学習装置、携帯電話機、学習装置の制御方法、学習装置の制御プログラムおよび記録媒体
【課題】 見出し語の学習を行う際に、見出し語に対する付帯情報を選択して見出し語を学習することができ、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる学習装置を提供する。
【解決手段】 学習用見出し語リスト作成部22は、見出し語取得部21が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。演習部23は、学習用見出し語リストから読み出した見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部3から読み出す。付帯情報出力制御部24は、演習部23が読み出した付帯情報を出力部9に出力させる。
【解決手段】 学習用見出し語リスト作成部22は、見出し語取得部21が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。演習部23は、学習用見出し語リストから読み出した見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部3から読み出す。付帯情報出力制御部24は、演習部23が読み出した付帯情報を出力部9に出力させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、辞書機能及び学習装置としての機能を有する装置に関し、例えば、辞書検索や翻訳ソフトなどによって検索された単語あるいは外部から取得した単語等の見出し語を学習をするための学習装置、携帯電話機、学習装置の制御方法、学習装置の制御プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、携帯電話機に搭載される様々な機能について開発が進んでいる。例えば、従来から、携帯電話機において、内蔵コンテンツあるいは通信網経由で辞書検索を行う技術が存在している。また、学習装置としての機能を持たせたアプリケーションソフトを起動させることが可能となっている。しかしながら、単語学習を行うためのアプリケーションでは、予めコンテンツ作成者が選択した単語をコンテンツ作成者がきめた順番で学習するか、ユーザが学習する単語を指定する必要がある。前者の手法によっては必ずしもユーザの能力に適した順序で学習することができないという問題が生じ、後者の手法ではユーザにあらかじめ余計な手間をかけさせてしまう。
【0003】
これらに対し、辞書の履歴や学習履歴を元に効率的な単語学習を可能とするための技術が提案されている。例えば、辞書検索の回数などを記憶してファイルを作成し、出題の優先順序を適切に制御することで、利用者毎に適切な学習を可能とする学習装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、辞書検索などによって検索された単語から学習用問題を作成し、単語の学習をするための学習装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−43905号公報(2003年2月14日公開)
【特許文献2】特開平11−109841号公報(1999年4月23日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の構成の学習装置では、単語の学習を行う際に、ユーザは、自動的に表示される付帯情報(例えば、例文等)で学習を行うことになる。そのため表示された付帯情報が、あるユーザにとっては、見出し語を覚えるのに適した、つまり学習しやすい、情報であっても、他のユーザにとっては学習しにくいものとなりうる。よって、ユーザの使い勝手や学習形態に合わせた情報の表示とはならない。この点が本発明の主要課題である。
【0005】
また、携帯電話機に学習機能を搭載した際には、次のような問題がある。すなわち、情報を格納するために用いられる携帯電話機の内蔵メモリは、容量的に有限なものである上、ユーザが自力で追加することが不可能である。例え予め携帯電話機に大容量のメモリを持たせても、現在流通している携帯電話機においては著作権上の問題から外部メモリに移すことの許されない画像、メロディ、ダウンロードアプリケーションなどのコンテンツを、大量かつ長期間保持し続けることが求められる。そのため、それ以外のコンテンツについては、携帯電話機の内蔵メモリをできるだけ使用しない手法が求められている。
【0006】
また、特許文献1,2では、著作権の観点からも、単語と意味及び例文等の付帯情報とをタグなどで区切ってまとめてメモリに入れているため、付帯情報のコピーが必須となり、付帯情報の提供者が提供を躊躇する可能性もある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、見出し語に対する付帯情報を選択して見出し語を学習することができ、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる学習装置、携帯電話機、学習装置の制御方法、学習装置の制御プログラムおよび記録媒体を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る学習装置は、上記課題を解決するために、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、見出し語を取得する見出し語取得手段と、見出し語取得手段が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成手段と、ユーザからの付帯情報の種類の指定を受付ける入力部と、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、上記付帯情報記憶部から読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を、出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
また、本発明に係る学習装置の制御方法は、上記課題を解決するために、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部とユーザ指示を受付ける入力部と、を備える学習装置の制御方法であって、見出し語を取得する見出し語取得ステップと、見出し語取得ステップで取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成ステップと、上記入力部からのユーザによる付帯情報の種類の指定を受付ける入力受付けステップと、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対する上記ユーザ指定の種類の付帯情報を上記付帯情報記憶部から読み出す演習ステップと、上記演習ステップで読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御ステップと、を備えることを特徴としている。
【0010】
上記の構成および方法によれば、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶しているので、見出し語を読み出す際に、ユーザ指定の種類の付帯情報を出力部に出力することができる。ここで、見出し語とは、例えば、単語、熟語、各種専門分野の用語、ことわざ、慣用句等が挙げられるがこれには限定されない。また、見出し語に付帯する付帯情報とは、例えば、見出し語の、意味、例文、問題、音声、画像(動画、静止画)、語呂合わせ記憶法等といったものが挙げられるが、これらには限定されない。よって、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶するとは、ユーザが見出し語を学習する種類、つまり、意味、例文、問題、音声、動画、画像、語呂合わせ記憶法等を区別して、それぞれを見出し語と対応させて記憶するという意味である。
【0011】
よって、上記構成および方法によると、ユーザは、見出し語の付帯情報について、ユーザ自身の希望の種類を選ぶことができ、その選んだ種類の付帯情報で見出し語を学習することができる。そのため、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。つまり、ある見出し語に対する付帯情報の種類が、学習しにくいものであるか、学習しやすいものであるかは、ユーザ個人個人によってそれぞれ違う。また、一人のユーザであっても、1つの付帯情報の種類が有る見出し語の学習には有益であっても、その付帯情報の種類が別の見出し語を学習するのに適していない場合がある。しかし、上記構成および方法によると、見出し語に対する付帯情報を選択して見出し語を学習することができる。つまり、見出し語に対して、ユーザが学習に適した種類の付帯情報を選ぶことができるので、学習効率を上げることができる。
【0012】
また、付帯情報記憶部における付帯情報を入れ替えることで、ある学習用見出し語リストに対して複数の種類の付帯情報、例えば1つめの種類の付帯情報を意味及び例文を含む参考書とし、2つめの種類の付帯情報を演習問題出題用問題集等、で利用することが可能となる。
【0013】
また、見出し語に対する付帯情報について必要な種類を追加や交換することができ、また、必要でなくなった種類の付帯情報を一括して削除することもできる。
【0014】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記見出し語取得手段はバーコード読み取り部を制御し、上記見出し語を上記バーコード読み取り部により取得してもよい。
【0015】
例えば、ユーザによる入力された見出し語を取得すると、スペルミスが起こる可能性があるが、上記構成によると、そのようなスペルミスを防止することができる。また、バーコード読み取り部により、複数の見出し語を一度に取得することもできる。なお、上記バーコード読み取り部は、2次元バーコードの読み取りを行ってもよく、例えばQR(Quick Response)コード(商標)により、見出し語を取得してもよい。
【0016】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記バーコード読み取り部が番号を読み取る場合には、上記見出し語取得手段は、その番号に対応した見出し語を、見出し語と番号とを対応付けて記憶した番号対応見出し語保存部から取得してもよい。
【0017】
上記構成によると、バーコードには番号を記載しておけばよいことになるので、一度の読み取りに大量の見出し語を所得することができる。また、バーコードが提供できる見出し語の容量を大きくすることができる。なお、番号対応見出し語保存部は、学習装置の外部に設けられていても、内部、例えば付帯情報記憶部に設けられていてもかまわない。
【0018】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、見出し語に所定日時を関連させて記憶させ、上記演習手段は、上記所定日時を基に上記学習用見出し語リストからの見出し語の読み出しを制御してもよい。
【0019】
上記構成によると、ある見出し語に関連した所定日時を基に見出し語を読み出すため、例えば、所定日時までに、その見出し語の出力の優先順位を上げることができる。このようにすることで、所定の日時が、例えば定期テストであれば、ユーザは、定期テストまでに、集中的にその見出し語を学習することができる。
【0020】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、外部とのデータ通信を行うデータ通信部を備え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、データ通信部が受信した受信データが指定する所定の日時を見出し語に関連させて記憶させてもよい。
【0021】
上記構成によれば、外部から、見出し語に所定日時を指定することができる。例えば、家庭教師等がある見出し語を特定の日までに覚えるように、などといった指示をユーザにメール等で出すことが可能となる。
【0022】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、上記通信部が受信した受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させるか否かを当該受信データ中の判定データで判断してもよい。
【0023】
上記構成によると、判定データが正しいものであるとき、見出し語に所定日時を関連させて記憶させる。判定データは、例えば、暗証番号やパスワード等のデータであればよい。よって、判定データが正しくないときは、見出し語に所定日時を関連させて記憶されない。そのため、不要なあるいは悪意のメールにより、所定日時を勝手に記憶させることにより学習を邪魔される、といったことを防ぐことができる。また、判定データではなく、例えば、ユーザの入力指示により、受信データにより指定された所定日時を見出し語に関連づけて記憶させるか否かを判断するようになっていてもよい。
【0024】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、所定の送信元からの受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させてもよい。
【0025】
上記構成によると、所定の送信元からということは、つまり、所定の送信元からの受信データで無ければ、記憶されないことになる。このようにすることで、受信データの送信元に制限を設けておくことができる。受信データの送信元に制限を設けておくことで、不必要なデータ受信や、妨害データの受信により、見出し語の学習を妨害されることなく、適切なデータでのみ見出し語の学習を行うことができる。
【0026】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記演習手段は所定時間毎に学習用見出し語リストから読み出す見出し語を切り換えてもよい。
【0027】
所定時間毎に切り換えることで、ユーザが自ら切り換える必要がない。演習手段が読み出した見出し語に関連する付帯情報は、出力部に出力されるので、ユーザは、例えば食事中に学習することができる。また、付帯情報を出力部として表示部に表示させれば、スクリーンセーバとして働くことができる。
【0028】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出した日時を記憶してもよい。
【0029】
上記構成によると、見出し語を読み出した日時を記憶することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、使用履歴が記憶されるので、ユーザが例えば見出し語が切り換えて出力される機能を、テストのカンニングで使用しても、記憶された日時により、使用が容易に発覚される。そのため、不正には用いられない。
【0030】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから読み出した見出し語を音声出力してもよい。
【0031】
上記構成によると、音声で出力することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、ユーザが例えばテストのカンニングで使用しても、音声が出力されるので、学習装置の使用が容易に発覚される。そのため、不正に用いられることがない。
【0032】
本発明に係る学習装置は、上記課題を解決するために、見出し語に対する複数の付帯情報を区別して記憶する付帯情報記憶部と、見出し語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを読み取るバーコード読み取り部と、上記バーコード読み取り部により読み取ったバーコードに記載された情報を基に、上記付帯情報記憶部から上記特定の付帯情報を読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0033】
上記構成によると、読み取ったバーコードにより指定された特定の見出し語の付帯情報が出力部に出力される。ここで、見出し語とは、例えば、単語、熟語、特定分野の専門用語、ことわざ、慣用句等が挙げられるがこれには限定されない。また、見出し語に付帯する複数の付帯情報とは、例えば、見出し語に対する複数の意味であってもよい。また、見出し語の、意味、例文、問題、音声、画像(動画、静止画)、語呂合わせ記憶法等といったユーザが学習を行うための複数の情報であってもよい。これら見出し語に対する複数の付帯情報は、単なる例示であり、これら記載したものには、限定されない。
【0034】
よって、上記構成によると、見出し語の学習を行う際に、見出し語の付帯情報を選択して学習することができる。つまり、見出し語について、バーコードにより選択された特定の付帯情報により学習を行うことができる。そのため、上記構成によると、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。このことを次に具体的に説明する。ある単語「A」に「i」と「ii」との2つの意味がある場合ある。例えば、参考書中の文章において「A」の意味は「ii」であることを参考書作成者等がユーザに伝えたい場合、例えば「A-2」(Aという単語の2つめの意味)など予め決められた書式のバーコードを記載しておく。学習装置は、このバーコードを読み取ることで、単語Aと共にAの単語の2つ目の意味という情報を読み取ることができる。そのため、Aの単語の2つ目の意味である「ii」を出力部に出力するので、ユーザは、参考書作成者等が伝えたい意味を即座に把握することができる。よって、学習効率を上げることができる。
【0035】
本発明に係る携帯電話機は、上記課題を解決するために、上記何れかに記載の学習装置として機能することを特徴としている。
【0036】
上記構成によると、学習装置の持ち運びが容易となり、ユーザは空き時間等を利用して効率的に学習を行うことができる。
【0037】
また、さまざまな入力インタフェースを持つ携帯電話機の特性を生かした利便性の高い学習装置を提供することができる。すなわち、携帯電話機が有するあらゆる入力機能、例えば、携帯電話機の有する辞書および翻訳機能の検索履歴、外部情報処理装置にアクセスしての検索履歴、メール受信、ウェブからのダウンロード、カメラ付携帯電話機の持つバーコードリーダからの読み取り等の機能を使用して、見出し語を取得することができる。なお、これらは単なる例示であり、見出し語を取得するのは、これらに限定はされない。
【0038】
本発明に係る携帯電話機では、上記構成に加え、上記付帯情報出力制御手段は、通信相手と回線が繋がるまでの間に、上記出力部に上記付帯情報を出力させてもよい。
【0039】
上記構成によると、通信相手と回線が繋がるまでの間にも、学習を行うことができる。例えば、見出し語に対する、ワンポイントレッスン付の音声を音声出力部に出力することで、時間を無駄にすることを防止して学習することができる。なお、バックグラウンドに普通の発信音を併せて流してもかまわない。
【0040】
なお、上記学習装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記学習装置をコンピュータにて実現させる学習装置の制御プログラム、及びその学習装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0041】
これらの構成によれば、上記学習装置の制御プログラムを、コンピュータに読み取り実行させることによって、上記学習装置と同一の作用効果を実現することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係る学習装置は、以上のように、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、見出し語を取得する見出し語取得手段と、見出し語取得手段が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成手段と、ユーザからの付帯情報の種類の指定を受付ける入力部と、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、上記付帯情報記憶部から読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備える。
【0043】
