説明

宅配用又は郵送用の封筒

【目的】 本発明は、簡単な構造でありつつ、開封が極めて簡単にでき、安価に提供できること。
【構成】 封筒本体部1の封筒表面部11の上方に封緘ラベル部2が設けられ、この裏面に接着層3を介して、封筒表面部11側から帯部4及び剥離紙5が同一部材にて連続して貼着されていること。帯部4及び剥離紙5の境界全体がスリット部cにて分割形成され、帯部4幅の両位置の封緘ラベル部2の表面には、封緘ラベル部2の裏面に存在する帯部4端を持上げるための初期切り込み7が帯部4の長手方向の少なくとも一端に形成されている。帯部4の持上げにて封緘ラベル部2を引き裂くに十分な強度を帯部4が有していること。封緘ラベル部2は、封筒表面部11とは別部材にて構成されると共に、封緘ラベル部2の下方は同一部材にて貼着部が延出され、これが接着層3を介して封筒表面部11の上方に貼着されていること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単な構造でありつつ、開封が極めて簡単にできるし、さらには、安価に提供できる宅配用又は郵送用の封筒に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、宅配業は盛んに利用されている。その宅配用封筒は、書類のみならず、他の内容物を安全に輸送するために、一般に厚材にて構成されている。さらに、立体状物が入りやすいように折畳み側部を設けた宅配用封筒が使用されている。輸送には安全性が図られているが、今度は、配送された側の受取人としては、厚材ゆえに、その封緘ラベル部を開封するには、素手では、困難であり、ハサミを用意していた。
【0003】
さらには、近年、特別に、封緘ラベル部の裏面に開封用テープを設けたものが存在している。その開封用テープを持上げて引くことで開口するようにしたものが開発されている。また、特許文献1(特開2007−15703)には、(実施形態3)として、図11及び図12に示すように、さらに袋本体1の上部の封緘片10に該封緘片10を分断するためのカットテープ24が具備されている。
【0004】
本実施形態(特開2007−15703)においては、図13及び図14に示すように封緘された封筒を受信者が受信した後、その封筒を開封する場合に、上記切込部26、26を起点として図15のようにカットテープ24を引き裂くことによって開封する。つまり、封緘片10に設けられたカットテープ24が、単に開封手段として機能しているだけでなく、受信者以外の第三者によって不当に封筒が開封された事実を容易に確認するための開封確認手段としても機能しうるのである、と記載されている。引用文献1では、あくまでも、封緘片10に裏面に、該封緘片10を分断するためのカットテープ24が設けられている。
【0005】
また、流通している宅配用の封筒については、図14に示すように、引用文献1と同様で、特に、封緘ラベル82を、貼るための糊部93(この上面に剥離紙92)が、封緘ラベル82の裏面〔図14(A)参照〕又は封筒本体部81〔図14(B)参照〕に設けられており、さらに、前記封緘ラベル82の裏面には、カットテープ91が、糊部93箇所とは別の箇所で、且つ別部材として存在している現状である。このような従来技術では、構造が比較的複雑化しており、安価に提供できない不都合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−15703
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、簡単な構造でありつつ、開封が極めて簡単にできるし、さらには、安価に提供できる宅配用又は郵送用の封筒を開発することを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、封筒本体部の封筒表面部の上方に封緘ラベル部が設けられ、該封緘ラベル部の裏面に接着層を介して、前記封筒表面部側から帯部及び剥離紙が同一部材にて連続して貼着されてなり、前記帯部及び剥離紙の境界全体がスリット部にて分割形成され、前記帯部幅の両位置の前記封緘ラベル部の表面には、該封緘ラベル部の裏面に存在する前記帯部端を持上げるための初期切り込みが前記帯部の長手方向の少なくとも一端に形成されると共に、前記帯部の持上げにて前記封緘ラベル部を引き裂くに十分な強度を前記帯部が有してなり、前記封緘ラベル部は、前記封筒本体部の封筒表面部とは別部材にて構成されると共に、前記封緘ラベル部の下方は同一部材にて貼着部が延出され、該貼着部が前記接着層を介して前記封筒表面部の上方に貼着されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の封筒としたことにより、前記課題を解決した。
