容器栓
本発明は、容器の入口に装着される本体と、本体に上下方向に移動可能に挿入され、容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、容器の入口を密閉又は開放する昇降部材と、本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると昇降部材を上昇又は下降させるカバーとを含み、カバーを正方向又は逆方向に回転させると昇降部材が下降又は上昇して容器を開放又は閉鎖するので、使用が便利であり、昇降部材の排出通路を手で触る必要がないため衛生上清潔さを維持できる容器栓を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器栓に関し、特に、容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路を手で触る必要がないため衛生上清潔であり、容器の入口をシール部材でシールする必要がないため使用が便利な容器栓に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は従来の容器栓を示す断面図である。
【0003】
従来の開封構造を有する容器栓は、シール部材2でシールされた容器1の入口に分離可能に結合された本体3と、前記本体3の上部外側に上下方向に直線移動可能に設置された昇降部材4と、前記本体3の上部に被せられたカバー5とから構成される。
【0004】
このように構成された従来の容器栓においては、容器に貯蔵された飲料を飲むとき、前記本体3を前記容器1から分離した後、前記容器1の入口にシールされたシール部材2を除去する。次に、前記本体3を再び前記容器1の入口に結合した後に前記カバー5を開き、前記昇降部材4を手で掴んで上側に引っ張ると、前記昇降部材4の上面4′が前記容器栓の本体のヘッド部3′から離隔して前記容器1の入口が開放されるので、前記容器1を傾けて飲料を排出させることで飲料を飲めるようになる。
【0005】
飲料を飲まない場合は、手で加圧して前記昇降部材4を元位置に復帰させることにより前記容器1の入口を閉鎖する。
【0006】
しかし、前述したように、従来の容器栓においては、容器を開放するためには、前記容器1から前記本体3を分離した後、前記容器1の入口に取り付けられてシールされたシール部材2を手で除去するか、又は刀などの別途の器具を使用して除去しなければならないため、使用が不便であるという問題があった。
【0007】
特に、前記シール部材2を手で除去した場合、前記シール部材2と前記容器の入口の縁部との接着力が強くて前記シール部材2が前記縁部から完全に分離されないため、これを再び手で除去しなければならない面倒があり、このとき、前記容器の入口に手が接触して衛生上の問題を引き起こす。
【0008】
また、前述した従来の容器栓は、飲料を飲もうとするときには、手で前記昇降部材4を上側に引っ張ることで前記容器の入口を開放し、飲料を飲んだ後には、再び手で前記昇降部材4を押すことで元位置にしなければならないため、飲料が排出される部分が汚染されて衛生上清潔でないという問題もあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、シール部材を容器栓の内部に設置することによって、容器の入口をシール部材でシールする必要がなくなり、容器の入口からシール部材を除去しなければならない不便さを解消できる容器栓を提供することを目的とする。
【0010】
本発明の他の目的は、カバーを回して開くと昇降部材が自動で下降して容器の入口を開放するため、容器に貯蔵された内容物が排出される昇降部材を手で引っ張らなければならない従来の容器栓が有する不便さを解消し、昇降部材を手で掴む必要がないため衛生上清潔な容器栓を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、昇降部材を口に噛んで容器に貯蔵された内容物を飲むとき、昇降部材と本体との間に形成される通路を介して容器の内部に空気が流入するようにして、内容物を飲みやすい容器栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明による容器栓は、容器の入口に装着される本体と、前記本体に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材と、前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーとを含むことを特徴とする。
【0013】
前記本体は、前記容器の入口に分離可能に装着される装着部と、前記装着部の上部に形成されて前記昇降部材が上下方向に移動可能に挿入される昇降部材ガイド部とから構成されることを特徴とする。
【0014】
前記本体の内部上面には、周方向に前記容器の入口の上面が密着してシールされるシール部材が装着されることを特徴とする。
【0015】
前記シール部材は、中央が開放された円板状に形成されて、その外側部分には前記容器の入口が密着し、その内側部分には前記昇降部材が密着することを特徴とする。
【0016】
前記昇降部材は、前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、その長手方向に内容物が排出される排出通路が形成され、その下面には前記シール部材の内側部分に密着して密閉する開閉プレートが形成されることを特徴とする。
【0017】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することを特徴とする。
【0018】
前記昇降部材の外周面と前記本体の昇降部材ガイド部の内周面との間には、前記昇降部材が回転することを防止する回転防止部が形成され、前記回転防止部は、前記通路部の外周面に円周方向に等間隔に突設される係止リーブと、前記昇降部材ガイド部の内周面に円周方向に等間隔に形成されて前記係止リーブが挿入される係止溝とから構成されることを特徴とする。
【0019】
前記カバーは、その外周面に使用者が容易に手で掴んで回せるように複数の突起が形成され、その下端の内周面に前記昇降部材ガイド部の外周面に形成された係止リーブに係止される係止突起が形成されることを特徴とする。
【0020】
前記カバーと前記昇降部材との間には、前記カバーを正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させる作動部が形成され、前記作動部は、前記昇降部材の上部内周面に形成される雌ねじ部と、前記カバーの内面上側から下側方向に円筒状に突出して前記昇降部材の内部に挿入される支持部と、前記支持部の外周面に形成されて前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部とから構成されることを特徴とする。
【0021】
また、本発明による容器栓は、容器の入口に装着され、前記容器の入口に分離可能に装着される装着部、及び前記装着部の上部に形成される昇降部材ガイド部を含む本体と、前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材とを含むことを特徴とする。
【0022】
前記容器栓は、前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーをさらに含むことができる。前記本体の装着部の外面には、その長手方向に1つ以上の補強リーブをさらに形成することができる。また、前記昇降部材の内周面には、補強リーブをさらに形成することができる。
【0023】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することができる。前記昇降部材ガイド部の内周面には、前記昇降部材が前記昇降部材ガイド部の最上部に到達したとき、前記係止突起との係止状態を維持するための係止維持突起をさらに形成することができる。前記昇降部材の外周面には、前記係止突起が前記離脱防止突起を通過したとき、前記係止維持突起との係止状態を維持して前記昇降部材がそれ以上下降することを防止するための第2係止突起をさらに形成することができる。前記係止突起は、前記昇降部材の外周面に沿って突設される複数の突起部から構成することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による容器栓は、シール部材が容器栓の内部に配置されて容器の入口に密着することでその容器の入口をシールし、昇降部材の開閉板が密着して容器栓を閉鎖するため、容器の入口をシール部材でシールする必要がなくなり、容器の入口からシール部材を除去しなければならない不便さを解消でき、容器の入口からシール部材を除去するときに容器の入口に手が接触することを防止して衛生上清潔さを維持できるという効果がある。
【0025】
