嵌合具付袋体
【課題】嘔吐物などの液状の内容物を収容することができ、かつその内容物が漏れ出すことを防止する効果が高い嵌合具付袋体の提供を目的とする。
【解決手段】上端に開口11を有する、内容物を収容する袋本体10を有し、袋本体10の上部に、袋本体10の上部を折り畳むのを補助する芯材となる凸条12、13、14、15が幅方向に沿って設けられ、袋本体10における凸条12、13よりも底部16側の内面に嵌合具20が設けられている嵌合具付袋体1。
【解決手段】上端に開口11を有する、内容物を収容する袋本体10を有し、袋本体10の上部に、袋本体10の上部を折り畳むのを補助する芯材となる凸条12、13、14、15が幅方向に沿って設けられ、袋本体10における凸条12、13よりも底部16側の内面に嵌合具20が設けられている嵌合具付袋体1。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合具付袋体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、飛行機やバス、船舶などの乗物や、病院などにおいては、乗物酔いした人や患者などの嘔吐物を収容する袋体が使用されている。このような袋体は、袋体内に嘔吐物を収容した後、袋体内の嘔吐物が漏れ出さないようにするために、該袋体の開口側を1回または複数回折り畳むことで閉塞させる。
例えば、一方に開口を有する袋本体の開口縁に沿って、針金やプラスチック材料などの部材を設け、該部材を芯材として利用して、袋本体の上部を容易に折り畳んだり捻ったりできる袋体が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかし、このような袋体は、嘔吐物などの内容物を収容した後に開口側を折り畳んでも、その置き方や置き場所によっては、外力が加わることなどによって内容物が漏れ出すことがある。嘔吐物が漏れ出すことは非常に不衛生であり、また医療現場などにおいては嘔吐物の量を調べる場合もある。そのため、収容した嘔吐物などの内容物が漏れ出すことを防止する効果が高い袋体が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−24041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、嘔吐物などの液状の内容物を収容することができ、かつその内容物が漏れ出すことを防止する効果が高い嵌合具付袋体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
[1]上端に開口を有する、内容物を収容する袋本体を有し、前記袋本体の上部に、該袋本体の上部を折り畳むのを補助する芯材となる凸条が幅方向に沿って設けられ、前記袋本体における前記凸条よりも底部側の内面に、雄爪部、および該雄爪部に着脱自在に嵌合する雌爪部を有する嵌合具が、前記袋本体の一方の側縁から他方の側縁まで設けられていることを特徴とする嵌合具付袋体。
[2]前記袋本体の上部を折り畳むのをそれぞれ独立に補助する2列の凸条が設けられている、前記[1]に記載の嵌合具付袋体。
[3]前記袋本体の一方の外面の前記2列の凸条よりも開口側と、前記袋本体の他方の外面の前記2列の凸条よりも底部側にそれぞれ設けられた、外部雄爪部および該外部雄爪部に着脱自在に嵌合する外部雌爪部を有する、前記袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具を有する、前記[2]に記載の嵌合具付袋体。
【発明の効果】
【0007】
本発明の嵌合具付袋体は、嘔吐物などの液状の内容物を収容することができ、かつその内容物が漏れ出すことを防止する効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の嵌合具付袋体の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の嵌合具付袋体の実施形態の一例を示す断面図である。
【図3】図2の嵌合具付袋体の嵌合具の周辺を拡大した断面図である。
【図4】図1の嵌合具付袋体の上部を折り畳んでいる様子を示した断面図である。
【図5】本発明の嵌合具付袋体の他の形態例を示す断面図である。
【図6】図5の嵌合具付袋体の上部を折り畳んでいる様子を示した断面図である。
【図7】発明の嵌合具付袋体の他の形態例を示す断面図である。
【図8】発明の嵌合具付袋体の他の形態例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の嵌合具付袋体の実施形態の一例を示して詳細に説明する。
