説明

妄動防止家具

【課題】脚杆を床面等に固定することなく、床面に載置するだけで、妄りに移動することがなく、しかも、構造が簡単で、容易にレイアウトを変更しうるようにした妄動防止家具を提供する。
【解決手段】対をなし、かつ下方が拡開する脚杆2、3を備える椅子1において、対をなす脚杆2、3の下部同士を、錘部材4をもって着脱自在に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脚杆を床面等に載置したとき、人の移動や他物との衝突等によっても妄りに移動することがないようにした、椅子やテーブル等の妄動防止家具に関する。
【背景技術】
【0002】
劇場や多目的ホール等において使用される脚杆を備える椅子やテーブル等の家具は、配置が妄りに変動しないようにするため、脚杆を床面にボルト等をもって固定して使用することが多い(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−222267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このような劇場等においては、使用目的に応じて、椅子等のレイアウトを変更する必要が生じることがあり、そのような場合に、上記ボルトを外したり、レイアウト変更後に、再度ボルトをもって、各脚杆を新たな位置に固定しなければならず、その作業が煩雑でかつ多くの時間を費やすという問題がある。
【0004】
この問題を解消するため、椅子等の脚杆を床面に固定しないで、椅子等を単独で、または複数のものを互いに側方に連結して、単に載置するだけとすることが考えられるが、そうすると、人の移動や他物との衝突等によって、椅子等が妄りに移動し、前もって定めたレイアウトが崩れてしまうおそれがある。
また、椅子等が妄りに移動しないようにするため、椅子等の重量を大とすることが考えられるが、それによると、椅子等の移動や運搬が面倒になる。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、脚杆を床面等に固定することなく、床面に載置するだけで、妄りに移動することがなく、しかも、構造が簡単で、容易にレイアウトを変更しうるようにした妄動防止家具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)対をなし、かつ下方が拡開する脚杆を備える家具において、前記対をなす脚杆の下部同士を、錘部材をもって連結する。
【0007】
(2)上記(1)項において、錘部材を、長さ方向に伸縮自在の機能を持たせて長さ調節可能とする。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項のいずれかにおいて、錘部材を、両端部にそれぞれ上下方向を向く嵌孔を有するものとし、各嵌孔を、それぞれ一方の脚杆の下部へ嵌合することにより、対をなす脚杆の下部同士を連結する。
【0009】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、錘部材を、両端部にそれぞれ上下方向を向く嵌孔を有する支持杆に重錘を止着したものとする。
【0010】
(5)上記(4)項において、重錘を、支持杆の長手方向に対して移動自在とする。
【0011】
(6)上記(4)または(5)項において、重錘を、支持杆に対して着脱自在とする。
【0012】
(7)上記(6)項において、重錘を、軽重可変のものとする。
【0013】
(8)上記(3)項、またはそれに従属する(4)〜(7)項のいずれかにおいて、嵌孔を、側方に開口する凹入孔とする。
【0014】
(9)上記(1)〜(8)項のいずれかにおいて、錘部材の適所に指掛孔を設ける。
【0015】
(10)上記(1)〜(9)項のいずれかにおいて、錘部材を、対をなす脚杆に取付けた際に、その少なくとも一部の下面が床面に当接する。
【0016】
(11)上記(10)において、錘部材の下面を、床面との接触摩擦を大としうる材質とする。
【0017】
(12)上記(10)または(11)項のいずれかにおいて、錘部材の下面を、床面との接触摩擦を大としうる凹凸面とする。
【0018】
(13)上記(10)〜(12)項のいずれかにおいて、錘部材の下面に、床面との吸着力を発生しうる吸盤状凹凸部を設ける。
【0019】
(14)上記(1)〜(13)項のいずれかにおいて、椅子とする。
【0020】
