説明

容器装置

【課題】外容器に対する内容器の着脱を容易に行えるようにしつつ外容器に対して内容器を収納させた状態では互いの結合状態がガタツキも離脱もなく、しっかりと保たれるようにする。
【解決手段】外容器2に係止部36が設けられ、内容器3に係止部36に係脱自在に係合するロック片25が設けられ、内容器3又は外容器2に対して操作部材5が設けられており、ロック片25が操作部材5に設けられ、操作部材5を操作したときに、当該操作部材5の動作を受けながらロック片25が随伴動作を起こすことによって当該ロック片25が係止部36から外れるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
内容物を収納する内容器を交換できるように、外容器に内容器を着脱自在に収納保持した容器装置が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。すなわち、この種の容器装置は、内容器の交換によって内容物の詰め替えができるものとなっている。
この容器装置では、外容器の内周面と内容器の外周面との間に、相互に乗り越え係合する係合突条を横設することで、内容器の交換時には互いの離脱を可能にさせる係合手段を構成させている。また、外容器の底部には貫通する開放部分を設け、この開放部分にレバー底板を上下揺動可能に設けることが提案されていた。
【0003】
このレバー底板は、外容器から内容器を取り出すときに押し操作する部分であって、外容器の開放部分を介して内容器の底を突き上げるように操作力を伝えるにすぎず、決して、係合手段(外容器及び内容器の各係合突条)に対してその係合状態を解除させるような作用を奏するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平5−34129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の容器装置(特許文献1に開示のもの等)において、外容器に対する内容器の着脱は、あくまでも、係合手段(外容器及び内容器の各係合突条)自体の係合作用や、この係合作用を解除するときの離脱作用によって行われている。
そのため、外容器の内周面と内容器の外周面とにそれぞれ設ける係合突条は、互いの係合状態が厳しすぎる(乗り越え抵抗が強すぎる)と、外容器からの内容器の取り出しや外容器への内容器の嵌め入れが困難又は不可能になる問題があった。反対に、係合突条相互の係合状態が甘すぎる(乗り越え抵抗が弱すぎる)と、外容器から内容器を取り出す必要のないときであっても外容器に対する内容器の収納状態が簡単に外れたり、ガタツキが生じたりする問題があった。
【0006】
またこれらのことから、外容器や内容器は、外容器に内容器を収納した状態として、互いの係合突条間において最適な係合状態が得られるように、高精度で且つ密接な寸法関係を保持させて形成する必要があり、製造が難しいということがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、外容器に対して内容器を着脱する場合にはその着脱が容易に行えるものでありながら外容器に対して内容器を収納させた状態では互いの結合状態がガタツキも離脱もなく、しっかりと保たれるようにし、そのうえで外容器及び内容器の製造が、寸法精度に関連して難しくなりすぎるのを防止できるようにした容器装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る容器装置は、内容物を収納する内容器を交換できるように、外容器に内容器を着脱自在に収納保持するようにしたものであって、内容器又は外容器の一方にロック片が設けられ、他方に、外容器に内容器を収納したときに内容器を外容器から外れないようにロック片に係脱自在に係合する係止部が設けられ、内容器又は外容器に対して操作部材が設けられており、前記ロック片は操作部材に設けられ、操作部材を操作したときに、当該操作部材の動作を受けながらロック片が随伴動作を起こすことによって当該ロック片が係止部から外れるように構成されている構成されている。
【0008】
このように操作部材は、外容器から内容器を取り出すときにあって内容器を押し上げることを目的としたものではなく、内容器と外容器との係脱を行うための係止部とロック片とに対して、それらが係合しているときのロック片に、係合状態を解除すべく動作させることを目的としたものである。すなわち、この操作部材により、確実な係合解除を行えるようになるので、係止部とロック片とを強い係合作用で係合させる構成を採用することができるのである。
そのため、外容器に対して内容器を着脱する場合にはその着脱が容易に行えるものでありながら、外容器に対して内容器を収納させた状態では互いの結合状態がガタツキも離脱もなく、しっかりと保たれる、といった効果を得ることができる。また、外容器及び内容器の製造が、寸法精度に関連して難しくなりすぎるということもない。
【0009】
また、前記内容器は底壁を有したものとされており、この底壁に前記操作部材が設けられ、外容器に内容器を収納したときに操作部材を外容器の底壁から外部に露呈させる開口部が、外容器の底壁に設けられたものとすることができる。
外容器の底壁に開口部を設ける場合の具体的な一例として、内容器の底壁に下方へ突出する状態で操作部材が架設され、この操作部材の架設部分両側に一対のロック片が設けられ、操作部材を上方へ押し上げる操作又は下方へ引き下げる操作により、操作部材が上方又は下方に湾曲して一対のロック片が互いに内方に弾性変形して接近することで係止部から外れるように構成することができる(後述の第2実施形態参照)。
