説明

平板状部材の搬送装置

【課題】変形を抑制しつつ安定して平板状部材を搬送することのできる搬送装置を提供する。
【解決手段】ガラス基板90の搬送装置は、ガラス基板90を吊下げるようにその上部を把持するチャック装置50と、直線の搬送経路に沿って延びるように形成され、チャック装置50によって吊下げるように把持されるガラス基板90の下部を両面から非接触で支持する流体支持装置40a,40bと、ガラス基板90の下部が流体支持装置40a,40bにより支持される状態で維持されるように搬送経路に沿ってチャック装置50を移動させる電動スライダ30とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス基板等の平板状部材を搬送する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、垂直に立てた状態から若干傾斜させたガラス基板を搬送する装置がある(例えば、特許文献1参照)。図3に示すように、この特許文献1に記載の装置では、本体920に傾斜させた搬送台921が固定されている。搬送台921の下部に支持ローラ934が取付けられており、搬送台921に立て掛けられたガラス基板990の下端が支持ローラ934に支持される。また、搬送台921の上部に浮上ユニット941が取付けられている。浮上ユニット941は、立て掛けられたガラス基板990の裏面を表面から噴出する気体により非接触で支持する。そして、モータ931の駆動力が原動ローラ932及び従動ローラ933を介して支持ローラ934へと伝達され、支持ローラ934の回転によりガラス基板990が搬送台921に沿って搬送される。
【特許文献1】特開2002−308422号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、特許文献1に記載の装置では、ガラス基板990の裏面を浮上ユニット941により非接触で支持するものの、下端が支持ローラ934によって支持されたガラス基板990は、二点差線で示すように自重で撓むこととなる。このため、ガラス基板990やその表面に形成された回路等が損傷を受けたり、ガラス基板990の搬送が不安定になったりするおそれがある。また、ガラス基板990の下端を支持ローラ934によって受けるため、下端の割れや欠けが発生するおそれもある。特に、ガラス基板990等の平板状部材が大型化や薄型化するほど、こうした傾向は顕著なものとなる。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、変形を抑制しつつ安定して平板状部材を搬送することのできる搬送装置を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、第1の発明は、平板状部材を吊下げるようにその上部を把持する把持手段と、直線の搬送経路に沿って延びるように形成され、前記把持手段によって吊下げるように把持される前記平板状部材の下部を両面から非接触で支持する非接触支持手段と、前記平板状部材の下部が前記非接触支持手段により支持される状態を維持するように前記搬送経路に沿って前記把持手段を移動させる移動手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
第1の発明によれば、平板状部材を吊下げるようにその上部を把持する把持手段を備えるため、把持手段によって平板状部材の上部を把持して平板状部材を吊下げることができる。このように吊下げられる平板状部材は自重により鉛直に延びる形状に保持される。また、直線の搬送経路に沿って延びるように形成され、前記把持手段によって吊下げるように把持される前記平板状部材の下部を両面から非接触で支持する非接触支持手段を備えるため、吊下げられて鉛直に延びる形状に保持される平板状部材の下部が両面から非接触で支持される。このため、平板状部材の変形が抑制されるとともに、その状態で安定させることができる。そして、前記平板状部材の下部が前記非接触支持手段により支持される状態を維持するように前記搬送経路に沿って前記把持手段を移動させる移動手段を備えるため、吊下げるように把持されて下部が両面から非接触で支持される平板状部材を搬送経路に沿って把持手段と共に移動させることができる。その結果、変形を抑制しつつ安定して平板状部材を搬送することができる。さらに、非接触支持手段は平板状部材に作用する重力を受け止める必要がなく、平板状部材の下部が搬送経路からずれることを抑制するため、非接触支持手段による支持力を小さくすることができる。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記搬送経路に交差するように延びる腕部を介して前記把持手段と前記移動手段とが連結されるため、把持手段を移動させるための駆動機構部等を把持手段の上方を避けた位置に設けることができる。その結果、駆動機構部等から発生するパーティクルが落下して平板状部材に付着することを抑制することができる。さらに、平板状部材の下部をローラ等により支持する構成と比較して、平板状部材との摩擦部分をなくすことができるため、平板状部材へのパーティクルの付着をより効果的に抑制することができる。
