説明

実装構造及び実装方法

【課題】 不具合の発生を減らすことが可能な実装構造及び実装方法の提供を提供する。
【解決手段】 接続部材4を介して配線基板3と接続する電子部品7を少なくとも1つ含む複数の部材2と、前記複数の部材2の間に設けられている緩衝部材5と、前記複数の部材2の間と、前記配線基板3と前記電子部品7との間に設けられた封止樹脂6とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子部品が実装された実装構造及び実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、配線基板上に電子部品同士を近接して実装した場合、落下や押し等の外力を受けた際、配線基板より電子部品の方が剛性が高いため、電子部品の間へと力が加わりやすい。そのため、配線基板と電子部品を接続する半田等の接続部材へと応力が加わり、配線基板と電子部品が剥離してしまうことがあった。そして、接続不良となり、ショートや動作不良を引き起こす原因となっていた。
【0003】
そこで、図10に示すように、従来の実装構造101は、接続部材102を介して接続する配線基板103と電子部品104との間、また、電子部品104同士の間に封止樹脂105を設けることにより、配線基板103と電子部品104の剥離を抑制してきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−239031号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の実装構造101では、より外力が大きい場合、封止樹脂105に働く引張荷重が大きくなり、封止樹脂105へとクラックが入ってしまうことがあった。また、そのクラックは、配線基板103まで到達し、配線基板103と封止樹脂105との境に応力がかかり、最終的に接続部材102までクラックが進展し、接続不良となることがあった。
【0006】
そこで本発明では、不具合の発生を減らすことが可能な実装構造及び実装方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、実施形態の実装構造は、接続部材を介して配線基板と接続する電子部品を少なくとも1つ含む複数の部材と、複数の部材の間に設けられている緩衝部材と、複数の部材の間と、配線基板と電子部品との間に設けられた封止樹脂とを有することを特徴としている。
【0008】
また、実施形態の実装方法は、配線基板上に、接続部材を介して接続させる電子部品を少なくとも1つ含む複数の部材を設ける工程と、複数の部材の間に緩衝部材を設ける工程と、配線基板と複数の部材の間と、複数の部材の間とに封止樹脂を設ける工程と、封止樹脂を過熱する工程とを有することを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態に係る実装構造を示す図で、(a)は断面図、(b)は上面図。
【図2】本発明の第1実施形態の応用例に係る実装構造を示す図で、(a)は断面図、(b)は上面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る実装方法を示す工程断面図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る実装構造を示す図で、(a)は断面図、(b)は上面図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る実装方法を示す工程断面図。
【図6】本発明の第3実施形態に係る実装構造を示す図で、(a)は断面図、(b)は上面図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る実装方法を示す工程断面図。
【図8】本発明の第4実施形態に係る実装構造を示す図で、(a)は断面図、(b)は上面図。
【図9】本発明の第4実施形態に係る実装方法を示す工程断面図。
【図10】従来の実装構造を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る不具合の発生を減らすことが可能な実装構造及び実装方法を、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る実装構造について、図1乃至図3を参照して説明する。図1(a)に示すように実装構造1は、複数の部材2、配線基板3、接続部材4、緩衝部材5、封止樹脂6とから構成されている。
【0012】
複数の部材2は、本実施形態では複数の電子部品7を用いており、接続部材4と接する面Mには電極(図示せず)が形成されている。なお、本実施形態では複数の部材2として複数の電子部品7を用いているが、これに限られることはなく、少なくとも1つの電子部品7を使用していればよい。
【0013】
配線基板3は、絶縁層8上に配線層9が形成され、また、接続部材4が設けられる場所を除くようにレジスト10が形成されているものである。また、本実施形態では配線基板3としてリジット基板を用いている。
【0014】
接続部材4は、配線基板3の配線層9と電子部品7の電極との間に設けられており、材質としては半田を用いている。なお、本実施形態では接続部材4として半田を用いているが、これに限られることはなく、例えば金(Au)や銀(Ag)などの導電性の金属であればどのようなものを用いてもよい。
【0015】
緩衝部材5は、複数の電子部品7が設けられている方向に沿って切った断面が半円又は楕円であり、複数の電子部品7の間の配線基板3上に設けられており、図1(b)に示すように、複数の電子部品7の間の中央に沿って設けられている。また、緩衝部材5の材質としては、封止樹脂6よりも軟らかい軟質樹脂であるエラストマ樹脂を用いている。
