説明

工業用ロールドアの高負荷運転

【課題】不法侵入の可能性や不要な通気を減少させ、機械保護ドア装置におけるドアカーテンの内側又は外側への不要な隆起に安全に耐えることが出来る工業用ドアを提供することである。
【解決手段】ドア開口部の上に配置された上部ロールの周囲に巻くことが可能で、かつ駆動システムが設けられた柔軟性ドアカーテンを含む、高負荷運転工業用ロールドア。そのロールドアは、ドアカーテンに固定された底部梁と、負荷がかけられたときドアが移動することに抵抗するためのバイアススプリングと、予め決められた点を越えてバイアス手段が移動することを防ぐためのポジティブストップ部と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工業用ロールドアの高負荷運転に関する。より詳しくは、本発明は、駆動システムが設けられたロールの周りに巻くことが可能なドアブレード又はカーテンと、バイアス手段と、外部負荷がかけられたときにカーテンが動くことを防止するために、バイアス手段が予め決められた点を越えて移動することを防ぐ手段と、からなるロールドアに関する。
【背景技術】
【0002】
1970年代から、工業用建物においては素早く動作するドアが非常に求められてきた。それは外壁と同様に屋内における開口部にも適用されるのであり、そこにおいてドアは異なる活動区域を遮断し、通風や熱の損失を防ぐ。現在、複数の柔軟性ドアリーフを有するロールドアはそういった目的のために使用されているが、重合体又は金属のラメラを有するスラットのあるドアのようなより硬い構造物もまた使用されている。それらのドアは頭上の駆動シリンダで巻き取られ、及び、風負荷、ウェイトバランスシステム、引張りシステム、窓、又は同様のものに対抗するために、ドアリーフに横風補強部材のような付加的な要素が設けられ得る。安全上の理由のために、ロールドアには、端部保護機能、誤作動防止装置、落下防止機能、及び衝突安全機能が更に設けられ得る。
【0003】
特許文献1には、ドアパネルの重さとバランスを取り、及びパネルを引っ張る、かつ風偏に耐えるために、バイアス機構を通して下への張力を閉じられたドアパネルに加える、カウンターバランス及び引張りシステムを有する巻上げ工業用ドアが教示されている。そのシステムは一定の力で引き下ろす方向へと働くが、下部位置においてドアリーフをロックすることが出来ないことを注意する。いずれにしろ、その発明は基本的にドアを引き離す機能に向けられている。
【0004】
特許文献2には、水平スラットを有する巻上げ閉鎖のためのロック機構が記載されている。最下部及び最上部のスラットが、閉鎖に関する意図的でないつり上げに抵抗するスプリングバイアスピンを運ぶ。この特許の図面は、底部においてロックされたドアを示している。同様の方法が以前にも提案されていたが、それは主に受け取り装置に関してであったことを注意する。
【0005】
関連するドア構造は特許文献3に記載されている。その発明は、風や力を生み出す他の圧力によってドア閉鎖部材又はカーテンがたわむことを最小化するための、可動防御バーを含む幾つかの実施形態を組み合わせた巻上げドアである。しかし、その方法は非常に複雑で、高価な要素を含んでいる。加えて、それはドアを手動でロックすることによって付加的な風抵抗も受ける。
【0006】
特許文献4は、ドアが運用条件へと自動的に戻ることが可能な衝突安全システムを有する巻上げドアが記載されている。ドアが自動的に元の運用状態に戻らない場合、手動によって元に戻され得る。この発明には、ドアが開放及び閉鎖されている間に、安全動作のために光学セルと組み合わされた離脱機能が備えられていることを注意する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5222541号明細書
【特許文献2】米国特許第5474117号明細書
【特許文献3】米国特許第5632317号明細書
【特許文献4】米国特許第6439292号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述した幾つかの特許文献は一定の付随的な利点を有してはいるが、更なる改善及び/又は他の形態が常に望まれている。
【0009】
本発明の目的は、垂直方向における工業用ドアの隆起を実質的に減少させることによって、不法侵入の可能性や不要な通気を減少させる工業用ドアを提供することである。
【0010】
また、本発明の別の目的は、ドアブレード端部をガイド通路に対して安全に制限する工業用ドアを提供すること、従って水平方向における工業用ドアの隆起を実質的に減少させることによって、望まれない不法侵入を防ぐことである。
【0011】
本発明のもう1つ別の目的は、機械保護ドア装置におけるドアカーテンの内側又は外側への不要な隆起に安全に耐えることが出来る工業用ドアを提供することである。ドアカーテンの内側への隆起は、ドアに入る人々によって引き起こされ得る。その外側への隆起は、例えばロボットアームや、暴走したロボットによって周囲に投げられた物品によって引き起こされ得る。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、高負荷運転工業用ロールドアを提供する。ここにおいて記載される本発明の1つの実施形態は、ドアの引張り/つり合い調整機構に挿入されるポジティブストップ部を提供する。このポジティブストップ部は、ある点を越えてつり合いおもりスプリングや他のバイアス手段が移動することを防ぎ、従ってドアに重い負荷をもたらす強風や他の外力にさらされているときでもドアカーテンが閉鎖位置に留まり続ける。
