説明

尿計量器及びホース接続部

患者からの液体を収集するための装置構成用のホース接続部が開示され、この接続部は患者と流体で接続し、1以上の突起部(3)が外面上に配置されている第1のチューブ部材(1)、及び出口(2)を備え、さらに第1のチューブ部材を通り抜ける液体を収集するために出口に接続される入口を有する収集袋(24)を備える。入口は、袋に接続され、前記第1のチューブ部材の少なくとも一部を受け入れ、取り囲むように適合されている第2のチューブ部材(5)を備える。第2のチューブ部材は、第1のチューブ部材と第2のチューブ部材との間でロックされるが、分離可能である接続部を形成するために突起部と係合可能である1以上の受入手段(6、11)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量器と患者から液体を収集する装置構成のホース接続部とに関する。特に、このホース接続部は、収集袋と寝たきり患者からの尿の量を測定するための計量器との間で使用される。
【背景技術】
【0002】
入院患者からの液体の測定及び収集は、患者体内に、例えば、膀胱に挿入されたカテーテルを使用して行われており、上記カテーテルは、計量器または液体を収集するための収集袋に接続される。
【0003】
計量器またはカテーテルは、収集袋に接続されて固定されており、この袋は、袋の底部にある弁を使って中身を排出することができる。しかし、袋は、満杯になったときにただ単に空にすることに替えて新たな袋に交換することが好ましい。この交換は、1日に何回も行わなければならず、したがって、看護師の作業量を減らして液体が零れる危険性を回避するために看護師が手軽に行えるものであることが重要である。そのため、交換する袋と他のパーツとの間の接続は、分離可能でなければならず、また実行するのに大きなエネルギーが不要でなければならないが、それにもかかわらず、接続が適切になされ、使用時に完全な気密を保つものでなければならない。
【0004】
既知のホース接続部の特性では、これらの接続部が使用時に緩んで接続が外れるか、またはきつすぎて接続を外すのが非常に難しい。
【0005】
特許文献1では、導尿カテーテル用のインラインホースコネクタを開示している。コネクタは、カテーテルチューブに接続されるホースバーブを有する第1の部分と、円筒状開口部及び周方向に延在する締め付けストラップを有する第2の部分と、を有する。第2の部分の突出部は、ピースを捩った後に締付ストラップ上の孔に嵌合し、張力が加えられたときに突出部から締付ストラップから係脱し、ひいてはパーツを接続解除することを補助する形状をとる。
【0006】
特許文献1のコネクタパーツは、両方とも硬質プラスチックで作られているので、これらのパーツ間のOリングは、封止を提供しなければならない。さらに、この構造は、それというのも、それぞれが端部にカテーテルチューブの一部を有する2つの成形品からなるため、非常に入り組んでおりかつ高価である。
【0007】
他の既知のホース接続部は、雄チューブ上でスライドする袋状の雌チューブからなり、雄チューブは漸次拡径する複数の円錐形状の突起部を有し、漸次拡径することで生じる摩擦を用いて雄チューブが雌チューブに接続される。このような接続により、締め付けがうまく行われるが、大きなエネルギーを用いずに、また液体をこぼさずに分離することは非常に困難であるか、またはまったく分離できないことすらありうる。
【0008】
他のホース接続部は、特許文献2〜特許文献6において開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0215158号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/123739号明細書
【特許文献3】欧州特許第0901778号明細書
【特許文献4】ドイツ特許第29818311号明細書
【特許文献5】米国特許第5356396号明細書
【特許文献6】米国特許第4579126号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、収集袋と患者への流体接続部との間に、使用時に適切な締め付けを行いつつ組み立て及び分離が行いやすく、製造が簡単かつ安価に行えるホース接続部を形成することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的と本発明の以下の説明とから明らかになる利点は、本発明の第1の態様による以下のホース接続部を用いることで得られ、患者から液体を収集するための装置構成用の前記ホース接続部は、
− 患者に流体接続し、1以上の突起部が外面上に配置され、前記突起部は張出部として少なくとも部分的に形成されている支持面(21)及び出口を備える第1のチューブ部材と、
− 前記第1のチューブ部材を通過する液体を収集するために前記出口に接続される入口を有する収集袋であって、前記入口が、袋に接続されかつ前記第1のチューブ部材の少なくとも一部を受け入れて取り囲むように構成されている第2のチューブ部材を備え、第2のチューブ部材が、第1及び第2のチューブ部材の間でロックされているが、分離可能である接続部を形成するためにそれぞれ前記突起部と係合可能である1以上の陥凹部及び/または縁部を有する、収集袋と、
を備える。
【0012】
第2のチューブ部材は、好ましくは、接着によって袋に接続されるが、例えば、インモールド成形によって袋の一体化した部分とすることができる。第2のチューブ部材は、例えば、既知の軟質プラスチックホース、例えば、PVCのピースとすることが可能であり、これは、袋の中の形成済みの孔に接着することができ、これにより、安価な構造物を容易に製造できるようになる。この構造物は安価に製造できるので、再利用が不要で、使用後に廃棄可能なゴミ袋の利用が可能になる。