【0010】
また、外容器の底壁に開口部を設ける場合の別の具体例として、操作部材は架設部分の中央部を下方又は上方に膨らませるような形状で架設されており、この操作部材は、その中央部を上方へ押し上げる操作又は下方へ引き下げる操作によって当該中央部が一対のロック片に連結される両端部に対して上下逆向きに膨らむ形状へと変形可能であって、且つ操作前における膨らみの度合いに比べて操作後における膨らみの度合いが大きくなる変形が可能とされており、操作部材の中央部を上方へ押し上げ操作又は下方へ引き下げ操作したときに操作前後の膨らみ度合いの違いから生じる当該操作部材の架設距離の短縮化により、一対のロック片が互いに内方に弾性変形して接近することで係止部から外れる状態を維持させるように構成することができる(後述の第3実施形態参照)。
【0011】
このようにすると、操作部材の中央部を上方へ押し上げる操作又は下方へ引き下げる操作をしたとき、一対のロック片が内方へ弾性変形した状態、即ち、ロック片が係止部から外れた状態が保持されるので、外容器から内容器を取り出すのが容易に行えるといった利点がある。
この場合、操作部材は架設部分の両端部を形成する一対の屈曲片と、これら一対の屈曲片相互間を連結する状態として操作部材の中央部を形成する本体片とを有しており、屈曲片と本体片との連結部分には、上下方向に屈曲自在となる第1ヒンジ部が形成されていると共に、屈曲片とロック片との連結部分には、第1ヒンジ部が屈曲するときに当該第1ヒンジ部と上下逆方向に屈曲自在となる第2ヒンジ部が形成されており、操作部材の本体片を上方へ押し上げる操作又は下方へ引き下げる操作で一対の屈曲片が本体片に対するハの字状又は逆ハの字状に傾斜することにより、当該操作部材が操作後の状態として中央部を上膨らみにする形状又は中央部を下膨らみにする形状が保持されるように構成することができる。
【0012】
外容器の底壁に開口部を設ける場合の更に別の具体例として、内容器の底壁に対して下方へ向けて二股状に突出する操作部材が揺動自在に設けられ、この操作部材の二股の各下端部に、互いに相反する方向へ横突出する一対のロック片が設けられ、前記外容器の底壁には、この底壁に設けられた開口部から操作部材が下方突出するときに一対のロック片と係合する一対の係止部が互いに対向配置で設けられ、外容器に内容器を収納するときには一対の係止部に対して一対のロック片が接触することで操作部材が二股間隔を狭める方向へ弾性変形して係止部とロック片との係合を可能にすると共に、操作部材を上方へ揺動操作することでロック片を係止部から横へずらして外すように構成することができる(後述の第4実施形態参照)。
【0013】
このようにすると、操作部材を上方へ揺動操作したとき、一対のロック片が係止部から外れた状態は保持されるので、やはり外容器から内容器を取り出すのが容易に行えるといった利点がある。
本発明に係る容器装置において、外容器は底壁を有したものとされており、この底壁に、押上操作により上下揺動する操作部材が設けられており、この操作部材を上方へ押圧操作することで生じる当該操作部材の揺動により、ロック片が係止部から外れる向きに揺動するように構成することもできる(後述の第1実施形態参照)。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る容器装置では、外容器に対して内容器を着脱する場合にはその着脱が容易に行えるものでありながら外容器に対して内容器を収納させた状態では互いの結合状態がガタツキも離脱もなく、しっかりと保たれるようになっている。また外容器及び内容器の製造が寸法精度に関連して難しくなりすぎるということはない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る容器装置の第1実施形態を示した側断面図である。
【図2】第1実施形態において内容器を交換する様子を示した側断面図である。
【図3】第1実施形態の容器装置をその底面側から示した斜視図である。
【図4】第1実施形態の変形例を示した側断面図である。
【図5】本発明に係る容器装置の第2実施形態を示した側断面図である。
【図6】第2実施形態において内容器を交換する様子を示した側断面図である。
【図7】第2実施形態で採用した内容器をその底面側から示した斜視図である。
【図8】第2実施形態の変形使用例を示した側断面図である。
【図9】本発明に係る容器装置の第3実施形態を示した側断面図である。
【図10】第3実施形態において内容器を交換する様子を経時的に示した側断面図である。
【図11】本発明に係る容器装置の第4実施形態を示した側断面図である。
【図12】第4実施形態において内容器を交換する様子を示した側断面図である。
【図13】図11のA−A線方向で示した斜視断面図である。
【図14】図13の白抜き矢符Cで示す方向から(外容器の底面側から)見た斜視図である。
【図15】図12のB−B線方向で示した斜視断面図である。
【図16】図15の白抜き矢符Dで示す方向から(外容器の底面側から)見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1乃至図3は、本発明に係る容器装置1の第1実施形態を示している。本第1実施形態の容器装置1は、有底筒状の外容器2と、この外容器2内に収納される有底筒状の内容器3と、この内容器3の上部開口を塞ぐことのできる蓋部材4とを有している。また外容器2の底部に、操作部材5が設けられている。