本実施形態の嵌合具付袋体1(以下、「袋体1」という。)は、図1および図2に示すように、上端に開口11を有する袋本体10を有している。袋本体10の対向するそれぞれの内面には、一対の凸条12、13が幅方向に沿って設けられており、さらにその開口11側に、一対の凸条14、15が幅方向に沿って設けられている。つまり、袋本体10には、一対の凸条12、13と一対の凸条14、15が2列に設けられている。また、袋体1の袋本体10における凸条12、13よりも底部16側の内面には、嵌合具20が袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで幅方向に沿って設けられている。
【0010】
袋本体10の形状は、本実施形態では矩形である。ただし、袋本体10の形状は矩形には限定されない。また、袋本体10の大きさも特に限定されない。
袋本体10の材料としては、プラスチックフィルムにより形成される袋体に通常用いられるものが使用でき、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの熱可塑性樹脂が好ましい。袋本体10を形成する樹脂は、1種のみであってもよく、2種以上であってもよい。また、必要に応じて、安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
袋本体10は、単層フィルムからなっていてもよく、多層フィルムからなっていてもよい。積層フィルムとしては、ヒートシール層、耐熱層、バリア層などを含むフィルムが挙げられる。
【0011】
凸条12、13、14、15は、袋本体10の上部を折り畳む際に芯材となり、その折り畳み作業を補助する役割を果たす。一対の凸条12、13と、一対の凸条14、15は、それぞれ独立に袋本体10の上部を折り畳む際の芯材となる。袋体1においては、袋本体10の開口11と嵌合具20の間の対向するそれぞれの内面に、一対の凸条12、13がそれらの縦方向が同じ位置になるように形成され、さらにその開口11側に、一対の凸条14、15がそれらの縦方向が同じ位置になるように形成されている。
凸条12、13と凸条14、15との間隔は、袋本体10の上部を折り畳む形態、すなわち折り畳み幅に応じて適宜設定すればよい。
【0012】
凸条12、13、14、15の断面形状は、この例では矩形状である。ただし、凸条12、13、14、15の断面形状は、袋本体10の上部を折り畳む際に芯材として利用できるものであればよい。例えば、凸条12、13、14、15の断面形状は、矩形状の他に、半円形状、台形状、三角形状などであってもよい。
【0013】
凸条12、13、14、15は、この例では、袋本体10の幅方向に沿って、袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで設けられているが、袋本体10の上部を折り畳む際に芯材として利用できれば、袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで設けられた形態には限定されない。例えば、凸条12、13、14、15の両端が、袋本体10の側縁まで達していない形態であってもよい。
また、凸条12、13、14、15は、この例では実線状に連続的に設けられているが、破線状に断続的に設けられていてもよい。
【0014】
嵌合具20は、袋本体10の内面における開口11と底部16との中間に、袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで形成されている。
嵌合具部20は、図3に示すように、帯状の基材21にその長手方向に沿って形成された雄爪部22と、帯状の基材23にその長手方向に沿って形成された雌爪部24とを有している。雄爪部22は、基材21から突き出すように形成された幹部22aと、断面略半円形状の頭部22bを有している。雌爪部24は、基材23から断面円弧状に突き出すように形成された凹部24aを有している。
雄爪部22と雌爪部24は、雄爪部22の頭部22bを雌爪部24の凹部24aに嵌め込むことで着脱自在に嵌合することができる。雄爪部22を雌爪部24に嵌合することにより、袋本体10の嵌合具20よりも底部16側だけを部分的に密封できる。
雄爪部22と雌爪部24の形状は、それらが互いに着脱自在に嵌合できる形状であればよく、公知の形状はいずれも用いることができる。
【0015】
袋本体10における嵌合具20の縦方向の位置は、凸条12、13よりも底部16側で、袋本体10の嵌合具20よりも上部が凸条12、13、14、15を利用して折り畳めるようになっていれば特に限定されない。
また、嵌合具20は、この例では袋本体10の幅方向に沿って形成されているが、幅方向に沿った形態には限定されず、袋本体10の幅方向に対して傾斜して設けられていてもよい。
【0016】
嵌合具20の材料としては、嵌合具の材料として通常用いられるものが使用でき、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。嵌合具20の材料は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤などの公知の添加剤が添加されていてもよい。
