説明

小包郵便物の順序化システムおよび方法

【課題】本発明は、郵便物の順序化システムおよび方法に関する。
【解決手段】郵便物供給部に設置されたセンサーが、タグが付着された小包郵便物の供給を感知すれば、RFIDリーダー部は、小包郵便物のタグを読み取ってタグIDを抽出し、抽出したタグIDを利用して順路ファイルを生成する。そして、生成した順路ファイル情報に基づいて小包郵便物が積載されたトレーを順序化した後、順路ファイルに基づいて順序化されたトレーを検証する。検証が完了すれば、トレーに積載された小包郵便物を積載部に積載されるようにして、郵便物が自動的に順序化されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小包郵便物を配達する前に順序化する郵便物の順序化システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、郵便集中局に集められる小包郵便物を処理する手順は、図1の一般的な小包郵便物の処理手順を示した例示図の通りである。郵便局職員が小包郵便物の発送を所望する発送人を訪問して小包郵便物を受け取る、発送人が直接受付局を訪問して小包郵便物を受け付けるなどすれば、小包郵便物は発送郵便集中局に送られて、地域別に発送区分される。そして、交換センターを経て区分された小包郵便物が地域別に交換され、交換された小包郵便物は到着郵便集中局に送られて、管轄郵便局単位に到着区分される。
【0003】
管轄郵便局単位に区分された小包郵便物は配達局に送られて、配達局に送られた郵便物は配達員の担当区域別に区分される。その後、配達員によって配達員が郵便物を配達する順序によって手作業で順路区分されて、発送目的地に配達される。この時、交換センターを経ずに発送郵便集中局および到着郵便集中局の間で直接交換される郵便物もあるが、これは運送効率を高めるために例外的に進められる交換である。
【0004】
ここで、発送郵便集中局で行われる発送区分とは、他の地域に郵便物を送るために発送集中局で全国の25個の集中局単位に小包郵便物を区分することである。そして、到着郵便集中局で行われる到着区分とは、自局が管轄する配達局単位に小包郵便物を区分することである。
【0005】
発送区分および到着区分のために、小包分類機(PSM:Parcel Sorting Machine)を使用する。小包郵便物に付着された郵便番号バーコードを小包分類機の内部のスキャナによって認識する、作業者が郵便番号を小包分類機に入力するなどして、小包郵便物に対応する集中局や配達局の区分セクターに分類されるようにする。集中局や配達局単位に区分された郵便物は、運送容器であるパレット(Pallet)に入れられて、車両に積載されて送られる。
【0006】
配達局に送られた小包郵便物は、図2の一般的な配達局の小包郵便物の処理手順を示した例示図の手順によって処理される。発送目的地に小包郵便物を配達するために、小包郵便物が配達員別に割り当てられ、配達員は、それぞれ自身の郵便物配達順序によって順路区分した後、配達を開始する。
【0007】
この時、配達のために配達員が行う順路区分作業は、全的に配達員の経験による手作業に依存しているので、作業時間の過多所要、作業結果の不正確性、および作業効率の低下につながり、結局、小包郵便物の処理コストが上昇する、配達サービスの質を低下させるなどの原因になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0157973号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明は、RFID基盤で小包などの郵便物の配達順序を小包順路分類機を利用して順序化するためのシステムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記本発明の技術的課題を達成するための本発明の一特徴である小包郵便物を順序化するシステムは、タグがそれぞれ付着されている複数の小包郵便物を認知して、前記タグからタグIDを抽出する郵便物投入部と、前記郵便物投入部で抽出したタグIDおよび前記タグIDに対応する小包郵便物の到着地住所情報を保存する情報保存部と、前記情報保存部に予め保存されている順路情報に基づいて前記タグIDに対する順路ファイルを生成する順路生成部と、前記システムを制御して、前記複数の小包郵便物がそれぞれ積載されているトレーを順序化する制御部と、前記制御部によって順序化されたトレーの順序を検証する検証部とを含む。
【0011】