【0013】
これらの実施形態は、駆動システムが設けられたロールの周囲に巻くことが可能なドアカーテンと、負荷がカーテンにかけられたときに伸びることが可能なバイアス手段と、カーテンの底部に結合された第1の端部とケーブルドラムに結合された第2の端部とを有し、かつ第1の端部から滑車を越えて巡っているケーブルと、外的負荷がかけられたときに閉じられたカーテンが移動することを防ぐために、予め決められた点を越えてバイアス手段が移動することを防止するポジティブストップ部と、から典型的にはなる。
【0014】
本発明のまた別の実施形態は、追加滑車と離されたケーブルを含む。この実施形態はまた、駆動システムが設けられたケーブルドラムと、ロールに巻かれる及びロールから巻き戻されることが可能なドアカーテンと、負荷がカーテンにかけられたときに移動/伸長することが可能なバイアス手段と、ケーブルドラムに巻かれる/そこから巻き戻されることが可能で、及びそこに結合された一方の端部と減速滑車に結合された他方のケーブル端部とを有し、ケーブルドラムに結合された端部から第1及び第2の滑車を越えて巡っている第1のケーブルと、固定された一方の端部とカーテンの底部に結合された他方のケーブル端部とを有し、及び固定された端部から減速滑車及び第3の滑車を越えて巡っている第2のケーブルと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】先行技術のドアシステムの側部立面図である。
【図2】本発明に従う、ポジティブストップ部を有するドアシステムの側部立面図である。
【図3】別のスプリング位置をした先行技術のドアシステムの側面図である。
【図4】本発明に従う、機械的停止部材を有し及び別のスプリング位置をしたドアシステムの側面図である。
【図5】本発明に従う、スプリング停止部材を有するドアシステムの側面図である。
【図6】本発明に従う、別の位置にスプリング停止部材を有するドアシステムの側面図である。
【図7】本発明に従う、減速滑車を有するドアシステムの側面図である。
【図7A】ケーブルドラムが上部ロールより小さい場合の、図7に示されたドアシステムの側面図である。
【図8】本発明に従う、減速滑車と機械的停止部材とを有するドアシステムの側面図である。
【図8A】ケーブルドラムが上部ロールより小さい場合の、図8に示されたドアシステムの側面図である。
【図9】本発明に従う、減速滑車を有し及び別のスプリング位置をしたドアシステムの側面図である。
【図9A】ケーブルドラムが上部ロールより小さい場合の、図9に示されたドアシステムの側面図である。
【図10】本発明に従う、減速滑車と機械的停止装置とを有し及び別のスプリング位置をしたドアシステムの側面図である。
【図10A】ケーブルドラムが上部ロールより小さい場合の、図10に示されたドアシステムの側面図である。
【図11】本発明に従う、減速滑車とスプリング停止装置とを有するドアシステムの側面図である。
【図11A】ケーブルドラムが上部ロールより小さい場合の、図11に示されたドアシステムの側面図である。
【図12】本発明に従う、減速滑車と別の位置にあるスプリング停止部材とを有するドアシステムの側面図である。
【図12A】ケーブルドラムが上部ロールより小さい場合の、図12に示されたドアシステムの側面図である。
【図13】本発明に従う、滑車と電気的ポジティブストップ部とを有するドアシステムの側面図である。
【図14】本発明に従う、滑車と機械的停止部材とを有するドアシステムの側面図である。
【図15】本発明に従う、滑車と機械的停止部材とを有するドアシステムの側面図である。
【図16】本発明に従う、滑車と加重機械的停止部材とを有するドアシステムの側面図である。
【図17】本発明に従う、滑車と電気機械的停止部材とを有するドアシステムの側面図である。
【図18】本発明に従う、滑車と機械的スプリングポジティブストップ部とを有するドアシステムの側面図である。
【図19】本発明に従う、滑車と空気圧ピストンポジティブストップ部とを有するドアシステムの側面図である。
【図20】本発明に従う、滑車と電気機械的圧力スプリング停止部材とを有するドアシステムの側面図である。
【図21】本発明に従う、連結滑車と円錐台形ケーブルドラムとを有するドアシステムの側面図である。
【図22】本発明に従う、連結滑車と円錐台形ケーブルドラムとを有するドアシステムの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の記載と付随する図面を参照することによって、本発明はより完全に理解される。
【0017】
図1及び3は、標準的な引張りシステムとバランスシステムを有する、先行技術のロールドアを示す。図1からわかるように、上部ロール1及びケーブルドラム7は、ドアの上部に回転可能なように設置されており、かつ、そこにはドアカーテン(ドアブレード)2を上部ロール1の周囲に巻く又は周囲から巻き戻すように操作することが出来る駆動装置(不図示)が設けられている。加えて、底部梁3がドアカーテン2の下端に固定されている。また、一方の端部が底部梁3に取り付けられ、他方の端部がケーブルドラム7に取り付けられたケーブル6が設けられている。ケーブル6は固定滑車4の周囲を通り、バイアス引張り抵抗スプリング5によって負荷をかけられた可動滑車12の向こうへと巡っている。バイアス引張り抵抗スプリング5は、別法では、図3に示されている様に戸口の上部に配置されることも可能である。どちらの場合においても、スプリング5は、カーテン2が例えば風や他の外力によって負荷をかけられているときに伸びる。しかし、図1及び3で示されている標準的なドアシステムの場合、スプリング引張り抵抗5の伸び/伸長は制限を受けない(スプリングの内力を除いて)。あいにく、その標準的なドアシステムは、風が強いという条件下において、又は他の外力がドアカーテン2に作用する場合において、底部梁3の望まれない上昇を引き起こす。