また、基材21、23は、単層フィルムからなっていてもよく、多層フィルムからなっていてもよい。
【0017】
以下、袋体1の作用について説明する。
袋体1は、例えば、飛行機やバス、船舶などの乗物や、病院などにおいて、乗物酔いした人や患者などの嘔吐物を収容する袋体として使用できる。ただし、本発明の嵌合具付袋体に収容する内容物は、液状のものには限定されず、粉体などの固体状の内容物であってっもよい。
以下、嘔吐物を収容する場合を例にして袋体1の作用を説明する。この場合、吐き気を催した際に袋体1の開口11を開いて口に当てた状態で嘔吐するようにし、袋本体10内に嘔吐物を収容する。このときには、嵌合具20の雄爪部22と雌爪部24は脱離させた状態にしておく。
【0018】
その後、嵌合具20の雄爪部22を雌爪部24に嵌合させ、袋本体10の底部16側を、嘔吐物を収容した状態で密封する。次いで、図4(A)に示すように、凸条14、15を合わせて芯材として利用して、袋本体10の上部を折り返し、その状態から、図4(B)に示すように、凸条12、13を合わせて芯材として利用してさらに折り返して袋本体10の上部を折り畳む。
【0019】
このように折り畳んだ袋体1は、嵌合具20を有しているために、その嵌合具20により嘔吐物を収容した状態で底部16側を部分的に密封することで、嘔吐物が漏れ出すことが抑制される。加えて、凸条12、13、14、15を利用して袋本体10の上部を容易に折り畳むことができ、それにより、仮に嵌合具20の嵌合が不充分な部分があって、その部分から嘔吐物が嵌合具20よりも上側に漏れ出してきても、その嘔吐物が袋体の外まで漏れ出すことを抑制できる。これは、袋本体10の折り畳んだ部分の折り返し部分では、折り畳んでいない状態に比べて嘔吐物が通過しにくく、折り返し部分で堰き止められるためである。このように、袋体1は、嵌合具20による密封効果と、袋本体10の上部の折り畳みによる堰き止め効果を合わせることで、嘔吐物の漏れを高度に抑制できる。
【0020】
また、本発明における凸条は、嵌合具であってもよい。例えば、袋本体内に、幅方向に沿って2つ以上の嵌合具を形成した形態とし、開口側の嵌合具を前述した凸条12、13、14、15のように、袋本体の上部を折り畳む際の芯材として利用するものであってもよい。
【0021】
また、本発明の嵌合具付袋体は、袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する機構を有していることが好ましい。例えば、前述した袋体1のように2列の凸条を有する袋体の場合、袋本体の一方の外面の2列の凸条よりも開口側と、袋本体の他方の外面の2列の凸条よりも底部側にそれぞれ設けられた、外部雄爪部および該外部雄爪部に着脱自在に嵌合する外部雌爪部を有する、前記袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具を有することが好ましい。
このような袋体としては、例えば、図5に示すように、袋本体10の一方の外面における凸条14よりも開口11側に設けられた外部雄爪部17と、袋本体10の他方の外面における凸条13の底部側に設けられた、前記外部雄爪部17に着脱自在に嵌合する外部雌爪部18とを有する、袋本体10の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具19を有する嵌合具付袋体2(以下、「袋体2」という。)が挙げられる。袋体2は、外部嵌合具19を有している以外は、袋体1と同じ形態である。袋体2において袋体1と同じ部分については同符号を付して説明を省略する。
【0022】
この袋体2は、袋体1と同様にして袋本体10の上部を折り畳んだ後、図6に示すように、外部雄爪部17を外部雌爪部18に嵌合することにより、袋本体10の上部を折り畳んだ状態で固定することができる。このようにして袋本体10の上部を折り畳んだ状態で固定すれば、嘔吐物などの液状の内容物が漏れ出すことを抑制する効果をより安定して得ることができる。
また、袋体2においては、凸条12、13、14、15を芯材として利用して、袋本体10の上部を一定の間隔で容易に折り畳めるため、外部雄爪部17と外部雌爪部18の位置を容易に合わせて、それらを嵌合させることができる。
【0023】
なお、本発明の嵌合具付袋体は、前述した袋体1、2には限定されない。例えば、袋体1、2では、帯状の基材21、23にそれぞれ形成した雄爪部22と雌爪部24を、袋本体10の内面にそれぞれ取り付けることで嵌合具20が設けられているが、嵌合具20は、雄爪部と雌爪部を袋本体の内面に一体成形することにより設けられていてもよい。
【0024】
また、袋体1、2においては、凸条が4つ形成されているが、袋本体10に形成される凸条の数は4つには限定されず、袋本体10の上部を折り畳む回数を考慮して設定すればよい。袋本体10に形成される凸条の数は、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。また、袋体1、2では、凸条が2列に設けられているが、該形態には限定されず、凸条が1列だけ設けられていてもよく、3列以上設けられていてもよい。
