説明

実験用容器のための移送装置

【課題】粉末状の物質が迅速且つ安全に第一の容器から第二の容器内へと移送されるのを可能にした実験室用容器のための移送装置の提供。
【解決手段】貯蔵容器4を運転中の貯蔵器6に結合する移送装置1であり、固定結合又は結合手段3によって貯蔵容器4に結合されるハウジング2と、ハウジング2に形成された流通穴10並びにハウジング2に対して可動に結合され且つ流通穴10を閉塞するシャッタ7とを備える。シャッタ7は、少なくとも1つの運転中の貯蔵器6のための少なくとも1つのコネクタポート5を備え、少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉塞位置との間でハウジング2に対して回転可能又は摺動可能。前記閉塞位置においては、流通穴10はシャッタ7によって閉塞され、前記開放位置においては、貯蔵容器4の内部空間が流通穴10を介して少なくとも1つのコネクタポート5に設置されている運転中の貯蔵器6の内部空間に結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末形態の物質を迅速且つ安全に且つ溢すことなく、第一の容器から第二の容器へ移し替えることを可能にする実験用容器のための移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
当該装置のための想定される用途は、主として、運転中の貯蔵器によって供給される分配ヘッドを備えている粉末のための計量分配装置に関連している。運転中の貯蔵器は、計量分配ヘッドに結合することができ又は計量分配ヘッドに対する固定結合部を備えることができる容器として又は計量分配ヘッド自体の内側の中空空間としても形成することができる。
【0003】
運転中の貯蔵器内の物質の供給が使い果たされたときに、運転中の貯蔵器は、物質を貯蔵器内へ移す動作によって再充填されなければならないであろう。多くの実験室においては、第一の容器から第二の容器への物質の移送は、比較的頻繁になされ且つ充填されるべき容器が十分に大きな穴を備えており且つ/又は物質の偶発的な溢れが許容され得る場合には簡単な流し込みによって行うことができる。
【0004】
他方において、充填されるべき容器が小さな穴を有しているだけである場合、移送される物質が有毒である場合、又は他の理由により最少量の如何なる溢れも避けられなければならない場合には、手動による流し込み又は漏斗又は篦のような一般的な器具による移し替えは比較的時間がかかり且つ恐らくは重要又は危険な動作ともなる。
【0005】
周囲雰囲気と反応し又は水分を吸収する強い傾向を有する物質の移送においては、更に別の困難性も生じる。この問題は、所謂グローブボックス内の物質を保護ガス雰囲気内で移し替えることによって解決することができるが、これは複雑であり且つ時間がかかる。
【0006】
閉止弁を備えた連結装置が従来技術において知られている。これらの装置は、特に、移送後に移送された流体が分離された連結部品から溢れることを防止する必要がある状況において使用される。
【0007】
一つの閉止弁を備えた連結装置がUS 1,827,286 Aに開示されている。この場合の主題は、貨車及び機関車のための連結ユニットである。当該連結器の半体部品の各々はボール弁を備えており、当該ボール弁は、個々に作動させることができ且つ必要ならば連結器の半体部品を分離する前に閉止して、連結装置を分離した後に導管内のガス圧力を維持することができ且つブレーキがかからないようにすることができる。(特許文献1参照)
当該技術の公知の状況として、折り曲げ型封止キャップを備えた多くのボトル封止部材がある。このタイプのボトル封止部材は、例えば、US5,484,070に開示されており、当該部材は更にチャイルドセイフティ部材を備えている。(特許文献2参照)
公知技術によるボトル封止部材は、上記した有毒物質の安全な移送に対しては全く適していない。なぜならば、封止キャップを最初に折り曲げ且つボトルの開口部を露出させない状態で封止部材の口部と運転中の貯蔵器との間に密封接続を形成することができないからである。
【0008】
両方の連結部材に閉止弁を備えた連結装置も、同様にこの目的には適していない。なぜならば、移送される物質の残留物が連結部品内に捕捉されたままとなり且つ連結部品が分離されると同時に外部環境内へと流出し得るデッド容積(死空間)が2つの弁間に存在するからである。
【特許文献1】US 1,827,286A公報
【特許文献1】US 5,484,070公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明は、特に粉末状の物質が迅速且つ安全に第一の容器から第二の容器内へと移送されるのを可能にする実験室用容器のための移送装置であり、前記第一の容器から第二の容器への移送が本質的に密封状態で行われて移送動作中に及び移送動作後に物質粒子が外部へと漏れ出ることがないか又は容器内のガス状媒体が出来る限り大気と混じり合うのを阻止するようにした移送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
当該目的は、請求項1に記載の移送装置のみならず請求項12による粉末状の物質の移送方法によって達成される。本発明の詳細及び更に展開させた実施態様は従属項に記載されている。
【0011】
