説明

密封装置

【課題】回転可能なハウジングに取り付けられる密封装置において、シールリップ13に遠心力が加わっても、軸に対する密接面圧の低下を抑制する。
【解決手段】回転可能なハウジングに挿通された軸の外周面に摺動可能に密接されたシールリップ13及びその外周側に設けられた案内筒部14を有し、ハウジングに取り付けられる密封装置本体1と、内周面2aがシールリップ13の外周面13bと接触可能な状態でシールリップ13の外周に配置され拡径方向への付勢力を有するバックアップリング2と、案内筒部14とバックアップリング2の間に配置されバックアップリング2より高比重の複数の質量体3を備え、案内筒部14、質量体3及びバックアップリング2が、密封空間A側へ向けて小径となる摺動面同士で互いに摺動可能に配置され、案内筒部14と質量体3の摺動面14a,3bの勾配βよりバックアップリング2と質量体3の摺動面2b,3aの勾配αが大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無段変速機やその他の機器の軸部をシールリップにより密封する密封装置であって、特に、回転可能なハウジングに取り付けられるものに関する。
【背景技術】
【0002】
機器のハウジングとその外周に挿通された軸との間をシールリップにより密封する手段として、従来、図9に示されるような密封装置が広く知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図9に示される密封装置100は、自動二輪車の無段変速機において互いに軸方向変位可能なプーリとその内周の軸との間に介装されるもので、断面形状が略L字型の補強環101と、この補強環101の外周筒部にゴム状弾性材料によって一体的に成形された固定シール部102と、補強環101の内径部にゴム状弾性材料によって一体的に成形されたシールリップ103とを備え、固定シール部102が、プーリ200の内径部に形成されたハウジング201に圧入固定されると共に、シールリップ103が、ハウジング201の内周に挿通された軸300の外周面に摺動可能に密接されることによって、機内空間A側の潤滑用グリースを密封するものである。
【0004】
この密封装置100による密封部では、プーリ200(ハウジング201)と軸300が共に軸心Oの周りに回転し、かつ軸方向相対変位するものであるため、密封装置100もプーリ200と一体に回転することになる。したがって、シールリップ103には遠心力が加わるため、回転速度が上昇すると、軸300に対するシールリップ103の密接面圧が低下し、極端な場合は図10に示されるように、シールリップ103と軸300との間に隙間Gを生じて機内空間Aからグリースが漏洩してしまうおそれがある。
【0005】
そこで、遠心力による密接面圧の低下を極力抑えるためには、シールリップ103の剛性を高くすることが考えられるが、この場合は低速回転時に軸300に対して過大な接触荷重を生じることになり、このためシールリップ103の早期摩耗や応力緩和、あるいはシールリップ103の摺動抵抗の増大に起因するプーリ200と軸300との軸方向作動性の悪化が懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−56718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、回転可能なハウジングに取り付けられる密封装置において、シールリップにハウジングの回転による遠心力が加わっても、軸に対する密接面圧の低下を抑制して密封性の低下を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る密封装置は、回転可能なハウジングの内周に挿通された軸の外周面に摺動可能に密接され密封空間側を向いたシールリップ及びその外周側に設けられた案内筒部を有すると共に、前記ハウジングに取り付けられる密封装置本体と、内周面が前記シールリップの外周面と接触可能な状態でこのシールリップの外周に配置され拡径方向への付勢力を有するバックアップリングと、前記案内筒部と前記バックアップリングの間の環状空間に配置され前記バックアップリングより高比重の複数の質量体とを備え、前記案内筒部、質量体及びバックアップリングが、密封空間側へ向けて小径となるように傾斜した摺動面同士で互いに摺動可能に配置され、前記案内筒部と前記質量体の摺動面の勾配よりも前記バックアップリングと前記質量体の摺動面の勾配が大きいことを特徴とするものである。なお、ここでいう「勾配」とは、円筒面又は軸心に対する傾斜角度のことである。
【0009】
上記構成において、密封装置本体における案内筒部と、その内周側のバックアップリングとの間の、複数の質量体が配置される環状空間は、前記案内筒部と質量体の摺動面の勾配と、バックアップリングと質量体の摺動面の勾配の差によって、密封空間側へ向けて広く、密封空間と反対側へ向けて狭くなる。このため、ハウジングが非回転又は低速回転状態では、バックアップリングの拡径方向への付勢力により押圧される各質量体が、前記環状空間内を密封空間側へ向けて変位し、バックアップリングの拡径変形を許容するので、バックアップリングはシールリップの外周面を非接触の状態を維持する。