また、本体に被せられたカバーを正方向又は逆方向に回転させると昇降部材が下降又は上昇して容器を開放又は閉鎖するので、使用が便利であり、昇降部材の排出通路を手で触る必要がないため衛生上清潔さを維持できるという効果がある。
【0026】
また、昇降部材の排出通路から内容物が排出されるとき、昇降部材と本体間の隙間から容器の内部に外部空気が流入するため、内容物が円滑に排出されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照して本発明による容器栓の実施形態を説明する。
【0028】
図1は従来の容器栓を示す断面図であり、図2は本発明の第1実施形態による容器栓を示す斜視図であり、図3はカバーを外した状態の図2の容器栓を示す斜視図であり、図4は本体に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓を示す斜視図であり、図5は図2の容器栓の分解斜視図であり、図6は図2の容器栓の結合断面図であり、図7は図6のA−A線断面図であり、図8は内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す横断面図であり、図9は内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す縦断面図である。
【0029】
本発明による容器栓は、容器10に貯蔵された内容物が外部に排出される容器の入口12に装着される本体16と、前記本体16に上下方向に移動可能に挿入されて前記容器10に貯蔵された内容物が排出される排出通路の役割を果たし、前記本体16から上下方向に移動して前記容器の入口12を密閉又は開放する昇降部材18と、前記本体16の上部に開閉可能に装着され、前記昇降部材18の内容物が排出される入口部分を保護し、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材18を上昇又は下降させるカバー20とから構成される。
【0030】
前記本体16は、円筒状に形成されて前記容器の入口12に分離可能に装着される装着部24と、前記装着部24の上部から延びて前記装着部24に比べてその直径が小さく形成され、前記昇降部材18が上下方向に移動可能に挿入される昇降部材ガイド部26とから構成される。
【0031】
前記装着部24は、その外周面には容易に手で掴んで回せるように複数の突起22が所定の間隔をおいて形成され、その内周面には前記容器の入口12の外周面に形成された雄ねじ部30に螺合される雌ねじ部28が形成される。
【0032】
前記容器栓と前記容器の入口12の結合形態は、雌ねじ部28と雄ねじ部30の形態に限定されるものではなく、前記容器栓を前記容器の入口12から分離可能ないかなる結合形態も適用可能である。
【0033】
一方、前記本体16が前記容器10に結合されるとき、曲げモーメントの発生によって前記本体16の昇降部材ガイド部26が前記昇降部材18を押すことにより、前記昇降部材18の移動を妨害することがあるという問題があった。従って、前記本体16には、前記容器10との結合時に発生する曲げモーメントを低減するために、図4に示すように、その外面に長手方向に沿って1つ以上の補強リーブ23をさらに形成することができる。
【0034】
また、前記本体16には、前記1つ以上の補強リーブ23と共に、前記昇降部材ガイド部26と同心的に1つ以上の補強リーブ23aを形成することができる。
【0035】
前記装着部24の上部には、周方向に前記容器の入口12の上面が密着してシールされるシール部材32が装着される。前記シール部材32は、中央が開放された円板状に形成されて、前記本体16の装着部24を前記容器の入口12に締結すると、前記容器の入口12の上面が密着して前記容器10に貯蔵された内容物が密封される。
【0036】
このように、前記シール部材32を前記容器栓の内部に配置することによって、前記容器の入口12を別途のシール部材でシールする必要がなくなり、前記容器の入口12からシール部材を除去しなければならない不便さを解消できる。
【0037】
ここで、前記シール部材32は、その外側部分には前記容器の入口12が密着し、その内側部分には前記昇降部材18が密着して、前記容器10を密閉する役割を果たす。
【0038】
前記昇降部材ガイド部26は、前記装着部24の上部から延びて前記装着部24に比べてその直径が小さく形成され、前記昇降部材18を挿入できるようにガイドホール34が貫通形成される。
【0039】
このような昇降部材ガイド部26は、その内周面には前記昇降部材18が下側方向に離脱することを防止する離脱防止突起36が円周方向に形成され、その外周面には前記カバー20が係止される係止リーブ40が円周方向に形成される。
【0040】
前記昇降部材18は、前記本体16の昇降部材ガイド部26に上下方向に移動可能に挿入され、その長手方向に内容物が排出される排出通路42が形成され、その下面には前記シール部材32の内側部分に密着して密閉されるように直径が拡大された円板状の開閉板44が形成される。ここで、前記昇降部材18の下端には、前記昇降部材18が下降したときに前記容器10に貯蔵された内容物が排出通路42に流入する流入口46が周方向に形成される。
【0041】
前記昇降部材18の上端には、使用者が前記昇降部材18の外周面を歯又は唇で噛みやすくするために、円周方向に突出部48を形成することができ、前記昇降部材18の中央側外周面には、前記昇降部材ガイド部26の内周面に形成された離脱防止突起36に係止される係止突起38が円周方向に形成される。
【0042】
ここで、前記係止突起38が前記離脱防止突起36に係止されることによって、前記昇降部材18が前記本体16から下側方向に離脱することを防止し、前記昇降部材18の移動距離を制限する。
【0043】
前記昇降部材18と前記本体16の昇降部材ガイド部26との間には、空気が通過する隙間60が設けられており、前記昇降部材18の排出通路42を介して前記容器10に貯蔵された内容物が排出されるとき、前記昇降部材18と前記昇降部材ガイド部26間の隙間60から前記容器10の内部に外部空気が流入するため、内容物が排出されるときにゴボゴボいう音が発生する現象を防止し、内容物がより円滑に排出される。
【0044】
一方、前記昇降部材18の内周面には、図8及び図9に示すように、前記流入口46の形成された部分に構造的に補強するための補強リーブ55を一体に形成することができる。前記補強リーブ55は、前記昇降部材18の下端から所定高さだけ、好ましくは前記流入口46より高く形成され、その形状は「−」型又は「+」型など多様に形成することができる。
【0045】
前記昇降部材18の外周面と前記本体16の昇降部材ガイド部26の内周面との間には、前記昇降部材18が回転することを防止する回転防止部50が形成される。
【0046】
前記回転防止部50は、図7に示すように、前記昇降部材18の外周面に円周方向に等間隔に突設される1つ以上の係止突起54と、前記昇降部材ガイド部26の内周面に円周方向に間隔をおいて形成されて前記係止突起54が挿入される1つ以上の係止溝52とから構成される。すなわち、前記昇降部材18を前記本体16の昇降部材ガイド部26に挿入すると、前記係止突起54が前記係止溝52に挿入されて、前記昇降部材18が上下方向への移動は可能であるが回転は防止される。もちろん、前記回転防止部50は、前記昇降部材18の断面形状が四角形などの多角形の場合は、前記昇降部材18自体が回転防止部50を構成するようになる。このとき、前記昇降部材18に対応する前記昇降部材ガイド部26の内周面は、前記昇降部材18の断面形状に対応するように形成される。
【0047】
前記カバー20は、前記本体16の昇降部材ガイド部26の外周面に結合されて、前記昇降部材18の内容物が排出される排出通路42を保護する役割を果たすもので、前記カバー20の外周面には、使用者が容易に手で掴んで回せるように複数の突起62が形成され、その下端の内周面には、前記昇降部材ガイド部26の外周面に形成された係止リーブ40に係止される係止突起64が形成される。
【0048】
ここで、前記カバー20の係止突起64は、前記昇降部材ガイド部26の外周面に形成された係止リーブ40に係止された状態で上側方向に所定の力を加えると前記係止リーブ40から離脱する構造を有する。
【0049】
また、前記カバー20の下端には、分離が容易な複数の連結部材66aで連結されたスカート部66が形成されて、前記本体16の外周面に固定された状態を維持し、前記カバー20を所定以上の力で回転させると、前記カバー20から前記スカート部66が分離されて、前記カバー20が前記本体16から分離される。
【0050】
前記カバー20と前記昇降部材18との間には、前記カバー20を正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材18を上昇又は下降させる作動部70が形成される。