本発明による移送装置は、固定連結部か又は連結手段を備えた貯蔵容器に取り付けられているハウジングを備えている。当該連結手段は、例えば、螺結、スナップ結合又は単純なプラグイン結合とすることができる。当該移送装置のハウジングは、流通穴を閉塞する機能を果たし且つハウジングに対して移動可能に結合されているシャッタを備えている。当該シャッタは、少なくとも1つの運転中の貯蔵器のための少なくとも1つのコネクタポートを備え且つ少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉塞位置との間でハウジングに対して回転可能又は摺動可能である。閉塞位置においては流通穴はシャッタによって閉塞されており、開放位置においては貯蔵容器の内部空間は前記流通穴を介して少なくとも1つのコネクタポート内に配備されている運転中の貯蔵器の内部空間に接続されている。
【0012】
本発明による移送装置は、容器を相互に結合するのに適しており、特に、以下において貯蔵容器と称する第一の容器から以下において運転中の貯蔵器と称する第二の容器へと粉末物質を移送する目的に適している。運転中の貯蔵器はシャッタに直接結合できるように設計されているので、当該運転中の貯蔵器の穴は、流通穴の上を直接摺動させることができる。結局、ダクトが相対的に分離されるとすぐに物質が外部環境へと流れ出す虞を生ずる分離可能なコネクタは必要とされない。
【0013】
本発明による移送装置は、物質移送前に閉塞状態にあった貯蔵容器の穴を開くことができ且つ容器の穴が相互に結合されたままである間に再び閉塞することができることを可能にする。この構造においては、移送動作は、例えば、充填されるべき運転中の貯蔵器が移送装置によって閉塞され且つその穴が下方を向いている状態でホルダ内に配置されている貯蔵容器に結合されるようにして行われる。シャッタを摺動させるか又は旋回させることによって流通穴が開かれ、物質が貯蔵容器から充填されるべき運転中の貯蔵器内へと流れるのを可能にされる。この構造においては、物質は、貯蔵容器から運転中の貯蔵器へと流れることができる。これと同時に、運転中の貯蔵器内のガスは、物質の流出によって貯蔵容器内に発生される圧力欠損によって補助されて、流入しつつある物質及び貯蔵容器内への流れによって移動せしめられる。これは、粉塵が本発明による移送装置の外部へ流出するのを防止する。移送に続いて、シャッタが再び閉塞され、運転中の貯蔵器はコネクタポートから解放され且つ閉塞される。
【0014】
容器の穴同士が相互に結合されていない限り貯蔵容器を閉塞状態に維持するという本発明によってもたらされる機能は、このようにして閉塞される貯蔵容器の内容物が、ほんの瞬間でさえ、大気雰囲気との接触を阻止され、これによって、例えば、容器内の水分の吸収又は物質の酸化を防止することができるという更なる利点を有している。
【0015】
本発明による移送装置は、シャッタが、例えば、人間オペレータによる外部からの操作によって開いたり閉じたりされるような構造とすることができる。有利な実施形態においては、少なくとも充填されるべき運転中の貯蔵器は、オペレータが物質の移送を観察でき且つシャッタを調整することによって移送を制御することを可能にする透明材料によって構成されている。
【0016】
シャッタとハウジングとの間の遊びが最も小さい粒子サイズよりも狭い場合には、物質はこの隙間を通って外界へ流出することは全くない。
【0017】
しかしながら、実際には、少なくとも1つのシールリングが、シャッタと常に接触している流通穴と同軸状に当該流通穴の口部に配置されている。シャッタを摺動又は旋回させるときに、物質残留物は、このシールリングによって運転中の貯蔵器の口部から拭い取られ且つ前記流通穴内へと引き止められ且つ/又は運転中の貯蔵器へと送られる。シールリングの形状及びその断面積は、任意に選択することができ且つ必ずしも円形形状でなければならないわけではない。
【0018】
高度な安全性のためには、シャッタとハウジング例えばベローズとの間に更に別の密封部材を配置することができる。
【0019】
本発明は、当該移送装置を貯蔵容器及び運転中の貯蔵器との結合を確実にするために確実な連結の可能性を提供する。例えば、少なくとも1つのコネクタポート内に設定された運転中の貯蔵器の結合は、シャッタが開放位置にあるときにコネクタポート係止装置によって分離不能に固定することができる。少なくとも1つのコネクタポートに結合されている運転中の貯蔵器が存在しない場合には、当該シャッタは更に閉塞位置に係止することができる。
【0020】
コネクタポート内における運転中の貯蔵器の存在とシャッタの開放との間のこの往復動連結機能は、運転中の貯蔵器がコネクタポート内に設置されているときには、シャッタの係止がなされており、シャッタは係止解除することができ、運転中の貯蔵器をコネクタポートから取り出すことによってシャッタが自動的に再び係止されるという考え方による特に有利な方法で行うことができる。
【0021】
シャッタ上に形成された複数のコネクタポートを備えた移送装置の一つの実施形態は、幾つかの運転中の貯蔵器が貯蔵容器から同じ物質を充填されるようになされている用途に特に適している。存在しているコネクタポートの全てに充填されるべき運転中の貯蔵器が取り付けられているわけではないという可能性に関連して、運転中の貯蔵器が取り付けられていないコネクタポートを通って物質が流れ出すことを防止するために、コネクタポートに連続した順序で運転中の貯蔵器が取り付けられている場合に限りシャッタの旋回角度又は摺動経路が係止解除されるようにすることが考えられる。
【0022】