(15)上記(14)項において、椅子は、側方連結される連結椅子であり、その最外側のものに適用する。
【0021】
(16)上記(1)〜(13)項のいずれかにおいて、テーブルとする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、対をなし、かつ下方が拡開する脚杆を備える家具において、前記対をなす脚杆の下部同士を、錘部材をもって着脱自在に連結してあるので、脚杆を床面等に固定することなく、床面に載置するするだけで、錘部材の重力により、家具が妄りに移動したり、がたついたりするのを防止することができ、しかも、構造が簡単であり、安価に製造することができる。
また、錘部材を必要なときは取り付け、不要なときは取り外すことができ、錘部材を取り外したときは、家具を軽力で移動することができ、容易にレイアウトを変更することができる。
【0023】
請求項2記載の発明によると、錘部材を、長さ方向に伸縮自在としてあるので、錘部材を下方が拡開する脚杆に取り付けるときに、両脚杆間に拡開寸法のばらつきがあっても、また、拡開寸法の仕様の異なる椅子の場合にも適用することができる。よって、備えておく錘部材の種類を最小限とすることができ、錘部材の管理が楽となる。
【0024】
請求項3記載の発明によると、錘部材を、両端部にそれぞれ上下方向を向く嵌孔を有するものとし、各嵌孔を、それぞれ一方の脚杆の下部へ嵌合することにより、対をなす脚杆の下部同士を連結するようにしてあるので、錘部材の脚杆への取り付け取り外しを、一切工具等を使用することなく、簡単に行うことができる。
すなわち、錘部材の嵌孔を下方が拡開する脚杆の上部から嵌合するだけで、その後は、錘部材が、自重で脚杆の下方へ移動することによって、錘部材は、両脚杆の下部に、楔作用により、緊密に結合される。
逆に、脚杆に固定された錘部材を外す場合は、錘部材を上方に持ち上げるだけで、簡単に脚杆より外すことができる。
【0025】
請求項4記載の発明によると、錘部材を、両端部にそれぞれ上下方向を向く嵌孔を有する支持杆に重錘を止着したものとしてあるので、支持杆と重錘を一体構造として錘部材を形成することができ、錘部材を容易に製造することができる。
【0026】
請求項5記載の発明によると、重錘を、支持杆の長手方向に対して移動自在としてあるので、家具の重心の位置が前側の場合は、重錘を支持杆の長手方向に対して後側に、逆に、家具の重心の位置が後側の場合は、重錘を支持杆の長手方向に対して前側に移動できるので、錘部材を取り付けたときの家具の重量バランスがとれ、家具を床面に載置して使用するときに、家具の前後方向の傾倒をも、確実に防止することができる。
【0027】
請求項6記載の発明によると、重錘を、支持杆に対して着脱自在としてあるので、重錘あるいは支持杆のいずれかが使用できなくなった場合でも、全てを交換する必要がなく、その一方だけを交換すればよいので、メンテナンス性が向上する。
【0028】
請求項7記載の発明によると、重錘を、軽重可変のものとしてあるので、家具の大小や重量に応じて、重錘を重いものにあるいは軽いものに取り替えでき、最適な重量バランスを図ることができる。
【0029】
請求項8記載の発明によると、嵌孔を、側方に開口する凹入孔としてあるので、錘部材を、両脚杆の側方より、容易に着脱することができる。
【0030】
請求項9記載の発明によると、錘部材の適所に指掛孔を設けてあるので、両脚杆への錘部材の着脱作業や、持ち運び時に、この指掛孔に指を掛けて、錘部材を容易に移動することができ、作業性が向上する。
【0031】
請求項10記載の発明によると、錘部材を、対をなす脚杆に取付けた際に、その少なくとも一部の下面が床面に当接するようにしてあるので、家具の床面への接触面積が増大して、家具の安定性が増すとともに、錘部材の取り付け位置が脚杆の最下部に位置するので、重心の位置を最も床面に近づけることができ、さらに、家具の妄動防止効果を高めることができる。
【0032】
請求項11記載の発明によると、錘部材の下面を、床面との接触摩擦を大としうる材質からなるものとしてあるので、家具の妄動防止効果を高めることができる。
【0033】
請求項12記載の発明によると、錘部材の下面を、床面との接触摩擦を大としうる凹凸面としてあるので、家具の妄動防止効果を高めることができる。
また、錘部材の下面に接触摩擦を大としうる材質を貼り付ける必要がないので、部品の数を増やすことなく、家具の妄動防止効果を高めることができる。
