容器及び袋の結合体
バッグオンコンテナ組立体とバッグインコンテナ組立体とが開示される。容器は、前壁と、後壁と、対向する1対の側壁と、底壁を形成可能な複数のフラップと、蓋壁を形成可能な複数のフラップとを有する厚紙の箱を含んでもよい。外方に向くストリップを含む箱の壁の内面は、熱可塑性プラスチックで被覆されていてもよい。各タイプの組立体の袋部材は、袋部材の再密封を可能とする封止手段を含むようにしてもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装及び容器に関し、特に、容器及び袋の結合体、並びにその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
シリアル等の食品や、他の多くの製品を含む流動性の有形物が、箱等の包装で長年販売されてきた。このような包装は、製品を腐敗や物理的損傷から保護するので必要なものである。これらの包装は、輸送の際や棚に陳列する際に容易に積み重ねることもできる。箱等の包装では、当該箱の中に製品を収納するインナーバッグを用いる。当該インナーバッグを開封して所望の量の製品を取り出した後、通常インナーバッグの上部を折り畳むことによってインナーバッグを封じ直す。しかしながら、このようなインナーバッグは大抵開封するのが難しく、効果的に封じ直すことがほとんどできない。
【0003】
近年、箱の内側ではなく箱の外側に袋があるという製品が提案されている。特許文献1では、閉じることの可能なジッパー付きの上部を有した、ビニール袋内に挿入された厚紙製の箱が開示されている。箱は折り畳まれた状態で挿入され、箱に物を入れるときに、箱が開口状態に操作される。これにより、箱全体が袋の中にあるために使用中に問題が生じることがあり、箱を開けようとする際に箱を傷つけてしまうことがある。
【0004】
特許文献2は、厚紙製の箱を再密封するためのジッパー付きビニール袋ボックスカバーに注目したものである。このジッパー付きビニール袋は、箱の上部に置かれる。このプラスチックバッグは、開口した下端部と、プラスチックバッグの下端部に沿って設けられ、箱にビニール袋を固定する弾性ストリップとを有する。このような構成によって効果的な密封が行えるとは思えない。
【0005】
同様の構成が特許文献3に示されている。図9Bに示されるその実施形態では、バッグの下端部には、バッグの底部に接着剤のストリップが設けられている。これにより、場合によってはより良好な密封が得られるかもしれないが、この密封はインナーバッグの封止を少しも可能とするものではないし、紙箱の他端での封止を改善するものでもない。その結果、紙箱の中の製品は、湿気や酸素の侵入による腐敗からあまり保護されない状態のままとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6908422号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0194386号明細書
【特許文献3】米国特許第7160029号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、効果的に容器を密封できる容器及び袋の結合体が必要である。また、袋を開封した後に再密封可能な容器及び袋の結合体も必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の形態として、容器部材と再密封可能であるのが好ましい袋部材とを含む容器を備え、容器部材上に袋部材を配置して、バッグオンコンテナタイプの組立体を形成する。
【0009】
第2の形態として、容器部材内に袋部材を配置して、バッグインコンテナタイプの組立体を形成してもよい。
【0010】
バッグオンコンテナタイプの組立体とバッグインコンテナタイプの組立体とのいずれにおいても、容器部材は筒状の容器や箱形の容器等、どのような所望の形状であってもよい。容器部材は、前壁と、後壁と、対向する1対の側壁と、複数のフラップとを含む箱の形状であるのが好ましい。組み立てられたときに箱容器の底壁を形成するような複数のフラップを含む箱ブランクから、箱を形成してもよい。フラップだけでなく、前壁と後壁と側壁とを組み立てて箱形の容器を形成してもよい。
【0011】
一形態において、容器部材が箱状をなす場合、箱の前壁と後壁と側壁とのそれぞれの上端部は外側下方へ折り曲げられて、これら箱の壁面の上端部の内面が、箱ブランクの外方に向くストリップを形成できるようにしてもよい。これらの外向きストリップには、熱可塑性プラスチックの被覆、接着剤の被覆、またはそれらの組み合わせ等の1つ以上の被覆を施し、袋部材を箱ブランクのストリップに固定しやすくして、バッグオンコンテナタイプの組立体を形成するようにしてもよい。
【0012】
一形態として、バッグオンコンテナ組立体を開示する。当該バッグオンコンテナ組立体は、容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有する再密封可能な袋部材とを備え、容器部材は、当該容器部材の内部に至る開口を形成するように構成された入口部を有し、袋部材の前記開口端部は、容器部材の入口部を覆って容器部材の外側に固定され、袋部材は、容器部材と袋部材との間の気密シールを達成する接合手段によって、容器部材に固定される。袋部材の閉塞端部は、袋部材の閉塞端部を再密封可能な封止手段を含んでいてもよい。封止手段は、ジッパー等の所定の長さの直線状のファスナーであってもよい。
【0013】
バッグオンコンテナ組立体の袋部材は、気密シールを実現するヒートシール接合等によって袋部材を容器部材に固定可能とする接着剤を保持した下端部を有していてもよい。
【0014】
バッグオンコンテナ組立体の容器部材は、前壁と、後壁と、側壁とを有する箱状をなしていてもよく、前壁と、後壁と、側壁とのそれぞれの上端部は外側下方へ折り曲げられ、それによってそれぞれの上端部の少なくとも1つの内面には、熱可塑性プラスチックの被覆を有する1つ以上のストリップが設けられ、1箇所以上のストリップに袋部材をヒートシール接合することが可能となる。
【0015】
もう1つの形態において、本発明は、容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有する再密封可能な袋部材とを備えるバッグインコンテナ組立体に関する。容器部材は、当該容器部材の内部に至る開口を形成するように構成された入口部を有し、袋部材の開口端部は、容器部材の入口部内の内面の少なくとも1つに固定されてもよい。袋部材の閉塞端部は、袋部材の閉塞端部を再密封可能なジッパー等の封止手段を有していてもよい。ジッパーは袋部材の閉塞端部の角部に配置されてもよい。袋部材は、袋部材をヒートシール接合等によって容器部材の内面に固定可能とする接着剤を保持した下端部を有していてもよい。袋部材の下端部は、容器部材の底面上方にある容器部材の内面に固定されてもよい。
【0016】
さらなる形態として、本発明は、前壁と、後壁と、対向する1対の側壁と、底壁を形成可能な複数のフラップとを有し、前壁、後壁、及び側壁が上端部と下端部と内面と外面とを有した容器部材を形成するのに適した箱ブランクを準備することによりバッグオンコンテナ組立体を形成する方法に関する。袋部材は開口端部と閉塞端部とを備え、下方に向かって延びる前壁と後壁とを有し、箱ブランクが平面状態になっているとき、袋部材が箱ブランクの外側に密封接合され、その後、箱ブランクを立体化してバッグオンコンテナ組立体を形成する。袋部材は、袋部材の閉塞端を再密封可能なジッパー等の封止手段を備えていてもよい。ジッパーは、袋部材の角部に配置されてもよい。
【0017】
さらに別の形態において、本発明はバッグインコンテナ組立体を形成する方法に関する。この方法は、袋部材と容器部材とをその上部で支持するのに適したマンドレルを準備し、マンドレルの上に袋部材を配置し、マンドレル上の袋部材を覆って容器部材を配置し、容器部材に圧力を加えて袋部材と容器部材とを接合し、バッグインコンテナ組立体を生成する。
【0018】
本発明を要約したが、後述の詳細な説明を参照することにより、さらに本発明を説明する。
【発明の効果】
【0019】
バッグオンコンテナタイプの組立体またはバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、容器部材と袋部材とを備えた容器は、同じサイズの従来型の容器より大きな
製品梱包体積を達成することが可能となる。これにより、パレットの使用量、トラックの使用量、及び製品出荷の際のエネルギー消費量を低減することが可能となる。
【0020】
バッグオンコンテナタイプの組立体またはバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、容器部材と袋部材とを備える容器は、年間約1〜約2g程度の低さまで湿気の侵入の防護を達成可能にする。
【0021】
本発明の別の特徴や利点は、図面と共に以下に述べる好ましい実施形態の詳細な説明から容易に明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】袋部材を容器部材の上方に配置してバッグオンコンテナタイプの組立体を形成する配置構成の、容器部材と袋部材とを備えた容器の実施形態の前面斜視図である。
【図2】箱ブランクの上部で外方に向かって延びるストリップを示す、箱型の容器部材の製造に使用する箱ブランクの斜視図である。
【図3】バッグオンコンテナタイプの組立体の製造に使用する、平面の状態の箱ブランクの上部に装着した袋の正面図である。
【図4】容器部材の上部に袋部材を貼着したバッグオンコンテナタイプの組立体の正面図である。
【図5】図4に示したバッグオンコンテナタイプの組立体の側面図である。
【図6】バッグオンコンテナタイプの組立体の製造過程を示す概略図である。
【図7】バッグオンコンテナタイプの組立体の製造過程を示す概略図である。
【図8】バッグインコンテナタイプの組立体を示す図である。
【図9A】封止部材が袋部材の角部に配置された袋部材を示す図である。
【図9B】封止部材が袋部材の角部に配置された袋部材を示す図である。
【図9C】封止部材が袋部材の角部に配置された袋部材を示す図である。
【図10】内部補強部材を備える容器部材を代替の実施形態として示す図である。
【図10A】図10に示す容器部材の製造に使用する補強部材を備える箱ブランクを示す図である。
【図11】バッグインコンテナタイプの容器組立体の製造過程を示す概略図である。
【図12】バッグインコンテナタイプの組立体を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の様々な特徴を例示する目的で、好ましい形態を図面に示す。但し、本発明は、図面に示された厳密な配置に限定されるものではない。
【0024】
本明細書では、「袋部材」という言葉は、一端を密閉接合することができる材料から形成されることで、閉塞端と開口端とを有する入れ物を意味するということである。
【0025】
本明細書では、気密シールという言葉は、袋及び容器間のシール部分と大気との間のガス交換が0.1リットル/年未満であることを意味するということである。
【0026】
