説明

平版印刷版の梱包構造

【課題】 当て板を使用することなく、積層束の角部を変形させない状態で載置台に固定可能な平版印刷版の梱包構造を得る。
【解決手段】 積層束58の表面に、積層束58に対して移動不能な緩衝部材72及びベース部材74を介して、積層束58に対してスライド可能なスライド部材76を設け、固定用ベルト38の締め付け力に応じてスライド部材76をスライドさせるようにすることで、積層束58の角部に作用する力を分散させることができる。このため、積層束58の角部には、固定用ベルト38による締め付け力が集中することはなく、積層束58の角部が変形等することはない。従って、感光や感熱によって現像した際に像がぼけたり、印刷した際にインクが不均一になる等の問題は生じない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平版印刷版の梱包構造に関し、さらに詳しくは、例えば大量の平版印刷版を一括して荷扱いするための平版印刷版の梱包構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の製版法(電子写真製版法を含む)において、製版工程の自動化を容易にすべく広く用いられている平版印刷版(感光性印刷版や感熱性印刷板等)は、一枚の薄い支持体(アルミニウム板等)上に感光層又は感熱層を塗布して構成されている。
【0003】
この平版印刷版を荷扱いする場合、荷扱いの回数を減らして運搬や保管を低コストで行うために、大量の平版印刷版を厚み方向に積層して平版印刷版の束を構成し、この束をパレット等の載置台に積載、包装することがある。
【0004】
図10には、このような梱包構造の一例が示されている。この梱包構造110では、底板112に対して傾斜して立設された端板114に、所要枚の印刷版116の束118をもたせかけた後、別の端板120(以下、「当て板120」という)を束118の表面側に当てがい、次いで端板114と当て板120とをボルト122により締結して、束118を固定するようになっている。
【0005】
一方、感光性印刷板及び感熱性印刷板は、いずれも一枚の薄い板状とされているため、角や辺等に傷や変形があると、感光や感熱によって現像した際に像がぼけたり、印刷した際にインクが不均一になる等の問題が生じやすい。
【0006】
このため、図10からも分かるように、当て板120は印刷版116よりも大きなサイズとされており、印刷版116を保護して、印刷版116の角や辺に傷や変形を生じさせないようにしている。
【0007】
しかしながら、当て板120は印刷版116よりも大きなサイズとされて、束118の正面に対し全面にわたって接触するようになっているので、重量が大きくなり、束118を固定あるいは固定解除するときや、運搬するとき、あるいは当て板120を回収するとき等の取り扱いが不便であった。
【特許文献1】特開平3−73946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事実を考慮し、当て板を使用することなく、積層束の角部を変形させない状態で載置台に固定可能な平版印刷版の梱包構造を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、平版印刷版の梱包構造において、平版印刷版が積層されて構成され包装された積層束を載置可能な載置台と、前記載置台と前記積層束とを一体にして締め付ける締め付け手段と、前記積層束の表面に当接し、移動不能な緩衝部材と、前記緩衝部材に対して移動可能に設けられ、前記締め付け手段の締め付け力に応じて移動する移動部材と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明では、積層束の表面に当接し移動不能な緩衝部材に対して移動可能な移動部材を設け、締め付け手段の締め付け力に応じて該移動部材を移動させ、積層束の角部に作用する力を分散させるようにしている。
【0011】
このため、積層束の角部には、締め付け手段による締め付け力が集中することはなく、積層束の角部が変形等することはない。従って、感光や感熱によって現像した際に像がぼけたり、印刷した際にインクが不均一になる等の問題は生じない。つまり、本発明によれば、当て板を使用することなく、積層束を傷つけない状態で載置台に固定することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、平版印刷版の梱包構造において、平版印刷版が積層されて構成され包装された積層束を載置可能な載置台と、前記載置台と前記積層束とを一体にして締め付ける締め付け手段と、前記積層束の表面に当接し、移動不能な緩衝部材と、前記緩衝部材に対して移動不能に当接するベース部材と、前記ベース部材に対して移動可能に設けられ、前記締め付け手段の締め付け力に応じて移動するスライド部材と、前記スライド部材との間に隙間を設けて固定された固定板と、を備え、前記締め付け手段がベルトであり、前記隙間に前記ベルトを挿通させたことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明では、締め付け手段によって、積層束と該積層束を積載可能な載置台を一体にした状態で締め付ける。ここで、包装された積層束の表面には移動不能な緩衝部材を当接させており、該緩衝部材にはベース部材を当接させ、このベース部材に対してスライド部材を移動可能としている。