移送装置のハウジングが貯蔵容器に分離不能に結合されていないが結合手段によって結合されている場合には、貯蔵容器が不意に開放されるのを防止するために、結合手段に対して係止装置を設けることができる。
【0023】
移送装置を貯蔵容器に結合するための結合手段及び運転中の貯蔵器に供給するためのコネクタポートもまた、例えば、ねじ結合、バヨネット結合、スナップ係合装置又はプラグイン装置として設計することができる。結合手段及びコネクタポートは、結合手段のみが貯蔵容器に結合でき、コネクタポートのみが作動中の貯蔵器に結合することができるように、相互に間違えないように区別されるのが好ましい。
【0024】
移送装置並びに当該移送装置に結合されるようになされている貯蔵容器及び運転中の貯蔵器は、貯蔵容器が結合手段に直に結合でき、運転中の貯蔵器がコネクタポートに直に結合できるように標準化されていることが更に有利である。このコネクタ標準に合致しない貯蔵容器及び運転中の貯蔵器のための適切なアダプタを形成することができる。更に、上記したデッド容積を避けるために、これらのアダプタは、移送装置上よりもむしろ容器上に残るのが好ましい。これによって、種々の容器に標準化されたインターフェースが設けられ、当該標準化されたインターフェースによって、これらの容器はまた簡単な方法で同じ標準化されたインターフェースを有する器具例えば計量分配装置に結合することもできる。
【0025】
移送装置のハウジングもまた、乾燥剤のための再充填可能なチャンバ又は交換可能な乾燥剤カートリッジのためのコネクタソケットを備えるように設計することもでき、この場合に、乾燥剤は、貯蔵容器の内部空間内の雰囲気と流通し且つ貯蔵容器内の物質内に存在するかも知れない水分を吸収する。
【0026】
更に、移送装置のハウジング上に配置される少なくとも1つのコネクタポートを設けることができ、当該コネクタポートを介して、例えば、保護ガスが引き込まれ得る。貯蔵容器又は作動中の貯蔵器内に含まれているガス状媒体が存在する場合には、これは、コネクタポートを介して補給することができる。このことは、種々の利点を有し得る。適切なガスを導入することによって、例えば、物質の流動特性を変えることができ又は物質が反応状態に入る能力に影響を及ぼすことさえも可能である。もちろん、本発明による移送装置の個々の領域及び/又は貯蔵容器及び/又は運転中の貯蔵器に結合される幾つかのガスコネクタポートを配置することも可能である。
【0027】
運転中の貯蔵器は、充填された後に、例えば貯蔵容器に備えられている蓋によって手動で閉塞することができる。しかしながら、運転中の貯蔵器が充填された後にコネクタポートから分離されつつあるときに、蓋、ストッパ及び/又は密封ステッカーを運転中の貯蔵器の充填穴上に配置する機能を果たす閉塞密封装置及び/又は閉塞装置を移送装置のハウジング上に配置することも考えることができる。
【0028】
移送動作中に貯蔵容器と運転中の貯蔵器との間の最も緊密な結合を確保するために、少なくとも1つのコネクタポートはばね部材を備えることができ、当該ばね部材によって、コネクタポート内に設置されている運転中の貯蔵器がばねの張力によってハウジングに対して保持され得る。
【0029】
相互に結合されている貯蔵容器から運転中の貯蔵器へと物質を移送するための方法は、基本的に以下の各ステップを含んでいる。
−貯蔵容器が移送装置の結合手段に結合される。これは、例えば、貯蔵容器のねじキャップを緩め且つシャッタが閉塞状態にある状態で貯蔵容器を移送装置と置き換える動作を伴う。
−少なくとも1つの運転中の貯蔵器が、少なくとも1つのコネクタポートによってシャッタに結合される。
−流通穴を開く前に、適用可能である場合には前記シャッタを摺動させるか又は旋回させることによって、運転中の貯蔵器が乾燥剤チャンバに結合される。
−保護ガスのためのコネクタポートによって、適用可能である場合には貯蔵容器及び/又は運転中の貯蔵器内に存在するかも知れないガス状媒体が不活性保護ガスと置き換えられる。
−シャッタを摺動させるか又は旋回させることによって前記流通穴が開かれ、移送装置に結合されている容器が移送装置内へ導入されて、物質が、それ自体の重力によって貯蔵容器から運転中の貯蔵器内へと流れる。
−運転中の貯蔵器が充填された後に、シャッタが再び閉塞される。
−運転中の貯蔵器は、閉塞密封装置によって密封され且つ/又は運転中の貯蔵器がコネクタポートから解放される。
【発明の実施の形態】
【0030】
以下、本発明による移送装置を、実施形態によって且つ図面を参照して、より詳細に説明する。
【0031】
図1は、前方から見た断面図で移送装置1を示している。移送装置1は、貯蔵容器4に対する結合手段3として第一の螺結結合を備えている。シャッタ7が、直線スライドシャッタとして形成されており且つ両端が開いているガイドトラック8によってハウジング2内でガイドされており、当該シャッタの動きは端部ストッパ11によって両方向が制限されている。第二の螺結結合が、運転中の貯蔵器6に対するコネクタポート5としてシャッタ7内に形成されている。図面に示されているように、コネクタポート5は、シャッタ7の一方の端部においてハウジング2内に形成されている流通穴10と整列し、その結果、貯蔵容器4の内部空間は流通穴10を通る開経路によって運転中の貯蔵器6の内部空間に結合されて、粉末形状の物質又は粒状体がそれ自体の重力によって貯蔵容器4から運転中の貯蔵器6内へと流れることができる。
【0032】
