媒体読取装置及び自動取扱装置
【課題】パスポート等の媒体を挿入して情報を読み取る媒体読取装置であって、異物混入を防止することができ、利用客が正しく媒体を挿入することができ、正しく情報読取処理を実行することができる媒体読取装置及び自動取扱装置を提供する。
【解決手段】本発明の媒体読取装置は、自動取扱装置に搭載されるものであって、媒体挿入口に挿入する媒体を載せる媒体載せテーブルと、媒体挿入口から挿入された媒体から所定の方法により所定情報を読み取る情報読取手段とを備える媒体読取装置において、少なくとも媒体載せテーブルの先端部が下降傾斜しているものであることを特徴とする。
【解決手段】本発明の媒体読取装置は、自動取扱装置に搭載されるものであって、媒体挿入口に挿入する媒体を載せる媒体載せテーブルと、媒体挿入口から挿入された媒体から所定の方法により所定情報を読み取る情報読取手段とを備える媒体読取装置において、少なくとも媒体載せテーブルの先端部が下降傾斜しているものであることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体読取装置及び自動取扱装置に関し、例えば、パスポートや搭乗券などの媒体を読み取る媒体読取装置及びこのような媒体読取装置を備える自動取扱装置に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
例えば空港内等には、航空機に搭乗するために自動的に搭乗券を発券する搭乗券発券装置や、利用客の本人認証を行なう認証装置などが配置されており、利用客の操作により、搭乗券の発券や出国手続きなどを行なう自動チェックインシステムが導入されている(特許文献1、2参照)。
【0003】
利用客が自動チェックインを利用する場合、空港内に配置された自動チェックイン機に、パスポートや搭乗券などを挿入して、航空機への搭乗手続きや出国手続きなどパスポート等を用いた所定の手続きを行なう。また、近年では、予め宅配業者に荷物を預けておき、自動チェックインの際に、その荷物の宅配伝票を自動チェックイン機に挿入して、利用客の荷物の搬入手続き及び手荷物引換証の発券などの手続きも行なうことができる。
【0004】
図1は、従来の自動チェックイン機の外観斜視図であり、図2は、従来の自動チェックイン機の側面図である。また、図3は、従来のパスポート読取部2の構成を説明する説明図である。
【0005】
従来の自動チェックイン機は、自動チェックイン装置本体1、パスポート読取部2を少なくとも有して構成される。
【0006】
パスポート読取部2は、パスポート挿入口3、パスポート挿入時の案内テーブル4、パスポートガイド5−a及び5−b、パスポート突き当て面6、挿入検知センサ7、パスポート読取面8を少なくとも有して構成されている。
【0007】
また、パスポート読取部2には、パスポートの情報を読み取るパスポート読取面8があり、パスポートが読取範囲Aに正しく置かれたときに読み取りを行ない、読取範囲A外では正常に読み取りが行なわれない構造である。
【0008】
例えば、利用客が搭乗手続きを行なう際にパスポートの情報を読み取る処理を行なうとき、利用客は、案内テーブル4上にパスポートを置き、パスポート挿入口3から矢印Bの方向に手動で挿入する。このとき、パスポートは、パスポートガイド5−a及び5−bのガイド間に沿って挿入され、パスポート突き当て面6に突き当たるまで挿入される。そして、挿入検知センサ7がONになると、図示しない上位装置により、パスポートの情報を読み取る動作が実行される。
【0009】
また、パスポートガイド5−a及び5−bの高さCは、パスポート挿入性を向上するため、パスポートの厚みに対して余裕をもった寸法となっている。
【0010】
【特許文献1】特開2005−135310号公報
【特許文献2】特表2008−515086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の自動チェックイン機のパスポート読取部には、次に示すような問題が生じるおそれがある。
【0012】
(1)案内テーブルが水平であるため、例えば飲料容器の包装などの異物が案内テーブルに置かれてしまい、そのままパスポート読取部に混入してしまう場合がある。
【0013】
(2)パスポートの挿入は手動で行なわれるが、利用客から突き当て面が見えないので、どこまで挿入して良いか分からず、利用客の操作性が劣る場合が生じ得る。例えば、パスポートの挿入が浅い場合には、正しくパスポートがパスポート読取面に置かれず、パスポート読み取り処理が実行されないことがあったり、又パスポートが深く挿入された場合には、パスポートが変形してしまい正しい読み取りができないことも生じ得る。
【0014】
(3)パスポートガイド5−a及び5−bの高さは、挿入性を考慮してパスポートの厚みに対して余裕のある寸法となっているが、例えば使い込んだパスポートなどパスポート読み取りページの状態が悪い場合(例えば、図5に示すように波打った状態や変形などの場合)、パスポート読取面8からパスポートが浮き上がってしまい、正常の読み取り処理ができない場合が生じ得る。
【0015】
そのため、パスポート等の媒体を挿入して情報を読み取る媒体読取装置であって、異物混入を防止することができ、利用客が正しく媒体を挿入することができ、正しく情報読取処理を実行することができる媒体読取装置及び自動取扱装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の媒体読取装置は、自動取扱装置に搭載されるものであって、媒体挿入口に挿入する媒体を載せる媒体載せテーブルと、媒体挿入口から挿入された媒体から所定の方法により所定情報を読み取る情報読取手段とを備える媒体読取装置において、少なくとも媒体載せテーブルの先端部が下降傾斜しているものであることを特徴とする。