【0034】
請求項13記載の発明によると、錘部材の下面に、床面との吸着力を発生しうる吸盤状凹凸部を設けてあるので、この吸盤状凹凸部が床面に吸着することにより、より高い家具の妄動防止効果を得ることができる。
【0035】
請求項14記載の発明によると、家具を椅子としてあるので、椅子が、着座者の動作や、多少の外力によっては、妄りに移動することがなく、劇場や多目的ホール等において使用する椅子として好適である。
【0036】
請求項15記載の発明によると、家具を、側方連結される連結椅子の最外側の椅子としてあるので、劇場や多目的ホール等において、側方連結した連結椅子を多列に並べ、その最外側の椅子の前後の脚杆に、錘部材を装着し、各列の連結椅子が妄動しないようにすることができ、劇場や多目的ホール等において使用する連結椅子として好適である。
【0037】
請求項16記載の発明によると、家具をテーブルとしてあるので、床面に載置したテーブルの位置ずれや、いずれかの脚杆の浮き上がり、テーブル全体のがたつきや、傾倒等を確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良な形態】
【0038】
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した第1の実施形態である椅子を最外側として、3個の椅子を側方に連結した、劇場や多目的ホール等において使用される連結椅子を示す。
この椅子1は、対をなし、かつ下方が前後方向に拡開する2対の脚杆2、3を備えており、外側の対をなす前後の脚杆2、3の下部同士を、前後方向を向く錘部材4をもって着脱自在に連結したものである。
【0039】
図2は、錘部材4を上方から見た平面図、図3は、同じく内側方より見た側面図、図4は、同じく内側の斜め上方より見た斜視図である。
この錘部材4は、前後方向を向く板状の支持杆5の内側面中央部に、側面視台形とした重錘6を、前後1対の皿ねじ7、7をもって止着し、かつ支持杆5の前後の端部を、前後の脚杆2、3の傾斜角度と同一の傾斜角度をもって下方に向かって拡開する折曲げ線Lに沿って内側に平面視コ字状(またはU字状)に折曲することにより、両端部に互いに内方に開口する上下方向を向く嵌孔8、9を形成したものよりなっている。なお、嵌孔8、9を、側方に開口する凹入孔としてもよい。
【0040】
支持杆5の前後方向の長さは、前後の嵌孔8、9が、前後の脚杆2、3の下部に係合するようなものとしてある。
【0041】
各嵌孔8、9の内面には、フエルトまたはゴム等からなる緩衝材(図示略)を貼着し、錘部材4の脚杆2、3への装着時または離脱時における当接音の発生の防止、および脚杆2、3の表面の摩耗や傷付きの防止を図るようにするのが好ましい。
【0042】
支持杆5および重錘6の上部中央には、前後方向に長く、かつ左右方向に貫通する指掛孔10が設けられている。この指掛孔10は、支持杆5の外側面または重錘6の内側面に開口する有底孔としてもよい。
【0043】
錘部材4は、前後の脚杆2、3の上下方向の中間部の外側面に、支持杆5の内側面における重錘6より外側の部分を押し当て、次いで、その状態で下降させるか、または自重により落下させるだけで、前後の嵌孔8、9が前後の脚杆2、3の下部に簡単に係合し、前後の脚杆2、3の下部同士は、錘部材4をもって簡単に連結される。
【0044】
また、指掛孔10に指を挿入して、前後の脚杆2、3の下部同士間に架設された錘部材4を、一旦上方に持ち上げた後、外側方に移動させることにより、錘部材4を、前後の脚杆2、3から簡単に外すことができる。
【0045】
図5〜図7は、本発明の第2の実施形態における錘部材を示す。
この錘部材11は、前端部を、第1の実施形態における支持杆5の前端部と同様に折曲することにより嵌孔8を形成した前後方向を向く板状の前片12と、後端部を、第1の実施形態における支持杆5の後端部と同様に折曲することにより嵌孔9を形成した前後方向を向く板状の後片13とにより支持杆14を形成し、この前片12と後片13とを左右方向に重合し、かつそれらに設けた前後方向に長い長孔15、16と、その内側方に配設した重錘17に設けた挿通孔18、18とに挿通した左右方向を向く前後1対のボルト19の先端部に、ナット20を螺合して締め付けることにより、支持杆14と重錘17とを一体的に固着しうるようにしてある。
【0046】
