説明

室内外差圧解消装置

【課題】室内外に気圧差があったとしても、容易に扉の開閉を行うことのできる室内外差圧解消装置を提供する。
【解決手段】本発明は、キー又はサムターン11の回転操作によりデッドボルト33が錠ケース16のフロント19から進退して施解錠する施錠装置12と、室内外を連通する空気流通路と、空気流通路を開閉する開閉板14とを備えた扉15に設けられる室内外差圧解消装置10であって、施錠装置12と開閉板14とを連結し、キー又はサムターン11の回転操作に連動して軸方向に移動して開閉板14を移動させるロッド69を備え、ロッド69は、施錠装置12の施錠動作に連動して空気流通路を閉鎖する方向に開閉板14を移動させる一方、施錠装置12の解錠動作に連動して空気流通路を開放する方向に開閉板14を移動させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キー又はサムターンの回転操作に連動して扉に設けられた空気流通路を開閉させる室内外差圧解消装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、部屋への人や物の出入りのために設置される扉の気密性や防音性を得るため、扉の枠にはシールパッキン等によるシール構造が取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−4339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の扉では、例えば、扉に向かって強い風が吹き付けていたり、室内において換気扇を動作させて室内の空気を室外に排気しているような場合には、室内の気圧が負圧になり扉が開け難くなる。一方、部屋の窓を開放して室外の空気を取り入れているような場合には室外の気圧が負圧になり、部屋への出入りの際に、気圧差により、扉が急に開いたり、或いは扉が閉め難かったりして、扉の開閉を容易に行うことができないといった問題が生じていた。
【0005】
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、室内外に気圧差があったとしても、容易に扉の開閉を行うことのできる室内外差圧解消装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、キー又はサムターンの回転操作によりデッドボルトが錠ケースのフロントから進退して施解錠する施錠装置と、室内外を連通する空気流通路と、該空気流通路を開閉する開閉板とを備えた扉に設けられる室内外差圧解消装置であって、前記施錠装置と前記開閉板とを連結し、前記キー又はサムターンの回転操作に連動して軸方向に移動して前記開閉板を移動させるロッドを備え、該ロッドは、前記施錠装置の施錠動作に連動して前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板を移動させる一方、前記施錠装置の解錠動作に連動して前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板を移動させることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る室内外差圧解消装置において、前記施錠装置は、径方向に延出して前記デッドボルトの後端部に連結される駆動腕を有すると共に周方向に駆動歯を有して前記キー又はサムターンの回転操作に連動して回転するダルマと、該ダルマの駆動歯に噛合する従動歯を周方向に有して前記ダルマの回転に伴って回転するクランク板と、該クランク板に連結されて該クランク板の回転に伴って昇降するスライダーとを備え、該スライダーの下端に前記ロッドの上端が連結され、前記ロッドは前記スライダーと共に昇降可能に設けられているのが好ましい。
【0008】
本発明に係る室内外差圧解消装置において、前記ロッドの下端部に接続される昇降部材と、該昇降部材に押圧されて一端側を支点に回転可能な前記開閉板と、を備え、前記ロッドが上昇すると、前記昇降部材が上昇して前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板が回転し、前記ロッドが下降すると、前記昇降部材が下降して前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板が回転しても良い。
【0009】
本発明に係る室内外差圧解消装置において、前記昇降部材は、係合穴が設けられたスライドバーであり、前記開閉板には、前記係合穴に上下動可能に係合する係合突起が設けられ、前記ロッドが上昇すると、前記係合穴の周囲の前記スライドバーが前記係合突起を押上げて前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板が回転し、前記ロッドが下降すると、前記係合穴の周囲の前記スライドバーが前記係合突起を押下げて前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板が回転しても良い。
【0010】