【0051】
前記作動部70は、前記昇降部材18の上部内周面に形成される雌ねじ部72と、前記カバー20の内面上側から下側方向に円筒状に突出して前記昇降部材18の内部に挿入される支持部76と、前記支持部76の外周面に形成されて前記雌ねじ部72に螺合される雄ねじ部74とから構成される。
【0052】
このような作動部70の動作を説明すると、前記昇降部材18は、前記回転防止部50により、前記本体16の昇降部材ガイド部26の内周面に回転しないように支持された状態であり、前記カバー20は、前記係止突起64が前記本体16の外周面に形成された係止リーブ40に係止された状態であり、前記昇降部材18の雌ねじ部72と前記カバー20の雄ねじ部74とが螺合された状態であるため、前記カバー20を回転させると、前記カバー20は前記本体16の外周面で空回転し、これにより、前記昇降部材18の雌ねじ部72が前記カバー20の雄ねじ部74に沿って上昇又は下降する。
【0053】
このような作動部70は、図示していないが、前記昇降部材18の外周面の上側に雄ねじ部を形成し、前記カバー20の内周面に前記雄ねじ部に対応して螺合される雌ねじ部を形成して構成することができる。
【0054】
以下、このように構成された本発明による容器栓の動作を説明する。
【0055】
図10〜図13は本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【0056】
前記容器の入口12に前記容器栓が閉じた状態では、前記本体16の内部に装着されたシール部材32の外側部分に前記容器の入口12の上面が密着して前記容器10を密閉し、前記シール部材32の内側部分に前記昇降部材18の開閉板44が密着して密閉状態となる。従って、前記容器10に貯蔵された内容物が密封状態を維持する。
【0057】
このような状態で、使用者が前記容器10に貯蔵された内容物を外部に排出させる場合、まず、前記カバー20を正方向に回転させる。すると、前記スカート部66が分離されて、前記カバー20が前記本体16から分離された状態で回転する。このとき、前記カバー20は、前記係止突起64が前記本体16の外周面に形成された係止リーブ40に係止された状態であるので空回転する。
【0058】
このように、前記カバー20が回転すると、前記カバー20と前記昇降部材18との間に形成された作動部70により前記昇降部材18が下降することによって、前記昇降部材18の開閉板44が前記シール部材32から分離されて前記容器10を開放する。すなわち、前記昇降部材18の係止突起54が、前記本体16の昇降部材ガイド部26に形成された係止溝52に挿入されて回転が防止された状態であるため、前記カバー20が回転すると、前記昇降部材18に形成された雌ねじ部72が前記カバー20の雄ねじ部74から解かれて前記昇降部材18が下側方向に移動する。
【0059】
このように、前記昇降部材18が下降を続けて、前記昇降部材18の内周面に形成された係止突起38が前記昇降部材ガイド部26の内周面に形成された離脱防止突起36に接触すると、前記昇降部材18はそれ以上下降しなくなり、これにより、前記カバー20がさらに回転すると、相対的に前記カバー20に上側方向に移動しようとする力が加えられて、前記カバー20の係止突起64が前記本体16に形成された係止リーブ40から離脱する。次に、前記カバー20を前記本体16から外した後に前記容器10を傾けると、前記容器10に貯蔵された内容物が前記昇降部材18の流入口46を介して前記排出通路42に流入し、前記排出通路42から外部に排出される。
【0060】
ここで、前記昇降部材18の端部には突出部48が形成されており、使用者が前記昇降部材18を噛んで吸いやすい。また、前記排出通路42を介して内容物が排出されるとき、前記昇降部材18と前記昇降部材ガイド部26間の隙間60から前記容器10の内部に外部空気が流入するため、内容物が前記排出通路42を介してより円滑に排出される。
【0061】
使用者が所定量の内容物を外部に排出させた後に再び前記容器10を密閉しようとする場合、前記カバー20を前記本体16に被せた後に反対方向に回転させると、前記カバー20の雄ねじ部74が前記昇降部材18の雌ねじ部72に締められて前記昇降部材18が上昇する。すると、前記昇降部材18の開閉板44が前記シール部材32に密着して前記容器10が密閉される。前記カバー20をさらに回転させると、前記開閉板44が前記シール部材32に密着した状態となり、前記昇降部材18はそれ以上上昇できず、相対的に前記カバー20が下降する。すなわち、前記昇降部材18がそれ以上上昇できないため、前記カバー20の雄ねじ部74に前記昇降部材18の雌ねじ部72が締められると前記カバー20が下降して、前記カバー20の係止突起64が前記本体16の係止リーブ40を乗り越えて係止される。
【0062】
図14〜図17は本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図であり、図18は図14のB−B線断面図である。
【0063】
一方、本発明による容器栓は、カバー20が除去された状態で使用者が容器に貯蔵された内容物を外部に排出させる場合、前記昇降部材18が下降状態を維持する必要があり、その他の場合は、前記昇降部材18が上昇状態を維持して、容器に貯蔵された内容物が外部に漏れないようにする。
【0064】
そこで、本発明の第2実施形態による容器栓は、第1実施形態の昇降部材ガイド部26に、前記昇降部材18に形成された係止突起38との係止状態を維持する係止維持突起37がさらに形成される。前記係止維持突起37は、前記昇降部材18が最上側に移動したとき、前記昇降部材18に形成された係止突起38との係止により、前記シール部材32の外側部分が前記容器の入口12に密着し、内側部分が前記昇降部材18に密着して前記容器10をシールする。もちろん、前記係止突起38と前記係止維持突起37の係止状態は、使用者が所定以上の力を加えたときにその係止状態が解除される程度である。
【0065】
一方、前記係止突起38が前記離脱防止突起36の下側に移動して前記昇降部材18の下降状態を維持する必要があり、前記昇降部材18がそれ以上下降しないように防止する必要がある。従って、前記昇降部材18には、前記係止突起28の上側に第2係止突起39をさらに形成することができる。
【0066】
前記第2係止突起39は、前記係止突起28が前記離脱防止突起36を通過して前記離脱防止突起36の下側に移動した後にそれ以上下降しないように、前記係止突起28が前記離脱防止突起36を通過したときに前記係止維持突起37との係止状態を維持して前記昇降部材18がそれ以上下降しないように、前記昇降部材18の外周面に形成される。
【0067】
一方、前記本体16が前記容器10に結合されるとき、曲げモーメントの発生によって前記本体16の昇降部材ガイド部26が前記昇降部材18を押すことにより、前記昇降部材18の移動を妨害することがあるという問題があった。
【0068】
従って、前記係止突起38及び前記第2係止突起39の少なくとも1つは、フレキシブルな材質で形成するか、図18に示すように、前記昇降部材18の外周面に沿って外側に突設される複数の突起部39aから構成することができる。前記係止突起38及び前記第2係止突起39が前記複数の突起部39aから構成されることにより、前記本体16が前記容器10に結合されるとき、曲げモーメントの発生によって前記本体16の昇降部材ガイド部26が前記昇降部材18を押しても、より円滑に上下方向に移動できるようになる。
【0069】
一方、前記離脱防止突起36及び前記係止維持突起37も、前記昇降部材ガイド部26の内周面に沿って内側に突設される複数の突起部から構成することができる。
【0070】
このように構成された本発明の第2実施形態による容器栓は、第1実施形態と類似に作動する。ただし、前記昇降部材18が完全に下降した状態で、前記係止突起38が前記離脱防止突起36を通過して前記係止突起38と前記離脱防止突起36が係止状態を維持すると共に、前記第2係止突起39と前記係止維持突起37が係止状態を維持する。従って、前記昇降部材18は固定された状態を維持し、前記容器10を傾けると、前記容器10に貯蔵された内容物が前記昇降部材18の流入口46を介して前記排出通路42に流入し、前記排出通路42から外部に排出される。
【0071】
一方、前記昇降部材18は、前記カバー20が除去された状態でも、使用者の手又は口により引き抜かれるか押されることによって、前記容器10を密閉又は開放する。
【0072】
特に、前記昇降部材18が最上側に引き抜かれたとき、前記係止突起28は、前記係止維持突起37を通過して前記係止維持突起37との係止状態を維持することにより、前記昇降部材18の移動を制限する。従って、前記カバー20が除去された状態でも前記昇降部材18が固定されて、前記容器10は密閉された状態を維持する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】従来の容器栓を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による容器栓を示す斜視図である。