内容器3は、外容器2の上部開口を介して外容器2に着脱自在となっており、内容器3に収納された内容物が消費された場合の詰め替えなどとして、内容器3ごと、交換できるようになっている。
【0017】
外容器2は、底壁10と円筒状の側壁11とを有しており、側壁11の上端部には、側壁11の内周面側を同心円的に段落ち状に低くすることによって形成された段部12が設けられている。底壁10は、側壁11によって囲まれる容器内スペースを上下に区画できるように、側壁11の内周面に対して全周的に接した平板状に形成されている。
この底壁10に、一対の操作部材5が設けられている。これら一対の操作部材5は、底壁10の中心位置で当該底壁10の肉厚を貫通して設けられた中間区画溝15を隔てて、並んでいる。図3に示すように、操作部材5は、中間区画溝15に対して直交する2本の平行な側部溝16と、中間区画溝15から所定間隔をおいて平行する端部溝17とによって周囲を囲まれることで、平板状に形成されたものであって、両側の側部溝16の途中に、それぞれ底壁10と連結状態を保持するヒンジ部18が設けられている。
【0018】
このヒンジ部18は、操作部材5の中間区画溝15寄りとなる端部を、外容器2に対する上方へ押上操作したときに、当該ヒンジ部18を支点として操作部材5に上下揺動を生じさせるように作用する。なお、操作部材5には、中間区画溝15寄り端部の押上操作を容易化(滑止め)し、また視覚的に操作位置を認識させ易くするために、指掛け凸条20が形成されている。
なおまた、外容器2には、底壁10の外周部で側壁11が僅かに下方突出するようにして底壁10下方に、下向きに開口する凹部22を形成させてある。この凹部22は、外容器2をテーブル面などへ載置するときに、操作部材5の指掛け凸条20がテーブル面などと接触干渉するのを防止するために、指掛け凸条20の突出量を吸収できるようにしたものである。
【0019】
このような操作部材5には、端部溝17寄りとなる端部位置にロック片25が設けられている。このロック片25は、操作部材5の上面から上方(外容器2内方)へ向けて突出する壁状部分25aと、この壁状部分25aの上端部から底壁10の径方向内方(中心方向)へ爪先を突出させる向きで下り傾斜で設けられたフック部25bとを有したものとなっている。従って、一対の操作部材5相互間にあって、それらのフック部25bは対向して突出する配置である。
また、操作部材5には、ロック片25(壁状部分25a)の突出下端に沿って当該操作部材5を上下貫通する状態で覗き窓26が形成されている。
【0020】
一方、内容器3は、底壁30と円筒状の側壁31とを有しており、側壁31の上部には、その外周面を取り囲むように雄ねじ部32が形成されている。また側壁31には、雄ねじ部32の下端位置で外周方向へ張り出すフランジ33が設けられており、このフランジ33によって内容器3としての剛性が高められている。このフランジ33は、外容器2に対して内容器3を収納したときに外容器2の段部12に嵌合し、埋没状になる。
このような内容器3の底壁30には、外容器2に内容器3を収納したときに内容器3を外容器2から外れないようにロック片25に係合する係止部36が設けられている。この係止部36は、底壁30の下面から下方(外容器2の底壁10)へ突出する台状部分36aと、この台状部分36aの下端から底壁10の径方向外方へ爪先を突出させる向きで昇り傾斜で設けられたフック部36bとを有している。
【0021】
台状部分36aは、底壁30の中心部に同心円配置で設けられた穴あき円盤形(中央の穴36cを有した環状の盤体)であり、フック部36bはこの台状部分36aの外周部から径方向外方へ張り出すように全周に設けられたものとしてある。すなわち、係止部36は、内容器3の中心を軸とした回転対称形として形成されている。そのため、外容器2に対して内容器3を収納すると、外容器2(操作部材5)に設けられた一対のロック片25に対し、内容器3に設けられた係止部36は、内容器3がどの向きで収納されようとも必ず係合するようになっている。
【0022】
台状部分36aに設けられている中央の穴36cは、外容器2に対して内容器3を収納した状態で、内容器3に設けられた操作部材5を押上操作するとき、この操作部材5の揺動を許容させるためのものとして利用される(図2参照)。すなわち、操作部材5の指掛け凸条20が設けられた方の端部を、この中央の穴36c内へ逃がすことができる。
なお、蓋部材4は、内容器3の上部外周部に設けられた雄ねじ部32に螺合して、内容器3の上部に着脱自在となっている。本第1実施形態において蓋部材4は、内部材38とこの内部材38に外嵌する外部材39とで二重の一体構造になったものを示してあり、内部材38の周壁内周面に、雄ねじ部32と螺合可能な雌ねじ部40が設けられたものとしてある。
【0023】
次に、上記構成を具備して成る容器装置1について、その使用状況を説明する。
図1に示すように、内容器3(内容物が収納されているものとする)は、当初、その上部開口が蓋部材4によって着脱自在な状態に塞がれていると共に、外容器2に収納されている。このとき、外容器2(操作部材5)に設けられたロック片25と内容器3に設けられた係止部36とが上下方向で係合状態になっており、外容器2から内容器3が脱出することはない。
係止部36が、内容器3の中心を軸とした回転対称形として形成されており、ロック片25との係合状態が周方向で常に維持されることや、外容器2の段部12に対して内容器3のフランジ33が嵌合していることによる回転抵抗があるため、外容器2に対する内容器3の空回りは防止されるものとなる。