上記の構成によれば、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶しているので、見出し語を読み出す際に、ユーザ指定の種類の付帯情報を出力部に出力することができる。よって、ユーザは、見出し語の付帯情報について、ユーザ自身の希望の種類を選ぶことができ、その種類の付帯情報で見出し語を学習することができる。このように、上記構成によると、見出し語の学習を行う際に、見出し語の付帯情報を選択して学習することができ、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。よって、見出し語に対して、ユーザが学習に適したの種類の付帯情報を選ぶことができるので、学習効率を上げることができる。
【0044】
また、付帯情報記憶部における付帯情報を入れ替えることで、1つの学習用見出し語リストに対して、複数の種類の付帯情報、例えば1つめの種類の付帯情報を意味及び例文を含む参考書とし、2つめの種類の付帯情報を演習問題出題用問題集等、で利用することが可能となる。
【0045】
また、本発明に係る学習装置は、見出し語に対する複数の付帯情報を区別して記憶する付帯情報記憶部と、見出し語に対する特定の付随情報を指定する書式で記載されたバーコードを読み取るバーコード読み取り部と、上記バーコード読み取り部により読み取ったバーコードに記載された情報を基に、上記付帯情報記憶部から上記特定の付帯情報を読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えている。
【0046】
上記の構成によれば、読み取ったバーコードにより指定された特定の見出し語の付帯情報が出力部に出力される。よって、上記構成によると、見出し語の学習を行う際に、見出し語の付帯情報を選択して学習することができる。つまり、見出し語について、バーコードにより選択された特定の付帯情報により学習を行うことができ、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。ユーザは、学習効率を上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
本発明の一実施形態について図1〜図15に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明は、見出し語を学習をするための任意の装置に適用できるが、以下では、好適な実施形態として、携帯電話機について説明する。携帯電話機が学習装置として機能するため、学習装置の持ち運びが容易となり、ユーザは空き時間等を利用して効率的に学習を行うことができる。しかし、本発明は以下の携帯電話機に限されるものではない。
【0048】
図1は、本実施形態の携帯電話機1の内部構成を表すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機1は、制御部2、付帯情報記憶部3、学習用見出し語記憶部4、番号対応見出し語保存部5、入力部6、バーコード読み取り部7、データ通信部8、出力部9を有している。
【0049】
制御部2は、マイクロコンピュータを内蔵し、コンピュータプログラムに従って、携帯電話機1における各種構成の動作を統括的に制御する。なお、この制御部2が内部に備えている各機能ブロックについては、後段にて詳述する。
【0050】
付帯情報記憶部3は、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する。ここで、見出し語とは、例えば、単語、熟語、各種専門分野の用語、ことわざ、慣用句等が挙げられるがこれには限定されない。また、見出し語に付帯する付帯情報とは、例えば、見出し語の、意味、例文、問題、音声、画像(動画、静止画)、語呂合わせ記憶法等といったものが挙げられるが、これらには限定されない。よって、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶するとは、ユーザが見出し語を学習する種類、つまり、意味、例文、問題、音声、動画、画像、語呂合わせ記憶法等を区別して、それぞれを見出し語と対応させて記憶するという意味である。
【0051】
なお、本実施の形態では、以下では、見出し語として英単語(単語)を用いて説明する。また、本実施の形態では、付帯情報記憶部3に記憶されている全ての英単語の付帯情報は、種類別にコンテンツとしてまとめられ、付帯情報記憶部3に記憶されているものとする。つまり、全ての英単語の意味(日本語訳)がまとめられたコンテンツ(辞書コンテンツ)、全ての英単語の意味および例文がまとめられたコンテンツ(参考書コンテンツ)、全ての英単語の問題がまとめられたコンテンツ(問題集コンテンツ)、全ての英単語の音声がまとめられたコンテンツ(音声コンテンツ)、全ての英単語の画像がまとめられたコンテンツ(画像コンテンツ)、全ての英単語の語呂合わせ記憶法がまとめられたコンテンツ(記憶法コンテンツ)等、が付帯情報記憶部3に記憶されているものとする。
【0052】
これらコンテンツには、英単語のスペルをその付帯情報とが関連して格納されており、英単語のスペルを基に付帯情報を読み出すことができるものとする。また、これらコンテンツは、予め付帯情報記憶部3に記憶されていてもよいし、ネットワークを介して外部から取り込んで付帯情報記憶部3に記憶されようになっていてもよい。このように、英単語に対する付帯情報について必要なコンテンツ(種類)は、追加や交換することができ、また、必要でなくなったコンテンツは、削除することもできる。
【0053】
なお、上記した音声コンテンツには、発音を身につけさせるための音声コンテンツの他に、単語に対し発音・意味・スペルが、例えば、patent(特許)という単語に対し「パテント 特許 ピー・エー・ティー・イー・エヌ・ティー」といったように、音声で吹き込んであれば、視覚障害者用のコンテンツ、また、画面をみなくても学習できるコンテンツともなりえる。
【0054】
学習用見出し語記憶部4は、以下で説明する見出し語取得部21が取得した英単語を用いて、学習用見出し語リスト作成部22が作成した単語リスト(学習用見出し語リスト)を記憶する。この単語リストとは、英単語およびその属性情報を収録したものである。本実施の形態では、単語リストは、例えば、図2(a)に示すように、それぞれの英単語につき、英単語(英単語のスペル)、優先度(重要度)、学習回数、理解度を文字列で表したもの、及び学習日を「/」で区切り、テキストデータにて表したものである。
【0055】
この単語リストでの英単語(英単語のスペル)は、学習するのがどの英単語であるかを示すために用いられると共に、付帯情報を読み出すためにも用いられる。また、重要度、学習回数、理解度及び学習日は、英単語の属性情報であり、学習の履歴としての情報(学習履歴情報)である。この属性情報は、後述するが、英単語の学習を行う際の出力順を制御するためにも必要に応じて用いてもよい。学習回数とは、付帯情報を閲覧した回数である。優先度とは、利用者がその英単語に対して優先的に学習したいかどうかの設定を数字その他の文字を用いて表したものである。理解度とは、上記コンテンツのうち、例えば問題集コンテンツを用いた場合の正答率、あるいはユーザにより設定または算出された理解度を数字その他の文字を用いて表したものである。これら単語リストの属性情報は、ユーザがキー入力部61を介して、設定、修正、追加、削除などの変更を加えることができるようになっていてもよい。
【0056】
なお、単語リストに格納する情報の種類及び量は上記に制限されないものとする。単語リストは、例えば、図2(b)に示すように、上記図2(a)を用いて説明したに情報に加え、学習期限(所定日時)、テスト範囲であるか否か、特定の出版社の単語集に収録されているか否か、特定の大学の入試に必須単語か否か、等の属性情報が記録されてもよい。「英検○級レベル」などレベルの高さ(難易度を表す)を表す情報あるいは「○○大入試頻出単語」や「高1教科書(○○社)Chapter.3」など範囲を表す情報、および「辞書検索単語」「参考書コンテンツBに存在する単語」など客観的な属性情報がであってもよい。これらの属性情報については、ユーザが自身で設定できるようにすると同時に、コンテンツ側に属性を埋め込んでおき、必要に応じてユーザがその埋め込まれた属性情報をインポートできるようにしておくことができるようになっていてもよい。
【0057】
なお、上記した属性情報は単なる例示であり、単語リストはこれらには限定されない。また、単語リストの書式も上記した例に限定されないものとする。また、その利便性向上のため、単語リストを外部のコンピュータへ移動させて保存、編集を行うことを可能としてもよい。
【0058】
ここで、本実施の形態では、学習用見出し語記憶部4を携帯電話機1に内蔵された内部メモリ、付帯情報記憶部3を例えばSD(商標)カードといった外付けの外部メモリとする。しかし、これらには限定されず、例えば、学習用見出し語記憶部4と付帯情報記憶部3とが内部メモリに含まれていてもよい。このように、内部メモリに上記のような単語リストを格納し、学習に必要な例文、意味(日本語訳)などの付帯情報は省略し必要に応じて外部メモリから読み出すことにより、内部メモリの容量を削減できる。また、例えばコンテンツ毎に外部メモリを用意しておき、外部メモリを入れ替えることにより、同一の単語リストを複数のコンテンツ(例えば、1つめのコンテンツを参考書コンテンツとし、2つめのコンテンツを問題集コンテンツとするなど)で利用することが可能となる。
【0059】
また、例えば、辞書コンテンツのみといったコンテンツの一部、あるいはコンテンツの全部を、携帯電話機1の内部メモリに記憶させてもよい。しかし、携帯電話機1の内部メモリは、容量的に有限なものである上、ユーザが自力で追加することが不可能である。そのためユーザが作成した著作権を考慮する必要のない単語リストは内部メモリには極力持たせず、外部メモリに持たせる方が好ましいが、限定はされない。なお、外部メモリは昨今大容量のものが安価に入手でき、学習装置に用いる分には十分な保存容量を有している。このように、携帯電話機1の外に出すことが許されるコンテンツを外部メモリに記憶させることにより、携帯電話機1の内部メモリを節約することができる。その結果、著作権保護の関係上端末の外部へ移動することができない情報を圧迫する恐れが減少し、ユーザの利便性を損なうことを防止することが可能である。
【0060】
また、学習用見出し語記憶部4および/または付帯情報記憶部3が、外部に設けられており、携帯電話機1からアクセスして書き込んだり読み出したりできるようになっていてもよい。
【0061】
番号対応見出し語保存部5は、英単語と番号とを対応付けて記憶する。番号対応見出し語保存部5についても、どこに設けられていてもかまわなく、例えば付帯情報記憶部3内に設けられていてもかまわない。
【0062】
入力部6は、ユーザからの入力を受付けるためのインタフェースである。ユーザは、この入力部6を用いることにより、英単語の付帯情報を出力部9から出力させる際に、付帯情報の種類を選択することができる。ここでは、コンテンツを選択することで、種類を選択することができる。また、入力部6により、携帯電話機1に対して各種入力操作を行うことが可能である。また、入力部6は、キー入力部61と音声入力部62とを有している。ユーザは、このキー入力部61を用いて、文字で、携帯電話機1に対して英単語を入力することができる。また、音声入力部62は、音声を携帯電話機1に入力するためのインタフェースであり、音声で、英単語を入力することができる。
【0063】
また、キー入力部61は、操作キー、例えば、電源のON/OFFを行うための電源キー、着信、発信、電話機能切り替え、動作決定等の操作を行うための機能キー、各種機能を切り換えるためのモードキー、電話番号の入力等ダイヤルするためのダイヤルキー等がユーザ操作に供されるように設けられている。なお、キー入力部61は、ボタンスイッチであってもよいが、例えばタッチパネル等であってもよい。
【0064】
バーコード読み取り部7は、バーコードに記載された情報を読み取る。つまり、バーコードを読み取り、画像処理して文字情報あるいは画像情報に変換する。バーコード読み取り部7は、例えば、カメラ付携帯電話機の有するカメラ機能に含まれるバーコードリーダで実現することができる。バーコード読み取り部7は、2次元バーコードの読み取りを行ってもよく、例えば図3に示すようなQRコードにより、英単語を読み取ってもよい。キー入力部61を用いてユーザが英単語を入力すると、スペルミスが起こる可能性があるが、バーコード読み取り部7を用いると、そのようなスペルミスを防止することができる。
【0065】
また、バーコードの読み取りにより、複数の英単語を一度に取得することもできる。あるいは、英単語のスペルに重要度等の属性等を加えた単語リストとして読み取れるようになっていてもよい。例えば、紙媒体の参考書、問題集などに一章分の単語リストをバーコードにして掲載することにより、参考書、問題集から、一度に英単語を単語リストとして読み取ることができる。また、例えば、受験雑誌等への英単語の情報が記載されたバーコードを掲載したり、受験産業などの広告にワンポイントアドバイス的な単語リスト(例えば、試験直前忘れやすい英単語など)のバーコードを掲載したりする、広告媒体への使用により、携帯電話機の宣伝ともなりうる。また、バーコード読み取り部7は、英単語の情報だけでなく、英単語に対する特定の付随情報を指定する情報を読み取ることができてもよい。
【0066】
また、バーコード読み取り部7は、英単語に加えて、意味、画像等などバーコード内に埋め込まれた情報を読み取ることができる。そのため、英単語のみでも英単語とその付帯情報との両方を読み取ることができる。あるいは、バーコードに単語集を格納する専用のサーバのアドレスを記入しておき、これを、バーコード読み取り部7が読み取ると、専用サーバにアクセスし、単語集のダウンロードを開始するようになっていてもよい。
【0067】
データ通信部8は、外部との間でデータの送受信を行う、データ送受信インタフェースである。データ通信部8は、低速通信部(狭帯域通信部)81と高速通信部(広帯域通信部)82とを有する。
【0068】
低速通信部81は、小容量のデータ、具体的には、単語リストなどのデータやメールデータを伝送する。低速通信部81として、例えば、携帯電話機1の持つ通信機能(パケット通信・回線交換方式による通信)を使用すればよい。
【0069】
高速通信部82は、コンテンツを伝送するものであり、例えば動画など大容量のデータにも対応する。高速通信部82としては、例えば、ケーブル(シリアル・USB(Universal Serial Bus)など)、赤外線等を使用すればよい。高速通信部82は、コンテンツを、例えば、パソコンや、その他のコンテンツ提供装置からダウンロードする。高速通信部82を利用することにより、ユーザに通信料金の課金がなされることがないため、ユーザにとって好ましい。なお、データ通信部8は、低速通信部81と高速通信部82とに分かれていなくてもよい。
【0070】
出力部9は、英単語および英単語に付帯する付帯情報を出力する。出力部9は、表示部91と音声出力部92とを有している。表示部91は、動画・静止画を含む画像データを表示し、音声出力部92は、音声データを出力する。なお、表示部91は、画像や、データ通信部8が受信した画像を含むメールデータ等外部との通信データ、あるいは、カメラ付携帯電話機のカメラで撮影した動画を含む画像等も表示することができ、音声出力部92は、通話相手の音声データも出力することができるが、本実施形態では言及しない
なお、携帯電話機1は、上記以外の一般的な電話機としての電話機能、外部とのデータ通信を行う一般的な通信機能に関する部材を有するがここでは言及しない。
【0071】
次に、上述した制御部2における各機能ブロックについて説明する。制御部2は、見出し語取得部(見出し語取得手段)21、学習用見出し語リスト作成部(学習用見出し語リスト作成手段)22、演習部(演習手段)23、付帯情報出力制御部(付帯情報出力制御手段)24を有している。
【0072】
見出し語取得部21は、英単語を取得し、単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。
【0073】
見出し語取得部21は、英単語を取得するため、バーコード読み取り部4を制御し、バーコード読み取り部7が読み取った英単語を取得する。また、見出し語取得部21は、バーコード読み取り部7が番号を読み取った場合には、その番号に対応した英単語を、番号対応見出し語保存部5から取得する。この場合、バーコードには、番号を記載しておけばよいことになるので、一度の読み取りに大量の英単語を所得することができる。また、バーコードが提供できる英単語の容量を大きくすることができる。また、あらかじめ単語リストとしてまとめてバーコードに記載されているものであれば、単語リストとして読み取ってもよい。なお、ユーザ確認等のため、バーコードが読み取った英単語を表示部91に表示させてから単語リストとして記憶させてもよい。この場合、ユーザは表示部91における表示を確認してその英単語を単語リストに記憶させるか否かを選択できるようになっていてもよい。
【0074】
また、見出し語取得部21は、データ通信部8が受信した受信データから英単語を取得する。この受信データは、低速通信部81が受信した、メールデータ(例えば、所定の書式に従ったテキストファイル、あるいは添付ファイル)でもよいし、外部サーバ等にアクセスして検索した結果など、インターネット等からダウンロードしたデータであってもよい。メールデータの場合、例えば、ユーザがメールを開くことで、そのメールに所定の書式に従ったテキストファイルを読み取って英単語を取得するようになっていればよい。このように受信データによる英単語の取得は、例えば、辞書には掲載されていないマイナーな英単語を単語リストにしたい場合等に利用することができる。また、高速通信部82が受信した受信データにより英単語の取得を行う。これは、例えば、携帯電話機1に接続されたPC等の外部情報処理装置からコンテンツの入力があった場合に、英単語を取得するようになっていてもよい。
【0075】
また、見出し語取得部21は、ユーザが辞書コンテンツを用いてある英単語の意味を調べた場合、その英単語を取得する。また、ユーザがある英単語に関連付けられた参考書コンテンツ、問題集コンテンツ等のコンテンツの閲覧・使用をした場合、その英単語を取得する。また、ユーザが入力部6を用いて単語リストに追加入力を行った英単語を取得する。また、付帯情報記憶部3にコンテンツの追加が行われた場合に、その追加コンテンツの英単語を取得してもよい。この場合、図4(a)に示す様に、複数の英単語のみからなる単語リストとして取得してもよい。図4(b)には、追加コンテンツの一例として、英単語とその意味(付帯情報)とからなるコンテンツを示す。
【0076】
なお、上記の英単語の取得に際し、単語リストに追加するか否かはユーザが選択できるようになっていてもよい。また、英単語の取得は上記されたものに限定されず、携帯電話機1の有するさまざまなインタフェース使用することができるものとする。よって、携帯電話機1を学習装置として機能させることで、さまざまな入力インタフェースを持つ携帯電話機の特性を生かした利便性の高い学習装置を提供することができる。
【0077】
学習用見出し語リスト作成部22は、見出し語取得部21が取得した英単語を、上記した単語リストとして、学習用見出し語記憶部4に記憶させる。学習用見出し語リスト作成部22は、単語リストとして、英単語に学習期間(所定日時)を関連させて記憶させてもよい。この学習期間は、以下で説明する演習部23が、学習用見出し語記憶部4から英単語を読み出す際に参照して、英単語の読み出しを制御する。
【0078】
また、学習用見出し語リスト作成部22は、データ通信部8が受信した受信データが指定する学習期間を英単語に関連させて、学習用見出し語記憶部4に記憶させてもよい。これは、例えば、英単語とそれの学習期間とからなる受信データをデータ通信部8が受信した際に行われればよい。このように受信データにより、英単語に学習期間を関連させて記憶させることで、外部から、英単語に学習期間を指定することができる。例えば、家庭教師等がメールにより学習期間を設定し、ある英単語を特定の日までに学習させるような指示を、ユーザに出すことが可能となる。
【0079】
