対戦型ビデオゲーム装置
【課題】画面上のキャラクターの位置や向きに対応した分かりやすいコマンド画像を表示し得る対戦型ビデオゲーム装置を提供する。
【解決手段】（ア）キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面ごとに予め定めた場面インデックスと、当該各画面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、を記録したコマンドリストの記録装置（１３１）と、（イ）ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段（１３２）と、（ウ）上記コマンドリスト記録装置（１３１）のコマンドリストを検索し、表示された場面に対応するコマンド画像データを取得する手段（１３３）と、（エ）上記により取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ゲーム画像と合成、表示するための演算を行う画面合成手段（１３４）と、から成るアシスト手段を具備することを特徴とする。
【解決手段】（ア）キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面ごとに予め定めた場面インデックスと、当該各画面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、を記録したコマンドリストの記録装置（１３１）と、（イ）ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段（１３２）と、（ウ）上記コマンドリスト記録装置（１３１）のコマンドリストを検索し、表示された場面に対応するコマンド画像データを取得する手段（１３３）と、（エ）上記により取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ゲーム画像と合成、表示するための演算を行う画面合成手段（１３４）と、から成るアシスト手段を具備することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、対戦型ビデオゲーム装置に関し、特に、ゲームコマンドが分かり易く表示されるようにした対戦型ビデオゲーム装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
ビデオゲーム装置のうち、ボクシングゲーム装置、キックボクシングゲーム装置、プロレスゲーム装置、フェンシングゲーム装置、等々の対戦型ビデオゲーム装置においては、プレイヤーの操作に従って動作する画面上のキャラクター（本願において、単に「キャラクター」という。）を、対戦相手のキャラクターに勝てるように動作させる必要がある。
そのためには、ゲーム入力用の方向選択キーや押しボタンスイッチを操作してゲームコマンドをタイミングよく適切に入力する必要がある。
例えば、下記特許文献１に記載の発明のような攻撃方向を変えることが可能なゲーム機においては、方向選択ツールの的確で迅速な操作が重要になる。
【０００３】
しかしながら、初心者にとって、ゲーム場面に応じて適切なゲームコマンドを迅速に入力することは相当に難しく、初心者が熟練者と対戦しても、キャラクターに実行させることができる技（わざ）の種類やタイミングも分からないうちに、一方的に負けてしまうことが多かった。
そのような問題を解決するために、オプションにより、ゲーム期間中、ゲーム画面の一部に、繰り出すべきパンチやキックの回数、方向などを簡単な図式で示すコマンド画像をヘルプ画像として表示するようにしたゲーム装置も知られている。
【０００４】
しかしながら、画面上での自分及び対戦相手のキャラクターの位置や向きは、ゲームの進行中に常に変化し、これに伴って、繰り出すべき技や移動すべき方向も変化するが、従来のコマンド画像は、自分のキャラクターが画面の中央方向を向いて画面の一方の側（通常、左側）に立っている状態のみを基準にして表示されるようになっていた。そのため、キャラクターが基準位置とは反対側に立っている場合には、コマンド画像に示される技の方向（入力すべき方向）と、画面上でキャラクターが繰り出す技の方向とが逆になり、プレイヤーにとっては分かりにくく、瞬時の操作を誤ることが多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開２０００−５４３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、画面上のキャラクターの位置や向きに対応した分かりやすいコマンド画像を表示し得るアシスト手段を備えた対戦型ビデオゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的は、
プレイヤーＡがその操作に従って動作するディスプレイ装置の画面上のキャラクターａを、他のプレイヤーＢのキャラクターｂと対戦させるため、プレイヤーＡが使用する対戦型ビデオゲーム機であって、
ゲームの進展状態が表示されるディスプレイ装置と、
プレイヤーにより操作される、ゲーム入力用の方向選択ツール及び少なくとも一つの押ボタンスイッチを有するゲーム入力装置と、
予め定められたゲームプログラムがインストールされており、ゲーム入力装置から入力されるゲーム制御信号に応動し、上記ゲームプログラムに従ってゲーム演算を行い、ディスプレイ装置に表示すべきゲーム画像データを得るゲーム演算装置と、
ゲーム演算装置から得られるゲーム画像データを、ディスプレイ装置用画像信号に変換し、ディスプレイ装置に供給する画像処理回路と、
通信回線を介して他の同様の対戦型ビデオゲーム装置との間で対戦に必要なデータ通信を行う通信制御装置と、