【0017】
第2の本発明の自動取扱装置は、第1の本発明の媒体読取装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、媒体を挿入して情報を読み取る媒体読取装置であって、異物混入を防止することができ、利用者が正しく媒体を挿入することができ、正しく情報読取処理を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の媒体読取装置及び自動取扱装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
(A−1)第1の実施形態の構成
図6は、第1の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図であり、また図7は、装置本体101内部でのパスポート読取部102の実装態様を説明する内部側面図である。さらに、図1は、パスポート読取部102の詳細な構成を示す側面図である。
【0021】
図6において、自動取扱装置100は、装置本体101、パスポート読取部102、タッチパネルディスプレイ301、カード読取部302、搭乗券排出部304、紙幣投入部305、明細書等排出部306、カード投入部307、チケット等投入部308、呼出ボタン309などを有して構成される。
【0022】
また、図1に示すように、パスポート読取部102は、パスポート挿入口103、案内テーブル104、パスポートガイド105−a及び105−b、パスポート突き当て面106、挿入検知センサ107、パスポート読取面108、パスポート浮き上がり防止機構109を少なくとも有して構成される。
【0023】
パスポート読取部102は、利用客により挿入されたパスポートの情報を読み取る装置である。パスポート読取部102によるパスポート情報を読み取る方法としては、種々の方法を適用することができ、例えば、パスポートに印刷されている文字、写真、印刷画像、バーコードなどを光学的に読み取る方法や、パスポート情報が格納されているRFID素子がパスポートに埋め込まれており、RFIDリーダがRFID素子に格納されているパスポート情報を読み取る方法を適用することができる。
【0024】
図7に示すように、パスポート読取部102は、装置本体1の水平方向に対して、所定の角度αの傾きをもって装置本体1内部に実装される。ここで、パスポート読取部102の傾け角度αは、利用客の操作性を低下させない程度の傾斜であることが望ましい。このように、パスポート読取部102を傾斜させて実装することにより、案内テーブル104上の異物がパスポート読取部102の内部に混入することを防止することができる。つまり、傾斜しているので異物が案内テーブル104に置かれることを防止できるから異物混入を防止できる。
【0025】
案内テーブル104は、パスポート挿入口103にパスポートを挿入する際に、パスポートを載せる台である。
【0026】
パスポートガイド105−a及び105−bは、パスポート挿入口103に挿入されたパスポートを、パスポート読取部102内部に搬送するガイド部である。パスポートガイド105−a及び105−bは、パスポート突き当て面106にパスポートまたパスポートガイド105−a及び105−bの高さCは、パスポートの挿入性を考慮し、パスポートの厚みに対して余裕を持った高さである。
【0027】
パスポート突き当て面106は、パスポート読取面108にパスポートを正しく位置させるために、パスポートの挿入を止めるものである。つまり、パスポートをパスポート突き当て面106に突き当てることで、パスポートをパスポート読取面108に位置させることができる。
【0028】
挿入検出センサ107は、パスポートの挿入を検出するものである。挿入検出センサ107がパスポートの挿入を検出すると、図示しない上位装置に対して検出信号を与えてパスポートの情報読取処理を実行させる。
【0029】
パスポート読取部108は、挿入されたパスポートからパスポート情報を読み取るものであり、上述したような種々の読取方法を適用することができ、例えば光学的な読取方法やRFIDリーダによるパスポートに埋め込まれたRFID素子に格納された情報を無線通信により読み取る方法等を適用することができる。図1において、パスポート読取部108は読取範囲Aが設けられており、この読取範囲Aにパスポートが正しく載せられるとパスポートの情報を読み取り、この読取範囲A外では正常にパスポートの情報を読み取ることができない。
【0030】
パスポート浮き上がり防止機構109は、挿入されたパスポートを上方から押え付けてパスポートの浮き上がりを防止するものである。例えば、パスポートの変形により浮き上がりが生じ得るが、上方から押え付けることにより浮き上がりをなくし、パスポート読取部108による情報読取処理を正常に実行させることができる。また、パスポート読取部102が傾斜しているため、挿入されたパスポートが滑り落ちることも考えられるが、パスポート浮き上がり防止機構109がパスポートを押え付けることにより、このパスポートの滑り落ちを防止することもできる。
【0031】
ここで、パスポート浮き上がり防止機構109は、押え部109−aと、押え付け部109−bとを少なくとも有して構成される。
【0032】
押え部109−aは、パスポートに当接し、押え付け部109−bから矢印方向Dの力を受けてパスポートを押えるものである。押え部109−aは、種々の部材を適用することができるが、第1の実施形態ではローラを適用した場合を説明する。この他、板状部材、多角形部材などを適用してもよい。また、押え部109−aは、回転体、パスポートの挿入検知後上方からの押え付ける押圧部材が好適である。