【0016】
このように、封止樹脂6よりも軟らかい軟質樹脂を複数の電子部品7の間の中央に沿って設けることにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間で発生する応力を分散することが可能となる。そのため、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぐことが可能となる。
【0017】
なお、本実施形態では、緩衝部材5が複数の電子部品7の中央に沿って設けられているが、これに限られることはなく、複数の電子部品7の間で応力を分散することが可能であればよい。そのため、例えば中央からずれていてもよく、また蛇行して設けられていてもよい。更に、一定の間隔を空けながら設けてもよい。
【0018】
封止樹脂6は、図1に示すように複数の電子部品7の間と、配線基板3と複数の電子部品7との間に設けられており、封止樹脂6の材質としてはエポキシ樹脂を用いている。また、封止樹脂6は、緩衝部材5を覆うように設けている。
【0019】
また、本実施形態の応用例として、図2(a)に示すように、複数の電子部品7の中央の封止樹脂6から緩衝部材5に至る深さまで、切れ込みCを形成させても良い。そして、図2(b)に示すように、切れ込みCを緩衝部材5の中央に沿って設けてもよい。このように切れ込みCを形成させることにより、落下や押し等の外力を受けた際に、封止樹脂6へと加わる応力を緩衝部材5へと確実に誘導することが可能となるため、応力の分散を確実におこなうことが出来る。なお、本実施形態の応用例では、切れ込みCが緩衝部材5の中央に沿って設けられているが、これに限られることはなく、緩衝部材5へと応力を誘導することが出来ればどのような位置に設けてもよい。
【0020】
次に、本発明の第1実施形態に係る実装方法について、図3を参照して説明する。
【0021】
まず、図3(a)に示すように、接続部材4を介して配線基板3上に複数の電子部品7を実装する。より具体的に説明すると、複数の電子部品7の電極上に接続部材4である半田ボールを形成させた後、配線基板3上に複数の電子部品7を例えばフリップチップボンディングを行って接合させる。なお、本実施形態では電子部品7をフリップチップボンディングにより接合させているが、これに限られることはない。
【0022】
そして、図3(b)に示すように、緩衝部材5を複数の電子部品7の間の中央に沿って例えばディスペンサを使用して設ける。
【0023】
その後、図3(c)に示すように、封止樹脂6をアンダーフィル塗布により複数の電子部品7の間と、配線基板3と複数の電子部品7との間に設ける。なお、本実施形態では、緩衝部材5を設けた後に封止樹脂6を設けているが、緩衝部材5を設けた後、一度加熱や自然乾燥させてから封止樹脂6を設けてもよい。
【0024】
最後に、図3(d)に示すように、加熱装置11により加熱をおこなう。なお、封止樹脂6へ切れ込みCを入れる場合は、加熱が終了してから切れ込みを入れればよい。
【0025】
以上、本実施形態の実装構造1によれば、複数の部材2の間に沿って緩衝部材5を設け、緩衝部材5を覆うように封止樹脂6を設けている。これにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間で発生する応力を分散することが可能となり、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぎ、不具合の発生を減らすことが可能となる。
【0026】
(第2実施形態)
まず、本発明の第2実施形態に係る実装構造について、図4、図5を参照して説明する。本実施形態では、緩衝部材12が粒体である点で第1実施形態と異なり、その他の構成部分については同様の構成を有している、従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成部分を省略し、粒体である緩衝部材12を用いた実装構造21と、実装方法の説明をする。
【0027】
図4(a),(b)に示すように、緩衝部材12は、配線基板3と複数の電子部品7の間よりも大きい粒体であり、複数の電子部品7の間に沿って分散して設けられている。また、緩衝部材12の材質としては、第1実施形態と同様で、封止樹脂6よりも軟らかい軟質樹脂であるエラストマ樹脂を用いている。
【0028】
このように、封止樹脂6よりも軟らかい軟質樹脂を複数の電子部品7の間に沿って分散して設けることにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間で発生する応力をどの位置からでも分散することが可能となる。そのため、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぐことが可能となる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態に係る実装方法について、図5を参照して説明する。
【0030】
まず、図5(a)に示すように、接続部材4を介して配線基板3上に複数の電子部品7を実装する。より具体的に説明すると、第1実施形態と同様で、複数の電子部品7の電極上に接続部材4である半田ボールを形成させた後、配線基板3上に複数の電子部品7を例えばフリップチップボンディングを行って接合させる。
【0031】
次に、図5(b)に示すように、粒体の緩衝部材12と封止樹脂6を含む樹脂Rを用意し、例えばディスペンサを使用して複数の電子部品7の間から供給し、緩衝部材12と封止樹脂6を設ける。具体的に説明すると、粒体の緩衝部材12は、配線基板3と複数の電子部品7の間より大きいため、複数の電子部品7の間に留まり、封止樹脂6は配線基板3と複数の電子部品7の間へと供給されていく。これにより、緩衝部材12と封止樹脂6を一度に設けることが可能となる。