【0018】
有利なことに、本発明に従うドア引張り及びバランスシステムは、先行技術のドアシステムの欠点を回避する一方、前記問題の解決策を提供する。好ましくは、ケーブル6は、本発明の範囲を逸脱しなければワイヤ、ベルト、鎖、コード、ロープ、又は他の構成の形状を取ってよい。上部ロール1としては、ドアの各側部に配置されるディスクに限らず、更なる代替案として、望ましいサイズのトラスロール又は当業者に知られている他の手段が用いられてもよい。
【0019】
図2に示されているように、本発明の1つの実施形態は、ドア開口部の上方に配置され及び駆動システム(不図示)が設けられたトップロール1の周囲に巻かれることが可能なドアカーテン2を含む。底部梁3はカーテン2の端部に固定されている。更に、底部梁3に一方の端部が取り付けられ、ケーブルドラム7に他方の端部が取り付けられたケーブル6が、設けられている。ケーブル6は固定滑車4の周囲を通り、バイアス引張り抵抗スプリング5によって負荷をかけられた可動滑車12の向こうへと巡っている。引張り抵抗スプリング5は、カーテン2が負荷をかけられたときに伸びる。
【0020】
標準的な引張りシステムにおいてはスプリングの伸長が制限されていないのに対して、図2に示されているように、本発明には、一定の点を越えて引張り抵抗スプリング5が移動することを防ぐための、硬い伸長停止装置又は機械的停止装置(“ポジティブストップ部”)9A及び9Bが設けられている。有利なことに、強風や他の外力がドアカーテン2に重い負荷をかけるときに、停止装置は底部梁3が上昇することを防ぐ。ポジティブストップ部9は、一例として、スプリングが伸びているときに滑車12に固定されている第2の部材9Bと係合する第1の部材から構成され得る。ここにおいて記述されている機械的停止機構9は、風だけでなく、空調、ファン及び同様のものによって引き起こされる高い負荷、又は、例えば侵入者によってドアカーテン2に加えられる垂直方向の力にも耐える。加えて、例えば機械的又は電気機械ロックを使用することによって、閉鎖位置に底部梁3を固定するための手段も設けられ得る。
【0021】
引張り抵抗スプリング5の伸長を制限することによって、底部梁3と上部ロール1の間に張力が付与される。そうすることで、上部ロール1が移動しない限り、底部梁の移動はケーブル6を通して制限されているので、風や他の力といった外部負荷によって底部梁3が上昇することを防ぐことが出来る。上部ロール1の移動はモータブレーキによって、又は、極端な条件においては付随的なロック装置を加えることによって防がれる。ちなみに、負荷がかけられた状況におけるケーブル6の伸長は装置の効果を減少させるので、望まれない伸長を最小化するようにケーブル6は選択されることが求められることを注意する。更に、スプリング5及び13が実際に、戸口の上部もしくは底部又は上部ロールの内側のいずれかへ取り付けられることを含める様々な位置に配置され得る、2つ又はそれ以上のスプリング(例えば、図15のスプリング5を参照)であってよいことを、当業者は理解するべきである。スプリング5及び13は更にドアの片側又は両側に配置され、及び、並列又は直列に結合されている。さらに、当業者であれば、スプリング5及び13は、並列に結合された、又は、環状に形成されたゴムロープから製造し得ることを理解するであろう。同様に、空気圧又はガス圧スプリング、又は油圧スプリングが、スプリング5及び13の代わりとして本発明のそれぞれの実施形態に配置されてもよい。
【0022】
ドアカーテン2は、コーティングされた布、重合体フィルム、柔軟な又は硬いスラットやラミネート、又は巻上げることが可能な他の材料からなることは、当業者の理解に及ぶものであろう。加えて、ドアカーテンは全方向に又は巻き方向にのみに柔軟性を有し、そして巻き方向のみに柔軟性を有する場合においては、ドアカーテン2に固定された硬化部材を通して、もしくは他の適切な手段を通して、他の方向には実質的に柔軟性がないようにされている。加えて、垂直ではなく、ドアは横向きへ作動するために水平にされることも可能であり、また傾けて設置されることさえも可能である。また、底部梁3は含まれる必要がなく、その場合、ケーブル6がドアカーテン2の底部のかどに固定され得る。
【0023】
上記のように、本発明は、風が強い条件において又は他の力がドアカーテン2に作用するときに、ドアが上昇することを防ぐための先行技術より優れた利点を提供する。例えば、ある先行技術のドアシステムは、ドアが開いた位置において引張り/バランスシステムからかなりの張力がもたらされるが、しかしそれは機械的ドアシステムを不安定にするので望ましくない。更に、それにはロックシステムが用いられているが、それは付加的なコスト及び複雑性をもたらすので好ましくないことを注意する。一方、本発明に従うドアシステムによって得られる利点は、高い信頼性、低いコスト、及び特には衝突機能をもたらす柔軟性を有している。
【0024】
高い引き下ろし引張りシステムを有するドアのための対衝突機能を設計しようとする先行技術の試みは、困難であったことを注意する。例えば、ある先行技術のドア設計、所謂“ポジドライブ(Posidrive)”システムは、底部梁3が駆動システムに硬く結合される必要があることから、対衝突機能の搭載を制限する。
【0025】