また、袋体1、2では、袋本体10の対向するそれぞれの内面に、その縦方向の位置が同じ位置になるように、一対の凸条12、13(凸条14、15)が設けられているが、凸条12か凸条13のいずれか一方(凸条14か凸条15のいずれか一方)のみが設けられた形態であってもよい。
【0025】
袋体1、2以外の本発明の他の形態の嵌合具付袋体としては、例えば、図7に示すように、袋本体10の一方の内面に、凸条12と凸条14が2列に設けられている嵌合具付袋体3(以下、「袋体3」という。)が挙げられる。また、図8に示すように、袋本体10のそれぞれの内面に、一対の凸条12と凸条13が一列に設けられた嵌合具付袋体4(以下、「袋体4」という。)が挙げられる。これら袋体3、4における袋体1と同じ部分については、同符号を付して説明を省略する。
ただし、袋体1、2のように、対向するそれぞれの内面に、縦方向の位置が同じ位置になるように一対の凸条を形成する形態は、袋体3のように、一方の内面のみに凸条を設ける形態に比べて、一対の凸条が合わさることで芯材としての強度が高くなるため、袋本体10の上部の折り畳み作業がより容易に行える。
また、袋体4のように凸条を一列に設ける形態に比べて、袋体1、2のように、凸条を2列に設ける形態の方が、袋本体10の上部の折り畳み作業が容易に行える。
【0026】
また、袋体2のように、袋本体の外面に外部嵌合具を設ける場合は、袋本体の一方の外面における2列の凸条よりも開口側に外部雌爪部が設けられ、袋本体の他方の外面における2列の凸条よりも底部側に外部雄爪部が設けられた外部嵌合具であってもよい。
また、袋体1における凸条は、袋本体10の内面に形成されているが、袋本体10の外面に形成されていてもよい。
【0027】
以下、本発明の嵌合具付袋体の製造方法の一例として、袋体1の製造方法について説明する。ただし、本発明の嵌合具付袋体の製造方法は、以下に示す方法には限定されない。
袋体1の製造方法としては、例えば、以下に示す方法が挙げられる。まず、一方の面に一対の凸条12と凸条14が設けられたフィルム材と、一方の面に一対の凸条13と凸条15が設けられたフィルム材における、凸条が形成された面に、雄爪部22が設けられた基材21と雌爪部24が設けられた基材23をそれぞれ取り付ける。その後、それら2枚のフィルム材を、複数の凸条、雄爪部22および雌爪部24が設けられた面を内面として重ね合わせ、それらの側端部および底端部をヒートシールして溶着し、袋本体10を形成することで袋体1が得られる。
凸条が形成されたフィルム材は、凸条に対応する形状の凹部が形成されたダイを用いた押出し成形など、公知の方法で製造できる。
【0028】
また、嵌合具20の雄爪部22と雌爪部24を袋本体10に一体成形する場合は、形成する凸条、雄爪部および雌爪部に対応する凹部を備えた環状ダイを用いたインフレーション成形を用いてもよい。具体的には、前記環状ダイによるインフレーション成形により、複数本の凸条12、13、14、15、雄爪部22および雌爪部24が、フィルム内面にそれぞれ長手方向に形成された長尺の筒状のフィルム材を形成する。その後、その筒状のフィルム材を、雄爪部22を雌爪部24に嵌合して扁平にし、凸条14、15側の側端部を切断し、短手方向に一定の間隔を開けて溶断することで、上端に開口11が形成された袋本体10を形成する。該方法によれば、本発明の嵌合具付袋体を連続して製造できる。
【符号の説明】
【0029】
1〜4 嵌合具付袋体 10 袋本体 11 開口 12、13、14、15 凸条 16 底部 17 雄爪部 18 雌爪部 19 嵌合具 20 嵌合具 21 基材 22 雄爪部 23 基材 24 雌爪部
【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合具付袋体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、飛行機やバス、船舶などの乗物や、病院などにおいては、乗物酔いした人や患者などの嘔吐物を収容する袋体が使用されている。このような袋体は、袋体内に嘔吐物を収容した後、袋体内の嘔吐物が漏れ出さないようにするために、該袋体の開口側を1回または複数回折り畳むことで閉塞させる。