なお、学習用見出し語リスト作成部22は、受信データが指定する学習期間を英単語に関連させて記憶させるか否かを当該受信データ中の判定データで判断してもよい。判定データは、例えば、暗証番号やパスワード等のデータであればよい。よって、判定データが正しくないときは、英単語に学習期間を関連させて記憶されない。そのため、不要なあるいは悪意のメールにより、学習期間を勝手に記憶させられ学習を邪魔される、といったことを防ぐことができる。また、判定データではなく、例えば、ユーザの入力指示により、受信データにより指定された学習期間を英単語に関連づけて記憶させるか否かを判断するようになっていてもよい。
【0080】
また、学習用見出し語リスト作成部22は、所定の送信元からの受信データが指定する学習期間を英単語に関連づけて記憶させてもよい。所定の送信元からということは、つまり、所定の送信元からの受信データで無ければ、記憶されないことになる。このようにすることで、受信データの送信元に制限を設けておくことができる。受信データの送信元に制限を設けておくことで、不必要なデータ受信や、妨害データの受信により、英単語の学習を妨害されることなく、適切なデータでのみ英単語の学習を行うことができる。
【0081】
また、学習用見出し語リスト作成部22は、見出し語取得部が単語リストとして英単語を取得した場合は、その単語リストをそのまま、学習用見出し語記憶部4に記憶させてもよし、その単語リスト内の英単語に新たな属性を加えて記憶させてもよい。
【0082】
演習部23は、学習用見出し語記憶部4の単語リストから英単語を読み出す。そして、読み出した英単語に対するユーザ指定のコンテンツの付帯情報を、付帯情報記憶部3から読み出す。このとき、ユーザの入力指示による英単語を単語リストから読み出してもよい。あるいは、単語リストに記載された学習期限を基に、単語リストからの英単語の読み出しを制御してもよい。このように制御すると、学習期限を基に英単語を読み出すため、例えば、学習期間に指定されたえ日時までに、その英単語の出力の優先順位を上げることができる。例えば、学習期限が定期テストであれば、ユーザは、定期テストまでに、集中的にその英単語を学習することができる。なお、演習部23が行う単語リストからの英単語の読み出し(選択)は、上記に限定されることはない。例えば、アルファベット順、単語リストに優先度が記載されていれば優先度順、難易度が記載されていれば難易度の高い順、等であってもよい。また、どのような規則(例えばアルファベット順に、あるいは学習期限を基に等)で読み出すかをユーザが選択できるようになっていてもよい。
【0083】
また、演習部23は、所定時間毎に単語リストから読み出す英単語を切り換えてもよい。所定時間毎に切り換えることで、ユーザが自ら切り換える必要がない。演習部23読み出す英単語に付帯する付帯情報は、以下で説明するように付帯情報出力制御部24が出力部9に出力させるので、例えば食事中に学習することができる。また、付帯情報を表示部91に表示させれば、スクリーンセーバとして働くことができる。
【0084】
また、演習部23は、単語リストから英単語を読み出した日時を記憶してもよい。この読み出し日時の記憶は、例えば、学習用見出し語記憶部4の単語リストの1種類として記憶するようにしてもよい。日時を記録することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、使用履歴が記憶されるので、ユーザが例えば英単語が所定時間毎に切り換わり、表示部91に出力される機能を、テストのカンニングで使用しても、日時の特定により使用が容易に発覚される。そのため不正には用いられない。
【0085】
また、演習部23は、単語リストから読み出した英単語を音声出力部92に音声出力させるようにしてもよい。音声で出力することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、ユーザが例えばテストのカンニングで使用しても、音声が出力されるので、学習装置の使用が容易に発覚される。そのため、不正には用いられることがない。
【0086】
付帯情報出力制御部24は、演習部23が読み出した付帯情報を、出力部9を制御して、出力部9から出力させる。付帯情報出力制御部24は、付帯情報が、文字および画像(動画、静止画を含む)情報であれば表示部91から表示させ、音声情報であれば、音声出力部92から音声出力させる。
【0087】
また、付帯情報出力制御部24は、通信相手と回線が繋がるまでの間(呼び出し待ち時間中)に、出力部9に上記付帯情報を出力させてもよい。このように出力させると、通信相手と回線が繋がるまでの間にも、学習を行うことができる。例えば、英単語に対する、ワンポイントレッスン付の音声を音声出力部に出力することで、時間を無駄にすることを防止して学習することができる。なお、バックグラウンドに普通の発信音を併せて流してもかまわない。また、通信相手と回線が繋がるまでの間に、利用時現在の学習の進歩状況(目標の○%達成等)などを出力するようになっていてもよい。
【0088】
また、バーコード読み取り部7が、英単語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを読み取った場合、演習部23がこの読み取ったバーコードに記載された情報を基に付帯情報記憶部3から上記特定の付帯情報を読み出し、付帯情報出力制御部24が、出力部9に出力させてもよい。このように出力させると、英単語学習を行う際に、バーコードにより選択された特定の付帯情報により学習を行うことができる。そのため、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。このことを以下で具体的に説明する。
【0089】
例えば、「book」には「本」と「予約する」との意味がある。例えば、ある参考書中の文章において「book」の意味は「予約する」ということであることを参考書作成者等がユーザに伝えたいとする。この場合バーコード読み取り部7が英単語のスペルだけを読み取ると、辞書コンテンツのbookにおける1番初めの意味である「本」を先頭に出力(例えば表示)することになる場合がある。しかし、例えば「book-2」など予め決められた書式で英単語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを、バーコード読み取り部7が、読み取ることで、「book」と共に「単語の2つ目の意味」という情報を読み取ることができる。そして、付帯情報出力制御部24は、このバーコードに記載された情報を基に「予約する」を出力部に出力させる。よって、ユーザは、参考書作成者等が伝えたい意味(ここでは「予約する」)を即座に把握することができる。そのため、学習効率が上がる。
【0090】
続いて、携帯電話機1が学習装置として機能する際の各処理動作について説明する。
【0091】
初めに、英単語を取得して単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させるまでの流れについて、図5を用いて説明する。図5は、辞書コンテンツによる英単語の意味の検索、および検索を通じて学習用見出し語記憶部4に英単語リストを記憶させるフローチャートである。
【0092】
ユーザがある英単語の意味を辞書コンテンツを用いて調べる場合、学習機能が起動され、ステップ1(以下S1のように記載する)において、英単語が入力される。ここでは、ユーザによりキー入力部61から英単語が入力されるものとする。しかし、入力はこれには限定されず、携帯電話機1が有する種々の文字入力機能あるいはクリップボードその他を介したコピーもしくはその他の機能を用いて入力されてもよい。そしてS2に進む。
【0093】
S2では、S1で入力された英単語(入力単語)のスペルを基に、付帯情報記憶部3の辞書コンテンツを検索し、入力単語の意味(付帯情報)の読み出しを行う。その後S3に進む。
【0094】
S3では、S2における辞書コンテンツの検索により、入力単語の意味を読み出したか否かを判断する。読み出していれば(S3においてYES)、S4に進む。入力単語の意味が辞書コンテンツに格納されていない、あるいは検索に失敗した等で、意味を読み出していなければ(S3においてNO)、S6に進む。
【0095】
S4では、付帯情報出力制御部24は、S2で読み出した意味を表示部91に表示させる。
【0096】
S5では、学習用見出し語リスト作成部22は、入力単語を単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。ここで、入力単語が既に単語リストとして記憶されていれば、例えば、単語リストにおける学習回数を1つ増やして単語リストを修正するようにしてもよい。
なお、S4の処理とS5の処理の順序が逆でも、また、同時でもかまわない。
【0097】
S6では、同じ入力単語に対する別のコンテンツの付帯情報を表示部に表示させるか否かを判断する。ここでは、ユーザが別のコンテンツを検索するか否かを決定することで、別コンテンツの付帯情報を表示させるか否かを判断するものとする。また、ユーザがどのコンテンツを検索するかを選択できるようになっているものとする。別のコンテンツを検索するというユーザ決定があり、表示させると判断すると(S6においてYES)、S7に進む。別のコンテンツを検索しないというユーザ決定があり、表示させない判断すると(S6においてNO)、S8に進む。
【0098】
なお、上記したようにユーザ決定による別コンテンツの検索でなくてもよく、携帯電話機1が自動的に別コンテンツから検索するようになっていてもよい。もしくはデータ通信部8を経由して外部のコンテンツを検索してダウンロード等するようになっていてもよい。すなわち、本発明では、辞書引きを行う際にユーザが意識することなく、単語リスト(学習用の単語帳)が携帯電話機1内の学習用見出し語記憶部4に生成される。
【0099】
S7では、S6でユーザの選択したコンテンツの付帯情報を表示させるよう、後述するS42あるいは、S52に遷移する。
【0100】
S8では、次の英単語の入力があるか否かを判断する。入力があると判断すると(S8においてYES)、S2に戻り辞書コンテンツ内の検索から繰り返される。入力がないと判断すると(S18においてNO)、英単語の意味の検索は終了する。
【0101】
上記では、単語リストの作成が辞書コンテンツによる英単語の意味の検索を通じて行われているが、それ以外で行われる場合について、図6、7を用いて説明する。
【0102】
図6は、ユーザ入力により単語リストを作成する処理のフローチャートである。ユーザがある英単語を入力する場合、S11において、単語リストの編集機能が起動される。次にS12において、ユーザが入力部6から英単語の入力を行う。ここで、英単語の入力は、キー入力部61で行われるだけでなく、音声入力部62から行われてもよい。次に、S13において、ユーザが必要に応じてS22で入力した入力単語の属性情報(例えば、中間テスト出題範囲、教科書3章新出単語など)を決めて入力する。ここで、既に入力単語が単語リストとして作成されていれば、その属性情報を、追加、編集、削除等する。その後、S14において次の英単語を入力すると(S14においてYES)、S13が繰り返される。S14において次に英単語を入力しないと(S14においてNO)、単語リストの編集機能は終了する。
【0103】
図7は、ユーザ入力以外の英単語の読み込みにより、単語リストを作成する処理のフローチャートである。英単語の取り込みが行われる場合、S21において、英単語取り込み機能が起動される。次にS22において、受信メールの本文あるいは添付ファイル、高速通信部82を経由して外部情報処理装置からの入力、低速通信部81を経由して通信網からの入力、あるいはバーコード読み取り部7から、英単語、単語リスト(属性情報が付いていてもいなくてもよい)、あるいは、コンテンツ、を読み込む。
【0104】
その後S23において、S22でコンテンツを読み込んでいると、ユーザに、そのコンテンツの語彙のみを学習用見出し語記憶部4内の単語リストに追加して書き込むか、コンテンツを付帯情報記憶部3に加えて書き込むか、あるいは、両方に追加して書き込むかを選択させる。そして、S23では、S22でのユーザ選択に従った追加書き込み行う。また、英単語、単語リスト、あるいは、意味が空欄の単語の羅列のみによるコンテンツを取り込んだ場合については、そのまま学習用見出し語記憶部4内の単語リストに追加して書き込む。以上により、単語リストが作成される。
【0105】
なお、付帯情報記憶部3に記憶されたあるコンテンツの見出し語である英単語を、単語リストへ反映させる場合には、そのコンテンツにある英単語を一括して学習用見出し語記憶部4へインポートさせられるようになっていてもよい。この場合、付帯情報記憶部3に記憶された複数のコンテンツから特定のコンテンツをユーザに選択させ、そのコンテンツの見出し語のみを取り出し、学習用見出し語記憶部4の単語リストへ追加する。
【0106】
また、音声コンテンツをユーザが作成してもよい。図8は、ユーザの音声入力により音声コンテンツを作成する処理のフローチャートである。
【0107】
初めにS31において、単語学習機能が起動する。S32において、ユーザがキー入力部61を用いてキー操作により、あるいは、音声入力部62を用いて音声により英単語のスペルを入力する。S33において、表示部91に入力結果(スペル)を表示する。また、音声出力部92からスペルの入力結果(例えばpatentの場合、ピー、エー、ティー、イー、エヌ、ティー)を出力してもよい。これにより、ユーザはS32で入力した入力結果(スペル)を確認することができる。
【0108】
S34において、ユーザに入力結果が正しいか否かを判定させる。正しいと判定すると(S34においてYES)、S35に進む。間違えていると判定すると(S34においてNO)、S32にもどりスペルの入力を再度行う。
【0109】
S35では、ユーザは、S32に入力した英単語の発音の音声吹き込みを音声入力部62を用いて行う。そして、S36では、音声吹き込みの結果を音声出力部92から出力する。ここで、ユーザはS35での音声吹き込み結果(発音)を確認することができる。
【0110】
S37では、ユーザに音声吹き込み結果が正しいか否かを判定させる。正しいと判定すると(S37においてYES)、S38に進む。間違えていると判定すると(S37においてNO)、S35に戻り吹き込み直しを行う。
【0111】
S38では、ユーザに次の単語を入力するかを判断させる。入力すると判断すると(S38においてYES)、S32に戻りスペル入力から繰り返される。入力しないと判断すると、音声入力は終了し、ここで作成されたスペルと発音からなる音声コンテンツが付帯情報記憶部3に記憶される。
【0112】
なお、入力補助として音声ガイダンス及び音声認識機能や内蔵辞書を用いた連携予測変換機能(前方一致等の単語予測機構を設ける機能)などがもちいられてもよい。このように、入力補助として音声ガイダンス及び音声認識機能等を用いることにより視覚障害者向けの教材となりうる。
【0113】
次に、単語リストから英単語を読み出して学習を行う流れについて、図9〜15を用いて説明する。
【0114】
図9は、参考書コンテンツによる英単語の学習をおこなう際の処理のフローチャートである。
【0115】
ユーザが英単語の学習を、英単語の意味および例文が格納された参考書コンテンツを用いて行う場合、学習機能が起動され、S41において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストから予め定められたの規則に従い学習すべき単語を選択する(読み出す)。ここで、所定の規則とは、アルファベット順、単語リストに優先度が記載されていれば優先度順、難易度が記載されていれば難易度の高い順、あるいは、単語リストに学習期限が記載されていれば学習期限が迫っているもの順等であればよい。なお、これらは単なる例示である。あるいはユーザがキー入力部61を用いて学習する英単語を指定できるようになっていてもよい。そしてS12に進む。
【0116】
S42では、S41で選択された英単語(選択単語)を基に、付帯情報記憶部3の参考書コンテンツを検索し、選択単語に対する意味および例文(付帯情報)の読み出しを行う。その後S43に進む。
【0117】
S43では、S42における参考書コンテンツの検索により、意味および例文を読み出したか否かを判断する。読み出していれば(S43においてYES)、S44に進む。意味および例文が辞書コンテンツに格納されていない、あるいは検索に失敗した等で、意味および例文を読み出していなければ(S43においてNO)、S46に進む。
【0118】
S44では、S42で読み出した意味および例文を表示部91に表示させる。
【0119】
S45では、選択単語を単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。ここで、選択単語は既に単語リストとして記憶されているので、例えば、単語リストにおける学習回数を1つ増やしたり、理解度を上げたりすることで、単語リストを修正するようにしてもよい。なお、S44の処理とS45の処理の順序が逆でも、また、同時でもかまわない。
【0120】
S46では、同じ選択単語に対する別のコンテンツの付帯情報を表示部に表示させるか否かを判断する。ここでは、ユーザが別のコンテンツを検索するか否かを決定することで、別コンテンツの付帯情報を表示させるか否かを判断するものとする。また、ユーザがどのコンテンツを検索するかを選択できるようになっているものとする。別のコンテンツを検索するというユーザ決定があり、表示させると判断すると(S46においてYES)、S47に進む。別のコンテンツを検索しないというユーザ決定があり、表示させない判断すると(S46においてNO)、S48に進む。
【0121】
なお、上記したようにユーザ決定による別コンテンツの検索でなくてもよく、携帯電話機1が自動的に別コンテンツから検索するようになっていてもよい。もしくは、データ通信部8を経由して外部のコンテンツを検索してダウンロード等するようになっていてもよい。
【0122】
S47では、S46でユーザの選択したコンテンツの付帯情報を表示させるよう、上記したS2あるいは、後述のS52に遷移する。
【0123】
S48では、次の英単語の選択があるか否かを判断する。選択があると判断すると(S48においてYES)、S42に戻り参考書コンテンツ内の検索から繰り返される。選択がないと判断すると(S48においてNO)、英単語の学習は終了する。
【0124】
図10は、問題集コンテンツによる英単語の学習をおこなう際の処理のフローチャートである。この問題集コンテンツは、それぞれの英単語に対する理解度をチェックする問題や解答等(付帯情報)が記載されており、例えば、ユーザが英単語の理解度のチェックを行うときになどに利用される。
【0125】
ユーザが英単語の学習を、問題集コンテンツを用いて行う場合、学習機能が起動され、S51において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストから予め定められたの規則に従い学習すべき単語を選択する。ここで、所定の規則とは、アルファベット順、単語リストに優先度が記載されていれば優先度順、理解度が記載されていれば理解度の低いもの順、優先度順難易度が記載されていれば難易度の高い順、あるいは、単語リストに学習期限が記載されていれば学習期限が迫っているもの順等であればよい。なお、これらは単なる例示である。あるいはユーザがキー入力部61を用いて学習する英単語を指定できるようになっていてもよい。また、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストがなければ、英単語の入力してもよい。そしてS52に進む。
【0126】
S52では、S51で選択された英単語(選択単語)を基に、付帯情報記憶部3の問題集コンテンツを検索し、選択単語に対する問題(付帯情報)の読み出しを行う。その後S53に進む。
【0127】
S53では、S52における問題集コンテンツの検索により、問題を読み出したか否かを判断する。読み出していれば(S53においてYES)、S54に進む。問題が問題集コンテンツに格納されていない、あるいは検索に失敗した等で、問題を読み出していなければ(S53においてNO)、S56に進む。
【0128】
S54では、S52で読み出した問題を出題し、その解答を解説する。出題や解説は出力部9から行われる。出題形式は、コンテンツに依存するものとし、回答は、例えば該当する単語を択一形式にて検索するものであってもよいし、キー入力部61や音声入力部62を介して回答させる形式でもよい。しかし、これらに限定されるものではない。回答後、模範解答を出力してS55に進む。なお、模範解答の表示は、問題集の全問題が終了した後まとめて行ってもよい。また、その場で解答を表示させずに通信回線などを通じて学習履歴を外部へ送信するにとどめてもよいものとする。