【0014】
そして、締め付け手段の締め付け力に応じてこのスライド部材を移動させ、積層束の角部に作用する力を分散させるようにしている。これにより、請求項1に記載の発明と略同一の効果を得ることができる。
【0015】
また、スライド部材との間に隙間を設けた状態で固定板を固定し、締め付け手段してのベルトを該隙間に挿通させることで、スライド部材及び固定板とベルトを一体に取り扱うことができ、積層束からベルトを取外すときにスライド部材と固定板も一緒に取外すことができるため、開梱時に大変便利である。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の平版印刷版の梱包構造において、前記移動部材は、回転しながらスライドするローラであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、上記構成としたので、積層束の角部には、締め付け手段による締め付け力が集中することはなく、積層束の角部が変形等することはない。従って、感光や感熱によって現像した際に像がぼけたり、印刷した際にインクが不均一になる等の問題は生じない。つまり、本発明によれば、当て板を使用することなく、積層束を傷つけることなく、載置台に固定することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1及び図2には、本発明の実施形態に係る平版印刷版10(感光性印刷版又は感熱性印刷版)の積層束12を梱包した梱包構造(以下、単に「梱包構造」という)30が示されている。なお、図1及び図2では、平版印刷版10を起立させいわゆる縦置きにした形態を示しているが、平置きの形態でも良い。
【0019】
平版印刷版10は、長方形の板状に形成された薄いアルミニウム製の支持体上に、電子写真感光層(感熱性印刷版の場合には感熱層)を塗布して形成されている。平版印刷版10の形状等は特に限定されないが、本実施形態では一例として、0.3mm×1310mm×1050mmのアルミニウム板上に、感光層又は感熱層が塗布されたものを使用している。
【0020】
そして、図7からも分かるように、電子写真感光層を保護する合紙14と、平版印刷版10と、を交互に厚み方向に重ね合わせ、さらに重ね合わせ方向の両端面に保護用厚紙22を配置して、平版印刷版10の積層束12が構成されている。
【0021】
本実施形態では、合紙14として、漂白クラフトパルプから抄造した坪量20〜45g/m2、密度0.7〜0.85g/cm3、水分4〜6%、ベック平滑度10〜800秒、PH4〜6の合紙14を使用し、この合紙14を平版印刷版10の電子写真感光層に密着させている。また、保護用厚紙22としては、故紙から抄造した坪量200〜1500g/m2、密度0.7〜0.85g/cm3、水分4〜8%、ベック平滑度3〜20秒、PH4〜6の保護用厚紙22を使用している。
【0022】
1つの積層束12を構成する平版印刷版10の数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観点等から、例えば10枚〜100枚とすることができる。また、このように10枚〜100枚の平版印刷版10によって積層束12を構成した場合には、平版印刷版10と保護用厚紙22とがずれないように、図示はしないが粘着テープ等の固定手段でこれらを固定することが好ましい。
【0023】
また、さらに多くの平版印刷版10によって積層束12を構成し、より効率的に(少ない荷扱いの回数で)運搬や保管をできるようにすることも可能である。この場合、例えば、平版印刷版10の枚数を200〜2000枚程度とし、積層された平版印刷版10の上下だけでなく、平版印刷版10の20〜100枚ごとに保護用厚紙22を入れるようにしてもよい。さらに、平版印刷版10の種類によっては、合紙14、保護用厚紙22及び粘着テープ24を省略してもよい。
【0024】
一方、図1及び図2に示すように、積層束12を運搬する運搬部材68は、脚体70を備えており、この脚体70は略長方形状の上板40及び下板42と上板40と下板42を連結する脚部44とで構成されている。
【0025】
脚部44は上板40及び下板42の周縁部の角部及び中央部に配置され、隣り合う脚部44と脚部44の間には、隙間が設けられ挿入部48とされている。この挿入部48にフォークリフトやハンドリフトのフォークが挿入可能となっており、該フォークによって運搬部材68が持ち上げられる。