本発明に係る室内外差圧解消装置において、前記昇降部材は、前記ロッドに連結されたプッシュプレートであり、前記開閉板は、ローラを軸支すると共に付勢部材によって前記空気流通路を開放する方向に付勢され、前記ロッドが下降すると、前記プッシュプレートが前記ローラを押下げて、前記付勢部材の付勢力に抗して前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板が回転し、前記ロッドが上昇すると、前記プッシュプレートによる前記ローラの押下げが解除されて、前記付勢部材の付勢力により前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板が回転しても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、施錠装置の解錠動作に連動して空気流通路が開閉板により開放されるため、室内外に気圧差があったとしても、容易に扉の開閉を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において施錠装置の施錠動作に連動して採風口が閉鎖されている状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置における施錠装置の施錠状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において施錠装置の解錠動作に連動して採風口が開放されている状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置における施錠装置の解錠状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置におけるロッドを示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において、扉の背面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において、扉の正面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において、施錠装置の施錠動作に連動して空気流通路が閉鎖されている状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において、ロッドとスライドバーの連結構造を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において、施錠装置の解錠動作に連動して空気流通路が開放されている状態を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において、扉の正面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において、収納ボックスの内部構造を示す正面図である。
【図14】図13のB−B断面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る室内外差圧解消装置の底面図である。
【図16】図13のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1の実施の形態>
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置について説明する。ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において施錠装置の施錠動作に連動して採風口が閉鎖されている状態を示す断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置における施錠装置の施錠状態を示す断面図、図3は本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置において施錠装置の解錠動作に連動して採風口が開放されている状態を示す断面図、図4は本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置における施錠装置の解錠状態を示す断面図、図5は本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置におけるロッドを示す平面図である。
【0014】
本発明の第1の実施の形態に係る室内外差圧解消装置10は、キー又はサムターン11の回転操作により施解錠する施錠装置12と、室内外を連通する空気流通路に設けられた採風口13と、採風口13を開閉する開閉板14とを備えた扉15に設けられる。
【0015】
施錠装置12は、錠ケース16を備えており、この錠ケース16は、角箱状に形成されて一側面に開口を有するケース身17と、ケース身17の一側面の開口を閉塞する蓋体18と、フロント19とを有している。そして、錠ケース16の蓋体18には、ダルマ用取付け孔20が形成され、このダルマ用取付け孔20を基準にして上方の錠ケース16内には、デッドボルト用案内軸21と、揺動押し上げ片用回転軸22と、ストッパー片用固定支軸23が設けられている。
【0016】
一方、ダルマ用取付け孔20を基準にして下方の錠ケース16内には、クランク板用軸24、クランク板ストッパー用ピン25、スライダー用縦長案内切欠部26、バネ部材用固定軸27が設けられている。なお、錠ケース16には、その他案内部或いは案内部材、取付けベース板、支持板などの部位が適宜に設けられているが、本発明に関係のない部位は図示を省略している。