【0129】
S55では、選択単語を単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。ここで、選択単語は既に単語リストとして記憶されているので、例えば、単語リストにおける学習回数を1つ増やしたり、理解度を上げたり属性情報を修正することで、単語リストを修正するようにしてもよい。属性情報は、正否のほかに、回答に要した時間などを情報としてもよい。なお、S54の処理とS55の処理の順序が逆でも、また、同時でもかまわない。
【0130】
S56では、同じ選択単語に対する別のコンテンツの付帯情報を表示部に表示させるか否かを判断する。ここでは、ユーザが別のコンテンツを検索するか否かを決定することで、別コンテンツの付帯情報を表示させるか否かを判断するものとする。また、ユーザがどのコンテンツを検索するかを選択できるようになっているものとする。別のコンテンツを検索するというユーザ決定があり、表示させると判断すると(S56においてYES)、S57に進む。別のコンテンツを検索しないというユーザ決定があり、表示させない判断すると(S56においてNO)、S58に進む。
【0131】
なお、上記したようにユーザ決定による別コンテンツの検索でなくてもよく、携帯電話機1が自動的に別コンテンツから検索するようになっていてもよい。もしくは、データ通信部8を経由して外部のコンテンツを検索してダウンロード等するようになっていてもよい。
【0132】
S57では、S56でユーザの選択したコンテンツの付帯情報を表示させるよう、上記したS2あるいは、S42に遷移する。
【0133】
S58では、次の英単語の選択があるか否かを判断する。選択があると判断すると(S58においてYES)、S52に戻り問題集コンテンツ内の検索から繰り返される。選択がないと判断すると(S58においてNO)、英単語の学習は終了する。
【0134】
上記では、図9、10を用いて単語リストから英単語を読み出して学習を行う流れについて説明したが、その中の英単語を選択する際(S41またはS51)に、単語リストの学習期限を基にする場合について以下で図11のフローチャートを用いて説明する。
【0135】
初めにS61において、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストを学習期限順にソーティングする。次に、S62において、S61でソーティングした単語リストから、一番に学習期限の近い単語の集まりを選び出す。そして、S63において、未修得の単語が存在するか否かを確認する。未修得の単語が存在しない場合は(S63においてNO)S64に進み学習期限が次に近い単語の集まりを選び出してS63に戻る。未修得の単語が存在する場合は(S63においてYES)、S65に進み、その単語の学習(付帯情報の表示等)を行う。そして学習終了後S66に進み、次の単語に遷移する。なお、このアルゴリズムは単なる例であり、これに限定されるものではない。
【0136】
しかし、上記のアルゴリズムに従った場合、直近学習期限の単語を全て習得する、もしくは学習期限が過ぎるまで次の単語が表示されない現象が発生することがある。例えば、7月11日までに覚えなくてはならない単語が10個のみであり、7月12日までに覚えなくてはならない単語が300個であるような場合、学習計画をユーザが把握しやすい仕組みにしておかないとユーザが学習ペースを誤る恐れがありえる。そのため、予め例えば、図12に示す様な学習一覧を表示部91に表示させるようにしておいてもよい。
【0137】
ここでは、属性情報として学習期限を基にどの英単語を優先的に学習するかについて説明したが、また、どの属性情報がついた英単語を優先的に学習するかユーザが選択できるようになっていてもよい。その選択は、表示部91に、例えば図13に示す様な表示画面を用いてできるようになっていてもよい。
【0138】
次に、付帯情報の出力を所定時間毎に切り換えて学習する処理について図14を用いて説明する。なお、この場合には、事前にユーザが学習を行うコンテンツを選択しておく。また、英単語の読み出しの順番(出題順)は、例えば、上記したように学習期限を基にした優先順位順に行われるものとする。
【0139】
初めにS71において、待ち受け画面遷移後ユーザが指定した時間経過すると、あるいはユーザがキー入力部61を介して起動させる等すると、スクリーンセーバが起動する。次にS72において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4の単語リストにアクセスする。S73において、演習部23は、英単語を優先順位順にソート(優先順位が同等のものはランダムな順番)する。そして、S74において、必要な英単語を一つあるいは複数選択した後、付帯情報記憶部3内の、予めユーザが選択したコンテンツにアクセスして、選択した英単語の付帯情報を読み出す。そして、S75において、付帯情報出力制御部24は、表示部91に所定時間(ここでは秒数とする)連続して表示させる。なお所定時間は、予め設定されていも良いし、ユーザが設定できるものであってもよい。所定時間経過後、S75に戻り、次の優先順位に属する英単語を読み出し、付帯情報を表示させることを繰り返す。
【0140】
次に、通信相手と回線が繋がるまでの間(呼び出し待ち時間中)に、出力部9に付帯情報を出力させる場合の処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0141】
初めにS81において通話動作が開始される。その後S82において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4から、呼び出し待ち時間中に学習する英単語の存在があるか否か確認する。存在しない場合は(S82においてNO)、S83に進み、そのまま通常の呼び出し音を音声出力部92に出力させる。存在する場合は(S82においてYES)、S84に進に、付帯情報記憶部3の音声コンテンツから対応する音声情報(付帯情報)を読み出し、付帯情報出力制御部24が、その音声情報を音声出力部92に出力させる。
【0142】
上記に記載した携帯電話機1の構成および各構成の処理によると、ユーザ指定の種類の付帯情報を出力部9に出力することができる。よって、英単語学習する際、ユーザは、見出し語の付帯情報について、ユーザ自身の希望の種類を選ぶことができ、その種類の付帯情報で英単語を学習することができる。よって、ユーザはより効率的な学習をすることができる。つまり、ある英単語に対しての付帯情報の種類(コンテンツ)が、学習しにくいものであるか、学習しやすいものであるかは、ユーザ個人個人によってそれぞれ違う。また、一人のユーザであっても、1つの付帯情報の種類(1つのコンテンツ)が有る英単語の学習には有益であっても、その付帯情報の種類(そのコンテンツ)が別の英単語を学習するのに適していない場合がある。しかし、上記携帯電話機1の構成によると、英単語について、ユーザが学習に適したの種類の付帯情報(学習に適したコンテンツ)を選ぶことができるので、学習効率を上げることができる。
【0143】
ここで、上記携帯電話機1は、汎用のコンピュータをベースに構成できる。すなわち、上記の携帯電話機1は、その機能を実現するプログラム(情報処理機器の制御プログラム、認証機器の制御プログラム)の命令を実行するCPU(central processing unit)、ブートロジックを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データベースを格納する不揮発性メモリ等の記憶装置(記録媒体)、キーやボタン等の入力機器、モニタ、スピーカー等の出力機器、外部のネットワークに接続するネットワーク接続機器が、内部バスによって接続されて構成されている。
【0144】
そして、携帯電話機1の各種機能、各種処理は、上記各部の機能を実現する制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を携帯電話機1に供給し、CPUが記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって実現可能である。具体的には、携帯電話機1が備える、制御部2等は、当該機器のメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムを、CPUなどが実行することにより実現される。なお、上記の各ブロックは、その一部あるいは全部をハードウェアロジックによって構成してもよい。
【0145】
上記プログラムコードを供給するための記録媒体は、携帯電話機1本体と分離可能に構成することができる。また、上記記録媒体は、プログラムコードを供給可能であるように固定的に担持する媒体であってもよい。そして、上記記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるように携帯電話機1に装着されるものであっても、外部記憶装置として携帯電話機1に接続されたプログラム読み取り装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。
【0146】
例えば、上記記録媒体としては、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0147】
また、上記プログラムコードは、コンピュータが記録媒体から読み出して直接実行できるように記録されていてもよいし、記録媒体から主記憶のプログラム記憶領域へ転送された後コンピュータが主記憶から読み出して実行できるように記録されていてもよい。
【0148】
さらに、携帯電話機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。そして、通信ネットワークとしては、特に限定されず、具体的には、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、具体的には、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
【0149】
なお、プログラムコードを記録媒体から読み出して主記憶に格納するためのプログラム、および、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするためのプログラムは、コンピュータによって実行可能にあらかじめ携帯電話機1に格納されているものか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものとする。
【0150】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0151】
なお、本発明は、携帯電話端末装置の有する辞書機能及び翻訳機能の使用履歴、携帯電話端末装置の通信機能を用いて外部サーバにアクセスすることにより検索を行った語句の語彙、外部との通信のログから得られた語彙及びユーザが入力した単語リストを履歴として保持し、その履歴を元に単語の演習を行うまでの一連の操作を端末単体で全て完結させることができる携帯電話端末装置であってもよい。
【0152】
また、上記携帯電話端末装置は、学習履歴を保持した携帯電話端末装置内部メモリならびに携帯電話端末装置に接続された文章、音声、動画等のコンテンツを複数保持した外部メモリと連携して、利用者が好きなコンテンツを選び学習する機構を有してもよい。
【0153】
また、上記携帯電話端末装置は、入力手段としてバーコード読み取りを可能とするカメラ装置及び画像処理部を有する携帯電話端末装置において、本装置により読み取った単語一覧及び付帯情報を単語リストに格納する機能を有してもよい。
【0154】
また、上記携帯電話端末装置は、入力手段としてQRコード読み取りを可能とするカメラ装置及び画像処理部を有する携帯電話端末装置において、本装置により読み取った単語一覧及び付帯情報を単語リストに格納する機能を有してもよい。
【0155】
また、上記携帯電話端末装置は、入力手段としてバーコード読み取りを可能とするカメラ装置及び画像処理部を有する携帯電話端末装置において、あらかじめ単語リストと番号リストの対応表を端末装置に有しておき、バーコードに番号情報のみを入れておくことによって、より多くの単語を一つのバーコードに記憶させることができるようにしてもよい。
【0156】
また、上記携帯電話端末装置は、カレンダー機能を有し、学習スケジュール管理を可能としてもよい。
【0157】
また、上記携帯電話端末装置は、学習スケジュール管理に対し外部からの一定の書式に従ったメールにより編集を可能とする機構を備えてもよい。
【0158】
また、上記携帯電話端末装置は、編集を行う際のメールの書式に暗証番号あるいはパスワードを必要としてもよい。
【0159】
また、上記携帯電話端末装置は、編集を行う際のメールの差出人あるいはプロバイダに制限を設けてもよい。
【0160】
また、上記携帯電話端末装置は、開始から発信相手と繋がるまでの間の待ち時間(呼び出し中時間)にコンテンツを起動させることを可能としてもよい。
【0161】
また、上記携帯電話端末装置は、コンテンツを自動的に順番に表示させることを可能としてもよい。
【0162】
また、記携帯電話端末装置は、コンテンツ連続表示機能の利用日時を学習履歴に強制的に記録しておく機構を備えていてもよい。
【0163】
また、上記携帯電話端末装置は、コンテンツ連続表示機能の利用時に強制的に音声を発する機構を備えていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0164】
本発明は、例えば、PDC(パーソナル・ディジタル・セルラー)や、PDA(パーソナル・ディジタル・アシスタント)等の携帯通信端末装置等に好ましく利用することが可能である。また、市販されている電子辞書装置、PC等、各種携帯の情報機器にも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0165】
【図1】本発明の一実施形態である携帯電話機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】(a),(b)は、単語リストの例を示す図である。
【図3】QRコードの例を示す図である。
【図4】(a)は複数の英単語のみからなる単語リストの例を示す図であり、(b)は追加コンテンツの例を示す図である。
【図5】辞書コンテンツ利用における単語学習の処理のフローチャートである。
【図6】ユーザ入力による、単語リストの作成処理のフローチャートである。
【図7】ユーザ入力以外の英単語の読み込みによる、単語リストの作成処理のフローチャートである。
【図8】音声入力による音声コンテンの作成処理のフローチャートである。
【図9】参考書コンテンツ利用における単語学習の処理のフローチャートである。
【図10】問題集コンテンツ利用における単語学習の処理のフローチャートである。
【図11】学習期限を基に英単語を読み出す処理のフローチャートである。
【図12】学習一覧を表示する表示画面の一例を示す図である。
【図13】属性情報を選択するための表示画面の一例を示す図である。
【図14】付帯情報の出力を所定時間毎に切り換える学習処理のフローチャートである。
【図15】呼び出し期間に、付帯情報を出力させる処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0166】
1 携帯電話機
2 制御部
3 付帯情報記憶部
4 学習用見出し語記憶部
5 番号対応見出し語保存部
6 入力部
7 バーコード読み取り部
8 データ通信部
9 出力部
21 見出し語取得部(見出し語取得手段)
22 学習用見出し語リスト作成部(学習用見出し語リスト作成手段)
23 演習部(演習手段)
24 付帯情報出力制御部(付帯情報出力制御手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、辞書機能及び学習装置としての機能を有する装置に関し、例えば、辞書検索や翻訳ソフトなどによって検索された単語あるいは外部から取得した単語等の見出し語を学習をするための学習装置、携帯電話機、学習装置の制御方法、学習装置の制御プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、携帯電話機に搭載される様々な機能について開発が進んでいる。例えば、従来から、携帯電話機において、内蔵コンテンツあるいは通信網経由で辞書検索を行う技術が存在している。また、学習装置としての機能を持たせたアプリケーションソフトを起動させることが可能となっている。しかしながら、単語学習を行うためのアプリケーションでは、予めコンテンツ作成者が選択した単語をコンテンツ作成者がきめた順番で学習するか、ユーザが学習する単語を指定する必要がある。前者の手法によっては必ずしもユーザの能力に適した順序で学習することができないという問題が生じ、後者の手法ではユーザにあらかじめ余計な手間をかけさせてしまう。
【0003】
これらに対し、辞書の履歴や学習履歴を元に効率的な単語学習を可能とするための技術が提案されている。例えば、辞書検索の回数などを記憶してファイルを作成し、出題の優先順序を適切に制御することで、利用者毎に適切な学習を可能とする学習装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、辞書検索などによって検索された単語から学習用問題を作成し、単語の学習をするための学習装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−43905号公報(2003年2月14日公開)
【特許文献2】特開平11−109841号公報(1999年4月23日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の構成の学習装置では、単語の学習を行う際に、ユーザは、自動的に表示される付帯情報(例えば、例文等)で学習を行うことになる。そのため表示された付帯情報が、あるユーザにとっては、見出し語を覚えるのに適した、つまり学習しやすい、情報であっても、他のユーザにとっては学習しにくいものとなりうる。よって、ユーザの使い勝手や学習形態に合わせた情報の表示とはならない。この点が本発明の主要課題である。
【0005】
また、携帯電話機に学習機能を搭載した際には、次のような問題がある。すなわち、情報を格納するために用いられる携帯電話機の内蔵メモリは、容量的に有限なものである上、ユーザが自力で追加することが不可能である。例え予め携帯電話機に大容量のメモリを持たせても、現在流通している携帯電話機においては著作権上の問題から外部メモリに移すことの許されない画像、メロディ、ダウンロードアプリケーションなどのコンテンツを、大量かつ長期間保持し続けることが求められる。そのため、それ以外のコンテンツについては、携帯電話機の内蔵メモリをできるだけ使用しない手法が求められている。
【0006】
また、特許文献1,2では、著作権の観点からも、単語と意味及び例文等の付帯情報とをタグなどで区切ってまとめてメモリに入れているため、付帯情報のコピーが必須となり、付帯情報の提供者が提供を躊躇する可能性もある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、見出し語に対する付帯情報を選択して見出し語を学習することができ、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる学習装置、携帯電話機、学習装置の制御方法、学習装置の制御プログラムおよび記録媒体を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る学習装置は、上記課題を解決するために、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、見出し語を取得する見出し語取得手段と、見出し語取得手段が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成手段と、ユーザからの付帯情報の種類の指定を受付ける入力部と、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、上記付帯情報記憶部から読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を、出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