【0033】
押え付け部109−bは、押え部109−aに対して矢印方向Dの力を加えるものである。押え付け部109−bは、種々の部材を適用することができるが、第1の実施形態ではスプリングを適用する場合を説明する。この他、板バネ、加圧機構などを適用することができる。
【0034】
また、パスポート浮き上がり防止機構109は、複数の押え部109−a及び複数の押え付け部109−bを有するものとしても良い。例えば、図1は、パスポート読取装置102の側面図であるが、幅方向に2組の押え部109−a及び押え付け部109−bが設けられている場合を想定する。
【0035】
勿論、1組又は3組以上の押え部109−a及び押え付け部109−bを設けるようにしても良い。
【0036】
例えば、図8(A)は、パスポート読取部102の上面図である。図8(A)に示すように、パスポート浮き上がり防止機構109は、3組の押え部109−a及び押え付け部109−bを備えるようにしても良い。
【0037】
また、押え部109−a及び押え付け部109−bの配置は、パスポート読取面108の読取範囲A内であることが望ましく、例えば、1組の押え部109−a及び押え付け部109−bを用いる場合には読取範囲Aの中心部付近に設けたり、複数組の押え部109−a及び押え付け部109−bを用いる場合には、読取範囲Aの中心部が複数組の押え部109−a間の中心又は重心となる位置付近に設けたりすることができる。
【0038】
さらに、図8(B)のように、1個の押え付け部109−bが、複数の押え部109−aに対して同時に押圧力を与えることができる構造としてもよい。
【0039】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態のパスポート読取部102にパスポートを挿入する動作について説明する。
【0040】
まず、利用客が例えば搭乗手続きを行なう際、利用客はパスポートを案内テーブル104に置き、矢印Eの方向にパスポートをパスポート挿入口103に差し入れる。
【0041】
このとき、パスポートは、パスポートガイド105−a及び105−bに沿って搬入され、パスポートがパスポート突き当て面106に突き当たるまで搬入される。
【0042】
パスポートが挿入されると、押え付け部109−bから矢印Dの方向の力を受けた押え部109−aがパスポートを押え付け、パスポートの浮き上がりをなくすことができる。
【0043】
ここで、パスポートが挿入される前の押え部109−aの状態として、押え部109−aがパスポート読取面108に接していてもよい。例えば押え部109−aがローラの場合、ローラが回転することで挿入されたパスポートの搬入を行うことができる。また、パスポートの厚さを考慮し、パスポートが挿入される前の押え部109−aがパスポート読取面108に接しておらず、所定の高さだけ浮いている構造としてもよい。
【0044】
そして、パスポート突き当て面106までパスポートが挿入されると、挿入検出センサ107がパスポートを検出し、検出信号を上位装置(図示しない)に与えることで、パスポート読取面108がパスポートの情報を読み取る情報読取処理を実行させることができる。
【0045】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、装置本体1内部において、水平方向に対してパスポート読取部102を傾斜して実装したことにより、案内テーブル上に飲料容器などの異物が置かれなくなる。
【0046】
また、第1の実施形態によれば、ローラ(押え部109−a)を具備したことにより、傾斜実装したことによるパスポートが滑り落ちる懸念事項も解消される。
【0047】
さらに、第1の実施形態によれば、パスポートをローラ(押え部109−a)で押え付けてパスポート読取面108に接触させることにより、パスポートの浮き上がりを防止することが可能となり、例えば使い込んだパスポートなどパスポート読取りページの状態が悪い(波打った状態や変形など)パスポートでも安定した読取りが期待できる。
【0048】
(B)第2の実施形態
次に、本発明の媒体読取装置及び自動取扱装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0049】
(B−1)第2の実施形態の構成
図9は、第2の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図である。
【0050】
第2の実施形態の自動取扱装置200が、第1の実施形態の自動取扱装置100と異なる点は、パスポート読取部202の構造である。それ以外の自動取扱装置200の構成は、第1の実施形態の自動取扱装置100の構成と同じであるので、図9においても図6に示す番号を付している。
【0051】
図10は、第2の実施形態のパスポート読取部202の構成を示す構成図である。図10において、パスポート読取部202は、パスポート挿入口203、案内テーブル204、パスポートガイド205−a及び205−b、パスポート突き当て面206、挿入検知センサ207、パスポート読取面208、パスポート浮き上がり防止機構209、突き当て面視認部210を少なくとも有して構成される。
【0052】
第2の実施形態では、利用客がパスポート突き当て面206が見えるように、パスポート読取部202が突き当て面視認部210を備え、それ以外の自動取扱装置200の構成は、第1の実施形態の自動取扱装置100の構成と同じである。
【0053】
突き当て面視認部210は、パスポート読取部202の奥行きが見え、利用客がパスポート突き当て面206を見ることができるようになっている。突き当て面視認部210は、例えば、透明のプラスチックカバーやガラスカバー、開口部などとすることができる。