【0024】
従って、外容器2を把持し、蓋部材4を回転させるようにすることで、内容器3に対する蓋部材4の螺合による着脱が簡単に行えるものであり、蓋部材4を外した状態での内容器3内の内容物を取り出すことも簡単に行える。
内容器3内の内容物が消費されたときは、内容器3に蓋部材4を装着した状態のまま、外容器2の底部に設けられた一対の操作部材5を、それらの指掛け凸条20に同時に指が乗るようにしつつ上方へ押圧操作する。
これにより一対の操作部材5は共に揺動し、これらの揺動を受けて各操作部材5に設けられたロック片25が逆ハの字状に傾斜すべく、揺動するようになるから、ロック片25と係止部36との係合が外れるようになる(図2参照)。これによって外容器2から内容器3を取り出すことができる。
【0025】
外容器2から空の内容器3を取り出した後、内容物が詰まった新しい内容器3を外容器2へ収納する。なお、このとき新しい内容器3には蓋部材4を装着しておくのが好適であるが、この蓋部材4は、新しい内容器3ごとに付属させたものとしても可能であるし、外容器2から取り出した空の内容器3のものを流用させる(使い回す)ようにしてもよい。
外容器2に内容器3を収納すると、内容器3の係止部36が外容器2(操作部材5)のロック片25に当接し、互いのフック部25b、36bの摺り合わせによってロック片25相互を逆ハの字状に押し開くようになる。互いのフック部25b、36bが乗り越えることでロック片25と係止部36とが再び係合状態となる。かくして、外容器2内に内容器3が収納され、外容器2の底部(凹部22内)で、一対の操作部材5が次の押上操作に控えるべく、平坦な状態(図1の状態)に戻るようになる。
【0026】
以上説明したところから明かなように、操作部材5は、これを押上操作したときにロック片25を連動させ、係止部36との係合を解除させることを目的としたものであって、内容器3を直接的に押し上げることを目的としたものではない。そのため、ロック片25と係止部36とを係合させるための構造自体としては、強い係合作用を発生させることのできる構成を採用可能である。
これにより、外容器2に対して内容器3を着脱する場合にはその着脱が容易に行えるものでありながら、外容器2に対して内容器3を収納させた状態では互いの結合状態がガタツキも離脱もなく、しっかりと保たれる、といった効果を得ることができる。また、外容器2及び内容器3の製造が、寸法精度に関連して難しくなりすぎるということもない。
[第1実施形態に対する変形例]
図4は、第1実施形態の一部構造を変更したものである。その変更点は、底壁10に設ける操作部材5において、ロック片25の真下に対応する位置で、当該操作部材5の下方へ突出するような摘み片43を設けた点にある。なお、この摘み片43を設けたことに伴い、外容器2において、底壁10の外周部で側壁11を下方突出させる寸法を大きくし、底壁10下方に形成される凹部22を深くしてある。
【0027】
このような構成を採用すると、操作部材5を操作する場合に、指掛け凸条20を押上操作する方法だけでなく、一対の操作部材5に設けられた摘み片43を相互接近させるように押し倒す方法も選択できることになり、操作面での自由度が広がる。
[第2実施形態]
図5乃至図7は、本発明に係る容器装置1の第2実施形態を示している。本第2実施形態の容器装置1が前記第1実施形態と最も異なるところは、内容器3の底壁30にロック片25及び操作部材5が設けられており、また外容器2の底壁10に、外容器2に内容器3を収納したときに操作部材5を外容器2の底壁10から外部に露呈させるための開口部47が、上下に貫通して設けられている点にある。
【0028】
なお当然に、内容器3に対してロック片25が設けられているので、外容器2に内容器3を収納したときに内容器3を外容器2から外れないようにロック片25に係合する係止部36は、外容器2に対して設けられている。
図7に示すように、ロック片25は、内容器3の底壁30に対し、互いに所定間隔を保持した状態で対を成して設けられている。即ち、ロック片25は一対(2本)ある。
これらロック片25は、底壁30の下面から下方へ向けて突出(図7では上方への突出状態で図示してあるが、図5及び図6に示すように外容器2内へ収納したときには下方突出状態となる)する壁状部分25aと、この壁状部分25aの下端部から底壁30の径方向外方へ爪先を突出させる向きで昇り傾斜で設けられたフック部25bとを有している。従って、一対のロック片25相互間にあって、それらのフック部25bは相反する方向(背合わせ状態)で突出する配置である。
【0029】
そして、これら一対のロック片25の下部間を連結する状態で操作部材5が架設されている。すなわち、ロック片25の壁状部分25aは、架設部分の両側を内容器3の底壁30で下方突出させるための支持部を兼ねていることになる(この壁状部分25aはロック片25の一部でもあり操作部材5の一部でもある)。
この操作部材5には、架設部分の中央部(ちょうど底壁30の中心部に対応する位置)に円板状の釦部48が設けられている。ロック片25の壁状部分25aを含め、操作部材5は、その全体として素材(樹脂)特性により可撓性及び弾性を有したものとなっている。
【0030】
外容器2において、底壁10に設けられた開口部47は、内容器3に設けられた一対のロック片25を取り込むことができる程度の内径で形成されている。この開口部47に対し、底壁10の上面側(外容器2の内部側)となる開口周部に、係止部36が設けられている。この係止部36は、開口部47における上部の開口周部から底壁10の径方向内方(底壁30の中心)へ爪先を突出させる向きで下り傾斜で設けられたフック部36bを有している。