前記本発明の技術的課題を達成するための本発明のまた他の特徴である小包郵便物を順序化する方法は、タグが付着された小包郵便物の供給を感知すれば、前記小包郵便物のタグを読み取ってタグIDを抽出する段階と、前記抽出したタグIDを利用して順路ファイルを生成する段階と、前記生成した順路ファイルに基づいて前記小包郵便物が積載されたトレーを順序化する段階と、および前記順路ファイルに基づいて順序化されたトレーを検証して、前記トレーに積載された小包郵便物を積載部に積載する段階とを含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、郵便物の配達順序化システムを利用した順路区分によって郵便物の順序化時間を短縮させることができ、順序化作業の結果の正確性を増大させることができる。また、郵便物の処理コストを節減させることができ、作業の結果の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一般的な小包郵便物の処理手順を示した例示図である。
【図2】一般的な配達局の小包郵便物の処理手順を示した例示図である。
【図3】本発明の実施例による郵便物の配達順序化システムの構造図である。
【図4】本発明の実施例による郵便物の配達処理方法に関するフローチャート図である。
【図5】本発明の実施例による郵便物の配達順序化方法に関するフローチャート図である。
【図6】本発明の実施例によるトレーの順序化過程に対する例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参考にして、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は様々な相異した形態で具現され、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面では、本発明を明確に説明するために、説明に不要な部分は省略し、明細書全体にわたって類似した部分については、同一な符号を付けた。
【0015】
明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含むことを意味する。
【実施例】
【0016】
以下、図面を参考にして、郵便物の配達順序化システムおよびこれを利用した処理方法について詳しく説明する。
【0017】
図3は、本発明の実施例による郵便物の配達順序化システムの構造図である。
【0018】
図3に示したように、郵便物の配達順序化システム100は、郵便物投入部110、情報保存部120、制御部130、順路ファイル生成部140、検証部150、および積載部160を含む。そして、郵便物投入部110は、郵便物供給部111およびRFIDリーダー部112を含む。情報保存部120は、住所ID保存部121およびタグID保存部122を含み、情報保存部120は、郵便物の配達順序化システム100の内部に位置しなくてもよい。制御部130は、ダイバータ(diverter)制御部131、トレー(Tray)制御部132、およびシステム制御部133を含む。
【0019】
郵便物供給部111は、順次に供給されるタグが付着された小包郵便物を感知して、RFIDリーダー部112が活性状態に状態変換されるようにシステム制御部133に状態変換要請情報を伝達する。
【0020】
RFIDリーダー部112は、システム制御部133から状態変換指示情報を受信すれば、順次に供給される小包郵便物に付着されたタグを認識してタグIDを抽出する。RFIDリーダー部112が抽出したタグIDは、タグID保存部122に伝達される。
【0021】
タグID保存部122は、RFIDリーダー部112で抽出されたタグIDの伝達を受けて保存する。そして、タグID保存部122は、住所ID保存部121と連動して、タグIDに対応する小包郵便物の到着地住所情報の伝達を受けて共に保存する。また、システム制御部133で感知したトレーを当該区間の順路分類機のサークルに分岐した場合、小包郵便物の分岐が完了したことを表示するために、小包郵便物を積載しているトレーが感知されたことを表示する情報も保存する。
【0022】
住所ID保存部121は、タグIDに対応する小包郵便物の到着地住所、即ち、到着地住所情報およびタグIDが一対一で対応するように保存されていて、住所ID保存部121およびタグID保存部122は互いに連動して、タグIDの抽出だけでもタグIDに対応する到着地住所情報を確認することができるようにする。
【0023】