他方、本発明の設計は、ドアが閉鎖位置にあるときだけに高い引き下ろし張力をもたらす。このことは、ドア移動の中間位置において、底部梁3が駆動システムに余り強くは結合されていないことを意味する(しかし、スプリング5又は13は常にカーテン2にある程度の張力を及ぼしていることを注意する)。従って、本発明に連結される対衝突システムは、底部梁3と駆動システムとのそういったより柔軟性のある組み合わせによって簡単に使用される。
【0026】
一例として、対衝突装置はガイド通路からドアカーテンを放し、それによってドアカーテンは、車又は他の移動物によって当たられる等の強い外力が加えられることで、上げられる又は下ろされる。対衝突装置は、強い風の条件に晒されたとき、又は例えば進入しようとする泥棒によって力が加えられても、ドアを開けない。ドアが(激突などされて)“ほぼ開いた”位置にあるとき、対衝突システムは典型的に最もよく作動し、そして、ドアが閉鎖位置に到達したときには一般的にその効力を及ぼさなくなることを注意する。対衝突装置は、ある基準圧力で破壊されるピン、開放装置に結合されたセンサー、又はスプリングで負荷をかけられた構成等に限らず、様々な種類の機械的又は電気機械的設計を有してよい。対衝突装置はここで記載されるそれぞれの実施形態に選択的に含まれる。
【0027】
図4−6は本発明の更なる別様態を示している。例えば、図4は、スプリング引張り抵抗5が底部ではなく戸口の上部の付近に配置された実施形態を示す。図5及び6は、圧縮抵抗スプリング13が図1に示されているような引張り抵抗スプリング5の代わりに設けられた、更なる別様態を示す。圧縮抵抗スプリング13は、図5のように下方に伸長するか、又は図6のように上方に伸長するように、配置されることが可能である。どちらの場合においても、圧縮抵抗スプリング13は十分に圧縮されている。図4−6に示されているそれぞれの実施例では、スプリング5又は13の伸長又は圧縮を制限することで、有利なことに、外力がドアカーテン2にかけられたときに底部梁3が上昇することを防ぐことを注意する。それらの図面で示されている圧縮スプリング要素はまた、直列又は並列の圧縮スプリングからなるスプリング要素であってよい。
【0028】
図7−12には、追加滑車8(“減速滑車”)及び分割されたケーブル6が設けられている、本発明の更なる別様態が示されている。図7A、8A、9A、10A、11A及び12Aはそれぞれ図7、8等を小さく変更した別様態を示しており、そこではケーブル7が上部ロール1の直径より小さな直径を有することを注意する。ケーブル6が分割されているという編成は、引き下ろし力を減少させ、ケーブルドラムの直径を小さくする利点があり、そうすることで、経済的かつ使用空間の節約が可能となる。例えば、図7に示されている実施様態には、底部梁3を有し、上部ロール1の周囲に巻かれるドアカーテン2が設けられている。第1のケーブル部分6は、ケーブルドラム7に結合される1つの端部を有し、それは引張り抵抗スプリング5によって負荷をかけられる滑車12を越えて固定滑車4へと巡っており、もう一方のケーブル端部は減速滑車8に結合されている。第2のケーブル部分6は、底部梁3に取り付けられる1つの端部を有し、それはそこから固定滑車4を越えて減速滑車8へと巡っており、もう一方の端部は戸口の底部付近に固定されている。引張り抵抗スプリング5は別法では、図5に示されているように、戸口の上部に配されることも可能である。
【0029】
加えて、図8及び10に示されているように、伸長停止装置9が更に含まれることも可能である。他には、図11及び12に示されているように、停止部材を有するスプリング13が設けられることも可能である。従って、引き下げ力及びケーブルドラムの直径を減少させる利点が加えられることによって、図8及び10―12に示されているような、スプリング5又は13の伸長又は圧縮が制限されている別様態は、高負荷運転の間におけるカーテン2の移動を防ぐという更なる利益をもたらす。伸長停止装置9は、図13、17及び20のような、例えば電磁石といったロック及び開放機構10を備えることが可能であり、それはセンサーや他の適する手段によって動くきっかけを与えられる。図2、4、8及び10に示されるそれぞれの実施形態においては、引張り抵抗スプリング5の伸長を制限することで、外力がドアカーテン2に作用するときに底部梁3が上昇することを防いでいる。これまでに言及された他の実施形態において、より単純なロック及び開放機構は同様の効果で作動する。加えて、これまでに挙げられた例は、単なる一例であり、本発明の範囲を制限するものではなく、他のロック及び開放機構でもここにおいては当業者によって運転可能であるということは明らかであろう。
【0030】
対衝突手段又は他の安全手段に結合されたスプリング又はバイアス手段の様々な組み合わせが、本発明の設計へと組み込まれ得ることは、当業者に正しく認識されるべきである。例えば、図14は図2に示されているものと同様の高負荷運転のドアを示しており、そこでは、伸長停止装置が引張りスプリング5の移動を制限する、一定の長さの鎖、ロープ、ワイヤ又は同様のもの11によって置き換えられている。安全上の特徴として、衝突が起こった際に又は他の高い負荷をかける出来事が生じた際にドアの構成要素を保護するために、鎖11は“弱い連結の”機構(不図示)と組合させて使用されることが可能である。
【0031】
図15は、第2の引張り抵抗スプリング5と機械的伸長停止装置9A及び9Bから更になる図2で示されている高負荷のドアの、更なる別様態を示している。2つのスプリングは直列であり、それらはドアの移動を制限し、一方、機械的停止装置9A及び9Bは、予め決められた点を越えてスプリング5及び最終的にはドアカーテン2が移動することを防ぐ。
