説明

天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備

【課題】駆動動力を抑制する一方、淡水製造能力をアップすることができる天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備を提供する。
【解決手段】NGH再ガス化装置1と、海水淡水化装置3と、冷凍装置5より成る。NGH再ガス化装置1を、ガス化槽11と、ガス化槽内の水噴霧ノズル12と、ガス化槽外の加熱器兼冷媒凝縮器53と、この三者を連通する淡水循環路14により構成する。海水淡水化装置3を、海水を結晶化する結晶缶兼蒸発器51と、結晶缶兼蒸発器で出来た氷スラリーを脱水後、氷を洗浄する脱水兼洗浄塔31と、氷から冷熱回収する熱回収器32により構成する。冷凍装置5を、冷媒蒸気を圧縮する圧縮機52と、圧縮された高圧過熱蒸気で淡水循環路内の循環水に加熱する加熱器兼冷媒凝縮器53と、液化した高圧の冷媒を減圧する膨張弁54と、減圧された冷媒を蒸発させて海水を結晶化する結晶缶兼蒸発器51により構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ガスハイドレート再ガス化装置と、海水淡水化装置と、冷凍装置とから成るトリプルジェネレーション方式による天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備に関する。
【背景技術】
【0002】
天然ガスは、他の化石燃料に比べて二酸化炭素(CO2 )の発生量が少ないので、21世紀の主要なエネルギーとして需要の拡大が予想されている。現在、天然ガスの輸送は、液化天然ガス方式(LNG方式)が主流である。しかし、LNG方式を適用できる大規模な天然ガス田は、希少で、かつ、特定の区域に偏在しており、今後予想される天然ガスの需要拡大及び安定供給に対応するため、LNG方式を補完する実用的、かつ、経済的な天然ガスの新しい輸送方式の出現が期待されている。
【0003】
現在、LNGに代わる天然ガス供給システムとしては、取り扱い易く、かつ、建設コストの安価な天然ガスハイドレート(NGH)が注目されている。この天然ガスハイドレートは、天然ガスと水とを所定の圧力及び温度下で反応(水和反応)させることによって生成され、水分子の作るカゴの中にガス分子が一つずつ収まる結晶構造を持っている。
【0004】
他方、ライフラインに欠かせない電力及び水のインフラ整備は、経済社会において極めて重要な要素である。今後、天然ガスの需要が、益々、増大する中で経済効果の著しい天然ガスハイドレート(NGH)を分解(再ガス化)(例えば、特許文献1参照。)して発電需要、若しくは、都市ガス需要に供給することが考えられる。
【0005】
また、東南アジアなどの経済が急速に発展している地域では、水需要、例えば、上水、工業用水などの水需要に対応するため、海水淡水化技術(例えば、非特許文献2参照。)、電力とともにインフラ設備として不可欠である。
【0006】
ところで、天然ガスハイドレート再ガス化方法、或いは、海水淡水化技術にしても、単独運転では駆動動力を抑制することに限度があるばかりでなく、水の製造能力についても限度があった。
【特許文献1】特開2001−316683号公報
【非特許文献2】長島義悟、外2名、「冷凍法海水淡水化プロセスにおける氷分離洗浄塔試験」、三井造船技報、三井造船株式会社、昭和45(1970年)年1月、第69号、p.10−15
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、天然ガスハイドレートの再ガス化及び海水淡水化に際して、駆動動力を抑制することが可能であるばかりでなく、水の製造能力をアップすることができる天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備は、天然ガスハイドレート再ガス化装置と、海水淡水化装置と、冷凍装置とから成り、
前記天然ガスハイドレート再ガス化装置を、天然ガスハイドレートを収容するガス化槽と、該ガス化槽内に設けた水噴霧ノズルと、前記ガス化槽の外部に設けた加熱器兼冷媒凝縮器と、前記ガス化槽内と前記加熱器兼冷媒凝縮器と前記水噴霧ノズルとを連通する淡水循環路により構成し、
前記海水淡水化装置を、海水を結晶化させる結晶缶兼蒸発器と、該結晶缶兼蒸発器で生成した氷スラリーを脱水した後、氷粒を洗浄する脱水兼洗浄塔と、洗浄後の氷粒から冷熱を回収する熱回収器により構成し、