本発明のバッグオンコンテナ組立体及びバッグインコンテナ組立体の実施形態や変形例において、幅広い種類の材料を使用することが可能である。バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体に使用される容器部材12の製造に使用可能な材料には、セルロース、金属、合成樹脂、並びにこれら材料のうちの1種以上の積層体等、これら材料の組み合わせが含まれるが、これに限定されるものではない。積層体は2層以上からなるようにすることができる。容器部材12に使用される材料は、遮断性を高めるために、金属被覆してもよいし、ガラスで被覆してもよいし、または別の方法で処理してもよい。
【0027】
容器部材12を形成するために使用可能な金属には、アルミニウム、鉄鋼等の鉄合金、スズ、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これに限られるものではない。容器部材12を形成するために使用可能なセルロースには、ボール紙、厚紙、及びセロハン等のセルロースやそれらの組み合わせを含むが、これに限られるものではない。セルロースは1種以上の熱可塑性プラスチック等からなる1種以上の被覆材で被覆されていてもよい。
【0028】
被覆材として使用可能な熱可塑性プラスチックには、ポリエチレン、ポリブチレン、及びポリプロピレン等のオレフィン、並びにそれらの共重合体と、亜鉛、ナトリウム、マグネシウム、及びリチウム等の金属塩により部分的に中和された酸性基を含むエチレン共重合体等のイオノマーと、それらの組み合わせとが含まれるが、これに限られるものではない。これらのイオノマーはSurlyn(商標)という商品名でデュポンから入手できる。厚紙やボール紙等のセルロース材を被覆する熱可塑性プラスチック等の膜厚は、約0.0001〜約0.004インチの範囲で変更可能であり、約0.0003〜約0.003インチの範囲であるのが好ましく、約0.0005〜約0.002インチの範囲であるのがより好ましい。
【0029】
容器部材12を形成するために使用可能なプラスチックには、熱可塑性プラスチックや熱硬化性プラスチックが含まれるが、これに限られるものではない。容器部材12を形成するために使用できる熱可塑性プラスチックには、ポリエチレン、ポリブチレン、及びポリプロピレン等のオレフィンやそれらの共重合体も含まれるが、これに限られるものではない。使用可能な別の重合体には、ナイロン、ポリエステル、ポリビニルカーボネート等のポリアミド、セロハン、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これに限られるものではない。使用可能な熱可塑性プラスチックは、デュポン製のThivek等のポリエチレンの織布が含まれるが、これに限られるものではない。
【0030】
容器部材12を形成するために使用可能な熱硬化性プラスチックには、ポリイミド、エポキシ樹脂、及びそれらの混合物が含まれるが、これに限られるものではない。
【0031】
バッグオンコンテナタイプの組立体やバッグインコンテナタイプの組立体に使用可能な接着剤には、天然接着剤、合成接着剤、感圧接着剤、またはそれらの混合物が含まれるが、これに限られるものではない。使用する接着剤は、一般的に、華氏約0〜約300度の温度で接着することができ、この温度範囲は華氏約50〜約200度であるのが好ましく、華氏約72〜約125度であるのがより好ましい。
【0032】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体に用いる袋部材14に使用される材料は、通気性、非通気性、または半透性とすることができ、種々の材料から作製することができる。これらの材料には、金属、セルロース、熱可塑性プラスチック、及びそれらの積層体等の組み合わせが含まれるが、これに限られるものではない。
【0033】
袋部材14を形成するために使用可能な金属には、アルミニウム、スズ、銅、銀、金、及びそれらの積層体等の組み合わせを含むが、これに限られるものではない。金属は、約0.000001〜約0.003インチの厚さの金属箔の形式で使用することが可能であり、厚さは約0.0003〜約0.002インチであるのが好ましく、約0.00035〜約0.0007インチであるのがより好ましい。
【0034】
袋部材14を形成するために使用可能な熱可塑性プラスチックには、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリブチレン等のオレフィンと、それらの共重合体とが含まれるが、これに限られるものではない。袋部材14を形成するために使用可能な別の重合体には、ナイロン等のポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等のポリエステル等が含まれるが、これに限られるものではない。一般的に、袋部材14を形成するために使用する熱可塑性プラスチック材料の厚さは、約0.0005〜約0.0070インチであり、約0.001〜約0.006インチであるのが好ましく、約0.0015〜約0.005インチであるのがより好ましい。
【0035】
袋部材14を形成するために使用可能な積層体には、金属を熱可塑性プラスチックで連続的または非連続的に被覆した状態とした金属と熱可塑性プラスチックとの積層体が含まれる。微細穿孔を有する熱可塑性プラスチック、微細穿孔を有する金属、半透性の薄膜、及びそれらの組み合わせ等の透過性材料を袋部材14に使用してもよい。
【0036】
微細穿孔を有する熱可塑性プラスチック材料を用いる場合、袋部材14を形成するために使用する熱可塑性材料の厚さは、袋部材14を所望の形状にすることができるのに十分な厚さである。
【0037】
同じ参照番号は同じ要素を示している図1〜図9を参照すると、バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体が示されている。後述するバッグインコンテナタイプの組立体と同様に、バッグオンコンテナタイプの組立体に使用される容器部材12は、どのような所望の断面形状でもよい。容器部材12の断面形状には、長方形、正方形、六角形、円形、楕円形、及びそれらの組み合わせが含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0038】
容器部材12に切れ目を付けたり、または様々な位置にミシン目を入れて袋部材14が見えるようにしたり、容器部材12の上方に袋部材14が配置されているような場合に容器部材12内の中身に直接触れることができるようにしたりするため、容器部材12を開きやすくしてもよい。
【0039】
<P.9 L.29>
一例であって限定はされない例として、容器部材12の1箇所以上の部分に、垂直に切れ目またはミシン目が設けられる。1箇所以上の水平の切れ目またはミシン目を容器部材12に設けてもよい。垂直及び水平の切れ目またはミシン目を単独または組み合わせて用いることによって、容器部材12の中身に容易に触れることができる。水平及び垂直な切れ目またはミシン目は交差してもよい。この例示的な例において、切れ目またはミシン目は垂直方向や水平方向に設けられる。しかし、切れ目またはミシン目は、容器部材12における所望の任意の位置に配置できると理解すべきである。
【0040】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、接着剤、磁性体、及びVelcro(登録商標)のような面ファスナといった接合手段によって、袋部材14を容器部材12に固定することができる。接着剤による接合は、加熱するものでも、加熱しないものでもよい。バッグオンコンテナタイプの組立体では、接着剤は袋部材14の内面に付着しており、平らな状態、及び容器部材12が展開された状態のいずれの箱ブランクにおいても、容器部材12の外側に袋部14の内面が接着される。接着剤は容器部材12の選択部分、または容器部材12の表面全体に付着していてもよい。
【0041】
バッグオンコンテナタイプの組立体やバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用される容器部材12は、任意の所望の形状とすることができる。箱ブランク52等の箱ブランクを使用して容器部材12を製造する場合、箱ブランク52の縁部を薄く削いで縁曲げする処理を施してもよいし、若しくは縁曲げまたはフレーム処理を施して、むき出しの鋭利な縁部を最小限に抑えたり、脂肪/油や液体への耐久性を改善したりしてもよい。
【0042】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用する容器部材12は、様々な厚さの材料から形成することができる。使用する材料の厚さは、一般的に約0.003インチ以上である。
【0043】
容器部材12の形成に金属を使用する場合、金属の厚さは、約0.00025インチ〜約0.007インチとすることが可能であり、約0.0003〜約0.004インチであるのが好ましく、約0.00035〜約0.001インチであるのがより好ましい。
【0044】
容器部材12の形成に厚紙等のセルロースを使用する場合、厚紙の厚さは、約0.008〜約0.024インチとすることが可能であり、約0.010インチ〜約0.018インチであるのが好ましく、約0.012〜約0.016インチであるのがより好ましい。
【0045】
熱可塑性プラスチック及び熱硬化性プラスチックのいずれか1種以上のプラスチックを容器部材12の形成に使用する場合、プラスチックの厚さは、約0.0001〜約0.004インチとすることが可能であり、約0.0075〜約0.002インチであるのが好ましい。
【0046】
単一壁、二重壁、及び三重壁構造の他に、段ボール構造を容器部材12の形成に使用してもよい。容器部材12に使用可能な段ボール構造には、Aフルート、Bフルート、Cフルート、またはDフルート等といった段ボールの他に、マイクロフルートやEフルートが含まれるが、これに限られるものではない。段ボール構造には、厚紙と共に用いる鋼や、厚紙と共に用いるアルミ箔のように、波形に加工した金属を用いてもよい。
【0047】
容器部材12は、前壁18と、後壁20と、対向する側壁22、24と、複数のフラップ26、28、30とを備えた箱の形であるのが好ましい。フラップ26、28、30を内側へ折り曲げ、容器部材12の底壁を形成することができる。前壁18、後壁20、及び側壁22、24のそれぞれの上端部は外側の下方へ折り曲げ、ストリップ32、34等の取付用ストリップを形成することができる。ストリップ32、34は幅が異なっていてもよい。一般的に、容器部材12の前壁、後壁、または側壁のいずれか1つの幅に対して、ストリップ32、34の幅は、約0.01〜約50%であり、約0.05〜約20%であるのが好ましく、約5〜約10%であるのがより好ましい。ストリップ32、34は、それぞれ対応する壁の外表面まで折り曲げられてもよいし、糊等を用いてそれらの外表面に貼着されてもよい。
【0048】
もう1つの形態として、容器部材12は密封シールされた底面を有する箱の形であってもよい。密封シールされた底部は、米国特許第4185765号明細書に記載された手順によって作製されてもよく、当該明細書の教示内容はその全体を参照することによってここに組み入れられる。密封シールは、熱伝導ヒートシール、熱誘導シール、超音波シール、摩擦シール(drag sealing)、またはそれらの組み合わせによって形成してもよい。
【0049】
容器部材12のもう1つの実施形態として、図10に示すように、容器部材12は補強部材80を備えていてもよい。この実施形態の場合、例えば、容器部材12の対向する面18と面20とを結合するように補強部材80を配置してもよい。補強部材80は容器部材12と同じ材料か、または異なる材料で形成することができる。
