説明

媒体カートリッジおよびホログラム情報処理装置

【課題】ホログラム情報処理装置に用いられる媒体カートリッジをコンパクトにする。
【解決手段】媒体カートリッジは、参照光を入射させるための第1主表面としての下面70fと上記第1主表面の裏側の第2主表面としての上面70aと上記第1主表面に直交する第1側面としての側面70bと第1側面に隣接しつつ上記第1主表面に直交する第2側面としての側面70cとを有する矩形板状のホログラム記録媒体70と、このホログラム記録媒体70を格納する枠体とを備え、この枠体は、ホログラム記録媒体70のうち上記第1側面と上記第2側面とが交わる辺70bcの近傍において、上記第1側面、上記第2側面、上記第2主表面を固定しており、ホログラム記録媒体70のうち上記第1側面と上記第1主表面とが交わる辺70bfの近傍においては、上記参照光を入射させるために上記第1主表面が露出した領域が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体カートリッジおよびホログラム情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ホログラフィを使ってホログラム記録媒体にデータを書き込んだり、読み出したりするためのホログラム情報処理装置の研究開発が進められている。ホログラム情報処理装置においては、情報の書込み時には、変調された光である「信号光」と変調されない光である「参照光」との2つの光を1つのレーザ光から生成し、これら2つの光をホログラム記録媒体(単に「ホログラム媒体」ともいう。)の同一領域に向けて照射する。これにより、ホログラム記録媒体上で信号光と参照光とが干渉して照射点に回折格子(ホログラム)が形成される。その結果、ホログラム記録媒体にデータが記録される。このようなホログラム方式においては、ホログラム記録媒体に対する参照光の入射角を変化させながらデータを書き込むことで、ホログラム記録媒体の同じ領域に複数のデータを重ねて記録することができる。これを「角度多重記録方式」という。記録したデータを読み取る際には、ホログラム記録媒体の中に形成されている回折格子に向けて、書込み時と同じ角度で参照光を入射させる。こうすることで、回折光(「再生光」ともいう。)が発生する。この再生光を撮像素子で検出することで記録した情報を読み取ることができる。
【0003】
一般に、ホログラム記録媒体は媒体カートリッジに格納されており、ホログラム情報処理装置への装着は、媒体カートリッジごと行なわれ、ホログラム情報処理装置内でのホログラム記録媒体の位置決めは、媒体カートリッジの筐体を介して行なわれる。
【0004】
板状のホログラム記録媒体および媒体カートリッジの例が特開2007−183933号公報(特許文献1)に開示されている。
【特許文献1】特開2007−183933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ホログラム情報処理装置内では、特にホログラム記録媒体の周辺では、ホログラム記録媒体へ入射される参照光の光路、参照光を照射することで発生する再生光の光路、参照光を種々の角度で媒体へ向けて反射させる回転ミラー、再生光を撮像素子の撮像面で結像させるためのレンズなどを配置するための空間を確保する必要がある。そのため、ホログラム記録媒体を格納し、なおかつ、ホログラム情報処理装置内でのホログラム記録媒体の位置決めをするための媒体カートリッジの配置および設計は困難なものとなる。上記特許文献1にはひとつの技術が示されているが、これに従えば、ホログラム記録媒体が面内方向に拡大し大型化してしまう。
【0006】
そこで、本発明は、コンパクトな媒体カートリッジおよびホログラム情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に基づく媒体カートリッジは、参照光を入射させるための第1主表面と上記第1主表面の裏側の第2主表面と上記第1主表面に直交する第1側面と上記第1側面に隣接しつつ上記第1主表面に直交する第2側面とを有する矩形板状のホログラム記録媒体と、上記ホログラム記録媒体を格納する枠体とを備え、上記枠体は、上記ホログラム記録媒体のうち上記第1側面と上記第2側面とが交わる辺の近傍において、上記第1側面、上記第2側面、上記第2主表面を固定しており、上記ホログラム記録媒体のうち上記第1側面と上記第1主表面とが交わる辺の近傍においては、上記参照光を入射させるために上記第1主表面が露出した領域が設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、側面にきわめて近い位置においても下面に参照光を入射させることができる。したがって、コンパクトな媒体カートリッジとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図12を参照して、本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジについて説明する。媒体カートリッジとは、ホログラム情報処理装置に着脱することによって情報を記録保持する媒体である。本発明に基づく媒体カートリッジ10の外観を図1および図2に示す。図1は媒体カートリッジ10を斜め上から見たところであり、図2は媒体カートリッジ10を斜め下から見たところである。ただし、ここでいう上下の概念は説明の便宜上の仮のものであり、絶対的な天地を示すものではない。以下の説明において「上」または「下」に言及する場合も同様である。
