説明

家庭用貼付型接触粒

【課題】 厚生労働省の定める医療機器分類中の一類型である家庭用貼付型接触粒は、皮膚のツボに貼付してツボを刺激することにより健康増進効果をもたらすものであるが、従来のものはほとんど金属製であり、皮膚との接触で金属アレルギーが起こる場合があり、誰でも安心して使用出来るとは言えなかった。
【解決手段】 健康増進効果を有する混合セラミック粒子を練り込んだショアA硬度50以上の硬質シリコーン樹脂よりなり、円板状をなした基部の一方の面の中央に円錐状をなしたツボ刺激用の突起を一体的に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は健康増進具、詳しくは、皮膚に貼り付けることにより、ツボを刺激し、健康の継続増進を図る家庭用貼付型接触粒に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人体に点在するツボを刺激することが健康の維持増進に効果のあることは、古くから知られており、このツボを刺激する為の家庭用貼付型接触粒は、従来から多く提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】なし
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
家庭用貼付型接触粒は、文字通り、粒状をなし、ツボを刺激する為、絆創膏等の貼付手段を用いて皮膚に貼り付けて使用に供するものであり、金属を素材とするものがほとんどである。なお、家庭用貼付型接触粒とは、厚生労働省の定める医療機器分類中の一類型である。しかしながら、金属を素材とした場合、人によっては、金属アレルギーによりかぶれが生じるおそれがあり、だれでも安心して使用出来るという訳ではなかった。又、金属を素材とした場合、健康増進効果を有するセラミックをその中に添加することがむずかしく、これらセラミックによる相乗効果を期待することは困難であった。
【0006】
本願発明は、家庭用貼付型接触粒に関する上記問題点を解決すべく研究を行った結果、金属アレルギーによるかぶれを心配することなく、だれでも安心して使用することが出来ると共に、健康増進効果を有する混合セラミックとの相乗効果を期待することが可能な新しい家庭用貼付型接触粒を開発することに成功し、本発明として、ここに提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
健康増進効果を有する混合セラミック粒子を練り込んだショアA硬度、50以上の硬質シリコーン樹脂により、円板状をなした基部の一方の面の中央に、円錐状をなしたツボ刺激用の突起を一体的に形成することにより、上記課題を解決した。
【発明の効果】
【0008】
基部に形成された突起を皮膚のツボに接触させ、これを押圧する様に、絆創膏などの貼付手段を用いて皮膚に固定して使用に供するものであり、突起は適度な硬さを有しているので、皮膚のツボを刺激し、健康増進効果がもたらされる。この際、素材であるシリコーン樹脂は人体に無害であるので、皮膚に接触しても金属粒の場合とは異なり、アレルギー反応を起こすことがなく、安心して使用に供することが出来る。又、素材であるシリコーン樹脂中には、プラウシオン(商品名)などの健康増進効果を有する混合セラミック粒子が練り込まれているので、この混合セラミック粒子からは遠赤外線などが放射され、これによる相乗効果によって、より一層健康増進効果が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明に係る家庭用貼付型接触粒の実施例1の拡大斜視図。
【図2】同じく、皮膚に実際に貼付した状態の拡大断面図。
【図3】実施例1に示す家庭用貼付型接触粒と貼付手段とを一体化させた実施例の拡大側面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
ショアA硬度50以上の硬質シリコーン樹脂によってツボ刺激用の突起を有する家庭用貼付型接触粒を構成した点に最大の特徴が存する。
【実施例1】
【0011】
図1はこの発明に係る家庭用貼付型接触粒の実施例1の拡大斜視図であり、この実施例1は、プラウシオン(商品名)等の健康増進効果を有する混合セラミック粒子をその中に練り込んだショアA硬度50以上の硬質シリコーン樹脂を素材とし、円盤状をなした基部1の一方の面の中央に円錐状をなしたツボ刺激用の突起2が一体的に形成されてなるものである。
【0012】
なお、この実施例1において、基部1の直径は23mm、突起2の直径は5.6mm、その高さは0.8mmとなっているが、この寸法に限らないことはもちろんである。
【0013】
この実施例1は上記の通りの構成を有するものであり、図2に示す様に、突起2が皮膚3のツボに接触し、これを押圧する様に、絆創膏7などの貼付手段を用いて皮膚3に固定して使用に供するものであり、突起2は適度な硬さを有しているので、皮膚3のツボを刺激し、健康増進効果がもたらされる。この際、素材であるシリコーン樹脂は人体に無害であるので、皮膚3に接触しても、金属粒の場合とは異なり、アレルギー反応を起こす事がなく、安心して使用に供することが出来る。
【0014】
又、素材であるシリコーン樹脂中には、プラウシオン(商品名)などの健康増進効果を有する混合セラミック粒子が練り込まれているので、この混合セラミック粒子からは遠赤外線などが放射され、これによる相乗効果によって、より一層健康増進効果が高められる。
【0015】
なお、この実施例1には、別途用意した絆創膏7などの貼付手段によって、皮膚3に固定する様にしたが、図3に示すものの様に、粘着層4が形成された軟質シリコーン樹脂製シート5の中央に透孔6を設け、この透孔6に、突起2が粘着層4側を向く様に、基部3の周縁を固定し、粘着層4を剥離紙8で被覆し、貼付用の軟質シリコーン樹脂製シート5と、実施例1に示した家庭用貼付型接触粒とを一体化させても良く、この様にした場合には、別途貼付用の絆創膏7などを用意する必要がなく、剥離紙8を剥がせば、そのまま皮膚3に貼り付けることが出来るので、一層便利である。
【産業上の利用可能性】
【0016】
健康の維持増進の為、大いに利用価値がある。
【符号の説明】
【0017】
1.基部
2.突起
3.皮膚
4.粘着層
5.軟質シリコーン樹脂製シート
6.透孔
7.絆創膏
8.剥離紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康増進効果を有する混合セラミック粒子を練り込んだショアA硬度50以上の硬質シリコーン樹脂よりなり、円板状をなした基部の一方の面の中央に円錐状をなしたツボ刺激用の突起が一体的に形成されたことを特徴とする家庭用貼付型接触粒。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−98132(P2011−98132A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−255705(P2009−255705)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(509309905)特定非営利活動法人 日本健康事業促進協会 (1)
【出願人】(591097458)株式会社ハセガワ・ビコー (11)
【Fターム(参考)】