【図3】カバーを外した状態の図2の容器栓を示す斜視図である。
【図4】本体に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓を示す斜視図である。
【図5】図2の容器栓の分解斜視図である。
【図6】図2の容器栓の結合断面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す横断面図である。
【図9】内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図11】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図12】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図13】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図14】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図15】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図16】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図17】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図18】図14のB−B線断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は容器栓に関し、特に、容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路を手で触る必要がないため衛生上清潔であり、容器の入口をシール部材でシールする必要がないため使用が便利な容器栓に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は従来の容器栓を示す断面図である。
【0003】
従来の開封構造を有する容器栓は、シール部材2でシールされた容器1の入口に分離可能に結合された本体3と、前記本体3の上部外側に上下方向に直線移動可能に設置された昇降部材4と、前記本体3の上部に被せられたカバー5とから構成される。
【0004】
このように構成された従来の容器栓においては、容器に貯蔵された飲料を飲むとき、前記本体3を前記容器1から分離した後、前記容器1の入口にシールされたシール部材2を除去する。次に、前記本体3を再び前記容器1の入口に結合した後に前記カバー5を開き、前記昇降部材4を手で掴んで上側に引っ張ると、前記昇降部材4の上面4′が前記容器栓の本体のヘッド部3′から離隔して前記容器1の入口が開放されるので、前記容器1を傾けて飲料を排出させることで飲料を飲めるようになる。
【0005】
飲料を飲まない場合は、手で加圧して前記昇降部材4を元位置に復帰させることにより前記容器1の入口を閉鎖する。
【0006】
しかし、前述したように、従来の容器栓においては、容器を開放するためには、前記容器1から前記本体3を分離した後、前記容器1の入口に取り付けられてシールされたシール部材2を手で除去するか、又は刀などの別途の器具を使用して除去しなければならないため、使用が不便であるという問題があった。
【0007】
特に、前記シール部材2を手で除去した場合、前記シール部材2と前記容器の入口の縁部との接着力が強くて前記シール部材2が前記縁部から完全に分離されないため、これを再び手で除去しなければならない面倒があり、このとき、前記容器の入口に手が接触して衛生上の問題を引き起こす。
【0008】
また、前述した従来の容器栓は、飲料を飲もうとするときには、手で前記昇降部材4を上側に引っ張ることで前記容器の入口を開放し、飲料を飲んだ後には、再び手で前記昇降部材4を押すことで元位置にしなければならないため、飲料が排出される部分が汚染されて衛生上清潔でないという問題もあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、シール部材を容器栓の内部に設置することによって、容器の入口をシール部材でシールする必要がなくなり、容器の入口からシール部材を除去しなければならない不便さを解消できる容器栓を提供することを目的とする。
【0010】
本発明の他の目的は、カバーを回して開くと昇降部材が自動で下降して容器の入口を開放するため、容器に貯蔵された内容物が排出される昇降部材を手で引っ張らなければならない従来の容器栓が有する不便さを解消し、昇降部材を手で掴む必要がないため衛生上清潔な容器栓を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、昇降部材を口に噛んで容器に貯蔵された内容物を飲むとき、昇降部材と本体との間に形成される通路を介して容器の内部に空気が流入するようにして、内容物を飲みやすい容器栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明による容器栓は、容器の入口に装着される本体と、前記本体に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材と、前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーとを含むことを特徴とする。
【0013】
前記本体は、前記容器の入口に分離可能に装着される装着部と、前記装着部の上部に形成されて前記昇降部材が上下方向に移動可能に挿入される昇降部材ガイド部とから構成されることを特徴とする。
【0014】
前記本体の内部上面には、周方向に前記容器の入口の上面が密着してシールされるシール部材が装着されることを特徴とする。
【0015】
前記シール部材は、中央が開放された円板状に形成されて、その外側部分には前記容器の入口が密着し、その内側部分には前記昇降部材が密着することを特徴とする。
【0016】
前記昇降部材は、前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、その長手方向に内容物が排出される排出通路が形成され、その下面には前記シール部材の内側部分に密着して密閉する開閉プレートが形成されることを特徴とする。
【0017】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することを特徴とする。
【0018】
前記昇降部材の外周面と前記本体の昇降部材ガイド部の内周面との間には、前記昇降部材が回転することを防止する回転防止部が形成され、前記回転防止部は、前記通路部の外周面に円周方向に等間隔に突設される係止リーブと、前記昇降部材ガイド部の内周面に円周方向に等間隔に形成されて前記係止リーブが挿入される係止溝とから構成されることを特徴とする。
【0019】
前記カバーは、その外周面に使用者が容易に手で掴んで回せるように複数の突起が形成され、その下端の内周面に前記昇降部材ガイド部の外周面に形成された係止リーブに係止される係止突起が形成されることを特徴とする。
【0020】
前記カバーと前記昇降部材との間には、前記カバーを正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させる作動部が形成され、前記作動部は、前記昇降部材の上部内周面に形成される雌ねじ部と、前記カバーの内面上側から下側方向に円筒状に突出して前記昇降部材の内部に挿入される支持部と、前記支持部の外周面に形成されて前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部とから構成されることを特徴とする。
【0021】
また、本発明による容器栓は、容器の入口に装着され、前記容器の入口に分離可能に装着される装着部、及び前記装着部の上部に形成される昇降部材ガイド部を含む本体と、前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材とを含むことを特徴とする。
【0022】
前記容器栓は、前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーをさらに含むことができる。前記本体の装着部の外面には、その長手方向に1つ以上の補強リーブをさらに形成することができる。また、前記昇降部材の内周面には、補強リーブをさらに形成することができる。