【0032】
図16は、図15に示されているものとほぼ同じ高負荷ドアを示しており、双方の主な違いは、おもり16が第2のスプリング5に取って代わられていることである。当然、おもりの質量は、当業者によって個別の運用に合わせて最適化されることが可能である。
【0033】
図17は、本発明に従う高負荷ドアのまた別の実施形態を示している。図17で示される実施形態は、2つのスプリング5と組み合わされて使用される図13の実施形態に示されている電気機械的ロック及び開放機構10と、図15に示されている機械的停止装置9A及び9Bを結合している。この実施形態においては、2つのスプリング5の移動は、電気機械ロック機構10、従って機械的停止装置の開放部分9Aを開放する出来事が生じるまで、及びドアカーテン2にかけられる力がスプリング5に作用するまで、機械的停止装置9A及び9Bによって制限されている。
【0034】
図18は、圧縮抵抗スプリング13及び引張り抵抗スプリング5を使用する、本発明のまた別の実施形態を示している。圧縮抵抗スプリング13は、ドアカーテン2の移動を制限するために、機械的停止装置9A及び9Bと連動して働く。一方で、圧縮抵抗スプリング13及び引張り抵抗スプリング5は、移動範囲内におさまるようにドアカーテン2の移動を緩める又は防ぐように働く。図19は、圧縮抵抗スプリング13が空気圧又はガス圧スプリング15に置き換えられていることを除いては、図18で示されているものとほぼ同様であるシステムを示している。図19で示されているように、ガス圧スプリング15は、ドアカーテン2の移動を制限するのを助けるために使用されることが可能な1以上の圧力値14を含むことが出来る。同様な機能使用値は、油圧スプリングを空気圧スプリングの代わりに用いることによっても得られる。
【0035】
本発明の更なる実施形態は図20に示されており、それは機械的停止装置9Aと電気機械的ロック及び開放機構10とが組み合わせて使用されている抵抗スプリング13からなっている。
【0036】
また、本発明の更なる例は図21に示されている。図21において、ドアシステム100は引き下げ及び引張りシステムを有する。そのシステムは、圧縮抵抗又はバランススプリング101と、引張り抵抗又は引き下ろしスプリング102と、連結滑車103と、ドアブレードロール104と、円錐台形(frusto−conical)ケーブルドラム105と、第1のケーブル107と、第2のケーブル108と、からなる。別法として、そのシステムは、引き下げスプリング102の伸長を制限するスプリング停止装置106を有していてもよい。
【0037】
1つの好ましい実施形態において、円錐台形ケーブルドラム105の直径はドアカーテンロール104の直径の半分(D/2)である。この実施形態において、ドアカーテンロール104及び円錐台形ケーブルドラム105は、同じ速度で同じ方向に回転する。ドアを開く及び閉じる操作がなされている間、円錐台形ケーブルドラム105の有効部分、即ち第1のケーブル107が操作時間内にある点において作動している部分、の直径は、ドアブレードロール104の厚さの変化と同様の変化率で減少する。ドアカーテン110が引き下ろされるにつれ、ドアカーテンロール104の厚さは減少する。同時に、円錐台形ケーブルドラム105は第1のケーブル107を持ち上げ、そしてケーブルがより持ち上げられるにつれ、円錐台形ケーブルドラム105に巻かれたケーブルは、円錐台形ケーブルドラム105の連続しているより小さい直径の部分に巻き付けられる。その結果、連結滑車は、ドアを開く又は閉じる操作の間に、ドアカーテン110の距離のほぼ1/2だけ移動する。加えて、そのシステムは円錐台形ケーブルドラム105によって効果的にバランスをとられているので、引き下ろしスプリング102がほとんど又は全く動くことがなく、一方、ドアカーテン110及び円錐台形ケーブルドラム105の双方に第1及び第2のケーブル107と108それぞれによって適用される圧力は、比較的一定している。
【0038】
スプリング停止装置106は、引き下ろしスプリング102の伸長を制限する。駆動ユニット(不図示)及び第2のケーブル108は、ドアカーテン110を伸長されたままに維持し、そしてドアカーテン110を、単独で使用されることが出来る引き下げスプリング102によってもたらされることが可能な、より大きな張力で引き下ろす。従って、ドアは強い風に晒されるときでさえ、閉められることが可能である。強風時に使用されることがわかっている場合、スプリング停止装置106は、ケーブルの引っ掛かり及び伸び過ぎを防ぐために、最小ギャップで適用されるべきである。
【0039】
特定の適用においては、ドアカーテンロール104のD/2より大きい直径を有する円錐台形ケーブルドラム105を利用することが望ましい。そのような構成にすることで、ドアカーテン110が閉鎖位置にあるとき、引き下ろしスプリング102がスプリング停止装置106によって制限されることになる。その位置における場合、底部梁及びドアカーテンが側部ガイドトラックから離れることが出来るため、従って底部梁は、例えば車等との衝突に強くなる。従って、既知の技術の一般的な底部梁離脱システムや自己補修機能が容易に使用される。また、停止装置106が引き下ろしスプリング102上で作動しているとき、ドアカーテン110は、駆動ユニットによって第1及び第2のケーブルを通して押し下げられている。
【0040】