【0013】
(1以上の)突起部は、実質的に垂直方向にかつ外面から径方向外方に向けて延在する(1以上の)陥凹部または縁部に対する支持面と、前記支持面の遠位端から外面に向けて延在する傾斜面と、を備える。支持面は、好ましくは安全にロックされた接続部を形成するために張出部に接するように構成されている対応する表面を有する(1以上の)陥凹部を支持する張出部として少なくとも部分的に形成される。張出部は、実質的に同じ高さすなわち平坦であってもよいか、または張力によって引き起こされる意図しない接続の外れを防止するために(1以上の)対応する陥凹部が係合できる載置部を定める他の好適な構成を有する。
【0014】
傾斜面は、陥凹部が支持面に到達するまでチューブ部材がスライドできるシュートを形成し、シュートを使用することで、2つのチューブ部材の間の接続を容易に行える。傾斜面は、例えば、凸状または凹状とすることができる。
【0015】
好ましくは、陥凹部は、第2の部材の側壁を貫通し、半円形または矢印形または矩形などの突起部の外形と実質的に同一の外形を有するが、これに限定されない。
【0016】
第2のチューブ部材は、第2の部材の上側縁部から(1以上の)陥凹部に延在する側壁内の開口チャネルを形成する(1以上の)スロットを備え、これにより、突起部は、チャネル内に案内され、(1以上の)陥凹部内に係合位置を確保する。
【0017】
第1及び第2のチューブ部材は、それぞれの部材の対向する側面にそれぞれ配置されている2つの陥凹部及び突起部を備えてもよい。一実施形態において、第2のチューブ部材は、正反対に配置されている2つの突起部を備える。しかし、チューブ部材は、1または2を越える陥凹部及び突起部を備えてもよく、これらは部材の表面に沿って均一にまたは不均一に分散する。
【0018】
第1のチューブ部材は、好ましくは、出口近くの外径(d3)がその上流の外径(d1)より小さく、第2のチューブ部材の内径(d4)が好ましくは第1のチューブ部材の外径(d1)及び(d3)より大きいほぼ円錐状をなす。これにより、第2のチューブ部材は、著しい摩擦を引き起こすことなく第1のチューブ部材上で容易にスライドさせることができるが、それでも、(1以上の)陥凹部と(1以上の)突起部との間の係合によって第1のチューブ部材にロックされ接続される。
【0019】
(1以上の)陥凹部と突起部との間の係合と組み合わせることによって、組み立てと分離とが容易になり、簡単に安く製造できる接続部が形成され、かつ締め付けも適切に行える。
【0020】
なおいっそう締め付けを良好なものとするために、第1のチューブ部材は、(d1)、(d3)、及び(d4)より大きい直径(d2)を有する幅広の中間部を備えることができる。しかし、直径(d2)は、好ましくは、(d4)に比べてあまり大きくなく、大きな摩擦を引き起こさずに組み立て及び分離を簡単に行える。幅広部分は、外面上の円錐状突起部によって形成されうる。
【0021】
これらの直径は、例えば、(d1)=11mm、(d2)=11.4mm、(d3)=10.8mm、及び(d4)=11.2mmとすることができるが、これらはもちろん変化させてもよい。
【0022】
好ましくは、第1及び第2のチューブ部材は、合同の断面外形を有する、つまり、これらは互いに滑らかに嵌合し、第2の部材は、好ましくは必ずというわけではないが第1のチューブ部材の外面全体を被覆する。
【0023】
一実施形態において、突起部は、第1のチューブ部材の遠位端部に形成されており、第2のチューブ部材の遠位縁部と係合するように構成されている。一実施形態において、第1のチューブ部材は、少なくとも2つの対向する可撓性を有する脚部を備え、それぞれ第2のチューブ部材の遠位縁部と係合するように適合された突起部(バーブ部)を有し、脚部は第2のチューブ部材の縁部から突起部を係脱するために互いに向かい合う形で曲げることができる。
【0024】
第1及び第2のチューブ部材は、突起部が陥凹部と係合するまで第1のチューブ部材上で第2のチューブ部材を押圧しかつ/または回転させることによって接続できる。上述のような開口チャネルを持つ実施形態において、第2のチューブ部材は、押圧しかつ回転され、突起部を(1以上の)陥凹部内に案内する。突起部及び陥凹部は、好ましくは第2のチューブ部材を圧縮しかつ/または回転させることによって互いから係脱することができる。第2のチューブ部材は、好ましくは、軟質プラスチック材料で形成されており、これにより、2つの対向する側面に押し付けられ、その結果、(1以上の)陥凹部を含む側壁が広がり、そして、第1のチューブ部材上の突起部が係脱する。
【0025】
実施形態において、第1及び/または第2のチューブ部材は、相対的に捩ることによって部材の係脱が簡単に行えるようにするために、他方の部材と係合するランプ部を形成するほぼ半円形のセクションを備えることができる。好ましくは、第2のチューブ部材が捩られる。ランプ部を形成する半円形セクションは、好ましくは、直径d1を有し、好ましくは出口端部よりも第1のチューブ部材の入口端部に近接する第1のチューブ部材の一部を部分的に取り囲むように形成される。
【0026】
実施形態において、第1及び/第2のチューブ部材は、それに替えて、少なくとも部分的にランプ部を形成する環状セクションを備えることができる。「少なくとも部分的に」とは、例えば、環状セクションが、ランプ部を形成するほぼ半円形のセクションを部分的に備え、かつランプ部がない隣接する半円形セクションを部分的に備えることを含むことを意味する。しかし、環状セクションは、好ましくは、ランプ部を備える2つの隣接する半円形セクションを備えてもよい。原理上、ランプ部を備える任意の数のセクションは、共に環状セクションを形成してもよい。他の部材上の係合面は、このような実施形態において、第1の部材上の(1以上の)セクションに応じて適切に構成してもよい。