【0008】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記非接触支持手段は、互いに対向して配置されるとともにそれぞれの表面から流体を噴出して静圧を発生させる静圧発生部を有するため、平板状部材の両面に静圧を印加して釣り合わせることが容易になるとともに、平板状部材に作用する力を互いに打ち消して平板状部材の変形を抑制することができる。
【0009】
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明において、前記非接触支持手段は、前記対向して配置された支持部の間隔を調整する調整機構を有するため、対向して配置される支持部の間隔を調整してそれらの間に平板状部材の下部を容易に挿入することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を具現化した一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、ガラス基板の検査工程や処理工程の間においてガラス基板を搬送する搬送装置として本発明を具現化している。図1は平板状部材の搬送装置の構成を示す正面図であり、図2はこの搬送装置の側面図である。
【0011】
図1,2に示すように、この搬送装置の本体20は、矩形平板状のテーブル20aとその四隅を支持する脚部20bとを有している。本体20は、その長手方向がガラス基板90(平板状部材)の搬送経路に沿うように配置されている。テーブル20aの上面は水平に調整されている。
【0012】
テーブル20aの上面において、短手方向の一端側にある2つの隅には支柱21がそれぞれ垂直に設けられている。
【0013】
2つの支柱21の上部に掛け渡すように電動スライダ30が設けられている。電動スライダ30は、角柱状の駆動機構部31と、この駆動機構部31によって移動される2つの腕部32a,32bとを有している。駆動機構部31は、その長手方向の両端部の下面が2つの支柱21の上端によってそれぞれ支持されている。駆動機構部31は、その長手方向がガラス基板90の搬送経路と平行をなし且つ水平に配置されている。駆動機構部31は、レール,モータ,ギア等を有して構成され、制御信号に応じて腕部32aと腕部32bとを互いに等しい速度でレールに沿って長手方向に摺動させる。すなわち、腕部32aと腕部32bとの間隔が一定に保たれてこれらの腕部32a,32bが移動される。
【0014】
腕部32a,32bは、駆動機構部31にそれぞれ連結されており、駆動機構部31の駆動によって移動される。腕部32a,32bは、互いに等しい形状で形成されており、上記テーブル20aの短手方向において上記支柱21が設けられた一端側から他端側へ水平方向に延びるように配置される水平部と、この水平部の先端から鉛直下方に延びるように配置される鉛直部とを有している。換言すれば、腕部32a,32bは、駆動機構部31の長手方向に対して垂直に水平へ延びた後に鉛直下方へ延びている。こうした腕部32a,32bの構成により、駆動機構部31と腕部32a,32bの先端とが平面視でオフセットした状態とされている。
【0015】
腕部32a,32bの先端、具体的には腕部32a,32bの鉛直部の先端には、チャック装置50がそれぞれ設けられている。したがって、腕部32a,32bを介してチャック装置50と駆動機構部31とが連結されている。ガラス基板90の搬送経路に交差するように腕部32a,32bが延びているため、駆動機構部31をチャック装置50の上方を避けた位置に設けることができる。チャック装置50は、互いに対向するハンドを有しており、これらのハンドの間に挿入されるガラス基板90の上端部を挟むように把持して吊下げることができる。
【0016】
そして、駆動機構部31によって腕部32a,32bを移動させることにより、腕部32a,32bに連結されたチャック装置50、ひいてはチャック装置50のハンドによって把持されるガラス基板90を移動させることができる。なお、チャック装置50は平板状部材を吊下げるようにその上部を把持する把持手段を構成し、電動スライダ30は把持手段を移動させる移動手段を構成する。