【0010】
また、ハウジングが所定の高速回転状態になると、バックアップリングより高比重の各質量体は、遠心力によって案内筒部の大径側である密封空間と反対側へ向けて変位しながら、密封空間と反対側へ向けて狭くなる前記環状空間を押し広げることによって、バックアップリングを縮経方向へ押圧するため、このバックアップリングの内周面がシールリップの外周面と接触して、遠心力によるシールリップの拡径変形を規制する。
【0011】
請求項2の発明に係る密封装置は、請求項1に記載された構成において、質量体がバックアップリングに円周方向への変位を規制された状態で係合されたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3の発明に係る密封装置は、請求項1に記載された構成において、案内筒部が密封装置本体に密嵌されたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項4の発明に係る密封装置は、請求項1に記載された構成において、案内筒部が密封装置本体に埋設された補強環に形成されたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1〜4の発明に係る密封装置によれば、ハウジングの回転によって密封装置本体のシールリップに遠心力による拡径力が作用しても、遠心力により密封装置本体における案内筒部の大径側へ変位する質量体がバックアップリングを縮経方向へ押圧して、このバックアップリングがシールリップの拡径変形を規制するため、軸の外周面に対するシールリップの密接面圧の低下を防止し、優れた密封性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る密封装置の第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す断面斜視図である。
【図3】本発明に係る密封装置におけるバックアップリングと質量体との関係を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る密封装置における案内筒部、質量体及びバックアップリングの互いの摺動面の角度関係を示す説明図である。
【図5】第一の形態における非回転又は低速回転時の状態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
【図6】第一の形態における高速回転時の状態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
【図7】本発明に係る密封装置の第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
【図8】本発明に係る密封装置の第三の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
【図9】従来の技術に係る密封装置の一例を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
【図10】従来の技術に係る密封装置において、遠心力によりシールリップが変形した状態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。まず図1〜図6は、第一の形態を示すものである。
【0017】
このうち、図1及び図2において、参照符号1は、金属製の補強環11に、ゴム材料によって外周シール部12、シールリップ13、及び案内筒部14が一体的に成形された構成を備える密封装置本体、参照符号2は、内周面が前記シールリップ13の外周面と接触可能な状態でこのシールリップ13の外周に配置され拡径方向への付勢力を有するバックアップリング、参照符号3は、案内筒部14とバックアップリング2の間の環状空間Sに配置された複数のブロック状の質量体である。案内筒部14、質量体3及びバックアップリング2は、装着状態において密封空間A側となる側へ向けて小径となる円錐面同士で互いに摺動可能となっている。
【0018】
詳しくは、密封装置本体1における補強環11は、金属板の打ち抜きプレス成形等により製作されたものであって、円筒部11aと、装着状態において密封空間A側と反対側となる円筒部11aの端部から内径側へ延びる内向き鍔部11bとからなる断面略L字形の屈曲形状を呈する。
【0019】
密封装置本体1におけるゴム材料からなる外周シール部12は、図5及び図6に示されるハウジング201の内周面に圧入される部分であって、補強環11の円筒部11aの外周面に一体的に加硫接着されており、前記ハウジング201への圧入状態では径方向に適当に圧縮されることによって、このハウジング201への固定力を得ると共に、ハウジング201との間の気密性を保持するものである。
【0020】
密封装置本体1におけるゴム材料からなるシールリップ13は、外周シール部12から連続して形成され、補強環11の内向き鍔部11bの内径端に一体的に加硫接着されたものであって、装着状態において密封空間A側となる側へ向けて、先端が小径となるような円錐筒状をなして延びており、図5及び図6に示されるハウジング201の内周に挿通された軸300の外周面に、先端内径部13aが適当な締め代をもって密接されるものである。