フック部36bは開口部47の内周面全周に設けられており、従ってこの係止部36は、内容器3の中心を軸とした回転対称形として形成されていることになる。そのため、外容器2に対して内容器3を収納すると、この内容器3に設けられた一対のロック片25に対し、外容器2に設けられた係止部36は、内容器3がどの向きで収納されようとも必ず係合するようになっている。
【0031】
このような構成を具備して成る第2実施形態の容器装置1では、内容器3内の内容物が消費されたときに、図6に示すように、操作部材5の釦部48を上方へ押し上げるように操作する。これにより操作部材5が上方に湾曲し、一対のロック片25が互いに接近するように内方に弾性変形するので、これらロック片25は係止部36から外れるようになる。従って、外容器2から内容器3を取り出すことができる。
その後、内容物が詰まった新しい内容器3を外容器2へ押し込むと、内容器3のロック片25が外容器2の係止部36に当接し、互いのフック部25b、36bの摺り合わせによってロック片25相互を逆ハの字状に押し狭めるようになる。互いのフック部25b、36bが乗り越えることでロック片25と係止部36とが再び係合状態となる。かくして、外容器2内に内容器3が収納され、外容器2の底部(開口部47内)で操作部材5が次の押上操作に控えるべく、平坦な状態(図1の状態)に戻るようになる。
【0032】
このような第2実施形態の容器装置1では、構造が簡潔であるために低コスト化に有益となる。また破損箇所が発生するおそれも低く、丈夫で長持ちする利点もある。その他の構成及び作用効果については、第1実施形態と略同様であるので、ここでの詳説は省略する。
ところで、本第2実施形態では、外容器2から内容器3を取り出す場合において、図8に示すように、操作部材5を下方へ引き下げるように操作してもよい。このようにしても、操作部材5が下方に湾曲することによって一対のロック片25は互いに接近するように内方に弾性変形するので、これらロック片25は係止部36から外れるようになる。従って、外容器2から内容器3を取り出すことができる。
【0033】
なお、このように操作部材5の操作方法として、下方への引き下げ操作を限定する場合には、操作部材5に対して釦部48を形成させる必要もなくなり(例えば、操作部材5を全体として帯板状に形成しておけばよい)、更に構造の簡潔化及び低コスト化が可能となる。
[第3実施形態]
図9及び図10は、本発明に係る容器装置1の第3実施形態を示している。本第3実施形態の容器装置1も、基本的には第2実施形態と同じで、内容器3の底壁30にロック片25及び操作部材5が設けられている。また、外容器2の底壁10に、外容器2に操作部材5を露呈させるための開口部47が上下に貫通して設けられ、この開口部47に対し、底壁10の上面側(外容器2の内部側)となる開口周部に、係止部36が設けられたものである。
【0034】
なお、内容器3の底壁30からロック片25が突出する根本部分(壁状部分25aの付け根)には、底壁30に対して径方向外方となる面を開口させたノッチ状切欠の形成により、この部分の肉厚を局部的に薄くさせたヒンジ部49が設けられている。
加えて、本第3実施形態では、操作部材5が、一対のロック片25に連結される両端部間で中央部を下方に膨らませるような形状で架設されている。具体的には、この操作部材5は、その長手方向の両端部を形成する一対の屈曲片50と、これら一対の屈曲片50相互間を連結する状態として操作部材5の中央部を形成する本体片51とを有したものとなっており、本体片51に対してその両側の屈曲片50を逆ハの字状に傾斜させてある。
【0035】
屈曲片50と本体片51との連結部分には、上方を開口させたノッチ状切欠の形成により、肉厚を局部的に薄くさせた第1ヒンジ部52が設けられている。また屈曲片50とロック片25との連結部分(即ち、操作部材5とロック片25との連結部分)には、下方を開口させたノッチ状切欠の形成により、肉厚を局部的に薄くさせた第2ヒンジ部53が設けられている。
なお、本第3実施形態において本体片51は、屈曲片50の相互間距離(第1ヒンジ部52と第1ヒンジ部52との間の距離)を外径とする円板形に形成した。また、外容器2の底壁10に設けた開口部47は、操作部材5の本体片51(円板)のみを露呈させる程度の円形口としてあり、屈曲片50を間違って操作することがないようにしてある。
【0036】
このような構成であるため、図10に示すように、操作部材5において、本体片51(操作部材5の中央部)を上方へ押し上げるように操作すると、本体片51が少し上方へ湾曲する弾性変形を伴いながら、第1ヒンジ部52では、上方開口のノッチ状切欠を開かせつつ、上方へ山折りとなる方向へ屈曲し、同時に、第2ヒンジ部53では、下方開口のノッチ状切欠を開かせつつ、第1ヒンジ部52と上下逆方向(即ち、下方へ谷折りとなる方向)へ屈曲して、一対の屈曲片50が本体片51に対するハの字状に傾斜するようになる。
【0037】
すなわち、操作部材5は、操作前の下膨らみ形状(図9参照)から、これとは上下逆向きの上膨らみ形状(図10(B)及び(C)参照)へと変形する。このとき操作前における膨らみの度合い(水平の架設ラインを基準にした膨らみの高さ)に比べて、操作後における膨らみの度合いが大きくなっている。そのため、操作部材5における全体としての架設距離(一対のロック片25間に渡る直線距離)は、操作前の下膨らみ形状に比べて、操作後の上膨らみ形状の方が短くなり、この短縮化の作用に伴って各屈曲片50と連結関係にある一対のロック片25が、互いに接近するように内方に弾性変形することになる。
