説明

屋内迷子捜索システム

【課題】引率者からはぐれてしまった人の現在位置を精度良く特定する屋内迷子捜索システムを提供する。
【解決手段】屋内迷子捜索システムは、登録した人が履く靴の靴底に付けら且つ個体識別番号が記憶されたRFIDカードと、床面に設置され且つ上記登録した人が履く靴の靴底が接近したときに上記RFIDカードから個体識別番号を読み取るリーダと、屋内を見渡せる箇所に設置され且つ捕捉した人の位置を検出するレーダと、上記リーダの設置位置と上記レーダが捕捉した人の位置との相関を求めるとともに相関が認められるときには上記レーダが捕捉した人が上記RFIDカードを付帯していると判定し上記個体識別情報および位置情報を含むリーダ・レーダ情報を送出し、且つ相関が認められた位置に居る人を以後上記レーダおよび上記リーダにより追尾し上記リーダ・レーダ情報を送出する検索者検出装置と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、大型屋内施設においてはぐれた人を探すための屋内迷子捜索システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、百貨店やスーパーなどの大型屋内施設では、未就学児、低学年児または高齢者などが引率者とはぐれてしまった場合、施設内の放送機器によりはぐれてしまった人を呼び出したり、施設の係員や引率者が施設内を捜索したりしていた。
しかし、大型店舗のように複数階ある屋内で放送機器により迷子を捜索する場合、捜索に長い時間が掛かり、捜索の迅速性に欠けるという問題があった。
また、施設の係員や引率者が施設内を捜索する場合、引率者の精神的負担や施設の係員の作業負担が大きいという問題があった。
【0003】
そこで、施設内の複数の設置地点にそれぞれ設けられ、捜索対象者が接近したときに対象者が身に着けているIDカードから個体識別番号を読み取るリーダと、捜索対象者が身に着けているIDカードの個体識別番号をあらかじめ記憶し、この個体識別番号を各リーダから得られた個体識別番号と比較して捜索対象者の現在位置を特定するホストコンピュータとを有する迷子捜索システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平09−061519号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、捜索対象者が接近したリーダの位置から捜索対象者のおおよその位置を特定することができるが、限られた個数のリーダにより施設内を隈無く覆うようにするとリーダがIDカードと通信できる領域が広いので、特定した位置の精度が悪いという問題がある。
【0006】
この発明の目的は、引率者からはぐれてしまった人の現在位置を精度良く特定する屋内迷子捜索システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る屋内迷子捜索システムは、屋内においてはぐれた人を探すための屋内迷子捜索システムにおいて、登録した人が履く靴の靴底に付けら且つ個体識別番号が記憶されたRFIDカードと、床面に設置され且つ上記登録した人が履く靴の靴底が接近したときに上記RFIDカードから個体識別番号を読み取るリーダと、屋内を見渡せる箇所に設置され且つ捕捉した人の位置を検出するレーダと、上記リーダの設置位置と上記レーダが捕捉した人の位置との相関を求めるとともに相関が認められるときには上記レーダが捕捉した人が上記RFIDカードを付帯していると判定し上記個体識別情報および位置情報を含むリーダ・レーダ情報を送出し、且つ相関が認められた位置に居る人を以後上記レーダおよび上記リーダにより追尾し上記リーダ・レーダ情報を送出する検索者検出装置と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係る屋内迷子捜索システムの効果は、屋内を見渡せる位置に配置されたレーダにより捕捉された人の位置が同時刻に捜索対象者が履く靴の靴底に付着されたRFIDカードの個体識別番号を読み取った床面に埋め込まれたリーダの設置位置と同じことからレーダにより捕捉された人が捜索対象者であり、且つレーダにより引き続き捕捉される位置は捜索対象者の位置を示しているので、捜索対象者がリーダ間を移動しているために個体識別番号を読み取れなくても捜索対象者の位置を追尾することができることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、この発明の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムのブロック図である。