【0032】
その後、図5(c)に示すように、加熱装置11により加熱をおこなう。
【0033】
以上、本実施形態の実装構造21によれば、粒体の緩衝部材12を複数の部材2の間に沿って分散させて設けている。これにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間で発生する応力を、どの位置からでも分散することが可能となり、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぎ、不具合の発生を減らすことが可能となる。
【0034】
また、粒体の緩衝部材12と封止樹脂6を含む樹脂Rを用いて複数の部材2の間から供給することにより、緩衝部材12を設ける工程を追加することなく緩衝部材12を設けることが可能となる。
【0035】
(第3実施形態)
まず、本発明の第3実施形態に係る実装構造について、図6、図7を参照して説明する。本実施形態では、板状の緩衝部材13が封止樹脂6から露出するように設けられている点で第1実施形態と異なり、その他の構成部分については同様の構成を有している、従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成部分を省略し、板状の緩衝部材13を用いた実装構造31と、実装方法の説明をする。
【0036】
図6(a)に示すように、緩衝部材13は、複数の電子部品7が設けられている方向に沿って切った断面が板状又は棒状の形状であり、複数の電子部品7の間の配線基板3上に設けられている。また、封止樹脂6から露出する程度の高さに形成されており、図6(b)に示すように、複数の電子部品7の間の中央に沿って設けられている。なお、本実施形態では、緩衝部材13を複数の電子部品7の間の中央に沿って設けているが、これに限られることはなく、複数の電子部品7の間で応力を分散することが可能であればよい。そのため、例えば中央からずれていてもよく、また蛇行形状の板を設けていてもよい。更に、一定の間隔を空けながら設けてもよい。
【0037】
緩衝部材13の材質としては、第1実施形態と同様で、封止樹脂6よりも軟らかい軟質樹脂であるエラストマ樹脂を用いている。
【0038】
このように、封止樹脂6よりも軟らかい軟質樹脂を、封止樹脂6から露出するように設けることにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間で発生する応力を、封止樹脂6の面M2から確実に分散することが可能となる。そのため、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぐことが可能となる。
【0039】
次に、本発明の第3実施形態に係る実装方法について、図7を参照して説明する。
【0040】
まず、図7(a)に示すように、接続部材4を介して配線基板3上に複数の電子部品7を実装する。より具体的に説明すると、第1実施形態と同様で、複数の電子部品7の電極上に接続部材4である半田ボールを形成させた後、配線基板3上に複数の電子部品7を例えばフリップチップボンディングを行って接合させる。
【0041】
そして、図7(b)に示すように、板状に形成された緩衝部材13を複数の電子部品7の間の中央に沿って設ける。また、緩衝部材13を配線基板3上に設ける際には、緩衝部材13を固定させる固定材(図示せず)を用いて固定をおこなっており、緩衝部材13を固定することが可能であればどのような固定材であってもよい。なお、本実施形態では緩衝部材13として、板状に形成された緩衝部材13を使用しているが、これに限られることはなく、例えばディスペンサを使用し、配線基板3上に数回重ねて塗布を行って形成させてもよい。
【0042】
その後、図7(c)に示すように、封止樹脂6をアンダーフィル塗布により複数の電子部品7の間と、配線基板3と複数の電子部品7との間に設ける。なお、本実施形態では、緩衝部材13を設けた後に封止樹脂6を設けているが、緩衝部材13を設けた後、一度加熱や自然乾燥させてから封止樹脂6を設けてもよい。
【0043】
その後、図7(d)に示すように、加熱装置11により加熱をおこなう。
【0044】
以上、本実施形態によれば、板状の緩衝部材13を封止樹脂6から露出するように設けている。これにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間で発生する応力を、封止樹脂6の面M2から確実に分散することが可能となり、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぎ、不具合の発生を減らすことが可能となる。
【0045】
(第4実施形態)
まず、本発明の第4実施形態に係る実装構造について、図8、図9を参照して説明する。本実施形態では、封止樹脂6を除いた空間を有するように形成された緩衝部材14が設けられている点で第1実施形態と異なり、その他の構成部分については同様の構成を有している、従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成部分を省略し、板状の緩衝部材14を用いた実装構造41と、実装方法の説明をする。
【0046】
図8(a)に示すように、緩衝部材14は、複数の電子部品7が設けられている方向に沿って切った断面がコの字形に形成された板形状のものであり、複数の電子部品7の配線基板3上に設けられている。また、封止樹脂6が形成される高さより高くなるように形成されており、図8(b)に示すように、複数の電子部品7の間の中央に沿って設けられている。なお、本実施形態では、緩衝部材14を複数の電子部品7の間の中央に沿って設けているが、これに限られることはなく、複数の電子部品7の間で応力を分散することが可能であればよい。そのため、例えば中央からずれていてもよく、また蛇行形状の板を設けていてもよい。