順路ファイル生成部140は、小包郵便物の供給が完了すれば、予め保存されている順路情報に基づいて小包郵便物の配達順序を決定して順序化するための順路ファイルを生成して保存する。
【0024】
ダイバータ制御部131は、水平状態のトレーが順路分類機の外側サークル(Circle;以下、説明の便宜上、第1サークルとする)から内側サークル(以下、第2サークルとする)に分岐されて流入するようにダイバータを制御する。また、第2サークルに位置したトレーが第1サークルの当該位置に流入するように、第2サークルに位置した複数のダイバータを制御する。
【0025】
トレー制御部132は、小包郵便物が積載されているトレーの状態を水平状態から垂直状態に変化させて、順序化が完了したトレーに積載されている小包郵便物が外部に排出されるように制御する。
【0026】
システム制御部133は、郵便物投入部110、情報保存部120、ダイバータ制御部131、トレー制御部132、検証部150、および積載部160を制御する。そして、順路分類機のサークルに沿って移動しているトレーのうちで最初に配達されるべき小包郵便物を積載しているトレーを見出して、トレーが順序化されるようにする。これは、順路分類機に装着されているセンサーからトレーに積載された小包郵便物の情報を受信して、順路ファイル生成部140に保存されている順路ファイルと比較して確認することによって行われる。
【0027】
検証部150は、小包郵便物がトレーに積載されて、経路に沿って移動しながら整列されて順序化されれば、整列された順序を感知して、順路ファイル生成部140に保存されている順路ファイルに沿って整列されているかを検証する。検証が完了するまでトレーは移動し続けるようになる。
【0028】
積載部160は、検証部150で検証が完了すれば、トレーに積載された小包郵便物を積載する。この時、トレー制御部132の制御によってトレーの状態が水平状態から垂直状態に傾いて、トレーに積載された小包郵便物がパレットなどの積載装備に積載されるようにする。
【0029】
このような郵便物の配達順序化システムを利用して小包郵便物を処理する方法について、図4乃至図6を参照して詳しく説明する。
【0030】
図4は、本発明の実施例による郵便物の配達処理方法に関するフローチャートである。そして、図5は、本発明の実施例による郵便物の配達順序化方法に関するフローチャートであり、図6は、本発明の実施例によるトレーの順序化過程に対する例示図である。
【0031】
図4に示されているように、郵便物供給部111は、タグが付着された小包郵便物が投入されることを感知する(S100)。そうすれば、活性状態に状態変換されたRFIDリーダー部112は、小包郵便物に付着されたタグを読み取ってタグIDを抽出した後(S110)、抽出したタグIDをタグID保存部122に伝達して保存する(S120)。これと同時に、タグID保存部122は、住所ID保存部121を参照して、タグIDに対応する小包郵便物の到着地住所情報も共に保存する(S120)。
【0032】
ここで、住所ID保存部121に保存されている住所情報は、全国の小包郵便物が配達される到着地までの住所に対応する唯一のものである。住所ID保存部121は、順路分類機の内部のサーバーに位置することができるが、外部のサーバーに構築されてもよい。したがって、特定の小包郵便物に付着されたタグをRFIDリーダー部112が認識してタグIDを抽出すれば、抽出したタグIDに対応する住所も自動的にわかり、順路ファイル生成部140は、これに基づいて配達される小包郵便物の順路ファイルも生成することができる(S140)。
【0033】
RFIDリーダー部112は、小包郵便物の供給が完了したかを判断する(S130)。小包郵便物の供給が続けば、RFIDリーダー部112は、小包郵便物の感知を続けながらタグIDを抽出する。しかし、小包郵便物の供給が完了すれば、順路ファイル生成部140は、タグID保存部122に保存されたタグIDおよび到着地住所情報に基づいて感知した小包郵便物の配達順序を決定するために順路ファイルを生成する(S140)。
【0034】
この時、本発明の実施例では、小包郵便物の供給が完了したか否かの確認をRFIDリーダー部112が確認することを例示して説明する。また、予め設定した一定の時間を超過するまでRFIDリーダー部112がRFIDタグを読み取らない場合、小包郵便物の供給が完了したと判断するが、これに限定されるのではない。
【0035】