を備え、かつ、下記（ア）乃至（エ）記載の構成要素から成るアシスト手段、即ち、
（ア）キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面ごとに予め定めた場面インデックスと、当該各画面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、を記録したコマンドリストを記録したコマンドリスト記録装置と、
（イ）ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段と、
（ウ）コマンドリスト記録装置のコマンドリストを検索し、表示された場面に対応する場面インデックスに対応するコマンド画像データを取得する手段と、
（エ）前項（ウ）で取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ディスプレイ装置の画面に表示されるゲーム画像と合成、表示するための演算を行う画面合成手段と、
を具備することを特徴とする上記の対戦型ビデオゲーム装置によって達成できる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は、上記の如く構成されることにより、ディスプレイ装置の画面に表示されたプレイヤーＡのキャラクターａの位置及び向きに対応する分かりやすいコマンド画像が、画面の一部に表示されるため、プレイヤーＡはそのコマンド画像を見て適切なゲームコマンドを迅速に入力することが可能となり、初心者でも熟練者と互角に勝負でき、ゲームを楽しむことが可能な対戦型ビデオゲーム装置を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置のディスプレイ装置の表示映像の一例を示す説明図である。
【図２】図１の対戦型ビデオゲーム装置における別の場面での表示映像の一例を示す説明図である。
【図３】本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置の回路構成の一実施例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下図面により、本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置の構成について具体的に説明する。
図１には、本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置のディスプレイ装置の表示映像の一例が示されており、図示したものは、キックボクシングゲームの表示映像を単純化して示したものである。
図中、１０は本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置のディスプレイ装置、１００はその画面、ａは現にプレイ中のプレイヤーＡのキャラクター（丸顔）、ｂは対戦相手であるプレイヤーＢのキャラクター（四角顔）、１０１はコマンド画像、１０２は残り時間を示すタイマー、１０３ａはキャラクターａの体力を示すスケール、１０３ｂはキャラクターｂの体力を示すスケールである。
なお、対戦相手であるプレイヤーＢは、通信回線を通じて接続される他の同様の対戦型ビデオゲーム装置を操作してプレイヤーＡとゲームを行うものであり、両者のディスプレイ装置には同一のゲーム画像が表示されるが、コマンド画像だけはそれぞれのプレイヤーのキャラクターに対するものが別々に表示されるようになっている。
【００１１】
コマンド画像１０１は、図示した実施例の場合、前進及び後退を示す矢印と、パンチを示す文字Ｐと、キックを示す文字Ｋとから構成されている。
図１のシチュエーションにおいて、キャラクターａは、画面の左側に、右を向いて立っているので、右向きの矢印は「前進」、左向きの矢印は「後退」を示している。
従って、コマンド画像１０１には、パンチＰについては、ゲーム入力用の方向選択ツールの右方向移動操作を２回行って２歩前進した後、押しボタン式のパンチキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
また、キックＫについては、方向選択ツールの左方向移動操作を１回行って１歩後退した後、右方向移動操作を２回行って２歩前進し、然る後、押しボタン式のキックキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
【００１２】
図２は、上記と同じゲームにおいて、プレイヤーＡのキャラクターａが画面の右側に来て、左を向いて立っているシチュエーションになった場合を示している。
この場合、キャラクターａが、図１の場合とは逆方向を向いているため、本発明においては、コマンド画像中の矢印の向きも図１の場合とは逆向きに表示して、右向きの矢印は「後退」、左向きの矢印は「前進」を示すことにより、プレイヤーＡのコマンド入力を容易にするようにしてある。
即ち、パンチＰについては、方向選択ツールの左方向移動操作を２回行い２歩前進した後、押しボタン式のパンチキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
また、キックＫについては、方向選択ツールの右方向移動操作を１回行い１歩後退した後、左方向移動操作を２回行って２歩前進し、然る後、押しボタン式のキックキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
【００１３】
推奨されるコマンドは、両キャラクターの相対位置（距離）、体勢、ゲームの残り時間、両キャラクターの体力、等により予め定められるものであり、ゲームプログラム中に用意されるコマンドリストのコマンドにおいて予め設定しておくようにする。
【００１４】
