説明

定量式ポンプ

【課題】 吐出内容物に空気が混じって定量不能が判明した後は無駄な吐出動作を不要にすることが可能な定量式ポンプを提供する。
【解決手段】 小径周壁13下端から吐出孔16付き第2内向きフランジ14を介して弁筒15を起立して、該弁筒外面と前記小径周壁13内面との間の環状空間を第1吐出路17に形成し、前記第1吐出路17を介してシリンダ部材へ連通可能な、逃し路と吐出弁付き第2吐出路36とを設けると共に、前記弁筒と協働して前記逃し路を開閉可能な弁座部33を設け、前記ピストン部材の下降で前記シリンダ部材内の内容物が前記第1吐出路17と前記第2吐出路36とを介して吐出可能に設け、前記容器体内容物の残量が減少した時点で、前記シリンダ部材または前記ピストン部材を介して前記弁筒15を開位置へ位置させることで、前記逃し路を容器体内へ連通可能にして、容器体内容物の吐出およびシリンダ部材内への吸込みを不能に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は定量吐出可能な定量式ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
容器体の口部へポンプを装着すると共に、容器体内へ垂下する浸し管をポンプへ連結し、さらにポンプから吐出スパウトを突設した定量式ポンプが従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭56−11505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術は、容器体内容物の残量が減少すると、空気がポンプ本体内へ吸込まれるため、計量分が確実に吐出されなくなる。そうした場合には使用を中止することになるが、ポンプに内容物が残った状態で放置すると、容器体が倒れたりした場合等に内容物がポンプから漏洩したり、あるいは誤ってポンプを押下げたりする等して作動させた場合に、内容物で周囲を汚すことになる。そこで、ポンプ内に残った内容物をすべて吐出することが必要となるが、ポンプを作動させると、空気が混じった内容物がホンプ内へ吸込まれるため、ポンプで内容物を吸込むことができなくなるまで吐出動作を繰り返さなければならないという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、吐出内容物に空気が混じって定量不能が判明した後は無駄な吐出動作を不要にすることが可能な定量式ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、シリンダ部材10へピストン部材80を上下動自在に嵌合させると共に、容器体内へ垂下する吸上げパイプ60をシリンダ部材へ連結した定量式ポンプであって、
前記シリンダ部材の周壁11下部内から第1内向きフランジ12を介して小径周壁13を垂設し、
該小径周壁下端から吐出孔16付き第2内向きフランジ14を介して弁筒15を起立して、該弁筒外面と前記小径周壁13内面との間の環状空間を第1吐出路17に形成し、
前記シリンダ部材の小径周壁13外面へ嵌合させた垂下筒31の下部を前記容器体の口頸部へ連結させ、
前記弁筒15内に設けた吸込弁61を介して前記吸上げパイプを前記シリンダ部材へ連通させ、
前記第1吐出路17を介してシリンダ部材へ連通可能な、逃し路と吐出弁付き第2吐出路36とを設けると共に、前記弁筒と協働して前記逃し路を開閉可能な弁座部33を設け、
前記ピストン部材の下降で前記シリンダ部材内の内容物が前記第1吐出路17と前記第2吐出路36とを介して吐出可能に設け、
前記容器体内容物の残量が減少した時点で、前記シリンダ部材または前記ピストン部材を介して前記弁筒15を開位置へ位置させることで、前記逃し路を容器体内へ連通可能にして、容器体内容物の吐出およびシリンダ部材内への吸込みを不能に設けたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、前記垂下筒31内の上下方向中間部から第4内向きフランジ32を介して第2嵌合筒33を起立し、該第2嵌合筒33を前記弁筒15内面へ嵌合させることで、該弁筒と協働して前記逃し路を開閉可能な弁座部を構成させると共に、前記第2嵌合筒33周壁に縦孔34aを縦設して容器体内へ連通させ、
