゆう、のいずれか。
9 駐車場に敷く金鏝仕上げ又は刷毛仕上げのいずれか。
10 射線部分は目地として化粧砂利。
11 道路に敷く刷毛仕上げの製品
12 目地として、エラスタイト、ケンタイトのいずれか。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0010】
図1の鉄筋2にボルト3を溶接する。そこへコンクリート1を打設後、真直に均し終ったあと化粧石洗い出し、モルタル工芸、化粧型枠仕上げ、金鏝仕上げ、刷毛仕上げのいずれかを施工して製品となる。削り仕上げは生コンクリートが十分に強度が出た後、表面を削り製品とする。
【0011】
図2はアプローチの平面図である。縁石5は幅が狭いため平面積0.5m〜1m、重量100Kg〜200Kgの製品にする。中石6は平面の形は決まっておらず、このほかにも多種ある。
中石6は平面積2m〜3mとして、重量は500K前後とする。縁石5と中石6の平面の仕上げは、化粧石洗い出し、化粧型枠仕上げ、削り仕上げのいずれかとする。中石7はデザイン的に製品に絵をモルタルで作るモルタル工芸である。射線部分8は化粧砂利を敷くか、芝又は、たまりゆうを植える。
【0012】
図3の駐車場、製品9は平面の仕上げは金鏝仕上げ又は刷毛仕上とする。製品9の平面積2m〜4mとして、重量は500Kg〜1t以上とする。デザイン的に数枚、モルタル工芸7中石6を入れる。射線部分10は目地に化粧石を埋めて仕上げとする。
【0013】
図4は私道、町道の平面図である。製品11、モルタル工芸7を布設するとき、間に目地材及びコンクリートのひび割れ防止にエラスタイト又はケンタイト12を間に挟んで仕上げる。
【0014】
以上の縁石5、中石6、中石モルタル工芸7、製品9、製品11を本来なら現場で施工すべきものを工場で製造し、現場で図1のボルト3にアイナット4を取り付けアイナット4にワイヤーを通してレッカークレーン又はバックホウで吊り布設する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場、道路、参道、アプローチその他路盤に関する工事を現場の用途に応じた重量100Kg〜1t以上、平面積0.5m〜4m以上の製品を工場で製造してレッカークレーン又はバックホウで現場に敷きならべてゆく重量敷きコンクリート製品。
【請求項2】
請求項1で述べた製品の重量や平面積は基本的又は常識的なものだが注文者の要望があれば、平面積は最低0.5m、重量は最低100Kg、最高は平面積、重量は限りがない重量敷きコンクリート製品。
【請求項3】
請求項1の製品の表面の仕上げは化粧石洗い出し、モルタル工芸、石張り、化粧型枠仕上げ、削り仕上げ、タイル張り、金鏝仕上げ、刷毛仕上が一般的である重量敷きコンクリート製品。
【請求項4】
請求項3で述べた製品の表面の仕上げは一般的なものだが、注文者の要望によりゴム、金属、木材で施工する場合があり表面の仕上げに関しては限りがない重量敷きコンクリート製品

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−137355(P2011−137355A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−28166(P2010−28166)
【出願日】平成22年1月1日(2010.1.1)
【出願人】(510038245)
【Fターム(参考)】