【0050】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにも使用することができる袋部材14は、前壁36と後壁38とを備える。前壁36及び後壁38の上部は接合され、前壁36及び後壁38の下部は開口して下部開放型の袋部材14を形成する。この構造の場合、袋部材14は容器部材12の所望の位置を覆ってバッグオンコンテナタイプの組立体を作製するのに適している。また、この構成の場合、容器部材12の内部に袋部材14を固定するのにも適している。
【0051】
バッグオンコンテナ型組立体及びバッグインコンテナ型組立体のいずれにおいても、袋部材14の前壁36は容器部材12に取り付けるための下端部40を有していてもよい。同様に、バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、袋部材14の後壁38は容器部材12に取り付けるための下端部42を有していてもよい。
【0052】
図1はバッグオンコンテナタイプの組立体10を示しており、当該組立体10は袋部材14と共に容器部材12を備え、袋部材14は容器部材12の外側の上部に配置されている。袋部材14は、容器部材12の外側の一部を覆って配置されてもよいし、容器部材12の外側全体を覆って配置されてもよい。袋部材14は再密封可能でもよいし、再密封できなくてもよいが、再密封可能であるのが好ましい。袋部材14は通気性を有していてもよいし通気性がなくてもよいが、通気性がないのが好ましい。
【0053】
袋部材14が再密封可能な場合、容器部材12から品物を何度も取り出せるよう、袋部材14を開いたり再密封したりすることができる。袋部材14が再密封可能な場合、再密封可能な封止部16によって袋部材14を密封し直してもよい。再密封可能な封止部16としてジッパーを使用する場合、ジッパーは、押圧して閉めるジッパーやスライド可能なタイプのジッパーのいずれか1種以上であってもよい。ジッパー等の封止部は、袋部材14が開けやすくなるように、袋部材14の全長、全幅、または全高にわたって配置されてもよい。また、再密封可能な封止部は、袋部材14の1箇所以上の角等、袋部材14の任意の位置に配置することが可能である。
【0054】
バッグオンコンテナタイプの組立体の製造に使用する場合、袋部材14は、密封可能でなくてもよいし、再密封可能であってもよいが、再密封可能であることが好ましい。袋部材14を再密封できる場合、図9に示すように袋部材14の1箇所以上の角部だけでなく袋部材14の上部等、袋部材14の所望の位置で袋部材14に再密封可能な封止部16を適用することができる。
【0055】
ジッパー等の再密封可能な封止部は、容器部材12の左側または右側のいずれか1箇所以上に配置されてもよい。袋部材14を開口させて容器部材12から品物を取り出すための注ぎ口タイプの開口部を形成可能となるように再密封可能な封止部を配置してもよい。
【0056】
ヒートシールや接着等の様々な方法によって、袋部材14を容器部材12に固定してもよい。箱ブランク52等の箱ブランクから形成された容器部材12に袋部材14を接合する場合、容器部材12が図3に示すような平らな状態のような箱ブランクである間に、容器部材12のストリップ32、34に袋部材14の下端部40、42を密封接合してもよい。
【0057】
バッグオンコンテナタイプの組立体の製造中等に、図3に示すように、袋部材14の下端部40、42をヒートシール等によって箱ブランク52に接合してもよい。その後、箱ブランクは立体化されて、底部フラップ26、28,30が折り曲げられ、互いに固定されて容器部材12を形成する。
【0058】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用される容器部材12の内面の一部または全部、例えばストリップ32、34を形成するそれらの部分は、保護剤、接着剤、またはそれらの組み合わせ等の材料で被覆してもよい。使用可能な保護剤には、ポリエチレンまたはその共重合体等の熱可塑性プラスチックが含まれるが、これに限定されない。容器部材12の内面がポリエチレン等の熱可塑性プラスチックで被覆されていると、熱可塑性プラスチックが付着したストリップ32、34等のストリップの露出面を袋部材14への接着に使用可能である。
【0059】
容器部材12の形成に使用される箱ブランク52の外側の一部または全体は、ポリエチレンまたはその共重合体といった熱可塑性プラスチック等の保護剤により被覆されてもよい。当該保護剤は、容器部材12の中身をさらに保護するように機能したり、容器部材12に袋部材14をヒートシール接合することができるようにしたりすることができる。
【0060】
バッグオンコンテナタイプの組立体を形成する場合、袋部材14は容器部材12の外側で熱収縮させてもよい。この場合、ポリプロピレンまたはその共重合体等の熱収縮性材料から袋部材14を形成することができる。熱収縮材料は、1種以上の接着剤と共に用いてもよく、熱収縮材料に接着剤を塗布したり、または図7に概略を図示するように、容器部材12の外側に接着剤を塗布したりすることができる。
【0061】
図7に概略を図示するように、バッグオンコンテナタイプの組立体を製造する際、袋部材14は容器部材12の上部を覆って配置され、次に袋部材14と容器部材12とが加熱されることにより容器部材12の外側で袋部材14を収縮させる。
【0062】
バッグインコンテナタイプの組立体の製造に使用する場合、袋部材14は、密封可能でなくても、再密封可能であってもよいが、再密封可能であることが好ましい。袋部材14が再密封可能である場合、袋部材14の上部や図9に示すような袋部材14の1箇所以上の角部だけではなく、袋部材14の上部等、袋部材14の所望の位置で袋部材14に再密封可能な封止部16を用いることができる。
【0063】
容器部材12の1つ以上の内面の一部、または容器部材12の内面全体に袋部材14を接着して、バッグインコンテナタイプの組立体100を形成してもよい。バッグインコンテナタイプの組立体100に袋部材14を使用する場合、袋部材14の上部は、容器部材12の上面の上方において延設されるようにしてもよい。また、袋部材14の上部は、容器部材12の上部と同一平面上にあってもよく、または容器部材12の上部より下方にあってもよい。バッグインコンテナタイプの組立体100に袋部材14を使用する場合、袋部材14の底部は容器部材12の底部まで延設される。
【0064】
バッグインコンテナタイプの組立体に容器部材12を使用する場合、容器部材12から品物を取り出すために、容器部材12の様々な部分を開封し、容器部材12内の袋部材14を露出させてもよい。袋部材14を覆って容器部材12を再度密封してもよい。容器部材12の再密封は、ゴムタイプの接着剤、有機の共重合体の接着剤、アクリル性の接着剤、またはそれらの混合物といった、低接着性の接着剤等の接着剤によって行うことができる。容器部材12の所望の位置での再密封が求められる場合に、これらの接着剤を容器部材12の当該所望の位置に塗布することができる。
【0065】
バッグオンコンテナタイプの組立体やバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、再密封可能な袋部材14に再密封可能な封止部16を用いる場合、当該再密封可能な封止部16は、ジッパー、磁性体、粘着テープ、Velcro(登録商標)等の面ファスナ、またはそれらの組み合わせ等、幅広い形式とすることができる。袋部材14に使用されるジッパーは、容器の構成のタイプや容器の構成に使用される容器部材12に収容しようとする品物に応じて、押圧して閉めるタイプ、スライドタイプ、またはそれらの組み合わせ等とすることができる。押圧して閉めるタイプのジッパーやスライドタイプのジッパーファスナーは、Zip−Pak社やPactiv社から入手可能である。
【0066】
図6及び図7は、箱の形の容器部材12と、容器部材12の上に配置された袋部材14とを含む、バッグオンコンテナタイプの組立体10を製造する工程の概略図である。図6に示すように、バッグオンコンテナタイプの組立体を製造する際には、袋形成材料のロール44、46が、箱ブランク52上の袋部材14の前壁36と後壁38とを形成するために使用されて配置される。ジッパー等の封止部16の雄型部材48及び雌型部材50は、袋形成材料のロール44、46に配置される。上端が折り曲げられてストリップ32、34が形成される箱ブランク52は、袋形成材料のロール44、46の下端部に配置される。
【0067】
袋形成材料のロール44、46と箱ブランク52とを配置した後、対向したヒートシールダイス54、56を使用し、封止部16の雄型部材48及び雌型部材50を、ロール44、46によって供給される袋形成部材にヒートシール接合する。ヒートシールダイス54、56により、箱ブランク52のストリップ32、34に存在する接着剤、熱可塑性プラスチックの被覆、またはそれらの組み合わせのいずれであっても、ロール44、46によって供給される袋形成材料のヒートシール接合が可能となる。容器部材12は、図10に示すような補強材80等の補強部材を含むようにしてもよい。この場合、図10Aに示すように、容器部材12は箱ブランク52Aを用いて作製してもよい。補強材80は、箱ブランク52の所望の位置に配置することができる。次に、袋部材14は容器部材12に固定され、バッグオンコンテナタイプの組立体が形成される。バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用される容器部材12を袋部材14に接合するために接着を使用する場合、接着剤は全体を被覆して塗布してもよいし、所望のパターンで塗布してもよい。袋部材14の容器部材12へのヒートシール接合は、華氏約200〜約450度で行うことが可能であり、華氏約250〜約425度で行うのが好ましく、華氏約300〜約400度で行うのがより好ましい。ヒートシール接合は、約0.1〜約2秒間で行うことが可能であり、約0.3〜約1秒間で行うのが好ましく、約0.5〜約0.75秒間で行うのがより好ましい。ヒートシール接合は1つの工程または複数の工程で行うことが可能であるが、1つの工程で行われるのが好ましい。ヒートシール接合は、熱伝導、熱誘導、超音波振動、及びこれらの組み合わせ等、公知の技術によって熱を発生させて行ってもよい。ヒートシール接合は、加熱ローラの使用等、熱伝導によって行われるのが好ましい。加熱ローラを用いる場合、ヒートシール接合する間に加えられる圧力は、約5〜約1000PSIとすることが可能であり、約50〜約700PSIとするのが好ましく、約150〜約500PSIとするのがより好ましい。
【0068】
図7に示すように、レーザ、機械的な刃物、またはそれらの組み合わせ等の切断手段、好ましくはナイフブレード58、60等の機械的な刃物を使用し、ロール44、46によって供給される袋形成材料を切断して袋部材14を形成することができる。その後、箱ブランク52を立体化し、ホッパー64等の供給手段を介して供給される製品62で満たす。
【0069】
図11に概略を図示するように、バッグインコンテナタイプの組立体を製造する際、袋部材14はマンドレル90上に配置される。袋部材14は、再密封可能な封止部16を備えるのが好ましい。マンドレル90は容器部材12の内側に適合可能な形状である。袋部材14の下端部40、42等には、接着剤が設けられてもよい。袋部材14にある接着剤の代わりまたは当該接着剤に加えて、容器部材12の内面を、熱可塑性プラスチック、接着剤、またはそれらの組み合わせ等の、接着可能な材料で被覆してもよい。