前記垂下筒上部から外向きフランジを介して保持筒31aを起立して、該保持筒を前記シリンダ部材外面へ螺合させ、
前記垂下筒31から前方突設するノズル嵌合筒35で前記第2吐出路36を形成させ、
前記ピストン部材の下降で前記シリンダ部材内の内容物が前記第1吐出路17と前記第2吐出路36とを介して吐出可能に設け、
前記シリンダ部材を直接にまたは前記ピストン部材を介してシリンダ部材を間接に螺動させることで、前記弁筒15を上昇させて前記第2嵌合筒33から上方へ離脱させることにより、前記第1吐出路17と前記縦孔34aとが連通して前記逃し路を形成可能に設けたことを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明は、前記垂下筒31内の上下方向中間部から第4内向きフランジ32を介して第2嵌合筒33を起立し、該第2嵌合筒33を前記弁筒15内面へ嵌合させることで、該弁筒と協働して前記逃し路を開閉可能な弁座部を構成させ、
前記弁筒下部の一部を拡径部21に形成すると共に、該拡径部へ連通可能な縦孔34aを前記第2嵌合筒33周壁に縦設して容器体内へ連通させ、さらに前記第4内向きフランジ32上面に吐出溝34を形成し、
前記垂下筒31から前方突設するノズル嵌合筒35で前記第2吐出路36を構成させると共に、該第2吐出路36内へ前記吐出溝34を連通可能に設け、
前記ピストン部材の下降で前記シリンダ部材内の内容物が前記第1吐出路17と前記吐出溝34と前記第2吐出路36とを介して吐出可能に設け、
前記シリンダ部材を直接にまたは前記ピストン部材を介してシリンダ部材を間接に回動させて前記弁筒15を所定角度回動させることにより前記第1吐出路17と前記吐出溝34と前記拡径部21と前記縦孔34aとが連通して前記逃し路を形成可能に設けたことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明は、前記拡径部21を線対称位置に一対設けたことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明は、前記垂下筒31に空気導入孔37aを設けて、該空気導入孔と前記第2吐出路36とを介して外気を容器体内へ導入可能に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、容器体内容物の残量が減少した時点で、逃し路を容器体内へ連通可能にしたので、容器体内容物の吐出およびシリンダ部材内への吸込みを不能して容器体内容物を容器体内へ回収することができ、したがって以後のポンプの吐出動作を不要にすることができる。
【0011】
また、本発明は、シリンダ部材またはピストン部材を操作することで逃し路を容器体内へ連通可能にすることができ、したがって逃し路を形成する操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る定量式ポンプの通常の使用状態を示す断面図である。
【図2】)容器体内容物が減少した場合の逃し路形成状態を示す断面図である。
【図3】(1)第2の実施形態を示すもので、通常の使用状態を示す断面図である。 (2)図3(1)のA−A線に沿う断面図である。
【図4】(1)容器体内容物が減少した場合の逃し路形成状態を示す断面図である。 (2)図4(1)のB−B線に沿う断面図である。
【図5】要部を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1において、1は容器体で、肩部を介して口頸部2を起立する。3は装着筒で、口頸部2上端へ載置した外向きフランジ内周へ周壁4を貫設させている。
【0015】
10はシリンダ部材で、周壁11下端部内から第1内向きフランジ12を介して小径周壁13を垂設し、該小径周壁下端から第2内向きフランジ14を介して弁筒15を起立すると共に、第2内向きフランジ14に複数の吐出孔16を形成し、弁筒15外面と小径周壁13内面との間の環状空間を第1吐出路17に形成している。19は吸込孔形成用の第3内向きフランジである。
【0016】
さらに周壁11の上端部外面へ嵌合させた外筒22上端から内向きフランジを介して内筒23を垂下すると共に、該内筒下端に付設した内向きフランジを後述の底板89へ載置させている