【0009】
請求項2の発明を、請求項1において、前記帯部箇所のみの表面側に合成樹脂皮膜層が積層されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の封筒としたことにより、前記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記帯部及び前記剥離紙の表面側に同一の合成樹脂皮膜層が積層されてなると共に、その境界全体には表面スリット部が前記スリット部と同一位置に設けられてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の封筒としたことにより、前記課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明においては、簡単な構造でありつつ、開封が極めて簡単にできる利点がある。特に、剥離紙の隣に帯部が分割形成されており、該帯部の持上げにて封緘ラベル部を引き裂くに十分な強度を有しているために、カットテープと同様な作用を呈するものであり、簡単なる構成であるとともに、はさみなど使わなくとも簡単に開封ができる効果を奏する。さらに、請求項2においては、帯部箇所のみの表面側に合成樹脂皮膜層が積層されているため、その帯部の強度が増加しており、確実且つ迅速に、封緘ラベル部を引き裂くことができる。請求項3の発明では、帯部及び前記剥離紙の表面側に同一の合成樹脂皮膜層が積層されてなると共に、その境界全体には表面スリット部が前記スリット部と同一位置に設けられているため、製造がしやすいのみならず、安価に提供できるとともに、確実且つ迅速に、封緘ラベル部を引き裂くことができる利点がある。さらに、量産化によって安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(A)は別の実施形態の正面図、(B)は(A)の一部切除した斜視図、(C)は(B)の(ア)部拡大図である。
【図2】(A)は別の実施形態の断面図、(B)は(A)の(イ)部拡大図である。
【図3】(A)は本発明の実施形態の封緘ラベル部箇所の剥離紙側から見た斜視図、(B)は(A)の一部正面図、(C)は(B)の剥離紙を剥がしている状態図。
【図4】(A)は本発明の別の実施形態の封緘ラベル部箇所の表側から見た斜視図、(B)は(A)において帯部を剥し始めた一部斜視図、(C)は(A)とは別の実施形態の斜視図である。
【図5】(A)は配送物を挿入後に剥離紙を剥し始めた別の実施形態の斜視図、(B)は剥離紙を剥した別の実施形態の斜視図、(C)は封緘ラベル部を封緘した別の実施形態の斜視図、(D)は配送後に帯部を剥し始めた別の実施形態の状態図、(E)は帯部の剥しを完了して開封した別の実施形態の状態図、(F)は開封後に配送物を取り出した状態の別の実施形態の斜視図、(G)は第2封緘ラベル部を立ち上げている状態の斜視図である。
【図6】(A)は配送物を挿入している状態の別の実施形態の一部拡大断面図、(B)は剥離紙を剥した別の実施形態の一部拡大断面図、(C)は封緘ラベル部を封緘した別の実施形態の一部拡大断面図、(D)は配送後に帯部を剥し始めた別の実施形態の一部拡大断面図、(E)は帯部の剥しを完了して開封した別の実施形態の一部拡大断面図、(F)は開封後に配送物を取り出し第2封緘ラベル部を立ち上げた状態の別の実施形態の一部拡大断面図である。
【図7】(A)は別の実施形態の正面図、(B)は(A)の一部切除した斜視図、(C)は(B)の(ウ)部拡大図である。
【図8】(A)は本発明の実施形態の正面図、(B)は(A)の一部切除した斜視図、(C)は(B)の(エ)部拡大図である。