【0023】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することができる。前記昇降部材ガイド部の内周面には、前記昇降部材が前記昇降部材ガイド部の最上部に到達したとき、前記係止突起との係止状態を維持するための係止維持突起をさらに形成することができる。前記昇降部材の外周面には、前記係止突起が前記離脱防止突起を通過したとき、前記係止維持突起との係止状態を維持して前記昇降部材がそれ以上下降することを防止するための第2係止突起をさらに形成することができる。前記係止突起は、前記昇降部材の外周面に沿って突設される複数の突起部から構成することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による容器栓は、シール部材が容器栓の内部に配置されて容器の入口に密着することでその容器の入口をシールし、昇降部材の開閉板が密着して容器栓を閉鎖するため、容器の入口をシール部材でシールする必要がなくなり、容器の入口からシール部材を除去しなければならない不便さを解消でき、容器の入口からシール部材を除去するときに容器の入口に手が接触することを防止して衛生上清潔さを維持できるという効果がある。
【0025】
また、本体に被せられたカバーを正方向又は逆方向に回転させると昇降部材が下降又は上昇して容器を開放又は閉鎖するので、使用が便利であり、昇降部材の排出通路を手で触る必要がないため衛生上清潔さを維持できるという効果がある。
【0026】
また、昇降部材の排出通路から内容物が排出されるとき、昇降部材と本体間の隙間から容器の内部に外部空気が流入するため、内容物が円滑に排出されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照して本発明による容器栓の実施形態を説明する。
【0028】
図1は従来の容器栓を示す断面図であり、図2は本発明の第1実施形態による容器栓を示す斜視図であり、図3はカバーを外した状態の図2の容器栓を示す斜視図であり、図4は本体に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓を示す斜視図であり、図5は図2の容器栓の分解斜視図であり、図6は図2の容器栓の結合断面図であり、図7は図6のA−A線断面図であり、図8は内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す横断面図であり、図9は内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す縦断面図である。
【0029】
本発明による容器栓は、容器10に貯蔵された内容物が外部に排出される容器の入口12に装着される本体16と、前記本体16に上下方向に移動可能に挿入されて前記容器10に貯蔵された内容物が排出される排出通路の役割を果たし、前記本体16から上下方向に移動して前記容器の入口12を密閉又は開放する昇降部材18と、前記本体16の上部に開閉可能に装着され、前記昇降部材18の内容物が排出される入口部分を保護し、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材18を上昇又は下降させるカバー20とから構成される。
【0030】
前記本体16は、円筒状に形成されて前記容器の入口12に分離可能に装着される装着部24と、前記装着部24の上部から延びて前記装着部24に比べてその直径が小さく形成され、前記昇降部材18が上下方向に移動可能に挿入される昇降部材ガイド部26とから構成される。
【0031】
前記装着部24は、その外周面には容易に手で掴んで回せるように複数の突起22が所定の間隔をおいて形成され、その内周面には前記容器の入口12の外周面に形成された雄ねじ部30に螺合される雌ねじ部28が形成される。
【0032】
前記容器栓と前記容器の入口12の結合形態は、雌ねじ部28と雄ねじ部30の形態に限定されるものではなく、前記容器栓を前記容器の入口12から分離可能ないかなる結合形態も適用可能である。
【0033】
一方、前記本体16が前記容器10に結合されるとき、曲げモーメントの発生によって前記本体16の昇降部材ガイド部26が前記昇降部材18を押すことにより、前記昇降部材18の移動を妨害することがあるという問題があった。従って、前記本体16には、前記容器10との結合時に発生する曲げモーメントを低減するために、図4に示すように、その外面に長手方向に沿って1つ以上の補強リーブ23をさらに形成することができる。
【0034】
また、前記本体16には、前記1つ以上の補強リーブ23と共に、前記昇降部材ガイド部26と同心的に1つ以上の補強リーブ23aを形成することができる。
【0035】
前記装着部24の上部には、周方向に前記容器の入口12の上面が密着してシールされるシール部材32が装着される。前記シール部材32は、中央が開放された円板状に形成されて、前記本体16の装着部24を前記容器の入口12に締結すると、前記容器の入口12の上面が密着して前記容器10に貯蔵された内容物が密封される。
【0036】
このように、前記シール部材32を前記容器栓の内部に配置することによって、前記容器の入口12を別途のシール部材でシールする必要がなくなり、前記容器の入口12からシール部材を除去しなければならない不便さを解消できる。
【0037】
ここで、前記シール部材32は、その外側部分には前記容器の入口12が密着し、その内側部分には前記昇降部材18が密着して、前記容器10を密閉する役割を果たす。
【0038】
前記昇降部材ガイド部26は、前記装着部24の上部から延びて前記装着部24に比べてその直径が小さく形成され、前記昇降部材18を挿入できるようにガイドホール34が貫通形成される。
【0039】
このような昇降部材ガイド部26は、その内周面には前記昇降部材18が下側方向に離脱することを防止する離脱防止突起36が円周方向に形成され、その外周面には前記カバー20が係止される係止リーブ40が円周方向に形成される。
【0040】
前記昇降部材18は、前記本体16の昇降部材ガイド部26に上下方向に移動可能に挿入され、その長手方向に内容物が排出される排出通路42が形成され、その下面には前記シール部材32の内側部分に密着して密閉されるように直径が拡大された円板状の開閉板44が形成される。ここで、前記昇降部材18の下端には、前記昇降部材18が下降したときに前記容器10に貯蔵された内容物が排出通路42に流入する流入口46が周方向に形成される。
【0041】
前記昇降部材18の上端には、使用者が前記昇降部材18の外周面を歯又は唇で噛みやすくするために、円周方向に突出部48を形成することができ、前記昇降部材18の中央側外周面には、前記昇降部材ガイド部26の内周面に形成された離脱防止突起36に係止される係止突起38が円周方向に形成される。
【0042】
ここで、前記係止突起38が前記離脱防止突起36に係止されることによって、前記昇降部材18が前記本体16から下側方向に離脱することを防止し、前記昇降部材18の移動距離を制限する。
【0043】
前記昇降部材18と前記本体16の昇降部材ガイド部26との間には、空気が通過する隙間60が設けられており、前記昇降部材18の排出通路42を介して前記容器10に貯蔵された内容物が排出されるとき、前記昇降部材18と前記昇降部材ガイド部26間の隙間60から前記容器10の内部に外部空気が流入するため、内容物が排出されるときにゴボゴボいう音が発生する現象を防止し、内容物がより円滑に排出される。
【0044】
一方、前記昇降部材18の内周面には、図8及び図9に示すように、前記流入口46の形成された部分に構造的に補強するための補強リーブ55を一体に形成することができる。前記補強リーブ55は、前記昇降部材18の下端から所定高さだけ、好ましくは前記流入口46より高く形成され、その形状は「−」型又は「+」型など多様に形成することができる。
【0045】
前記昇降部材18の外周面と前記本体16の昇降部材ガイド部26の内周面との間には、前記昇降部材18が回転することを防止する回転防止部50が形成される。
【0046】
前記回転防止部50は、図7に示すように、前記昇降部材18の外周面に円周方向に等間隔に突設される1つ以上の係止突起54と、前記昇降部材ガイド部26の内周面に円周方向に間隔をおいて形成されて前記係止突起54が挿入される1つ以上の係止溝52とから構成される。すなわち、前記昇降部材18を前記本体16の昇降部材ガイド部26に挿入すると、前記係止突起54が前記係止溝52に挿入されて、前記昇降部材18が上下方向への移動は可能であるが回転は防止される。もちろん、前記回転防止部50は、前記昇降部材18の断面形状が四角形などの多角形の場合は、前記昇降部材18自体が回転防止部50を構成するようになる。このとき、前記昇降部材18に対応する前記昇降部材ガイド部26の内周面は、前記昇降部材18の断面形状に対応するように形成される。
【0047】