【0017】
チャック装置50が移動する経路の下方には、本体20のテーブル20aの上面において流体支持装置40a,40bが設けられている。流体支持装置40aは給気配管を内部に有する支持部41a、静圧発生部42a及び支持部43aを有し、流体支持装置40bは給気配管を内部に有する支持部41b、静圧発生部42b及び支持部43bを有している。支持部41a,43aは、ガラス基板90の縦方向の長さに応じてガラス基板90の下部に静圧発生部42aが位置するように静圧発生部42aを支持し、支持部41b,43bは、ガラス基板90の縦方向の長さに応じてガラス基板90の下部に静圧発生部42bが位置するように静圧発生部42bを支持している。静圧発生部42a,42bは一方の面が開放された中空の直方体状に形成され、その開放面に矩形状の多孔質板42cが嵌め込まれている。そして、支持部41a,41bを通じて静圧発生部42a,42bにエアがそれぞれ供給されて、多孔質板42cの表面からエアがそれぞれ噴出して静圧が発生される。静圧発生部42a及び静圧発生部42bは、互いに対向して配置されており、チャック装置50によって吊下げるように把持されて静圧発生部42aと静圧発生部42bとの間に挿入されるガラス基板90の下部を両面から非接触で支持する。静圧発生部42a,42bは、ガラス基板90の直線の搬送経路に沿って延びるようにそれぞれ形成されるとともに、この搬送経路に沿って並ぶように配置されている。静圧発生部42a及び静圧発生部42bは、ガラス基板90の搬送経路の両側に一対配置される。そして、上記電動スライダ30は、流体支持装置40a,40bの上方においてガラス基板90の直線の搬送経路に沿って上記チャック装置50を移動させる。
【0018】
また、流体支持装置40a,40bは、静圧発生部42aと静圧発生部42bとの間隔を調整するシフト装置45a,45b(調整機構)をそれぞれ有している。シフト装置45a,45bは、モータやギア等により構成され、ガラス基板90の搬送経路と垂直に水平方向へ静圧発生部42a,42bをそれぞれシフトさせる。
【0019】
本体20のテーブル20aの上面において、短手方向に関して支柱21側寄りで長手方向の中央の位置に検出機61が設けられている。検出機61は、ガラス基板90との距離を検出するレーザ変位計62a,62b,62cを有している。これらの変位計62a,62b,62cは、チャック装置50によって把持されたガラス基板90の上部,中央部,下部にそれぞれ対応した高さに設置されている。そして、変位計62a,62b,62cはガラス基板90との距離をそれぞれ検出する。なお、変位計62cは、ガラス基板90の搬送経路に沿って並んで配置された流体支持装置40b,40bの間からガラス基板90との距離を検出する。これらの変位計62a,62b,62cの検出結果によって、ガラス基板90の搬送時の安定性やガラス基板90の異常等を評価することができる。また、こうした変位計62a,62b,62cをカメラに変更してガラス基板90の外観を検査することもできる。この場合は、ガラス基板に対して垂直にカメラを配置することができるため、異常の検出精度を上げることができる。
【0020】
上記の電動スライダ30、流体支持装置40a,40bに供給するエアを調節する調節部、シフト装置45a,45b、チャック装置50、及び検出機61は、制御部70によって統括して制御される。制御部70は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを主体として構成される電子制御装置である。制御部70は、シフト装置45a,45bを制御して静圧発生部42aと静圧発生部42bとの間隔を調整し、これらの間にガラス基板90の下部を挿入することを可能にする。また、制御部70は、シフト装置45a,45bを制御して、ガラス基板90と静圧発生部42a,42bとの間隔をそれぞれ適切に調整する。そして、制御部70は、電動スライダ30を制御して、ガラス基板90の下部が流体支持装置40a,40bにより支持される状態を維持するようにチャック装置50を移動させることによりガラス基板90を搬送経路に沿って搬送する。
【0021】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
【0022】