【0010】
媒体カートリッジ10は、上部材10aと下部材10bとを含む。媒体カートリッジ10は、ホログラム記録媒体70を、上部材10aと下部材10bとによって挟持した構造となっている。上部材10aと下部材10bとは互いに組み合わさっており、上部材10aはホログラム記録媒体70の上側から、下部材10bはホログラム記録媒体70の下側からホログラム記録媒体70を保持する。ホログラム記録媒体70は矩形板状の物体であり、その四隅のうちの1つの隅においてホログラム記録媒体70は上部材10aに接着固定されている。その様子を図3に示す。この隅においては上部材10aの内側の接着面15a,15b,15cを介してホログラム記録媒体70の角近傍の3面が接着されている。接着面15a,15b,15cは互いに垂直な面である。ホログラム記録媒体70の他の3つの隅においてはホログラム記録媒体70は接着固定されているのではなく、上部材10aおよび下部材10bによって囲われているに過ぎない。図1におけるIV−IV線に関する矢視断面図を図4に示す。媒体カートリッジ10に含まれるホログラム記録媒体70は、上基材72aと下基材72bとによってホログラム記録層71を挟み込んだ構造となっている。
【0011】
この媒体カートリッジ10を分解したところを図5に示す。上部材10aの3つの隅には板状の支持部材16a,16b,16cが貼り付けられている。下部材10bの3つの隅には板状の支持部材17a,17b,17cが貼り付けられている。ホログラム記録媒体70の四隅の縦の短い辺はそれぞれ辺70bc,70bd,70de,70ceとなっている。媒体カートリッジ10において上部材10aの内側の接着面15a,15b,15cに接着される領域は、接着領域15ai,15bi,15ciとなっている。接着領域15ai,15bi,15ciは、それぞれ上面70a、側面70b、側面70cの一部である。
【0012】
上部材10aを単独で取り出して斜め下から見たところを図6に示す。
この媒体カートリッジ10がホログラム情報処理装置に設置されて情報の書込みまたは読出しが行なわれている様子を図7に示す。ホログラム情報処理装置は、媒体カートリッジ10を収容するスペースの周囲にレーザ光源装置80と撮像装置90と回転制御ミラー装置100とを備えている。これらについて説明する。
【0013】
図7に示すように、媒体カートリッジ10の下側にレーザ光源装置80と撮像装置90とが配置されている。レーザ光源装置80はレーザダイオード81とコリメートレンズ82とを含んでいる。レーザダイオード81から出射したレーザ光161は、コリメートレンズ82を透過して平行な光である参照光162となる。参照光162は直進して媒体カートリッジ10の下面70fに入射する。撮像装置90は、撮像素子91と対物レンズ92と絞り93とを含んでいる。媒体カートリッジ10の上側に回転制御ミラー装置100が配置されている。回転制御ミラー装置100は回転ミラー100aを含んでいる。
【0014】
この媒体カートリッジ10は、参照光162を入射させるための第1主表面としての下面70fと第1主表面の裏側の第2主表面としての上面70aと第1主表面に直交する第1側面としての側面70bと第1側面に隣接しつつ第1主表面に直交する第2側面としての側面70cとを有する矩形板状のホログラム記録媒体70と、このホログラム記録媒体70を格納する枠体とを備える。上部材10aと下部材10bとを合わせたものが枠体に該当する。前記枠体は、前記ホログラム記録媒体70のうち第1側面と第2側面とが交わる辺70bcの近傍において、第1側面、第2側面および第2主表面を固定している。ホログラム記録媒体70のうち第1側面としての側面70bと第1主表面としての下面70fとが交わる辺70bfの近傍においては、参照光162を入射させるために第1主表面としての下面70fが露出した領域が設けられている。
【0015】
辺70bfの近傍において参照光162を入射させるために下面70fが露出した領域とは、媒体カートリッジ10の上面接着領域15aiと対向する領域である。
【0016】
この媒体カートリッジ10においては、好ましいことに、前記ホログラム記録媒体の四隅において厚み方向に延在する4本の辺のうち前記第1側面と前記第2側面とが交わる辺以外の3本の辺の各近傍においては、前記枠体は、前記ホログラム記録媒体が前記第1主表面に平行な方向で伸縮することが可能なように前記ホログラム記録媒体を非固定で保持している。
【0017】
(動作)
情報が記録されたホログラム記録媒体70から情報を再生する際の動作について説明する。
【0018】