【0070】
製造過程において、マンドレルに据えられている間、容器部材12に圧力を加えてもよい。圧力の大きさは、袋部材14に対するマンドレル90の温度だけではなく、容器部材12に使用される材料にも応じて変えるようにしてもよい。しかしながら、付加する圧力や時間は、容器部材12をマンドレル90の形状に密接に適合させ、袋部材14を容器部材12の内面の少なくとも一部に接着させれば十分である。一般的に、マンドレル90の温度は、華氏約200〜約450度であり、華氏約250〜約425度であるのが好ましく、華氏約300〜約400度であるのがより好ましい。圧力は、約5〜約1000PSIであり、約50〜約700PSIであるのが好ましく、約150〜約500PSIであるのがより好ましい。圧力は、約0.1〜約2秒間加えられ、約0.3〜約1秒間加えられるのが好ましく、約0.5〜約0.75秒間加えられるのがより好ましい。マンドレル90は加熱されても冷却されてもよいが、加熱されるのが好ましい。マンドレル90は、加熱または冷却せずに使用してもよい。加熱の際にマンドレル90を拡大させ、熱可塑性プラスチックで被覆されている部分等、容器部材12の内面の少なくとも一部に袋部材14が容易に接着できるようにしてもよい。また、袋部材14を接着剤で被覆し、マンドレル90上に設置された袋部材14上に容器部材12を配置することによって、袋部材14を容器部材12の内面に接着してもよい。
【0071】
代わりに、まず始めに、ジッパータイプの封止部のような封止手段を備えるのが好ましい袋部材14を箱ブランクの内面に固定し、その後、箱ブランクのサイドシームに糊を塗布して、容器部材12内の所望の位置に袋部材14を固定することによって、バッグインコンテナタイプの組立体を作製してもよい。次に、箱ブランクの対向する面が、互いに折り曲げられて固定されるようにしてもよい。容器部材12には、上部フラップを設けずに、袋部材14が容器部材12を越えて延設できるようにしてもよい。容器部材12が上部フラップを有する実施形態、及び上部フラップがない実施形態のいずれかにおいても、袋部材14が容器部材12内に折り返されていてもよい。容器部材12が上部フラップを含む場合、これらのフラップを閉じて、容器部材内に袋部材14を封入するようにしてもよい。
【0072】
本発明のバッグオンコンテナタイプの組立体は、容器部材12内の袋部材14中にある製品への水蒸気等のガスの浸透に対して、非常に高い水準の防護を達成することができる。実証のため、バッグオンコンテナ組立体は、長方形断面を有した箱状をなし、ヒートシール接合された底面を有する容器部材12の外側に、再密封可能な袋部材14を接着することによってバッグオンコンテナ組立体を作製した。
【0073】
ガスの浸透に対抗して得られる保護の実例として、バッグオンコンテナ組立体は1PSIの気圧で与圧される。注入針を介した供給に対し、高精度調整器及びインライン式流量計によって空気の流れを制御する。注入針の周囲で起こりうる漏出を最小限に抑えるために、粘着性の泡を使用する。バッグオンコンテナ組立体の袋部材を、1PSIの内圧となるよう、供給された空気圧により膨張させた。0〜30L/hの範囲で表示する流量計の表示は約0に低下し、気密シールが達成されていることを確認した。このような流量の低下は、公知の包装では達成不可能な保護の水準を示すものである。
【技術分野】
【0001】
本発明は包装及び容器に関し、特に、容器及び袋の結合体、並びにその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
シリアル等の食品や、他の多くの製品を含む流動性の有形物が、箱等の包装で長年販売されてきた。このような包装は、製品を腐敗や物理的損傷から保護するので必要なものである。これらの包装は、輸送の際や棚に陳列する際に容易に積み重ねることもできる。箱等の包装では、当該箱の中に製品を収納するインナーバッグを用いる。当該インナーバッグを開封して所望の量の製品を取り出した後、通常インナーバッグの上部を折り畳むことによってインナーバッグを封じ直す。しかしながら、このようなインナーバッグは大抵開封するのが難しく、効果的に封じ直すことがほとんどできない。
【0003】
近年、箱の内側ではなく箱の外側に袋があるという製品が提案されている。特許文献1では、閉じることの可能なジッパー付きの上部を有した、ビニール袋内に挿入された厚紙製の箱が開示されている。箱は折り畳まれた状態で挿入され、箱に物を入れるときに、箱が開口状態に操作される。これにより、箱全体が袋の中にあるために使用中に問題が生じることがあり、箱を開けようとする際に箱を傷つけてしまうことがある。
【0004】
特許文献2は、厚紙製の箱を再密封するためのジッパー付きビニール袋ボックスカバーに注目したものである。このジッパー付きビニール袋は、箱の上部に置かれる。このプラスチックバッグは、開口した下端部と、プラスチックバッグの下端部に沿って設けられ、箱にビニール袋を固定する弾性ストリップとを有する。このような構成によって効果的な密封が行えるとは思えない。
【0005】
同様の構成が特許文献3に示されている。図9Bに示されるその実施形態では、バッグの下端部には、バッグの底部に接着剤のストリップが設けられている。これにより、場合によってはより良好な密封が得られるかもしれないが、この密封はインナーバッグの封止を少しも可能とするものではないし、紙箱の他端での封止を改善するものでもない。その結果、紙箱の中の製品は、湿気や酸素の侵入による腐敗からあまり保護されない状態のままとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6908422号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0194386号明細書
【特許文献3】米国特許第7160029号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、効果的に容器を密封できる容器及び袋の結合体が必要である。また、袋を開封した後に再密封可能な容器及び袋の結合体も必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の形態として、容器部材と再密封可能であるのが好ましい袋部材とを含む容器を備え、容器部材上に袋部材を配置して、バッグオンコンテナタイプの組立体を形成する。
【0009】
第2の形態として、容器部材内に袋部材を配置して、バッグインコンテナタイプの組立体を形成してもよい。
【0010】
バッグオンコンテナタイプの組立体とバッグインコンテナタイプの組立体とのいずれにおいても、容器部材は筒状の容器や箱形の容器等、どのような所望の形状であってもよい。容器部材は、前壁と、後壁と、対向する1対の側壁と、複数のフラップとを含む箱の形状であるのが好ましい。組み立てられたときに箱容器の底壁を形成するような複数のフラップを含む箱ブランクから、箱を形成してもよい。フラップだけでなく、前壁と後壁と側壁とを組み立てて箱形の容器を形成してもよい。
【0011】
一形態において、容器部材が箱状をなす場合、箱の前壁と後壁と側壁とのそれぞれの上端部は外側下方へ折り曲げられて、これら箱の壁面の上端部の内面が、箱ブランクの外方に向くストリップを形成できるようにしてもよい。これらの外向きストリップには、熱可塑性プラスチックの被覆、接着剤の被覆、またはそれらの組み合わせ等の1つ以上の被覆を施し、袋部材を箱ブランクのストリップに固定しやすくして、バッグオンコンテナタイプの組立体を形成するようにしてもよい。
【0012】
一形態として、バッグオンコンテナ組立体を開示する。当該バッグオンコンテナ組立体は、容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有する再密封可能な袋部材とを備え、容器部材は、当該容器部材の内部に至る開口を形成するように構成された入口部を有し、袋部材の前記開口端部は、容器部材の入口部を覆って容器部材の外側に固定され、袋部材は、容器部材と袋部材との間の気密シールを達成する接合手段によって、容器部材に固定される。袋部材の閉塞端部は、袋部材の閉塞端部を再密封可能な封止手段を含んでいてもよい。封止手段は、ジッパー等の所定の長さの直線状のファスナーであってもよい。
【0013】
バッグオンコンテナ組立体の袋部材は、気密シールを実現するヒートシール接合等によって袋部材を容器部材に固定可能とする接着剤を保持した下端部を有していてもよい。
【0014】
バッグオンコンテナ組立体の容器部材は、前壁と、後壁と、側壁とを有する箱状をなしていてもよく、前壁と、後壁と、側壁とのそれぞれの上端部は外側下方へ折り曲げられ、それによってそれぞれの上端部の少なくとも1つの内面には、熱可塑性プラスチックの被覆を有する1つ以上のストリップが設けられ、1箇所以上のストリップに袋部材をヒートシール接合することが可能となる。
【0015】
もう1つの形態において、本発明は、容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有する再密封可能な袋部材とを備えるバッグインコンテナ組立体に関する。容器部材は、当該容器部材の内部に至る開口を形成するように構成された入口部を有し、袋部材の開口端部は、容器部材の入口部内の内面の少なくとも1つに固定されてもよい。袋部材の閉塞端部は、袋部材の閉塞端部を再密封可能なジッパー等の封止手段を有していてもよい。ジッパーは袋部材の閉塞端部の角部に配置されてもよい。袋部材は、袋部材をヒートシール接合等によって容器部材の内面に固定可能とする接着剤を保持した下端部を有していてもよい。袋部材の下端部は、容器部材の底面上方にある容器部材の内面に固定されてもよい。
【0016】
さらなる形態として、本発明は、前壁と、後壁と、対向する1対の側壁と、底壁を形成可能な複数のフラップとを有し、前壁、後壁、及び側壁が上端部と下端部と内面と外面とを有した容器部材を形成するのに適した箱ブランクを準備することによりバッグオンコンテナ組立体を形成する方法に関する。袋部材は開口端部と閉塞端部とを備え、下方に向かって延びる前壁と後壁とを有し、箱ブランクが平面状態になっているとき、袋部材が箱ブランクの外側に密封接合され、その後、箱ブランクを立体化してバッグオンコンテナ組立体を形成する。袋部材は、袋部材の閉塞端を再密封可能なジッパー等の封止手段を備えていてもよい。ジッパーは、袋部材の角部に配置されてもよい。
【0017】
さらに別の形態において、本発明はバッグインコンテナ組立体を形成する方法に関する。この方法は、袋部材と容器部材とをその上部で支持するのに適したマンドレルを準備し、マンドレルの上に袋部材を配置し、マンドレル上の袋部材を覆って容器部材を配置し、容器部材に圧力を加えて袋部材と容器部材とを接合し、バッグインコンテナ組立体を生成する。
【0018】
本発明を要約したが、後述の詳細な説明を参照することにより、さらに本発明を説明する。
【発明の効果】
【0019】
バッグオンコンテナタイプの組立体またはバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、容器部材と袋部材とを備えた容器は、同じサイズの従来型の容器より大きな