順路ファイル生成部140が順路ファイルを生成すれば、システム制御部133は、順路分類機に流入した小包郵便物の順序化を行う(S150)。ここで、システム制御部133は、順路ファイル生成部140に保存されている順路ファイルに基づいて小包郵便物の順序化を行うが、順路分類機のトレーが郵便物を積載しているので、トレーを順序化する作業がすなわち小包郵便物の順序化である。したがって、本発明の実施例では、トレーを順序化する手順を図5および図6を参照して説明する。
【0036】
図5に示したように、まず、システム制御部133は、順路分類機に装着されたセンサーから感知した情報の伝達を受けて、順路ファイルに基づいて最初に配達されるべき小包郵便物を積載したトレー(以下、第1トレーとする)を見出す(S151)。ここで、センサーの位置は、順路分類機の数箇所に装着されていて、説明の便宜上、トレーを感知するセンサーの位置が図6のA地点(ポイントA)近くにあると仮定して説明するが、これに限定されるのではない。
【0037】
システム制御部133は、センサーが感知したトレーが第1トレーであるかを判断する(S152)。第1トレーであれば、ダイバータ制御部131の制御によって、A地点にあるダイバータは、当該トレーが第1サークルに沿って順方向に移動するように分岐する(S153)。これと同時に、タグID保存部122は、第1トレーに積載された小包郵便物のタグID保存位置に別途の表示によって第1トレーが感知されたことを表示しておく。しかし、S152段階で判断した結果、感知したトレーが第1トレーでなければ、第1トレーを感知するまでトレーを感知し続ける。
【0038】
次に、S152段階およびS153段階によって第1トレーが第1サークルに分岐されれば、システム制御部133は、第1トレーに続いて順方向に移動するトレーが第2トレーであるかを判断する(S154)。ここで、第2トレーは、二番目に配達されるべき小包郵便物を積載したトレーであるが、そうでなくてもよい。S153段階によってタグID保存部122には第1トレーが感知されたことを知らせる表示以外の他の表示が表示されていないので、S154段階で判断する第2トレーは二番目に配達されるべき小包郵便物を積載したトレーになる。
【0039】
つまり、S153段階で第1トレーが感知されれば、システム制御部133は、タグID保存部122に第1トレーに積載された小包郵便物のタグID保存位置に第1トレーが感知されたことを知らせる情報が入力されるように指示する。S152段階によってトレーを感知して区分するのは、最初に配達されるべき小包郵便物を積載したトレーを感知して分岐したものであると仮定したため、タグID保存部122の感知情報入力領域には第1トレーの感知完了情報だけが保存されている。
【0040】
S154段階で判断した結果、第2トレーが二番目に配達されるべき小包郵便物でなければ、ダイバータ制御部131は、当該トレーを第2サークルに移動させるためにA地点のダイバータを制御して、感知したトレーが順序化区間(Tray Sequencing Section)に位置するようにする(S156)。これと同時に、タグID保存部122は、第2サークルに移動したトレーのタグIDに当該トレーを感知したことを知らせる別途の表示をしておく。
【0041】
しかし、第2トレーが二番目に配達されるべき小包郵便物を積載したトレーであれば、ダイバータ制御部131は、当該トレーを第1トレーに続いて第1サークルに分岐して、順方向に移動することができるように、ダイバータを制御する(S155)。このような手順を繰り返しながら、システム制御部133は、トレーを第1サークルまたは第2サークルに分岐する作業を完了するようになる。
【0042】
次に、順路ファイル生成部140で生成された順路ファイルに合うように第2サークルにあるトレーを第1サークルの間に挿入する作業を行うために、システム制御部133は、感知したトレーが最後に配達されるべき小包郵便物を積載したトレー(以下、Nトレーとする)であるかを判断する(S157)。感知したトレーがNトレーでなければ、ダイバータ制御部131は、当該トレーを第1サークルまたは第2サークルに分岐するようにダイバータを制御する。しかし、当該トレーがNトレーであれば、システム制御部133は、Nトレーに続いて移動するトレーが郵便物の配達順序上の第1トレーであるかを判断する(S158)。
【0043】
つまり、当該トレーがNトレーであれば、ダイバータ制御部131は、その次のトレーが最初に配達されるべき郵便物を積載したトレーであるかを検出し(S159)、Nトレーでなければ、第1サークルまたは第2サークルに分岐する作業を継続して行うようになる。
【0044】