【0017】
錠ケース16には、ダルマ取付孔20を介してダルマ28が内装されており、このダルマ28は、例えば、錠ケース16のダルマ用取付け孔20に対向するように形成された受座部29に回動自在に設けられ、キー又はサムターン11の操作によって回動可能となっている。また、ダルマ28は、受座部29に嵌合し、且つ、中心部に係合孔をするドラム形状の嵌合部30と、この嵌合部30の周壁の径方向に延出する駆動腕31と、嵌合部30の周壁の一部に周方向に沿って設けられた駆動歯32とを有している。
【0018】
ダルマ28の上方には、デッドボルト33が設けられている。このデッドボルト33は、先端部にフロント19の開口34に案内されるブロック状係合頭部35を有しており、この係合頭部35に連設する中央部乃至後端部寄りには水平案内長孔36が形成されている。そして、この水平案内長孔36には錠ケース16に横架されたデッドボルト用案内軸21が貫通状態で挿嵌しており、これにより、デッドボルト33は錠ケース16のフロント19から進退可能となっている。また、デッドボルト33には、中空後端部の上部にダルマ28の駆動腕31が選択的に係合する第1係合切欠部37が設けられ、さらに、中空後端部の上部端面から中央部寄りの部位にかけて第2係合切欠部38が設けられている。なお、特に図示しないが、デッドボルト33には、鎌片が回動自在に合体されている。
【0019】
デッドボルト33の上方には、錠ケース16に横架されたストッパー片用固定支軸23を介してストッパー片39が軸支されている。このストッパー片39は、ストッパー片用固定支軸23に基端部が軸支され、ストッパー片39の自由端部40はデッドボルト33の上部係合面に係合し、例えば図2に示すように施錠状態になった時、デッドボルト33の後退を阻止するようになっている。また、ストッパー片用固定支軸23には、ストッパー片39をデッドボルト33に係合する方向へ付勢する付勢バネ41が巻装されている。
【0020】
ダルマ28の駆動腕31には枢支ピン42を介して揺動押し上げ片43が連結されており、揺動押し上げ片43は、ダルマ28が回転すると揺動しながら昇降動し、これにより、ストッパー片39がデッドボルト33の上部係合面と係脱可能となっている。この揺動押し上げ片43は、十手型形状に形成され、その長杆部44はデッドボルト33の中空後端部並びに揺動押し上げ片用回転軸22を貫通している。そして、貫通した長杆部44の上端部は、ストッパー片39の下面に形成された板状当接部45に当接しており、長杆部44にコイルバネ46が巻装している。
【0021】
クランク板用軸24は錠ケース16の中央部に横架されており、このクランク板用軸24にはクランク板47が軸支されている。クランク板47は、中心孔48を有する円板部49と、この円板部49の一部から径方向に突出する連結部50とから成り、円板部49の外周壁の一部には、周方向にダルマ28の駆動歯32に噛合する従動歯51が形成されている。また、連結部50には、クランクピン52用の貫通孔53と、クランク板ストッパー用ピン25に当接する湾曲状の当り面54とがそれぞれ形成されている。さらに、クランク板47の連結部50を挟むように一対の連結板55が設けられており、連結板55の上端部及び下端部にはそれぞれ上部貫通孔56及び下部貫通孔57が形成され、上部貫通孔56は連結部50の貫通孔53に一致するように設けられている。
【0022】
連結板55には、下部貫通孔57を介してスライダー58が昇降可能に連結されている。スライダー58は、金属又は合成樹脂材製であり、下部板59の両側から上向きコ字型状に一対の支持板60が形成されて構成されており、下部板59の両側壁にはスライダー用縦長案内切欠部26に係合する案内突起61が形成されている。また、支持板60の中央上部には可動軸62用の軸孔63が形成されていると共に、突起状の端部64には、バネ用支持棒65が横設されている。可動軸62の突出両端部は支持板60の外壁面から突出し、案内突起61と同様に縦長案内切欠部26に係合している。さらに、支持板60の外壁面には所要間隔で複数個の摺接突起66が突出形成されており、スライダー58はこれらの摺接突起66を介して錠ケース16の内壁面をスライドするようになっている。
【0023】
バネ用支持棒65には、メガネ状のスライダー用バネ67の一端部が取り付けられ、スライダー用バネ67の他端部は錠ケース16に横架されたバネ部材用固定軸27に取り付けられている。このスライダー用バネ67は、スライダー58を押し下げる方向に付勢し、その中心部68はスライダー58の昇降動に対応して所定位置へ移動するようになっている(図2及び図4参照)。
【0024】
下部板59の中央部には、連結用メネジ孔(図示省略)が螺刻されており、この連結用メネジ孔にロッド69の上端部に形成されたオネジ部70が取り外し自在に螺合している。また、ロッド69の下端部にはピン孔71が穿設されており、このピン孔71に貫通状態で挿入されたピン72の両端に2枚一対の開閉板14の上端部がそれぞれ支持され、これにより、開閉板14はロッド69と共に扉15内を昇降可能に設けられている。各開閉板14にはそれぞれ同一高さ且つ同一間隔で複数の開口73が水平に形成されており、採風口13には開閉板14の開口73と同一高さ且つ同一間隔で開口74が水平に形成されている。
【0025】
このような構成を備えた室内外差圧解消装置10において、施錠装置12が図2に示す施錠状態にある場合、デッドボルト33がフロント19より突出し、ストッパー片39の自由端部40がデッドボルト33の上部係合面に係合し、デッドボルト33の後退が阻止されている。また、この場合、図1に示すように、開閉板14の開口73と採風口13の開口74は互い違いにずれた配置となっており、採風口13は開閉板14により閉塞され、室内外の空気の流通は遮断されている。
【0026】
この施錠状態の位置から、キー又はサムターン11を操作して、ダルマ28を、図4に示す解錠状態の位置へ(図示時計回りへ)回転させると、駆動腕31の回転に伴って揺動押し上げ片43の上端部がストッパー片39の板状当接部45に突き当たり、ストッパー片39は、付勢バネ41のバネ力に抗してストッパー片用固定支軸23を支点に上方に回転する。この結果、ストッパー片39の自由端部40はデッドボルト33の上部係合面から離れ、デッドボルト33は錠ケース16の内部へと後退し、施錠装置12は解錠された状態となる。
【0027】
一方、上記したようにダルマ28が図示時計回りへ回転すると、駆動歯32及び従動歯51を介してクランク板47は図示反時計回りへと回転し、連結部50の回転に伴って連結板55は傾倒状態になる。連結板55が傾倒状態になると、スライダー58は、案内突起61及び可動軸62の突出両端部が錠ケース16の縦長案内切欠部26に係合案内されて上方に摺動することにより、直線状に上昇する。この時、スライダー58の支持板60の摺動突起66がその滑動を良好にならしめるので、スライダー58は円滑に上昇する。
【0028】
このスライダー58の上昇に伴い、ロッド69は扉15内を軸方向に上昇し、ロッド69の下端に固定された開閉板14が上昇し、開閉板14の開口73と採風口13の開口74とが重なった状態となる。これにより、各開口73,74を介して室内外の空気の流通が可能となり、室内外の圧力差が解消され、扉を容易に開閉できるようになる。
【0029】
なお、上記した実施の形態において説明した施錠装置12の機構や、採風口13を開閉板14により開閉する機構は単なる例示に過ぎず、各種変形が可能であることは言う迄もない。
【0030】
<第2の実施の形態>
以下、図6〜図11を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態に係る室内外差圧解消装置10について説明する。説明の便のため、扉15の室内側を室内外差圧解消装置10の正面側(前側)とし、扉15の室外側を室内外差圧解消装置10の裏面側(後側)とする。なお、施錠装置12の構成については、第1の実施の形態と同様であるため図示及び説明を省略する。
【0031】
図6に示されるように、扉15の外壁面75には、木口76から所定の間隔を介した位置に縦長長方形状の外側開口77が穿設され、外側開口77には室外側カバー78が取り付けられている。室外側カバー78には、上端から下端までスリット状の室外側通気口79が多数設けられている。
【0032】
図7に示されるように、扉15の内壁面80には、外側開口77よりも木口76に近い位置に、縦長長方形状の内側開口81が穿設されている。内側開口81には、室内側が開口されたユニットボックス82が埋設されている(図8参照)。ユニットボックス82には、その開口を覆うようにして室内側カバー84が取り付けられている。室内側カバー84には、上端から下端までスリット状の室内側通気口85が多数設けられている。
【0033】
図9に示されるように、ユニットボックス82の上端壁83の右端部には、挿通孔86が上下方向に穿設されている。ユニットボックス82の上端壁83の上面と錠ケース16の下端面の間には、上下方向に挿通孔88が穿設された角柱状のスポンジブロック87が嵌入されている。スポンジブロック87の挿通孔88及び上端壁83の挿通孔86には、ロッド69が貫挿されており、これにより、ロッド69の下端部がユニットボックス82内に挿入されている。ロッド69の外周とスポンジブロック87の挿通孔88の内周との間には、僅かな隙間が設定されている。ユニットボックス82の左側板90には、縦長長方形状の空気連通孔91が上下方向に連続して5個穿設されている。
【0034】
ユニットボックス82内には、平面視コ字状の枠体92が収納されている。枠体92の左面板93には、ユニットボックス82の各空気連通孔91と対応する位置に、縦長長方形状の側方連通孔94が設けられている。各側方連通孔94及び各空気連通孔91の周囲にはパッキン95が配置されている。このパッキン95内の空間96は、扉15内においてユニットボックス82の左方に形成されている空間97(以下、「左方空間97」と称する。)と、外壁面75の外側開口77と、室外側カバー78の室外側通気口79と、を介して、室外側の空間と連通している(図8参照)。
【0035】
枠体92の前面板100及び背面板101の左側には、縦長長方形状の連通孔102が各側方連通孔94と対応する高さに穿設されており、前面板100の連通孔102及び室内側カバー84の室内側通気口85を介して、枠体92の内部の空間98が、室内側の空間と連通している(図9参照)。前面板100及び背面板101には、各連通孔102の左上方にあたる位置に取付孔104が穿設されている。前面板100には、各連通孔102の右方に丸孔103が3個ずつ上下方向に連続して穿設されている。
【0036】
枠体92の右側には、連結板105が取り付けられている。連結板105には、複数の切欠部106が上下方向に連続して設けられている。連結板105には、上から2番目の切欠部106の上縁から左方に向かって上方取付部107が突設され、この上方取付部107にコイルスプリング108の上端が取り付けられている。
【0037】
枠体92の内部右側には、前後一対のガイド110が固定され、このガイド110には、昇降部材としてのスライドバー111が上下動可能に収納されている。スライドバー111には、枠体92の各側方連通孔94と対応する高さに、縦長長方形状の係合穴112が左右方向に穿設されている。各係合穴112の周囲には、樹脂製(POM製)のガイド枠113が固定されている。各係合穴112の形成間隔には孔114が3個ずつ設けられている。スライドバー111には、上から3番目の孔114の下端から右方に向かって下方取付部115が突設され、この下方取付部115には、前述の如く上方取付部107に上端を接続されるコイルスプリング108の下端が接続されている。これにより、コイルスプリング108の付勢力でスライドバー111が上方に付勢されている。
【0038】
スライドバー111の上端部は、連結金具116を介してロッド69の下端部に接続されている。図10に示されるように、連結金具116は、右端部にU字状の嵌合溝117を有する水平板118と、この水平板118の前端部から下方に向かって屈曲されると共に上下一対のビス孔120を有する垂直板121と、から構成されている。そして、ロッド69の下端外周に設けられた環状溝122を水平板118の嵌合溝117に嵌合させ、スライドバー111の上下一対のビス孔123と連結金具116の上下一対のビス孔120にビス124を貫挿させることで、連結金具116を介してロッド69とスライドバー111が連結されている。これにより、ロッド69の上下動に伴って、スライドバー111が枠体92の内部を上下動するように構成されている。
【0039】
枠体92内には、スライドバー111の左方で、且つ、各側方連通孔94と対応する高さに、計5個の開閉板14が上下方向に設けられている。各開閉板14は、前後一対で縦長形状の取付板126と、この前後一対の取付板126の左端部を連結する閉鎖板127と、取付板126の上部から右方に向かって突設された係合突起128と、を備えている。
【0040】
取付板126には、右上端部に上側湾曲部130が設けられ、右下部に下側湾曲部131が設けられている。取付板126の上端左側には、それぞれ軸支ピン孔132が穿設されており、この軸支ピン孔132と枠体92の取付孔104に軸支ピン133を貫挿させることで、枠体92に各開閉板14が軸支され、各開閉板14が、鉛直姿勢(図9参照)と傾斜姿勢(図11参照)との間で、上端側を支点に回転するように構成されている。取付板126には、大きさの異なる多数の丸孔134が、全面に亘って穿設されている。
【0041】
閉鎖板127は、縦長長方形状に形成されている。図8に示されるように閉鎖板127は、室外側通気口79と、左方空間97と、パッキン95の内側の空間96と、枠体92の内部の空間98と、前面板100の連通孔102と、室内側通気口85と、から構成される空気流通路139に設けられている。そして、各開閉板14が鉛直姿勢(図9参照)にある場合には、パッキン95に閉鎖板127が密接して空気流通路139が閉鎖され、各開閉板14が傾斜姿勢にある場合(図11参照)には、パッキン95から閉鎖板127が分離して空気流通路139が開放されるように構成されている。
【0042】
係合突起128は、スライドバー111に設けられた各係合穴112に上下動可能に係合している。係合突起128には、樹脂製(POM製)のキャップ136が装着されており、キャップ136の前後両側部が、各係合穴112に取り付けられたガイド枠113の左右両側部に摺接又は近接している。キャップ136の先端面には、上下方向の中央に中央切欠部137が設けられている。
【0043】
このような構成を備えた室内外差圧解消装置10において、施錠装置12が施錠状態にある場合、図9に示されるように、ガイド枠113の上縁部とキャップ136の上面が当接することで開閉板14の回転が規制されており、開閉板14の鉛直姿勢が保持されている。そのため、開閉板14の閉鎖板127がパッキン95に密接して空気流通路139を閉鎖しており、室内外の空気の連通は遮断されている。
【0044】
この施錠状態から、施錠装置12を解錠状態へと移行すると、第1の実施の形態と同様の作用によりロッド69が扉15内を上昇し、ロッド69に連結されたスライドバー111も上昇する。このスライドバー111の上昇により、ガイド枠113の上縁部とキャップ136の上面の当接状態が解除される。スライドバー111が更に上昇すると、ガイド枠113の下縁部とキャップ136の下面が当接し、係合穴112の周囲のスライドバー111が、ガイド枠113及びキャップ136を介して係合突起128を押上げる。この押上げにより、図11に示されるように、開閉板14が空気流通路139を開放する方向に回転して傾斜状態に移行し、これに伴って開閉板14の閉鎖板127がパッキン95から分離して、室内外の空気の連通が可能となる。これにより、室内外の圧力差が解消され、扉15を容易に開閉できるようになる。
【0045】
上記した解錠状態から施錠装置12を施錠状態へと再度移行すると、第1の実施の形態と同様の作用によりロッド69が扉15内を下降し、ロッド69に連結されたスライドバー111も下降する。この下降により、係合穴112の周囲のスライドバー111による係合突起128の押上げが解除される。スライドバー111が更に上昇すると、ガイド枠113の上縁部とキャップ136の上面が当接し、係合穴112の周囲のスライドバー111が、ガイド枠113及びキャップ136を介して係合突起128を押下げる。この押下げにより、図9に示されるように、開閉板14が空気流通路139を閉鎖する方向に回転して鉛直状態に移行し、開閉板14の閉鎖板127がパッキン95に密接して、室内外の空気の連通が遮断される。
【0046】
本実施の形態では上記の如く、上端側を支点に回転可能な複数の開閉板14によって空気流通路139の開閉を行っている。このような構成を採用することにより、第1の実施の形態の場合のように開閉板14をスライドさせる構成よりも、開閉板14によって開閉される部分の断面積を広くすることが可能となる。そのため、空気流通路139内における空気の流通が良好になり、室内外の差圧解消効果を一層高めることが可能となる。
【0047】
また、本実施の形態では、枠体92内において開閉板14が上下方向に配置されているため、開閉板14を左右方向や斜め方向に配置する場合と比較して、開閉板14が扉15の両壁面75、80から突出するのを抑制することが可能となる。そのため、扉15全体の外観の向上を図ることが可能となる。
【0048】
また、本実施の形態では、スライドバー111に設けられた係合穴112に開閉板14に設けられた係合突起128を係合させている。このような構成を採用することで、係合穴112の上下幅を適宜調節することで、係合突起128の押上げ幅を変化させることが可能となり、これに伴って、空気流通路139の開放度を自由に設定することが可能となる。
【0049】
また、ロッド69及びスライドバー111を上昇させる際には、荷重方向と逆方向にロッド69及びスライドバー111を押上げることになるため、ロッド69及びスライドバー111を下降させる場合よりも、大きな力が必要になる。この点、本実施の形態では、コイルスプリング108によりスライドバー111が上方に付勢されているため、ロッド69及びスライドバー111の上昇に必要な力を軽減して、両部材の上昇を容易に行うことが可能となる。なお、本実施の形態では、スライドバー111と枠体92の間にコイルスプリング108を介装する構成としたが、コイルスプリング108は、スライドバー111を上方に付勢することができれば、いずれの場所に配置されていても良い。
【0050】
本実施の形態では、スライドバー111によって係合突起を押上げる構成を採用したが、他の異なる実施形態では、付勢部材(図示せず)によって空気流通路139を開放する方向に開閉板14を付勢しておき、ロッド69が上昇すると、付勢部材の付勢力により空気流通路139を開放する方向に開閉板14が回転するように構成されていても良い。
【0051】
また、本実施形態では、扉15の外壁面75に設けられた外側開口77と扉15の内壁面80に設けられた内側開口81の間に空気流通路139を形成しているが、他の異なる実施形態では、扉の木口76に木口側開口部(図示せず)を設け、この木口側開口部と内側開口81の間に空気流通路139を形成しても良い。この場合には、木口側開口部に沿って開閉板14を配置する構成であっても良い。
【0052】
<第3の実施の形態>
以下、図12〜16を参照しつつ、本発明の第3の実施の形態に係る室内外差圧解消装置10について説明する。説明の便のため、扉15の室内側を室内外差圧解消装置10の正面側(前側)とし、扉15の室外側を室内外差圧解消装置10の裏面側(後側)とする。なお、施錠装置12の構成については、第1の実施の形態と同様であるため図示及び説明を省略する。
【0053】
扉15の下部には、外壁面75から内壁面80まで横長長方形状の連通開口部138が設けられ、この連通開口部138には、パッキン140を介して横長形状の収納ボックス141が取り付けられている。収納ボックス141は正面側が開口されており、収納ボックス141の後部は室外側に突出している。扉15の内壁面80には、収納ボックス141の開口を覆うようにして横長形状のカバー142が取り付けられている(図12参照)。カバー142には、左端部から右端部までスリット状の通気口143が多数設けられている。なお、図13において、カバー142は図示が省略されている。
【0054】
収納ボックス141の天板144の右端部にはバネ用取付板145が取り付けられ、このバネ用取付板145に固定された上方取付ネジ146には、付勢部材としてのコイルスプリング147の上端が取り付けられている。図14に最も良く示されるように、収納ボックス141の天板144の右端前側には、挿通孔148が穿設されている。収納ボックス141の天板144の上面と連通開口部138の上端壁155の間には円環状のスポンジリング149が嵌入され、このスポンジリング149には挿通孔150が上下方向に穿設されている。スポンジリング149の挿通孔150及び天板144の挿通孔148にはロッド69が貫挿されており、これにより、ロッド69の下端部が収納ボックス141内に挿入されている。ロッド69の外周とスポンジリング149の挿通孔150の内周との間には、僅かな隙間が設定されている。ロッド69の下端部には、雌ネジ部151が設けられている。
【0055】
ロッド69の下端部には、昇降部材としてのプッシュプレート152が接続されている。プッシュプレート152の前端部には、ボルト孔153が上下方向に穿設され、このボルト孔153に貫挿させたボルト154を雌ネジ部151に螺合させることで、ロッド69の下端にプッシュプレート152が連結されている。
【0056】
図15に示されるように、収納ボックス141の底板156には、横長長方形状の通気開口部157が左右一対で穿設され、図16に示されるように、通気開口部157を介して、収納ボックス141内の空間158が室外側の空間と連通している。収納ボックス141の底板156には、各通気開口部157の外周に沿ってパッキン160が配置され、このパッキン160の上面を覆うようにしてフレーム部材161が取り付けられている。
【0057】
収納ボックス141内には、一対の通気開口部157の上方に横長長方形状の開閉板14が設けられている。開閉板14の前縁部及び両側縁部には、それぞれ上方に向かって屈曲部162が設けられ、両側縁部の屈曲部162の後端にはそれぞれ貫挿孔163が設けられている(図16参照)。
【0058】
各貫挿孔163には、開閉板14の後端部に複数の固定ネジ164(図13参照)によって固定された回転軸165が貫挿されている。回転軸165は、収納ボックス141の底板156の左右両端部に立設されたプレート部材166にガイドブッシュ167を介して軸支されており、これにより、開閉板14が傾斜姿勢(図16の実線部分参照)と水平姿勢(図16の二点鎖線部分参照)との間で、後端側を支点に回転するように構成されている。
【0059】
図16に示されるように開閉板14は、パッキン160の内部の空間159と、収納ボックス141の内部の空間158と、カバー142の通気口143と、から構成される空気流通路169に設けられている。そして、開閉板14が水平姿勢にある場合には、パッキン160に開閉板14が密接して空気流通路169が閉鎖され、開閉板14が傾斜姿勢にある場合には、パッキン160から開閉板14が分離して空気流通路169が開放されるように構成されている。
【0060】
開閉板14には、アーム部材168が回転一体に設けられている。アーム部材168は、回転軸165の右端部に固定されている。図14に示されるようにアーム部材168の後側には、上下一対の挟持片170が設けられている。上側の挟持片170の下面と下側の挟持片170の上面には、それぞれ断面コ字状の挟持部171が設けられている。上下一対の挟持片170の後端部には、それぞれ締付ボルト孔172が穿設されている。そして、挟持部171の間に回転軸165の右端部を挿入した状態で、締付ボルト孔172に締付ボルト173を締め込むことで、回転軸165にアーム部材168が固定されている。
【0061】
アーム部材168の前側には、左右一対のローラ取付板174が設けられている。左右一対のローラ取付板174の前下部にはピン176が架設されており、ピン176には、ローラ177が軸支されている。ローラ177の上端は、プッシュプレート152の下面に当接している。
【0062】
左側のローラ取付板174の前上部には下方取付ネジ178が固定され、下方取付ネジ178には、前述の如く上方取付ネジ146に上端を取り付けられたコイルスプリング147の下端が取り付けられている。これにより、アーム部材168及び回転軸165を介して、開閉板14が空気流通路169を開放する方向に付勢されている。
【0063】
このような構成を備えた室内外差圧解消装置10において、施錠装置12が施錠状態にある場合、プッシュプレート152がローラ177を押下げて開閉板14の回転が規制されており、開閉板14の水平姿勢が保持されている(図14及び図16の二点鎖線参照)。そのため、開閉板14がパッキン160に密接して空気流通路169を閉鎖しており、室内外の空気の連通は遮断されている。
【0064】
この施錠状態から、施錠装置12を解錠状態へと移行すると、第1の実施の形態と同様の作用によりロッド69が扉15内を上昇し、ロッド69に連結されたプッシュプレート152も上昇する。そのため、プッシュプレート152によるローラ177の押下げが解除される。これに伴って、コイルスプリング147の付勢力により空気流通路169を開放する方向に開閉板14が回転して傾斜姿勢に移行し、開閉板14がパッキン160から分離して、室内外の空気の連通が可能となる。これにより、室内外の圧力差が解消され、扉15を容易に開閉できるようになる。
【0065】
上記した解錠状態から施錠装置12を施錠状態へと再度移行すると、第1の実施の形態と同様の作用によりロッド69が扉15内を下降し、ロッド69に連結されたプッシュプレート152も下降する。これに伴って、プッシュプレート152の下面がローラ177の上端を押圧してローラ177を押下げる。これにより、コイルスプリング147の付勢力に抗して空気流通路169を閉鎖する方向に開閉板14が回転して水平状態に移行し、開閉板14がパッキン160に密接して、室内外の空気の連通が遮断される。
【0066】
本実施の形態では上記の如く、後端側を支点に回転可能な開閉板14によって空気流通路169の開閉を行っている。このような構成を採用することにより、第1の実施の形態の場合のように開閉板14をスライドさせる構成よりも、開閉板14によって開閉される部分の断面積を広くすることが可能となる。そのため、空気流通路169内における空気の流通が良好になり、室内外の差圧解消効果を一層高めることが可能となる。
【0067】
また、本実施の形態では、プッシュプレート152によりローラ177を押下げる構成であるため、上記した押圧に伴ってローラ177が回転することで、プッシュプレート152とローラ177との間の摩擦が軽減される。そのため、プッシュプレート152によるローラ177の押圧を円滑に行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0068】
10 室内外差圧解消装置
11 サムターン
12 施錠装置
13 採風口(空気流通路)
14 開閉板
15 扉
16 錠ケース
19 フロント
28 ダルマ
31 駆動腕
32 駆動歯
33 デッドボルト
47 クランク板
51 従動歯
58 スライダー
69 ロッド
111 スライドバー(昇降部材)
112 係合穴
128 係合突起
147 コイルスプリング(付勢部材)
152 プッシュプレート(昇降部材)
177 ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キー又はサムターンの回転操作によりデッドボルトが錠ケースのフロントから進退して施解錠する施錠装置と、室内外を連通する空気流通路と、該空気流通路を開閉する開閉板とを備えた扉に設けられる室内外差圧解消装置であって、
前記施錠装置と前記開閉板とを連結し、前記キー又はサムターンの回転操作に連動して軸方向に移動して前記開閉板を移動させるロッドを備え、該ロッドは、前記施錠装置の施錠動作に連動して前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板を移動させる一方、前記施錠装置の解錠動作に連動して前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板を移動させることを特徴とする室内外差圧解消装置。
【請求項2】
前記施錠装置は、径方向に延出して前記デッドボルトの後端部に連結される駆動腕を有すると共に周方向に駆動歯を有して前記キー又はサムターンの回転操作に連動して回転するダルマと、該ダルマの駆動歯に噛合する従動歯を周方向に有して前記ダルマの回転に伴って回転するクランク板と、該クランク板に連結されて該クランク板の回転に伴って昇降するスライダーとを備え、該スライダーの下端に前記ロッドの上端が連結され、前記ロッドは前記スライダーと共に昇降可能に設けられている請求項1に記載の室内外差圧解消装置。
【請求項3】
前記ロッドの下端部に接続される昇降部材と、該昇降部材に押圧されて一端側を支点に回転可能な前記開閉板と、を備え、
前記ロッドが上昇すると、前記昇降部材が上昇して前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板が回転し、
前記ロッドが下降すると、前記昇降部材が下降して前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板が回転する請求項1又は2に記載の室内外差圧解消装置。
【請求項4】
前記昇降部材は、係合穴が設けられたスライドバーであり、
前記開閉板には、前記係合穴に上下動可能に係合する係合突起が設けられ、
前記ロッドが上昇すると、前記係合穴の周囲の前記スライドバーが前記係合突起を押上げて前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板が回転し、
前記ロッドが下降すると、前記係合穴の周囲の前記スライドバーが前記係合突起を押下げて前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板が回転する請求項3に記載の室内外差圧解消装置。
【請求項5】
前記昇降部材は、前記ロッドに連結されたプッシュプレートであり、
前記開閉板は、ローラを軸支すると共に付勢部材によって前記空気流通路を開放する方向に付勢され、
前記ロッドが下降すると、前記プッシュプレートが前記ローラを押下げて、前記付勢部材の付勢力に抗して前記空気流通路を閉鎖する方向に前記開閉板が回転し、
前記ロッドが上昇すると、前記プッシュプレートによる前記ローラの押下げが解除されて、前記付勢部材の付勢力により前記空気流通路を開放する方向に前記開閉板が回転する請求項3に記載の室内外差圧解消装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−7464(P2012−7464A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27661(P2011−27661)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(390037028)美和ロック株式会社 (868)
【Fターム(参考)】