シャッタ7の他方の端部位置においては、コネクタポート5及び当該コネクタポート5と共に運転中の貯蔵器6の口部が流通穴10からずらされて、流通穴10がシャッタ7によって閉塞されるようになされている。手動によって動かすことができるスライドシャッタとしてのシャッタの構造は、透明材料によって作られた運転中の貯蔵器6と関連させると特に有利である。なぜならば、運転中の貯蔵器の充填の際の進行状態を観察することができ、シャッタ7を動かすことによって材料の流れを制御でき且つ停止させることができるからである。物質粒子が環境内へと流出するのを防止するために、移送装置1は2つの密封装置を備えている。第一の密封装置は、流通穴10と同軸の環形状を有しているシールリング9である。シールリング9は、一方では、ハウジング2とシャッタ7との間の隙間(図面においては、より良く見えるように、誇張された幅で示されている)を密封している。他方では、シャッタを閉塞する過程中に、運転中の貯蔵器6の口部の端面が当該端面に付着している物質粒子が拭い取られてきれいにされ、粒子は流通穴10内に戻される。この構造が満足すべき形態で機能するためには、運転中の貯蔵器6の口部の端面は、シャッタ7の上方端縁とほぼ同面に整合されるべきである。もちろん、同じ機能を果たすシールリング9又はリング形状を運転中の貯蔵器6の口部に配置することもできる。第二の密封装置は、ハウジング2とシャッタ7との間に配置されている可撓性のベローズ12であり、これは物質粒子が環境内へ非制御状態で流れ出るのを阻止する。これらの密封装置の両方は更に、大気雰囲気と物質を含む内部空間との間のガス状媒体の置換を阻止する。
【0033】
図2は、同様に、図1の移送装置を断面図で示しているが、図1と対照的に、側面図で且つ閉塞状態で示されている。ハウジング2内でシャッタ7をガイドする長手ガイドトラックと、シャッタを包囲しているベローズ12とが明確に見えている。
【0034】
図2は更に、コネクタポートのための係止装置の一実施形態を示している。ハウジング2内に可動状態で拘束されている係止ボルト14は、その閉塞状態においてシャッタ7内の穴18内へ到達している。係止ボルト14の確実な係合を常に確保するために、係止ボルト14は、ハウジング2に当接して設置されているばね17によってシャッタ7に向かう方向に付勢されている。穴18は更にプランジャ15を直線運動に拘束している。運転中の貯蔵器6がコネクタポート5内へねじ込まれるとすぐに、運転中の貯蔵器6上に形成されているカラー16がプランジャ15に対して押圧され、プランジャ15をその中央長手軸線に沿って動かし、それによって、係止ボルト14がばね17の付勢力に抗して穴18から押し出される。係止ボルト14が穴18から完全に押し出されるとすぐに、シャッタ7はハウジング2に対して動かされ得る。
【0035】
図3Aにおける移送装置21は、貯蔵容器23に結合されているハウジング22を備えている。コネクタポート29を備えたシャッタ27は、ハウジング22のガイドトラック28内で直線運動するように拘束されている。より明確にするために、シャッタ21は、図3Bにおいて平面図で示されている。図3Bから明らかなように、コネクタポート29はU字形状の構造である。
【0036】
図3Aに示されているように、ハウジング22を横切っている流通穴20は、コネクタポート29に設置された運転中の貯蔵器が存在しないときに、シャッタ27によって閉塞されている。運転中の貯蔵器24の口部25に形成されているフランジ26は、側部からコネクタポート29内にセットされ、運転中の貯蔵器24は、シャッタ27と共に口部25が流通穴20と整合するまでハウジング22に沿って摺動せしめられる。この位置で、ガイドトラック28は、シャッタ27の長手方向端縁を包囲するだけでなく口部25を係留状態に保持し且つフランジ26がコネクタポート29の側方から滑り出るのを阻止する。言い換えると、運転中の貯蔵器24は、シャッタ27がその開放位置にあるときにはコネクタポート29内に係止される。運転中の貯蔵器に対する結合を解放するためには、シャッタ27が閉塞位置へ戻される。運転中の貯蔵器24は、この位置においてのみ再びコネクタポート29から取り外すことができる。
【0037】
図4の移送装置においては、運転中の貯蔵器をコネクタポートに係止するという上記の考え方は、スライドシャッタの代わりに旋回シャッタによって同様に実現されている。移送装置31は、貯蔵容器33に結合されているハウジング32を備えている。運転中の貯蔵器36は、少なくとも1つの突出しているピン38を備えた円筒形の首部48を備えている。ハウジング32は円筒形の穴41を備えており、当該円筒形の穴41内にはシャッタ37が垂直方向の回転軸線Xを中心に自由に枢動できる状態で設置されている。シャッタ37は、コネクタポート39を形成し且つ内径が円筒形の首部48の直径に本質的に等しい円筒形状の凹部を備えている。シャッタ37の凹部の底は、回転軸線Xから中心がずらされている流通窓42を備えており且つ開放位置においてハウジング32に形成されている流通穴30に対する自由なアクセスを提供している。
【0038】
運転中の貯蔵器36のためのコネクタポート39は、相互に連結された状態で回転シャッタ37と協働するバヨネット結合として形成されていて、コネクタポート内に運転中の貯蔵器36が一つも設置されていないときにハウジング32内の流通穴30が閉じられるようになされている。この連結機能は、シャッタ37内に形成されている少なくとも1つのシャッタ穴45とハウジング32に形成された少なくとも1つのL字形状のガイドトラック46とによって達成される。運転中の貯蔵器36をコネクタポート39内にセットするためには、ピン38がシャッタ穴45及びガイドトラック46内に同時に入ることができる必要がある。ピン38はL字形状のガイドトラック46内に拘束されているので、運転中の貯蔵器36は、流通穴30が閉塞されない限り移送過程中にコネクタポート39から引っ張り出すことはできない。