例えば、一方に開口を有する袋本体の開口縁に沿って、針金やプラスチック材料などの部材を設け、該部材を芯材として利用して、袋本体の上部を容易に折り畳んだり捻ったりできる袋体が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかし、このような袋体は、嘔吐物などの内容物を収容した後に開口側を折り畳んでも、その置き方や置き場所によっては、外力が加わることなどによって内容物が漏れ出すことがある。嘔吐物が漏れ出すことは非常に不衛生であり、また医療現場などにおいては嘔吐物の量を調べる場合もある。そのため、収容した嘔吐物などの内容物が漏れ出すことを防止する効果が高い袋体が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−24041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、嘔吐物などの液状の内容物を収容することができ、かつその内容物が漏れ出すことを防止する効果が高い嵌合具付袋体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
[1]上端に開口を有する、内容物を収容する袋本体を有し、前記袋本体の上部に、該袋本体の上部を折り畳むのを補助する芯材となる凸条が幅方向に沿って設けられ、前記袋本体における前記凸条よりも底部側の内面に、雄爪部、および該雄爪部に着脱自在に嵌合する雌爪部を有する嵌合具が、前記袋本体の一方の側縁から他方の側縁まで設けられていることを特徴とする嵌合具付袋体。
[2]前記袋本体の上部を折り畳むのをそれぞれ独立に補助する2列の凸条が設けられている、前記[1]に記載の嵌合具付袋体。
[3]前記袋本体の一方の外面の前記2列の凸条よりも開口側と、前記袋本体の他方の外面の前記2列の凸条よりも底部側にそれぞれ設けられた、外部雄爪部および該外部雄爪部に着脱自在に嵌合する外部雌爪部を有する、前記袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具を有する、前記[2]に記載の嵌合具付袋体。
【発明の効果】
【0007】
本発明の嵌合具付袋体は、嘔吐物などの液状の内容物を収容することができ、かつその内容物が漏れ出すことを防止する効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の嵌合具付袋体の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の嵌合具付袋体の実施形態の一例を示す断面図である。
【図3】図2の嵌合具付袋体の嵌合具の周辺を拡大した断面図である。
【図4】図1の嵌合具付袋体の上部を折り畳んでいる様子を示した断面図である。
【図5】本発明の嵌合具付袋体の他の形態例を示す断面図である。
【図6】図5の嵌合具付袋体の上部を折り畳んでいる様子を示した断面図である。
【図7】発明の嵌合具付袋体の他の形態例を示す断面図である。
【図8】発明の嵌合具付袋体の他の形態例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の嵌合具付袋体の実施形態の一例を示して詳細に説明する。
本実施形態の嵌合具付袋体1(以下、「袋体1」という。)は、図1および図2に示すように、上端に開口11を有する袋本体10を有している。袋本体10の対向するそれぞれの内面には、一対の凸条12、13が幅方向に沿って設けられており、さらにその開口11側に、一対の凸条14、15が幅方向に沿って設けられている。つまり、袋本体10には、一対の凸条12、13と一対の凸条14、15が2列に設けられている。また、袋体1の袋本体10における凸条12、13よりも底部16側の内面には、嵌合具20が袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで幅方向に沿って設けられている。
【0010】
袋本体10の形状は、本実施形態では矩形である。ただし、袋本体10の形状は矩形には限定されない。また、袋本体10の大きさも特に限定されない。
袋本体10の材料としては、プラスチックフィルムにより形成される袋体に通常用いられるものが使用でき、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの熱可塑性樹脂が好ましい。袋本体10を形成する樹脂は、1種のみであってもよく、2種以上であってもよい。また、必要に応じて、安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が添加されていてもよい。
袋本体10は、単層フィルムからなっていてもよく、多層フィルムからなっていてもよい。積層フィルムとしては、ヒートシール層、耐熱層、バリア層などを含むフィルムが挙げられる。
【0011】
凸条12、13、14、15は、袋本体10の上部を折り畳む際に芯材となり、その折り畳み作業を補助する役割を果たす。一対の凸条12、13と、一対の凸条14、15は、それぞれ独立に袋本体10の上部を折り畳む際の芯材となる。袋体1においては、袋本体10の開口11と嵌合具20の間の対向するそれぞれの内面に、一対の凸条12、13がそれらの縦方向が同じ位置になるように形成され、さらにその開口11側に、一対の凸条14、15がそれらの縦方向が同じ位置になるように形成されている。