以下、図３を参照しつつ、本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置の回路構成等について説明する。
図３中、１ＡはプレイヤーＡがプレイする対戦型ビデオゲーム装置、１ＢはプレイヤーＢがプレイする対戦型ビデオゲーム装置、１０はディスプレイ装置、１００はそのディスプレイ画面、１１はゲーム入力装置、１１１は方向選択ツール、１１２は押しボタンスイッチ、１２は料金徴収装置、１３はゲーム演算装置、１３ａはＣＰＵ、１３ｂはハードディスクドライブ等の記憶装置、１３ｃはワークＲＡＭ、１３ｄはＲＯＭ、１３ｅはクロック回路、１３１はコマンドリスト記録装置、１３２は場面インデックス算出手段、１３３はコマンド画像データ取得手段、１３４は画面合成手段、１４は画像処理装置、１５はサウンド回路、１６はスピーカー、１７は通信制御装置、１８はデータバス、２はホストコンピューター、３は通信回線である。
【００１５】
図３に示す如く、プレイヤーＡがプレイを行う対戦型ビデオゲーム装置１Ａは、インターネット等の通信回線３（ゲーム場内のＬＡＮ等のネットワークを含む。）を介して、ゲーム提供業者の集中管理用ホストコンピューター２に接続されると共に、対戦相手となったプレイヤーＢの対戦型ビデオゲーム装置１Ｂに接続される。
対戦型ビデオゲーム装置１Ａは、その筐体（図では省略）に、ディスプレイ装置１０、ゲーム入力装置１１、料金徴収装置１２、ゲーム演算装置１３、画像処理装置１４、サウンド回路１６、スピーカー１６、通信制御装置１７、等々が設けられている。プレイヤーＢがプレイを行う対戦型ビデオゲーム装置１Ｂも、これと同一の構成となっている。
【００１６】
ディスプレイ装置１０には、キャラクターａ及びｂを含むゲームの進展状態を示すゲーム画像が表示されると共に、前記の如く、コマンド画像１０１や、残り時間表示タイマー１０２、キャラクターの体力を示すスケール１０３ａ及び１０３ｂ、等々の画像が表示される。
これらの画像のうち、コマンド画像１０１以外の画像を本願では「ゲーム画像」という。
プレイヤーにより操作されるゲーム入力装置１１は、ゲーム入力用のジョイスティック等の方向選択ツール１１１と、少なくとも一つの押ボタンスイッチ１１２とを備えている。
ゲーム演算装置１３には、予め定められたゲームプログラムがインストールされており、ゲーム入力装置１１から入力されるゲーム制御信号に応動して、上記ゲームプログラムに従ってゲーム演算を行い、ゲームの進展に従ってディスプレイ装置１０に表示すべきゲーム画像データを出力するようになっている。
画像処理回路１４は、ゲーム演算装置１３から出力されるゲーム画像データを、ディスプレイ装置用画像信号に変換し、ディスプレイ装置１０に供給する。
通信制御装置１７は、通信回線３を介して、ホストコンピューター２とのデータ通信のほか、プレイヤーＢの同様の対戦型ビデオゲーム装置１Ｂとの間で対戦に必要なデータ通信を行う。
【００１７】
ゲーム演算装置１３中のＣＰＵ１３ａは、ハードディスクドライブ等の記憶装置１３ｂに記録されたゲームプログラムを実行し、当該プログラムに従って、ゲームを進行させるために必要な演算処理を行う。
ワークＲＡＭ１３Ｃは、ＣＰＵ１３ａの作動に必要なデータの授受や、一時的なデータの記録、保持を行う。
ＲＯＭ１３ｄには、ゲームで使用する基本的な文字データ、画像データや音声データ等のほか、ＣＰＵ１３ａの作動をバックアップするために必要な比較的小サイズの各種データやプログラムが記録されている。文字データや画像データ等は、前記記憶装置１３ｂがハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置である場合には、そちらに記録するようにしてもよい。
クロック回路１３ｅは、装置全体の作動に必要なクロックパルスを発振すると共に、ゲーム開始からゲームオーバーまでの時間管理や、ゲーム進行上必要なその他の時間管理等を行う。
【００１８】
以上の構成要素に加えて、本発明においては、ヘルプ画像としての前記コマンド画像１０１を表示するための回路要素として、コマンドリスト記録装置１３１と、場面インデックス算出手段１３２と、コマンド画像データ取得手段１３３と、画面合成手段１３４と、から成るアシスト手段が設けられる。
これらの回路要素は、ゲーム演算装置１３の前記ＣＰＵ１３ａや記憶装置１３ｂ等のハードウェアにインストールされたゲームプログラム（ソフトウェア）が、当該ＣＰＵ１３ａ、記憶装置１３ｂ、ワークＲＡＭ１３ｃ、ＲＯＭ１３ｄ、等々のハードウェアにより実行され、当該ソフトウェアとハードウェアとが協働することによって構築されるものである。
【００１９】
コマンドリスト記録装置１３１は、ゲームの各場面ごとにキャラクターａが繰り出すべき技として望ましい技のコマンドを多数リストアップしたコマンドリストを記録した装置である。
このコマンドリストは、キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面（シチュエーション）もしくは対戦上重要な主要な場面ごとに予め定めた場面インデックスと、それら各場面においてそれぞれ推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、の組合せから成るリストである。従って、或る場面が特定されれば、上記コマンドリスト記録装置１３１から、その場面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データを読み出すことができるものである。
このコマンドリストは、ゲームプログラムに予め収納されており、ゲームプログラムを上記ゲーム演算装置１３にインストールしてこれを実行することにより、ゲーム期間中は、当該コマンドリストが記憶装置１３ｂ及びワークＲＡＭ１３ｃ中に展開、記録され、当該記録部分によって上記コマンドリスト記録装置１３１が構築されるものである。