【図9】(A)は配送物を挿入している状態の本発明の実施形態の一部斜視図、(B)は配送物を挿入完了した状態の本発明の実施形態の一部斜視図、(C)は封緘ラベル部を剥し始めた状態の本発明の実施形態の一部斜視図、(D)は封緘ラベル部を封緘した本発明の実施形態の一部斜視図である。
【図10】(A)は配送物を挿入完了した状態での封緘ラベル部箇所の図9(D)の(オ)部の拡大斜視図、(B)は比較的大きな配送物を挿入後の本発明の実施形態の断面図、(C)は(B)の(カ)部拡大図である。
【図11】(A)は配送後に帯部を剥し始めた状態の本発明の実施形態の一部拡大斜視図、(B)は帯部の剥し途中の本発明の実施形態の一部拡大斜視図、(C)は帯部の剥しを完了した本発明の実施形態の一部拡大斜視図である。
【図12】(A)は別の実施形態の変形例の正面図、(B)は(A)の一部切除した斜視図、(C)は(B)の(キ)部拡大図である。
【図13】(A)は封緘ラベル部の斜視図、(B)は(A)の取付部の剥離紙の剥し始めた状態の斜視図、(C)は剥離紙の剥しを完了した状態の斜視図、(D)は封緘ラベル部を封筒本体に貼り付けんとした状態の斜視図である。
【図14】(A)及び(B)は従来技術としての封緘ラベル箇所の正面図、(C)は封緘ラベルを封緘した状態の一部斜視図、(D)は封緘ラベルのカットテープを持ち上げ開始状態の要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明すると、図1及び図2において、封緘ラベル部1のみが封筒本体部1とは別部材で構成されているのが本発明である。具体的には、図1及び図2に示すように、前記封筒本体部1の封筒表面部11の上方に封緘ラベル部2が設けられ、該封緘ラベル部2の裏面に接着層3を介して、前記封筒表面部11側から帯部4及び剥離紙5が同一部材にて連続して貼着されている。前記帯部4及び剥離紙5の境界全体がスリット部cにて形成されている。前記剥離紙5のみを剥がすようにした剥がし印6が前記剥離紙5面に設けられている。
【0013】
前記帯部4幅の両位置の前記封緘ラベル部2の表面には、該封緘ラベル部2の裏面に存在する前記帯部4端を持上げるための初期切り込み7,7が前記帯部4の長手方向の少なくとも一端に形成されている。該帯部4の持上げにて前記封緘ラベル部2を引き裂くに十分な強度を前記帯部2が有している。図1及び図2では、第2封緘ラベル部22が設けられている。
【0014】
前記封緘ラベル部2は、前記封筒本体部1の封筒表面部11とは別部材にて構成されると共に、前記封緘ラベル部2の下方は、該封緘ラベル部2と同一部材にて貼着部2aが延出形成されている。該貼着部2aが前記接着層3を介して前記封筒表面部11の上方に貼着されている。前記封緘ラベル部2は、紙,フィルム,樹脂混抄紙などで構成され、厚さは約10μ〜約100μである。
【0015】
また、前記封筒本体部1の封筒表面部11も、封緘ラベル部2と同材質で、紙,フィルム,樹脂混抄紙などで構成され、厚さは約10μ〜約150μである。前記初期切り込み7,7は、I型状に切り込んだI型切り込み7a,7a(図3及び図4参照)に形成したり、多くはV型状に切り込んだV型切り込み7b,7b(図3及び図4参照)に形成している。
【0016】
8a及び8bは、厚さ約5μ〜約40μの同一の合成樹脂皮膜層であって、前記帯部4及び前記剥離紙5の表面側に積層されている。このとき、その境界全体には表面スリット部eが設けられている。前記スリット部cとは同一位置に設けられる。具体的には、一度に、表面スリット部e及びスリット部cが形成される。これは、剥離紙5のみを剥しつつ、帯部4はそのまま残すためである。このためさらに、具体的には、前記スリット部cは前記接着層3の一部までカット状態となる。なお、該接着層3は樹脂剤などで構成され、厚みは約1μ〜約20μで構成されている。
【0017】