【0027】
ランプ部を形成する半円形または環状のセクションは、第1のチューブ部材の外側係合面部分内に1以上の対応する陥凹部が形成されている第2のチューブ部材の係合面上に、または係合面として形成されうる。
【0028】
好ましくは、これらの部材のうちの一方のみが、半円形または環状のセクションを備えるが、このようなセクションは、さらに、両方の部材上に形成されうる。
【0029】
本発明においてこのようなランプ部を部材の一方または双方上に形成することによって、好ましくは第1のチューブ部材に対して第2のチューブ部材を捩ることによって、ホース接続部の接続を人が意図的に外すことが特に容易である。これは、セクション上にあるランプ部がスライドして他方の部材の表面に当接するからであり、これにより、第2のチューブ部材上にある(1以上の)陥凹部は、第1のチューブ部材の張出部上の載置位置から解放される。したがって、過剰な力は不要であり、部材は、使用している安全に、きつくロックされている接続部を損傷することなく快適な方法で互いから解放することができる。
【0030】
第1のチューブ部材は、好ましくは、SANプラスチックなどの約100のショアA値を有する硬質プラスチック材料で作られる。第2のチューブ部材は、好ましくは、ポリ塩化ビニルなどの約80のショアA値を有する軟質プラスチック材料で作られる。
【0031】
第1のチューブ部材は、患者の臓器に直接接続されるホース/カテーテルの一部であるか、または尿などの液体量を測定する計量器の一部であってもよい。第1のチューブ部材は、この計量器に接続することができるか、または計量器の出口を定める前記計量器の固定インモールド成形部分とすることができる。
【0032】
第2の態様によれば、本発明は、患者からの液体量を測定する装置構成に関しており、この装置構成は、計量器及び上述のホース接続部に従ってホース接続部により接続されている収集袋を備える。
【0033】
第3の態様によれば、本発明は、患者から尿を収集する第2の態様による装置構成の使用に関する。
【0034】
第4の態様によれば、本発明は、液体、特に、寝たきり患者からの尿の量を測定する計量器に関する。この計量器は、液体を受け入れて収納する中空部材を備え、この部材の底面は、計量器の出口で終端する中心柱を形成する中間部の各側面に設けられた湾曲形状を有する。
【0035】
例えば、出口は、上述のように接続部に従って第1のチューブ部材によって形成される出口とすることができ、これにより、計量器を上述のようにホース接続部によって袋に連結できる(図7a及び図7bを参照)。
【0036】
計量器には、中に存在する液体の量を表示する計量用目盛が設けられている。底面が湾曲しているので、目盛は、基本的に均等目盛ではありえないが、それを解決するために、計量器には、計量器の定義済み容積を占める陥凹部または他の要素が備えられており、これにより、計量器上で均等目盛を使用することが可能になる。陥凹部は、例えば、計量器の背面に設けられ、湾曲面が開始するレベルに実質的に等しいレベルで計量器の内側のまっすぐな水平底面を規定する。
【0037】
計量器の湾曲面により、外側からのアクセス及び清掃を困難にする可能性のある角部がないので衛生上もよい。さらに、湾曲面は、保持しやすく人間工学的にも優れた計量器を実現する。
【0038】
計量器の実施形態は、図7a〜図8bに示されている。
【0039】
第5の態様によれば、本発明は、体液を測定し、収集する装置構成に関し、この装置構成は、上端部に液体入口を、下端部に弁が設けられた液体出口を有する計量器と、液体出口に接続され計量器から吊り下げられている液体収集袋と、を備え、中空弁本体は、計量器内に配置され、計量器内で垂直方向に変位可能であり、液体出口の一部が、中空弁本体用の弁座の形状を有し、弁本体の内側は受入チャンバーとオーバーフローチャンバーとに分けられ、前記受入チャンバーは液体入口に接続され、弁本体の下端に弁本体の閉位置で弁座によって閉じられ、その上側部分においてチャンバー壁内の少なくとも1つの孔を通して計量器に接続される少なくとも1つの出口開口部を有し、前記オーバーフローチャンバーは下端に計量器の液体出口に直接接続され、上端においてチャンバー壁内の孔を介して計量器に接続されるダクトを有し、これらの孔は受入チャンバーを計量器に接続し、計量器からオーバーフローチャンバーまでは中空弁本体の同じ側に置かれ、計量器及び収集袋は、本発明の第1の態様によるホース接続部によって接続される。
【0040】
この装置構成は、図8a〜図9eを参照しながら以下でさらに説明される。
【0041】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照しながら詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1a】本発明による接続部の第1の実施形態を示す図である。
【図1b】本発明による接続部の第1の実施形態を示す図である。
【図1c】本発明による接続部の第1の実施形態を示す図である。
【図2a】本発明による接続部の第2の実施形態を示す図である。
【図2b】本発明による接続部の第2の実施形態を示す図である。
【図2c】本発明による接続部の第2の実施形態を示す図である。
【図3a】本発明による接続部の第3の実施形態を示す図である。
【図3b】本発明による接続部の第3の実施形態を示す図である。
【図3c】本発明による接続部の第3の実施形態を示す図である。
【図4a】本発明による接続部の第4の実施形態を示す図である。