【0054】
利用客は、パスポート突き当て面206を見ることができないので、どこまでパスポートを挿入して良いか分からないが、突き当て面視認部210を設けることにより、パスポート挿入の操作性を向上させることができる。
【0055】
また、突き当て面視認部206の高さは、パスポート突き当て面206が見える高さとし、幅寸法F(図9参照)は、パスポートの幅よりも短くすることができる。
【0056】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、パスポート突き当て面206を顧客から見えるようにし、顧客がどこまで挿入して良いか判断できるようにしたため、顧客操作性が向上される。
【0057】
また、第2の実施形態によれば、確実にパスポート突き当て面206までパスポートを挿入することにより、読取り動作が安定する。
【0058】
さらに、第2の実施形態によれば、突き当て面視認部(カバー)210の幅をパスポートの幅より小さくしたため、ガイド上にパスポートを載せることが不可能となり、読取り不良の発生も抑制できる。
【0059】
(C)他の実施形態
(C−1)本発明の媒体読取装置は、第1及び第2の実施形態ではパスポートの情報を読み取る情報読取装置に適用した場合を例示したが、これに限定されることなく、スキャナなどを手動読取装置を実装した顧客操作型端末にも適用することができる。
【0060】
(C−2)図11は、第2の実施形態のパスポート読取部202の変形例を説明する説明図である。図11では、突き当て面視認部210の変形例として、鏡を利用してパスポート突き当て面206が見えるようにする。
【0061】
図11では、パスポート読取部402と表記する。パスポート読取部402は、第2の実施形態のパスポート読取部202の構成の他に、第1の鏡411と第2の鏡412とを有する。
【0062】
第1の鏡411は、パスポート読取部402の上部内側に取り付けられており、第2の鏡412は、第1の鏡411とパスポートガイド205−a及び205−bとの間に設けられており、第1の鏡411に対面する状態で取り付けられている。
【0063】
このように、第1の鏡411及び第2の鏡412を用いることによっても、利用客がパスポート突き当て面206を見ることができる。
【0064】
(C−3)第1の実施形態では、パスポート読取部102の全体を傾斜させて実装する場合を説明したが、このような実装構造に限定されず、異物混入を防止できる構造を広く適用できる。
【0065】
例えば、案内テーブル104のみを傾斜させ、パスポートガイド105−a及び105−bからパスポート突き当て面106までを水平にした構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】第1の実施形態のパスポート読取部の構成を示す構成図である。
【図2】従来の自動チャックイン機の外観斜視図である。
【図3】従来の自動チャックイン機の側面図である。
【図4】従来のパスポート読取部の側面図である。
【図5】従来のパスポートの変形によりパスポートの読取面が浮き上がりを説明する説明図である。
【図6】第1の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図である。
【図7】第1の実施形態の自動取扱装置の側面図である。
【図8】第1の実施形態のパスポート浮き上がり防止機構の構成を説明する説明図である。
【図9】第2の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図である。
【図10】第2の実施形態のパスポート読取部の構成図である。
【図11】変形実施形態のパスポート読取部の構成図である。
【符号の説明】
【0067】
100及び200…自動取扱装置、102、202及び402…パスポート読取部、103及び203…パスポート挿入口、104及び204…案内テーブル、105−a、105−b、205−a及び205−b…パスポートガイド、106及び206…パスポート突き当て面、107及び207…挿入検出センサ、108及び208…パスポート読取面、109及び209…パスポート浮き上がり防止機構、109−a及び209−a…押え部、109−b及び209−b…押え付け部、210…突き当て面視認部、411…第1の鏡、412…第2の鏡。
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体読取装置及び自動取扱装置に関し、例えば、パスポートや搭乗券などの媒体を読み取る媒体読取装置及びこのような媒体読取装置を備える自動取扱装置に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
例えば空港内等には、航空機に搭乗するために自動的に搭乗券を発券する搭乗券発券装置や、利用客の本人認証を行なう認証装置などが配置されており、利用客の操作により、搭乗券の発券や出国手続きなどを行なう自動チェックインシステムが導入されている(特許文献1、2参照)。
【0003】
利用客が自動チェックインを利用する場合、空港内に配置された自動チェックイン機に、パスポートや搭乗券などを挿入して、航空機への搭乗手続きや出国手続きなどパスポート等を用いた所定の手続きを行なう。また、近年では、予め宅配業者に荷物を預けておき、自動チェックインの際に、その荷物の宅配伝票を自動チェックイン機に挿入して、利用客の荷物の搬入手続き及び手荷物引換証の発券などの手続きも行なうことができる。
【0004】
図1は、従来の自動チェックイン機の外観斜視図であり、図2は、従来の自動チェックイン機の側面図である。また、図3は、従来のパスポート読取部2の構成を説明する説明図である。