【0039】
物質が流通窓42の側壁に付着し得ることを防止するために、運転中の貯蔵器のアダプタ49が運転中の貯蔵器36の口部に配置されている。運転中の貯蔵器がシャッタ37内に設置されると、アダプタ49の鍔部が流通窓42内に嵌合して、運転中の貯蔵器アダプタ49のみならず流通窓42もが物質と接触状態となる。運転中の貯蔵器36が充填された後に、当該鍔部は例えば保護キャップによって緊密に密封することができる。恐らくは、運転中の貯蔵器のアダプタ49はストッパプラグによって取り外し且つ交換することもできる。
【0040】
シャッタ37は、ハウジング32との摩擦接触によってそれ自体で回転するのを阻止することができ、又は、トルクばね(図示せず)によって閉塞位置(当該閉塞位置において、流通窓42は流通穴30に対して180°だけずらされている)へと付勢することができる。
【0041】
このようにして、首部48をコネクタポート39内へ完全に挿入し、次いで、これを180°だけ回転させることによって、首部48は、一方では、コネクタポート39内、更に特定するとハウジング32内に固定され、他方では、これと同時に回転位置へと回転され、その結果、貯蔵容器33から流通穴30及び流通窓42を通って運転中の貯蔵器36内へと続く経路が開放状態に設定され、物質は、それ自体の重力によって貯蔵容器33から運転中の貯蔵器36内へ流れることができる。運転中の貯蔵器36が充填された後に、当該貯蔵器は、回転させ且つ引っ張ることによってコネクタポート39から再び取り外され、一方、シャッタ37は、回転によって一緒に動かされ且つこのようにして通路30を再び閉じる。
【0042】
本発明による移送装置にはまた、運転中の貯蔵器のための1以上のコネクタポートを設けることもできる。図5は、貯蔵容器53に結合されているハウジング52を備えている移送装置51を示している。流通穴54がハウジング52内に配置されている。シャッタ56は、2つの運転中の貯蔵器55のための2つのコネクタポート57A、57Bを備えている。この構造は、複数の運転中の貯蔵器55が連続的に充填されるのを可能にする。コネクタポート57A、57Bのうちの1つに運転中の貯蔵器55が設置されていないときに移送装置51のシャッタ56が開放位置へ不意に動かされるのを阻止するために、コネクタポート57A、57Bの各々に係止装置が備えられている。係止装置の基本的な部品は、回転可能に枢動される係止部材59及びばね58である。係止ストッパ60がハウジングに形成されている凹部50と係合している状態では、流通穴54に対して次に並んでいる係止部材59は、ばね58の付勢力によって係止位置に固定されている。運転中の貯蔵器55がコネクタポート57A、57B内にねじ込まれると、係止部材59が傾き、ストッパ60が凹部50から後退せしめられる。
【0043】
もちろん、可能な実施形態はまた、運転中の貯蔵器が並行して充填されるのを可能にする移送装置をも備えている。しかしながら、これを達成するために、相互に並行して充填されるべき運転中の貯蔵器が存在するので、ハウジング内に等しい数の流通穴が存在しなければならない。
【0044】
図6に示されているように、本発明による移送装置6には、更に、乾燥剤のためのチャンバ62及び/又はガスコネクタポート63及び/又は閉塞密封装置64(ラベルステッカーロールによって象徴的に示されている)を設けることができる。閉塞可能なチャンバ62は、例えば、移送装置61が吸湿性の物質を備えた貯蔵容器65に結合されている場合に、乾燥剤68を収容する機能を果たす。ガスコネクタポート63は、充填過程中及び運転中の貯蔵器66が閉塞される前に物質が水分を吸収しないように、例えば結合されている運転中の貯蔵器66に物質が充填される前又は充填されている間に貯蔵器66内にガスが供給されるのを可能にしている。ガスコネクタポート63及びチャンバ62は、ガス透過性の膜69によって保護され、そのようにして、物質が流入しないようにされる。閉塞密封装置64は、移送装置61に直に結合され且つ運転中の貯蔵器66が充填プロセスの直後に閉塞密封装置64へと移動するような形態に形成されている。当該閉塞密封装置64においては、容器の口部は、蓋又はステッカーによって一般的な方法で閉塞することができる。
【0045】
図7は、貯蔵容器73に結合されているハウジング72を備えた移送装置71を示している。コネクタポート79を備えているシャッタ77は、ハウジング72の直線ガイドトラック(図示せず)に沿って摺動するように拘束されている。コネクタポート79は基本的には流通穴である。運転中の貯蔵器76をコネクタポート79内に確実に設置された状態に維持するために、シャッタ7は、ばねブラケット形態のばね部材80を備えており、当該ばねブラケットによって、運転中の貯蔵器76の充填穴をハウジング72に対して押圧することができ、運転中の貯蔵器76を定位置にクランプすることができる。
【0046】