【図4b】本発明による接続部の第4の実施形態を示す図である。
【図4c】本発明による接続部の第4の実施形態を示す図である。
【図5a】本発明による接続部の第5の実施形態を示す図である。
【図5b】本発明による接続部の第5の実施形態を示す図である。
【図5c】本発明による接続部の第5の実施形態を示す図である。
【図6】本発明による第1のチューブ部材の断面図である。
【図7a】本発明による計量器を示す図である。
【図7b】本発明による計量器を示す図である。
【図7c】計量器及び本発明によるホース接続部によって接続される収集袋を示す図である。
【図8a】図7a〜図7cの計量器をさらに詳しく示す図である。
【図8b】図7a〜図7cの計量器をさらに詳しく示す図である。
【図9a】本発明による計量器の弁本体の断面図である。
【図9b】本発明による計量器の弁本体の断面図である。
【図9c】本発明による計量器の弁本体の断面図である。
【図9d】本発明による計量器の弁本体の断面図である。
【図9e】本発明による計量器の弁本体の断面図である。
【図10a】本発明によるランプ部を備える半円形セクションを有する第1のチューブ部材の斜視略図である。
【図10b】本発明によるランプ部を備える半円形セクションを有する第1のチューブ部材の斜視略図である。
【図10c】本発明によるランプ部を備える半円形セクションを有する第1のチューブ部材の斜視略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図1a〜図1cは、第1のチューブ部材1を備える接続部の第1の実施形態を示しており、第1のチューブ部材は、出口2を規定しており、2つの対向配置された突起部3が外面上に設けられている。第1のチューブ部材1は、例えば計量器の底部4の一部を形成する。第2のチューブ部材5は、2つの対向配置された陥凹部6が図1bに示されているように各突起部3と係合するように第1のチューブ部材1上でスライドさせることによって第1のチューブ部材に接続されるように構成されている。
【0044】
接続部を分離するために、第2のチューブ部材5を回転し、その後、図1cに示されているように下方に引かれ、これにより、突起部3は、陥凹部6から係脱する。
【0045】
第2の部材5が好ましくは軟質プラスチック材料で作られているので、陥凹部6が設けられている側面と反対側の2つの側面上に第2の部材が押し付けられると、陥凹部を含む側面が広がり、突起部3から係脱できる。
【0046】
突起部3は、第2のチューブ部材の陥凹部6の対応する支持面を支持する張出部として少なくとも部分的には形成される上側支持面を備えており、これにより、第2のチューブ部材5は、図1bに最もよく示されているように、第1のチューブ部材とロックするが分離可能なように接続する位置に置かれる。支持面は、第1のチューブ部材から垂直かつ半径方向に広がり、張出部を構成する。これにより、第2のチューブ部材は、陥凹部の支持面が突起部3の張出部に載置されるため、誤って外れてしまうことがない。この接続部を使用することにより、突起部3及び陥凹部6による安全なロック接続が得られながら、容易にかつ多くのエネルギーを必要とすることなく2つのチューブ部材を互いに接続することができる。さらに、陥凹部6から突起部3を係脱するために第2のチューブ部材を捩るか回転するだけでよいので、接続部は、容易に分離可能である。図10a〜図10cに示されている他の実施形態では、部材を容易に分離するか、または接続を外せるが、これは、チューブ部材の一方または両方にランプ部を設けることによってさらに容易になる。
【0047】
図2a〜図2cは、接続部の他の実施形態を示しており、突起部3は、矢印状に形成され、陥凹部6は、これに対応する形状を有する。第2のチューブ部材5は、図1a〜図1cの実施形態と同様にして第1のチューブ部材1に接続され、また分離される。
【0048】
本明細書で上述の直径d1、d2、d3及びd4は、図2aに示されている。
【0049】
第2のチューブ部材5には、取り付けやすいようにライン7にそって溝が付けられている。
【0050】
図3a〜図3cは、第1のチューブ部材1の外面に沿って周方向に延在する細長い突起部3を有する接続部の他の実施形態を示している。第2のチューブ部材5は、図1a〜図2cの実施形態と同様にして第1のチューブ部材1に接続され、また分離される。
【0051】
陥凹部8は、取り付けやすいように第1のチューブ部材の外面内に設けられているが、第1のチューブ部材1から分離するときに第2のチューブ部材5を圧縮するための空間として使用することもできる。
【0052】
図4a〜図4cは、本発明による接続部の他の実施形態を示しており、第2のチューブ部材5は、第1のチューブ部材1に接続するためにスライドされ、最終的に回転される。第1の部材1は、部材の上側縁部から陥凹部3に延在する側壁内に開口チャネルを形成するスロット9を備える。突起部3は、陥凹部6内で係合位置をとるようにチャネル内を案内されて通される。突起部3及び陥凹部6は、対応する傾斜上側支持面を有しており、誤って分離しないより良好な接続部が形成される。
【0053】
図5a〜図5cは、本発明による接続部の他の実施形態を示しており、突起部(バーブ部)3は、第1のチューブ部材1の遠位端部に設けられており、突起部3は、第2のチューブ部材5の遠位縁部11と係合するように構成されている。第1のチューブ部材1は、それぞれが突起部3を有する2つの対向するフレキシブルな脚部10を備え、脚部10は、第2のチューブ部材5の縁部から突起部3を係脱できるように対向する形で曲げることができる。第2のチューブ部材5は、例えば、図5bに示されているように、脚部10を圧縮すべき場所を示す印刷を備えることができる。
【0054】
