説明

幟用表示板

【課題】 既存の幟のアイキャッチ効果をさらに高めることのできる、幟用の表示板を提供する。
【解決手段】 この課題を解決するために、幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する表示板とすることで、既存のありふれた幟のアイキャッチ効果をさらに高めることができ、また面ファスナーを装着することで、幟本体はポールに装着したままでも、表示板表示部の取り付け、取り外し、交換は自由にでき、さらには表示部に蛍光色、あるいは反射材などを使用することにより、昼間でも夜間でも視認性の高い幟とすることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する、幟用表示板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、商店、飲食店などの身近な広告宣伝媒体としては、置き型看板、幟などが存在し、中でも幟は、置き型看板の設置よりも手軽で安価なため、数多く普及している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、幟はあまりにも多く普及しすぎたため、特に幟が氾濫している場所での幟の訴求効果は画一的になってしまっており、かといって一般の商店、飲食店ではそれに代わる手軽な広告宣伝媒体が見当たらず、これらの業種では常に安価で、広告宣伝効果の高い広告宣伝媒体が望まれている。
【0004】
一方、近年では深夜営業の店舗も相当数増えており、既存の幟では暗闇の中、逆に危険物になる可能性も指摘されている。
【0005】
そこで本発明は、幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する表示板であって、既存の画一的になってしまった幟のアイキャッチ効果が高められ、面ファスナーを使用することにより、表示部の取り付け、取り外し、および交換が自由にでき、さらには表示部に蛍光色、あるいは反射材などを使用することにより、昼間でも夜間でも視認性の高い幟とすることが可能な、幟用の表示板を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する表示板であって、板状で、回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部を有し、ポールに干渉しない任意の長さで、L字、もしくはコの字の形状に曲がり、その曲げ部分から先が表示部になっていることを特徴とする、表示板である。
【0007】
詳しくは、通常、幟は幟本体とそれを立てるためのポールとで構成され、ポールは幟をその時々の風の向きによって自然になびかせるように回転するので、一般的にはその回転を妨げることなく、幟に別の表示板を取り付けるのはむずかしい。
【0008】
ところが本発明者は、その回転を妨げることなく表示板を取り付けられる方法を鋭意追及していくうちに、幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に表示板が装着できれば、幟の回転に追随して表示板も回転し、幟の回転を妨げることがないことを見出した。
【0009】
より詳しくは、幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭には、横棒を固定するためのねじ部が存在しており、そこに回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部を有したプレートをはめ込み、回転頭の横棒締め付けねじで横棒を固定すると同時にそのプレートも挟み締め付けていけば、そのプレートは完全に回転頭に固定することができ、そしてそのプレートが、ポールに干渉しない任意の長さで、L字、もしくはコの字に曲がっている形状で、その曲げ部分から先が表示面とすれば、意外にも取り付けが簡単で、かつ幟本体の回転を妨げることなく、幟本体に追随して表示板も回転するといった、実に都合の良い表示板になることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
さらに詳しくは、本発明においてのこの回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部を有したプレートの開口部とは、Uの字の形状、Oの字の形状などが考えられ、基本的にはそのどちらでも構わないが、Uの字の形状は、締め付けねじをある程度締めた状態からでも横から差し込こんで締め付けられる利便性がある半面、ねじが緩むとすぐに脱落することもあるので、通常は、締め付けねじを完全にはずした状態でなくては装着できなくても、その行為そのものはさほど苦にならない、Oの字の形状の方が適しており、また材質的には、プラスチック、金属など身近なものが使用できるものの、ある程度の強度を要求される表示板においては、金属類が適している。
【0011】
本発明によれば、幟の表示板としての設置位置としては十分に目立つ位置で申し分なく、単に幟を目立たせる目的だけではなく、幟の方に目を移させるピクトサインとして多大なる効果が期待でき、L字、もしくはコの字に曲げる方向を上、下に変化をつける、または曲げ部分から先の表示面を様々な形にする、または違った素材を接着することなどにより、各々個性的な幟用の表示板にすることが可能となる。
【0012】
請求項2の発明は、幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する表示板であって、板状で、回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部を有し、ポールに干渉しない任意の長さで、L字、もしくはコの字の形状に曲がり、その曲げ部分から先に面ファスナーが装着され、一方、表示部裏面にも面ファスナーを装着することにより、表示部は、取り付け、取り外し、および交換が自由にできることを特徴とする、表示板である。
【0013】
本発明によれば、幟は立てたままの状態でも、表示板表示部の取り付け、取り外し、交換は自由にできるようになる。
【0014】
詳しくは、前述したように幟は幟本体とそれを立てるためのポールとで構成され、実はこの幟本体をポールに装着する作業は意外にも面倒である。
【0015】
従って、一般的には、一度幟本体をポールに装着してしまうと、汚れるか、破れるかまでその状態で使用され続け、まずは幟本体を頻繁に取り変えていくということは少ない。
【0016】
そこで本発明では、幟本体はポールに装着したままでも、表示板表示部の取り付け、取り外し、交換は自由にできるようにして、その時々に合わせた個性的な幟を提供できるようにするものである。