【0017】
30は連結部材で、シリンダ部材10の小径周壁13外面へ回動自在に嵌合させた垂下筒31内の上下方向中間部から第4内向きフランジ32を介して第2嵌合筒33(弁座部)を起立して、該第2嵌合筒を弁筒15内面へ嵌合させると共に、第2嵌合筒33周壁に縦孔34aを縦設して容器体へ連通させ、さらに垂下筒31の上端部から外向きフランジを介して保持筒31aを起立し、該保持筒をシリンダ部材周壁11の下端部外面へ螺合させている。
【0018】
また、垂下筒31からノズル嵌合筒35を前方突設して第2吐出路36に形成すると共に、該第2吐出路へ第1吐出路17を後述の円錐状吐出弁38を介して連通させている。37は弁部材で、垂下筒31前部に設けた透孔へ貫設させた弁体の前縁から円錐状吐出弁38を外方へ拡開させてノズル嵌合筒35の後端部内面へ接触させると共に、弁体に空気導入孔37aを形成して、該空気導入孔前面を第2吐出路36内へ開口させている。
【0019】
一方、垂下筒31下端を装着筒3の外向きフランジ上面へ当接させ、さらに第3内向きフランジ19から吸上げパイプ嵌合筒40を垂下して、該吸上げパイプ嵌合筒へ後述の吸上げパイプ60を嵌合させている。
【0020】
50はノズル部材で、前部を斜め下方へ屈曲した管状部51の後端部を内外二重筒に形成して、該内外二重筒内へノズル嵌合筒35を嵌合させている。
【0021】
60は吸上げパイプで、吸上げパイプ嵌合筒40内へ嵌合させて容器体内へ垂下していて、吸上げられた容器体内容物を弁筒15の上部内に設けられた吸込弁61を介してシリンダ部材内へ吸上げ可能になっている。
【0022】
70は連結筒で、容器体口頸部の上部外面へ嵌合させた周壁71上端部のフック部を垂下筒31下端に形成した鍔へ係合させることで垂下筒31を強固に容器体口頸部へ固定している。
【0023】
80はピストン部材で、シリンダ部材10の外筒22外面へ上下動自在に嵌合させた周壁85の頂壁中央部から嵌合筒86を垂下する押下げ部87と、シリンダ部材内へ上下動自在に嵌合された筒状摺動部88の底板89中央部から嵌合筒86の下部へ連結筒90を嵌合させた筒状ピストン部91と、内筒23下部に形成された上向き段部24と周壁85の頂壁との間に設けられて押下げ部87を上方付勢するコイルスプリング93とから構成され、さらに外筒22外面に縦設した回り止め用の突条22aを周壁85内面に縦設した係合溝85aへ上下動自在に嵌合させている。
【0024】
次に作用について説明する。
容器体内容物を定量吐出するには、図1に示す状態からピストン部材80の押下げ部87をシリンダ部材の内向きフランジ12へ当接するまで押下げればよく、するとシリンダ部材内の内容物が第1吐出路17を通り、吐出弁37を開いてノズル部材50から吐出する。
【0025】
吐出後、押下げ部87がコイルバネ93の付勢力で上昇すると、容器体内容物が吸上げパイプ60および吸込弁61を介してシリンダ部材10内へ吸上げられる。この吸上げにより容器体内が負圧化するため、ノズル部材50および空気導入孔37aを介して外気が容器体内へ導入される。
【0026】
容器体内容物の残量が減少すると、内容物に空気が混じるため、定量吐出が不可能になる。そうした現象が生じた場合には、次のようにすることでシリンダ部材内に残った内容物を速やかに排出させることができ、無用な吐出動作を省くことができる。
【0027】
すなわち、シリンダ部材10を螺動させることにより弁筒15を上昇させて第2嵌合筒33から上方へ離脱させればよく、すると図2に示すように第1吐出路17と縦孔34aおよび吸上げパイプ60とが連通することによりシリンダ部材と容器体とが連通することになる。
【0028】
この状態でピストン部材の押下げ部87を押下げると、シリンダ部材内の内容物は第1吐出路17、縦孔34a、吸上げパイプ60外面と装着筒3内面との間隙および吸上げパイプ60を通って容器体内へ還流することで容器体内へ回収される。
【0029】
一方、ピストン部材の押下げ部87が上昇してもシリンダ部材10と容器体1とが連通しているため、容器体内容物がシリンダ部材内へ吸上げられることがない。したがって、シリンダ部材内に残った内容物は速やかに容器体内へ回収される。すなわち第1吐出路17、縦孔34aおよび吸上げパイプ60外面と装着筒3内面との間隙および吸上げパイプ60は逃し路を構成する。