したがって、第2のチューブ部材5は、図5cに示されているように、脚部1を互いに向けて圧縮し、そして部材5を下方に引くことによって第1のチューブ部材1から分離される。
【0055】
図1a〜図5bに示されている突起部及び陥凹部の外形は、例示であり、これは適切なロックされている分離可能ホース接続をなしているが、他の外形ももちろん使用できる。
【0056】
図6は、本発明による第1のチューブ部材1の断面図である。部材1は、図2aに示されているような直径d2を持つ幅広の円錐状部分20、及び突起部3を備える。突起部3は、第2のチューブ部材の陥凹部の対応する支持面に対する支持面21を備えており、支持面21は、外面22から実質的に垂直かつ半径方向に広がる。傾斜面23は、前記支持面21の遠位端部から外面へ向けて延在する。支持面21は、実質的に均一な、または平面の張出部の形態で示されている。傾斜面23は、突起部3上で第2のチューブ部材の移動を滑りやすくし、第1のチューブ部材上の張出部と第2のチューブ部材上の対応する陥凹部との間でロックされているが分離可能な接続を形成する。
【0057】
図7a〜図7bは、液体、特に、寝たきり患者からの尿の量を測定する本発明による計量器の前面及び後面を示す図である。計量器100は、液体を受け入れて収納するための入口102を有する中空部材を備え、底面103は湾曲した形状を有する。出口104は、計量器100の底部に設けられており、図7cに示されているように収集袋に連結できる。
【0058】
計量器100には、中に存在している液体量を表示する計量用目盛105が設けられている。湾曲した底面103に基づき、計量用目盛105は、基本的に均等目盛ではありえないが、その問題を解決するために、計量器100には、湾曲した表面が始まるレベルに実質的に等しいレベルでまっすぐな水平底面107を規定する後部に陥凹部として設けられている充填要素106が設けられている。計量器の定義済み容積を占め、その結果湾曲した底面103を補正する充填要素106が存在しているので、均等目盛105を使用することが可能となる。
【0059】
計量器100の湾曲面103により、外側からのアクセス及び清掃を困難にする可能性のある角部がないので衛生上もよい。さらに、これは、保持しやすく人間工学的にも優れた計量器を実現する。
【0060】
図7cは、計量器100と計量器の出口104及び袋の入口を介して互いに接続されている収集袋108とを示しているが、これは、袋108に接着されるチューブ部材によって形成されうる。
【0061】
図8a及び図8bは、計量器の内側をより詳細に見るための図7a〜図7cの計量器の透視図である。計量器100は、液体を受け入れて収納するための中空部材を備え、底面103は、計量器100の出口104で終端する中心柱のそれぞれの側面に設けられた湾曲形状を有する。中心柱は、計量器の弁本体109を形成し、弁本体109は回転によって軸方向に変位可能であり、これはその下端部において、弁座110と接触し、頂部においてカバー111で閉鎖されている。弁本体109は、図9a〜図9eを参照しながらより詳細に説明される。
【0062】
図8bは、計量器100の断面図である。図8bに示されているように、充填要素106は、計量器の後壁に成形された突出部として設けられる。
【0063】
図9a〜図9eは、図7a〜図7c及び図8a及び図8bに示されているように計量器100の弁本体109の断面図を示している。
【0064】
図9cは、図9aの弁本体のIII−III線に沿って切り取った断面図であり、図9dは、底部から見た弁本体の上側部分を示す図であり、図9eは、図9dの弁本体の上側部分の断面図である。
【0065】
中心柱は、2つのチャンバー、受入チャンバー112とオーバーフローチャンバー113で構成される弁本体109を定める。下端において、受入チャンバー112は、閉位置で弁座110と接触し、液体のオーバーフローを防止する弁表面115で終端する2つの孔114を備える。受入チャンバー112の上端において、周囲の計量器100からチャンバー112を分離する壁内に2つの孔116が設けられる。
【0066】
下端において、オーバーフローチャンバー113は、計量器の液体出口と前記オーバーフローチャンバー113とが直接接触する際に通るダクト117を備える。液体出口は、計量器が収集袋108に接続できるようにチューブ部材によって形成される。
【0067】
オーバーフローチャンバー113の上端には、弁壁内に孔118が設けられる。
【0068】
それぞれがOリング(図示略)を備える2つの環状溝119が、下端の弁本体の外側に設けられる。Oリング(図示略)を備える環状溝120が設けられる。
【0069】
弁本体109の外側には、同様に、計量器100の後壁の外側に形成されている切り欠き内に挿入される突出部121が設けられている。
【0070】
弁本体109のカバー111には、2つの開口部が設けられており、一方の開口部は、液体の導入を可能とし、液体の逆流を防ぐゴム製フラップ(図に示されていない)によって覆われている傾斜面123で終端するチューブ部材122である。エアーフィルター(図に示されていない)を支持する支持リブ125によって部分的に覆われている換気開口部124が設けられる。
【0071】
液体は下方へ進み、チューブ部材122を介して弁本体109の内側にある受入チャンバー112内に入る。その初期(閉)位置では、弁本体109の弁表面115は、弁座110と接触しており、したがって、液体は孔114を通過することを可能としない。したがって、受入チャンバー112内の液位が上昇するので、弁本体109上の計量用目盛105a(図7aを参照)を使用して、収集された液体の量を読み取ることができる。
【0072】