凸条12、13と凸条14、15との間隔は、袋本体10の上部を折り畳む形態、すなわち折り畳み幅に応じて適宜設定すればよい。
【0012】
凸条12、13、14、15の断面形状は、この例では矩形状である。ただし、凸条12、13、14、15の断面形状は、袋本体10の上部を折り畳む際に芯材として利用できるものであればよい。例えば、凸条12、13、14、15の断面形状は、矩形状の他に、半円形状、台形状、三角形状などであってもよい。
【0013】
凸条12、13、14、15は、この例では、袋本体10の幅方向に沿って、袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで設けられているが、袋本体10の上部を折り畳む際に芯材として利用できれば、袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで設けられた形態には限定されない。例えば、凸条12、13、14、15の両端が、袋本体10の側縁まで達していない形態であってもよい。
また、凸条12、13、14、15は、この例では実線状に連続的に設けられているが、破線状に断続的に設けられていてもよい。
【0014】
嵌合具20は、袋本体10の内面における開口11と底部16との中間に、袋本体10の一方の側縁から他方の側縁まで形成されている。
嵌合具部20は、図3に示すように、帯状の基材21にその長手方向に沿って形成された雄爪部22と、帯状の基材23にその長手方向に沿って形成された雌爪部24とを有している。雄爪部22は、基材21から突き出すように形成された幹部22aと、断面略半円形状の頭部22bを有している。雌爪部24は、基材23から断面円弧状に突き出すように形成された凹部24aを有している。
雄爪部22と雌爪部24は、雄爪部22の頭部22bを雌爪部24の凹部24aに嵌め込むことで着脱自在に嵌合することができる。雄爪部22を雌爪部24に嵌合することにより、袋本体10の嵌合具20よりも底部16側だけを部分的に密封できる。
雄爪部22と雌爪部24の形状は、それらが互いに着脱自在に嵌合できる形状であればよく、公知の形状はいずれも用いることができる。
【0015】
袋本体10における嵌合具20の縦方向の位置は、凸条12、13よりも底部16側で、袋本体10の嵌合具20よりも上部が凸条12、13、14、15を利用して折り畳めるようになっていれば特に限定されない。
また、嵌合具20は、この例では袋本体10の幅方向に沿って形成されているが、幅方向に沿った形態には限定されず、袋本体10の幅方向に対して傾斜して設けられていてもよい。
【0016】
嵌合具20の材料としては、嵌合具の材料として通常用いられるものが使用でき、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。嵌合具20の材料は、1種の樹脂からなっていてもよく、2種以上の樹脂を含む樹脂組成物からなっていてもよい。また、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤などの公知の添加剤が添加されていてもよい。
また、基材21、23は、単層フィルムからなっていてもよく、多層フィルムからなっていてもよい。
【0017】
以下、袋体1の作用について説明する。
袋体1は、例えば、飛行機やバス、船舶などの乗物や、病院などにおいて、乗物酔いした人や患者などの嘔吐物を収容する袋体として使用できる。ただし、本発明の嵌合具付袋体に収容する内容物は、液状のものには限定されず、粉体などの固体状の内容物であってっもよい。
以下、嘔吐物を収容する場合を例にして袋体1の作用を説明する。この場合、吐き気を催した際に袋体1の開口11を開いて口に当てた状態で嘔吐するようにし、袋本体10内に嘔吐物を収容する。このときには、嵌合具20の雄爪部22と雌爪部24は脱離させた状態にしておく。
【0018】
その後、嵌合具20の雄爪部22を雌爪部24に嵌合させ、袋本体10の底部16側を、嘔吐物を収容した状態で密封する。次いで、図4(A)に示すように、凸条14、15を合わせて芯材として利用して、袋本体10の上部を折り返し、その状態から、図4(B)に示すように、凸条12、13を合わせて芯材として利用してさらに折り返して袋本体10の上部を折り畳む。
【0019】
このように折り畳んだ袋体1は、嵌合具20を有しているために、その嵌合具20により嘔吐物を収容した状態で底部16側を部分的に密封することで、嘔吐物が漏れ出すことが抑制される。加えて、凸条12、13、14、15を利用して袋本体10の上部を容易に折り畳むことができ、それにより、仮に嵌合具20の嵌合が不充分な部分があって、その部分から嘔吐物が嵌合具20よりも上側に漏れ出してきても、その嘔吐物が袋体の外まで漏れ出すことを抑制できる。これは、袋本体10の折り畳んだ部分の折り返し部分では、折り畳んでいない状態に比べて嘔吐物が通過しにくく、折り返し部分で堰き止められるためである。このように、袋体1は、嵌合具20による密封効果と、袋本体10の上部の折り畳みによる堰き止め効果を合わせることで、嘔吐物の漏れを高度に抑制できる。