製品梱包体積を達成することが可能となる。これにより、パレットの使用量、トラックの使用量、及び製品出荷の際のエネルギー消費量を低減することが可能となる。
【0020】
バッグオンコンテナタイプの組立体またはバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、容器部材と袋部材とを備える容器は、年間約1〜約2g程度の低さまで湿気の侵入の防護を達成可能にする。
【0021】
本発明の別の特徴や利点は、図面と共に以下に述べる好ましい実施形態の詳細な説明から容易に明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】袋部材を容器部材の上方に配置してバッグオンコンテナタイプの組立体を形成する配置構成の、容器部材と袋部材とを備えた容器の実施形態の前面斜視図である。
【図2】箱ブランクの上部で外方に向かって延びるストリップを示す、箱型の容器部材の製造に使用する箱ブランクの斜視図である。
【図3】バッグオンコンテナタイプの組立体の製造に使用する、平面の状態の箱ブランクの上部に装着した袋の正面図である。
【図4】容器部材の上部に袋部材を貼着したバッグオンコンテナタイプの組立体の正面図である。
【図5】図4に示したバッグオンコンテナタイプの組立体の側面図である。
【図6】バッグオンコンテナタイプの組立体の製造過程を示す概略図である。
【図7】バッグオンコンテナタイプの組立体の製造過程を示す概略図である。
【図8】バッグインコンテナタイプの組立体を示す図である。
【図9A】封止部材が袋部材の角部に配置された袋部材を示す図である。
【図9B】封止部材が袋部材の角部に配置された袋部材を示す図である。
【図9C】封止部材が袋部材の角部に配置された袋部材を示す図である。
【図10】内部補強部材を備える容器部材を代替の実施形態として示す図である。
【図10A】図10に示す容器部材の製造に使用する補強部材を備える箱ブランクを示す図である。
【図11】バッグインコンテナタイプの容器組立体の製造過程を示す概略図である。
【図12】バッグインコンテナタイプの組立体を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の様々な特徴を例示する目的で、好ましい形態を図面に示す。但し、本発明は、図面に示された厳密な配置に限定されるものではない。
【0024】
本明細書では、「袋部材」という言葉は、一端を密閉接合することができる材料から形成されることで、閉塞端と開口端とを有する入れ物を意味するということである。
【0025】
本明細書では、気密シールという言葉は、袋及び容器間のシール部分と大気との間のガス交換が0.1リットル/年未満であることを意味するということである。
【0026】
本発明のバッグオンコンテナ組立体及びバッグインコンテナ組立体の実施形態や変形例において、幅広い種類の材料を使用することが可能である。バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体に使用される容器部材12の製造に使用可能な材料には、セルロース、金属、合成樹脂、並びにこれら材料のうちの1種以上の積層体等、これら材料の組み合わせが含まれるが、これに限定されるものではない。積層体は2層以上からなるようにすることができる。容器部材12に使用される材料は、遮断性を高めるために、金属被覆してもよいし、ガラスで被覆してもよいし、または別の方法で処理してもよい。
【0027】
容器部材12を形成するために使用可能な金属には、アルミニウム、鉄鋼等の鉄合金、スズ、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これに限られるものではない。容器部材12を形成するために使用可能なセルロースには、ボール紙、厚紙、及びセロハン等のセルロースやそれらの組み合わせを含むが、これに限られるものではない。セルロースは1種以上の熱可塑性プラスチック等からなる1種以上の被覆材で被覆されていてもよい。
【0028】
被覆材として使用可能な熱可塑性プラスチックには、ポリエチレン、ポリブチレン、及びポリプロピレン等のオレフィン、並びにそれらの共重合体と、亜鉛、ナトリウム、マグネシウム、及びリチウム等の金属塩により部分的に中和された酸性基を含むエチレン共重合体等のイオノマーと、それらの組み合わせとが含まれるが、これに限られるものではない。これらのイオノマーはSurlyn(商標)という商品名でデュポンから入手できる。厚紙やボール紙等のセルロース材を被覆する熱可塑性プラスチック等の膜厚は、約0.0001〜約0.004インチの範囲で変更可能であり、約0.0003〜約0.003インチの範囲であるのが好ましく、約0.0005〜約0.002インチの範囲であるのがより好ましい。
【0029】
容器部材12を形成するために使用可能なプラスチックには、熱可塑性プラスチックや熱硬化性プラスチックが含まれるが、これに限られるものではない。容器部材12を形成するために使用できる熱可塑性プラスチックには、ポリエチレン、ポリブチレン、及びポリプロピレン等のオレフィンやそれらの共重合体も含まれるが、これに限られるものではない。使用可能な別の重合体には、ナイロン、ポリエステル、ポリビニルカーボネート等のポリアミド、セロハン、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これに限られるものではない。使用可能な熱可塑性プラスチックは、デュポン製のThivek等のポリエチレンの織布が含まれるが、これに限られるものではない。
【0030】
容器部材12を形成するために使用可能な熱硬化性プラスチックには、ポリイミド、エポキシ樹脂、及びそれらの混合物が含まれるが、これに限られるものではない。
【0031】
バッグオンコンテナタイプの組立体やバッグインコンテナタイプの組立体に使用可能な接着剤には、天然接着剤、合成接着剤、感圧接着剤、またはそれらの混合物が含まれるが、これに限られるものではない。使用する接着剤は、一般的に、華氏約0〜約300度の温度で接着することができ、この温度範囲は華氏約50〜約200度であるのが好ましく、華氏約72〜約125度であるのがより好ましい。
【0032】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体に用いる袋部材14に使用される材料は、通気性、非通気性、または半透性とすることができ、種々の材料から作製することができる。これらの材料には、金属、セルロース、熱可塑性プラスチック、及びそれらの積層体等の組み合わせが含まれるが、これに限られるものではない。
【0033】
袋部材14を形成するために使用可能な金属には、アルミニウム、スズ、銅、銀、金、及びそれらの積層体等の組み合わせを含むが、これに限られるものではない。金属は、約0.000001〜約0.003インチの厚さの金属箔の形式で使用することが可能であり、厚さは約0.0003〜約0.002インチであるのが好ましく、約0.00035〜約0.0007インチであるのがより好ましい。
【0034】
袋部材14を形成するために使用可能な熱可塑性プラスチックには、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリブチレン等のオレフィンと、それらの共重合体とが含まれるが、これに限られるものではない。袋部材14を形成するために使用可能な別の重合体には、ナイロン等のポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等のポリエステル等が含まれるが、これに限られるものではない。一般的に、袋部材14を形成するために使用する熱可塑性プラスチック材料の厚さは、約0.0005〜約0.0070インチであり、約0.001〜約0.006インチであるのが好ましく、約0.0015〜約0.005インチであるのがより好ましい。
【0035】
袋部材14を形成するために使用可能な積層体には、金属を熱可塑性プラスチックで連続的または非連続的に被覆した状態とした金属と熱可塑性プラスチックとの積層体が含まれる。微細穿孔を有する熱可塑性プラスチック、微細穿孔を有する金属、半透性の薄膜、及びそれらの組み合わせ等の透過性材料を袋部材14に使用してもよい。
【0036】
微細穿孔を有する熱可塑性プラスチック材料を用いる場合、袋部材14を形成するために使用する熱可塑性材料の厚さは、袋部材14を所望の形状にすることができるのに十分な厚さである。
【0037】
同じ参照番号は同じ要素を示している図1〜図9を参照すると、バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体が示されている。後述するバッグインコンテナタイプの組立体と同様に、バッグオンコンテナタイプの組立体に使用される容器部材12は、どのような所望の断面形状でもよい。容器部材12の断面形状には、長方形、正方形、六角形、円形、楕円形、及びそれらの組み合わせが含まれるが、それらに限定されるものではない。
【0038】
容器部材12に切れ目を付けたり、または様々な位置にミシン目を入れて袋部材14が見えるようにしたり、容器部材12の上方に袋部材14が配置されているような場合に容器部材12内の中身に直接触れることができるようにしたりするため、容器部材12を開きやすくしてもよい。
【0039】
<P.9 L.29>
一例であって限定はされない例として、容器部材12の1箇所以上の部分に、垂直に切れ目またはミシン目が設けられる。1箇所以上の水平の切れ目またはミシン目を容器部材12に設けてもよい。垂直及び水平の切れ目またはミシン目を単独または組み合わせて用いることによって、容器部材12の中身に容易に触れることができる。水平及び垂直な切れ目またはミシン目は交差してもよい。この例示的な例において、切れ目またはミシン目は垂直方向や水平方向に設けられる。しかし、切れ目またはミシン目は、容器部材12における所望の任意の位置に配置できると理解すべきである。
【0040】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、接着剤、磁性体、及びVelcro(登録商標)のような面ファスナといった接合手段によって、袋部材14を容器部材12に固定することができる。接着剤による接合は、加熱するものでも、加熱しないものでもよい。バッグオンコンテナタイプの組立体では、接着剤は袋部材14の内面に付着しており、平らな状態、及び容器部材12が展開された状態のいずれの箱ブランクにおいても、容器部材12の外側に袋部14の内面が接着される。接着剤は容器部材12の選択部分、または容器部材12の表面全体に付着していてもよい。
【0041】
バッグオンコンテナタイプの組立体やバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用される容器部材12は、任意の所望の形状とすることができる。箱ブランク52等の箱ブランクを使用して容器部材12を製造する場合、箱ブランク52の縁部を薄く削いで縁曲げする処理を施してもよいし、若しくは縁曲げまたはフレーム処理を施して、むき出しの鋭利な縁部を最小限に抑えたり、脂肪/油や液体への耐久性を改善したりしてもよい。
【0042】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用する容器部材12は、様々な厚さの材料から形成することができる。使用する材料の厚さは、一般的に約0.003インチ以上である。