ガラス基板90を吊下げるようにその上部を把持するチャック装置50を備えるため、チャック装置50によってガラス基板90の上部を把持してガラス基板90を吊下げることができる。このように吊下げられるガラス基板90は自重により鉛直に延びる形状に保持される。また、直線の搬送経路に沿って延びるように形成され、チャック装置50によって吊下げるように把持されるガラス基板90の下部を両面から非接触で支持する流体支持装置40a,40bを備えるため、吊下げられて鉛直に延びる形状に保持されるガラス基板90の下部が両面から非接触で支持される。すなわち、ガラス基板90を自重により鉛直に延びる形状に保持し、ガラス基板90の揺れを流体支持装置40a,40bにより抑制することができる。このため、ガラス基板90の変形が抑制されるとともに、その状態で安定させることができる。そして、ガラス基板90の下部が流体支持装置40a,40bにより支持される状態を維持するようにチャック装置50を搬送経路に沿って移動させる電動スライダ30を備えるため、吊下げるように把持されて下部が両面から非接触で支持されるガラス基板90を搬送経路に沿ってチャック装置50と共に移動させることができる。その結果、変形を抑制しつつ安定してガラス基板90を搬送することができる。さらに、流体支持装置40a,40bはガラス基板90に作用する重力を受け止める必要がなく、ガラス基板90の下部が搬送経路からずれることを抑制するため、流体支持装置40a,40bによる支持力を小さくすることができる。
【0023】
ガラス基板90の搬送経路に交差するように延びる腕部32a,32bを介してチャック装置50と電動スライダ30とが連結されるため、チャック装置50を移動させるための駆動機構部31をチャック装置50の上方を避けた位置に設けることができる。その結果、駆動機構部31から発生するパーティクルが落下してガラス基板90に付着することを抑制することができる。さらに、ガラス基板の下部をローラ等により支持する構成と比較して、ガラス基板90との摩擦部分をなくすことができるため、ガラス基板90へのパーティクルの付着をより効果的に抑制することができる。また、ガラス基板の下部を支持ローラにより支持して支持ローラの回転によりガラス基板を搬送する構成では、ガラス基板の下端部に発生する摩擦力によってガラス基板を搬送するため、ガラス基板の搬送速度を上げるには限度がある。これに対して、本実施形態では、チャック装置50によりガラス基板90を把持して搬送するため、ガラス基板90の搬送速度を上げることができる。
【0024】
流体支持装置40a,40bは、互いに対向して配置されるとともにそれぞれの表面からエアを噴出して静圧を発生させる静圧発生部42a,42bを有するため、ガラス基板90の両面に静圧を印加して釣り合わせることが容易になるとともに、ガラス基板90に作用する力を互いに打ち消してガラス基板90の変形を抑制することができる。
【0025】
流体支持装置40a,40bは、対向して配置された静圧発生部42a,42bの間隔を調整するシフト装置45a,45bを有するため、対向して配置される静圧発生部42a,42bの間隔を調整してそれらの間にガラス基板90の下部を容易に挿入することができる。さらに、シフト装置45a,45bによって、搬送時におけるガラス基板90と静圧発生部42a,42bとの間隔を調整することができる。
【0026】
流体支持装置40a,40bは、ガラス基板90の下部を支持するため、チャック装置50を支点としたガラス基板90に垂直な方向の揺れを効果的に抑制することができる。その結果、チャック装置50に把持されるガラス基板90の上部に変形による応力が発生することを抑制することができる。
【0027】
ガラス基板90を吊下げるようにその上部を把持してガラス基板90を吊下げて搬送する構成であるため、ガラス基板を斜めに立て掛けて搬送する構成と比較して、装置の設置面積を小さくすることができる。また、ガラス基板の下部を支持ローラで支持してガラス基板を垂直に立てて搬送することも可能であるが、その場合にはガラス基板の自重による撓みを抑制するために、ガラス基板の両側に多くの非接触支持装置を設置することが必要になる。そのようにガラス基板を多くの非接触支持装置で支持する場合には、それらの非接触支持装置から排出されるパーティクルがガラス基板に付着することも問題となる。これに対して、本誌実施形態によれば、ガラス基板90を自重により鉛直に延びる形状に保持することができるとともに、ガラス基板90の下部のみを流体支持装置40a,40bで支持することができる。このため、流体支持装置40a,40bを最小限の数にすることができるとともに、ガラス基板90において回路等が形成される中央付近に流体支持装置40a,40bから排出されるパーティクルが付着することを抑制することができる。さらに、本実施形態では、ガラス基板90の下端を支持ローラ等によって受けないため、下端の割れや欠けを抑制することができる。