【0020】
また、本発明における凸条は、嵌合具であってもよい。例えば、袋本体内に、幅方向に沿って2つ以上の嵌合具を形成した形態とし、開口側の嵌合具を前述した凸条12、13、14、15のように、袋本体の上部を折り畳む際の芯材として利用するものであってもよい。
【0021】
また、本発明の嵌合具付袋体は、袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する機構を有していることが好ましい。例えば、前述した袋体1のように2列の凸条を有する袋体の場合、袋本体の一方の外面の2列の凸条よりも開口側と、袋本体の他方の外面の2列の凸条よりも底部側にそれぞれ設けられた、外部雄爪部および該外部雄爪部に着脱自在に嵌合する外部雌爪部を有する、前記袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具を有することが好ましい。
このような袋体としては、例えば、図5に示すように、袋本体10の一方の外面における凸条14よりも開口11側に設けられた外部雄爪部17と、袋本体10の他方の外面における凸条13の底部側に設けられた、前記外部雄爪部17に着脱自在に嵌合する外部雌爪部18とを有する、袋本体10の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具19を有する嵌合具付袋体2(以下、「袋体2」という。)が挙げられる。袋体2は、外部嵌合具19を有している以外は、袋体1と同じ形態である。袋体2において袋体1と同じ部分については同符号を付して説明を省略する。
【0022】
この袋体2は、袋体1と同様にして袋本体10の上部を折り畳んだ後、図6に示すように、外部雄爪部17を外部雌爪部18に嵌合することにより、袋本体10の上部を折り畳んだ状態で固定することができる。このようにして袋本体10の上部を折り畳んだ状態で固定すれば、嘔吐物などの液状の内容物が漏れ出すことを抑制する効果をより安定して得ることができる。
また、袋体2においては、凸条12、13、14、15を芯材として利用して、袋本体10の上部を一定の間隔で容易に折り畳めるため、外部雄爪部17と外部雌爪部18の位置を容易に合わせて、それらを嵌合させることができる。
【0023】
なお、本発明の嵌合具付袋体は、前述した袋体1、2には限定されない。例えば、袋体1、2では、帯状の基材21、23にそれぞれ形成した雄爪部22と雌爪部24を、袋本体10の内面にそれぞれ取り付けることで嵌合具20が設けられているが、嵌合具20は、雄爪部と雌爪部を袋本体の内面に一体成形することにより設けられていてもよい。
【0024】
また、袋体1、2においては、凸条が4つ形成されているが、袋本体10に形成される凸条の数は4つには限定されず、袋本体10の上部を折り畳む回数を考慮して設定すればよい。袋本体10に形成される凸条の数は、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。また、袋体1、2では、凸条が2列に設けられているが、該形態には限定されず、凸条が1列だけ設けられていてもよく、3列以上設けられていてもよい。
また、袋体1、2では、袋本体10の対向するそれぞれの内面に、その縦方向の位置が同じ位置になるように、一対の凸条12、13(凸条14、15)が設けられているが、凸条12か凸条13のいずれか一方(凸条14か凸条15のいずれか一方)のみが設けられた形態であってもよい。
【0025】
袋体1、2以外の本発明の他の形態の嵌合具付袋体としては、例えば、図7に示すように、袋本体10の一方の内面に、凸条12と凸条14が2列に設けられている嵌合具付袋体3(以下、「袋体3」という。)が挙げられる。また、図8に示すように、袋本体10のそれぞれの内面に、一対の凸条12と凸条13が一列に設けられた嵌合具付袋体4(以下、「袋体4」という。)が挙げられる。これら袋体3、4における袋体1と同じ部分については、同符号を付して説明を省略する。
ただし、袋体1、2のように、対向するそれぞれの内面に、縦方向の位置が同じ位置になるように一対の凸条を形成する形態は、袋体3のように、一方の内面のみに凸条を設ける形態に比べて、一対の凸条が合わさることで芯材としての強度が高くなるため、袋本体10の上部の折り畳み作業がより容易に行える。
また、袋体4のように凸条を一列に設ける形態に比べて、袋体1、2のように、凸条を2列に設ける形態の方が、袋本体10の上部の折り畳み作業が容易に行える。
【0026】
また、袋体2のように、袋本体の外面に外部嵌合具を設ける場合は、袋本体の一方の外面における2列の凸条よりも開口側に外部雌爪部が設けられ、袋本体の他方の外面における2列の凸条よりも底部側に外部雄爪部が設けられた外部嵌合具であってもよい。