図7に示されているように、これは、ハウジング72と運転中の貯蔵器76との間の隙間のない接触を形成する。充填穴がハウジング72内の流通穴74と整合するとすぐに、物質の移送を行うことができる。移送過程が完了した後に、シャッタ7は、真っ直ぐな経路に沿って閉塞位置へと摺動させることができ、当該閉塞位置において、運転中の貯蔵器76の充填穴は、ストッパプラグ75によって閉塞装置78の作動領域内へと移動せしめられる。閉塞装置78は、基本的にはピストン81が緩くガイドされるハウジング72内の穴82からなる。図示されているように、ストッパプラグ75は、ピストン81によって充填穴内へ押し込まれる。ストッパプラグ75は、若干の接触摩擦によって穴82内に保持されて、ピストン81によって押されたときにのみ充填穴の方向へ動くが、それ自体の重力によって充填穴内へ落下することはないようになされているのが好ましい。充填穴がストッパプラグによって閉塞されるとすぐに、ばね部材80は解放され、充填され且つ閉じられた運転中の貯蔵器76はコネクタポート79から取り外すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上、本発明を特定の実施形態によって示したけれども、例えば、個々の実施形態の特徴を相互に組み合わせること及び/又は実施形態の個々の機能ユニットを交換することによって、本発明による知識に基づいて形成することができる明らかに多くの別の変形例を形成することができる。特に、例えば自動化された態様の移送装置がより大きな装置の構成部品として使用される場合には、本発明の主題を組み入れることができる更に別の想到可能な実施形態が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、貯蔵容器に対する結合手段としての螺結結合と、運転中の貯蔵器に対するコネクタポートのための更に別の螺結結合のみならず、開放状態にある直線スライドシャッタを備えた移送装置の前方断面図である。
【図2】図2は、同じく図1の移送装置を断面図で示しているが、図1と対照的に側面図で且つ閉塞状態で示している。
【図3A】図3Aは、貯蔵容器に対する結合手段として螺結結合を備えており且つ側部からの挿入によって運転中の貯蔵器を結合させることができるコネクタポートを備え、直線スライドシャッタを備えている移送装置の一実施形態を前方断面図である。
【図3B】図3Bは、U字形状のコネクタポートを備えた直線スライドシャッタを示している正面図である。
【図4】図4は、バヨネット連結形態に構成された運転中の貯蔵器のためのコネクタポートを備え且つ旋回シャッタを備えている移送装置の一つの実施形態を示している断面図である。
【図5】図5は、2つの運転中の貯蔵器のためのコネクタポートを備えた移送装置の一つの実施形態を示している断面図である。
【図6】図6は、乾燥剤のためのチャンバ、ガスのコネクタポート及び閉塞密封装置を備えた移送装置の例を示している断面図である。
【図7】図7は、ばね部材が備えられたコネクタ及びストッパプラグのための閉塞装置を備えた移送装置の一実施形態を示している断面図である。
【符号の説明】
【0049】
71,61,51,31,21,1 移送装置、
72,52,32,22,2 ハウジング、
3 結合手段、
73,65,53,33,23,4 貯蔵容器、
79,57A,57B,39,29,5 コネクタポート、
76,66,55,36,24,6 運転中の貯蔵器、
77,56,37,27,7 シャッタ、
28,8 ガイドトラック、
9 シールリング、
74,54,30,20,10 流通穴、
11 端部ストッパ、
12 ベローズ、
14 係止ボルト、
15 プランジャ、
16 カラー、
58,17 ばね、
50,18 穴、凹部、
25 口部、
26 フランジ、
38 ピン、
41 円筒形の穴、
42 流通窓、
45 シャッタ穴、
46 ガイドトラック、
48 首部、
49 運転中の貯蔵器のアダプタ、
59 係止部分、
60 係止ストッパ、
62 チャンバ、
63 ガスコネクタポート、
64 閉塞密封装置、
68 乾燥剤、
69 膜、
75 ストッパプラグ、
78 閉塞装置、
80 ばね部材、
81 ピストン、
82 穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(2,22,32,52,72)を備え、当該ハウジングが、ハウジング(2,22,32,52,72)上に形成されている固定結合部か又は結合手段(3)によって貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)に結合され、ハウジング(2,22,32,52,72)に形成されている少なくとも1つの流通穴(10,20,30,54,74)ばかりでなくハウジング(2,22,32,52,72)に対して可動に結合されており且つ流通穴(10,20,30,54,74)を閉塞する機能を果たすシャッタ(7,27,37,56,77)をも更に備えている移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