この構成に含まれる他の選択としては、連結滑車103の移動量を制限するために付加的な滑車を使用するということがあり、そうすることでケーブルドラム105の直径が増大する。追加滑車はまた、バランススプリング101の伸長を制限する。
【0041】
図21と関連して述べられたそのようなシステムは、ドアが望ましい伸びで開かれ、かつ引き下ろされることを可能とし、そしてスプリングのサイズが既知の適用に合わせるために最適化されることが可能である。有利なことに、そのシステムは、ドアの支持及びバランス調節を効果的にするために、ドアの両側に単一のケーブルドラムのみを求める。更に、システムは基本的に平衡を保たれているので、引き下げスプリング102のサイズを小さくすることが可能であり、その移動量は基本的にゼロに制限されることも可能である。なお更に、スプリング停止装置106が組み合わせて使用されているとき、及び使用されていない駆動ユニットが後退しないようになされている場合、ドアは効果的にロックされており、従ってドアの安全性が増大している。最終的に、そのような構成は、ドアを完全に開く及び閉じる操作の間、ドアカーテンを引き上げる及び引き下げるための駆動ユニットから回転力を利用するのであり、従って非常に風が強い場合における使用が可能である。本発明のまた別の実施様態は図22に示されている。そこには2つの離れたホイールが示されているが、実践においては、円錐台形ケーブルドラム105及びドアロール104は実際は同じ軸を有しているのであり、図2においては図面の説明を容易にするために離されて示されている。ドアロール104はドアカーテン110を保持しており、そのドアカーテンは第1のケーブル108に結合されている。第1のケーブル108は、組み合わされた3つの滑車116を通して円錐台形ケーブルドラム105に結合されている。組み合わされた3つの滑車うち少なくとも1つは、引張り抵抗又は引き下ろしスプリング102に結合されている。引き下ろしスプリングは、スプリング停止装置106に選択的に結合されてよく、その停止装置は調節ギャップを選択的に含んでよい。第1のケーブル108は、ワイヤ結合部115によって第2のケーブル107に結合されている。第2のケーブル107は少なくとも1つの滑車118を、及び好ましくはバランス又は圧縮抵抗スプリング101に結合されている組み合わされた3つの滑車を通過する。
【0042】
図22に示されたドアシステム111は、バランスシステムから分離された引張りシステムを有する。システム111のバランス部分はワイヤ結合部115からバランススプリング101へと伸長する部分であり、一方、引張りシステムはドアカーテン110からワイヤ結合部115へと伸長するシステム111の部分である。ドアロール104の直径は、ドアカーテン110の厚さに依存しており、及び、ドアが完全に開かれているときは、最大直径からのドアの位置に依存して変化し、ドアが完全に閉められているときは、最小直径からのドアの位置に依存して変化する。
【0043】
ドアカーテン110が巻上げられる又は下ろされるにつれて、ケーブルドラム105の円錐台形状は、ドアカーテン110にかけられる力のバランスをとることが可能なドアロール104の直径の変化を引き起こす。ドアロール104及び円錐台形ケーブル105は同じ軸上にあるので、それらは同じ速度で回転する。ケーブルドラム105を円錐台形状とすることで、ドアカーテン110の上昇又は下降操作においてケーブルドラムとドアロールが係合されるとき、ケーブルドラム105及びドアロール104にかけられる回転速度及び回転力の変化が引き起こされる。円錐台形ケーブルドラム105とドアロール104の大きさにおける小さな違いは、引き下ろしスプリング102によって順応される。更に、少なくとも1つの実施形態においては、円錐台形ケーブルドラム105のピッチ比は、ドアロール104のピッチ比より高くなるように設計される。
【0044】
延伸力F1は引き下ろしスプリング102によってかけられ、そして特定の装置のために最適化されてよい。引き下ろしスプリング102は、強風によって負荷がかけられるときに生じるドアカーテン110の伸びに抵抗し、及びそのような負荷のもとで垂直方向にドアカーテン110が動くことを防止する。スプリング停止装置106は、引き下ろしスプリング102が伸びすぎることを防ぐために、及び更には極端な状況においてドアカーテン110が移動することを防ぐために使用されてよく、つまりは引き下ろしスプリング102が単独ではドアカーテン110の移動を防げないであろう場合に使用される。更に、スプリング停止装置106と引き下ろしスプリング102の間のギャップは、スプリングがドア操作中にいつでも効果を及ぼすように、従って常に幾らかの引き下ろし力F1を及ぼすように、最適化されてよい。また更に、調節ギャップは、ドアが閉鎖位置にあるときにゼロギャップが利用可能なように、従ってドアブレード110のいかなる動きをも防止するように調整されてよい。幾つかの実施形態において、ドアカーテン110は、底部梁120を使用することによって高負荷の状況によりよく耐えるであろう。
【0045】
延伸力F1はシステムのバランスには影響を及ぼさない。ドアカーテン110が開かれる又は閉じられるとき、ドアロール104及び円錐台形ケーブルドラム105の直径は、ほぼ同じままである。円錐台形ケーブル105にかかるF3による回転力は、従ってドアロール104へ力F4によってかけられた回転力とほぼ同一であるが反対の向きであり、従って結果としてほぼバランスがとられたシステムとなっている。いかなる違いも、バランススプリング101によって相殺される。
【0046】