【0038】
従って、これらロック片25は係止部36から外れるようになる。このとき、本体片51は、操作中に生じた上方への湾曲変形が元に戻り、略水平な状態になっている。そのため、意欲をもって本体片51(操作部材5の中央部)を下方へ引き下げるように操作しない限り、屈曲片50は、操作前の逆ハの字状(図9の状態)に戻ることはない。
結果、操作部材5が操作後の状態として本体片51(中央部)を上膨らみにする形状(図10(B)及び(C)の状態)は保持され、ロック片25が係止部36から外れた状態も維持されるものである。この状態で、外容器2から内容器3を取り出すことができる。
【0039】
内容物が詰まった新しい内容器3を外容器2へ押し込む際には、内容器3側において、操作部材5が操作前の下膨らみ形状になっていること(本体片51に対して屈曲片50が逆ハの字状の傾斜状態になっていること)を確認しておく。内容器3を外容器2へ押しこむことで、内容器3側のロック片25と外容器2の係止部36とが再び係合状態となり、外容器2内に内容器3が収納されるようになる。
このような第3実施形態の容器装置1では、操作部材5の操作後の状態として、ロック片25が係止部36から外れた状態も維持されるようになっていることから、その後、外容器2から内容器3を取り出すのが容易になるという利点が得られるものである。
[第3実施形態に対する変形例]
図示は省略するが、操作部材5において、操作前の状態が上膨らみ形状となる(本体片51に対して屈曲片50がハの字状の傾斜状態になっている)ようにしておき、この操作部材5を下方へ引き下げるように操作するものとしてもよい。
【0040】
また、操作部材5は、本体片51と一対の屈曲片50とを有した構造にすることが限定されるものではなく、全体が板バネによって形成されたものとしてもよい。この場合、操作前の下膨らみ形状(又は上膨らみ形状)と操作後の上膨らみ形状(又は下膨らみ形状)とを変化させる作用は、操作部材5(板バネ)自体のバネ力を利用した上下方向の湾曲変形によるものとなる。
[第4実施形態]
図11乃至図16は、本発明に係る容器装置1の第4実施形態を示している。本第4実施形態の容器装置1も、基本的には第2実施形態(図5乃至図7参照)や第3実施形態(図9及び図10参照)と同じで、内容器3の底壁30にロック片25及び操作部材5が設けられている。また、外容器2の底壁10に、外容器2に操作部材5を露呈させるための開口部47が上下に貫通して設けられている。
【0041】
本第4実施形態において、内容器3の底壁30に設けられた操作部材5は、内容器3の底壁30から下方へ向けて二股状に突出するものとされており、底壁30に対する付け根部分を支点として横方向(図11及び図12の左右方向)に揺動自在になっている。そして、この操作部材5の二股の各下端部に一対のロック片25が設けられている。
なお、内容器3の底壁30に対する操作部材5の付け根部分には、その両面側を括らせることで肉厚を局部的に薄くさせたヒンジ部53が設けられており、この操作部材5の揺動を容易化させてある。
【0042】
図13乃至図16に示すように、ロック片25は、操作部材5の下端から互いに相反する横方向(底壁30の径方向外方)へ爪先を突出させる向きで昇り傾斜で設けられたフック部25bとを有している。操作部材5が下方へ向けた二股状に形成されていることから、一対のロック片25の相互間には空間(二股の股間に相当する部分)が形成されていることになる。そのため、操作部材5が股間を狭めたり、この狭めた状態を元に戻したりする方向で弾性変形するのに伴って、一対のロック片25(フック部25b)の相互間距離が縮んだり元の戻ったりするようになっている。
【0043】
外容器2の底壁10に設けられた開口部47は、底壁10の中心位置に設けられた差込口47Aと、この差込口47Aの一方隣に連通状態で形成された脱出口47Bと、差込口47Aの他方隣に連通状態で形成された予備口47Cとを有したものとなっている。
差込口47Aは、操作部材5が呈する二股状形状を、ガタツキ無く嵌合できる程度の開口幅を有して形成されており、この開口幅の両側(開口部47の開口周部)に、操作部材5に設けられた一対のロック片25と係合可能となるように、一対の係止部36が互いに対向配置で設けられている。
【0044】
この一対の係止部36は、差込口47Aに対し、底壁10の上面側(外容器2の内部側)となる開口周部を、差込口47A内へ向けて下り傾斜とさせるようにしてフック部36bを形成させている。図13及び図15に示すように、この係止部36には、ロック片25のフック部25bに設けられた下面傾斜と、係止部36のフック部36bに設けられた上面傾斜とが、互いに同じ傾斜方向で当接したときに、この当接状態の両脇を抱持してロック片25(操作部材5)側にガタツキが生じないように、底壁10の上面側(外容器2の内部側)へ突出するガイドリブ55が設けられている。
【0045】
脱出口47Bは、差込口47Aの開口幅よりも幅広に形成されたものであって、操作部材5及びロック片25を上下に素通りさせることができる。従って、差込口47Aに差し込み状態とされた操作部材5及びロック片25を、そのままこの脱出口47Bへ向けて横移動させれば、これらを当該脱出口47B内へ誘い入れることが可能であり、しかも、外容器2から内容器3を取り出す際には、この脱出口47Bに誘い入れた操作部材5及びロック片25を外容器2内へ抜け出させることができるようになっている。