シャッタ(7,27,37,56,77)が、少なくとも1つの運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)に対する少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉塞位置との間をハウジング(2,22,32,52,72)に対して回転可能又は摺動可能であり、前記閉塞位置においては、流通穴(10,20,30,54,74)はシャッタ(7,27,37,56,77)によって閉塞され、前記開放位置においては、貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)の内部空間が、少なくとも1つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)に設置されている運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)の内部空間に流通穴(10,20,30,54,74)を介して結合されていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項2】
請求項1に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
シャッタ(7,27,37,56,77)が開放位置にあるときに、運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)の少なくとも1つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)に対する設置結合を分離不能に係止するコネクタポート係止装置を備えていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
少なくとも1つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)に結合されている運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)が一つもないときに、シャッタ(7,27,37,56,77)を前記閉塞位置に固定するシャッタ係止装置を備えていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項4】
請求項3に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
シャッタ(7,27,37,56,77)が少なくとも2つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)を備えており、連続した順序で続く運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)によって占有されるコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)が存在する場合に限り、シャッタ(7,27,37,56,77)の旋回角度又は摺動経路をシャッタ係止装置によって解除することができることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)が結合手段(3)に解除不能に結合することができること、すなわち、当該移送装置(1,21,31,51,61,71)が前記結合手段を係止する機能を果たす貯蔵容器係止部材を備えていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
少なくとも1つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)が運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)に対する結合手段として且つ/又は結合手段(3)が貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)に対する結合手段として、ねじ結合、バヨネット連結結合、スナップ係合結合又はプラグイン結合を備えていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
少なくとも1つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)が標準化された設計のものであること、又は、運転中の貯蔵器のアダプタ(49)が、非標準の運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)をコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)に結合するために設けられていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
チャンバ(62)又は交換可能なチャンバ(62)のためのコネクタポートがハウジング(2,22,32,52,72)に形成されており、このチャンバが乾燥剤を充填されるように設計されていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項9】
請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
ハウジング(2,22,32,52,72)にガスコネクタポート(63)が配置されていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項10】
請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