再び説明すれば、S157段階乃至S159段階で説明した作業は、Nトレーおよび第1トレーの間にトレーが存在しなくなるまで繰り返す。これと共に、順方向、つまり第1サークルから除外しなければならないトレーは第2サークルに分岐されて集まるようになる。
【0045】
最後に配達されるべき小包郵便物を積載したNトレーまで分岐した後、システム制御部133は、第2サークルにあるトレーを第1サークルに挿入する順序化作業を行うようになる。第2サークルに分岐された特定のトレーがNトレーおよびその後に感知したN+1トレーの間に位置するトレーであるかを判断する(S160)。間に位置するトレーであると判断されれば、ダイバータ制御部131は、順序化区間にあるダイバータを制御して、当該トレーがNトレーおよびN+1トレーの間に挿入されるようにする(S161)。
【0046】
それから、システム制御部133は、順序化区間にトレーがあるか否かを判断し(S162)、順序化区間にトレーがなくなるまでS160段階およびS161段階を繰り返す。
【0047】
図5に示した手順について例を挙げて説明すれば、S152段階によって感知して判断した第1トレー以降のトレーが1−6−11−2−7−3−5−4−10−9−8の順序で連続していると仮定する。そうすれば、1、2、3、4、および8番トレーは外側の第1サークル方向に分岐され、6、11、7、5、10、および9番トレーは全てが第2サークル方向に分岐されるようになる。
【0048】
その後、内側に分岐されたトレーは順序化区間で待機することになり、順方向のトレーの位置のうちの自身が位置すべき所に割り込むようになる。つまり、6番トレーは、第1サークルで動くトレーのうちの4番トレーおよび8番トレーの間に割り込まなければならないので、4番トレーが6番トレーの前を通る時に、ダイバータ制御部131の制御によって、6番トレーが4番トレーおよび8番トレーの間に割り込むようになる。
【0049】
トレーが第1サークルを一周しながら順序化作業をすれば、図4に示したように、検証部150は、順路ファイル通りにトレーの順序化が正しく行われているかを判断する(S170)。トレーが順路ファイル通りに正しく順序化されていれば、小包郵便物は、順路分類機から積載部160に出るようになる。しかし、順序化が正しく行われていなければ、S150段階の順序化過程を再び経るようになる。このような過程は、投入された小包の数量によって異なるが、一周で済むこともあり、何周もにわたって繰り返されることもある。
【0050】
以上で説明した本発明の実施例は、装置および方法によってのみ実現されるのではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体によっても実現され、このような実現は、前述した実施例の記載から本発明が属する技術分野の専門家ならば容易に可能である。
【0051】
以上で、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるのではなく、請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0052】
100 配達順序化システム
110 郵便物投入部
111 郵便物供給部
112 RFIDリーダー部
120 情報保存部
121 住所ID保存部
122 タグID保存部
130 制御部
131 ダイバータ制御部
132 トレー制御部
133 システム制御部
140 順路ファイル生成部
150 検証部
160 積載部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小包郵便物を順序化するシステムであって、
タグがそれぞれ付着されている複数の小包郵便物を認知して、前記タグからタグIDを抽出する郵便物投入部と、
前記郵便物投入部で抽出したタグIDおよび前記タグIDに対応する小包郵便物の到着地住所情報を保存する情報保存部と、
前記情報保存部に予め保存されている順路情報に基づいて前記タグIDに対する順路ファイル情報を生成する順路生成部と、
前記システムを制御して、前記複数の小包郵便物がそれぞれ積載されているトレーを順序化する制御部と、
前記制御部によって順序化されたトレーの順序を検証する検証部と
を含むことを特徴とする郵便物の順序化システム。
【請求項2】
前記郵便物投入部は、
前記複数の小包郵便物の供給を認知する郵便物供給部と、
前記郵便物供給部で小包郵便物の供給を認知して、前記タグを読み取ってタグに保存されているタグIDを抽出し、抽出したタグIDを前記情報保存部に伝達するRFIDリーダー部と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の郵便物の順序化システム。