前記冷凍装置を、前記結晶缶兼蒸発器で発生した冷媒蒸発を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された高圧の過熱蒸気の温熱を前記淡水循環路内の循環水に付与する前記加熱器兼冷媒凝縮器と、該加熱器兼冷媒凝縮器内で循環水を加熱することで液化した高圧の冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された冷媒を蒸発させて海水を結晶化させる前記結晶缶兼蒸発器により構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備は、請求項1において、前記加熱器兼冷媒凝縮器に、海水を熱源とするバックアップ用の加熱器を併設したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明に係る天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備は、請求項1において、前記脱水兼洗浄塔を、筒状の塔体と、該塔体の外側面に設けた中空状の排水室と、該排水室に対応する塔体部分に設けたスクリーンと、前記塔体の上部に設けたガスハイドレート掻出部と、該ガスハイドレート掻出部の上方に設けた洗浄水噴霧ノズルより成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、天然ガスハイドレート再ガス化装置と海水淡水化装置とを複合化することによって造水性能を約2倍にアップさせることができた。また、冷凍装置のCOP(成績係数)も約1.7倍になり、大幅な省エネ化を図ることができた。
【0012】
即ち、請求項1に係る発明において、ガス化槽の熱及び物質収支を下記のように設定した。
【0013】
・天然ガスハイドレート供給量:100t/h
・天然ガスハイドレート供給温度:−20℃(ペレット状)
・ガス化槽反応圧力:3MPa
・反応温度:7℃
・天然ガスハイドレート率:85%(天然ガス原料)
内訳 水:0.885(重量比)
天然ガス:0.115(重量比)
・解離熱:105kcal/kg(0.85×109+0.15×80=105kc al/kgによった。)
上記設定条件において、
・天然ガスハイドレート分解熱量:12160Mcal/h
・循環水量:1520t/h
・生成ガス量:11.5t/h(=100×0.115)
・分解生成水量:88.5t/h(=100×0.885)
である。
【0014】
また、造水装置の造水量(t/day)と必要冷凍効果(USRT)との関係、即ち、造水比は、0.67であることが分かっている。したがって、海水淡水化装置の生産淡水は、2315(t/day)、つまり、96(t/h)となる。
【0015】
従って、ガス化槽によって得られた分解水と合わせてトータルの造水量は、184.5(=96+88.5)t/h=4428t/dayとなる。つまり、単独の造水装置に比べて約2倍(4428/2315=1.9)の造水量が得られることになる。
【0016】
他方、結晶缶兼蒸発器での蒸発圧力(0.13MPa)は、大気圧をやや上回る圧力で蒸発し、加熱器兼凝縮器では、凝縮温度−20℃程度で冷媒が液化するため、やや高い凝縮圧力(0.3MPa)となる。これに対し、海水淡水化装置にあって単独設備の場合は、加熱器兼冷媒凝縮器の冷却水は、海水若しくは常温の冷却水を使用するため、その時の凝縮圧力(0.5MPa)により、圧縮動力は、ガス化槽の循環水温度による冷却に比べ約1.7(=0.5/0.3)倍の動力を要する。
【0017】
換言すれば、本発明における圧縮機のCOPは、海水淡水化装置を単独運転する場合に比べて約1.7倍になる。
【0018】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記加熱器兼冷媒凝縮器に、海水を熱源とするバックアップ用の加熱器を併設したので、例えば、冷凍装置にトラブルが発生した場合でも、海水を熱源とするバックアップ用の加熱器を起動することによってガスハイドレートの再ガス化を持続することができる。なお、バックアップ用の加熱器は、常時、加熱器兼冷媒凝縮器と併用しても支障がない。
【0019】
請求項3に係る発明は、前記脱水兼洗浄塔を、筒状の塔体と、該塔体の外側面に設けた中空状の排水室と、該排水室に対応する塔体部分に設けたスクリーンと、前記塔体の上部に設けたガスハイドレート掻出部と、該ガスハイドレート掻出部の上方に設けた洗浄水噴霧ノズルより構成したので、氷粒を淡水で洗浄しながら熱回収器に円滑に払い出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0021】
図1に示すように、本発明の天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備100は、天然ガスハイドレート再ガス化装置1と、海水淡水化装置3と、冷凍装置5により構成されている。
【0022】