【0047】
緩衝部材14の材質としては、第1実施形態と同様で、封止樹脂6よりも軟らかい軟質樹脂であるエラストマ樹脂を用いている。なお、本実施形態では軟質樹脂を用いているが、これに限られることはなく、例えばステンレスや銅等の応力に対応可能な弾性を有する金属から形成された板金を用いてもよい。そのため、板金の厚みは適宜調整すればよいため、特に限定されることはない。
【0048】
このように、複数の電子部品7が設けられている方向に沿って切った断面をコの字形に形成することにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間に応力の影響を受けるものを極力減らすことが出来る。また、応力を発生させる場所を確実に誘導することが出来るため、緩衝部材14により応力を分散することが可能となり、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぐことが可能となる。
【0049】
次に、本発明の第4実施形態に係る実装方法について、図9を参照して説明する。
【0050】
まず、図9(a)に示すように、接続部材4を介して配線基板3上に複数の電子部品7を実装する。より具体的に説明すると、第1実施形態と同様で、複数の電子部品7の電極上に接続部材4である半田ボールを形成させた後、配線基板3上に複数の電子部品7を例えばフリップチップボンディングを行って接合させる。
【0051】
次に、図9(b)に示すように、複数の電子部品7が設けられている方向に沿って切った断面がコの字形に形成された板形状の緩衝部材14を複数の電子部品7の間の中央に沿って設ける。また、緩衝部材14を配線基板3上に設ける際には、緩衝部材14を固定させる固定材(図示せず)を用いて固定をおこなっており、緩衝部材14を固定することが可能であればどのような固定材であってもよい。なお、緩衝部材14が金属であった場合も同様である。
【0052】
その後、図9(c)に示すように、封止樹脂6をアンダーフィル塗布により複数の電子部品7の間と、複数の電子部品7と緩衝部材14の間に設ける。そして最後に、図9(d)に示すように、加熱装置11により加熱をおこなう。
【0053】
以上、本実施形態によれば、複数の電子部品7が設けられている方向に沿って切った断面がコの字形に形成された板形状の緩衝部材14を複数の部材2の間に沿って設けている。これにより、落下や押し等の外力を受けた際に、複数の電子部品7の間で発生する応力の影響を受けるものを極力減らすことが出来る。また、応力を発生させる場所を確実に誘導することが出来るため、緩衝部材14により応力を分散することが可能となる。そのため、配線基板3から封止樹脂6や接続部材4の剥離を防ぎ、不具合の発生を減らすことが可能となる。
【0054】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1,21,31,41,101…実装構造
2…部材
3,103…配線基板
4,102…接続部材
5,12,13,14…緩衝部材
6,105…封止樹脂
7,104…電子部品
8…絶縁層
9…配線層
10…レジスト
11…加熱装置
M1,M2…面
C…切れ込み
R…樹脂

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続部材を介して配線基板と接続する電子部品を少なくとも1つ含む複数の部材と、
前記複数の部材の間に設けられている緩衝部材と、
前記複数の部材の間と、前記配線基板と前記電子部品との間に設けられた封止樹脂と、
を有することを特徴とする実装構造。
【請求項2】
前記緩衝部材は、前記封止樹脂より軟らかい軟質樹脂を用いていることを特徴とする請求項1記載の実装構造。
【請求項3】
前記緩衝部材は、応力に対応可能な弾性を有する金属から形成された板金を用いていることを特徴とする請求項1記載の実装構造。
【請求項4】
前記軟質樹脂はエラストマ樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の実装構造。
【請求項5】
配線基板上に、接続部材を介して接続させる電子部品を少なくとも1つ含む複数の部材を設ける工程と、
前記複数の部材の間に緩衝部材を設ける工程と、
前記配線基板と前記複数の部材の間と、前記複数の部材の間とに封止樹脂を設ける工程と、
前記封止樹脂を過熱する工程と、
を有することを特徴とする実装方法。
【請求項6】
配線基板上に、接続部材を介して接続させる電子部品を少なくとも1つ含む複数の部材を設ける工程と、
前記複数の部材の間に緩衝部材と封止樹脂を設け、同時に前記配線基板と前記複数の部材の間に封止樹脂を設ける工程と、
前記封止樹脂を過熱する工程と、
を有することを特徴とする実装方法。
【請求項7】
前記緩衝部材は、前記封止樹脂より軟らかい軟質樹脂を用いていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の実装構造。
【請求項8】
前記緩衝部材は、応力に対応可能な弾性を有する金属から形成された板金を用いていることを特徴とする請求項5記載の実装構造。
【請求項9】
前記軟質樹脂はエラストマ樹脂であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の実装構造。
【請求項10】
前記緩衝部材は、前記配線基板と前記複数の部材の間より大きい粒体であることを特徴とする請求項6記載の実装方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate