説明

室内温浴関連施設の空気流通システム

【課題】ボイラなどを含む水温調節設備の日中稼動を低減しながら、特に冬期日中における温浴水の温度低下を抑制する。
【解決手段】所定範囲の温度に調節された温浴水が蓄えられる温浴槽2を備えた温浴室1と、温浴槽2内の温浴水を熱交換器71との間で循環させる温浴水循環系5と、を有する室内温浴関連施設に適用する空気流通システムである。温浴槽2は、コンクリートなどの遮水材料から形成される中空枠体21の内側に所定の深さを有する温水貯蔵部22を設けて成る。中空枠体21の上面部は施設利用者の通行が可能な床板部21cとされ、中空枠体21の内部は温水貯蔵部22を取り囲むダクトチャンバ24とされる。ダクトチャンバ24には、該ダクトチャンバ内に調和空気を送り込む空調装置3が接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内温水プールや大衆浴場などの室内温浴関連施設に係わり、特にプール室や浴室といった温浴室に設けられる温浴槽に蓄えられた温浴水を適温に維持できるようにした室内温浴関連施設の空気流通システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、室内温浴関連施設として、季節を問わず遊泳することのできる室内温水プールが普及している。係る室内温水プールは、水温を一定に維持するためにプール水(温浴水)を濾過装置との間で循環させながら、その循環系に介在される熱交換器(温度調節部)に通して加温するようにしているが、夏期において水温が過度に高くなった場合、熱交換器に地下水などの冷水を通してプール水の温度上昇を抑制することも行われている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−336901号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の室内温水プールをはじめとする室内温浴関連施設では、日中の営業時間帯において温浴水の循環系に介在される熱交換器に熱水を供給するボイラやポンプなどを連続運転しながら、室内空調設備の連続運転を行っているため、化石燃料や電力を多量に消費してしまい、かかるコストを施設利用費に転嫁できずに施設運営が厳しさを増している。
【0005】
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その主たる目的はボイラなどを含む水温調節設備の日中稼動を低減しながら、温浴水の温度変動を抑制できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するため、
所定範囲の温度に調節された温浴水が蓄えられる温浴槽を備えた温浴室と、前記温浴槽内の温浴水を水温調節部との間で循環させる温浴水循環系と、を有する室内温浴関連施設において、
前記温浴槽は、コンクリートなどの遮水材料から形成される中空枠体の内側に所定の深さを有する温水貯蔵部を設けて成り、
前記中空枠体の上面部は施設利用者の通行が可能な床板部とされると共に、前記中空枠体の内部は前記温水貯蔵部を取り囲む調和空気(又は温熱空気)流通用のダクトチャンバとされ、
前記ダクトチャンバには、該ダクトチャンバ内に調和空気(又は温熱空気)を送り込む空調装置(又は空気加熱器)が接続されていることを特徴とする。
【0007】
加えて、前記中空枠体には、その上面部を成す床板部上の領域にて前記温浴室内に開口する送風口が形成され、その送風口を通じて前記ダクトチャンバ内の調和空気(又は温熱空気)が前記温浴室内に供給される構成とされていることを特徴とする。
【0008】
更に、前記温浴室に当該室内空気を吸い込む吸気口が形成され、その吸気口と前記空調装置(又は空気加熱器)が還気ダクトで連結されていることを特徴とする。
【0009】
又、前記ダクトチャンバには、該ダクトチャンバと前記温水貯蔵部とを隔てる内壁部に対向する外壁部と、前記床板部に対向する底面部との内面を覆う断熱層が形成されていることを特徴とする。
【0010】
又、前記ダクトチャンバ内に、前記温浴室内の温浴水を循環させるための配管が敷設されていることを特徴とする。
【0011】
一方、前記温浴室の上方に形成される天井裏の気圧を温浴室内の気圧よりも高くする気圧調節手段を備え、好ましくは前記気圧調節手段が前記温浴室とは別の空調空間内の排気を前記天井裏に導く通気ダクトを有して成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、温浴槽が内側に温水貯蔵部をもつ中空枠体から成り、その中空枠体の内部が温水貯蔵部を取り囲むダクトチャンバとされ、該ダクトチャンバ内に空調装置もしくは空気加熱器から調和空気もしくは温熱空気が送り込まれる構成としていることから、日中に比べて廉価な深夜電力を利用して水温調節設備を稼動することにより温浴水を適温にしながら、日中の営業時間帯において温水貯蔵部を取り囲むダクトチャンバ内の調和空気もしくは温熱空気により、温水貯蔵部内の温浴水の温度変動を抑制することができる。このため、日中の営業時間帯における水温調節設備の運転を減らして施設運営にかかる経費を大幅に削減することが可能となる。
【0013】
加えて、中空枠体にはその上面部を成す床板部上の領域にて温浴室内に開口する送風口が形成されることから、その送風口から吹き出す調和空気もしくは温熱空気により温浴室内を適温に維持することができる。特に、冬期において、ダクトチャンバ内に調和空気として温熱空気を送り込むことにより、施設利用者が通行する床板部を伝熱加熱することができるので足が冷えてしまうことがなく、しかも温浴水面上が温熱空気により覆われるため、ダクトチャンバとの相乗作用により温浴水の保温効果が上がる。
【0014】
又、温浴室に当該室内空気を吸い込む吸気口が形成され、その吸気口と空調装置もしくは空気加熱器が還気ダクトで連結されることから、調和空気もしくは温熱空気の循環使用により空調装置や空気加熱器にかかる負荷を軽減することができる。
【0015】
更に、ダクトチャンバには、該ダクトチャンバと温水貯蔵部とを隔てる内壁部に対向する外壁部と、床板部に対向する底面部との内面を覆う断熱層が形成されることから、中空枠体を温浴室の外側から断熱しながら、ダクトチャンバ内の空気熱を温浴槽内の温浴水や床板部に好適に作用せしめることができる。
【0016】
又、ダクトチャンバ内に、温浴槽内の温浴水を循環させるための配管が敷設されていることから、冬期においても温浴水の循環中にその水温が低下することを抑制することができ、ひいては既設の水温調節設備にかかる負荷を軽減することができる。
【0017】
一方、温浴室の上方に形成される天井裏の気圧を温浴室内の気圧よりも高くする気圧調節手段を備える態様では、天井裏に湿気を侵入させずして天井裏内における建築構造体の腐食を防止することができる。
【0018】
特に、気圧調節手段として、温浴室とは別の空調空間内の排気を天井裏に導く通気ダクトを有していることから、天井裏を夏期に冷却し、冬期には逆に加温して温浴室の空調を低負荷で行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に基づいて本発明を詳しく説明する。図1は本発明に係る室内温浴関連施設として室内温水プール施設の縦断面を概略的に示した説明図である。図1において、1は温浴室であり、その下部全域にプール本体として温浴水を蓄える温浴槽2が構築されている。尚、図2には温浴室2の平面概略図が示される。
【0020】
温浴槽2は、遮水性を有するコンクリートにより築造される方形状の中空枠体21を周縁構造として、その内側に所定の深さを有する温水貯蔵部22を設けて成るもので、その温水貯蔵部22に温浴水が満たされる構成とされている。
【0021】
中空枠体21は、温水貯蔵部22を区画する内壁部21a、この内壁部21aに対向する外壁部21b、上面部を成す床板部21c、及び床板部21cに対向する底面部21d、を形成する方形状の縦断面をもつコンクリート構造物であり、その上面部を成す床板部21cはその上を施設利用者(遊泳者)が通行することが可能な幅を有している。又、中空枠体21には床板部21cを部分的に隆起させた凸部21eが形成され、その上面に温浴室1内に開口する送風口23が形成されており、この送風口23を介して中空枠体21の内部と温浴室1内が連通する構成とされている。
【0022】
ここに、中空枠体21の内部は温水貯蔵部22を取り囲むダクトチャンバ24とされ、そのダクトチャンバ24内に温浴室1の外部から調和空気が送り込まれる構成とされている。そして、ダクトチャンバ24内に送り込まれた調和空気が当該ダクトチャンバ24内に充満し、その一部が送風口23を通じて温浴室1内に供給される一方、温浴室1の室内空気が当該温浴室1に設けた吸気口11を通じて温浴室1の外部に吸い出されるようになっている。尚、ダクトチャンバ24には、外壁部21bと底面部21dとの内面を覆う断熱層25(ウレタンフォームやグラスウールなど)が形成され、これにより調和空気の熱が内壁部21aと床板部21cに効果的に作用し、冬期においては床板部21cの加温が行われる。
【0023】
3は上記ダクトチャンバ24内に調和空気を送り込む送風源となる公知の空調装置3であり、これは温浴室1に隣接する空調機室4に設置されている。空調機室4の外壁には、外気取込口41と排気口42とが設けられ、このうち外気取込口41と空調装置3の吸込口が吸気ダクトD1で連結されると共に、空調装置3の吹出口とダクトチャンバ24内が送風ダクトD2により連結連通されている。又、空調装置3の吸込口と温浴室1の吸気口11は還気ダクトD3により連結されている。尚、還気ダクトD3には排気ファンFを介在させた排気ダクトD4の一端が分岐状態に接続され、その他端が上記排気口42に接続されている。そして、外気取込口41から取り込まれた外気が空調装置3により温湿度を調節され、これが調和空気(夏期は冷気、冬期は温熱空気)として送風ダクトD2からダクトチャンバ24内に吹き込まれると共に、ダクトチャンバ24内の調和空気が送風口23を通じて温浴室1内に供給されるようになっている。このため、ダクトチャンバ24により取り囲まれた温水貯蔵部22内の温浴水は、調和空気の作用により夏期には過度な温度上昇を抑制され、冬期には温度低下を抑制される。尚、温浴室1内の室内空気は、吸気口11から排気ダクトD4を通じて屋外に排出されるほか、還気ダクトD3を通じて空調装置3からダクトチャンバ24内に送り込まれて循環使用される。このため、温浴室1内を換気しながら空調装置3にかかる負荷を軽減することができる。
【0024】
一方、図1において、5は温浴水を循環させるための温浴水循環系であり、この温浴水循環系5は、温浴水を通す管路51により構成されている。特に、管路51の大部分は復路配管51aおよびオーバー水回収配管51bとしてダクトチャンバ24内に敷設されると共に、管路51にはダクトチャンバ24の外部において、循環ポンプP、濾過装置6、ならびに熱交換器71(水温調節部)が介在される。そして、温水貯蔵部22の底部から吸い出された温浴水が濾過装置6により濾過され、次いで熱交換器71を通じて温度調節(主として加熱)された後、復路配管51aから温水貯蔵部22に戻されるようになっている。尚、72は熱交換器71に加熱蒸気や熱水といった加熱媒体を供給する熱源装置(例えば、ボイラ)であり、この熱源装置72は熱交換器71と配管接続されて水温調節設備7を構成するが、夏期などにおいて過度に高くなった温浴水の温度を低下させるため、熱交換器71に冷水などを供給する冷熱源を配管接続し、その冷熱源と熱源装置72とを必要に応じて切換え運転する場合もある。又、温水貯蔵部22からオーバーフローした温浴水は、床板部21cに形成されるピット26からオーバー水回収配管51bを通じて図示せぬ貯水タンクに回収されるが、その貯水タンクに回収された温浴水も濾過装置6を経て温水貯蔵部22に戻される。
【0025】
次に、図1に示される空調空間8について説明すると、空調空間8は温浴室1に隣接する脱衣室、事務室、控え室、あるいは教室などであり、その室内が全熱交換器81により空調される構成とされている。空調空間8の天井部には、換気扇82、給気口83、及び排気口84があり、給気口83からは全熱交換器81により所定の温湿度に調節された外気が空調空間8内に供給され、空調空間8内の空気は排気口84から外部に排出されるようになっている。特に、排気口84からの排気は、全熱交換器81を通じて空調空間8内に供給すべき外気と熱交換した後、全熱交換器81から通気ダクトD5を通じて温浴室1上の天井裏9に導かれる。尚、天井裏9には屋外に開口する排気口91が設けられるが、天井裏9の気圧は全熱交換器81の排気圧力により温浴室1内の気圧よりも若干高くされる。つまり、全熱交換器81及び通気ダクトD5は、温浴室1上の天井裏9の気圧を温浴室1内の気圧よりも高くする気圧調節手段を構成する。このため、温浴室1からその上の天井裏9に湿気が侵入せず、天井裏9における建築構造体の腐食が防止され、ひいては天井材が温浴室1内に脱落することを防止することができる。
【0026】
ここで、上記のように構成される室内温浴関連施設の空気流通システムに係る作用を説明する。先ず、温浴水は水温調節設備7の夜間運転(例えば深夜電力料金が適用される午後10時〜午前8時)により温度が例えば30℃とされる。一方、日中には水温調節設備7の運転が停止された状態で、温浴水循環系5による温浴水の循環濾過が行われるほか、全熱交換器81を含む空調装置3などの運転により温浴室1や空調空間8の空調が行われる。空調装置3は、ダクトチャンバ24内に対し、夏期において例えば温浴水の温度と同じ30℃の調和空気を送り込み、冬期では温浴水の温度よりも高い温度(例えば40℃)の調和空気を送り込む。ダクトチャンバ24内の調和空気は温水貯蔵部22内の温浴水を保温する空気断熱層として機能し、しかも温浴室1が送風口23から供給される調和空気により空調され、その調和空気により温浴水の水面が覆われるため、夏期において温浴水の過度な温度上昇は抑制され、冬期においては温浴水の温度低下が抑制される。尚、冬期において、40℃に設定された調和空気をダクトチャンバ24内に送り込んでも、その調和空気は内壁部21aや床板部21cによる吸熱により温浴室1内に対して32℃程度となって供給される。このため、温浴室1内は冬期でも快適な温度に維持され、しかも床板部21cにおいては調和空気からの吸熱によりその表面温度が上昇するために、施設利用者が床板部21c上を通行するに際して足が冷えない。
【0027】
又、温浴水は温浴水循環系5により常時循環されるが、温浴水循環系5を構成する復路配管51aやオーバー水回収配管51bがダクトチャンバ24内に敷設されることから、冬期においても日中における水温調節設備7の運転を行わずして循環中の温浴水の温度低下を抑制することができる。
【0028】
更に、温浴室1の室内空気はその多くが還気ダクトD3を通じて循環使用され、しかも全熱交換器81の排気として、温浴室1上の天井裏9に通気ダクトD5を通じて夏期に冷気、冬期には温熱空気が供給されるため、空調装置3にかかる負荷が大幅に軽減される。加えて、全熱交換器81の排気圧力により、天井裏9の気圧が温浴室1内の気圧よりも高くされることから、温浴室1から天井裏9に湿気が入り込まず、ひいては天井裏9の建築構造体の腐食が防止されるため、天井材が温浴室1内に脱落する危険を回避できる。
【0029】
以上、本発明に係る室内温浴関連施設の空気流通システムについて、その具体例を説明したが、室内温浴関連施設は室内プール施設に限らず、室内プールを含む室内スポーツ複合施設や大衆浴場にも適用できる。又、空調装置3を空気加熱器(暖房装置)とし、これを冬期その他の低温時にのみ運転するようにしもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る室内温浴関連施設として室内温水プール施設を示す縦断面図
【図2】温浴室の平面概略図
【符号の説明】
【0031】
1 温浴室
11 吸気口
2 温浴槽
21 中空枠体
21a 内壁部
21b 外壁部
21c 床板部
21d 底面部
22 温水貯蔵部
23 送風口
24 ダクトチャンバ
25 断熱層
3 空調装置(又は空気加熱器)
5 温浴水循環系
51a 復路配管
51b オーバー水回収配管
7 水温調節設備
71 熱交換器(水温調節部)
8 空調空間
9 天井裏
D3 還気ダクト
D5 通気ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定範囲の温度に調節された温浴水が蓄えられる温浴槽を備えた温浴室と、前記温浴槽内の温浴水を水温調節部との間で循環させる温浴水循環系と、を有する室内温浴関連施設において、
前記温浴槽は、コンクリートなどの遮水材料から形成される中空枠体の内側に所定の深さを有する温水貯蔵部を設けて成り、
前記中空枠体の上面部は施設利用者の通行が可能な床板部とされると共に、前記中空枠体の内部は前記温水貯蔵部を取り囲む調和空気流通用のダクトチャンバとされ、
前記ダクトチャンバには、該ダクトチャンバ内に調和空気を送り込む空調装置が接続されていることを特徴とする室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項2】
前記中空枠体には、その上面部を成す床板部上の領域にて前記温浴室内に開口する送風口が形成され、その送風口を通じて前記ダクトチャンバ内の調和空気が前記温浴室内に供給される構成とされていることを特徴とする請求項1記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項3】
前記温浴室に当該室内空気を吸い込む吸気口が形成され、その吸気口と前記空調装置が還気ダクトで連結されていることを特徴とする請求項2記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項4】
所定範囲の温度に調節された温浴水が蓄えられる温浴槽を備えた温浴室と、前記温浴槽内の温浴水を水温調節部との間で循環させる温浴水循環系と、を有する室内温浴関連施設において、
前記温浴槽は、コンクリートなどの遮水材料から形成される中空枠体の内側に所定の深さを有する温水貯蔵部を設けて成り、
前記中空枠体の上面部は施設利用者の通行が可能な床板部とされると共に、前記中空枠体の内部は前記温水貯蔵部を取り囲む温熱空気流通用のダクトチャンバとされ、
前記ダクトチャンバには、該ダクトチャンバ内に温熱空気を送り込む空気加熱器が接続されていることを特徴とする室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項5】
前記中空枠体には、その上面部を成す床板部上の領域にて前記温浴室内に開口する送風口が形成され、その送風口を通じて前記ダクトチャンバ内の温熱空気が前記温浴室内に供給される構成とされていることを特徴とする請求項4記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項6】
前記温浴室に当該室内空気を吸い込む吸気口が形成され、その吸気口と前記空気加熱器が還気ダクトで連結されていることを特徴とする請求項5記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項7】
前記ダクトチャンバには、該ダクトチャンバと前記温水貯蔵部とを隔てる内壁部に対向する外壁部と、前記床板部に対向する底面部との内面を覆う断熱層が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項8】
前記ダクトチャンバ内に、前記温浴室内の温浴水を循環させるための配管が敷設されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項9】
前記温浴室の上方に形成される天井裏の気圧を温浴室内の気圧よりも高くする気圧調節手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。
【請求項10】
前記気圧調節手段は、前記温浴室とは別の空調空間内の排気を前記天井裏に導く通気ダクトを有して成ることを特徴とする請求項9記載の室内温浴関連施設の空気流通システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−101601(P2010−101601A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275715(P2008−275715)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(392035972)株式会社ヤマト (21)
【Fターム(参考)】