【0021】
密封装置本体1におけるゴム材料からなる案内筒部14は、外周シール部12から補強環11の円筒部11aの端部を回り込むようにして連続して形成され、補強環11の円筒部11aの内周面に一体的に加硫接着されており、その内周面14aは、装着状態において密封空間A側となる側へ向けて小径となる円錐面をなしている。また、装着状態において密封空間A側となる案内筒部14の端部内周には、密封空間A側となる側へ向けての質量体3の移動を制限する環状のストッパ14bが突設されている。
【0022】
バックアップリング2は、シールリップ13を形成しているゴム材料より硬質で低摩擦のナイロン又はPTFE(Poly tetra fluoro ethylene)等の合成樹脂材料により製作されたものであって、円周方向一個所が切断(切断部22)されることによって、径方向への変形が可能であり、その外周に配置された各質量体3を外径側へ向けて付勢する適度な弾性を有するものである。バックアップリング2の内周面2a及び外周面2bは、共に密封空間A側へ向けて小径となる円錐面をなし、縮経変形を受けた時には、内周面2aがシールリップ13の外周面13bと当接可能となっている。また、図2及び図3に示されるように、外周面2bにはその円周に対して直交する方向へ延びる複数の係合凹部21が、円周方向等間隔で形成されている。
【0023】
質量体3は、バックアップリング2よりも比重の大きい材料、例えば高比重の合成樹脂材料又は金属材料等により製作されたものであって、ブロック状に形成され、内周面3a及び外周面3bが、共に密封空間A側へ向けて小径となる円錐面状の湾曲面をなす。また、この質量体3の内周面3aにはその円周に対して直交する方向へ延びる係合突条31が形成されており、この係合突条31がバックアップリング2の係合凹部21と遊嵌係合されることによって、円周方向への質量体3の移動が規制されている。
【0024】
図4に示されるように、バックアップリング2の外周面2bの勾配αは、密封装置本体1における案内筒部14の内周面14aの勾配βより大きい。このため、案内筒部14の内周面14aと、その内周側にあるバックアップリング2の外周面2bとの間の、複数の質量体3が保持される環状空間Sは、前記勾配α,βの差によって、密封空間A側へ向けて径方向幅が広く(密封空間Aと反対側へ向けて径方向幅が狭く)なっている。
【0025】
また、質量体3の内周面3aは、これと摺動可能なバックアップリング2の外周面2bと同等の勾配αをもって形成され、質量体3の外周面3bは、これと摺動可能な案内筒部14の内周面14aと同等の勾配βをもって形成されている。
【0026】
なお、案内筒部14の内周面14a、質量体3の外周面3b、質量体3の内周面3a、及びバックアップリング2の外周面2bは、請求項1に記載された摺動面に相当する。
【0027】
以上の構成において、密封装置本体1は、図5及び図6に示されるように、外周シール部12において、ハウジング201の内周面に密接状態に圧入・固定されると共に、シールリップ13の先端内径部13aが軸300の外周面に適当な締め代をもって摺動可能に密接されることによって、密封空間A内のグリースの漏洩を防止するものである。
【0028】
なお、ハウジング201は、例えば自動二輪車の無段変速機のプーリ200に形成されたものであって、すなわちこのプーリ200(ハウジング201)と軸300は共に軸心Oの周りに回転し、かつ軸方向相対変位可能となっている。またこのため、ハウジング201と軸300の間に介装された当該密封装置も、プーリ200と共に軸心Oの周りに回転されるものである。
【0029】
ここで、互いに摺動可能である案内筒部14の内周面14aと質量体3の外周面3bは密封空間A側へ向けて小径となる円錐面状に形成されているため、回転によって各質量体3に生じる遠心力は、この質量体3を、案内筒部14の内周面14aの大径側すなわち密封空間Aと反対側へ変位させるように作用する。一方、バックアップリング2の拡径方向への付勢力と、遠心力によるバックアップリング2の拡径力は、案内筒部14とバックアップリング2との間の環状空間Sの径方向幅を縮小させ、各質量体3を、径方向幅が相対的に広くなっている密封空間A側へ向けて押し出すように作用する。
【0030】
なお、互いに摺動可能に密接されるバックアップリング2の外周面2bと質量体3の内周面3a間、及び案内筒部14の内周面14aと質量体3の外周面3b間は、密封対象のグリースによって潤滑されているので、円滑に摺動することができる。
【0031】
したがって、各質量体3に作用する遠心力が小さく又は遠心力が生じない低速回転又は非回転状態では、図5に示されるように、バックアップリング2は各質量体3を密封空間A側へ向けて押し出しながら拡径変形するため、バックアップリング2はシールリップ13の外周面13bと非接触となる。したがってシールリップ13は非拘束状態に維持され、軸300に対する摺動抵抗の増大等を来たさない。
【0032】