また、袋体1における凸条は、袋本体10の内面に形成されているが、袋本体10の外面に形成されていてもよい。
【0027】
以下、本発明の嵌合具付袋体の製造方法の一例として、袋体1の製造方法について説明する。ただし、本発明の嵌合具付袋体の製造方法は、以下に示す方法には限定されない。
袋体1の製造方法としては、例えば、以下に示す方法が挙げられる。まず、一方の面に一対の凸条12と凸条14が設けられたフィルム材と、一方の面に一対の凸条13と凸条15が設けられたフィルム材における、凸条が形成された面に、雄爪部22が設けられた基材21と雌爪部24が設けられた基材23をそれぞれ取り付ける。その後、それら2枚のフィルム材を、複数の凸条、雄爪部22および雌爪部24が設けられた面を内面として重ね合わせ、それらの側端部および底端部をヒートシールして溶着し、袋本体10を形成することで袋体1が得られる。
凸条が形成されたフィルム材は、凸条に対応する形状の凹部が形成されたダイを用いた押出し成形など、公知の方法で製造できる。
【0028】
また、嵌合具20の雄爪部22と雌爪部24を袋本体10に一体成形する場合は、形成する凸条、雄爪部および雌爪部に対応する凹部を備えた環状ダイを用いたインフレーション成形を用いてもよい。具体的には、前記環状ダイによるインフレーション成形により、複数本の凸条12、13、14、15、雄爪部22および雌爪部24が、フィルム内面にそれぞれ長手方向に形成された長尺の筒状のフィルム材を形成する。その後、その筒状のフィルム材を、雄爪部22を雌爪部24に嵌合して扁平にし、凸条14、15側の側端部を切断し、短手方向に一定の間隔を開けて溶断することで、上端に開口11が形成された袋本体10を形成する。該方法によれば、本発明の嵌合具付袋体を連続して製造できる。
【符号の説明】
【0029】
1〜4 嵌合具付袋体 10 袋本体 11 開口 12、13、14、15 凸条 16 底部 17 雄爪部 18 雌爪部 19 嵌合具 20 嵌合具 21 基材 22 雄爪部 23 基材 24 雌爪部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端に開口を有する、内容物を収容する袋本体を有し、
前記袋本体の上部に、該袋本体の上部を折り畳むのを補助する芯材となる凸条が幅方向に沿って設けられ、
前記袋本体における前記凸条よりも底部側の内面に、雄爪部、および該雄爪部に着脱自在に嵌合する雌爪部を有する嵌合具が、前記袋本体の一方の側縁から他方の側縁まで設けられていることを特徴とする嵌合具付袋体。
【請求項2】
前記袋本体の上部を折り畳むのをそれぞれ独立に補助する2列の凸条が設けられている、請求項1に記載の嵌合具付袋体。
【請求項3】
前記袋本体の一方の外面の前記2列の凸条よりも開口側と、前記袋本体の他方の外面の前記2列の凸条よりも底部側にそれぞれ設けられた、外部雄爪部および該外部雄爪部に着脱自在に嵌合する外部雌爪部を有する、前記袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具を有する、請求項2に記載の嵌合具付袋体。
【請求項1】
上端に開口を有する、内容物を収容する袋本体を有し、
前記袋本体の上部に、該袋本体の上部を折り畳むのを補助する芯材となる凸条が幅方向に沿って設けられ、
前記袋本体における前記凸条よりも底部側の内面に、雄爪部、および該雄爪部に着脱自在に嵌合する雌爪部を有する嵌合具が、前記袋本体の一方の側縁から他方の側縁まで設けられていることを特徴とする嵌合具付袋体。
【請求項2】
前記袋本体の上部を折り畳むのをそれぞれ独立に補助する2列の凸条が設けられている、請求項1に記載の嵌合具付袋体。
【請求項3】
前記袋本体の一方の外面の前記2列の凸条よりも開口側と、前記袋本体の他方の外面の前記2列の凸条よりも底部側にそれぞれ設けられた、外部雄爪部および該外部雄爪部に着脱自在に嵌合する外部雌爪部を有する、前記袋本体の上部を折り畳んだ状態で固定する外部嵌合具を有する、請求項2に記載の嵌合具付袋体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2011−178443(P2011−178443A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45230(P2010−45230)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000106726)シーアイ化成株式会社 (267)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000106726)シーアイ化成株式会社 (267)
【Fターム(参考)】
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