【0017】
本発明によれば、例えば幟はそのままでも、表示板表示部で一時的な告知も簡単にでき、また、昼と夜とでは違った表情をもつ幟にすることも簡単になり、さらには表示板表示部の材質そのものも、例えば布地だとか様々な材質を利用できるようになり、そして比較的軽い立体造形物、例えばダミーの携帯電話とか、ぬいぐるみ、風船、または照明付き器具などでも表示することが可能となる。
【0018】
請求項3の発明は、表示板表示部の一部、もしくは全部が、蛍光色、または反射材で作られていることを特徴とする前記請求項1、請求項2の表示板である。
【0019】
詳しくは、表示板表示部の一部、もしくは全部を蛍光色にすると、昼間での視認性が格段に上がり、また表示板表示部の一部、もしくは全部に反射材を使用すると、夜間での視認性を格段に上げることとなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、既存のありふれた幟のアイキャッチ効果をさらに高めることができ、また面ファスナーを使用し、表示部の取り付け、取り外し、および交換が自由にできるようにすることで、様々な表情をもつ幟が簡単にでき、さらには表示部に蛍光色、あるいは反射材などを使用することにより、昼間でも夜間でも視認性の高い幟とすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明について図面を参照しながら説明するが、本発明がこれらに限定されることではないということは言うまでもない。
【0022】
図1は、幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭の図であり、通常は、1の横棒を差し込み、2のねじ部で締め付け、固定するようになっている。
【0023】
図2は、本発明の幟用表示板であり、板状で、回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部3を有し、ポールに干渉しない任意の長さで、L字(a)、もしくはコの字(b)の形状に曲がり、その曲げ部分から先が表示部4になっている。
【0024】
図3は、同じく本発明の幟用表示板であり、板状で、回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部5を有し、ポールに干渉しない任意の長さで、L字(c)、もしくはコの字(d)の形状に曲がり、その曲げ部分から先に面ファスナー6を装着し、一方、表示板表示部7においても、裏面に同じく面ファスナー6が装着されている。
【0025】
この面ファスナーは、ある程度の強度が求められるため、本発明に適しているのは材質がプラスチック製のキノコ形状の、商品名、デユアルロック(スリーエム社製)が一番好適である。
【0026】
そしてこれら、図2、図3の幟用表示板にそれぞれ設けた開口部3、5を、図1の通称、回転頭の横棒締め付けねじ部2に、1の横棒を差し込んだうえで貫通させてはめ込み、ねじ止めして固定する。
【0027】
図4は、それぞれ本発明の幟用表示板完成図(A)、(B)であり、(B)には、面ファスナー6が装着されている
【0028】
そして、このように面ファスナー6が装着されていれば、幟本体がポールに装着されたままでも、表示板表示部の取り付け、取り外し、交換が自由にできるようになる。
【0029】
図5は、本発明の幟用表示板を取り付けた幟の全体図である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
以上詳述したように、本発明によれば、幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する表示板とすることで、幟本体の回転を妨げることなく、幟本体に追随して表示板も回転するといった、実に都合の良い表示板になるばかりでなく、幟の表示板としての設置位置としては十分に目立つ位置で申し分なく、既存のありふれた幟のアイキャッチ効果をさらに高めることができ、また面ファスナーを装着することで、幟本体はポールに装着したままでも、表示板表示部の取り付け、取り外し、交換は自由にでき、さらには表示部に蛍光色、あるいは反射材などを使用することにより、昼間でも夜間でも視認性の高い幟とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】 幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭の図である。
【図2】 本発明の幟用表示板の図である。
【図3】 本発明の面ファスナーが装着された幟用表示板の図である。
【図4】 本発明の幟用表示板完成図である。
【図5】 本発明の幟用表示板を取り付けた幟の完成全体図である。
【符号の説明】
【0032】
1 横棒
2 回転頭の横棒締め付けねじ部
3 開口部
4 表示部
5 開口部
6 面ファスナー
7 表示板表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する表示板であって、板状で、回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部を有し、ポールに干渉しない任意の長さで、L字、もしくはコの字の形状に曲がり、その曲げ部分から先が表示部になっていることを特徴とする、表示板。
【請求項2】
幟を立てるために用いられる幟用ポールの、横棒を固定、回転させる目的で先端に装着している、通称、回転頭に取り付けて使用する表示板であって、板状で、回転頭の横棒締め付けねじ部を貫通する開口部を有し、ポールに干渉しない任意の長さで、L字、もしくはコの字の形状に曲がり、その曲げ部分から先に面ファスナーが装着され、一方、表示部裏面にも面ファスナーを装着することにより、表示部は、取り付け、取り外し、および交換が自由にできることを特徴とする、表示板。
【請求項3】
表示板表示部の一部、もしくは全部が、蛍光色、または反射材で作られていることを特徴とする前記請求項1、請求項2の表示板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−122644(P2010−122644A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−317665(P2008−317665)
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【出願人】(596174754)
【Fターム(参考)】