また、本発明に係る学習装置の制御方法は、上記課題を解決するために、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部とユーザ指示を受付ける入力部と、を備える学習装置の制御方法であって、見出し語を取得する見出し語取得ステップと、見出し語取得ステップで取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成ステップと、上記入力部からのユーザによる付帯情報の種類の指定を受付ける入力受付けステップと、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対する上記ユーザ指定の種類の付帯情報を上記付帯情報記憶部から読み出す演習ステップと、上記演習ステップで読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御ステップと、を備えることを特徴としている。
【0010】
上記の構成および方法によれば、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶しているので、見出し語を読み出す際に、ユーザ指定の種類の付帯情報を出力部に出力することができる。ここで、見出し語とは、例えば、単語、熟語、各種専門分野の用語、ことわざ、慣用句等が挙げられるがこれには限定されない。また、見出し語に付帯する付帯情報とは、例えば、見出し語の、意味、例文、問題、音声、画像(動画、静止画)、語呂合わせ記憶法等といったものが挙げられるが、これらには限定されない。よって、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶するとは、ユーザが見出し語を学習する種類、つまり、意味、例文、問題、音声、動画、画像、語呂合わせ記憶法等を区別して、それぞれを見出し語と対応させて記憶するという意味である。
【0011】
よって、上記構成および方法によると、ユーザは、見出し語の付帯情報について、ユーザ自身の希望の種類を選ぶことができ、その選んだ種類の付帯情報で見出し語を学習することができる。そのため、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。つまり、ある見出し語に対する付帯情報の種類が、学習しにくいものであるか、学習しやすいものであるかは、ユーザ個人個人によってそれぞれ違う。また、一人のユーザであっても、1つの付帯情報の種類が有る見出し語の学習には有益であっても、その付帯情報の種類が別の見出し語を学習するのに適していない場合がある。しかし、上記構成および方法によると、見出し語に対する付帯情報を選択して見出し語を学習することができる。つまり、見出し語に対して、ユーザが学習に適した種類の付帯情報を選ぶことができるので、学習効率を上げることができる。
【0012】
また、付帯情報記憶部における付帯情報を入れ替えることで、ある学習用見出し語リストに対して複数の種類の付帯情報、例えば1つめの種類の付帯情報を意味及び例文を含む参考書とし、2つめの種類の付帯情報を演習問題出題用問題集等、で利用することが可能となる。
【0013】
また、見出し語に対する付帯情報について必要な種類を追加や交換することができ、また、必要でなくなった種類の付帯情報を一括して削除することもできる。
【0014】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記見出し語取得手段はバーコード読み取り部を制御し、上記見出し語を上記バーコード読み取り部により取得してもよい。
【0015】
例えば、ユーザによる入力された見出し語を取得すると、スペルミスが起こる可能性があるが、上記構成によると、そのようなスペルミスを防止することができる。また、バーコード読み取り部により、複数の見出し語を一度に取得することもできる。なお、上記バーコード読み取り部は、2次元バーコードの読み取りを行ってもよく、例えばQR(Quick Response)コード(商標)により、見出し語を取得してもよい。
【0016】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記バーコード読み取り部が番号を読み取る場合には、上記見出し語取得手段は、その番号に対応した見出し語を、見出し語と番号とを対応付けて記憶した番号対応見出し語保存部から取得してもよい。
【0017】
上記構成によると、バーコードには番号を記載しておけばよいことになるので、一度の読み取りに大量の見出し語を所得することができる。また、バーコードが提供できる見出し語の容量を大きくすることができる。なお、番号対応見出し語保存部は、学習装置の外部に設けられていても、内部、例えば付帯情報記憶部に設けられていてもかまわない。
【0018】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、見出し語に所定日時を関連させて記憶させ、上記演習手段は、上記所定日時を基に上記学習用見出し語リストからの見出し語の読み出しを制御してもよい。
【0019】
上記構成によると、ある見出し語に関連した所定日時を基に見出し語を読み出すため、例えば、所定日時までに、その見出し語の出力の優先順位を上げることができる。このようにすることで、所定の日時が、例えば定期テストであれば、ユーザは、定期テストまでに、集中的にその見出し語を学習することができる。
【0020】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、外部とのデータ通信を行うデータ通信部を備え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、データ通信部が受信した受信データが指定する所定の日時を見出し語に関連させて記憶させてもよい。
【0021】
上記構成によれば、外部から、見出し語に所定日時を指定することができる。例えば、家庭教師等がある見出し語を特定の日までに覚えるように、などといった指示をユーザにメール等で出すことが可能となる。
【0022】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、上記通信部が受信した受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させるか否かを当該受信データ中の判定データで判断してもよい。
【0023】
上記構成によると、判定データが正しいものであるとき、見出し語に所定日時を関連させて記憶させる。判定データは、例えば、暗証番号やパスワード等のデータであればよい。よって、判定データが正しくないときは、見出し語に所定日時を関連させて記憶されない。そのため、不要なあるいは悪意のメールにより、所定日時を勝手に記憶させることにより学習を邪魔される、といったことを防ぐことができる。また、判定データではなく、例えば、ユーザの入力指示により、受信データにより指定された所定日時を見出し語に関連づけて記憶させるか否かを判断するようになっていてもよい。
【0024】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、所定の送信元からの受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させてもよい。
【0025】
上記構成によると、所定の送信元からということは、つまり、所定の送信元からの受信データで無ければ、記憶されないことになる。このようにすることで、受信データの送信元に制限を設けておくことができる。受信データの送信元に制限を設けておくことで、不必要なデータ受信や、妨害データの受信により、見出し語の学習を妨害されることなく、適切なデータでのみ見出し語の学習を行うことができる。
【0026】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記演習手段は所定時間毎に学習用見出し語リストから読み出す見出し語を切り換えてもよい。
【0027】
所定時間毎に切り換えることで、ユーザが自ら切り換える必要がない。演習手段が読み出した見出し語に関連する付帯情報は、出力部に出力されるので、ユーザは、例えば食事中に学習することができる。また、付帯情報を出力部として表示部に表示させれば、スクリーンセーバとして働くことができる。
【0028】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出した日時を記憶してもよい。
【0029】
上記構成によると、見出し語を読み出した日時を記憶することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、使用履歴が記憶されるので、ユーザが例えば見出し語が切り換えて出力される機能を、テストのカンニングで使用しても、記憶された日時により、使用が容易に発覚される。そのため、不正には用いられない。
【0030】
本発明に係る学習装置では、上記構成に加え、上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから読み出した見出し語を音声出力してもよい。
【0031】
上記構成によると、音声で出力することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、ユーザが例えばテストのカンニングで使用しても、音声が出力されるので、学習装置の使用が容易に発覚される。そのため、不正に用いられることがない。
【0032】
本発明に係る学習装置は、上記課題を解決するために、見出し語に対する複数の付帯情報を区別して記憶する付帯情報記憶部と、見出し語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを読み取るバーコード読み取り部と、上記バーコード読み取り部により読み取ったバーコードに記載された情報を基に、上記付帯情報記憶部から上記特定の付帯情報を読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0033】
上記構成によると、読み取ったバーコードにより指定された特定の見出し語の付帯情報が出力部に出力される。ここで、見出し語とは、例えば、単語、熟語、特定分野の専門用語、ことわざ、慣用句等が挙げられるがこれには限定されない。また、見出し語に付帯する複数の付帯情報とは、例えば、見出し語に対する複数の意味であってもよい。また、見出し語の、意味、例文、問題、音声、画像(動画、静止画)、語呂合わせ記憶法等といったユーザが学習を行うための複数の情報であってもよい。これら見出し語に対する複数の付帯情報は、単なる例示であり、これら記載したものには、限定されない。
【0034】
よって、上記構成によると、見出し語の学習を行う際に、見出し語の付帯情報を選択して学習することができる。つまり、見出し語について、バーコードにより選択された特定の付帯情報により学習を行うことができる。そのため、上記構成によると、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。このことを次に具体的に説明する。ある単語「A」に「i」と「ii」との2つの意味がある場合ある。例えば、参考書中の文章において「A」の意味は「ii」であることを参考書作成者等がユーザに伝えたい場合、例えば「A-2」(Aという単語の2つめの意味)など予め決められた書式のバーコードを記載しておく。学習装置は、このバーコードを読み取ることで、単語Aと共にAの単語の2つ目の意味という情報を読み取ることができる。そのため、Aの単語の2つ目の意味である「ii」を出力部に出力するので、ユーザは、参考書作成者等が伝えたい意味を即座に把握することができる。よって、学習効率を上げることができる。
【0035】
本発明に係る携帯電話機は、上記課題を解決するために、上記何れかに記載の学習装置として機能することを特徴としている。
【0036】
上記構成によると、学習装置の持ち運びが容易となり、ユーザは空き時間等を利用して効率的に学習を行うことができる。
【0037】
また、さまざまな入力インタフェースを持つ携帯電話機の特性を生かした利便性の高い学習装置を提供することができる。すなわち、携帯電話機が有するあらゆる入力機能、例えば、携帯電話機の有する辞書および翻訳機能の検索履歴、外部情報処理装置にアクセスしての検索履歴、メール受信、ウェブからのダウンロード、カメラ付携帯電話機の持つバーコードリーダからの読み取り等の機能を使用して、見出し語を取得することができる。なお、これらは単なる例示であり、見出し語を取得するのは、これらに限定はされない。
【0038】
本発明に係る携帯電話機では、上記構成に加え、上記付帯情報出力制御手段は、通信相手と回線が繋がるまでの間に、上記出力部に上記付帯情報を出力させてもよい。
【0039】
上記構成によると、通信相手と回線が繋がるまでの間にも、学習を行うことができる。例えば、見出し語に対する、ワンポイントレッスン付の音声を音声出力部に出力することで、時間を無駄にすることを防止して学習することができる。なお、バックグラウンドに普通の発信音を併せて流してもかまわない。
【0040】
なお、上記学習装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記学習装置をコンピュータにて実現させる学習装置の制御プログラム、及びその学習装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0041】
これらの構成によれば、上記学習装置の制御プログラムを、コンピュータに読み取り実行させることによって、上記学習装置と同一の作用効果を実現することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係る学習装置は、以上のように、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、見出し語を取得する見出し語取得手段と、見出し語取得手段が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成手段と、ユーザからの付帯情報の種類の指定を受付ける入力部と、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、上記付帯情報記憶部から読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備える。
【0043】
上記の構成によれば、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶しているので、見出し語を読み出す際に、ユーザ指定の種類の付帯情報を出力部に出力することができる。よって、ユーザは、見出し語の付帯情報について、ユーザ自身の希望の種類を選ぶことができ、その種類の付帯情報で見出し語を学習することができる。このように、上記構成によると、見出し語の学習を行う際に、見出し語の付帯情報を選択して学習することができ、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。よって、見出し語に対して、ユーザが学習に適したの種類の付帯情報を選ぶことができるので、学習効率を上げることができる。
【0044】
また、付帯情報記憶部における付帯情報を入れ替えることで、1つの学習用見出し語リストに対して、複数の種類の付帯情報、例えば1つめの種類の付帯情報を意味及び例文を含む参考書とし、2つめの種類の付帯情報を演習問題出題用問題集等、で利用することが可能となる。
【0045】
また、本発明に係る学習装置は、見出し語に対する複数の付帯情報を区別して記憶する付帯情報記憶部と、見出し語に対する特定の付随情報を指定する書式で記載されたバーコードを読み取るバーコード読み取り部と、上記バーコード読み取り部により読み取ったバーコードに記載された情報を基に、上記付帯情報記憶部から上記特定の付帯情報を読み出す演習手段と、上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えている。
【0046】
上記の構成によれば、読み取ったバーコードにより指定された特定の見出し語の付帯情報が出力部に出力される。よって、上記構成によると、見出し語の学習を行う際に、見出し語の付帯情報を選択して学習することができる。つまり、見出し語について、バーコードにより選択された特定の付帯情報により学習を行うことができ、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。ユーザは、学習効率を上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
本発明の一実施形態について図1〜図15に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明は、見出し語を学習をするための任意の装置に適用できるが、以下では、好適な実施形態として、携帯電話機について説明する。携帯電話機が学習装置として機能するため、学習装置の持ち運びが容易となり、ユーザは空き時間等を利用して効率的に学習を行うことができる。しかし、本発明は以下の携帯電話機に限されるものではない。
【0048】
図1は、本実施形態の携帯電話機1の内部構成を表すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機1は、制御部2、付帯情報記憶部3、学習用見出し語記憶部4、番号対応見出し語保存部5、入力部6、バーコード読み取り部7、データ通信部8、出力部9を有している。
【0049】
制御部2は、マイクロコンピュータを内蔵し、コンピュータプログラムに従って、携帯電話機1における各種構成の動作を統括的に制御する。なお、この制御部2が内部に備えている各機能ブロックについては、後段にて詳述する。
【0050】
付帯情報記憶部3は、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する。ここで、見出し語とは、例えば、単語、熟語、各種専門分野の用語、ことわざ、慣用句等が挙げられるがこれには限定されない。また、見出し語に付帯する付帯情報とは、例えば、見出し語の、意味、例文、問題、音声、画像(動画、静止画)、語呂合わせ記憶法等といったものが挙げられるが、これらには限定されない。よって、見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶するとは、ユーザが見出し語を学習する種類、つまり、意味、例文、問題、音声、動画、画像、語呂合わせ記憶法等を区別して、それぞれを見出し語と対応させて記憶するという意味である。
【0051】
なお、本実施の形態では、以下では、見出し語として英単語(単語)を用いて説明する。また、本実施の形態では、付帯情報記憶部3に記憶されている全ての英単語の付帯情報は、種類別にコンテンツとしてまとめられ、付帯情報記憶部3に記憶されているものとする。つまり、全ての英単語の意味(日本語訳)がまとめられたコンテンツ(辞書コンテンツ)、全ての英単語の意味および例文がまとめられたコンテンツ(参考書コンテンツ)、全ての英単語の問題がまとめられたコンテンツ(問題集コンテンツ)、全ての英単語の音声がまとめられたコンテンツ(音声コンテンツ)、全ての英単語の画像がまとめられたコンテンツ(画像コンテンツ)、全ての英単語の語呂合わせ記憶法がまとめられたコンテンツ(記憶法コンテンツ)等、が付帯情報記憶部3に記憶されているものとする。
【0052】
これらコンテンツには、英単語のスペルをその付帯情報とが関連して格納されており、英単語のスペルを基に付帯情報を読み出すことができるものとする。また、これらコンテンツは、予め付帯情報記憶部3に記憶されていてもよいし、ネットワークを介して外部から取り込んで付帯情報記憶部3に記憶されようになっていてもよい。このように、英単語に対する付帯情報について必要なコンテンツ(種類)は、追加や交換することができ、また、必要でなくなったコンテンツは、削除することもできる。
【0053】
なお、上記した音声コンテンツには、発音を身につけさせるための音声コンテンツの他に、単語に対し発音・意味・スペルが、例えば、patent(特許)という単語に対し「パテント 特許 ピー・エー・ティー・イー・エヌ・ティー」といったように、音声で吹き込んであれば、視覚障害者用のコンテンツ、また、画面をみなくても学習できるコンテンツともなりえる。