【請求項3】
前記情報保存部は、
前記タグIDに対応する到着地住所情報を保存する住所ID保存部と、
前記RFIDリーダー部で抽出したタグIDを保存し、前記住所ID保存部から前記タグIDに対応する到着地住所情報の伝達を受けて、前記タグIDに対応するように保存するタグID保存部と
を含むことを特徴とする請求項2に記載の郵便物の順序化システム。
【請求項4】
前記制御部は、
前記トレーを前記順路ファイル情報に基づいて順序化するために、第1サークルおよび第2サークルに分岐されるようにダイバータを制御するダイバータ制御部と、
前記検証部によって検証が完了したトレーが積載している小包郵便物を積載部に分岐するように制御するトレー制御部と、
前記小包郵便物を積載しているトレーを順序化するために制御するシステム制御部と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の郵便物の順序化システム。
【請求項5】
小包郵便物を順序化する方法であって、
タグが付着された小包郵便物の供給を感知すれば、前記小包郵便物のタグを読み取ってタグIDを抽出する段階と、
前記抽出したタグIDを利用して順路ファイルを生成する段階と、
前記生成した順路ファイル情報に基づいて前記小包郵便物が積載されたトレーを順序化する段階と、
前記順路ファイルに基づいて順序化されたトレーを検証して、前記トレーに積載された小包郵便物を積載部に積載する段階と
を含むことを特徴とする郵便物の順序化方法。
【請求項6】
前記順路ファイルを生成する段階は、
前記抽出したタグIDに対応する到着地住所情報を確認する段階と、
予め保存されている順路情報を利用して前記確認した到着地住所情報に対するタグIDの順路ファイルを生成する段階と
を含むことを特徴とする請求項5に記載の郵便物の順序化方法。
【請求項7】
前記トレーを順序化する段階は、
順路分類機に流入するトレーを感知する段階と、
前記感知したトレーが第1トレーであるかを判断する段階と、
第1トレーであれば、第1サークルに分岐し、前記第1トレーに続いて流入するトレーを感知する段階と、
前記第1トレーに続いて流入するトレーが第2トレーであるかを判断する段階と、
第2トレーでなければ、第2サークルに分岐する段階と、
前記第2トレーに続いて流入するトレーが順路上の最後のトレーであるかを判断する段階と、
順路上の最後のトレーであれば、前記順路上の最後のトレーに続いて流入するトレーが前記第1トレーであるかを判断する段階と、
第1トレーであれば、前記順路上の最後のトレーを第1サークルに分岐する段階と、
前記第2サークルに分岐されたトレーを前記第1サークルに挿入する段階と
を含むことを特徴とする請求項5に記載の郵便物の順序化方法。
【請求項8】
前記第1サークルに挿入する段階は、
前記第2サークルにあるトレーが第1トレーおよび第2トレーの間に挿入されるトレーであるかを判断する段階と、
間に挿入されるトレーであれば、前記第2サークルのダイバータを制御して、前記トレーが前記第1トレーおよび第2トレーの間に挿入されるように制御する段階と、
前記第2サークルにトレーが存在するかを確認する段階と
を含むことを特徴とする請求項7に記載の郵便物の順序化方法。
【請求項9】
前記感知したトレーが第1トレーでなければ、第1トレーが感知されるまでトレーを感知して、第1トレーが感知されるまで感知したトレーを第2サークルに分岐しないことを特徴とする請求項7に記載の郵便物の順序化方法。
【請求項10】
前記第1トレーは、前記順路ファイルに基づいて最初に配達されるべき小包郵便物を積載したトレーであることを特徴とする請求項9に記載の郵便物の順序化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−56497(P2011−56497A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88484(P2010−88484)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【出願人】(596180076)韓國電子通信研究院 (733)
【氏名又は名称原語表記】Electronics and Telecommunications Research Institute
【住所又は居所原語表記】161 Kajong−dong, Yusong−gu, Taejon korea
【Fターム(参考)】