説明

安全性を考慮したシュレッダー

【課題】
最近では誰もが簡単に使用できるシュレッダーが多いため、子供が電源の入っている状態で紙等の挿入口に手を入れてしまったり、または電源が入っている状態で前扉を開いてカッターに触れてしまったり等、大変危険である。
【解決手段】
本体装置1上にカバー部2、カッター6を搭載し、装置本体1の前面側には前ドアを開閉可能に設ける。カバー部2は普段閉じており、暗証番号を入力しないと開けることが出来ない様になっている。また前扉には排紙口感知センサー11を設け、前扉が開いたことを感知し、カッター6の動作が止まるようになっており、怪我をする危険性が極めて小さくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙等を細かく裁断するためのシュレッダーに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のようにシュレッダーは紙等を細かく、あるいは非常に細かく裁断してしまうものであり、個人、法人を問わずオフィス等で広く使用されている。最近では家庭でも使用されているおり、子供は誤って紙等の挿入口に手を入れてしまい大怪我をすることがある。
【0003】
また一般的なシュレッダーの構造としては、大型、小型にかかわらず、細かく裁断した紙屑等をチップバスケットに収納し、所定量の紙屑等が溜まったところでシュレッダー内からチップバスケットを取り出して紙屑等を捨てるようになっている。そのため、電源が入っている状態で排紙口を開くと、カッターに触れてしまった時には手を切断する危険がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では誰もが容易に使用できるシュレッダーが多いため、子供が電源の入っている状態で紙等の挿入口に手を入れてしまったり、または電源が入っている状態で前扉を開いてカッターに触れてしまったり等、大変危険である。そこで本発明は、紙等の挿入口に手を入れてしまったり、排紙口を開いた際にカッターに触れたりしてしまっても、怪我をすることのない安全性を考慮したシュレッダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係わるシュレッダーは、紙等の挿入口上にカバーをつけ、パネルで暗証番号を入力しないとカバーが開かず、主電源を切ると自動でカバーが閉じることを特徴とする。
【0006】
本発明に係わるシュレッダーのうち請求項6に係わるものは、パネルで暗証番号の入力やタイマーの設定、紙屑等の溜まり具合の表示ができるようにする。
【0007】
本発明に係わるシュレッダーのうち請求項7に係わるものは、排紙口にスイッチを設けることで、排紙口の開閉を感知し、排紙口が開くと自動的に電源が切れ、開いている間は電源を入れることができず、排紙口を閉めた時には電源を入れることができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るシュレッダーは、紙等の挿入口へ手を挿入する危険や排紙口を開いた際に手がカッターに触れ切断する危険をなくし、安全なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
【実施例】
【0010】
図1は本発明に係わるシュレッダーの一実施例の斜視図、図2は同断面図である。図示のように本実施例のシュレッダーは装置本体1上にカバー部2、カッター6を搭載し、また装置本体1の前面側には前ドアが開閉可能に側縁ヒンジにより支持してある。
【0011】
通常時、カバー4は閉じられていて、操作パネル9で暗証番号を入力し、事前に登録しておいた番号と一致すると制御装置によりカバー開閉用モーター5が動作し、カバー4が開く。
【0012】
紙感知センサー12により紙等挿入口13に紙の挿入がなくタイマーの設定時間が経過したことが確認されると、制御装置によりカバー開閉用モーター5が動作し、カバー4が閉じる。
【0013】
排紙口3が開くと排紙口開閉感知センサー11により、カッターの動きが止まると同時に、カバーが閉じ、電源が切れる。
【0014】
排紙口3が閉じると排紙口開閉感知センサー11により、電源が入れられるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係わるシュレッダーの一実施例の斜視図である。
【図2】図1のシュレッダーの断面図である。
【図3】図1のシュレッダーの紙の挿入部においてカバーが閉じている状態を示す斜視図である。
【図4】図1のシュレッダーのカバー装置の斜視図である。
【図5】図1のシュレッダーにおいて排紙口を開いた状態を示す斜視図である。
【図6】図1のシュレッダーのシステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0016】
1 本体
2 カバー部
3 排紙口
4 カバー
5 カバー開閉用モーター
6 カッター
7 カッター動作用モーター
8 主電源
9 操作パネル
10 チップバスケット
11 排紙口開閉感知センサー
12 紙感知センサー
13 紙等挿入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体上にカッターを内蔵するカッター部を配し、上記装置本体内に上記カッター部で細かく裁断した紙屑等を収納する容器(以下ではチップバスケットという)を備えるシュレッダーにおいて、紙等の挿入口に自動開閉するカバーをつけ、且つ上記カバーは容易に開閉しない様にロック機構を備えたことを特徴とするシュレッダー。
【請求項2】
請求項1に記載のシュレッダーにおいて、暗証番号を入力することによりロック機構を解除しないとカバーが開かず、主電源を切ると自動でカバーが閉じることを特徴とするシュレッダー。
【請求項3】
請求項2に記載のシュレッダーにおいて、上記装置本体内にはセンサーを設け、紙等の挿入口に紙等の有無を感知できることを特徴とするシュレッダー。
【請求項4】
請求項3に記載のシュレッダーにおいて、さらにタイマーを設け、紙等の挿入が行われない時間を計測し、タイマーの設定時間が過ぎると自動で上記カバーが閉まることを特徴とするシュレッダー。
【請求項5】
請求項4に記載のシュレッダーにおいて、タイマーの設定時間は自由に調節できることを特徴とするシュレッダー。
【請求項6】
請求項1から5に記載のシュレッダーにおいて、本体にはパネルを備えることを特徴とし、さらに上記パネルには、暗証番号の入力や紙屑等の溜まり具合等を表示することを特徴とするシュレッダー。
【請求項7】
請求項1から6に記載のシュレッダーにおいて、チップバスケットを取り出す際に開ける排紙口には排紙口開閉検出スイッチを設け、排紙口が開くと自動的に電源が切れ、開いている間は電源を入れることができず、排紙口を閉めた時には電源を入れることができることを特徴とするシュレッダー。
【請求項8】
請求項7に記載のシュレッダーにおいて、シュレッダー動作時に排紙口が開くと自動的にカバーが閉まることを特徴としたシュレッダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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