【0054】
学習用見出し語記憶部4は、以下で説明する見出し語取得部21が取得した英単語を用いて、学習用見出し語リスト作成部22が作成した単語リスト(学習用見出し語リスト)を記憶する。この単語リストとは、英単語およびその属性情報を収録したものである。本実施の形態では、単語リストは、例えば、図2(a)に示すように、それぞれの英単語につき、英単語(英単語のスペル)、優先度(重要度)、学習回数、理解度を文字列で表したもの、及び学習日を「/」で区切り、テキストデータにて表したものである。
【0055】
この単語リストでの英単語(英単語のスペル)は、学習するのがどの英単語であるかを示すために用いられると共に、付帯情報を読み出すためにも用いられる。また、重要度、学習回数、理解度及び学習日は、英単語の属性情報であり、学習の履歴としての情報(学習履歴情報)である。この属性情報は、後述するが、英単語の学習を行う際の出力順を制御するためにも必要に応じて用いてもよい。学習回数とは、付帯情報を閲覧した回数である。優先度とは、利用者がその英単語に対して優先的に学習したいかどうかの設定を数字その他の文字を用いて表したものである。理解度とは、上記コンテンツのうち、例えば問題集コンテンツを用いた場合の正答率、あるいはユーザにより設定または算出された理解度を数字その他の文字を用いて表したものである。これら単語リストの属性情報は、ユーザがキー入力部61を介して、設定、修正、追加、削除などの変更を加えることができるようになっていてもよい。
【0056】
なお、単語リストに格納する情報の種類及び量は上記に制限されないものとする。単語リストは、例えば、図2(b)に示すように、上記図2(a)を用いて説明したに情報に加え、学習期限(所定日時)、テスト範囲であるか否か、特定の出版社の単語集に収録されているか否か、特定の大学の入試に必須単語か否か、等の属性情報が記録されてもよい。「英検○級レベル」などレベルの高さ(難易度を表す)を表す情報あるいは「○○大入試頻出単語」や「高1教科書(○○社)Chapter.3」など範囲を表す情報、および「辞書検索単語」「参考書コンテンツBに存在する単語」など客観的な属性情報がであってもよい。これらの属性情報については、ユーザが自身で設定できるようにすると同時に、コンテンツ側に属性を埋め込んでおき、必要に応じてユーザがその埋め込まれた属性情報をインポートできるようにしておくことができるようになっていてもよい。
【0057】
なお、上記した属性情報は単なる例示であり、単語リストはこれらには限定されない。また、単語リストの書式も上記した例に限定されないものとする。また、その利便性向上のため、単語リストを外部のコンピュータへ移動させて保存、編集を行うことを可能としてもよい。
【0058】
ここで、本実施の形態では、学習用見出し語記憶部4を携帯電話機1に内蔵された内部メモリ、付帯情報記憶部3を例えばSD(商標)カードといった外付けの外部メモリとする。しかし、これらには限定されず、例えば、学習用見出し語記憶部4と付帯情報記憶部3とが内部メモリに含まれていてもよい。このように、内部メモリに上記のような単語リストを格納し、学習に必要な例文、意味(日本語訳)などの付帯情報は省略し必要に応じて外部メモリから読み出すことにより、内部メモリの容量を削減できる。また、例えばコンテンツ毎に外部メモリを用意しておき、外部メモリを入れ替えることにより、同一の単語リストを複数のコンテンツ(例えば、1つめのコンテンツを参考書コンテンツとし、2つめのコンテンツを問題集コンテンツとするなど)で利用することが可能となる。
【0059】
また、例えば、辞書コンテンツのみといったコンテンツの一部、あるいはコンテンツの全部を、携帯電話機1の内部メモリに記憶させてもよい。しかし、携帯電話機1の内部メモリは、容量的に有限なものである上、ユーザが自力で追加することが不可能である。そのためユーザが作成した著作権を考慮する必要のない単語リストは内部メモリには極力持たせず、外部メモリに持たせる方が好ましいが、限定はされない。なお、外部メモリは昨今大容量のものが安価に入手でき、学習装置に用いる分には十分な保存容量を有している。このように、携帯電話機1の外に出すことが許されるコンテンツを外部メモリに記憶させることにより、携帯電話機1の内部メモリを節約することができる。その結果、著作権保護の関係上端末の外部へ移動することができない情報を圧迫する恐れが減少し、ユーザの利便性を損なうことを防止することが可能である。
【0060】
また、学習用見出し語記憶部4および/または付帯情報記憶部3が、外部に設けられており、携帯電話機1からアクセスして書き込んだり読み出したりできるようになっていてもよい。
【0061】
番号対応見出し語保存部5は、英単語と番号とを対応付けて記憶する。番号対応見出し語保存部5についても、どこに設けられていてもかまわなく、例えば付帯情報記憶部3内に設けられていてもかまわない。
【0062】
入力部6は、ユーザからの入力を受付けるためのインタフェースである。ユーザは、この入力部6を用いることにより、英単語の付帯情報を出力部9から出力させる際に、付帯情報の種類を選択することができる。ここでは、コンテンツを選択することで、種類を選択することができる。また、入力部6により、携帯電話機1に対して各種入力操作を行うことが可能である。また、入力部6は、キー入力部61と音声入力部62とを有している。ユーザは、このキー入力部61を用いて、文字で、携帯電話機1に対して英単語を入力することができる。また、音声入力部62は、音声を携帯電話機1に入力するためのインタフェースであり、音声で、英単語を入力することができる。
【0063】
また、キー入力部61は、操作キー、例えば、電源のON/OFFを行うための電源キー、着信、発信、電話機能切り替え、動作決定等の操作を行うための機能キー、各種機能を切り換えるためのモードキー、電話番号の入力等ダイヤルするためのダイヤルキー等がユーザ操作に供されるように設けられている。なお、キー入力部61は、ボタンスイッチであってもよいが、例えばタッチパネル等であってもよい。
【0064】
バーコード読み取り部7は、バーコードに記載された情報を読み取る。つまり、バーコードを読み取り、画像処理して文字情報あるいは画像情報に変換する。バーコード読み取り部7は、例えば、カメラ付携帯電話機の有するカメラ機能に含まれるバーコードリーダで実現することができる。バーコード読み取り部7は、2次元バーコードの読み取りを行ってもよく、例えば図3に示すようなQRコードにより、英単語を読み取ってもよい。キー入力部61を用いてユーザが英単語を入力すると、スペルミスが起こる可能性があるが、バーコード読み取り部7を用いると、そのようなスペルミスを防止することができる。
【0065】
また、バーコードの読み取りにより、複数の英単語を一度に取得することもできる。あるいは、英単語のスペルに重要度等の属性等を加えた単語リストとして読み取れるようになっていてもよい。例えば、紙媒体の参考書、問題集などに一章分の単語リストをバーコードにして掲載することにより、参考書、問題集から、一度に英単語を単語リストとして読み取ることができる。また、例えば、受験雑誌等への英単語の情報が記載されたバーコードを掲載したり、受験産業などの広告にワンポイントアドバイス的な単語リスト(例えば、試験直前忘れやすい英単語など)のバーコードを掲載したりする、広告媒体への使用により、携帯電話機の宣伝ともなりうる。また、バーコード読み取り部7は、英単語の情報だけでなく、英単語に対する特定の付随情報を指定する情報を読み取ることができてもよい。
【0066】
また、バーコード読み取り部7は、英単語に加えて、意味、画像等などバーコード内に埋め込まれた情報を読み取ることができる。そのため、英単語のみでも英単語とその付帯情報との両方を読み取ることができる。あるいは、バーコードに単語集を格納する専用のサーバのアドレスを記入しておき、これを、バーコード読み取り部7が読み取ると、専用サーバにアクセスし、単語集のダウンロードを開始するようになっていてもよい。
【0067】
データ通信部8は、外部との間でデータの送受信を行う、データ送受信インタフェースである。データ通信部8は、低速通信部(狭帯域通信部)81と高速通信部(広帯域通信部)82とを有する。
【0068】
低速通信部81は、小容量のデータ、具体的には、単語リストなどのデータやメールデータを伝送する。低速通信部81として、例えば、携帯電話機1の持つ通信機能(パケット通信・回線交換方式による通信)を使用すればよい。
【0069】
高速通信部82は、コンテンツを伝送するものであり、例えば動画など大容量のデータにも対応する。高速通信部82としては、例えば、ケーブル(シリアル・USB(Universal Serial Bus)など)、赤外線等を使用すればよい。高速通信部82は、コンテンツを、例えば、パソコンや、その他のコンテンツ提供装置からダウンロードする。高速通信部82を利用することにより、ユーザに通信料金の課金がなされることがないため、ユーザにとって好ましい。なお、データ通信部8は、低速通信部81と高速通信部82とに分かれていなくてもよい。
【0070】
出力部9は、英単語および英単語に付帯する付帯情報を出力する。出力部9は、表示部91と音声出力部92とを有している。表示部91は、動画・静止画を含む画像データを表示し、音声出力部92は、音声データを出力する。なお、表示部91は、画像や、データ通信部8が受信した画像を含むメールデータ等外部との通信データ、あるいは、カメラ付携帯電話機のカメラで撮影した動画を含む画像等も表示することができ、音声出力部92は、通話相手の音声データも出力することができるが、本実施形態では言及しない
なお、携帯電話機1は、上記以外の一般的な電話機としての電話機能、外部とのデータ通信を行う一般的な通信機能に関する部材を有するがここでは言及しない。
【0071】
次に、上述した制御部2における各機能ブロックについて説明する。制御部2は、見出し語取得部(見出し語取得手段)21、学習用見出し語リスト作成部(学習用見出し語リスト作成手段)22、演習部(演習手段)23、付帯情報出力制御部(付帯情報出力制御手段)24を有している。
【0072】
見出し語取得部21は、英単語を取得し、単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。
【0073】
見出し語取得部21は、英単語を取得するため、バーコード読み取り部4を制御し、バーコード読み取り部7が読み取った英単語を取得する。また、見出し語取得部21は、バーコード読み取り部7が番号を読み取った場合には、その番号に対応した英単語を、番号対応見出し語保存部5から取得する。この場合、バーコードには、番号を記載しておけばよいことになるので、一度の読み取りに大量の英単語を所得することができる。また、バーコードが提供できる英単語の容量を大きくすることができる。また、あらかじめ単語リストとしてまとめてバーコードに記載されているものであれば、単語リストとして読み取ってもよい。なお、ユーザ確認等のため、バーコードが読み取った英単語を表示部91に表示させてから単語リストとして記憶させてもよい。この場合、ユーザは表示部91における表示を確認してその英単語を単語リストに記憶させるか否かを選択できるようになっていてもよい。
【0074】
また、見出し語取得部21は、データ通信部8が受信した受信データから英単語を取得する。この受信データは、低速通信部81が受信した、メールデータ(例えば、所定の書式に従ったテキストファイル、あるいは添付ファイル)でもよいし、外部サーバ等にアクセスして検索した結果など、インターネット等からダウンロードしたデータであってもよい。メールデータの場合、例えば、ユーザがメールを開くことで、そのメールに所定の書式に従ったテキストファイルを読み取って英単語を取得するようになっていればよい。このように受信データによる英単語の取得は、例えば、辞書には掲載されていないマイナーな英単語を単語リストにしたい場合等に利用することができる。また、高速通信部82が受信した受信データにより英単語の取得を行う。これは、例えば、携帯電話機1に接続されたPC等の外部情報処理装置からコンテンツの入力があった場合に、英単語を取得するようになっていてもよい。
【0075】
また、見出し語取得部21は、ユーザが辞書コンテンツを用いてある英単語の意味を調べた場合、その英単語を取得する。また、ユーザがある英単語に関連付けられた参考書コンテンツ、問題集コンテンツ等のコンテンツの閲覧・使用をした場合、その英単語を取得する。また、ユーザが入力部6を用いて単語リストに追加入力を行った英単語を取得する。また、付帯情報記憶部3にコンテンツの追加が行われた場合に、その追加コンテンツの英単語を取得してもよい。この場合、図4(a)に示す様に、複数の英単語のみからなる単語リストとして取得してもよい。図4(b)には、追加コンテンツの一例として、英単語とその意味(付帯情報)とからなるコンテンツを示す。
【0076】
なお、上記の英単語の取得に際し、単語リストに追加するか否かはユーザが選択できるようになっていてもよい。また、英単語の取得は上記されたものに限定されず、携帯電話機1の有するさまざまなインタフェース使用することができるものとする。よって、携帯電話機1を学習装置として機能させることで、さまざまな入力インタフェースを持つ携帯電話機の特性を生かした利便性の高い学習装置を提供することができる。
【0077】
学習用見出し語リスト作成部22は、見出し語取得部21が取得した英単語を、上記した単語リストとして、学習用見出し語記憶部4に記憶させる。学習用見出し語リスト作成部22は、単語リストとして、英単語に学習期間(所定日時)を関連させて記憶させてもよい。この学習期間は、以下で説明する演習部23が、学習用見出し語記憶部4から英単語を読み出す際に参照して、英単語の読み出しを制御する。
【0078】
また、学習用見出し語リスト作成部22は、データ通信部8が受信した受信データが指定する学習期間を英単語に関連させて、学習用見出し語記憶部4に記憶させてもよい。これは、例えば、英単語とそれの学習期間とからなる受信データをデータ通信部8が受信した際に行われればよい。このように受信データにより、英単語に学習期間を関連させて記憶させることで、外部から、英単語に学習期間を指定することができる。例えば、家庭教師等がメールにより学習期間を設定し、ある英単語を特定の日までに学習させるような指示を、ユーザに出すことが可能となる。
【0079】
なお、学習用見出し語リスト作成部22は、受信データが指定する学習期間を英単語に関連させて記憶させるか否かを当該受信データ中の判定データで判断してもよい。判定データは、例えば、暗証番号やパスワード等のデータであればよい。よって、判定データが正しくないときは、英単語に学習期間を関連させて記憶されない。そのため、不要なあるいは悪意のメールにより、学習期間を勝手に記憶させられ学習を邪魔される、といったことを防ぐことができる。また、判定データではなく、例えば、ユーザの入力指示により、受信データにより指定された学習期間を英単語に関連づけて記憶させるか否かを判断するようになっていてもよい。
【0080】
また、学習用見出し語リスト作成部22は、所定の送信元からの受信データが指定する学習期間を英単語に関連づけて記憶させてもよい。所定の送信元からということは、つまり、所定の送信元からの受信データで無ければ、記憶されないことになる。このようにすることで、受信データの送信元に制限を設けておくことができる。受信データの送信元に制限を設けておくことで、不必要なデータ受信や、妨害データの受信により、英単語の学習を妨害されることなく、適切なデータでのみ英単語の学習を行うことができる。
【0081】
また、学習用見出し語リスト作成部22は、見出し語取得部が単語リストとして英単語を取得した場合は、その単語リストをそのまま、学習用見出し語記憶部4に記憶させてもよし、その単語リスト内の英単語に新たな属性を加えて記憶させてもよい。
【0082】
演習部23は、学習用見出し語記憶部4の単語リストから英単語を読み出す。そして、読み出した英単語に対するユーザ指定のコンテンツの付帯情報を、付帯情報記憶部3から読み出す。このとき、ユーザの入力指示による英単語を単語リストから読み出してもよい。あるいは、単語リストに記載された学習期限を基に、単語リストからの英単語の読み出しを制御してもよい。このように制御すると、学習期限を基に英単語を読み出すため、例えば、学習期間に指定されたえ日時までに、その英単語の出力の優先順位を上げることができる。例えば、学習期限が定期テストであれば、ユーザは、定期テストまでに、集中的にその英単語を学習することができる。なお、演習部23が行う単語リストからの英単語の読み出し(選択)は、上記に限定されることはない。例えば、アルファベット順、単語リストに優先度が記載されていれば優先度順、難易度が記載されていれば難易度の高い順、等であってもよい。また、どのような規則(例えばアルファベット順に、あるいは学習期限を基に等)で読み出すかをユーザが選択できるようになっていてもよい。
【0083】
また、演習部23は、所定時間毎に単語リストから読み出す英単語を切り換えてもよい。所定時間毎に切り換えることで、ユーザが自ら切り換える必要がない。演習部23読み出す英単語に付帯する付帯情報は、以下で説明するように付帯情報出力制御部24が出力部9に出力させるので、例えば食事中に学習することができる。また、付帯情報を表示部91に表示させれば、スクリーンセーバとして働くことができる。
【0084】
また、演習部23は、単語リストから英単語を読み出した日時を記憶してもよい。この読み出し日時の記憶は、例えば、学習用見出し語記憶部4の単語リストの1種類として記憶するようにしてもよい。日時を記録することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、使用履歴が記憶されるので、ユーザが例えば英単語が所定時間毎に切り換わり、表示部91に出力される機能を、テストのカンニングで使用しても、日時の特定により使用が容易に発覚される。そのため不正には用いられない。
【0085】
また、演習部23は、単語リストから読み出した英単語を音声出力部92に音声出力させるようにしてもよい。音声で出力することで、テスト等の不正に使われることが無い。つまり、ユーザが例えばテストのカンニングで使用しても、音声が出力されるので、学習装置の使用が容易に発覚される。そのため、不正には用いられることがない。
【0086】
付帯情報出力制御部24は、演習部23が読み出した付帯情報を、出力部9を制御して、出力部9から出力させる。付帯情報出力制御部24は、付帯情報が、文字および画像(動画、静止画を含む)情報であれば表示部91から表示させ、音声情報であれば、音声出力部92から音声出力させる。
【0087】
また、付帯情報出力制御部24は、通信相手と回線が繋がるまでの間(呼び出し待ち時間中)に、出力部9に上記付帯情報を出力させてもよい。このように出力させると、通信相手と回線が繋がるまでの間にも、学習を行うことができる。例えば、英単語に対する、ワンポイントレッスン付の音声を音声出力部に出力することで、時間を無駄にすることを防止して学習することができる。なお、バックグラウンドに普通の発信音を併せて流してもかまわない。また、通信相手と回線が繋がるまでの間に、利用時現在の学習の進歩状況(目標の○%達成等)などを出力するようになっていてもよい。
【0088】
また、バーコード読み取り部7が、英単語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを読み取った場合、演習部23がこの読み取ったバーコードに記載された情報を基に付帯情報記憶部3から上記特定の付帯情報を読み出し、付帯情報出力制御部24が、出力部9に出力させてもよい。このように出力させると、英単語学習を行う際に、バーコードにより選択された特定の付帯情報により学習を行うことができる。そのため、ユーザに効率的な学習環境を与えることができる。このことを以下で具体的に説明する。
【0089】
例えば、「book」には「本」と「予約する」との意味がある。例えば、ある参考書中の文章において「book」の意味は「予約する」ということであることを参考書作成者等がユーザに伝えたいとする。この場合バーコード読み取り部7が英単語のスペルだけを読み取ると、辞書コンテンツのbookにおける1番初めの意味である「本」を先頭に出力(例えば表示)することになる場合がある。しかし、例えば「book-2」など予め決められた書式で英単語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを、バーコード読み取り部7が、読み取ることで、「book」と共に「単語の2つ目の意味」という情報を読み取ることができる。そして、付帯情報出力制御部24は、このバーコードに記載された情報を基に「予約する」を出力部に出力させる。よって、ユーザは、参考書作成者等が伝えたい意味(ここでは「予約する」)を即座に把握することができる。そのため、学習効率が上がる。