なお、差込口47Aに差し込み状態とされた操作部材5及びロック片25を、誤って、脱出口47Bとは反対向き(即ち、予備口47C側)に横移動させてしまうことがないように、底壁10の下面側(外容器2の下方)へ突出するストッパ突起56が設けられている。
【0046】
予備口47Cは、ロック片25と係止部36との係合状態を外す際に、例えば鉛筆の尻端やドライバー工具など、予備的な道具で操作部材5を横押しできるようにする(道具を差し込み可能にする)ところである。必ずしも必要なものではない。
本第4実施形態では、外容器2に内容器3を収納するに際し、外容器2内で内容器3が押し込まれすぎるのを防止し、ロック片25と係止部36との確実な係合状態が得られるようにするため、外容器2の底壁10に対して、内容器3の底壁30を所定高さで当て止めするための台座部57が設けられている。
【0047】
また、外容器2に内容器3を収納するに際して、ロック片25と係止部36とを係合させることに関して方向性が決められている。すなわち、外容器2と内容器3との周方向の位置決めが必要である。
そのため、図11に示したように、外容器2には、側壁11の上部内周面に、周方向の少なくとも一箇所に深さ方向に凹み形成された位置決め凹部60が設けられている。この位置決め凹部60は、側壁11の内周面(外容器2としての容器内)で開口されたものとなっている。
【0048】
これに対して内容器3には、側壁31の上部外周面に、径方向外方へ突出する位置決め凸部61が設けられている。この位置決め凸部61は、外容器2の位置決め凹部60にガタツキなく嵌るようにその外形状及び大きさ、場合によっては形成数などが対応させられている。
従って、これら位置決め凹部60と位置決め凸部61とが係合することにより、外容器2に対して内容器3を周方向に位置決めする機構62が構成される。この位置決めする機構62は、外容器2に対する内容器3の収納状態下で相対的な周方向の係合作用を生じるので、内容器3のガタツキや空回りを防止するうえでも有益となっている。
【0049】
このような構成を具備して成る第4実施形態の容器装置1では、内容器3内の内容物が消費されたときに、図11に示す状態(図13及び図14参照)から図12に示す状態(図15及び図16参照)になるように、操作部材5を横から押して脱出口47Bへ横移動させる。
これにより、操作部材5に設けられたロック片25は、外容器2の底壁10上面側(外容器2の内部側)へ突出するガイドリブ55の一方を乗り越えて、係止部36から外れるようになり、その後、開口部47の脱出口47B内へと追い出されるようになる。この脱出口47Bでは、操作部材5及びロック片25を素通りさせて上方へ抜け出すことを可能にしてあるので、外容器2から内容器3を取り出すことができる。
【0050】
その後、内容物が詰まった新しい内容器3を外容器2へ収納する際には、まず内容器3の底壁30に対して操作部材5が直下へ突出した状態となっていることを確認し、そのうえで内容器3を押し込むようにする。
内容器3の押し込みにより、操作部材5のロック片25が外容器2の係止部36に当接するようになり、互いのフック部25b、36bの摺り合わせによって、操作部材5が二股間隔を狭めるように弾性変形し、これによって一対のロック片25が互いに内方に接近するようになる。
【0051】
そのため、係止部36に対するロック片25の当接状態が解除され、操作部材5が差込口47A内へ差し込まれるようになる。一対のロック片25が一対の係止部36を通り過ぎた時点で操作部材5の二股間隔は元の状態へと弾性復帰するので、一対のロック片25が一対の係止部36と係合状態となる。
かくして、外容器2内に内容器3が収納され、外容器2の底部(開口部47内)で操作部材5が次の押上操作に控えるべく、開口部47の差込口47Aに嵌った状態(図11、図13及び図14の状態)に戻るようになる。
[その他]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0052】
例えば、蓋部材4は、内容器3の上部に螺合させるようにする他、外容器2の上部に螺合させるようにしてもよい。また内容器3の上部開口内周面に雌ねじ部を形成させ、この雌ねじ部に螺合させるような雄ねじ部を蓋部材4に設けて螺合させるようにしてもよい。
更に蓋部材4は、内容器3又は外容器2に対してヒンジ結合させることで揺動開閉させるような構造や、水平方向の直線的なスライド開閉構造、水平方向の旋回による開閉構造など、各種の構造を採用することも可能である。
図示は省略するが、第2実施形態(図5乃至図7、図8)や第3実施形態(図9及び図10参照)において、外容器2の側壁11に対し、その内周面に直接、係止部36(フック部36bのみでもよい)を設けておき、この係止部36に対して内容器3に設けたロック片25が係脱自在となるようにしておくこともできる。
【0053】
この場合、外容器2の底壁10を省略することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明に係る容器装置1は、化粧品や整髪料、薬などを収納する容器として、特に好適に採用可能である。なお、内容物が限定されるものではない。
【符号の説明】
【0055】
1 容器装置
2 外容器
3 内容器
5 操作部材
10 外容器の底壁
25 ロック片
30 内容器の底壁
36 係止部
47 開口部
50 屈曲片
51 本体片
52 第1ヒンジ部