【0028】
本発明は上記実施形態に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
【0029】
上記実施形態では、流体支持装置40a,40bがガラス基板90を非接触で支持する際に使用する気体としてエアを用いたが、窒素等のその他の気体を用いることもできる。
【0030】
上記実施形態では、流体支持装置40a,40bは、対向して配置された静圧発生部42a,42bの間隔を調整するシフト装置45a,45bを有するようにしたが、シフト装置45a,45bを省略することもできる。この場合には、静圧発生部42a,42bの間隔を拡大するとともに、静圧発生部42a,42bから噴出される流体の量を増加させるようにすればよい。また、ガラス基板90が最初に挿入される入口の部分の静圧発生部42a,42bの間隔のみを拡大することもできる。
【0031】
上記実施形態では、駆動機構部31とチャック装置50とを連結する腕部32a,32bは、水平部と鉛直部とを有してガラス基板90の搬送経路に交差するように延びるようにしたが、これに限らず緩やかに曲がる形状等の他の形状を有する腕部を採用することもできる。腕部32a,32bがガラス基板90の搬送経路に交差する角度も垂直に限らず斜めに交差するようにしてもよい。また、このような腕部を採用せず、チャック装置50の上方に駆動機構部31を設けることもできる。
【0032】
上記実施形態では、静圧発生部42a,42bは、多孔質板とその裏面にエアを流通させる通路を有しており、この通路に高圧のエアを流通させることにより多孔質板の表面からエアを噴出するようにしたが、このような多孔質板に代えて複数の流体噴出孔を有する流体噴出部を採用することもできる。
【0033】
上記実施形態では、チャック装置50は、互いに対向するハンドを有しており、これらのハンドの間に挿入されるガラス基板90の上部を把持して吊下げるようにしたが、真空吸着によりガラス基板の上部を把持するチャック装置を採用することもできる。
【0034】
上記実施形態では、駆動機構部31はその長手方向がガラス基板90の搬送経路に沿うとともに水平に配置されるようにしたが、駆動機構部31はその長手方向がガラス基板90の搬送経路に沿うとともに水平から若干傾斜するように配置されるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】平板状部材の搬送装置を示す正面図。
【図2】図1の搬送装置を示す側面図。
【図3】従来の平板状部材の搬送装置を示す側面図。
【符号の説明】
【0036】
30…移動手段としての電動スライダ、40a,40b…非接触支持手段としての流体支持装置、50…把持手段としてのチャック装置、90…平板状部材としてのガラス基板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状部材を吊下げるようにその上部を把持する把持手段と、
直線の搬送経路に沿って延びるように形成され、前記把持手段によって吊下げるように把持される前記平板状部材の下部を両面から非接触で支持する非接触支持手段と、
前記平板状部材の下部が前記非接触支持手段により支持される状態を維持するように前記搬送経路に沿って前記把持手段を移動させる移動手段と
を備えることを特徴とする平板状部材の搬送装置。
【請求項2】
前記搬送経路に交差するように延びる腕部を介して前記把持手段と前記移動手段とが連結されることを特徴とする請求項1に記載の平板状部材の搬送装置。
【請求項3】
前記非接触支持手段は、互いに対向して配置されるとともにそれぞれの表面から流体を噴出して静圧を発生させる静圧発生部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の平板状部材の搬送装置。
【請求項4】
前記非接触支持手段は、前記対向して配置された支持部の間隔を調整する調整機構を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平板状部材の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−126319(P2010−126319A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−303869(P2008−303869)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000106760)シーケーディ株式会社 (627)
【Fターム(参考)】