【0043】
容器部材12の形成に金属を使用する場合、金属の厚さは、約0.00025インチ〜約0.007インチとすることが可能であり、約0.0003〜約0.004インチであるのが好ましく、約0.00035〜約0.001インチであるのがより好ましい。
【0044】
容器部材12の形成に厚紙等のセルロースを使用する場合、厚紙の厚さは、約0.008〜約0.024インチとすることが可能であり、約0.010インチ〜約0.018インチであるのが好ましく、約0.012〜約0.016インチであるのがより好ましい。
【0045】
熱可塑性プラスチック及び熱硬化性プラスチックのいずれか1種以上のプラスチックを容器部材12の形成に使用する場合、プラスチックの厚さは、約0.0001〜約0.004インチとすることが可能であり、約0.0075〜約0.002インチであるのが好ましい。
【0046】
単一壁、二重壁、及び三重壁構造の他に、段ボール構造を容器部材12の形成に使用してもよい。容器部材12に使用可能な段ボール構造には、Aフルート、Bフルート、Cフルート、またはDフルート等といった段ボールの他に、マイクロフルートやEフルートが含まれるが、これに限られるものではない。段ボール構造には、厚紙と共に用いる鋼や、厚紙と共に用いるアルミ箔のように、波形に加工した金属を用いてもよい。
【0047】
容器部材12は、前壁18と、後壁20と、対向する側壁22、24と、複数のフラップ26、28、30とを備えた箱の形であるのが好ましい。フラップ26、28、30を内側へ折り曲げ、容器部材12の底壁を形成することができる。前壁18、後壁20、及び側壁22、24のそれぞれの上端部は外側の下方へ折り曲げ、ストリップ32、34等の取付用ストリップを形成することができる。ストリップ32、34は幅が異なっていてもよい。一般的に、容器部材12の前壁、後壁、または側壁のいずれか1つの幅に対して、ストリップ32、34の幅は、約0.01〜約50%であり、約0.05〜約20%であるのが好ましく、約5〜約10%であるのがより好ましい。ストリップ32、34は、それぞれ対応する壁の外表面まで折り曲げられてもよいし、糊等を用いてそれらの外表面に貼着されてもよい。
【0048】
もう1つの形態として、容器部材12は密封シールされた底面を有する箱の形であってもよい。密封シールされた底部は、米国特許第4185765号明細書に記載された手順によって作製されてもよく、当該明細書の教示内容はその全体を参照することによってここに組み入れられる。密封シールは、熱伝導ヒートシール、熱誘導シール、超音波シール、摩擦シール(drag sealing)、またはそれらの組み合わせによって形成してもよい。
【0049】
容器部材12のもう1つの実施形態として、図10に示すように、容器部材12は補強部材80を備えていてもよい。この実施形態の場合、例えば、容器部材12の対向する面18と面20とを結合するように補強部材80を配置してもよい。補強部材80は容器部材12と同じ材料か、または異なる材料で形成することができる。
【0050】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにも使用することができる袋部材14は、前壁36と後壁38とを備える。前壁36及び後壁38の上部は接合され、前壁36及び後壁38の下部は開口して下部開放型の袋部材14を形成する。この構造の場合、袋部材14は容器部材12の所望の位置を覆ってバッグオンコンテナタイプの組立体を作製するのに適している。また、この構成の場合、容器部材12の内部に袋部材14を固定するのにも適している。
【0051】
バッグオンコンテナ型組立体及びバッグインコンテナ型組立体のいずれにおいても、袋部材14の前壁36は容器部材12に取り付けるための下端部40を有していてもよい。同様に、バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、袋部材14の後壁38は容器部材12に取り付けるための下端部42を有していてもよい。
【0052】
図1はバッグオンコンテナタイプの組立体10を示しており、当該組立体10は袋部材14と共に容器部材12を備え、袋部材14は容器部材12の外側の上部に配置されている。袋部材14は、容器部材12の外側の一部を覆って配置されてもよいし、容器部材12の外側全体を覆って配置されてもよい。袋部材14は再密封可能でもよいし、再密封できなくてもよいが、再密封可能であるのが好ましい。袋部材14は通気性を有していてもよいし通気性がなくてもよいが、通気性がないのが好ましい。
【0053】
袋部材14が再密封可能な場合、容器部材12から品物を何度も取り出せるよう、袋部材14を開いたり再密封したりすることができる。袋部材14が再密封可能な場合、再密封可能な封止部16によって袋部材14を密封し直してもよい。再密封可能な封止部16としてジッパーを使用する場合、ジッパーは、押圧して閉めるジッパーやスライド可能なタイプのジッパーのいずれか1種以上であってもよい。ジッパー等の封止部は、袋部材14が開けやすくなるように、袋部材14の全長、全幅、または全高にわたって配置されてもよい。また、再密封可能な封止部は、袋部材14の1箇所以上の角等、袋部材14の任意の位置に配置することが可能である。
【0054】
バッグオンコンテナタイプの組立体の製造に使用する場合、袋部材14は、密封可能でなくてもよいし、再密封可能であってもよいが、再密封可能であることが好ましい。袋部材14を再密封できる場合、図9に示すように袋部材14の1箇所以上の角部だけでなく袋部材14の上部等、袋部材14の所望の位置で袋部材14に再密封可能な封止部16を適用することができる。
【0055】
ジッパー等の再密封可能な封止部は、容器部材12の左側または右側のいずれか1箇所以上に配置されてもよい。袋部材14を開口させて容器部材12から品物を取り出すための注ぎ口タイプの開口部を形成可能となるように再密封可能な封止部を配置してもよい。
【0056】
ヒートシールや接着等の様々な方法によって、袋部材14を容器部材12に固定してもよい。箱ブランク52等の箱ブランクから形成された容器部材12に袋部材14を接合する場合、容器部材12が図3に示すような平らな状態のような箱ブランクである間に、容器部材12のストリップ32、34に袋部材14の下端部40、42を密封接合してもよい。
【0057】
バッグオンコンテナタイプの組立体の製造中等に、図3に示すように、袋部材14の下端部40、42をヒートシール等によって箱ブランク52に接合してもよい。その後、箱ブランクは立体化されて、底部フラップ26、28,30が折り曲げられ、互いに固定されて容器部材12を形成する。
【0058】
バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用される容器部材12の内面の一部または全部、例えばストリップ32、34を形成するそれらの部分は、保護剤、接着剤、またはそれらの組み合わせ等の材料で被覆してもよい。使用可能な保護剤には、ポリエチレンまたはその共重合体等の熱可塑性プラスチックが含まれるが、これに限定されない。容器部材12の内面がポリエチレン等の熱可塑性プラスチックで被覆されていると、熱可塑性プラスチックが付着したストリップ32、34等のストリップの露出面を袋部材14への接着に使用可能である。
【0059】
容器部材12の形成に使用される箱ブランク52の外側の一部または全体は、ポリエチレンまたはその共重合体といった熱可塑性プラスチック等の保護剤により被覆されてもよい。当該保護剤は、容器部材12の中身をさらに保護するように機能したり、容器部材12に袋部材14をヒートシール接合することができるようにしたりすることができる。
【0060】
バッグオンコンテナタイプの組立体を形成する場合、袋部材14は容器部材12の外側で熱収縮させてもよい。この場合、ポリプロピレンまたはその共重合体等の熱収縮性材料から袋部材14を形成することができる。熱収縮材料は、1種以上の接着剤と共に用いてもよく、熱収縮材料に接着剤を塗布したり、または図7に概略を図示するように、容器部材12の外側に接着剤を塗布したりすることができる。
【0061】
図7に概略を図示するように、バッグオンコンテナタイプの組立体を製造する際、袋部材14は容器部材12の上部を覆って配置され、次に袋部材14と容器部材12とが加熱されることにより容器部材12の外側で袋部材14を収縮させる。
【0062】
バッグインコンテナタイプの組立体の製造に使用する場合、袋部材14は、密封可能でなくても、再密封可能であってもよいが、再密封可能であることが好ましい。袋部材14が再密封可能である場合、袋部材14の上部や図9に示すような袋部材14の1箇所以上の角部だけではなく、袋部材14の上部等、袋部材14の所望の位置で袋部材14に再密封可能な封止部16を用いることができる。
【0063】
容器部材12の1つ以上の内面の一部、または容器部材12の内面全体に袋部材14を接着して、バッグインコンテナタイプの組立体100を形成してもよい。バッグインコンテナタイプの組立体100に袋部材14を使用する場合、袋部材14の上部は、容器部材12の上面の上方において延設されるようにしてもよい。また、袋部材14の上部は、容器部材12の上部と同一平面上にあってもよく、または容器部材12の上部より下方にあってもよい。バッグインコンテナタイプの組立体100に袋部材14を使用する場合、袋部材14の底部は容器部材12の底部まで延設される。
【0064】
バッグインコンテナタイプの組立体に容器部材12を使用する場合、容器部材12から品物を取り出すために、容器部材12の様々な部分を開封し、容器部材12内の袋部材14を露出させてもよい。袋部材14を覆って容器部材12を再度密封してもよい。容器部材12の再密封は、ゴムタイプの接着剤、有機の共重合体の接着剤、アクリル性の接着剤、またはそれらの混合物といった、低接着性の接着剤等の接着剤によって行うことができる。容器部材12の所望の位置での再密封が求められる場合に、これらの接着剤を容器部材12の当該所望の位置に塗布することができる。
【0065】
バッグオンコンテナタイプの組立体やバッグインコンテナタイプの組立体のいずれにおいても、再密封可能な袋部材14に再密封可能な封止部16を用いる場合、当該再密封可能な封止部16は、ジッパー、磁性体、粘着テープ、Velcro(登録商標)等の面ファスナ、またはそれらの組み合わせ等、幅広い形式とすることができる。袋部材14に使用されるジッパーは、容器の構成のタイプや容器の構成に使用される容器部材12に収容しようとする品物に応じて、押圧して閉めるタイプ、スライドタイプ、またはそれらの組み合わせ等とすることができる。押圧して閉めるタイプのジッパーやスライドタイプのジッパーファスナーは、Zip−Pak社やPactiv社から入手可能である。
【0066】
図6及び図7は、箱の形の容器部材12と、容器部材12の上に配置された袋部材14とを含む、バッグオンコンテナタイプの組立体10を製造する工程の概略図である。図6に示すように、バッグオンコンテナタイプの組立体を製造する際には、袋形成材料のロール44、46が、箱ブランク52上の袋部材14の前壁36と後壁38とを形成するために使用されて配置される。ジッパー等の封止部16の雄型部材48及び雌型部材50は、袋形成材料のロール44、46に配置される。上端が折り曲げられてストリップ32、34が形成される箱ブランク52は、袋形成材料のロール44、46の下端部に配置される。