そして、天然ガスハイドレート再ガス化装置1は、ペレット状の天然ガスハイドレートpを収容するガス化槽11と、ガス化槽11内に設けた水噴霧ノズル12と、ガス化槽11の外部に設けた加熱器兼冷媒凝縮器53と、ガス化槽11内と加熱器兼冷凝縮器53と水噴霧ノズル12とを連通する淡水循環路14により構成されている。この淡水循環路14には、循環ポンプ15が設けられている。また、加熱器兼冷媒凝縮器53は、その入口側に開閉弁16を備え、その出口側に開閉弁17を備えている。
【0023】
また、ガス化槽11内には、ペレット状の天然ガスハイドレートpを支持する格子状又は多孔板状の仕切板18が設けられている。更に、ガス化槽11は、ガスハイドレート供給管19とガス送出管20とを備えている。ガスハイドレート供給管10は、スクリュー式のガスハイドレート供給装置21を備え、ガス送出管20は、開閉弁22を備えている。
【0024】
また、加熱器兼冷媒凝縮器53には、海水Wを熱源とするバックアップ用の加熱器24を併設している。そして、例えば、冷凍装置5にトラブルが発生した場合でも、海水Wを熱源とするバックアップ用の加熱器24を起動することによってガスハイドレートの再ガス化を持続するようになっている。このバックアップ用の加熱器24も、その入口側に開閉弁25を備え、その出口側に開閉弁26を備えている。なお、バックアップ用の加熱器24は、常時、加熱器兼冷媒凝縮器53と併用しても支障がない。
【0025】
上記海水淡水化装置3は、海水Wを結晶化させる結晶缶兼蒸発器51と、結晶缶兼蒸発器51で生成した氷スラリーsを脱水した後、氷粒iを洗浄する脱水兼洗浄塔31と、洗浄後の氷粒iから冷熱を回収する熱回収器32により構成されている。
【0026】
脱水兼洗浄塔31は、図2に示すように、筒状の塔体34と、塔体34の外側面に設けた中空状の排水室35と、排水室35に対応する塔体部分に設けたスクリーン36と、塔体34の上部に設けたガスハイドレート掻出部37と、ガスハイドレート掻出部37の上方に設けた洗浄水噴霧ノズル38により構成されている。
【0027】
ガスハイドレート掻出部37と洗浄水噴霧ノズル38とは、塔体34の上部に設けた中空状の頭部39内に内臓されている。そして、ガスハイドレート掻出部37は、時計及び反時計方向に回転する竪型の回転軸40と、回転軸40の下部に固定された短冊状(側面視)のヘラ41により形成されている。
【0028】
また、図1に戻って説明する。冷凍装置5は、結晶缶兼蒸発器51で発生した冷媒蒸気aを圧縮する圧縮機52と、圧縮機52で圧縮された高圧の過熱蒸気bの温熱を淡水循環路14内の循環水に付与する加熱器兼冷媒凝縮器53と、加熱器兼冷媒凝縮器53内で循環水を加熱することで液化した高圧の冷媒cを減圧する膨張弁54と、膨張弁54によって減圧された冷媒dを蒸発させて海水Wを結晶化させる結晶缶兼蒸発器51により構成されている。
【0029】
結晶缶兼蒸発器51は、冷媒噴射ノズル56を備えている。そして、結晶缶兼蒸発器51と、圧縮機52と、加熱器兼冷媒凝縮器53内の熱交換器57と、冷媒噴射ノズル56とは、冷媒循環路58によって連通されている。冷媒としては、i−ブタン(i−C4 10)が好ましい。
【0030】
この結晶缶兼蒸発器51の底部51aは、スラリー供給管42を介して脱水兼洗浄塔31の底部31aと連通している。このスラリー供給管42には、開閉弁43とスラリーポンプ44を備えている。
【0031】
上記熱回収器32は、熱交換器の一種であり、隔壁46によって海水導入部47と、氷融解部48とに仕切られている。そして、海水導入部47は、海水導入管49を有すると共に、海水Wを結晶缶兼蒸発器51に供給する海水供給管33を有している。
【0032】
他方、氷融解部48は、淡水送出管61を備えている。そして、淡水送出管61から分岐した分岐管62は、上記脱水兼洗浄塔31の頭部39に連通している。また、脱水兼洗浄塔31の頭部39と熱回収部32の氷融解部48とは、ダクト63を介した連通している。更に、上記淡水循環路14から分岐した分岐管64は、上記淡水送出管61に接続している。
【0033】
次に、天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備の作用について説明する。
【0034】
図1に示すように、運転当初、ガス化槽11は、その底部に所定量の淡水wを保有している。また、冷凍装置5の結晶缶兼蒸発器51は、その内部に所定量の海水Wを保有している。
【0035】
この状態で、スクリュー式のガスハイドレート供給装置21を稼働させると、ガス化槽11内に所定量(例えば、100t/h)のペレット状の天然ガスハイドレートpが連続的に供給される。
【0036】
次に、冷凍装置5の圧縮機52を駆動すると、結晶缶兼蒸発器51内で発生した冷媒蒸気aが圧縮機52によって圧縮され、高圧の過熱蒸気bとなって加熱器兼冷媒凝縮器53に供給される。この時、ガス化槽11に付随する循環ポンプ15を稼働すると、ガス化槽11内の淡水w(例えば、7℃)が加熱器兼冷媒凝縮器53に供給され、冷媒の過熱蒸気bによって加熱される。それと同時に、高圧の冷媒蒸気bは、淡水(循環水)wを加熱することで液化(例えば、20℃)し、高圧の冷媒液cとなる。この冷媒液cは、膨張弁54によって減圧されると同時に、冷媒噴射ノズル56から結晶缶兼蒸発器51内に噴出し、結晶缶兼蒸発器51内の海水Wを結晶化させる。