【0030】
なお、上記では、シリンダ部材10を螺動させたが、図面に示すように突条22aと係合溝85aとが係合することにより、ピストン部材80がシリンダ部材10に対して回り止めされている場合には、ピストン部材80を回動させることでシリンダ部材10を螺動させるようにしてもよい。
【0031】
図3および図4は第2の実施形態を示す。本実施形態では、弁筒15内の上下方向中間部から第3内向きフランジ19を介して第1嵌合筒20を垂下して、該第1嵌合筒の前後両部の下部を切り欠いて逃し路用の第1切欠部21aに形成すると共に、図3(2)に示すように弁筒15の前後両部の下端部を拡径して逃し路用の拡径部21に形成し、シリンダ部材内の残液排出時にシリンダ部材回動で該拡径部21と第1切欠部21aとが連通可能に形成する。
【0032】
連結部材30は、シリンダ部材10の小径周壁13外面へ回動自在に嵌合させた垂下筒31内の上下方向中間部から第4内向きフランジ32を介して第2嵌合筒33を起立して、該第2嵌合筒を第1嵌合筒20外面と弁筒15内面との間の環状空間内へ嵌合させ、また第2嵌合筒33周壁の左右両部の上部を切り欠いて第2切欠部33aに形成すると共に、逃し路用の縦孔34aを縦設して、該縦孔上面を第2切欠部33a下面へ開口させ、さらに第2周壁33内周面に上向き段部33bを形成して、該上向き段部上面を第2切欠部33a下面よりやや下方に位置させ、シリンダ部材内の残液排出時にシリンダ部材回動で拡径部21を介して第2切欠部33aと縦孔34aとが、第1切欠部21aと吸上げパイプ60とが、それぞれ連通可能に形成すると共に、通常の吐出時には第1嵌合筒20(第1切欠部21aを除いた部分)下端が上向き段部33b上面へ当接可能に形成されている。
【0033】
第4内向きフランジ32上面には前後両部に吐出溝34を形成し、さらに垂下筒31上端部外面から外向きフランジを介して取着筒39を起立してシリンダ部材周壁11下端部外面へ回動自在に嵌合させている。
【0034】
容器体内容物の残量が減少して定量吐出が不可能になった場合には、シリンダ部材10を直接に、またはピストン部材80を介して間接的にシリンダ部材10を回動させることにより弁筒15を約90度回動させればよく、すると前後に位置していた拡径部21が、図4に示すように左右に位置して第1吐出路17が吐出溝34と拡径部21を介して第2切欠部33aと縦孔34aとが、第1切欠部21aと吸上げパイプ60とが、それぞれ連通することによりシリンダ部材と容器体とが連通することになる。
【0035】
この状態でピストン部材の押下げ部87を押下げると、シリンダ部材内の内容物は第1吐出路17、吐出溝34、拡径部21、第2切欠部33a、縦孔34a、吸上げパイプ60外面と装着筒3内面との間隙または第1切欠部21a、吸上げパイプ60を通って容器体内へ還流することで容器体内へ回収される。すなわち第1吐出路17、吐出溝34、拡径部21、第2切欠部33a、縦孔34a、吸上げパイプ60外面と装着筒3内面との間隙、第1切欠部21a、吸上げパイプ60は逃し路を構成する。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、定量式ポンプを備えた吐出容器の分野に利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 容器体
2 口頸部
10 シリンダ部材
11 周壁
12 第1内向きフランジ
13 嵌合筒
14 第2内向きフランジ
15 弁筒
16 吐出孔
17 第1吐出路
19 第3内向きフランジ
20 第1嵌合筒
21 拡径部
31 垂下筒
32 第4内向きフランジ
34a 縦孔
34 吐出溝
35 ノズル嵌合筒
36 第2吐出路
37a 空気導入孔
38 吐出弁
50 ノズル部材
60 吸上げパイプ
61 吸込弁
80 ピストン部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダ部材10へピストン部材80を上下動自在に嵌合させると共に、容器体内へ垂下する吸上げパイプ60をシリンダ部材へ連結した定量式ポンプであって、