重錘17は、複数枚の板状の単位重錘17aを左右方向に重合して、上記ボルト19とナット20とにより締着することにより一体化したもので、この単位重錘17aの枚数を変えることにより、重さを変えることができる。
それによって、家具の大小や重量に応じて、重錘17を重いものにあるいは軽いものに取り替えでき、最適な重量バランスを図ることができる。
【0047】
また、上記ボルト19とナット20とを緩めて、支持杆14における前片12と後片13とを互いに前後方向にずらし、再度ボルト19とナット20とを締め付け直すことにより、支持杆14の前後方向の長さを調節することができる。
それによって、錘部材11を下方が拡開する脚杆2、3(図1参照)に取り付けるときに、両脚杆2、3間に拡開寸法のばらつきがあっても、また、拡開寸法の仕様の異なる椅子の場合にも適用することができる。よって、備えておく錘部材11の種類を最小限とすることができ、錘部材11の管理が楽となる。
【0048】
さらに、支持杆14における前片12と後片13とにおける長孔15、16の重合部分の範囲内において、前後のボルト19、19の前後位置をずらせることにより、重錘17を、支持杆14の長手方向に対して移動させることができる。
それによって、椅子1等の家具の重心の位置が前側の場合は、重錘17を支持杆14の長手方向に対して後側に、逆に、家具の重心の位置が後側の場合は、重錘17を支持杆14の長手方向に対して前側に移動できるので、錘部材11を取り付けたときの家具の重量バランスがとれ、家具を床面に載置して使用するときに、家具の前後方向の傾倒をも、確実に防止することができる。
【0049】
第2の実施形態においては、支持杆14における前片12に設けた指掛孔10aと、後片13に設けた指掛孔10bとの前後方向の長さを、重錘17の各単位重錘17aに設けた指掛孔10の前後方向の長さより大としてあり、それによって、支持杆14における前片12と後片13とを前後方向にずらしても、錘部材11全体としての指掛孔10、10a、10bの前後長が短くならないようにしてある。
【0050】
図8は、本発明の第3の実施形態における錘部材を示す。
この錘部材4は、重錘6の下面に、床面21との接触摩擦を大としうる材質として、ゴムまたは軟質合成樹脂材料等の弾性体22を固着し、椅子1における前後の脚杆2、3に錘部材4を装着したとき、弾性体22の下面が床面21に当接し、この弾性体22の下面と床面21との接触摩擦により、錘部材4、ひいては椅子1の妄動を防止しうるとともに、床面21が傷つくのを防止しうるようにしてある。
【0051】
弾性体22の下面は、床面21との接触摩擦を大としうる凹凸面22aとしてあり、これによって、錘部材4および椅子1の妄動防止効果を高めるようにしてある。
なお、弾性体22を設ける代わりに、重錘6自体を、床面21に当接するまで下方に延長し、その下端面を、床面21との接触摩擦を大としうる凹凸面として実施してもよい。
【0052】
錘部材4におけるその他の構成は、第1の実施形態における錘部材4と同一であり、それらについては、第1の実施形態におけるのと同一の符号をもって図示するに止め、詳細な説明は省略する(次の第4の実施形態においても同一とする)。
【0053】
図9は、本発明の第4の実施形態における錘部材を示す。
この錘部材4は、重錘6下面に、床面21との吸着力を発生しうる吸盤状凹凸部23を設け、この吸盤状凹凸部23が床面21に吸着することにより、より高い錘部材4および椅子1の妄動防止効果を得ることができるようにしてある。
【0054】
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、幾多の変形した態様での実施が可能である。
例えば、上記支持杆5と重錘6とを、金属または合成樹脂等により、一体成形して、錘部材4を形成してもよい。
【0055】
また、本発明を、上記椅子1における下方が前後方向に拡開する2対の脚杆2、3と同様の4個の脚杆をもって天板(図示略)を支持するようにしたテーブル(図示略)にも、前後の脚杆間に、上記と同様の錘部材4、11を装着することにより、適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態である椅子を最外側として、3個の椅子を側方に連結した連結椅子の斜視図である。
【図2】第1の実施形態における錘部材の平面図である。
【図3】同じく内側方より見た側面図である。