【0067】
袋形成材料のロール44、46と箱ブランク52とを配置した後、対向したヒートシールダイス54、56を使用し、封止部16の雄型部材48及び雌型部材50を、ロール44、46によって供給される袋形成部材にヒートシール接合する。ヒートシールダイス54、56により、箱ブランク52のストリップ32、34に存在する接着剤、熱可塑性プラスチックの被覆、またはそれらの組み合わせのいずれであっても、ロール44、46によって供給される袋形成材料のヒートシール接合が可能となる。容器部材12は、図10に示すような補強材80等の補強部材を含むようにしてもよい。この場合、図10Aに示すように、容器部材12は箱ブランク52Aを用いて作製してもよい。補強材80は、箱ブランク52の所望の位置に配置することができる。次に、袋部材14は容器部材12に固定され、バッグオンコンテナタイプの組立体が形成される。バッグオンコンテナタイプの組立体及びバッグインコンテナタイプの組立体のそれぞれに使用される容器部材12を袋部材14に接合するために接着を使用する場合、接着剤は全体を被覆して塗布してもよいし、所望のパターンで塗布してもよい。袋部材14の容器部材12へのヒートシール接合は、華氏約200〜約450度で行うことが可能であり、華氏約250〜約425度で行うのが好ましく、華氏約300〜約400度で行うのがより好ましい。ヒートシール接合は、約0.1〜約2秒間で行うことが可能であり、約0.3〜約1秒間で行うのが好ましく、約0.5〜約0.75秒間で行うのがより好ましい。ヒートシール接合は1つの工程または複数の工程で行うことが可能であるが、1つの工程で行われるのが好ましい。ヒートシール接合は、熱伝導、熱誘導、超音波振動、及びこれらの組み合わせ等、公知の技術によって熱を発生させて行ってもよい。ヒートシール接合は、加熱ローラの使用等、熱伝導によって行われるのが好ましい。加熱ローラを用いる場合、ヒートシール接合する間に加えられる圧力は、約5〜約1000PSIとすることが可能であり、約50〜約700PSIとするのが好ましく、約150〜約500PSIとするのがより好ましい。
【0068】
図7に示すように、レーザ、機械的な刃物、またはそれらの組み合わせ等の切断手段、好ましくはナイフブレード58、60等の機械的な刃物を使用し、ロール44、46によって供給される袋形成材料を切断して袋部材14を形成することができる。その後、箱ブランク52を立体化し、ホッパー64等の供給手段を介して供給される製品62で満たす。
【0069】
図11に概略を図示するように、バッグインコンテナタイプの組立体を製造する際、袋部材14はマンドレル90上に配置される。袋部材14は、再密封可能な封止部16を備えるのが好ましい。マンドレル90は容器部材12の内側に適合可能な形状である。袋部材14の下端部40、42等には、接着剤が設けられてもよい。袋部材14にある接着剤の代わりまたは当該接着剤に加えて、容器部材12の内面を、熱可塑性プラスチック、接着剤、またはそれらの組み合わせ等の、接着可能な材料で被覆してもよい。
【0070】
製造過程において、マンドレルに据えられている間、容器部材12に圧力を加えてもよい。圧力の大きさは、袋部材14に対するマンドレル90の温度だけではなく、容器部材12に使用される材料にも応じて変えるようにしてもよい。しかしながら、付加する圧力や時間は、容器部材12をマンドレル90の形状に密接に適合させ、袋部材14を容器部材12の内面の少なくとも一部に接着させれば十分である。一般的に、マンドレル90の温度は、華氏約200〜約450度であり、華氏約250〜約425度であるのが好ましく、華氏約300〜約400度であるのがより好ましい。圧力は、約5〜約1000PSIであり、約50〜約700PSIであるのが好ましく、約150〜約500PSIであるのがより好ましい。圧力は、約0.1〜約2秒間加えられ、約0.3〜約1秒間加えられるのが好ましく、約0.5〜約0.75秒間加えられるのがより好ましい。マンドレル90は加熱されても冷却されてもよいが、加熱されるのが好ましい。マンドレル90は、加熱または冷却せずに使用してもよい。加熱の際にマンドレル90を拡大させ、熱可塑性プラスチックで被覆されている部分等、容器部材12の内面の少なくとも一部に袋部材14が容易に接着できるようにしてもよい。また、袋部材14を接着剤で被覆し、マンドレル90上に設置された袋部材14上に容器部材12を配置することによって、袋部材14を容器部材12の内面に接着してもよい。
【0071】
代わりに、まず始めに、ジッパータイプの封止部のような封止手段を備えるのが好ましい袋部材14を箱ブランクの内面に固定し、その後、箱ブランクのサイドシームに糊を塗布して、容器部材12内の所望の位置に袋部材14を固定することによって、バッグインコンテナタイプの組立体を作製してもよい。次に、箱ブランクの対向する面が、互いに折り曲げられて固定されるようにしてもよい。容器部材12には、上部フラップを設けずに、袋部材14が容器部材12を越えて延設できるようにしてもよい。容器部材12が上部フラップを有する実施形態、及び上部フラップがない実施形態のいずれかにおいても、袋部材14が容器部材12内に折り返されていてもよい。容器部材12が上部フラップを含む場合、これらのフラップを閉じて、容器部材内に袋部材14を封入するようにしてもよい。
【0072】
本発明のバッグオンコンテナタイプの組立体は、容器部材12内の袋部材14中にある製品への水蒸気等のガスの浸透に対して、非常に高い水準の防護を達成することができる。実証のため、バッグオンコンテナ組立体は、長方形断面を有した箱状をなし、ヒートシール接合された底面を有する容器部材12の外側に、再密封可能な袋部材14を接着することによってバッグオンコンテナ組立体を作製した。
【0073】
ガスの浸透に対抗して得られる保護の実例として、バッグオンコンテナ組立体は1PSIの気圧で与圧される。注入針を介した供給に対し、高精度調整器及びインライン式流量計によって空気の流れを制御する。注入針の周囲で起こりうる漏出を最小限に抑えるために、粘着性の泡を使用する。バッグオンコンテナ組立体の袋部材を、1PSIの内圧となるよう、供給された空気圧により膨張させた。0〜30L/hの範囲で表示する流量計の表示は約0に低下し、気密シールが達成されていることを確認した。このような流量の低下は、公知の包装では達成不可能な保護の水準を示すものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有する袋部材とを備え、前記容器部材は、前記容器部材の内部に至る開口が形成されるように構成された入口部を有するバッグオンコンテナ組立体であって、
前記袋部材の前記開口端部は、前記容器部材の入口部を覆って前記容器部材の外側に固定され、
前記袋部材は、前記容器部材と前記袋部材との間の気密シールを達成するのに適した接合手段によって、前記容器部材に固定されることを特徴とするバッグオンコンテナ組立体。
【請求項2】
前記袋部材は再密封可能であり、
前記袋部材の前記閉塞端部は、前記袋部材を再密封可能な封止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項3】
前記封止手段はジッパーであることを特徴とする請求項2に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項4】
前記袋部材は、前記袋部材を前記容器部材に固定させて気密シールを達成可能にする接着剤が付着した下端部を有することを特徴とする請求項1に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項5】
前記袋部材は、前記容器部材にヒートシール接合されて気密シールを達成する下端部を有することを特徴とする請求項4に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項6】
前記容器部材は、前壁と、後壁と、側壁とを有する箱状をなし、
前記前壁と、前記後壁と、前記側壁とのそれぞれの上端部は、外側下方へ折り畳まれることによって前記それぞれの上端部の内面の少なくとも1つは、熱可塑性樹脂で被覆される1つ以上のストリップを備えることを特徴とする請求項1に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項7】
前記袋部材は、前記1つ以上のストリップにヒートシール接合されるようになっていることを特徴とする請求項6に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項8】
容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有し、再密封可能な袋部材とを備え、前記容器部材は、前記容器部材の内部に至る開口を形成するように構成された入口部を有するバッグインコンテナ組立体であって、
前記袋部材の開口端部は、前記容器部材の入口部内の内面の少なくとも1つに固定されることを特徴とするバッグインコンテナ組立体。
【請求項9】
前記袋部材の閉塞端部は、前記袋部材の閉塞端部の再密封を可能にする封止手段を備えることを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項10】
前記封止手段はジッパーであることを特徴とする請求項9に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項11】
前記袋部材は、前記袋部材を前記容器部材の内面に固定可能とする接着剤が付着した下端部を有することを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項12】
前記袋部材は、前記容器部材の内面にヒートシール接合される下端部を有することを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項13】
前記袋部材は、前記容器部材の内面にヒートシール接合される下端部を有することを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項14】
前記袋部材の下端部は、前記容器部材の底面上方の前記容器部材の内面に固定されることを特徴とする請求項13に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項15】
前記ジッパーは、前記袋部材の閉塞端部の角部に配置されることを特徴とする請求項10に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項16】
前記ジッパーは、前記袋部材の閉塞端部の角部に配置されることを特徴とする請求項13に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項17】
前壁と、後壁と、対向する1対の側壁と、底壁を形成可能な複数のフラップとを有し、前記前壁、前記後壁、及び前記側壁が上端部と下端部と内面と外面とを有した容器部材を形成する箱ブランクを準備する工程と、
開口端部と閉塞端部とを備え、下方に向かって延びる前壁と後壁とを有する袋部材を準備する工程と、
前記箱ブランクが平坦な状態である間に、前記袋部材の前記前壁及び前記後壁の下端部を前記箱ブランクの外側に密封接合する工程と、