この発明の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムは、N階からなる施設の屋内で捜索対象者を捜索するシステムである。但し、Nは施設の階床数であり、2以上の整数である。
この発明の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムは、迷子の心配がある未就学児、低学年児または高齢者などのうち登録した人が履いている靴の靴底に付けられており、且つ図示しない記憶部に個体識別番号が記憶されたRFIDカード8を備える。なお、靴の靴底に付けるとしているが、これはRFIDカード8をリーダ3との間で無線通信できる範囲に付けることを意味するので、靴底に限るものではない。
【0010】
また、この発明の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムは、階毎に設置されるn個の階迷子捜索サブシステム5−1〜5−N(但し、nは階数であり、1〜Nの整数である。)を備える。
この発明の実施の形態に係る階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nは、それぞれ階床を見渡せる位置に設置されたレーダ用アンテナ1、レーダ用アンテナ1を介して電波を送受信するレーダ用送受信装置2、RFIDカード8から個体識別番号を読み取るリーダ3、レーダ用送受信装置2から送出される捕捉した人の位置情報とリーダ3の設置位置情報との相関関係を検出する捜索者検出装置4を備える。なお、レーダ用アンテナ1およびレーダ用送受信装置2によりレーダ11が構成される。リーダ3は、各階床の適切な位置に配置されており、図1の階迷子捜索サブシステム5−1ではM個のリーダ3が配置されている。
【0011】
また、この発明の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムは、各階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nからの相関関係を有する位置情報に基づいて捜索対象者を追尾するホストコンピュータ6、発見した捜索対象者の過去から現在までの位置を表示する表示装置7、捜索者が携行しているRFIDカード8の個体識別番号を読み取る捜索者用リーダ9を備える。そして、ホストコンピュータ6、表示装置7および捜索者用リーダ9は管理センタ10に設置されており、迷子捜索管理は管理センタ10で行う。
【0012】
リーダ3の設置位置は、図2に示すように、レーダ用アンテナ1から床面に向けて垂線を垂らした点を原点とし、床面がXY平面となるXY座標系を用いて表されて記憶されている。そして、リーダ3は、RFIDカード8に記憶されている個体識別番号を読み出したとき、読み出した個体識別番号、自身の設置位置情報、および読み出した時刻からなるリーダ情報を図3に示すフォーマットで捜索者検出装置4に送出する。
【0013】
レーダ11が捕捉する人の位置は、図2に示すように、レーダ用アンテナ1を原点とし、原点を含む任意の壁を基準軸とする極座標(r,θ)系を用いて表し、その後レーダ用アンテナ1から床面に向けて垂線を垂らした点を原点とし、床面がXY平面となるXY座標系、すなわちリーダ3の設置位置を表すXY座標系と同じ座標系に変換する。
レーダ用アンテナ1は、常に一定周期で回転走査し、捜索対象者を捜索する。そして、レーダ11は、人を捕捉したとき、捕捉した人の位置(X,Y)および時刻からなるレーダ情報を図4に示すフォーマットで捜索者検出装置4に送出する。
【0014】
捜索者検出装置4は、ホストコンピュータ6から捜索の指令があったとき、リーダ3およびレーダ11を周期的に動作する。そして、リーダ3にRFIDカード8が接近しているときリーダ3から個体識別番号、リーダ3の設置位置情報、および時刻からなるリーダ情報が送られてくる。また、レーダ11で人が捕捉されたときレーダ11から捕捉した人の位置情報および時刻からなるレーダ情報が送られてくる。
【0015】