なお、前記の如く、推奨されるコマンドは、両キャラクターの相対位置（距離）、体勢、ゲームの残り時間、両キャラクターの体力、等により定められ、コマンドリストに記録される。
【００２０】
場面インデックス算出手段１３２は、ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段であり、前記の如く、キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面（シチュエーション）ごとに予め定めた場面インデックスを、ゲームプログラムによるゲームの進行に合わせて検知し、出力するものである。
【００２１】
コマンド画像データ取得手段１３３は、上記場面インデックス算出手段１３２によって求められた場面インデックスに基づき、上記コマンドリスト記録装置１３１のコマンドリストを検索し、当該場面インデックスに対応するコマンド画像データを取得するものである。これにより、現在ディスプレイ画面上に表示されているシチュエーションにおいて推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データが取得されることになる。
【００２２】
画面合成手段１３４は、上記の如くして取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ディスプレイ装置１０の画面に表示されるゲーム画像と合成、表示するための演算を行う。
これにより、ゲーム画像については、プレイヤーＡのゲーム装置１ＡとプレイヤーＢのゲーム装置１Ｂに共通のゲーム画像が表示されると共に、コマンド画像については、プレイヤーＡとＢについてそれぞれ個別のコマンド内容を示す画像がそれぞれ個別に表示されることになる。
【００２３】
なお、前記の如く、コマンドリスト記録装置１３１、場面インデックス算出手段１３２、コマンド画像データ取得手段１３３及び画面合成手段１３４は、ゲーム演算装置１３のＣＰＵ１３ａや記憶装置１３ｂ等のハードウェアにインストールされたゲームプログラム（ソフトウェア）が、当該ＣＰＵ１３ａ、記憶装置１３ｂ、ワークＲＡＭ１３ｃ、等々のハードウェアにより実行され、当該ソフトウェアとハードウェアとが協働することによって構築されるものである。
【００２４】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明はその目的の範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【産業上の利用可能性】
【００２５】
本発明によるときは、ディスプレイ装置の画面に表示されたプレイヤーＡのキャラクターａの位置及び向きに対応する分かりやすいコマンド画像が、画面の一部に表示されるため、プレイヤーＡはそのコマンド画像を見て適切なゲームコマンドを迅速に入力することが可能となり、初心者でも熟練者と互角に勝負でき、ゲームを楽しむことが可能な対戦型ビデオゲーム装置を提供し得るものであり、産業上多大の利用価値を有するものである。
【符号の説明】
【００２６】
１Ａ プレイヤーＡがプレイする本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置
１Ｂ プレイヤーＢがプレイする本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置
１０ ディスプレイ装置
ａ プレイヤーＡのキャラクター
ｂ プレイヤーＢのキャラクター
１００ ディスプレイ画面
１０１ コマンド画像
１０２ 残り時間表示タイマー
１０３ａ キャラクターａの体力を示すスケール
１０３ｂ キャラクターｂの体力を示すスケール
１１ ゲーム入力装置
１１１ 方向選択ツール
１１２ 押しボタンスイッチ
１２ 料金徴収装置
１３ ゲーム演算装置
１３ａ ＣＰＵ
１３ｂ 記憶装置（ハードディスクドライブ）
１３ｃ ワークＲＡＭ
１３ｄ ＲＯＭ
１３ｅ クロック回路
１３１ コマンドリスト記録装置
１３２ 場面インデックス算出手段
１３３ コマンド画像データ取得手段
１３４ 画面合成手段
１４ 画像処理装置
１５ サウンド回路
１６ スピーカー
１７ 通信制御装置
１８ データバス
２ ホストコンピューター
３ 通信回線
【技術分野】
【０００１】
本発明は、対戦型ビデオゲーム装置に関し、特に、ゲームコマンドが分かり易く表示されるようにした対戦型ビデオゲーム装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
ビデオゲーム装置のうち、ボクシングゲーム装置、キックボクシングゲーム装置、プロレスゲーム装置、フェンシングゲーム装置、等々の対戦型ビデオゲーム装置においては、プレイヤーの操作に従って動作する画面上のキャラクター（本願において、単に「キャラクター」という。）を、対戦相手のキャラクターに勝てるように動作させる必要がある。
そのためには、ゲーム入力用の方向選択キーや押しボタンスイッチを操作してゲームコマンドをタイミングよく適切に入力する必要がある。
例えば、下記特許文献１に記載の発明のような攻撃方向を変えることが可能なゲーム機においては、方向選択ツールの的確で迅速な操作が重要になる。
【０００３】
しかしながら、初心者にとって、ゲーム場面に応じて適切なゲームコマンドを迅速に入力することは相当に難しく、初心者が熟練者と対戦しても、キャラクターに実行させることができる技（わざ）の種類やタイミングも分からないうちに、一方的に負けてしまうことが多かった。
そのような問題を解決するために、オプションにより、ゲーム期間中、ゲーム画面の一部に、繰り出すべきパンチやキックの回数、方向などを簡単な図式で示すコマンド画像をヘルプ画像として表示するようにしたゲーム装置も知られている。