円錐台形ケーブルドラム105上の力F3は、ドアロール104の力F4とほぼ等しい。バランススプリング102によって付与される力F2は、システムがバランスのとれた状態にあるときの、ドアカーテン110と底部梁120の1/2の重さによって作られる力とほぼ等しい。ドアカーテン110が下方に移動する間、力F4は増大するのであるが、バランススプリングによって付与されたF2が反対に作用して増大するためにバランスがとられる。従って、上方へ又は下方へ移動しても、システムは運転中いつでもバランスがとれた状態にある。
【0047】
このように前述した諸例によって本発明の目的及び利点は実現されるのであり、及び、好ましい実施形態がこれまで詳細に開示及び記載されてきたが、その範囲及び目的はそれらに限定されるべきではなく、むしろその範囲は付随している請求項によって決定されるべきである。
【符号の説明】
【0048】
1 上部ロール
2 ドアカーテン(ドアブレード)
3 底部梁
4 固定滑車
5 バイアス引張り抵抗スプリング
6 ケーブル
7 ケーブルドラム
8 追加滑車
9A、9B 硬い伸長停止装置又は機械的停止装置(ポジティブストップ部)
10 ロック及び開放機構
11 鎖、ロープ、ワイヤ又は同様のもの
12 可動滑車
13 圧縮抵抗スプリング
14 圧力値
15 ガス圧スプリング
16 おもり
100 ドアシステム
101 圧縮抵抗又はバランススプリング
102 引き下ろしスプリング
103 連結滑車
104 ドアブレードロール
105 円錐台形ケーブルドラム
106 スプリング停止装置
107 第1のケーブル
108 第2のケーブル
110 ドアカーテン
111 ドアシステム
115 ワイヤ結合部
116 3つの滑車
118 滑車
120 底部梁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアの開口部の近くに配置され、かつ駆動システムが設けられたロール及び第1のケーブルが巻かれるケーブルドラムと、
ロール上に巻かれる及び前記ロールから巻き戻されることが出来るドアカーテンと、
外的負荷が前記ドアカーテンにかけられるときに移動/伸長することが出来るバイアス手段と、
前記ケーブルドラムに巻かれる/前記ケーブルドラムから巻き戻されることが可能で、及び前記ケーブルドラムの底部に結合された一方の端部と、減速滑車に結合されている他方のケーブル端部と、を有し、前記ケーブルドラムの底部に結合された前記端部から第1及び第2の滑車を越えて他方の端部へ巡っている第1のケーブルと、
固定されている一方の端部と、ドアカーテンに結合されている他方の端部と、を有し、減速滑車及び第3の滑車を越えて巡っている第2のケーブルと、
からなるロールドア。
【請求項2】
負荷がかけられたときドアカーテンが移動することを防ぐために、予め決められた点を越えてバイアス手段が移動することを防止するための手段から更になることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項3】
バイアス手段は、ドアの片側に、又はドアの一方の端部もしくはその反対側の端部の近くに配置されることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項4】
バイアス手段は、ドアの両側に配列され、及び並列又は直列に結合されていることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項5】
バイアス手段は、1つ以上のスプリングからなることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項6】
スプリングは、引張り抵抗スプリング、圧縮抵抗スプリング、及び空気圧スプリングからなるグループから選択されることを特徴とする請求項5に記載のロールドア。
【請求項7】
2つ以上のスプリングが直列に結合されていることを特徴とする請求項6に記載のロールドア。
【請求項8】
2つ以上のスプリングが並列に結合されていることを特徴とする請求項6に記載のロールドア。
【請求項9】
バイアス手段は、並列に結合された、又は、環状に形成されたゴムロープを含むことを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項10】
バイアス手段は、1つ以上のガススプリングであることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項11】
バイアス手段はスプリング要素であり、スプリングが最大限に伸長又は圧縮されるとき、前記スプリングはまた、予め決められた点を越えてスプリングが移動することを防止する手段のように働くことを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項12】
バイアス手段は、つり合いおもりであることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項13】
前記予め決められた点を越えて前記バイアス手段が移動することを防止するための前記手段は、ドアの一方の端部又はその反対側の端部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のロールドア。
【請求項14】
伸長停止装置又は機械的停止装置が、前記バイアス手段が一定の点を越えて移動することを防止する手段として設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロールドア。
【請求項15】