捜索者検出装置4は、1つの周期内でリーダ情報とレーダ情報とを受け取ったときには、リーダ3の設置位置と捕捉した人の位置との相関を求め、相関が認められるときにはレーダ11で捕捉した人はリーダ3が読み取った個体識別番号のRFIDカード8を所持している人と判断し、個体識別番号、階数、位置情報、時刻、リーダ情報の有無、レーダ情報の有無からなるリーダ・レーダ情報を図5に示すフォーマットでホストコンピュータ6に送出する。また、相関が認められるときには同時にレーダ11が捕捉した人の位置情報に属性として個体識別番号を付加する。
【0016】
また、捜索者検出装置4は、1つの周期内でレーダ情報だけを受け取ったときには、レーダ11が捕捉した人の位置情報に個体識別番号が付加されているか判断し、個体識別番号が付加されていない場合にはレーダ情報を廃棄する。逆に、個体識別番号が付加されている場合には個体識別番号、階数、位置情報、時刻、リーダ情報の有無、レーダ情報の有無からなるリーダ・レーダ情報を図5に示すフォーマットでホストコンピュータ6に送出する。
【0017】
ホストコンピュータ6は、階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nから送られてくるリーダ・レーダ情報の個体識別番号を捜索対象者の個体識別番号と照合し、捜索対象者の個体識別番号と一致するリーダ・レーダ情報の個体識別番号があるとき、リーダ・レーダ情報の階数と位置情報とにより定める場所に捜索対象者がいると特定する。
また、ホストコンピュータ6は、捜索対象者の個体識別番号と一致するリーダ・レーダ情報の個体識別番号があるとき、図6に示すように、階毎に捜索対象者の位置に対応する表示装置の画面の位置に印を表示する。このとき、印に吹き出しを付けて個体識別番号から逆に分かる氏名と時刻とを表示する。
【0018】
次に、この発明の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムの動作を説明する。
まず、始めに、屋内施設に入場する際に迷子になりそうな未就学児、低学年児または高齢者を登録し、RFIDカード8を発行してもらい、そのRFIDカード8を登録した未就学児、低学年児または高齢者の靴の靴底に付着する手順について説明する。
引率者は、屋内施設への入場に先だって、迷子になりそうな未就学児、低学年児または高齢者を管理センタ10に予め登録したい旨管理センタ10の係員に登録の申請をする。
次に、登録の申請を受けた管理センタ10の係員は、登録する未就学児、低学年児または高齢者の氏名を引率者から聞き、聞いた氏名を図示しないキーボードからホストコンピュータ6に入力するとともに引率者に渡す予定のRFIDカード8から捜索者用リーダ9により個体識別番号を読み取ってホストコンピュータ6の図示しない記憶部に記憶する。
次に、管理センタ10の係員は、個体識別番号を読み取ったRFIDカード8を引率者に渡す。
次に、引率者は、渡されたRFIDカード8を登録した未就学児、低学年児または高齢者が履いている靴の靴底に付着して入場手続きを完了し屋内施設内に入場する。
【0019】
次に、管理センタ10の係員が引率者から迷子の捜索を依頼されたときの捜索の手順を説明する。
捜索の依頼を受けた管理センタ10の係員は、引率者から捜索して欲しい迷子の氏名と、迷子とはぐれた場所とを聞き出す。それから、捜索者用リーダ9を操作して迷子の氏名とはぐれた場所との情報を捜索対象者の情報としてホストコンピュータ6に入力する。
【0020】
ホストコンピュータ6は、各階の階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nに捜索を指令する。
階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nの捜索者検出装置4は、階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nに含まれるリーダ3のうちリーダ3−1を制御してリーダ3−1に接近するRFIDカード8に応答を求めるための質問電波を送出する。しかし、図1の場合では接近したRFIDカード8が存在しないので応答電波を受信することがない。