【0090】
続いて、携帯電話機1が学習装置として機能する際の各処理動作について説明する。
【0091】
初めに、英単語を取得して単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させるまでの流れについて、図5を用いて説明する。図5は、辞書コンテンツによる英単語の意味の検索、および検索を通じて学習用見出し語記憶部4に英単語リストを記憶させるフローチャートである。
【0092】
ユーザがある英単語の意味を辞書コンテンツを用いて調べる場合、学習機能が起動され、ステップ1(以下S1のように記載する)において、英単語が入力される。ここでは、ユーザによりキー入力部61から英単語が入力されるものとする。しかし、入力はこれには限定されず、携帯電話機1が有する種々の文字入力機能あるいはクリップボードその他を介したコピーもしくはその他の機能を用いて入力されてもよい。そしてS2に進む。
【0093】
S2では、S1で入力された英単語(入力単語)のスペルを基に、付帯情報記憶部3の辞書コンテンツを検索し、入力単語の意味(付帯情報)の読み出しを行う。その後S3に進む。
【0094】
S3では、S2における辞書コンテンツの検索により、入力単語の意味を読み出したか否かを判断する。読み出していれば(S3においてYES)、S4に進む。入力単語の意味が辞書コンテンツに格納されていない、あるいは検索に失敗した等で、意味を読み出していなければ(S3においてNO)、S6に進む。
【0095】
S4では、付帯情報出力制御部24は、S2で読み出した意味を表示部91に表示させる。
【0096】
S5では、学習用見出し語リスト作成部22は、入力単語を単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。ここで、入力単語が既に単語リストとして記憶されていれば、例えば、単語リストにおける学習回数を1つ増やして単語リストを修正するようにしてもよい。
なお、S4の処理とS5の処理の順序が逆でも、また、同時でもかまわない。
【0097】
S6では、同じ入力単語に対する別のコンテンツの付帯情報を表示部に表示させるか否かを判断する。ここでは、ユーザが別のコンテンツを検索するか否かを決定することで、別コンテンツの付帯情報を表示させるか否かを判断するものとする。また、ユーザがどのコンテンツを検索するかを選択できるようになっているものとする。別のコンテンツを検索するというユーザ決定があり、表示させると判断すると(S6においてYES)、S7に進む。別のコンテンツを検索しないというユーザ決定があり、表示させない判断すると(S6においてNO)、S8に進む。
【0098】
なお、上記したようにユーザ決定による別コンテンツの検索でなくてもよく、携帯電話機1が自動的に別コンテンツから検索するようになっていてもよい。もしくはデータ通信部8を経由して外部のコンテンツを検索してダウンロード等するようになっていてもよい。すなわち、本発明では、辞書引きを行う際にユーザが意識することなく、単語リスト(学習用の単語帳)が携帯電話機1内の学習用見出し語記憶部4に生成される。
【0099】
S7では、S6でユーザの選択したコンテンツの付帯情報を表示させるよう、後述するS42あるいは、S52に遷移する。
【0100】
S8では、次の英単語の入力があるか否かを判断する。入力があると判断すると(S8においてYES)、S2に戻り辞書コンテンツ内の検索から繰り返される。入力がないと判断すると(S18においてNO)、英単語の意味の検索は終了する。
【0101】
上記では、単語リストの作成が辞書コンテンツによる英単語の意味の検索を通じて行われているが、それ以外で行われる場合について、図6、7を用いて説明する。
【0102】
図6は、ユーザ入力により単語リストを作成する処理のフローチャートである。ユーザがある英単語を入力する場合、S11において、単語リストの編集機能が起動される。次にS12において、ユーザが入力部6から英単語の入力を行う。ここで、英単語の入力は、キー入力部61で行われるだけでなく、音声入力部62から行われてもよい。次に、S13において、ユーザが必要に応じてS22で入力した入力単語の属性情報(例えば、中間テスト出題範囲、教科書3章新出単語など)を決めて入力する。ここで、既に入力単語が単語リストとして作成されていれば、その属性情報を、追加、編集、削除等する。その後、S14において次の英単語を入力すると(S14においてYES)、S13が繰り返される。S14において次に英単語を入力しないと(S14においてNO)、単語リストの編集機能は終了する。
【0103】
図7は、ユーザ入力以外の英単語の読み込みにより、単語リストを作成する処理のフローチャートである。英単語の取り込みが行われる場合、S21において、英単語取り込み機能が起動される。次にS22において、受信メールの本文あるいは添付ファイル、高速通信部82を経由して外部情報処理装置からの入力、低速通信部81を経由して通信網からの入力、あるいはバーコード読み取り部7から、英単語、単語リスト(属性情報が付いていてもいなくてもよい)、あるいは、コンテンツ、を読み込む。
【0104】
その後S23において、S22でコンテンツを読み込んでいると、ユーザに、そのコンテンツの語彙のみを学習用見出し語記憶部4内の単語リストに追加して書き込むか、コンテンツを付帯情報記憶部3に加えて書き込むか、あるいは、両方に追加して書き込むかを選択させる。そして、S23では、S22でのユーザ選択に従った追加書き込み行う。また、英単語、単語リスト、あるいは、意味が空欄の単語の羅列のみによるコンテンツを取り込んだ場合については、そのまま学習用見出し語記憶部4内の単語リストに追加して書き込む。以上により、単語リストが作成される。
【0105】
なお、付帯情報記憶部3に記憶されたあるコンテンツの見出し語である英単語を、単語リストへ反映させる場合には、そのコンテンツにある英単語を一括して学習用見出し語記憶部4へインポートさせられるようになっていてもよい。この場合、付帯情報記憶部3に記憶された複数のコンテンツから特定のコンテンツをユーザに選択させ、そのコンテンツの見出し語のみを取り出し、学習用見出し語記憶部4の単語リストへ追加する。
【0106】
また、音声コンテンツをユーザが作成してもよい。図8は、ユーザの音声入力により音声コンテンツを作成する処理のフローチャートである。
【0107】
初めにS31において、単語学習機能が起動する。S32において、ユーザがキー入力部61を用いてキー操作により、あるいは、音声入力部62を用いて音声により英単語のスペルを入力する。S33において、表示部91に入力結果(スペル)を表示する。また、音声出力部92からスペルの入力結果(例えばpatentの場合、ピー、エー、ティー、イー、エヌ、ティー)を出力してもよい。これにより、ユーザはS32で入力した入力結果(スペル)を確認することができる。
【0108】
S34において、ユーザに入力結果が正しいか否かを判定させる。正しいと判定すると(S34においてYES)、S35に進む。間違えていると判定すると(S34においてNO)、S32にもどりスペルの入力を再度行う。
【0109】
S35では、ユーザは、S32に入力した英単語の発音の音声吹き込みを音声入力部62を用いて行う。そして、S36では、音声吹き込みの結果を音声出力部92から出力する。ここで、ユーザはS35での音声吹き込み結果(発音)を確認することができる。
【0110】
S37では、ユーザに音声吹き込み結果が正しいか否かを判定させる。正しいと判定すると(S37においてYES)、S38に進む。間違えていると判定すると(S37においてNO)、S35に戻り吹き込み直しを行う。
【0111】
S38では、ユーザに次の単語を入力するかを判断させる。入力すると判断すると(S38においてYES)、S32に戻りスペル入力から繰り返される。入力しないと判断すると、音声入力は終了し、ここで作成されたスペルと発音からなる音声コンテンツが付帯情報記憶部3に記憶される。
【0112】
なお、入力補助として音声ガイダンス及び音声認識機能や内蔵辞書を用いた連携予測変換機能(前方一致等の単語予測機構を設ける機能)などがもちいられてもよい。このように、入力補助として音声ガイダンス及び音声認識機能等を用いることにより視覚障害者向けの教材となりうる。
【0113】
次に、単語リストから英単語を読み出して学習を行う流れについて、図9〜15を用いて説明する。
【0114】
図9は、参考書コンテンツによる英単語の学習をおこなう際の処理のフローチャートである。
【0115】
ユーザが英単語の学習を、英単語の意味および例文が格納された参考書コンテンツを用いて行う場合、学習機能が起動され、S41において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストから予め定められたの規則に従い学習すべき単語を選択する(読み出す)。ここで、所定の規則とは、アルファベット順、単語リストに優先度が記載されていれば優先度順、難易度が記載されていれば難易度の高い順、あるいは、単語リストに学習期限が記載されていれば学習期限が迫っているもの順等であればよい。なお、これらは単なる例示である。あるいはユーザがキー入力部61を用いて学習する英単語を指定できるようになっていてもよい。そしてS12に進む。
【0116】
S42では、S41で選択された英単語(選択単語)を基に、付帯情報記憶部3の参考書コンテンツを検索し、選択単語に対する意味および例文(付帯情報)の読み出しを行う。その後S43に進む。
【0117】
S43では、S42における参考書コンテンツの検索により、意味および例文を読み出したか否かを判断する。読み出していれば(S43においてYES)、S44に進む。意味および例文が辞書コンテンツに格納されていない、あるいは検索に失敗した等で、意味および例文を読み出していなければ(S43においてNO)、S46に進む。
【0118】
S44では、S42で読み出した意味および例文を表示部91に表示させる。
【0119】
S45では、選択単語を単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。ここで、選択単語は既に単語リストとして記憶されているので、例えば、単語リストにおける学習回数を1つ増やしたり、理解度を上げたりすることで、単語リストを修正するようにしてもよい。なお、S44の処理とS45の処理の順序が逆でも、また、同時でもかまわない。
【0120】
S46では、同じ選択単語に対する別のコンテンツの付帯情報を表示部に表示させるか否かを判断する。ここでは、ユーザが別のコンテンツを検索するか否かを決定することで、別コンテンツの付帯情報を表示させるか否かを判断するものとする。また、ユーザがどのコンテンツを検索するかを選択できるようになっているものとする。別のコンテンツを検索するというユーザ決定があり、表示させると判断すると(S46においてYES)、S47に進む。別のコンテンツを検索しないというユーザ決定があり、表示させない判断すると(S46においてNO)、S48に進む。
【0121】
なお、上記したようにユーザ決定による別コンテンツの検索でなくてもよく、携帯電話機1が自動的に別コンテンツから検索するようになっていてもよい。もしくは、データ通信部8を経由して外部のコンテンツを検索してダウンロード等するようになっていてもよい。
【0122】
S47では、S46でユーザの選択したコンテンツの付帯情報を表示させるよう、上記したS2あるいは、後述のS52に遷移する。
【0123】
S48では、次の英単語の選択があるか否かを判断する。選択があると判断すると(S48においてYES)、S42に戻り参考書コンテンツ内の検索から繰り返される。選択がないと判断すると(S48においてNO)、英単語の学習は終了する。
【0124】
図10は、問題集コンテンツによる英単語の学習をおこなう際の処理のフローチャートである。この問題集コンテンツは、それぞれの英単語に対する理解度をチェックする問題や解答等(付帯情報)が記載されており、例えば、ユーザが英単語の理解度のチェックを行うときになどに利用される。
【0125】
ユーザが英単語の学習を、問題集コンテンツを用いて行う場合、学習機能が起動され、S51において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストから予め定められたの規則に従い学習すべき単語を選択する。ここで、所定の規則とは、アルファベット順、単語リストに優先度が記載されていれば優先度順、理解度が記載されていれば理解度の低いもの順、優先度順難易度が記載されていれば難易度の高い順、あるいは、単語リストに学習期限が記載されていれば学習期限が迫っているもの順等であればよい。なお、これらは単なる例示である。あるいはユーザがキー入力部61を用いて学習する英単語を指定できるようになっていてもよい。また、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストがなければ、英単語の入力してもよい。そしてS52に進む。
【0126】
S52では、S51で選択された英単語(選択単語)を基に、付帯情報記憶部3の問題集コンテンツを検索し、選択単語に対する問題(付帯情報)の読み出しを行う。その後S53に進む。
【0127】
S53では、S52における問題集コンテンツの検索により、問題を読み出したか否かを判断する。読み出していれば(S53においてYES)、S54に進む。問題が問題集コンテンツに格納されていない、あるいは検索に失敗した等で、問題を読み出していなければ(S53においてNO)、S56に進む。
【0128】
S54では、S52で読み出した問題を出題し、その解答を解説する。出題や解説は出力部9から行われる。出題形式は、コンテンツに依存するものとし、回答は、例えば該当する単語を択一形式にて検索するものであってもよいし、キー入力部61や音声入力部62を介して回答させる形式でもよい。しかし、これらに限定されるものではない。回答後、模範解答を出力してS55に進む。なお、模範解答の表示は、問題集の全問題が終了した後まとめて行ってもよい。また、その場で解答を表示させずに通信回線などを通じて学習履歴を外部へ送信するにとどめてもよいものとする。
【0129】
S55では、選択単語を単語リストとして学習用見出し語記憶部4に記憶させる。ここで、選択単語は既に単語リストとして記憶されているので、例えば、単語リストにおける学習回数を1つ増やしたり、理解度を上げたり属性情報を修正することで、単語リストを修正するようにしてもよい。属性情報は、正否のほかに、回答に要した時間などを情報としてもよい。なお、S54の処理とS55の処理の順序が逆でも、また、同時でもかまわない。
【0130】
S56では、同じ選択単語に対する別のコンテンツの付帯情報を表示部に表示させるか否かを判断する。ここでは、ユーザが別のコンテンツを検索するか否かを決定することで、別コンテンツの付帯情報を表示させるか否かを判断するものとする。また、ユーザがどのコンテンツを検索するかを選択できるようになっているものとする。別のコンテンツを検索するというユーザ決定があり、表示させると判断すると(S56においてYES)、S57に進む。別のコンテンツを検索しないというユーザ決定があり、表示させない判断すると(S56においてNO)、S58に進む。
【0131】
なお、上記したようにユーザ決定による別コンテンツの検索でなくてもよく、携帯電話機1が自動的に別コンテンツから検索するようになっていてもよい。もしくは、データ通信部8を経由して外部のコンテンツを検索してダウンロード等するようになっていてもよい。
【0132】
S57では、S56でユーザの選択したコンテンツの付帯情報を表示させるよう、上記したS2あるいは、S42に遷移する。
【0133】
S58では、次の英単語の選択があるか否かを判断する。選択があると判断すると(S58においてYES)、S52に戻り問題集コンテンツ内の検索から繰り返される。選択がないと判断すると(S58においてNO)、英単語の学習は終了する。
【0134】
上記では、図9、10を用いて単語リストから英単語を読み出して学習を行う流れについて説明したが、その中の英単語を選択する際(S41またはS51)に、単語リストの学習期限を基にする場合について以下で図11のフローチャートを用いて説明する。
【0135】
初めにS61において、学習用見出し語記憶部4に記憶された単語リストを学習期限順にソーティングする。次に、S62において、S61でソーティングした単語リストから、一番に学習期限の近い単語の集まりを選び出す。そして、S63において、未修得の単語が存在するか否かを確認する。未修得の単語が存在しない場合は(S63においてNO)S64に進み学習期限が次に近い単語の集まりを選び出してS63に戻る。未修得の単語が存在する場合は(S63においてYES)、S65に進み、その単語の学習(付帯情報の表示等)を行う。そして学習終了後S66に進み、次の単語に遷移する。なお、このアルゴリズムは単なる例であり、これに限定されるものではない。
【0136】
しかし、上記のアルゴリズムに従った場合、直近学習期限の単語を全て習得する、もしくは学習期限が過ぎるまで次の単語が表示されない現象が発生することがある。例えば、7月11日までに覚えなくてはならない単語が10個のみであり、7月12日までに覚えなくてはならない単語が300個であるような場合、学習計画をユーザが把握しやすい仕組みにしておかないとユーザが学習ペースを誤る恐れがありえる。そのため、予め例えば、図12に示す様な学習一覧を表示部91に表示させるようにしておいてもよい。
【0137】
ここでは、属性情報として学習期限を基にどの英単語を優先的に学習するかについて説明したが、また、どの属性情報がついた英単語を優先的に学習するかユーザが選択できるようになっていてもよい。その選択は、表示部91に、例えば図13に示す様な表示画面を用いてできるようになっていてもよい。
【0138】
次に、付帯情報の出力を所定時間毎に切り換えて学習する処理について図14を用いて説明する。なお、この場合には、事前にユーザが学習を行うコンテンツを選択しておく。また、英単語の読み出しの順番(出題順)は、例えば、上記したように学習期限を基にした優先順位順に行われるものとする。
【0139】
初めにS71において、待ち受け画面遷移後ユーザが指定した時間経過すると、あるいはユーザがキー入力部61を介して起動させる等すると、スクリーンセーバが起動する。次にS72において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4の単語リストにアクセスする。S73において、演習部23は、英単語を優先順位順にソート(優先順位が同等のものはランダムな順番)する。そして、S74において、必要な英単語を一つあるいは複数選択した後、付帯情報記憶部3内の、予めユーザが選択したコンテンツにアクセスして、選択した英単語の付帯情報を読み出す。そして、S75において、付帯情報出力制御部24は、表示部91に所定時間(ここでは秒数とする)連続して表示させる。なお所定時間は、予め設定されていも良いし、ユーザが設定できるものであってもよい。所定時間経過後、S75に戻り、次の優先順位に属する英単語を読み出し、付帯情報を表示させることを繰り返す。
【0140】
次に、通信相手と回線が繋がるまでの間(呼び出し待ち時間中)に、出力部9に付帯情報を出力させる場合の処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0141】
初めにS81において通話動作が開始される。その後S82において、演習部23は、学習用見出し語記憶部4から、呼び出し待ち時間中に学習する英単語の存在があるか否か確認する。存在しない場合は(S82においてNO)、S83に進み、そのまま通常の呼び出し音を音声出力部92に出力させる。存在する場合は(S82においてYES)、S84に進に、付帯情報記憶部3の音声コンテンツから対応する音声情報(付帯情報)を読み出し、付帯情報出力制御部24が、その音声情報を音声出力部92に出力させる。
【0142】