【0005】
従来の自動チェックイン機は、自動チェックイン装置本体1、パスポート読取部2を少なくとも有して構成される。
【0006】
パスポート読取部2は、パスポート挿入口3、パスポート挿入時の案内テーブル4、パスポートガイド5−a及び5−b、パスポート突き当て面6、挿入検知センサ7、パスポート読取面8を少なくとも有して構成されている。
【0007】
また、パスポート読取部2には、パスポートの情報を読み取るパスポート読取面8があり、パスポートが読取範囲Aに正しく置かれたときに読み取りを行ない、読取範囲A外では正常に読み取りが行なわれない構造である。
【0008】
例えば、利用客が搭乗手続きを行なう際にパスポートの情報を読み取る処理を行なうとき、利用客は、案内テーブル4上にパスポートを置き、パスポート挿入口3から矢印Bの方向に手動で挿入する。このとき、パスポートは、パスポートガイド5−a及び5−bのガイド間に沿って挿入され、パスポート突き当て面6に突き当たるまで挿入される。そして、挿入検知センサ7がONになると、図示しない上位装置により、パスポートの情報を読み取る動作が実行される。
【0009】
また、パスポートガイド5−a及び5−bの高さCは、パスポート挿入性を向上するため、パスポートの厚みに対して余裕をもった寸法となっている。
【0010】
【特許文献1】特開2005−135310号公報
【特許文献2】特表2008−515086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の自動チェックイン機のパスポート読取部には、次に示すような問題が生じるおそれがある。
【0012】
(1)案内テーブルが水平であるため、例えば飲料容器の包装などの異物が案内テーブルに置かれてしまい、そのままパスポート読取部に混入してしまう場合がある。
【0013】
(2)パスポートの挿入は手動で行なわれるが、利用客から突き当て面が見えないので、どこまで挿入して良いか分からず、利用客の操作性が劣る場合が生じ得る。例えば、パスポートの挿入が浅い場合には、正しくパスポートがパスポート読取面に置かれず、パスポート読み取り処理が実行されないことがあったり、又パスポートが深く挿入された場合には、パスポートが変形してしまい正しい読み取りができないことも生じ得る。
【0014】
(3)パスポートガイド5−a及び5−bの高さは、挿入性を考慮してパスポートの厚みに対して余裕のある寸法となっているが、例えば使い込んだパスポートなどパスポート読み取りページの状態が悪い場合(例えば、図5に示すように波打った状態や変形などの場合)、パスポート読取面8からパスポートが浮き上がってしまい、正常の読み取り処理ができない場合が生じ得る。
【0015】
そのため、パスポート等の媒体を挿入して情報を読み取る媒体読取装置であって、異物混入を防止することができ、利用客が正しく媒体を挿入することができ、正しく情報読取処理を実行することができる媒体読取装置及び自動取扱装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の媒体読取装置は、自動取扱装置に搭載されるものであって、媒体挿入口に挿入する媒体を載せる媒体載せテーブルと、媒体挿入口から挿入された媒体から所定の方法により所定情報を読み取る情報読取手段とを備える媒体読取装置において、少なくとも媒体載せテーブルの先端部が下降傾斜しているものであることを特徴とする。
【0017】
第2の本発明の自動取扱装置は、第1の本発明の媒体読取装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、媒体を挿入して情報を読み取る媒体読取装置であって、異物混入を防止することができ、利用者が正しく媒体を挿入することができ、正しく情報読取処理を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の媒体読取装置及び自動取扱装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
(A−1)第1の実施形態の構成
図6は、第1の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図であり、また図7は、装置本体101内部でのパスポート読取部102の実装態様を説明する内部側面図である。さらに、図1は、パスポート読取部102の詳細な構成を示す側面図である。
【0021】
図6において、自動取扱装置100は、装置本体101、パスポート読取部102、タッチパネルディスプレイ301、カード読取部302、搭乗券排出部304、紙幣投入部305、明細書等排出部306、カード投入部307、チケット等投入部308、呼出ボタン309などを有して構成される。
【0022】
また、図1に示すように、パスポート読取部102は、パスポート挿入口103、案内テーブル104、パスポートガイド105−a及び105−b、パスポート突き当て面106、挿入検知センサ107、パスポート読取面108、パスポート浮き上がり防止機構109を少なくとも有して構成される。
【0023】
パスポート読取部102は、利用客により挿入されたパスポートの情報を読み取る装置である。パスポート読取部102によるパスポート情報を読み取る方法としては、種々の方法を適用することができ、例えば、パスポートに印刷されている文字、写真、印刷画像、バーコードなどを光学的に読み取る方法や、パスポート情報が格納されているRFID素子がパスポートに埋め込まれており、RFIDリーダがRFID素子に格納されているパスポート情報を読み取る方法を適用することができる。
【0024】