充填された運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)の充填穴上にシールを固定する機能を果たす閉塞密封装置(64)を備え且つ/又は充填された運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)の充填穴にストッパプラグ(75)を配置する機能を果たす閉塞装置(78)を備えていることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項11】
請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)であり、
少なくとも1つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)がばね部材(80)を備えており、これによって、コネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)に設置されている運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)を、張力によってハウジング(2,22,32,52,72)に対して保持することができることを特徴とする移送装置(1,21,31,51,61,71)。
【請求項12】
貯蔵器(4,23,33,53,65,73)から運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)内へ物質を移送する方法であり、
−請求項1〜11のうちのいずれか一の項に記載の移送装置(1,21,31,51,61,71)の結合手段(3)に貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)を係合させるステップと、
−少なくとも1つのコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)を介して少なくとも1つの運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)をシャッタ(7,27,37,56,77)に結合するステップと、
−シャッタ(7,27,37,56,77)を摺動させ又は旋回させることによって流通穴(10,20,30,54,74)を開き、移送装置(1,21,31,51,61,71)に結合されている容器を移送状態とし、その結果、物質が重力によって貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)から運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)内へと流れるようにするステップと、
−運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)が充填された後に、流通穴(10,20,30,54,74)をシャッタ(7,27,37,56,77)によって再び閉塞させるステップと、
−運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)を閉塞装置(78)によって閉塞し且つ/又は閉塞−密封装置(64)によって密封し、運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)をコネクタポート(5,29,39,57A,57B,79)から解放するステップと、を特徴とする方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であり、
貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)及び少なくとも1つの運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)を移送装置(1,21,31,51,61,71)に結合した後で流通穴(10,20,30,54,74)を開く前に、シャッタ(7,27,37,56,77)を摺動させ又は旋回させることによって、運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)をチャンバ(63)に結合することを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の方法であり、
貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)及び少なくとも1つの運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)を移送装置(1,21,31,51,61,71)に結合させた後に、ガスコネクタポート(63)を介して不活性保護ガスを導入することによって、貯蔵容器(4,23,33,53,65,73)及び/又は運転中の貯蔵器(6,24,36,55,66,76)内に存在するガス媒体を置換することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−137654(P2009−137654A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−284963(P2008−284963)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(599082218)メトラー−トレド アクチェンゲゼルシャフト (130)
【住所又は居所原語表記】Im Langacher, 8606 Greifensee, Switzerland
【Fターム(参考)】