53 第2ヒンジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収納する内容器(3)を交換できるように、外容器(2)に内容器(3)を着脱自在に収納保持するようにした容器装置において、
内容器(3)又は外容器(2)の一方にロック片(25)が設けられ、他方に、外容器(2)に内容器(3)を収納したときに内容器(3)を外容器(2)から外れないようにロック片(25)に係脱自在に係合する係止部(36)が設けられ、
内容器(3)又は外容器(2)に対して操作部材(5)が設けられており、
前記ロック片(25)は操作部材(5)に設けられ、
操作部材(5)を操作したときに、当該操作部材(5)の動作を受けながらロック片(25)が随伴動作を起こすことによって当該ロック片(25)が係止部(36)から外れるように構成されている
ことを特徴とする容器装置。
【請求項2】
前記内容器(3)は底壁(30)を有したものとされており、この底壁(30)に前記操作部材(5)が設けられ、
外容器(2)に内容器(3)を収納したときに操作部材(5)を外容器(2)の底壁(10)から外部に露呈させる開口部(47)が外容器(2)の底壁(10)に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の容器装置。
【請求項3】
前記内容器(3)の底壁(30)に下方へ突出した状態で操作部材(5)が架設され、
この操作部材(5)の架設部分両側に一対のロック片(25)が設けられ、
操作部材(5)を上方へ押し上げる操作又は下方へ引き下げる操作により、操作部材(5)が上方又は下方に湾曲して一対のロック片(25)が互いに内方に弾性変形して接近することで係止部(36)から外れるように構成されている
ことを特徴とする請求項2記載の容器装置。
【請求項4】
前記操作部材(5)は架設部分の中央部を下方又は上方に膨らませるような形状で架設されており、
この操作部材(5)は、その中央部を上方へ押し上げる操作又は下方へ引き下げる操作によって当該中央部が一対のロック片(25)に連結される両端部に対して上下逆向きに膨らむ形状へと変形可能であって、且つ操作前における膨らみの度合いに比べて操作後における膨らみの度合いが大きくなる変形が可能とされており、
操作部材(5)の中央部を上方へ押し上げ操作又は下方へ引き下げ操作したときに操作前後の膨らみ度合いの違いから生じる当該操作部材(5)の架設距離の短縮化により、一対のロック片(25)が互いに内方に弾性変形して接近することで係止部(36)から外れる状態を維持させるように構成されている
ことを特徴とする請求項3記載の容器装置。
【請求項5】
前記操作部材(5)は架設部分の両端部を形成する一対の屈曲片(50)と、
これら一対の屈曲片(50)相互間を連結する状態として操作部材(5)の中央部を形成する本体片(51)とを有しており、
屈曲片(50)と本体片(51)との連結部分には、上下方向に屈曲自在となる第1ヒンジ部(52)が形成されていると共に、
屈曲片(50)とロック片(25)との連結部分には、第1ヒンジ部(52)が屈曲するときに当該第1ヒンジ部(52)と上下逆方向に屈曲自在となる第2ヒンジ部(53)が形成されており、
操作部材(5)の本体片(51)を上方へ押し上げる操作又は下方へ引き下げる操作で一対の屈曲片(50)が本体片(51)に対するハの字状又は逆ハの字状に傾斜することにより、当該操作部材(5)が操作後の状態として中央部を上膨らみにする形状又は中央部を下膨らみにする形状が保持されるように構成されている
ことを特徴とする請求項4記載の容器装置。
【請求項6】
前記内容器(3)の底壁(30)に対して下方へ向けて二股状に突出する操作部材(5)が揺動自在に設けられ、
この操作部材(5)の二股の各下端部に、互いに相反する方向へ横突出する一対のロック片(25)が設けられ、
前記外容器(2)の底壁(10)には、この底壁(10)に設けられた開口部から操作部材(5)が下方突出するときに一対のロック片(25)と係合する一対の係止部(36)が互いに対向配置で設けられ、
外容器(2)に内容器(3)を収納するときには一対の係止部(36)に対して一対のロック片(25)が接触することで操作部材(5)が二股間隔を狭める方向へ弾性変形して係止部(36)とロック片(25)との係合を可能にすると共に、
操作部材(5)を上方へ揺動操作することでロック片(25)を係止部(36)から横へずらして外すように構成されている
ことを特徴とする請求項2記載の容器装置。
【請求項7】
前記外容器(2)は底壁(10)を有したものとされており、この底壁(10)に、押上操作により上下揺動する操作部材(5)が設けられており、
この操作部材(5)を上方へ押圧操作することで生じる当該操作部材(5)の揺動により、ロック片(25)が係止部(36)から外れる向きに揺動するように構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の容器装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−195406(P2010−195406A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−39265(P2009−39265)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000241625)エム・エフ・ヴィ株式会社 (22)
【Fターム(参考)】