【0037】
上記加熱器兼冷媒凝縮器53によって加熱された淡水(例えば、15℃)wは、水噴霧ノズル12から噴霧され、ガス化槽11内の天然ガスハイドレートpを再ガス化させる。再ガス化によって生じた天然ガスgは、ガス送出管20を通って図示しない火力発電所に供給される。他方、天然ガスハイドレートpの再ガス化に伴って生じた淡水wの大部分は、淡水循環路14から分岐した分岐管64を経て淡水送出管61に供給される。
【0038】
上記結晶缶兼蒸発器51内で生成された氷スラリーsは、スラリーポンプ44によって脱水兼洗浄塔31の底部に供給される。脱水兼洗浄塔31の底部に供給された氷スラリーsは、図2に示すように、塔体34内を上昇する。そして、スクリーン36の位置に到達すると、スクリーン36を通して海水Wが除去され、塔体34内には、微細な氷粒iが残る。この氷粒iの表面には、海水が付着しているため、洗浄水噴霧ノズル38から淡水wを噴霧して氷粒iの表面に付着している海水を洗浄する。この洗浄水は、上記スクリーン36から排水室35内に流出する。
【0039】
洗浄された氷粒iは、塔体上部のガスハイドレート掻出部37のヘラ41によって中空状の頭部39内に掻い出される。塔体上部から掻き出された氷粒iは、熱回収器32に供給される。熱回収器32に供給された氷粒iは、海水導入管49から導入される海水Wによって融解され、淡水iになる。と同時に、海水Wは、氷粒iによって所定の温度(例えば、−5℃)に冷却される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備の概略構成図である。
【図2】脱水兼洗浄塔の概略構成図である。
【符号の説明】
【0041】
1 天然ガスハイドレート再ガス化装置
3 海水淡水化装置
5 冷凍装置
11 ガス化槽
12 水噴霧ノズル
31 脱水兼洗浄塔
32 熱回収器
51 結晶缶兼蒸発器
52 圧縮機
53 加熱器兼冷媒凝縮器
54 膨張弁
58 淡水循環路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然ガスハイドレート再ガス化装置と、海水淡水化装置と、冷凍装置とから成り、
前記天然ガスハイドレート再ガス化装置を、天然ガスハイドレートを収容するガス化槽と、該ガス化槽内に設けた水噴霧ノズルと、前記ガス化槽の外部に設けた加熱器兼冷媒凝縮器と、前記ガス化槽内と前記加熱器兼冷媒凝縮器と前記水噴霧ノズルとを連通する淡水循環路により構成し、
前記海水淡水化装置を、海水を結晶化させる結晶缶兼蒸発器と、該結晶缶兼蒸発器で生成した氷スラリーを脱水した後、氷粒を洗浄する脱水兼洗浄塔と、洗浄後の氷粒から冷熱を回収する熱回収器により構成し、
前記冷凍装置を、前記結晶缶兼蒸発器で発生した冷媒蒸気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された高圧の過熱蒸気の温熱を前記淡水循環路内の循環水に付与する前記加熱器兼冷媒凝縮器と、該加熱器兼冷媒凝縮器内で循環水を加熱することで液化した高圧の冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された冷媒を蒸発させて海水を結晶化させる前記結晶缶兼蒸発器により構成したことを特徴とする天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備。
【請求項2】
前記加熱器兼冷媒凝縮器に、海水を熱源とするバックアップ用の加熱器を併設したことを特徴とする請求項1記載の天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備。
【請求項3】
前記脱水兼洗浄塔を、筒状の塔体と、該塔体の外側面に設けた中空状の排水室と、該排水室に対応する塔体部分に設けたスクリーンと、前記塔体の上部に設けたガスハイドレート掻出部と、該ガスハイドレート掻出部の上方に設けた洗浄水噴霧ノズルより成ることを特徴とする請求項1記載の天然ガスハイドレート分解ガス及び淡水併給設備。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−221140(P2008−221140A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63518(P2007−63518)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【Fターム(参考)】