前記カバー20は、前記本体16の昇降部材ガイド部26の外周面に結合されて、前記昇降部材18の内容物が排出される排出通路42を保護する役割を果たすもので、前記カバー20の外周面には、使用者が容易に手で掴んで回せるように複数の突起62が形成され、その下端の内周面には、前記昇降部材ガイド部26の外周面に形成された係止リーブ40に係止される係止突起64が形成される。
【0048】
ここで、前記カバー20の係止突起64は、前記昇降部材ガイド部26の外周面に形成された係止リーブ40に係止された状態で上側方向に所定の力を加えると前記係止リーブ40から離脱する構造を有する。
【0049】
また、前記カバー20の下端には、分離が容易な複数の連結部材66aで連結されたスカート部66が形成されて、前記本体16の外周面に固定された状態を維持し、前記カバー20を所定以上の力で回転させると、前記カバー20から前記スカート部66が分離されて、前記カバー20が前記本体16から分離される。
【0050】
前記カバー20と前記昇降部材18との間には、前記カバー20を正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材18を上昇又は下降させる作動部70が形成される。
【0051】
前記作動部70は、前記昇降部材18の上部内周面に形成される雌ねじ部72と、前記カバー20の内面上側から下側方向に円筒状に突出して前記昇降部材18の内部に挿入される支持部76と、前記支持部76の外周面に形成されて前記雌ねじ部72に螺合される雄ねじ部74とから構成される。
【0052】
このような作動部70の動作を説明すると、前記昇降部材18は、前記回転防止部50により、前記本体16の昇降部材ガイド部26の内周面に回転しないように支持された状態であり、前記カバー20は、前記係止突起64が前記本体16の外周面に形成された係止リーブ40に係止された状態であり、前記昇降部材18の雌ねじ部72と前記カバー20の雄ねじ部74とが螺合された状態であるため、前記カバー20を回転させると、前記カバー20は前記本体16の外周面で空回転し、これにより、前記昇降部材18の雌ねじ部72が前記カバー20の雄ねじ部74に沿って上昇又は下降する。
【0053】
このような作動部70は、図示していないが、前記昇降部材18の外周面の上側に雄ねじ部を形成し、前記カバー20の内周面に前記雄ねじ部に対応して螺合される雌ねじ部を形成して構成することができる。
【0054】
以下、このように構成された本発明による容器栓の動作を説明する。
【0055】
図10〜図13は本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【0056】
前記容器の入口12に前記容器栓が閉じた状態では、前記本体16の内部に装着されたシール部材32の外側部分に前記容器の入口12の上面が密着して前記容器10を密閉し、前記シール部材32の内側部分に前記昇降部材18の開閉板44が密着して密閉状態となる。従って、前記容器10に貯蔵された内容物が密封状態を維持する。
【0057】
このような状態で、使用者が前記容器10に貯蔵された内容物を外部に排出させる場合、まず、前記カバー20を正方向に回転させる。すると、前記スカート部66が分離されて、前記カバー20が前記本体16から分離された状態で回転する。このとき、前記カバー20は、前記係止突起64が前記本体16の外周面に形成された係止リーブ40に係止された状態であるので空回転する。
【0058】
このように、前記カバー20が回転すると、前記カバー20と前記昇降部材18との間に形成された作動部70により前記昇降部材18が下降することによって、前記昇降部材18の開閉板44が前記シール部材32から分離されて前記容器10を開放する。すなわち、前記昇降部材18の係止突起54が、前記本体16の昇降部材ガイド部26に形成された係止溝52に挿入されて回転が防止された状態であるため、前記カバー20が回転すると、前記昇降部材18に形成された雌ねじ部72が前記カバー20の雄ねじ部74から解かれて前記昇降部材18が下側方向に移動する。
【0059】
このように、前記昇降部材18が下降を続けて、前記昇降部材18の内周面に形成された係止突起38が前記昇降部材ガイド部26の内周面に形成された離脱防止突起36に接触すると、前記昇降部材18はそれ以上下降しなくなり、これにより、前記カバー20がさらに回転すると、相対的に前記カバー20に上側方向に移動しようとする力が加えられて、前記カバー20の係止突起64が前記本体16に形成された係止リーブ40から離脱する。次に、前記カバー20を前記本体16から外した後に前記容器10を傾けると、前記容器10に貯蔵された内容物が前記昇降部材18の流入口46を介して前記排出通路42に流入し、前記排出通路42から外部に排出される。
【0060】
ここで、前記昇降部材18の端部には突出部48が形成されており、使用者が前記昇降部材18を噛んで吸いやすい。また、前記排出通路42を介して内容物が排出されるとき、前記昇降部材18と前記昇降部材ガイド部26間の隙間60から前記容器10の内部に外部空気が流入するため、内容物が前記排出通路42を介してより円滑に排出される。
【0061】
使用者が所定量の内容物を外部に排出させた後に再び前記容器10を密閉しようとする場合、前記カバー20を前記本体16に被せた後に反対方向に回転させると、前記カバー20の雄ねじ部74が前記昇降部材18の雌ねじ部72に締められて前記昇降部材18が上昇する。すると、前記昇降部材18の開閉板44が前記シール部材32に密着して前記容器10が密閉される。前記カバー20をさらに回転させると、前記開閉板44が前記シール部材32に密着した状態となり、前記昇降部材18はそれ以上上昇できず、相対的に前記カバー20が下降する。すなわち、前記昇降部材18がそれ以上上昇できないため、前記カバー20の雄ねじ部74に前記昇降部材18の雌ねじ部72が締められると前記カバー20が下降して、前記カバー20の係止突起64が前記本体16の係止リーブ40を乗り越えて係止される。
【0062】
図14〜図17は本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図であり、図18は図14のB−B線断面図である。
【0063】
一方、本発明による容器栓は、カバー20が除去された状態で使用者が容器に貯蔵された内容物を外部に排出させる場合、前記昇降部材18が下降状態を維持する必要があり、その他の場合は、前記昇降部材18が上昇状態を維持して、容器に貯蔵された内容物が外部に漏れないようにする。
【0064】
そこで、本発明の第2実施形態による容器栓は、第1実施形態の昇降部材ガイド部26に、前記昇降部材18に形成された係止突起38との係止状態を維持する係止維持突起37がさらに形成される。前記係止維持突起37は、前記昇降部材18が最上側に移動したとき、前記昇降部材18に形成された係止突起38との係止により、前記シール部材32の外側部分が前記容器の入口12に密着し、内側部分が前記昇降部材18に密着して前記容器10をシールする。もちろん、前記係止突起38と前記係止維持突起37の係止状態は、使用者が所定以上の力を加えたときにその係止状態が解除される程度である。
【0065】
一方、前記係止突起38が前記離脱防止突起36の下側に移動して前記昇降部材18の下降状態を維持する必要があり、前記昇降部材18がそれ以上下降しないように防止する必要がある。従って、前記昇降部材18には、前記係止突起28の上側に第2係止突起39をさらに形成することができる。
【0066】
前記第2係止突起39は、前記係止突起28が前記離脱防止突起36を通過して前記離脱防止突起36の下側に移動した後にそれ以上下降しないように、前記係止突起28が前記離脱防止突起36を通過したときに前記係止維持突起37との係止状態を維持して前記昇降部材18がそれ以上下降しないように、前記昇降部材18の外周面に形成される。
【0067】
一方、前記本体16が前記容器10に結合されるとき、曲げモーメントの発生によって前記本体16の昇降部材ガイド部26が前記昇降部材18を押すことにより、前記昇降部材18の移動を妨害することがあるという問題があった。
【0068】
従って、前記係止突起38及び前記第2係止突起39の少なくとも1つは、フレキシブルな材質で形成するか、図18に示すように、前記昇降部材18の外周面に沿って外側に突設される複数の突起部39aから構成することができる。前記係止突起38及び前記第2係止突起39が前記複数の突起部39aから構成されることにより、前記本体16が前記容器10に結合されるとき、曲げモーメントの発生によって前記本体16の昇降部材ガイド部26が前記昇降部材18を押しても、より円滑に上下方向に移動できるようになる。
【0069】
一方、前記離脱防止突起36及び前記係止維持突起37も、前記昇降部材ガイド部26の内周面に沿って内側に突設される複数の突起部から構成することができる。