前記合成樹脂皮膜層8aが、前記帯部4のみに重ねが可能であれば、これのみで構成することもある。前記合成樹脂皮膜層8aは、前記帯部4と一体化され、この補強のために存在している。つまり、帯部4の持上げにて前記封緘ラベル部2を引き裂くに十分な強度のためである。このため引き裂くに十分な強度を有しているならば、前記合成樹脂皮膜層8aを設けないで、前記帯部4のみで構成されることもある。なお、図中において、pは、前記封緘ラベル部2の折曲げ線である。また、図中において、封緘ラベル部2の表面側には、かなり幅広のハッチング線(断面では無い)が描かれている。これは、封緘ラベル部2の表面側と裏面側(剥離紙5側)とを図面上で判り易くしたものである。
【0018】
図1の別の実施形態における前記第2封緘ラベル部22は、前記封緘ラベル部2と同等の構成をなしている。具体的には、前記封筒本体部1の封筒第2表面部12の上方に第2封緘ラベル部22が設けられ、該第2封緘ラベル部22の裏面に接着層3を介して、前記封筒第2表面部12側から第2帯部42及び第2剥離紙52が同一部材にて連続して貼着されている。
【0019】
前記第2帯部42及び第2剥離紙52の境界全体がスリット部cにて形成され、該第2剥離紙52のみを剥がすようにした剥がし印6が前記第2剥離紙52面に設けられると共に、前記第2帯部42幅の両位置の前記第2封緘ラベル部22の表面には、該第2封緘ラベル部22の裏面に存在する前記第2帯部42端を持上げるための初期切り込み7,7が形成されてなり、このように形成された第2封緘ラベル部22は前記封筒本体部1内に折り返されている。
【0020】
前記封筒本体部1の封筒第2表面部12と、前記封筒表面部11とは同一材質であるが封緘ラベル部2と第2封緘ラベル部22とを、どのような位置に貼着するかとの関係上から便宜的に設けたものである。このため、封緘ラベル部2を前記封筒第2表面部12に、前記第2封緘ラベル部22を前記封筒表面部11に貼着することもある。
【0021】
図7は本発明の別の実施形態の変形例である。具体的には、前記封筒本体部1の封筒表面部11又は封筒第2表面部12と前記封緘ラベル部2とが同一部材にて連続して形成されてなる。このように、一体化する場合には、封筒本体部1の製造工程において、変形させた部位で行うことで量産化した場合に、安価に提供できる。さらに、前記封緘ラベル部2の脱落事故などは皆無にできる。また、別体化した場合には、特に、前記封筒本体部1は配送物を入れるのに適した材質とし、封緘ラベル部2は封緘状態を保持しつつ、開封がし易い部材を選択できる利点がある。
【0022】
封緘ラベル部2を別体化した場合の本発明の事前の取付け工程を、図13に基づき説明する。該封緘ラベル部2を用意し〔図13(A)参照〕、前記封筒本体部1の封筒表面部11又は封筒第2表面部12に貼着する、封緘ラベル部2の貼着部2aに付いている剥離片紙2b(その境界にはスリットbが形成されている。)を剥し始める〔図13(B)参照〕。そして、この剥離片紙2bの剥しが完了したら〔図13(C)参照〕、今度は、封緘ラベル部2の貼着部2aを、前記封筒本体部1の封筒表面部11又は封筒第2表面部12に貼着することを開始して〔図13(C)参照〕完了する。
【0023】
別体化した封緘ラベル部2を前記封筒本体部1に貼着し、同様な手順で、前記第2封緘ラベル部22を貼着する。特に、別の実施形態の市販される状態では、封緘ラベル部2は前記封筒本体部1の外側に、前記第2封緘ラベル部22は前記封筒本体部1の内側にそれぞれ存在するように構成されている(図1参照)。前記封筒本体部1の下部は、配送物を多く入れるための底部15が設けられているが(図1等参照)、該底部15が設けられない封筒本体部1とすることもある。
【0024】
次に、作用について説明する。まず、図1(A)又は(C)或いは図6(A)の状態で、適宜な配送物を前記封筒本体部1の内部に挿入する。そして、封緘ラベル部2の剥離紙5のみを剥す〔図3、図5(A)及び(B)、図6(B)参照〕。そして、直ぐに、前記封緘ラベル部2を封緘する。すなわち、該封緘ラベル部2の裏面の接着層3を介して前記封緘ラベル部2を前記封筒本体部1の封筒表面部11又は筒第2表面部12に貼着する〔図5(C)、図6(C)参照〕。そして、配送された後に、開封工程となる。
【0025】