図7に示すように、パスポート読取部102は、装置本体1の水平方向に対して、所定の角度αの傾きをもって装置本体1内部に実装される。ここで、パスポート読取部102の傾け角度αは、利用客の操作性を低下させない程度の傾斜であることが望ましい。このように、パスポート読取部102を傾斜させて実装することにより、案内テーブル104上の異物がパスポート読取部102の内部に混入することを防止することができる。つまり、傾斜しているので異物が案内テーブル104に置かれることを防止できるから異物混入を防止できる。
【0025】
案内テーブル104は、パスポート挿入口103にパスポートを挿入する際に、パスポートを載せる台である。
【0026】
パスポートガイド105−a及び105−bは、パスポート挿入口103に挿入されたパスポートを、パスポート読取部102内部に搬送するガイド部である。パスポートガイド105−a及び105−bは、パスポート突き当て面106にパスポートまたパスポートガイド105−a及び105−bの高さCは、パスポートの挿入性を考慮し、パスポートの厚みに対して余裕を持った高さである。
【0027】
パスポート突き当て面106は、パスポート読取面108にパスポートを正しく位置させるために、パスポートの挿入を止めるものである。つまり、パスポートをパスポート突き当て面106に突き当てることで、パスポートをパスポート読取面108に位置させることができる。
【0028】
挿入検出センサ107は、パスポートの挿入を検出するものである。挿入検出センサ107がパスポートの挿入を検出すると、図示しない上位装置に対して検出信号を与えてパスポートの情報読取処理を実行させる。
【0029】
パスポート読取部108は、挿入されたパスポートからパスポート情報を読み取るものであり、上述したような種々の読取方法を適用することができ、例えば光学的な読取方法やRFIDリーダによるパスポートに埋め込まれたRFID素子に格納された情報を無線通信により読み取る方法等を適用することができる。図1において、パスポート読取部108は読取範囲Aが設けられており、この読取範囲Aにパスポートが正しく載せられるとパスポートの情報を読み取り、この読取範囲A外では正常にパスポートの情報を読み取ることができない。
【0030】
パスポート浮き上がり防止機構109は、挿入されたパスポートを上方から押え付けてパスポートの浮き上がりを防止するものである。例えば、パスポートの変形により浮き上がりが生じ得るが、上方から押え付けることにより浮き上がりをなくし、パスポート読取部108による情報読取処理を正常に実行させることができる。また、パスポート読取部102が傾斜しているため、挿入されたパスポートが滑り落ちることも考えられるが、パスポート浮き上がり防止機構109がパスポートを押え付けることにより、このパスポートの滑り落ちを防止することもできる。
【0031】
ここで、パスポート浮き上がり防止機構109は、押え部109−aと、押え付け部109−bとを少なくとも有して構成される。
【0032】
押え部109−aは、パスポートに当接し、押え付け部109−bから矢印方向Dの力を受けてパスポートを押えるものである。押え部109−aは、種々の部材を適用することができるが、第1の実施形態ではローラを適用した場合を説明する。この他、板状部材、多角形部材などを適用してもよい。また、押え部109−aは、回転体、パスポートの挿入検知後上方からの押え付ける押圧部材が好適である。
【0033】
押え付け部109−bは、押え部109−aに対して矢印方向Dの力を加えるものである。押え付け部109−bは、種々の部材を適用することができるが、第1の実施形態ではスプリングを適用する場合を説明する。この他、板バネ、加圧機構などを適用することができる。
【0034】
また、パスポート浮き上がり防止機構109は、複数の押え部109−a及び複数の押え付け部109−bを有するものとしても良い。例えば、図1は、パスポート読取装置102の側面図であるが、幅方向に2組の押え部109−a及び押え付け部109−bが設けられている場合を想定する。
【0035】
勿論、1組又は3組以上の押え部109−a及び押え付け部109−bを設けるようにしても良い。
【0036】
例えば、図8(A)は、パスポート読取部102の上面図である。図8(A)に示すように、パスポート浮き上がり防止機構109は、3組の押え部109−a及び押え付け部109−bを備えるようにしても良い。
【0037】
また、押え部109−a及び押え付け部109−bの配置は、パスポート読取面108の読取範囲A内であることが望ましく、例えば、1組の押え部109−a及び押え付け部109−bを用いる場合には読取範囲Aの中心部付近に設けたり、複数組の押え部109−a及び押え付け部109−bを用いる場合には、読取範囲Aの中心部が複数組の押え部109−a間の中心又は重心となる位置付近に設けたりすることができる。
【0038】
さらに、図8(B)のように、1個の押え付け部109−bが、複数の押え部109−aに対して同時に押圧力を与えることができる構造としてもよい。
【0039】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態のパスポート読取部102にパスポートを挿入する動作について説明する。
【0040】
まず、利用客が例えば搭乗手続きを行なう際、利用客はパスポートを案内テーブル104に置き、矢印Eの方向にパスポートをパスポート挿入口103に差し入れる。
【0041】
このとき、パスポートは、パスポートガイド105−a及び105−bに沿って搬入され、パスポートがパスポート突き当て面106に突き当たるまで搬入される。
【0042】