なお、このとき環状空間Sからの質量体3の脱落は、案内筒部14の端部内周に形成されたストッパ14bによって防止される。
【0033】
また、質量体3はバックアップリング2より高比重の材料からなるため、プーリ200(ハウジング201)が所定の高速回転状態になると、遠心力による密封空間Aと反対側への各質量体3の変位力が、弾性付勢力及び遠心力によって拡径しようとするバックアップリング2が質量体3を密封空間A側へ押し出す力より大きくなる。このため図6に示されるように、各質量体3は環状空間S内を密封空間Aと反対側へ向けて変位しながら、密封空間Aと反対側へ向けて狭くなる環状空間Sを押し広げ、クサビのような作用でバックアップリング2を遠心力及び弾性付勢力に抗して縮経変形させるため、このバックアップリング2の内周面2aがシールリップ13の外周面13bと接触し、遠心力によるシールリップ13の拡径変形を規制する。したがって、軸300の外周面に対するシールリップ13の密接面圧の低下を防止し、優れた密封性が維持される。
【0034】
次に図7及び図8は、本発明に係る密封装置の他の形態を示すものである。
【0035】
このうち、図7に示される第二の形態において、上述した第一の形態と異なる点は、案内筒部14を密封装置本体1における補強環11に形成したことにある。すなわち、補強環11の円筒部11aを、装着状態において密封空間A側となる側へ向けて小径となる円錐筒状とすることによって案内筒部14とし、その先端に屈曲形成した内向き鍔部をストッパ14bとしたものである。その他の部分は、基本的に第一の形態と同様に構成することができる。したがってこの形態も、第一の形態と同様の作用・効果が得られる。
【0036】
また、図8に示される第二の形態において、上述した第一の形態と異なる点は、案内筒部14及びその先端に屈曲形成した内向き鍔部からなるストッパ14bを有する金属環15を、補強環11の円筒部11aの内周に嵌着したことにある。その他の部分は、基本的に第一の形態と同様に構成することができる。
【0037】
この形態によれば、第一の形態と同様の作用・効果に加え、あらかじめ金属環15にバックアップリング2及び質量体3を組み付けてユニット化しておき、補強環11と外周シール部12及びシールリップ13との加硫成形体に圧入することで密封装置本体1を組み立てるようにすることができる。
【0038】
なお、上述した各形態において、バックアップリング2の外周面2bの係合凹部21を蟻溝状に形成し、質量体3の内周面3aの係合突条31を蟻溝状の係合凹部21と摺動可能に係合される蟻ホゾ状に形成することによって、バックアップリング2と質量体3の組み込みを容易にすることができる。
【0039】
また、バックアップリング2は、ある程度弾性的に伸縮可能な材質とすることによって、切断部22のない無端の環状に形成しても良い。
【0040】
さらには、案内筒部14の内周面14a、質量体3の外周面3b、質量体3の内周面3a、及びバックアップリング2の外周面2bは、フッ素系樹脂皮膜等によるコーティングを施して摩擦係数の低減を図ることによって、バックアップリング2及び質量体3の作動を一層円滑にすることができる。
【符号の説明】
【0041】
1 密封装置本体
11 補強環
13 シールリップ
14 案内筒部
14a,2a,3a 内周面(摺動面)
14b ストッパ
15 金属環
2 バックアップリング
21 係合凹部
2b,3b 外周面(摺動面)
3 質量体
31 係合突条
201 ハウジング
300 軸
A 密封空間
S 環状空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能なハウジングの内周に挿通された軸の外周面に摺動可能に密接され密封空間側を向いたシールリップ及びその外周側に設けられた案内筒部を有すると共に、前記ハウジングに取り付けられる密封装置本体と、内周面が前記シールリップの外周面と接触可能な状態でこのシールリップの外周に配置され拡径方向への付勢力を有するバックアップリングと、前記案内筒部と前記バックアップリングの間の環状空間に配置され前記バックアップリングより高比重の複数の質量体とを備え、前記案内筒部、質量体及びバックアップリングが、密封空間側へ向けて小径となるように傾斜した摺動面同士で互いに摺動可能に配置され、前記案内筒部と前記質量体の摺動面の勾配よりも前記バックアップリングと前記質量体の摺動面の勾配が大きいことを特徴とする密封装置。
【請求項2】
質量体がバックアップリングに円周方向への変位を規制された状態で係合されたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
【請求項3】
案内筒部が密封装置本体に密嵌されたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
【請求項4】
案内筒部が密封装置本体に埋設された補強環に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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