図7に示すように、レーザ光源装置80から出射した参照光162は、ホログラム記録媒体70の下面70fからホログラム記録媒体70の内部に入射する。図5における側面70bの側が図7における左側に該当する。すなわち、参照光162は側面70b寄りの斜め下から照射される。参照光162のホログラム記録媒体70に対する入射角は、ホログラム記録媒体70に記録されている情報を再生するための条件を満たしていないので、参照光162がホログラム記録媒体70に入射しただけでは再生光は生じない。図7に示すように、参照光162は、ホログラム記録媒体70の内部を透過したのちに上面70aから参照光163として出射する。この参照光163は回転ミラー100aで反射されることによって参照光164となる。この参照光164は、ホログラム記録媒体70に対して、情報再生可能な入射角で入射する。
【0019】
情報が記録されたホログラム記録媒体70に対して、参照光164が情報再生可能な入射角で入射することによって、上基材72aと下基材72bとに挟まれたホログラム記録層71に形成された回折格子から回折光として再生光165が発生する。この再生光165は、情報書込み時の信号光に重畳されていた情報を含んでいる。したがって、この再生光165を撮像装置90で受光することで記録されていた情報を再生することができる。
【0020】
撮像装置90が備えている撮像素子91は、発生した再生光165を受光するためのものである。対物レンズ92は、再生光165を撮像素子91の撮像面に結像させるためのものである。絞り93は不要な光を除去するためのものである。撮像素子91としては、たとえばCCD(Charge-Coupled Device)エリアセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)を採用したCMOSセンサなどが用いられる。この撮像素子91で検出された信号をもとに2次元パターン情報を再生し、ホログラム記録媒体70に記録されていた情報を読み取る。
【0021】
ホログラム記録媒体70は、既に説明したようにホログラム記録層71を含んだ構造となっている。ホログラム記録媒体70は、ホログラム記録層71に情報を記録しておくことができる媒体である。ホログラム記録層71においては、同一領域に複数の情報を記録しておくことができる。同一領域に記録された情報が複数通りある場合は、読み出す際の参照光164の入射角によってどの情報を取り出すかを特定し、他の情報と混じり合うことなく1通りの情報のみを個別に取り出すことができる。参照光164の入射角は読み出したい回転ミラー100aによって自在に変更することができる。参照光164の入射角を切り替える様子について、図8を参照して説明する。
【0022】
図8に示すように、回転制御ミラー装置100は回転軸2bの周りに回転ミラー100aを回転させることができる。この回転運動によって回転ミラー100aの姿勢が変化するので、同一の方向で進行してきた参照光163を、所望の角度の参照光164として反射させることができる。
【0023】
図9に示すように、接着面15aと対向する位置においては下面70fは枠体に覆われていない。参照光162がホログラム記録媒体70に入射する側にある側面70bの近傍では、枠体は下面70fを覆わず、媒体カートリッジ10はオープンとなっている。
【0024】
(作用・効果)
ホログラム記録層71のうち側面70b近傍に記録してある情報を読み出すためには、参照光162を側面70b付近において透過させ、回転ミラー100aに入射するようにする必要がある。本実施の形態における構成では、下面70fが側面70b付近でオープンになっているので、側面70bにきわめて近い位置においても下面70fに参照光162を入射させることができる。図10に平面図を示す。下面70fにおいて参照光162が入射する領域は、楕円172であり、参照光163が上面70aから出射する領域は楕円173である。図9は、図10におけるIX−IX線に関する矢視断面図である。
【0025】
参照光162が透過する上面70aのうち側面70c近傍の一部は、接着面15aによって枠体に固定されている。この例では、参照光162はホログラム記録媒体70の下面70fに対して傾斜して入射し、上面70aから出射する際には、側面70bから遠ざかるように傾斜して出射している。こうしてホログラム記録媒体70を透過した参照光163は回転ミラー100aへと向かっている。本実施の形態では、媒体カートリッジ10の枠体が参照光を遮ることなく枠体とホログラム記録媒体との間の接着面積を大きくすることができる。図9、図10に示したような経路で透過させることとすれば、辺の付近で参照光を透過させることもできる。また、ホログラム記録媒体70の記録層を挟む基材を媒体の面内方向に延長するなどして保持するための領域を確保する必要がないので、媒体カートリッジを小型化することができる。媒体カートリッジの小型化に伴って、この媒体カートリッジを取扱う装置全体も小型化することができる。
【0026】
(角部におけるホログラム記録媒体と枠体との間の隙間)