パスポートが挿入されると、押え付け部109−bから矢印Dの方向の力を受けた押え部109−aがパスポートを押え付け、パスポートの浮き上がりをなくすことができる。
【0043】
ここで、パスポートが挿入される前の押え部109−aの状態として、押え部109−aがパスポート読取面108に接していてもよい。例えば押え部109−aがローラの場合、ローラが回転することで挿入されたパスポートの搬入を行うことができる。また、パスポートの厚さを考慮し、パスポートが挿入される前の押え部109−aがパスポート読取面108に接しておらず、所定の高さだけ浮いている構造としてもよい。
【0044】
そして、パスポート突き当て面106までパスポートが挿入されると、挿入検出センサ107がパスポートを検出し、検出信号を上位装置(図示しない)に与えることで、パスポート読取面108がパスポートの情報を読み取る情報読取処理を実行させることができる。
【0045】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、装置本体1内部において、水平方向に対してパスポート読取部102を傾斜して実装したことにより、案内テーブル上に飲料容器などの異物が置かれなくなる。
【0046】
また、第1の実施形態によれば、ローラ(押え部109−a)を具備したことにより、傾斜実装したことによるパスポートが滑り落ちる懸念事項も解消される。
【0047】
さらに、第1の実施形態によれば、パスポートをローラ(押え部109−a)で押え付けてパスポート読取面108に接触させることにより、パスポートの浮き上がりを防止することが可能となり、例えば使い込んだパスポートなどパスポート読取りページの状態が悪い(波打った状態や変形など)パスポートでも安定した読取りが期待できる。
【0048】
(B)第2の実施形態
次に、本発明の媒体読取装置及び自動取扱装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0049】
(B−1)第2の実施形態の構成
図9は、第2の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図である。
【0050】
第2の実施形態の自動取扱装置200が、第1の実施形態の自動取扱装置100と異なる点は、パスポート読取部202の構造である。それ以外の自動取扱装置200の構成は、第1の実施形態の自動取扱装置100の構成と同じであるので、図9においても図6に示す番号を付している。
【0051】
図10は、第2の実施形態のパスポート読取部202の構成を示す構成図である。図10において、パスポート読取部202は、パスポート挿入口203、案内テーブル204、パスポートガイド205−a及び205−b、パスポート突き当て面206、挿入検知センサ207、パスポート読取面208、パスポート浮き上がり防止機構209、突き当て面視認部210を少なくとも有して構成される。
【0052】
第2の実施形態では、利用客がパスポート突き当て面206が見えるように、パスポート読取部202が突き当て面視認部210を備え、それ以外の自動取扱装置200の構成は、第1の実施形態の自動取扱装置100の構成と同じである。
【0053】
突き当て面視認部210は、パスポート読取部202の奥行きが見え、利用客がパスポート突き当て面206を見ることができるようになっている。突き当て面視認部210は、例えば、透明のプラスチックカバーやガラスカバー、開口部などとすることができる。
【0054】
利用客は、パスポート突き当て面206を見ることができないので、どこまでパスポートを挿入して良いか分からないが、突き当て面視認部210を設けることにより、パスポート挿入の操作性を向上させることができる。
【0055】
また、突き当て面視認部206の高さは、パスポート突き当て面206が見える高さとし、幅寸法F(図9参照)は、パスポートの幅よりも短くすることができる。
【0056】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、パスポート突き当て面206を顧客から見えるようにし、顧客がどこまで挿入して良いか判断できるようにしたため、顧客操作性が向上される。
【0057】
また、第2の実施形態によれば、確実にパスポート突き当て面206までパスポートを挿入することにより、読取り動作が安定する。
【0058】
さらに、第2の実施形態によれば、突き当て面視認部(カバー)210の幅をパスポートの幅より小さくしたため、ガイド上にパスポートを載せることが不可能となり、読取り不良の発生も抑制できる。
【0059】
(C)他の実施形態
(C−1)本発明の媒体読取装置は、第1及び第2の実施形態ではパスポートの情報を読み取る情報読取装置に適用した場合を例示したが、これに限定されることなく、スキャナなどを手動読取装置を実装した顧客操作型端末にも適用することができる。
【0060】
(C−2)図11は、第2の実施形態のパスポート読取部202の変形例を説明する説明図である。図11では、突き当て面視認部210の変形例として、鏡を利用してパスポート突き当て面206が見えるようにする。
【0061】
図11では、パスポート読取部402と表記する。パスポート読取部402は、第2の実施形態のパスポート読取部202の構成の他に、第1の鏡411と第2の鏡412とを有する。
【0062】
第1の鏡411は、パスポート読取部402の上部内側に取り付けられており、第2の鏡412は、第1の鏡411とパスポートガイド205−a及び205−bとの間に設けられており、第1の鏡411に対面する状態で取り付けられている。
【0063】
このように、第1の鏡411及び第2の鏡412を用いることによっても、利用客がパスポート突き当て面206を見ることができる。