上記に記載した携帯電話機1の構成および各構成の処理によると、ユーザ指定の種類の付帯情報を出力部9に出力することができる。よって、英単語学習する際、ユーザは、見出し語の付帯情報について、ユーザ自身の希望の種類を選ぶことができ、その種類の付帯情報で英単語を学習することができる。よって、ユーザはより効率的な学習をすることができる。つまり、ある英単語に対しての付帯情報の種類(コンテンツ)が、学習しにくいものであるか、学習しやすいものであるかは、ユーザ個人個人によってそれぞれ違う。また、一人のユーザであっても、1つの付帯情報の種類(1つのコンテンツ)が有る英単語の学習には有益であっても、その付帯情報の種類(そのコンテンツ)が別の英単語を学習するのに適していない場合がある。しかし、上記携帯電話機1の構成によると、英単語について、ユーザが学習に適したの種類の付帯情報(学習に適したコンテンツ)を選ぶことができるので、学習効率を上げることができる。
【0143】
ここで、上記携帯電話機1は、汎用のコンピュータをベースに構成できる。すなわち、上記の携帯電話機1は、その機能を実現するプログラム(情報処理機器の制御プログラム、認証機器の制御プログラム)の命令を実行するCPU(central processing unit)、ブートロジックを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データベースを格納する不揮発性メモリ等の記憶装置(記録媒体)、キーやボタン等の入力機器、モニタ、スピーカー等の出力機器、外部のネットワークに接続するネットワーク接続機器が、内部バスによって接続されて構成されている。
【0144】
そして、携帯電話機1の各種機能、各種処理は、上記各部の機能を実現する制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を携帯電話機1に供給し、CPUが記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって実現可能である。具体的には、携帯電話機1が備える、制御部2等は、当該機器のメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムを、CPUなどが実行することにより実現される。なお、上記の各ブロックは、その一部あるいは全部をハードウェアロジックによって構成してもよい。
【0145】
上記プログラムコードを供給するための記録媒体は、携帯電話機1本体と分離可能に構成することができる。また、上記記録媒体は、プログラムコードを供給可能であるように固定的に担持する媒体であってもよい。そして、上記記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるように携帯電話機1に装着されるものであっても、外部記憶装置として携帯電話機1に接続されたプログラム読み取り装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。
【0146】
例えば、上記記録媒体としては、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0147】
また、上記プログラムコードは、コンピュータが記録媒体から読み出して直接実行できるように記録されていてもよいし、記録媒体から主記憶のプログラム記憶領域へ転送された後コンピュータが主記憶から読み出して実行できるように記録されていてもよい。
【0148】
さらに、携帯電話機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。そして、通信ネットワークとしては、特に限定されず、具体的には、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、具体的には、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
【0149】
なお、プログラムコードを記録媒体から読み出して主記憶に格納するためのプログラム、および、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするためのプログラムは、コンピュータによって実行可能にあらかじめ携帯電話機1に格納されているものか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものとする。
【0150】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0151】
なお、本発明は、携帯電話端末装置の有する辞書機能及び翻訳機能の使用履歴、携帯電話端末装置の通信機能を用いて外部サーバにアクセスすることにより検索を行った語句の語彙、外部との通信のログから得られた語彙及びユーザが入力した単語リストを履歴として保持し、その履歴を元に単語の演習を行うまでの一連の操作を端末単体で全て完結させることができる携帯電話端末装置であってもよい。
【0152】
また、上記携帯電話端末装置は、学習履歴を保持した携帯電話端末装置内部メモリならびに携帯電話端末装置に接続された文章、音声、動画等のコンテンツを複数保持した外部メモリと連携して、利用者が好きなコンテンツを選び学習する機構を有してもよい。
【0153】
また、上記携帯電話端末装置は、入力手段としてバーコード読み取りを可能とするカメラ装置及び画像処理部を有する携帯電話端末装置において、本装置により読み取った単語一覧及び付帯情報を単語リストに格納する機能を有してもよい。
【0154】
また、上記携帯電話端末装置は、入力手段としてQRコード読み取りを可能とするカメラ装置及び画像処理部を有する携帯電話端末装置において、本装置により読み取った単語一覧及び付帯情報を単語リストに格納する機能を有してもよい。
【0155】
また、上記携帯電話端末装置は、入力手段としてバーコード読み取りを可能とするカメラ装置及び画像処理部を有する携帯電話端末装置において、あらかじめ単語リストと番号リストの対応表を端末装置に有しておき、バーコードに番号情報のみを入れておくことによって、より多くの単語を一つのバーコードに記憶させることができるようにしてもよい。
【0156】
また、上記携帯電話端末装置は、カレンダー機能を有し、学習スケジュール管理を可能としてもよい。
【0157】
また、上記携帯電話端末装置は、学習スケジュール管理に対し外部からの一定の書式に従ったメールにより編集を可能とする機構を備えてもよい。
【0158】
また、上記携帯電話端末装置は、編集を行う際のメールの書式に暗証番号あるいはパスワードを必要としてもよい。
【0159】
また、上記携帯電話端末装置は、編集を行う際のメールの差出人あるいはプロバイダに制限を設けてもよい。
【0160】
また、上記携帯電話端末装置は、開始から発信相手と繋がるまでの間の待ち時間(呼び出し中時間)にコンテンツを起動させることを可能としてもよい。
【0161】
また、上記携帯電話端末装置は、コンテンツを自動的に順番に表示させることを可能としてもよい。
【0162】
また、記携帯電話端末装置は、コンテンツ連続表示機能の利用日時を学習履歴に強制的に記録しておく機構を備えていてもよい。
【0163】
また、上記携帯電話端末装置は、コンテンツ連続表示機能の利用時に強制的に音声を発する機構を備えていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0164】
本発明は、例えば、PDC(パーソナル・ディジタル・セルラー)や、PDA(パーソナル・ディジタル・アシスタント)等の携帯通信端末装置等に好ましく利用することが可能である。また、市販されている電子辞書装置、PC等、各種携帯の情報機器にも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0165】
【図1】本発明の一実施形態である携帯電話機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】(a),(b)は、単語リストの例を示す図である。
【図3】QRコードの例を示す図である。
【図4】(a)は複数の英単語のみからなる単語リストの例を示す図であり、(b)は追加コンテンツの例を示す図である。
【図5】辞書コンテンツ利用における単語学習の処理のフローチャートである。
【図6】ユーザ入力による、単語リストの作成処理のフローチャートである。
【図7】ユーザ入力以外の英単語の読み込みによる、単語リストの作成処理のフローチャートである。
【図8】音声入力による音声コンテンの作成処理のフローチャートである。
【図9】参考書コンテンツ利用における単語学習の処理のフローチャートである。
【図10】問題集コンテンツ利用における単語学習の処理のフローチャートである。
【図11】学習期限を基に英単語を読み出す処理のフローチャートである。
【図12】学習一覧を表示する表示画面の一例を示す図である。
【図13】属性情報を選択するための表示画面の一例を示す図である。
【図14】付帯情報の出力を所定時間毎に切り換える学習処理のフローチャートである。
【図15】呼び出し期間に、付帯情報を出力させる処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0166】
1 携帯電話機
2 制御部
3 付帯情報記憶部
4 学習用見出し語記憶部
5 番号対応見出し語保存部
6 入力部
7 バーコード読み取り部
8 データ通信部
9 出力部
21 見出し語取得部(見出し語取得手段)
22 学習用見出し語リスト作成部(学習用見出し語リスト作成手段)
23 演習部(演習手段)
24 付帯情報出力制御部(付帯情報出力制御手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、
見出し語を取得する見出し語取得手段と、
見出し語取得手段が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成手段と、
ユーザからの付帯情報の種類の指定を受付ける入力部と、
上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、上記付帯情報記憶部から読み出す演習手段と、
上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えることを特徴とする学習装置。
【請求項2】
上記見出し語取得手段はバーコード読み取り部を制御し、上記見出し語を上記バーコード読み取り部により取得することを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
【請求項3】
上記バーコード読み取り部が番号を読み取る場合には、上記見出し語取得手段は、その番号に対応した見出し語を、見出し語と番号とを対応付けて記憶した番号対応見出し語保存部から取得することを特徴とする請求項1または2に記載の学習装置。
【請求項4】
上記学習用見出し語リスト作成手段は、見出し語に所定日時を関連させて記憶させ、
上記演習手段は、上記所定日時を基に上記学習用見出し語リストからの見出し語の見出し語の読み出しを制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の学習装置。
【請求項5】
外部とのデータ通信を行うデータ通信部を備え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、データ通信部が受信した受信データが指定する所定の日時を見出し語に関連させて記憶させることを特徴とする請求項4に記載の学習装置。
【請求項6】
上記学習用見出し語リスト作成手段は、上記通信部が受信した受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させるか否かを当該受信データ中の判定データで判断することを特徴とする請求項5に記載の学習装置。
【請求項7】
上記学習用見出し語リスト作成手段は、所定の送信元からの受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させることを特徴とする請求項5に記載の学習装置。
【請求項8】
上記演習手段は所定時間毎に学習用見出し語リストから読み出す見出し語を切り換えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の学習装置。
【請求項9】
上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出した日時を記憶することを特徴とする請求項8に記載の学習装置。
【請求項10】
上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから読み出した見出し語を音声出力することを特徴とする請求項8または9に記載の学習装置。
【請求項11】
見出し語に対して複数の付帯情報を区別して記憶する付帯情報記憶部と、
見出し語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを読み取るバーコード読み取り部と、
上記バーコード読み取り部により読み取ったバーコードに記載された情報を基に、上記付帯情報記憶部から上記特定の付帯情報を読み出す演習手段と、
上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えたことを特徴とする学習装置。
【請求項12】
請求項1〜11の何れか1項に記載の学習装置として機能することを特徴とする携帯電話機。
【請求項13】
上記付帯情報出力制御手段は、通信相手と回線が繋がるまでの間に、上記出力部に上記付帯情報を出力させることを特徴とする請求項12に記載の携帯電話機。
【請求項14】
見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、ユーザ指示を受付ける入力部とを備える学習装置の制御方法であって、
見出し語を取得する見出し語取得ステップと、
見出し語取得ステップで取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成ステップと、
上記入力部からのユーザによる付帯情報の種類の指定を受付ける入力受付けステップと、
上記見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対する上記ユーザ指定の種類の付帯情報を上記付帯情報記憶部から読み出す演習ステップと、
上記演習ステップで読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御ステップと、を備えることを特徴とする学習装置の制御方法。
【請求項15】
上記請求項1〜11の何れか1項に記載の学習装置を動作させる制御プログラムであって、上記各手段をコンピュータに実現させることを特徴とする学習装置の制御プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載の学習装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、
見出し語を取得する見出し語取得手段と、
見出し語取得手段が取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成手段と、
ユーザからの付帯情報の種類の指定を受付ける入力部と、
上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対するユーザ指定の種類の付帯情報を、上記付帯情報記憶部から読み出す演習手段と、
上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えることを特徴とする学習装置。
【請求項2】
上記見出し語取得手段はバーコード読み取り部を制御し、上記見出し語を上記バーコード読み取り部により取得することを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
【請求項3】
上記バーコード読み取り部が番号を読み取る場合には、上記見出し語取得手段は、その番号に対応した見出し語を、見出し語と番号とを対応付けて記憶した番号対応見出し語保存部から取得することを特徴とする請求項1または2に記載の学習装置。
【請求項4】
上記学習用見出し語リスト作成手段は、見出し語に所定日時を関連させて記憶させ、
上記演習手段は、上記所定日時を基に上記学習用見出し語リストからの見出し語の見出し語の読み出しを制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の学習装置。
【請求項5】
外部とのデータ通信を行うデータ通信部を備え、上記学習用見出し語リスト作成手段は、データ通信部が受信した受信データが指定する所定の日時を見出し語に関連させて記憶させることを特徴とする請求項4に記載の学習装置。
【請求項6】
上記学習用見出し語リスト作成手段は、上記通信部が受信した受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させるか否かを当該受信データ中の判定データで判断することを特徴とする請求項5に記載の学習装置。
【請求項7】
上記学習用見出し語リスト作成手段は、所定の送信元からの受信データが指定する所定日時を見出し語に関連させて記憶させることを特徴とする請求項5に記載の学習装置。
【請求項8】
上記演習手段は所定時間毎に学習用見出し語リストから読み出す見出し語を切り換えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の学習装置。
【請求項9】
上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから見出し語を読み出した日時を記憶することを特徴とする請求項8に記載の学習装置。
【請求項10】
上記演習手段は、上記学習用見出し語リストから読み出した見出し語を音声出力することを特徴とする請求項8または9に記載の学習装置。
【請求項11】
見出し語に対して複数の付帯情報を区別して記憶する付帯情報記憶部と、
見出し語に対する特定の付随情報を指定するバーコードを読み取るバーコード読み取り部と、
上記バーコード読み取り部により読み取ったバーコードに記載された情報を基に、上記付帯情報記憶部から上記特定の付帯情報を読み出す演習手段と、
上記演習手段が読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御手段と、を備えたことを特徴とする学習装置。
【請求項12】
請求項1〜11の何れか1項に記載の学習装置として機能することを特徴とする携帯電話機。
【請求項13】
上記付帯情報出力制御手段は、通信相手と回線が繋がるまでの間に、上記出力部に上記付帯情報を出力させることを特徴とする請求項12に記載の携帯電話機。
【請求項14】
見出し語に付帯する付帯情報を種類別に記憶する付帯情報記憶部と、ユーザ指示を受付ける入力部とを備える学習装置の制御方法であって、
見出し語を取得する見出し語取得ステップと、
見出し語取得ステップで取得した見出し語を、学習用見出し語リストとして、学習用見出し語記憶部に記憶させる学習用見出し語リスト作成ステップと、
上記入力部からのユーザによる付帯情報の種類の指定を受付ける入力受付けステップと、
上記見出し語リストから見出し語を読み出し、読み出した見出し語を基に見出し語に対する上記ユーザ指定の種類の付帯情報を上記付帯情報記憶部から読み出す演習ステップと、
上記演習ステップで読み出した付帯情報を出力部に出力させる付帯情報出力制御ステップと、を備えることを特徴とする学習装置の制御方法。
【請求項15】
上記請求項1〜11の何れか1項に記載の学習装置を動作させる制御プログラムであって、上記各手段をコンピュータに実現させることを特徴とする学習装置の制御プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載の学習装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−17932(P2006−17932A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194494(P2004−194494)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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