【図4】同じく内側の斜め上方より見た斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における錘部材の平面図であって、(a)は、支持杆を最も短くしたときの状態を、また(b)は、支持杆を最も長くしたときの状態を示す。
【図6】図5(a)の錘部材を右側方より見た側面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う横断平面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における錘部材の一部切欠側面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態における錘部材の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 椅子
2、3 脚杆
4 錘部材
5 支持杆
6 重錘
7 皿ねじ
8、9 嵌孔
10、10a、10b 指掛孔
11 錘部材
12 前片
13 後片
14 支持杆
15、16 長孔
17 重錘
17a単位重錘
18 挿通孔
19 ボルト
20 ナット
21 床面
22 弾性体
22a凹凸面
23 吸盤状凹凸部
L 折曲げ線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対をなし、かつ下方が拡開する脚杆を備える家具において、前記対をなす脚杆の下部同士を、錘部材をもって連結したことを特徴とする妄動防止家具。
【請求項2】
錘部材を、長さ方向に伸縮自在の機能を持たせて長さ調節可能としたことを特徴とする請求項1記載の妄動防止家具。
【請求項3】
錘部材を、両端部にそれぞれ上下方向を向く嵌孔を有するものとし、各嵌孔を、それぞれ一方の脚杆の下部へ嵌合することにより、対をなす脚杆の下部同士を連結したことを特徴とする請求項1または2記載の妄動防止家具。
【請求項4】
錘部材を、両端部にそれぞれ上下方向を向く嵌孔を有する支持杆に重錘を止着したものとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の妄動防止家具。
【請求項5】
重錘を、支持杆の長手方向に対して、移動自在としたことを特徴とする請求項4記載の妄動防止家具。
【請求項6】
重錘を、支持杆に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項4または5記載の妄動防止家具。
【請求項7】
重錘を、軽重可変のものとしたことを特徴とする請求項6記載の妄動防止家具。
【請求項8】
嵌孔を、側方に開口する凹入孔としたことを特徴とする請求項3、またはそれに従属する4〜7のいずれかに記載の妄動防止家具。
【請求項9】
錘部材の適所に指掛孔を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の妄動防止家具。
【請求項10】
錘部材を、対をなす脚杆に取付けた際に、その少なくとも一部の下面が床面に当接するようにした請求項1〜9のいずれかに記載の妄動防止家具。
【請求項11】
錘部材の下面を、床面との接触摩擦を大としうる材質からなるものとしたことを特徴とする請求項10記載の妄動防止家具。
【請求項12】
錘部材の下面を、床面との接触摩擦を大としうる凹凸面としたことを特徴とする請求項10または11記載の妄動防止家具。
【請求項13】
錘部材の下面に、床面との吸着力を発生しうる吸盤状凹凸部を設けたことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の妄動防止家具。
【請求項14】
椅子である請求項1〜13のいずれかに記載の妄動防止家具。
【請求項15】
椅子は、側方連結される連結椅子であり、その最外側のものに適用してなる請求項14記載の妄動防止家具。
【請求項16】
テーブルである請求項1〜13のいずれかに記載の妄動防止家具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−178503(P2009−178503A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22623(P2008−22623)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】