液体表面が孔116のレベルに達すると、液体のさらに導入されることで、計量器100の充填が開始する。
【0073】
計量器には、受入チャンバーから計量器に入る液体の最初の量を測定するために湾曲した底面を持つ計量器の下端に追加の非均等測定用目盛105b(図7aを参照)が設けられている。湾曲した底面を補正する充填要素106が存在するので、測定用目盛は非均等目盛105bから均等目盛105に移行する。
【0074】
追加の量の液体が導入されると、計量器100は、さらに、充填され、孔118を通って、オーバーフローチャンバー113内の計量器100からの液体のオーバーフローが発生しうる。ここから、液体は、ダクト117を介して下向きに、液体出口106を通り、収集袋108内に入る。
【0075】
この時点で、またはそれ以前の所望の時点において、ウィング126を時計回りに回転させることによって受入チャンバー112、ひいては計量器100を空にできる。このような回転は弁本体109の回転を引き起こし、突出部121が上方向の傾斜溝(図に示されていない)内に配置されているため、弁本体109は、回転と共に持ち上げられ、弁表面115が弁座110から取り外される。したがって、出口に接続されている収集袋108内に液体が流れ落ちるときに、孔114を通して素早く受入チャンバーを、また弁表面115と弁座110との間の空間を通して計量器100を空にすることが可能である。
【0076】
図10a〜図10cは、出口2を形成し、突起部3が外面上に設けられている第1のチューブ部材1の実施形態を示している。第1のチューブ部材1は、上述のように例えば計量器の底部4の一部を形成する。半円形セクション50は、底部4に隣接するように示されている第1のチューブ部材を部分的に取り囲む。セクション50は、第2のチューブ部材(図示略)の係合面と係合する表面を有するランプ部51を形成し、この表面はある位置、例えば、突起部3の上の底部4と実質的に同じ高さであり、第1のチューブ部材1の外面の対向位置で底部4から一定距離隔てられたレベルまで「登る」。半円形セクションは、さらに、チューブ部材の周りの他の好適な位置で底部4と同じ高さにあるものとすることもできる。
【符号の説明】
【0077】
1 第1のチューブ部材、2 出口、3 突起部、4 計量器の底部、5 第2のチューブ部材、6 陥凹部、7 ライン、8 陥凹部、9 スロット、10 脚部、11 遠位縁部、21 支持面、20 円錐状部分、21 支持面、22 外面、50 半円形セクション、100 計量器、102 入口、103 底面、104 出口、105 計量用目盛、105a 計量用目盛、105b 非均等目盛、106 充填要素、107 まっすぐな水平底面、108 袋、109 弁本体、110 弁座、111 カバー、112 受入チャンバー、113 オーバーフローチャンバー、114 孔、115 弁表面、116 孔、117 ダクト、118 孔、119 環状溝、120 環状溝、121 突出部、122 チューブ部材、123 傾斜面、125 支持リブ、126 ウィング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者から液体を収集する装置構成用のホース接続部であって、
前記患者の臓器と流体接続し、1または複数の突起部(3)が外面上に配置される第1のチューブ部材(1)であって、前記突起部は、張出部として少なくとも部分的に形成されている支持面(21)及び出口(2)を備える、第1のチューブ部材(1)と、
前記第1のチューブ部材(1)を通り抜けた液体を収集するために前記出口(2)に接続される入口を有する収集袋(24)であって、前記入口は、前記袋(24)に接続されかつ前記第1のチューブ部材(1)の少なくとも一部を受け入れて取り囲むように構成されている第2のチューブ部材(5)を備え、前記第2のチューブ部材(5)は、前記第1のチューブ部材(1)と当該第2のチューブ部材(5)との間でロックされ、分離可能である接続部を形成するためにそれぞれ前記突起部(3)と係合可能である1または複数の陥凹部(6)及び/または縁部(11)を有する、収集袋(24)と、
を備えるホース接続部。
【請求項2】
前記支持面(21)は、実質的に垂直方向に、外面(22)から半径方向外に向かって広がり、前記傾斜面(23)は、前記支持面の前記遠位端から前記外面(22)に向かって広がる請求項1に記載の接続部。
【請求項3】
前記傾斜面(23)は、凸形を有する請求項2に記載の接続部。
【請求項4】
前記(1または複数の)陥凹部(6)は、第2の部材(5)の側壁を通り、前記(1または複数の)突起部(3)の外形と実質的に同一である外形を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項5】
第2のチューブ部材(5)は、前記部材(5)の上側縁部から前記(1または複数の)陥凹部(6)に延びる前記側壁内の開口チャネルを形成する(1または複数の)スロット(9)を備え、
前記(1または複数の)突起部(3)は、前記チャネル内に通されて案内され、前記(1または複数の)陥凹部(6)内に係合位置を確保する請求項1から4のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項6】
前記第1のチューブ部材(1)は、前記出口(2)の近くの外径(d3)が上流の外径(d1)に比べて小さい実質的に円錐状の形状である請求項1から5のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項7】
前記第2のチューブ部材(5)の内径(d4)は、前記第1のチューブ部材(1)の外径(d1)及び(d3)より大きい請求項6に記載の接続部。
【請求項8】