【０００４】
しかしながら、画面上での自分及び対戦相手のキャラクターの位置や向きは、ゲームの進行中に常に変化し、これに伴って、繰り出すべき技や移動すべき方向も変化するが、従来のコマンド画像は、自分のキャラクターが画面の中央方向を向いて画面の一方の側（通常、左側）に立っている状態のみを基準にして表示されるようになっていた。そのため、キャラクターが基準位置とは反対側に立っている場合には、コマンド画像に示される技の方向（入力すべき方向）と、画面上でキャラクターが繰り出す技の方向とが逆になり、プレイヤーにとっては分かりにくく、瞬時の操作を誤ることが多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開２０００−５４３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、画面上のキャラクターの位置や向きに対応した分かりやすいコマンド画像を表示し得るアシスト手段を備えた対戦型ビデオゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的は、
プレイヤーＡがその操作に従って動作するディスプレイ装置の画面上のキャラクターａを、他のプレイヤーＢのキャラクターｂと対戦させるため、プレイヤーＡが使用する対戦型ビデオゲーム機であって、
ゲームの進展状態が表示されるディスプレイ装置と、
プレイヤーにより操作される、ゲーム入力用の方向選択ツール及び少なくとも一つの押ボタンスイッチを有するゲーム入力装置と、
予め定められたゲームプログラムがインストールされており、ゲーム入力装置から入力されるゲーム制御信号に応動し、上記ゲームプログラムに従ってゲーム演算を行い、ディスプレイ装置に表示すべきゲーム画像データを得るゲーム演算装置と、
ゲーム演算装置から得られるゲーム画像データを、ディスプレイ装置用画像信号に変換し、ディスプレイ装置に供給する画像処理回路と、
通信回線を介して他の同様の対戦型ビデオゲーム装置との間で対戦に必要なデータ通信を行う通信制御装置と、
を備え、かつ、下記（ア）乃至（エ）記載の構成要素から成るアシスト手段、即ち、
（ア）キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面ごとに予め定めた場面インデックスと、当該各画面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、を記録したコマンドリストを記録したコマンドリスト記録装置と、
（イ）ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段と、
（ウ）コマンドリスト記録装置のコマンドリストを検索し、表示された場面に対応する場面インデックスに対応するコマンド画像データを取得する手段と、
（エ）前項（ウ）で取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ディスプレイ装置の画面に表示されるゲーム画像と合成、表示するための演算を行う画面合成手段と、
を具備することを特徴とする上記の対戦型ビデオゲーム装置によって達成できる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は、上記の如く構成されることにより、ディスプレイ装置の画面に表示されたプレイヤーＡのキャラクターａの位置及び向きに対応する分かりやすいコマンド画像が、画面の一部に表示されるため、プレイヤーＡはそのコマンド画像を見て適切なゲームコマンドを迅速に入力することが可能となり、初心者でも熟練者と互角に勝負でき、ゲームを楽しむことが可能な対戦型ビデオゲーム装置を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置のディスプレイ装置の表示映像の一例を示す説明図である。
【図２】図１の対戦型ビデオゲーム装置における別の場面での表示映像の一例を示す説明図である。
【図３】本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置の回路構成の一実施例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下図面により、本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置の構成について具体的に説明する。
図１には、本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置のディスプレイ装置の表示映像の一例が示されており、図示したものは、キックボクシングゲームの表示映像を単純化して示したものである。
図中、１０は本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置のディスプレイ装置、１００はその画面、ａは現にプレイ中のプレイヤーＡのキャラクター（丸顔）、ｂは対戦相手であるプレイヤーＢのキャラクター（四角顔）、１０１はコマンド画像、１０２は残り時間を示すタイマー、１０３ａはキャラクターａの体力を示すスケール、１０３ｂはキャラクターｂの体力を示すスケールである。
なお、対戦相手であるプレイヤーＢは、通信回線を通じて接続される他の同様の対戦型ビデオゲーム装置を操作してプレイヤーＡとゲームを行うものであり、両者のディスプレイ装置には同一のゲーム画像が表示されるが、コマンド画像だけはそれぞれのプレイヤーのキャラクターに対するものが別々に表示されるようになっている。
【００１１】
コマンド画像１０１は、図示した実施例の場合、前進及び後退を示す矢印と、パンチを示す文字Ｐと、キックを示す文字Ｋとから構成されている。