つまり、開封するのに、はさみなど一切使うことなく、図4、図5(D)及び(E)、図6(D)及び(E)に示すように、初期切り込み7箇所から前記帯部4を持ち上げるようにして引き裂き開封する。この引き裂き開封状態は、図11に詳細に描かれている。この図は、第2実施形態であるが引き裂き開封は同一である。そして、封筒本体部1の内部から配送物を取り出して、封筒の第1回目は終了する。そして、2度目使用になり、前記封筒本体部1の内部から第2封緘ラベル部22を立ち上げる〔図5(F)及び(G)、図6(E)及び(F)参照〕。所望の配送物をその2度目使用の封筒に入れ、今度は、前記第2封緘ラベル部22で封緘する。これらの工程は、前記封緘ラベル部2の封緘及び開封工程と同様であり、その説明は省略する。
【0026】
特に、本発明の実施形態では、別の実施形態から第2封緘ラベル部22を外し、前記封緘ラベル部2のみの構成としたものである(図8参照)。該封緘ラベル部2構成及び材質などは、前述した通りであり、その説明は省略する。また、本発明の実施形態の使用状態についても、図9の配送物の挿入、封緘工程、さらには、図11の開封工程が示されているが、その説明も、前述した通りであり、その説明は省略する。
【0027】
特に、図10(B)及び(C)について説明する。前記封筒本体部1の内部に、比較的大きな配送物を入れた場合である。この場合には、前記封緘ラベル部2箇所も広がりがちとなる。封緘した後において、前記封緘ラベル部2箇所は、図10(B)の(カ)箇所で、図10(C)となり、帯部4箇所は、袋幅を広げる要素となる共に、前記封筒本体部1の開口部を厚材にて塞ぐことができ、安全な宅配ができる。さらに、本発明の説明では、宅配としたが、郵送であっても、十分に対応できるものである。
【符号の説明】
【0028】
1…封筒本体部、11…封筒表面部、2…封緘ラベル部、2a…貼着部、
3…接着層、4…帯部、5…剥離紙、c…スリット部、e…表面スリット部、
6…剥がし印、7…初期切り込み,8a,8b…合成樹脂皮膜層。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
封筒本体部の封筒表面部の上方に封緘ラベル部が設けられ、該封緘ラベル部の裏面に接着層を介して、前記封筒表面部側から帯部及び剥離紙が同一部材にて連続して貼着されてなり、前記帯部及び剥離紙の境界全体がスリット部にて分割形成され、前記帯部幅の両位置の前記封緘ラベル部の表面には、該封緘ラベル部の裏面に存在する前記帯部端を持上げるための初期切り込みが前記帯部の長手方向の少なくとも一端に形成されると共に、前記帯部の持上げにて前記封緘ラベル部を引き裂くに十分な強度を前記帯部が有してなり、前記封緘ラベル部は、前記封筒本体部の封筒表面部とは別部材にて構成されると共に、前記封緘ラベル部の下方は同一部材にて貼着部が延出され、該貼着部が前記接着層を介して前記封筒表面部の上方に貼着されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の封筒。
【請求項2】
請求項1において、前記帯部箇所のみの表面側に合成樹脂皮膜層が積層されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の封筒。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記帯部及び前記剥離紙の表面側に同一の合成樹脂皮膜層が積層されてなると共に、その境界全体には表面スリット部が前記スリット部と同一位置に設けられてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の封筒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−84339(P2011−84339A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108828(P2010−108828)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【分割の表示】特願2009−239849(P2009−239849)の分割
【原出願日】平成21年10月16日(2009.10.16)
【出願人】(000219680)東海加工紙株式会社 (8)
【Fターム(参考)】