前記全行程の後に、前記箱ブランクの前記前壁、前記後壁、及び前記側壁を立体化してバッグオンコンテナ組立体を形成する工程と、
を含むことを特徴とするバッグオンコンテナ組立体を形成する方法。
【請求項18】
前記袋部材は、前記袋部材の閉塞端部を再密封することのできる、再密封可能な封止手段を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記封止手段はジッパーであることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ジッパーは、前記袋部材の角部に配置されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記箱ブランクの前記前壁と、前記後壁と、前記側壁とのそれぞれの上端部を外側下方に折り曲げることにより、前記それぞれの上端部の内面が外方に向くストリップを形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記ストリップを、その折り曲げた状態に固定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記袋部材の前記前壁及び前記後壁の各下端部は、前記ストリップに密封接合されていることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記箱ブランクの前記前壁、前記後壁、前記側壁を含む内面と、外側に向いた前記ストリップとは、熱可塑性プラスチックで被覆されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記袋部材の前壁及び後壁の各下端部は、前記ストリップにヒートシール接合されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
袋部材と容器部材とをその上へ支持するのに適したマンドレルを準備する工程と、
前記マンドレルの上に前記袋部材を配置し、前記マンドレル上の前記袋部材を覆って前記容器部材を配置する工程と、
前記容器部材に圧力を加えて前記袋部材及び前記容器部材を接合し、バッグインコンテナ組立体を生成する工程と、
を含むことを特徴とするバッグインコンテナ組立体を形成する方法。
【請求項1】
容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有する袋部材とを備え、前記容器部材は、前記容器部材の内部に至る開口が形成されるように構成された入口部を有するバッグオンコンテナ組立体であって、
前記袋部材の前記開口端部は、前記容器部材の入口部を覆って前記容器部材の外側に固定され、
前記袋部材は、前記容器部材と前記袋部材との間の気密シールを達成するのに適した接合手段によって、前記容器部材に固定されることを特徴とするバッグオンコンテナ組立体。
【請求項2】
前記袋部材は再密封可能であり、
前記袋部材の前記閉塞端部は、前記袋部材を再密封可能な封止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項3】
前記封止手段はジッパーであることを特徴とする請求項2に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項4】
前記袋部材は、前記袋部材を前記容器部材に固定させて気密シールを達成可能にする接着剤が付着した下端部を有することを特徴とする請求項1に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項5】
前記袋部材は、前記容器部材にヒートシール接合されて気密シールを達成する下端部を有することを特徴とする請求項4に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項6】
前記容器部材は、前壁と、後壁と、側壁とを有する箱状をなし、
前記前壁と、前記後壁と、前記側壁とのそれぞれの上端部は、外側下方へ折り畳まれることによって前記それぞれの上端部の内面の少なくとも1つは、熱可塑性樹脂で被覆される1つ以上のストリップを備えることを特徴とする請求項1に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項7】
前記袋部材は、前記1つ以上のストリップにヒートシール接合されるようになっていることを特徴とする請求項6に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項8】
容器部材と、開口端部及び閉塞端部を有し、再密封可能な袋部材とを備え、前記容器部材は、前記容器部材の内部に至る開口を形成するように構成された入口部を有するバッグインコンテナ組立体であって、
前記袋部材の開口端部は、前記容器部材の入口部内の内面の少なくとも1つに固定されることを特徴とするバッグインコンテナ組立体。
【請求項9】
前記袋部材の閉塞端部は、前記袋部材の閉塞端部の再密封を可能にする封止手段を備えることを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項10】
前記封止手段はジッパーであることを特徴とする請求項9に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項11】
前記袋部材は、前記袋部材を前記容器部材の内面に固定可能とする接着剤が付着した下端部を有することを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項12】
前記袋部材は、前記容器部材の内面にヒートシール接合される下端部を有することを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項13】
前記袋部材は、前記容器部材の内面にヒートシール接合される下端部を有することを特徴とする請求項8に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項14】
前記袋部材の下端部は、前記容器部材の底面上方の前記容器部材の内面に固定されることを特徴とする請求項13に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項15】
前記ジッパーは、前記袋部材の閉塞端部の角部に配置されることを特徴とする請求項10に記載のバッグインコンテナ組立体。
【請求項16】
前記ジッパーは、前記袋部材の閉塞端部の角部に配置されることを特徴とする請求項13に記載のバッグオンコンテナ組立体。
【請求項17】
前壁と、後壁と、対向する1対の側壁と、底壁を形成可能な複数のフラップとを有し、前記前壁、前記後壁、及び前記側壁が上端部と下端部と内面と外面とを有した容器部材を形成する箱ブランクを準備する工程と、
開口端部と閉塞端部とを備え、下方に向かって延びる前壁と後壁とを有する袋部材を準備する工程と、
前記箱ブランクが平坦な状態である間に、前記袋部材の前記前壁及び前記後壁の下端部を前記箱ブランクの外側に密封接合する工程と、
前記全行程の後に、前記箱ブランクの前記前壁、前記後壁、及び前記側壁を立体化してバッグオンコンテナ組立体を形成する工程と、
を含むことを特徴とするバッグオンコンテナ組立体を形成する方法。
【請求項18】
前記袋部材は、前記袋部材の閉塞端部を再密封することのできる、再密封可能な封止手段を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記封止手段はジッパーであることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ジッパーは、前記袋部材の角部に配置されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記箱ブランクの前記前壁と、前記後壁と、前記側壁とのそれぞれの上端部を外側下方に折り曲げることにより、前記それぞれの上端部の内面が外方に向くストリップを形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記ストリップを、その折り曲げた状態に固定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記袋部材の前記前壁及び前記後壁の各下端部は、前記ストリップに密封接合されていることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記箱ブランクの前記前壁、前記後壁、前記側壁を含む内面と、外側に向いた前記ストリップとは、熱可塑性プラスチックで被覆されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記袋部材の前壁及び後壁の各下端部は、前記ストリップにヒートシール接合されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
袋部材と容器部材とをその上へ支持するのに適したマンドレルを準備する工程と、
前記マンドレルの上に前記袋部材を配置し、前記マンドレル上の前記袋部材を覆って前記容器部材を配置する工程と、
前記容器部材に圧力を加えて前記袋部材及び前記容器部材を接合し、バッグインコンテナ組立体を生成する工程と、
を含むことを特徴とするバッグインコンテナ組立体を形成する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図10A】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図10A】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−533487(P2012−533487A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521695(P2012−521695)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/042288
【国際公開番号】WO2011/011283
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(512017095)ジップボックス ライセンス, リミテッド ライアビリティ カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】ZIPBOX LICENSE, LLC
【住所又は居所原語表記】5 Stow Road, Marlton, NJ 08053, USA
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/042288
【国際公開番号】WO2011/011283
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(512017095)ジップボックス ライセンス, リミテッド ライアビリティ カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】ZIPBOX LICENSE, LLC
【住所又は居所原語表記】5 Stow Road, Marlton, NJ 08053, USA
【Fターム(参考)】
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