図１のシチュエーションにおいて、キャラクターａは、画面の左側に、右を向いて立っているので、右向きの矢印は「前進」、左向きの矢印は「後退」を示している。
従って、コマンド画像１０１には、パンチＰについては、ゲーム入力用の方向選択ツールの右方向移動操作を２回行って２歩前進した後、押しボタン式のパンチキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
また、キックＫについては、方向選択ツールの左方向移動操作を１回行って１歩後退した後、右方向移動操作を２回行って２歩前進し、然る後、押しボタン式のキックキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
【００１２】
図２は、上記と同じゲームにおいて、プレイヤーＡのキャラクターａが画面の右側に来て、左を向いて立っているシチュエーションになった場合を示している。
この場合、キャラクターａが、図１の場合とは逆方向を向いているため、本発明においては、コマンド画像中の矢印の向きも図１の場合とは逆向きに表示して、右向きの矢印は「後退」、左向きの矢印は「前進」を示すことにより、プレイヤーＡのコマンド入力を容易にするようにしてある。
即ち、パンチＰについては、方向選択ツールの左方向移動操作を２回行い２歩前進した後、押しボタン式のパンチキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
また、キックＫについては、方向選択ツールの右方向移動操作を１回行い１歩後退した後、左方向移動操作を２回行って２歩前進し、然る後、押しボタン式のキックキーを押すと、好結果が得られる旨が表示されている。
【００１３】
推奨されるコマンドは、両キャラクターの相対位置（距離）、体勢、ゲームの残り時間、両キャラクターの体力、等により予め定められるものであり、ゲームプログラム中に用意されるコマンドリストのコマンドにおいて予め設定しておくようにする。
【００１４】
以下、図３を参照しつつ、本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置の回路構成等について説明する。
図３中、１ＡはプレイヤーＡがプレイする対戦型ビデオゲーム装置、１ＢはプレイヤーＢがプレイする対戦型ビデオゲーム装置、１０はディスプレイ装置、１００はそのディスプレイ画面、１１はゲーム入力装置、１１１は方向選択ツール、１１２は押しボタンスイッチ、１２は料金徴収装置、１３はゲーム演算装置、１３ａはＣＰＵ、１３ｂはハードディスクドライブ等の記憶装置、１３ｃはワークＲＡＭ、１３ｄはＲＯＭ、１３ｅはクロック回路、１３１はコマンドリスト記録装置、１３２は場面インデックス算出手段、１３３はコマンド画像データ取得手段、１３４は画面合成手段、１４は画像処理装置、１５はサウンド回路、１６はスピーカー、１７は通信制御装置、１８はデータバス、２はホストコンピューター、３は通信回線である。
【００１５】
図３に示す如く、プレイヤーＡがプレイを行う対戦型ビデオゲーム装置１Ａは、インターネット等の通信回線３（ゲーム場内のＬＡＮ等のネットワークを含む。）を介して、ゲーム提供業者の集中管理用ホストコンピューター２に接続されると共に、対戦相手となったプレイヤーＢの対戦型ビデオゲーム装置１Ｂに接続される。
対戦型ビデオゲーム装置１Ａは、その筐体（図では省略）に、ディスプレイ装置１０、ゲーム入力装置１１、料金徴収装置１２、ゲーム演算装置１３、画像処理装置１４、サウンド回路１６、スピーカー１６、通信制御装置１７、等々が設けられている。プレイヤーＢがプレイを行う対戦型ビデオゲーム装置１Ｂも、これと同一の構成となっている。
【００１６】
ディスプレイ装置１０には、キャラクターａ及びｂを含むゲームの進展状態を示すゲーム画像が表示されると共に、前記の如く、コマンド画像１０１や、残り時間表示タイマー１０２、キャラクターの体力を示すスケール１０３ａ及び１０３ｂ、等々の画像が表示される。
これらの画像のうち、コマンド画像１０１以外の画像を本願では「ゲーム画像」という。
プレイヤーにより操作されるゲーム入力装置１１は、ゲーム入力用のジョイスティック等の方向選択ツール１１１と、少なくとも一つの押ボタンスイッチ１１２とを備えている。
ゲーム演算装置１３には、予め定められたゲームプログラムがインストールされており、ゲーム入力装置１１から入力されるゲーム制御信号に応動して、上記ゲームプログラムに従ってゲーム演算を行い、ゲームの進展に従ってディスプレイ装置１０に表示すべきゲーム画像データを出力するようになっている。
画像処理回路１４は、ゲーム演算装置１３から出力されるゲーム画像データを、ディスプレイ装置用画像信号に変換し、ディスプレイ装置１０に供給する。
通信制御装置１７は、通信回線３を介して、ホストコンピューター２とのデータ通信のほか、プレイヤーＢの同様の対戦型ビデオゲーム装置１Ｂとの間で対戦に必要なデータ通信を行う。
【００１７】
ゲーム演算装置１３中のＣＰＵ１３ａは、ハードディスクドライブ等の記憶装置１３ｂに記録されたゲームプログラムを実行し、当該プログラムに従って、ゲームを進行させるために必要な演算処理を行う。
ワークＲＡＭ１３Ｃは、ＣＰＵ１３ａの作動に必要なデータの授受や、一時的なデータの記録、保持を行う。
ＲＯＭ１３ｄには、ゲームで使用する基本的な文字データ、画像データや音声データ等のほか、ＣＰＵ１３ａの作動をバックアップするために必要な比較的小サイズの各種データやプログラムが記録されている。文字データや画像データ等は、前記記憶装置１３ｂがハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置である場合には、そちらに記録するようにしてもよい。