【0070】
このように構成された本発明の第2実施形態による容器栓は、第1実施形態と類似に作動する。ただし、前記昇降部材18が完全に下降した状態で、前記係止突起38が前記離脱防止突起36を通過して前記係止突起38と前記離脱防止突起36が係止状態を維持すると共に、前記第2係止突起39と前記係止維持突起37が係止状態を維持する。従って、前記昇降部材18は固定された状態を維持し、前記容器10を傾けると、前記容器10に貯蔵された内容物が前記昇降部材18の流入口46を介して前記排出通路42に流入し、前記排出通路42から外部に排出される。
【0071】
一方、前記昇降部材18は、前記カバー20が除去された状態でも、使用者の手又は口により引き抜かれるか押されることによって、前記容器10を密閉又は開放する。
【0072】
特に、前記昇降部材18が最上側に引き抜かれたとき、前記係止突起28は、前記係止維持突起37を通過して前記係止維持突起37との係止状態を維持することにより、前記昇降部材18の移動を制限する。従って、前記カバー20が除去された状態でも前記昇降部材18が固定されて、前記容器10は密閉された状態を維持する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】従来の容器栓を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による容器栓を示す斜視図である。
【図3】カバーを外した状態の図2の容器栓を示す斜視図である。
【図4】本体に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓を示す斜視図である。
【図5】図2の容器栓の分解斜視図である。
【図6】図2の容器栓の結合断面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す横断面図である。
【図9】内側に補強リーブがさらに形成された図2の容器栓の上昇部材を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図11】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図12】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図13】本発明の第1実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図14】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図15】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図16】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図17】本発明の第2実施形態による容器栓の作動状態図である。
【図18】図14のB−B線断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の入口に装着される本体と、
前記本体に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材と、
前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーと、
を含むことを特徴とする容器栓。
【請求項2】
前記本体は、
前記容器の入口に分離可能に装着される装着部と、
前記装着部の上部に形成されて前記昇降部材が上下方向に移動可能に挿入される昇降部材ガイド部と、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の容器栓。
【請求項3】
前記本体の外周面には、前記本体を容易に手で掴んで回せるように複数の突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載の容器栓。
【請求項4】
前記装着部は、前記容器の入口の外周面に形成される雄ねじ部に螺合されるように、前記本体の下部内周面に形成される雌ねじ部から構成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項5】
前記本体の内部上面には、周方向に前記容器の入口の上面が密着してシールされるシール部材が装着されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項6】
前記シール部材は、中央が開放された円板状に形成され、前記容器の入口の上面が密着して前記容器に貯蔵された内容物を密封することを特徴とする請求項5に記載の容器栓。
【請求項7】
前記シール部材は、中央が開放された円板状に形成されて、その外側部分には前記容器の入口が密着し、その内側部分には前記昇降部材が密着することを特徴とする請求項5に記載の容器栓。
【請求項8】
前記昇降部材は、前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、その長手方向に内容物が排出される排出通路が形成され、その下面には前記シール部材の内側部分に密着して密閉する開閉プレートが形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項9】
前記昇降部材の下部には、前記容器に貯蔵された内容物が前記排出通路に流入する流入口が形成されることを特徴とする請求項8に記載の容器栓。
【請求項10】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することを特徴とする請求項8に記載の容器栓。
【請求項11】
前記昇降部材の外周面と前記本体の昇降部材ガイド部の内周面との間には、前記昇降部材が回転することを防止する回転防止部が形成されることを特徴とする請求項8に記載の容器栓。
【請求項12】
前記回転防止部は、
前記通路部の外周面に円周方向に等間隔に突設される係止リーブと、
前記昇降部材ガイド部の内周面に円周方向に等間隔に形成されて前記係止リーブが挿入される係止溝と、
から構成されることを特徴とする請求項11に記載の容器栓。
【請求項13】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面と前記昇降部材の外周面との間には、外部空気が容器の内部に流入する隙間が形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項14】
前記カバーは、その外周面に使用者が容易に手で掴んで回せるように複数の突起が形成され、その下端の内周面に前記昇降部材ガイド部の外周面に形成された係止リーブに係止される係止突起が形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項15】
前記カバーは、その下端にスカート部が形成されて前記本体の外周面に固定された状態を維持し、前記カバーを所定以上の力で回転させると前記スカート部が分離されて前記カバーが前記本体から分離されることを特徴とする請求項14に記載の容器栓。
【請求項16】
前記カバーと前記昇降部材との間には、前記カバーを正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させる作動部が形成されることを特徴とする請求項14に記載の容器栓。
【請求項17】
前記作動部は、
前記昇降部材の上部内周面に形成される雌ねじ部と、
前記カバーの内面上側から下側方向に円筒状に突出して前記昇降部材の内部に挿入される支持部と、
前記支持部の外周面に形成されて前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、
から構成されることを特徴とする請求項16に記載の容器栓。
【請求項18】
容器の入口に装着され、前記容器の入口に分離可能に装着される装着部、及び前記装着部の上部に形成される昇降部材ガイド部を含む本体と、
前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材と、
を含むことを特徴とする容器栓。
【請求項19】
前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項20】
前記本体の装着部の外面に、その長手方向に1つ以上の補強リーブがさらに形成されることを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項21】
前記昇降部材の内周面に補強リーブがさらに形成されることを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項22】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項23】