かけられる負荷は、風力、空調、ファン、又は鉛直力のいずれかによって引き起こされることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項16】
負荷が閉じられた前記ドアカーテンにかけられるときにロールが移動することを防止するためのモータブレーキから更になることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項17】
前記モータブレーキは、ロック装置を含むことを特徴とする請求項16に記載のロールドア。
【請求項18】
前記ドアカーテンの下端に固定された底部梁と、閉鎖位置に前記底部梁を固定するための機械的又は電気機械ロックから更になることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項19】
前記ドアカーテンに固定された1つ以上の硬化部材から更になることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項20】
前記ドアには対衝突装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項21】
前記対衝突装置は、ドアが実質的に開いた位置にあるとき十分に働くことを特徴とする請求項20に記載のロールドア。
【請求項22】
センサーは、ロックを開放することが可能であることを特徴とする請求項18に記載のロールドア。
【請求項23】
前記ドアには、前記ドアカーテンが開いている、閉じている、又は中間の位置にあるときに十分に働く対衝突装置が設けられていることを特徴とする請求項20に記載のロールドア。
【請求項24】
前記ロールドアは、その作動方向が、垂直、水平、又は傾けられた方向のうちのいずれか一つであるように位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項25】
前記ドアカーテンは、コーティングされた布、重合体フィルム、又はスラットからなることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項26】
前記ドアカーテンは、巻き方向にのみ柔軟性を有することを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項27】
底部梁は、前記ドアカーテンの底部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項28】
前記ケーブルドラムは、円錐台形ケーブルドラムであることを特徴とする請求項1に記載のロールドア。
【請求項29】
巻かれる及び巻き戻されることが出来るドアカーテンがドアの開口部の近くに配置され、かつ駆動システムが設けられたロールと、
ロール及び駆動システムに操作可能に結合された第1のケーブルが巻かれる円錐台形ケーブルドラムと、
外部負荷がカーテンにかけられるときに移動/伸長することが可能なバイアス手段と、
前記円錐台形ケーブルドラムに巻かれる/前記円錐台形ケーブルドラムから巻き戻されることが可能で、及び前記円錐台形ケーブルドラムに結合された一方の端部と、連結滑車に結合された他方の端部と、を有する第1のケーブルと、
バイアス手段の少なくとも一部分に操作可能に結合された一方の端部と、ドアカーテンに結合された他方のケーブル端部と、を有し、連結滑車を越えて巡っている第2のケーブルと、
からなるロールドア。
【請求項30】
バイアス手段は、第1及び第2のスプリングからなることを特徴とする請求項29に記載のロールドア。
【請求項31】
第2のスプリングは、引張り抵抗スプリングであることを特徴とする請求項30に記載のロールドア。
【請求項32】
第1のスプリングは、圧縮抵抗スプリングであることを特徴とする請求項30に記載のロールドア。
【請求項33】
円錐台形ケーブルドラムは、ロールの直径の約1/2の直径を有することを特徴とする請求項29に記載のロールドア。
【請求項34】
バイアス手段の移動を制限するためのスプリング停止装置から更になることを特徴とする請求項29に記載のロールドア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【図10A】
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【図11】
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【図11A】
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【図12】
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【図12A】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−202500(P2011−202500A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135496(P2011−135496)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【分割の表示】特願2007−511430(P2007−511430)の分割
【原出願日】平成17年5月2日(2005.5.2)
【出願人】(591097414)アルバニー インターナショナル コーポレイション (110)
【氏名又は名称原語表記】ALBANY INTERNATIONAL CORPORATION