クロック回路１３ｅは、装置全体の作動に必要なクロックパルスを発振すると共に、ゲーム開始からゲームオーバーまでの時間管理や、ゲーム進行上必要なその他の時間管理等を行う。
【００１８】
以上の構成要素に加えて、本発明においては、ヘルプ画像としての前記コマンド画像１０１を表示するための回路要素として、コマンドリスト記録装置１３１と、場面インデックス算出手段１３２と、コマンド画像データ取得手段１３３と、画面合成手段１３４と、から成るアシスト手段が設けられる。
これらの回路要素は、ゲーム演算装置１３の前記ＣＰＵ１３ａや記憶装置１３ｂ等のハードウェアにインストールされたゲームプログラム（ソフトウェア）が、当該ＣＰＵ１３ａ、記憶装置１３ｂ、ワークＲＡＭ１３ｃ、ＲＯＭ１３ｄ、等々のハードウェアにより実行され、当該ソフトウェアとハードウェアとが協働することによって構築されるものである。
【００１９】
コマンドリスト記録装置１３１は、ゲームの各場面ごとにキャラクターａが繰り出すべき技として望ましい技のコマンドを多数リストアップしたコマンドリストを記録した装置である。
このコマンドリストは、キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面（シチュエーション）もしくは対戦上重要な主要な場面ごとに予め定めた場面インデックスと、それら各場面においてそれぞれ推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、の組合せから成るリストである。従って、或る場面が特定されれば、上記コマンドリスト記録装置１３１から、その場面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データを読み出すことができるものである。
このコマンドリストは、ゲームプログラムに予め収納されており、ゲームプログラムを上記ゲーム演算装置１３にインストールしてこれを実行することにより、ゲーム期間中は、当該コマンドリストが記憶装置１３ｂ及びワークＲＡＭ１３ｃ中に展開、記録され、当該記録部分によって上記コマンドリスト記録装置１３１が構築されるものである。
なお、前記の如く、推奨されるコマンドは、両キャラクターの相対位置（距離）、体勢、ゲームの残り時間、両キャラクターの体力、等により定められ、コマンドリストに記録される。
【００２０】
場面インデックス算出手段１３２は、ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段であり、前記の如く、キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面（シチュエーション）ごとに予め定めた場面インデックスを、ゲームプログラムによるゲームの進行に合わせて検知し、出力するものである。
【００２１】
コマンド画像データ取得手段１３３は、上記場面インデックス算出手段１３２によって求められた場面インデックスに基づき、上記コマンドリスト記録装置１３１のコマンドリストを検索し、当該場面インデックスに対応するコマンド画像データを取得するものである。これにより、現在ディスプレイ画面上に表示されているシチュエーションにおいて推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データが取得されることになる。
【００２２】
画面合成手段１３４は、上記の如くして取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ディスプレイ装置１０の画面に表示されるゲーム画像と合成、表示するための演算を行う。
これにより、ゲーム画像については、プレイヤーＡのゲーム装置１ＡとプレイヤーＢのゲーム装置１Ｂに共通のゲーム画像が表示されると共に、コマンド画像については、プレイヤーＡとＢについてそれぞれ個別のコマンド内容を示す画像がそれぞれ個別に表示されることになる。
【００２３】
なお、前記の如く、コマンドリスト記録装置１３１、場面インデックス算出手段１３２、コマンド画像データ取得手段１３３及び画面合成手段１３４は、ゲーム演算装置１３のＣＰＵ１３ａや記憶装置１３ｂ等のハードウェアにインストールされたゲームプログラム（ソフトウェア）が、当該ＣＰＵ１３ａ、記憶装置１３ｂ、ワークＲＡＭ１３ｃ、等々のハードウェアにより実行され、当該ソフトウェアとハードウェアとが協働することによって構築されるものである。
【００２４】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明はその目的の範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【産業上の利用可能性】
【００２５】
本発明によるときは、ディスプレイ装置の画面に表示されたプレイヤーＡのキャラクターａの位置及び向きに対応する分かりやすいコマンド画像が、画面の一部に表示されるため、プレイヤーＡはそのコマンド画像を見て適切なゲームコマンドを迅速に入力することが可能となり、初心者でも熟練者と互角に勝負でき、ゲームを楽しむことが可能な対戦型ビデオゲーム装置を提供し得るものであり、産業上多大の利用価値を有するものである。
【符号の説明】
【００２６】
１Ａ プレイヤーＡがプレイする本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置
１Ｂ プレイヤーＢがプレイする本発明に係る対戦型ビデオゲーム装置
１０ ディスプレイ装置
ａ プレイヤーＡのキャラクター
ｂ プレイヤーＢのキャラクター
１００ ディスプレイ画面
１０１ コマンド画像
１０２ 残り時間表示タイマー
１０３ａ キャラクターａの体力を示すスケール
１０３ｂ キャラクターｂの体力を示すスケール
１１ ゲーム入力装置