前記シリンダ部材の周壁11下部内から第1内向きフランジ12を介して小径周壁13を垂設し、
該小径周壁下端から吐出孔16付き第2内向きフランジ14を介して弁筒15を起立して、該弁筒外面と前記小径周壁13内面との間の環状空間を第1吐出路17に形成し、
前記シリンダ部材の小径周壁13外面へ嵌合させた垂下筒31の下部を前記容器体の口頸部へ連結させ、
前記弁筒15内に設けた吸込弁61を介して前記吸上げパイプを前記シリンダ部材へ連通させ、
前記第1吐出路17を介してシリンダ部材へ連通可能な、逃し路と吐出弁付き第2吐出路36とを設けると共に、前記弁筒と協働して前記逃し路を開閉可能な弁座部33を設け、
前記ピストン部材の下降で前記シリンダ部材内の内容物が前記第1吐出路17と前記第2吐出路36とを介して吐出可能に設け、
前記容器体内容物の残量が減少した時点で、前記シリンダ部材または前記ピストン部材を介して前記弁筒15を開位置へ位置させることで、前記逃し路を容器体内へ連通可能にして、容器体内容物の吐出およびシリンダ部材内への吸込みを不能に設けた
ことを特徴とする定量式ポンプ。
【請求項2】
前記垂下筒31内の上下方向中間部から第4内向きフランジ32を介して第2嵌合筒33を起立し、該第2嵌合筒33を前記弁筒15内面へ嵌合させることで、該弁筒と協働して前記逃し路を開閉可能な弁座部を構成させると共に、前記第2嵌合筒33周壁に縦孔34aを縦設して容器体内へ連通させ、
前記垂下筒上部から外向きフランジを介して保持筒31aを起立して、該保持筒を前記シリンダ部材外面へ螺合させ、
前記垂下筒31から前方突設するノズル嵌合筒35で前記第2吐出路36を形成させ、
前記ピストン部材の下降で前記シリンダ部材内の内容物が前記第1吐出路17と前記第2吐出路36とを介して吐出可能に設け、
前記シリンダ部材を直接にまたは前記ピストン部材を介してシリンダ部材を間接に螺動させることで、前記弁筒15を上昇させて前記第2嵌合筒33から上方へ離脱させることにより、前記第1吐出路17と前記縦孔34aとが連通して前記逃し路を形成可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の定量式ポンプ。
【請求項3】
前記垂下筒31内の上下方向中間部から第4内向きフランジ32を介して第2嵌合筒33を起立し、該第2嵌合筒33を前記弁筒15内面へ嵌合させることで、該弁筒と協働して前記逃し路を開閉可能な弁座部を構成させ、
前記弁筒下部の一部を拡径部21に形成すると共に、該拡径部へ連通可能な縦孔34aを前記第2嵌合筒33周壁に縦設して容器体内へ連通させ、さらに前記第4内向きフランジ32上面に吐出溝34を形成し、
前記垂下筒31から前方突設するノズル嵌合筒35で前記第2吐出路36を構成させると共に、該第2吐出路36内へ前記吐出溝34を連通可能に設け、
前記ピストン部材の下降で前記シリンダ部材内の内容物が前記第1吐出路17と前記吐出溝34と前記第2吐出路36とを介して吐出可能に設け、
前記シリンダ部材を直接にまたは前記ピストン部材を介してシリンダ部材を間接に回動させて前記弁筒15を所定角度回動させることにより前記第1吐出路17と前記吐出溝34と前記拡径部21と前記縦孔34aとが連通して前記逃し路を形成可能に設けた
ことを特徴とする請求項1記載の定量式ポンプ。
【請求項4】
前記拡径部21を線対称位置に一対設けたことを特徴とする請求項3記載の定量式ポンプ。
【請求項5】
前記垂下筒31に空気導入孔37aを設けて、該空気導入孔と前記第2吐出路36とを介して外気を容器体内へ導入可能に設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の定量式ポンプ。

















【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−5447(P2011−5447A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−152802(P2009−152802)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】