前記第1のチューブ部材(1)は、直径(d2)が(d1)、(d3)、及び(d4)より大きい幅広の中間部(20)を備える請求項7に記載の接続部。
【請求項9】
前記幅広部分(20)は、前記外面上の円錐状突起部によって形成される請求項8に記載の接続部。
【請求項10】
前記(1または複数の)突起部(3)は、前記第1のチューブ部材(1)の遠位端部に設けられ、前記第2のチューブ部材(5)の遠位縁部と係合するように構成されている請求項1から9のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項11】
前記第1のチューブ部材(1)及び前記第2のチューブ部材(5)は、前記(1または複数の)突起部(3)が前記(1または複数の)陥凹部(6)と係合するまで前記第1のチューブ部材(1)上で前記第2のチューブ部材(5)を押圧しかつ/または回転させることによって接続されるように構成されている請求項1から10のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項12】
前記突起部(3)及び陥凹部(6)は、前記第2のチューブ部材(5)を圧縮し、及び/または回すことによって係脱されるように構成されている請求項1から11のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項13】
前記第1のチューブ部材(1)は、それぞれが突起部(3)を有する少なくとも2つの対向するフレキシブルな脚部(10)を備え、
前記脚部(10)は、前記第2のチューブ部材(5)の前記(1または複数の)陥凹部(6)または縁部(11)から前記突起部(3)を係脱できるように互いに向かう形で曲げることができる請求項1から12のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項14】
前記第1のチューブ部材(1)は、実質的に硬質のプラスチック材料で作られる請求項1から13のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項15】
前記第2のチューブ部材(5)は、実質的に軟質のプラスチック材料で作られる請求項1から14のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項16】
前記第1のチューブ部材(1)は、液体の量を測定するための計量器(12)に接続される請求項1から15のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項17】
前記第1のチューブ部材(1)は、前記計量器(12)の固定インモールド成形部であり、出口(16)を定める請求項16に記載の接続部。
【請求項18】
前記第1のチューブ部材(1)は、正反対に配置されている2つの突起部(3)を備える請求項1から17のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項19】
前記第1のチューブ部材(1)及び/または前記第2のチューブ部材(5)は、前記他の部材(1、5)と係合するランプ部(51)を形成する実質的に半円形のセクション(50)を備える請求項1から18のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項20】
前記第1のチューブ部材(1)及び/または前記第2のチューブ部材(5)は、前記他の部材(1、5)と係合するランプ部(51)を少なくとも部分的に形成する環状セクションを備える請求項1から18のいずれか一項に記載の接続部。
【請求項21】
体液を測定するための装置であって、
上端に液体入口(102)、下端に液体出口(104)を有する計量器(100)であって、当該計量器(100)の内側底面(103)が湾曲している計量器(100)と、
前記計量器(100)の内側で尿の量を読み取るために前記計量器(100)上に付けられている計量用目盛(105)と、
均等目盛(105)を使用できるように前記計量器(100)の内側の湾曲している底面(103)を補正するため、計量器(100)の内側に設けられ、前記計量器(100)の定義済み容積を占有する充填要素(106)と、
を備える装置。
【請求項22】
前記充填要素(106)は、前記計量器(1)の内側の壁部分の中、及び/または壁部分の上に設けられている突出部または陥凹部を備える請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記充填要素は、前記計量器の製造後に前記計量器の内側に配置されている独立の固定または可動要素を備える請求項21または22に記載の装置。
【請求項24】
前記底面(103)は、円弧として形成される請求項21から23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
出口(104)が設けられている弁(109、110)及び前記液体出口(104)に接続され、前記計量器(100)から吊り下げられている液体収集袋(108)をさらに備える請求項21から24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記計量器(100)内に配置され前記計量器(100)と共に垂直方向に変位可能な中空弁本体(109)を備え、
前記液体出口(104)は、前記中空弁本体(109)用の弁座(110)の形状を有し、
前記弁本体(109)の内部は、受入チャンバー(112)とオーバーフローチャンバー(113)とに分割され、
前記受入チャンバー(112)は、前記液体入口(102)に接続されており、前記弁本体(109)の下端部において前記弁本体(109)の閉位置で前記弁座(110)によって閉鎖され、かつ上側部分において前記チャンバー壁内の少なくとも1つの孔(116)を通して前記計量器(100)に接続される少なくとも1つの出口開口部(114)を有し、