【0064】
(C−3)第1の実施形態では、パスポート読取部102の全体を傾斜させて実装する場合を説明したが、このような実装構造に限定されず、異物混入を防止できる構造を広く適用できる。
【0065】
例えば、案内テーブル104のみを傾斜させ、パスポートガイド105−a及び105−bからパスポート突き当て面106までを水平にした構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】第1の実施形態のパスポート読取部の構成を示す構成図である。
【図2】従来の自動チャックイン機の外観斜視図である。
【図3】従来の自動チャックイン機の側面図である。
【図4】従来のパスポート読取部の側面図である。
【図5】従来のパスポートの変形によりパスポートの読取面が浮き上がりを説明する説明図である。
【図6】第1の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図である。
【図7】第1の実施形態の自動取扱装置の側面図である。
【図8】第1の実施形態のパスポート浮き上がり防止機構の構成を説明する説明図である。
【図9】第2の実施形態の自動取扱装置の外観斜視図である。
【図10】第2の実施形態のパスポート読取部の構成図である。
【図11】変形実施形態のパスポート読取部の構成図である。
【符号の説明】
【0067】
100及び200…自動取扱装置、102、202及び402…パスポート読取部、103及び203…パスポート挿入口、104及び204…案内テーブル、105−a、105−b、205−a及び205−b…パスポートガイド、106及び206…パスポート突き当て面、107及び207…挿入検出センサ、108及び208…パスポート読取面、109及び209…パスポート浮き上がり防止機構、109−a及び209−a…押え部、109−b及び209−b…押え付け部、210…突き当て面視認部、411…第1の鏡、412…第2の鏡。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動取扱装置に搭載されるものであって、媒体挿入口に挿入する媒体を載せる媒体載せテーブルと、上記媒体挿入口から挿入された上記媒体から所定の方法により所定情報を読み取る情報読取手段とを備える媒体読取装置において、
少なくとも上記媒体載せテーブルの先端部が下降傾斜しているものであることを特徴とする媒体読取装置。
【請求項2】
上記情報読取手段により情報が読み取られる上記媒体の浮き上がりを防止する媒体浮き上がり防止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の媒体読取装置。
【請求項3】
上記媒体浮き上がり防止手段が、上記媒体を押圧することにより、上記情報読取手段の情報読取面と接触させるものであることを特徴とする請求項2に記載の媒体読取装置。
【請求項4】
上記挿入された媒体の搬送を止める突き当て手段を備え、
利用者が外部から上記突き当て手段を視認可能とする開口部を有する突き当て視認手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の媒体読取装置。
【請求項5】
上記突き当て視認手段の開口部が、上記媒体挿入口の幅方向の長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の媒体読取装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の媒体読取装置を備えることを特徴とする自動取扱装置。
【請求項1】
自動取扱装置に搭載されるものであって、媒体挿入口に挿入する媒体を載せる媒体載せテーブルと、上記媒体挿入口から挿入された上記媒体から所定の方法により所定情報を読み取る情報読取手段とを備える媒体読取装置において、
少なくとも上記媒体載せテーブルの先端部が下降傾斜しているものであることを特徴とする媒体読取装置。
【請求項2】
上記情報読取手段により情報が読み取られる上記媒体の浮き上がりを防止する媒体浮き上がり防止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の媒体読取装置。
【請求項3】
上記媒体浮き上がり防止手段が、上記媒体を押圧することにより、上記情報読取手段の情報読取面と接触させるものであることを特徴とする請求項2に記載の媒体読取装置。
【請求項4】
上記挿入された媒体の搬送を止める突き当て手段を備え、
利用者が外部から上記突き当て手段を視認可能とする開口部を有する突き当て視認手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の媒体読取装置。
【請求項5】
上記突き当て視認手段の開口部が、上記媒体挿入口の幅方向の長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の媒体読取装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の媒体読取装置を備えることを特徴とする自動取扱装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−122973(P2010−122973A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296970(P2008−296970)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】
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