図5に示すように、ホログラム記録媒体70には四隅において厚み方向に延在する辺として辺70bc,70bd,70de,70ceがある。このうち辺70bd,70de,70ce付近では、ホログラム記録媒体70はそれぞれ上下の支持部材によって挟まれている。辺70bcのある角部を「第1の角部」とし、辺70bd,70de,70ceのある角部をそれぞれ「第2〜第4の角部」とすると、第2の角部では支持部材16aと支持部材17aとによって、第3の角部では支持部材16bと支持部材17bとによって、第4の角部では支持部材16cと支持部材17cとによって、それぞれ上面70aと下面70fとが挟まれている。接着固定されている第1の角部とは異なり、第2〜第4の角部においては辺70bd,70de,70ceと枠体との間には隙間がある。したがって、ホログラム記録媒体70と、媒体カートリッジ10の枠体とは、それぞれ別個に面内方向で伸縮可能である。ホログラム記録媒体70と、媒体カートリッジ10の枠体とは、それぞれ温度変化により膨張または収縮する可能性があり、その伸縮量は面内方向で特に顕著なものとなるが、この媒体カートリッジ10においては、上述のように、ホログラム記録媒体70と、媒体カートリッジ10の枠体とは、それぞれ別個に面内方向で伸縮することができるので、ホログラム媒体70または媒体カートリッジ10全体に不均一なひずみが生じるのを防ぐことができる。
【0027】
辺70bcがある角部すなわち第1の角部では、ホログラム記録媒体70は媒体カートリッジ10の枠体に対して接着固定されているので、第1の角部は、ホログラム再生装置内でのホログラム記録媒体70の位置決めの基準とすることができる。
【0028】
(支持部材)
この媒体カートリッジ10においては、好ましいことに、ホログラム記録媒体70の四隅において厚み方向に延在する4本の辺のうち前記第1側面としての側面70bと前記第2側面としての側面70cとが交わる辺70bc以外の3本の辺70bd,70de,70ceの各近傍においては、前記枠体は、前記第1主表面としての下面70fに垂直な方向から見て円弧状の凹みを内側に有する支持部材16a,16b,16c,17a,17b,17cを、ホログラム記録媒体70の両面側にそれぞれ有し、ホログラム記録媒体70は、前記支持部材によって角部を挟まれた状態となっている。
【0029】
支持部材は、円弧状の凹みを内側に有する部材であるので、回転ミラー100aから参照光164を辺70bd,70de,70ce付近に照射する際には、支持部材の凹みを利用して角部近傍に照射することができる。すなわち、図11および図12に示すように照射することができる。図11は、図12におけるXI−XI線に関する矢視断面図である。こうして辺70bd,70de,70ce付近のホログラム記録層71のデータを読み取ることができる。また、従来のようにホログラム記録媒体の上面および下面を支持するための領域を確保するために媒体カートリッジ10やホログラム記録媒体70の外形を面内方向に拡大する必要がないので、媒体カートリッジ70を小型化することができる。
【0030】
本実施の形態で示した媒体カートリッジを用いればホログラム情報処理装置は小型化することができる。支持部材は、ホログラム記録媒体70の法線方向に厚みを持つが、光学系の設計で決定される回転ミラー100aと上面70aとの間の間隔以下の厚みとすることができるので、支持部材があるからといって回転ミラー100aの高さを超えて厚くなることはない。したがって、ホログラム情報処理装置の全体を薄くすることが可能となる。
【0031】
(実施の形態2)
(構成)
図13、図14を参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるホログラム情報処理装置について説明する。
【0032】
まず、本実施の形態における第1の例について説明する。図13に示すように、本発明に基づくホログラム情報処理装置200は、上述のいずれかの媒体カートリッジ10を受け入れるためのカートリッジ収容部201と、このカートリッジ収容部201に設置された媒体カートリッジ10に記録されたホログラム情報を読み出すための読出し部202とを備える。
【0033】
次に本実施の形態における第2の例について説明する。図14に示すホログラム情報処理装置200iのように、前記カートリッジ収容部201に設置された媒体カートリッジ10にホログラム情報を書き込むための書込み部203を備えることとすれば、書込み作業も行なえるのでさらに好ましい。
【0034】
(作用・効果)
本実施の形態におけるホログラム情報処理装置は、受入れ対象として媒体カートリッジ10を採用しているので、装置全体を小型化することができる。
【0035】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジの第1の方向から見た斜視図である。
【図2】本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジの第2の方向から見た斜視図である。