前記オーバーフローチャンバー(113)は、下端部に前記チャンバー壁内の孔(118)を介して前記計量器(100)に直接接続されるダクト(117)を有し、
前記孔は、前記受入チャンバー(112)を前記計量器(100)に接続しかつ前記計量器(100)を前記オーバーフローチャンバー(113)に接続しており、前記中空弁本体(109)の同じ側に配置されている請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記弁本体(109)は、上端において前記弁本体(109)の外側から半径方向に延在する突起部(121)を有し、
前記突起部(121)は、前記計量器(100)の囲む部分の内側の切り欠き内に配置され、これにより、前記弁本体(109)が回転すると前記弁本体(109)が垂直方向に変位する請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記弁本体(109)は、その上端部において半径方向に延在するウィング(126)を備える請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記計量器(100)の内側は、前記弁本体(109)の外側に接触する1以上の突起部を備え、前記弁本体(109)のガイドとして働く請求項26から28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
Oリング用の2つの環状溝(119)が、閉位置で前記弁座(110)と接触する前記弁本体(109)のそのゾーン内に設けられている請求項26から29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記弁本体(109)は、カバー(111)によって上部で閉鎖される請求項26から30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記カバー(111)は、弁フラップによって覆われている傾斜端面を有するチューブ部材の形態の液体入口(122)を備える請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記カバー(111)は、空気透過及び液密フィルターによって覆われている開口部(124)を備える請求項32に記載の装置。
【請求項34】
尿を測定し、収集するための請求項21から33のいずれか一項に記載の装置。
【請求項35】
計量器(100)及び請求項1から20のいずれか一項に記載のホース接続部によって接続されている収集袋(108)を備える、患者からの液体の量を測定するための装置構成。
【請求項36】
上端に液体入口(102)が下端に弁が設けられている液体出口(104)を有する計量器(100)と、前記液体出口(104)に接続され前記計量器から吊り下げられている液体収集袋(108)と、を備える、体液を測定し、収集する装置構成であって、
中空弁本体(109)が前記計量器(100)内に配置され、前記計量器(100)内で垂直方向に変位可能であり、前記液体出口の一部が、前記中空弁本体(109)用の弁座(110)の形状を有し、
前記弁本体の内部は、受入チャンバー(112)と、オーバーフローチャンバー(113)と、に分割され、
前記受入チャンバー(112)は、前記液体入口(102)に接続され、前記弁本体の前記下端部において前記弁本体(109)の前記閉位置で前記弁座(110)によって閉鎖さられかつ上側部分において前記チャンバー壁内の少なくとも1つの孔(116)を通して前記計量器(100)に接続される少なくとも1つの出口開口部(114)を有し、
前記オーバーフローチャンバー(113)は、下端部において前記計量器(100)の前記液体出口(104)に直接接続され、上端部において前記チャンバー壁内の孔(118)を介して前記計量器(100)に接続されるダクト(117)を有し、
前記孔は、前記受入チャンバー(112)を前記計量器(100)に接続しかつ前記計量器(100)を前記オーバーフローチャンバー(113)に接続しており、前記中空弁本体(109)の同じ側に置かれ、
前記計量器(100)及び収集袋(108)は、請求項1から20のいずれか一項に記載のホース接続部によって接続される装置構成。
【請求項37】
患者から尿を収集するための請求項35または36に記載の装置構成の使用。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図9d】
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【図9e】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図5b】
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【公表番号】特表2010−528691(P2010−528691A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509674(P2010−509674)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【国際出願番号】PCT/DK2007/050065
【国際公開番号】WO2008/145123
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(509330253)ウノメディカル・アー/エス (3)
【Fターム(参考)】