１１１ 方向選択ツール
１１２ 押しボタンスイッチ
１２ 料金徴収装置
１３ ゲーム演算装置
１３ａ ＣＰＵ
１３ｂ 記憶装置（ハードディスクドライブ）
１３ｃ ワークＲＡＭ
１３ｄ ＲＯＭ
１３ｅ クロック回路
１３１ コマンドリスト記録装置
１３２ 場面インデックス算出手段
１３３ コマンド画像データ取得手段
１３４ 画面合成手段
１４ 画像処理装置
１５ サウンド回路
１６ スピーカー
１７ 通信制御装置
１８ データバス
２ ホストコンピューター
３ 通信回線
【特許請求の範囲】
【請求項１】
プレイヤーＡがその操作に従って動作するディスプレイ装置の画面上のキャラクターａを、他のプレイヤーＢのキャラクターｂと対戦させるため、プレイヤーＡが使用する対戦型ビデオゲーム機（１Ａ）であって、
ゲームの進展状態が表示されるディスプレイ装置（１０）と、
プレイヤーにより操作される、ゲーム入力用の方向選択ツール（１１１）及び少なくとも一つの押ボタンスイッチ（１１２）を有するゲーム入力装置（１１）と、
予め定められたゲームプログラムがインストールされており、ゲーム入力装置から入力されるゲーム制御信号に応動し、上記ゲームプログラムに従ってゲーム演算を行い、ディスプレイ装置（１０）に表示すべきゲーム画像データを得るゲーム演算装置（１３）と、
ゲーム演算装置（１３）から得られるゲーム画像データを、ディスプレイ装置用画像信号に変換し、ディスプレイ装置に供給する画像処理回路（１４）と、
通信回線（３）を介して他の同様の対戦型ビデオゲーム装置（１Ｂ）との間で対戦に必要なデータ通信を行う通信制御装置（１７）と、
を備え、かつ、下記（ア）乃至（エ）記載の構成要素から成るアシスト手段を具備することを特徴とする上記の対戦型ビデオゲーム装置（１Ａ）。
（ア）キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面ごとに予め定めた場面インデックスと、当該各画面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、を記録したコマンドリストを記録したコマンドリスト記録装置（１３１）。
（イ）ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段（１３２）。
（ウ）上記コマンドリスト記録装置（１３１）のコマンドリストを検索し、表示された場面に対応する場面インデックスに対応するコマンド画像データを取得する手段（１３３）。
（エ）前項（ウ）で取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ディスプレイ装置の画面に表示されるゲーム画像と合成、表示するための演算を行う画面合成手段（１３４）。
【請求項１】
プレイヤーＡがその操作に従って動作するディスプレイ装置の画面上のキャラクターａを、他のプレイヤーＢのキャラクターｂと対戦させるため、プレイヤーＡが使用する対戦型ビデオゲーム機（１Ａ）であって、
ゲームの進展状態が表示されるディスプレイ装置（１０）と、
プレイヤーにより操作される、ゲーム入力用の方向選択ツール（１１１）及び少なくとも一つの押ボタンスイッチ（１１２）を有するゲーム入力装置（１１）と、
予め定められたゲームプログラムがインストールされており、ゲーム入力装置から入力されるゲーム制御信号に応動し、上記ゲームプログラムに従ってゲーム演算を行い、ディスプレイ装置（１０）に表示すべきゲーム画像データを得るゲーム演算装置（１３）と、
ゲーム演算装置（１３）から得られるゲーム画像データを、ディスプレイ装置用画像信号に変換し、ディスプレイ装置に供給する画像処理回路（１４）と、
通信回線（３）を介して他の同様の対戦型ビデオゲーム装置（１Ｂ）との間で対戦に必要なデータ通信を行う通信制御装置（１７）と、
を備え、かつ、下記（ア）乃至（エ）記載の構成要素から成るアシスト手段を具備することを特徴とする上記の対戦型ビデオゲーム装置（１Ａ）。
（ア）キャラクターａの位置及び向きに対応してゲームの各場面ごとに予め定めた場面インデックスと、当該各画面において推奨されるゲームコマンドを示すコマンド画像データと、を記録したコマンドリストを記録したコマンドリスト記録装置（１３１）。
（イ）ゲームの進行に合わせて、表示された画面に対応する場面インデックスを算出する手段（１３２）。
（ウ）上記コマンドリスト記録装置（１３１）のコマンドリストを検索し、表示された場面に対応する場面インデックスに対応するコマンド画像データを取得する手段（１３３）。
（エ）前項（ウ）で取得したコマンド画像データによるコマンド画像を、ディスプレイ装置の画面に表示されるゲーム画像と合成、表示するための演算を行う画面合成手段（１３４）。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１１−５５９０５（Ｐ２０１１−５５９０５Ａ）
【公開日】平成２３年３月２４日（２０１１．３．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２０６１９４（Ｐ２００９−２０６１９４）
【出願日】平成２１年９月７日（２００９．９．７）
【出願人】（３１０００９９９３）株式会社タイトー (207)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年３月２４日（２０１１．３．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年９月７日（２００９．９．７）
【出願人】（３１０００９９９３）株式会社タイトー (207)
【Ｆターム（参考）】
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