前記昇降部材ガイド部の内周面に、前記昇降部材が前記昇降部材ガイド部の最上部に到達したとき、前記係止突起との係止状態を維持するための係止維持突起がさらに形成されることを特徴とする請求項22に記載の容器栓。
【請求項24】
前記昇降部材の外周面に、前記係止突起が前記離脱防止突起を通過したとき、前記係止維持突起との係止状態を維持して前記昇降部材がそれ以上下降することを防止するための第2係止突起がさらに形成されることを特徴とする請求項23に記載の容器栓。
【請求項25】
前記係止突起は、前記昇降部材の外周面に沿って突設される複数の突起部から構成されることを特徴とする請求項22〜24のいずれか1項に記載の容器栓。
【請求項1】
容器の入口に装着される本体と、
前記本体に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材と、
前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーと、
を含むことを特徴とする容器栓。
【請求項2】
前記本体は、
前記容器の入口に分離可能に装着される装着部と、
前記装着部の上部に形成されて前記昇降部材が上下方向に移動可能に挿入される昇降部材ガイド部と、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の容器栓。
【請求項3】
前記本体の外周面には、前記本体を容易に手で掴んで回せるように複数の突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載の容器栓。
【請求項4】
前記装着部は、前記容器の入口の外周面に形成される雄ねじ部に螺合されるように、前記本体の下部内周面に形成される雌ねじ部から構成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項5】
前記本体の内部上面には、周方向に前記容器の入口の上面が密着してシールされるシール部材が装着されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項6】
前記シール部材は、中央が開放された円板状に形成され、前記容器の入口の上面が密着して前記容器に貯蔵された内容物を密封することを特徴とする請求項5に記載の容器栓。
【請求項7】
前記シール部材は、中央が開放された円板状に形成されて、その外側部分には前記容器の入口が密着し、その内側部分には前記昇降部材が密着することを特徴とする請求項5に記載の容器栓。
【請求項8】
前記昇降部材は、前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、その長手方向に内容物が排出される排出通路が形成され、その下面には前記シール部材の内側部分に密着して密閉する開閉プレートが形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項9】
前記昇降部材の下部には、前記容器に貯蔵された内容物が前記排出通路に流入する流入口が形成されることを特徴とする請求項8に記載の容器栓。
【請求項10】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することを特徴とする請求項8に記載の容器栓。
【請求項11】
前記昇降部材の外周面と前記本体の昇降部材ガイド部の内周面との間には、前記昇降部材が回転することを防止する回転防止部が形成されることを特徴とする請求項8に記載の容器栓。
【請求項12】
前記回転防止部は、
前記通路部の外周面に円周方向に等間隔に突設される係止リーブと、
前記昇降部材ガイド部の内周面に円周方向に等間隔に形成されて前記係止リーブが挿入される係止溝と、
から構成されることを特徴とする請求項11に記載の容器栓。
【請求項13】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面と前記昇降部材の外周面との間には、外部空気が容器の内部に流入する隙間が形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項14】
前記カバーは、その外周面に使用者が容易に手で掴んで回せるように複数の突起が形成され、その下端の内周面に前記昇降部材ガイド部の外周面に形成された係止リーブに係止される係止突起が形成されることを特徴とする請求項2に記載の容器栓。
【請求項15】
前記カバーは、その下端にスカート部が形成されて前記本体の外周面に固定された状態を維持し、前記カバーを所定以上の力で回転させると前記スカート部が分離されて前記カバーが前記本体から分離されることを特徴とする請求項14に記載の容器栓。
【請求項16】
前記カバーと前記昇降部材との間には、前記カバーを正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させる作動部が形成されることを特徴とする請求項14に記載の容器栓。
【請求項17】
前記作動部は、
前記昇降部材の上部内周面に形成される雌ねじ部と、
前記カバーの内面上側から下側方向に円筒状に突出して前記昇降部材の内部に挿入される支持部と、
前記支持部の外周面に形成されて前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、
から構成されることを特徴とする請求項16に記載の容器栓。
【請求項18】
容器の入口に装着され、前記容器の入口に分離可能に装着される装着部、及び前記装着部の上部に形成される昇降部材ガイド部を含む本体と、
前記本体の昇降部材ガイド部に上下方向に移動可能に挿入され、前記容器に貯蔵された内容物が排出される排出通路が形成され、前記容器の入口を密閉又は開放する昇降部材と、
を含むことを特徴とする容器栓。
【請求項19】
前記本体に分離可能に装着され、正方向又は逆方向に回転させると前記昇降部材を上昇又は下降させるカバーをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項20】
前記本体の装着部の外面に、その長手方向に1つ以上の補強リーブがさらに形成されることを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項21】
前記昇降部材の内周面に補強リーブがさらに形成されることを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項22】
前記本体の昇降部材ガイド部の内周面には離脱防止突起が形成され、前記昇降部材の外周面には前記離脱防止突起に係止される係止突起が形成されて、前記昇降部材が前記本体から離脱することを防止することを特徴とする請求項18に記載の容器栓。
【請求項23】
前記昇降部材ガイド部の内周面に、前記昇降部材が前記昇降部材ガイド部の最上部に到達したとき、前記係止突起との係止状態を維持するための係止維持突起がさらに形成されることを特徴とする請求項22に記載の容器栓。
【請求項24】
前記昇降部材の外周面に、前記係止突起が前記離脱防止突起を通過したとき、前記係止維持突起との係止状態を維持して前記昇降部材がそれ以上下降することを防止するための第2係止突起がさらに形成されることを特徴とする請求項23に記載の容器栓。
【請求項25】
前記係止突起は、前記昇降部材の外周面に沿って突設される複数の突起部から構成されることを特徴とする請求項22〜24のいずれか1項に記載の容器栓。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2008−502552(P2008−502552A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527012(P2007−527012)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【国際出願番号】PCT/KR2005/001748
【国際公開番号】WO2005/120974
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506411944)
【氏名又は名称原語表記】RHO, Hee Kwon
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【国際出願番号】PCT/KR2005/001748
【国際公開番号】WO2005/120974
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506411944)
【氏名又は名称原語表記】RHO, Hee Kwon
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]