そこで、階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nの捜索者検出装置4は、リーダ3−2に動作対象を移し、リーダ3−2に接近するRFIDカード8に応答を求めるための質問電波を送出する。図1の場合では、靴底にRFIDカード8が付着した靴を履く未就学児、低学年児または高齢者がリーダ3−2に接近しているので、RFIDカード8とリーダ3−2が接近し、RFIDカード8はリーダ3−2から送信された質問信号を受信する。
【0021】
RFIDカード8は、質問電波を受信すると、内部の記憶部から個体識別番号を読み出し、読み出した個別識別番号を含む応答電波をリーダ3−2に送信する。
リーダ3−2は、この応答電波を受信し、受信した応答電波から個体識別番号を取り出し、取り出した個体識別番号、自身の設置位置情報および時刻からなるリーダ情報を捜索者検出装置4に送出する。
このような手順でリーダ3−2に接近した未就学児、低学年児または高齢者が履く靴の靴底に付着するRFIDカード8に記憶される個体識別番号、リーダ3−2の設置位置情報および時刻を捜索者検出装置4が得られる。
階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nの捜索者検出装置4は、引き続いてリーダ3−3からリーダ3−Mに動作対象を移動する。
【0022】
次に、階迷子捜索サブシステム5−1〜5−Nの捜索者検出装置4は、レーダ11を用いて滞在している人を捕捉し、滞在している人がいるときには、捕捉した人の位置情報(XY座標系)と時刻からなるレーダ情報を捜索者検出装置4に送出する。
【0023】
次に、捜索者検出装置4は、この周期で得られたリーダ情報とレーダ情報とがあるとき、リーダ情報の位置情報とレーダ情報の位置情報との相関性を調べる。そして、相関性が認められるときにはレーダ11が捕捉した人は個体識別番号を付帯している人と判定し、図5のフォーマットのリーダ・レーダ情報をホストコンピュータ6に送出する。
また、以前の周期でレーダ11が捕捉した人が個体識別番号を付帯している人と判定された人の場合、図5のフォーマットのリーダ・レーダ情報をホストコンピュータ6に送出する。
次に、ホストコンピュータ6は、リーダ・レーダ情報の個体識別番号が捜索対象者の個体識別番号と一致するとき捜索対象者がリーダ・レーダ情報の位置情報の位置にいると判断する。
【0024】
次に、具体的な例を用いて捜索者検出装置4の動作を説明する。この捜索者検出装置4はn階の階迷子捜索サブシステム5−nに含まれているとして説明する。図7は、リーダ3から送出されたリーダ情報の時系列情報の一例である。図8は、レーダ11から送出されたレーダ情報の時系列情報の一例である。
【0025】
図7に示すリーダ情報の時系列情報から、個体識別番号AAAAが記憶されているRFIDカード8が靴底に付着している靴を履いている人は、時刻hh時mm分のときn階の座標(X’,Y’)、時刻hh時mm分のときn階の座標(X’,Y’)にいることが検出されている。
【0026】
図8に示すレーダ情報の時系列情報から、時刻hh時mm分のときn階の座標(X,Y)、時刻hh時mm分のときn階の座標(X,Y)、時刻hh時mm分のときn階の座標(X,Y)、時刻hh時mm分のときn階の座標(X,Y)、時刻hh時mm分のときn階の座標(X,Y)、時刻hh時mm分のときn階の座標(X,Y)、時刻hh時mm分のときn階の座標(X,Y)に人がいることが検出されている。
【0027】
そして、同じ時刻でのリーダ情報の位置情報とレーダ情報の位置情報との相関性を調べると、時刻hh時mm分、時刻hh時mm分、時刻hh時mm分のときそれぞれリーダ情報の位置情報が得られていないので、相関性を調べることができず、レーダ11が捕捉した人がRFIDカード8を付帯している人であるか判定できない。
【0028】
次に、同じ時刻でのリーダ情報の位置情報とレーダ情報の位置情報とが得られている時刻hh時mm分と時刻hh時mm分で相関性を調べることができる。そして、X’≒X、Y’≒Y、X’≒X、Y’≒Yとすると、リーダ情報の位置情報とレーダ情報の位置情報との間に相関性があるので、レーダ11で捕捉した人はRFIDカード8を付帯している人であると判定することができる。
【0029】
そこで、その後時刻hh時mm分、時刻hh時mm分のときそれぞれRFIDカード8を付帯している人がn階の座標(X,Y)、n階の座標(X,Y)にいるとして追尾することができる。