【図3】本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジの接着面の説明図である。
【図4】図1におけるIV−IV線に関する矢視断面図である。
【図5】本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジの分解図である。
【図6】本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジに含まれる上部材の斜視図である。
【図7】本発明に基づく実施の形態1におけるホログラム情報処理装置によって媒体カートリッジに対する情報の書込みまたは読出しが行なわれる様子の説明図である。
【図8】本発明に基づく実施の形態1におけるホログラム情報処理装置に設けられている回転制御ミラー装置の説明図である。
【図9】図10におけるIX−IX線に関する矢視断面図である。
【図10】本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジに対するレーザ光源装置からの参照光の入射および出射の様子の説明図である。
【図11】図12におけるXI−XI線に関する矢視断面図である。
【図12】本発明に基づく実施の形態1における媒体カートリッジに対する回転ミラーからの参照光の入射および出射の様子の説明図である。
【図13】本発明に基づく実施の形態2におけるホログラム情報処理装置の第1の例の概念図である。
【図14】本発明に基づく実施の形態2におけるホログラム情報処理装置の第2の例の概念図である。
【符号の説明】
【0037】
2b 回転軸、10 媒体カートリッジ、10a 上部材、10b 下部材、15a,15b,15c 接着面、15ai,15bi,15ci 接着領域、16a,16b,16c (上部材に設けられた)支持部材、17a,17b,17c (下部材に設けられた)支持部材、70 ホログラム記録媒体、70a 上面(第2主表面)、70b 側面(第1側面)、70bc,70bf 辺、70c 側面(第2側面)、70f 下面(第1主表面)、71 ホログラム記録層、72a 上基材、72b 下基材、80 レーザ光源装置、81 レーザダイオード、82 コリメートレンズ、90 撮像装置、91 撮像素子、92 対物レンズ、93 絞り、100 回転制御ミラー装置、100a 回転ミラー、161 レーザ光、162,163,164 参照光、165 再生光。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
参照光を入射させるための第1主表面と前記第1主表面の裏側の第2主表面と前記第1主表面に直交する第1側面と前記第1側面に隣接しつつ前記第1主表面に直交する第2側面とを有する矩形板状のホログラム記録媒体と、
前記ホログラム記録媒体を格納する枠体とを備え、
前記枠体は、前記ホログラム記録媒体のうち前記第1側面と前記第2側面とが交わる辺の近傍において、前記第1側面、前記第2側面、前記第2主表面を固定しており、
前記ホログラム記録媒体のうち前記第1側面と前記第1主表面とが交わる辺の近傍においては、前記参照光を入射させるために前記第1主表面が露出した領域が設けられている、媒体カートリッジ。
【請求項2】
前記ホログラム記録媒体の四隅において厚み方向に延在する4本の辺のうち前記第1側面と前記第2側面とが交わる辺以外の3本の辺の各近傍においては、前記枠体は、前記ホログラム記録媒体が前記第1主表面に平行な方向で伸縮することが可能なように前記ホログラム記録媒体を非固定で保持している、請求項1に記載の媒体カートリッジ。
【請求項3】
前記ホログラム記録媒体の四隅において厚み方向に延在する4本の辺のうち前記第1側面と前記第2側面とが交わる辺以外の3本の辺の各近傍においては、前記枠体は、前記第1主表面に垂直な方向から見て円弧状の凹みを内側に有する支持部材を、前記ホログラム記録媒体の両面側にそれぞれ有し、前記ホログラム記録媒体は、前記支持部材によって角部を挟まれた状態となっている、請求項2に記載の媒体カートリッジ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の媒体カートリッジを受け入れるためのカートリッジ収容部と、前記カートリッジ収容部に設置された前記媒体カートリッジに記録されたホログラム情報を読み出すための読出し部とを備える、ホログラム情報処理装置。
【請求項5】
前記カートリッジ収容部に設置された前記媒体カートリッジにホログラム情報を書き込むための書込み部を備える、請求項4に記載のホログラム情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−301346(P2009−301346A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155595(P2008−155595)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】