そして、図7のリーダ情報と図8のレーダ情報とから図9のリーダ・レーダ情報が生成される。このリーダ・レーダ情報がホストコンピュータ6に送られると、例えば、時刻hh時mm分の後でn階の座標(X,Y)の付近を捜索すれば捜索対象者を探すことができる。
【0030】
この発明の実施の形態に係る迷子捜索システムは、屋内を見渡せる位置に配置されたレーダにより捕捉された人の位置が同時刻に捜索対象者が履く靴の靴底に付着されたRFIDカード8の個体識別番号を読み取った床面に埋め込まれたリーダの設置位置と同じことからレーダにより捕捉された人が捜索対象者であり、且つレーダにより引き続き捕捉される位置は捜索対象者の位置を示しているので、捜索対象者がリーダ間を移動しているために個体識別番号を読み取れなくても捜索対象者の位置を追尾することができる。
【0031】
また、リーダ3は床面に埋め込まれているので、人や物の移動の妨げにもならないし、イベント毎に移動する必要もない。
なお、上述の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムでは、リーダ情報とレーダ情報との位置情報の相関を捜索者検出装置4で階毎に求めているが、リーダ情報とレーダ情報とをそれぞれホストコンピュータ6に送り、そこで相関を求めても良い。
また、捜索者検出装置4ではリーダ情報とレーダ情報との位置情報の相関が認められたとき以後レーダ11で捕捉される人をRFIDカード8を付帯している人と見なして追尾しているが、相関が認められたときより以前のレーダ情報を保管しておきRFIDカード8を付帯している人の以前の位置を追尾しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の実施の形態に係る屋内迷子捜索システムのブロック図である。
【図2】リーダの設置位置およびレーダが捕捉した人の位置を表すときの位置関係を示す図である。
【図3】リーダから捜索者検出装置に送出するリーダ情報のフォーマットである。
【図4】レーダから捜索者検出装置に送出するレーダ情報のフォーマットである。
【図5】捜索者検出装置からホストコンピュータに送出するリーダ・レーダ情報のフォーマットである。
【図6】表示装置に表示された捜索対象者の位置情報である。
【図7】リーダから送出されたリーダ情報の時系列情報の一例である。
【図8】レーダから送出されたレーダ情報の時系列情報の一例である。
【図9】捜索者検出装置で生成されるリーダ・レーダ情報の時系列情報の一例である。
【符号の説明】
【0033】
1 レーダ用アンテナ、2 レーダ用送受信装置、3 リーダ、4 捜索者検出装置、5 階迷子捜索サブシステム、6 ホストコンピュータ、7 表示装置、8 RFIDカード、9 捜索者用リーダ、10 管理センタ、11 レーダ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋内においてはぐれた人を探すための屋内迷子捜索システムにおいて、
登録した人が履く靴の靴底に付けら且つ個体識別番号が記憶されたRFIDカードと、
床面に設置され且つ上記登録した人が履く靴の靴底が接近したときに上記RFIDカードから個体識別番号を読み取るリーダと、
屋内を見渡せる箇所に設置され且つ捕捉した人の位置を検出するレーダと、
上記リーダの設置位置と上記レーダが捕捉した人の位置との相関を求めるとともに相関が認められるときには上記レーダが捕捉した人が上記RFIDカードを付帯していると判定し上記個体識別情報および位置情報を含むリーダ・レーダ情報を送出し、且つ相関が認められた位置に居る人を以後上記レーダおよび上記リーダにより追尾し上記リーダ・レーダ情報を送出する検索者検出装置と、
を有することを特徴とする屋内迷子捜索システム。
【請求項2】
上記RFIDカードを発行するとき上記個体識別番号に上記登録した人の氏名を関連付けて記憶し、且つ捜索を開始するとき入力される捜索対象者の上記氏名に関連する上記個体識別番号に一致する上記リーダ・レーダ情報の個体識別番号があるとき上記リーダ・レーダ情報の位置情報により決まる位置に上記捜索対象者が居ると特定することを特徴とする請求項1に記載の屋内迷子捜索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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