【0026】
上板40の上面には、側端面が略楔状の載置台50が固定されており、載置台50の上面は上板40に対して傾斜し、積層束12が積載される載置面52となっている。この載置面52の一端部(載置台50の短辺側)からは、平板状の支持板54が上板40に対して若干傾斜した状態で立設しており、載置面52面とで構成される角度が直角とされている。そして、載置面52に積層束12が載置された状態で、積層束12が支持板54の支持面56に当接し、積層束58の荷重の一部が支持される。
【0027】
ところで、積層束12は、図2において積層体12の手前側から内装紙16によって覆われ一体的に内装されている。以下、内装済みの積層束12を積層束58という。なお、ここでは、1束の積層束12を図示したが、複数(例えば3束〜100束)の積層束12を一体的に内装しても良い。
【0028】
内装紙16は、所定の大きさとされた1枚の長方形状のクラフト紙に、所定の厚さの金属薄膜を貼着し、場合によってはさらにこの金属薄膜上に所定の厚さの樹脂層を貼り合わせて構成されている。
【0029】
一般に、感光性印刷版は感光性が高く、僅かな可視光波長帯域の光によって露光されても感光層に変化が生じるため、遮光する必要がある。また、感熱性印刷板も、当たる光の熱エネルギーによって感熱層が変質したり、反応進行によって感度変化が起こったりする場合があるため、適度な遮光を行うことが好ましい。
【0030】
さらに、急激な湿度変化や温度変化を受けると、いずれの印刷板も、感光層又は感熱層に結露が発生して変質したり、合紙14と接着されてしまったりする等の不都合があるため、防湿する必要が生じる。内装紙16は上記したように構成されることで一定の遮光性及び防湿性を有するため、平版印刷版10の感光層又は感熱層の変質が防止され、平版印刷版10は一定の品質に維持される。
【0031】
本実施形態では内装紙16の一例として、載置面52に積載された複数の積層束12を一体的に包装するのに十分な大きさとされたクラフト紙に、6〜7μmのアルミニウム箔が貼着されたものを使用している。
【0032】
なお、このアルミニウム箔に、10〜70μmの低密度ポリエチレン層を貼着したり、さらにこの低密度ポリエチレン層に、70μm程度の黒ポリエチレンフィルムを貼り合わせて、遮光性及び防湿性を高めた物を使用してもよい。また、内装紙16が一定の遮光性及び防湿性を発揮できれば、必ずしも低密度ポリエチレン層及び黒ポリエチレンフィルムが貼着されている必要はない。
【0033】
このような内装紙16によって積層束12が一体的に内装され、載置台50に載置された状態で、内装紙16の端部が粘着テープ60等の固着手段によって、載置台50及び支持板54に固着される。
【0034】
本実施形態の梱包構造30では、図1〜図4に示すように、運搬部材68の載置台50に載置された積層束58の表面(厳密には内装紙16の表面)には、積層束58の幅方向の両側角部、かつ長手方向に沿った2箇所に、ゴム材で形成された平板状の緩衝部材72が当てがわれており、内装紙16の表面に面接触した状態で移動不能となっている。
【0035】
この緩衝部材72の上面には、直方体状のベース部材74が固着されており、ベース部材74の上面には、略コ字状のスライド部材76が係合可能となっている。このスライド部材76は、積層束58の中央部へ向かってスライド可能となっており(図5参照)、ベース部材74の上面側には、テフロン(登録商標)コーティングが施され、スライド部材76を滑りやすくしている。
【0036】
また、スライド部材76の上面には、平板状の固定部材78が締結可能となっており、ビス80によって締結され、スライド部材76の上面との間に隙間を設けた状態で、スライド部材76と一体になっている。また、該隙間にはバックル66を備えた固定用ベルト38が挿通可能となっている(なお、図2では便宜上固定ベルト38の図示を省略している)。
【0037】
この固定用ベルト38は、積層束58に一対の緩衝部材72、ベース部材74及びスライド部材76が当てがわれた状態で、積層束58、緩衝部材72、ベース部材74及びスライド部材76を巻きつけるのに十分な長さとされている。本実施形態では、固定用ベルト38の一例として、所定の強度を有するラッシングベルトを使用した。
【0038】
次に、本発明の実施の形態に係る梱包構造30の作用を説明する。
【0039】
図1〜図4に示すように、積層束58の表面に、積層束58に対して移動不能な緩衝部材72及びベース部材74を介して、積層束58に対してスライド可能なスライド部材76を設けることで、該スライド部材76に固定用ベルト38を巻きつけた状態で固定用ベルト38のバックル66を操作し固定用ベルト38を徐々に締め付けると、図6(A)、(B)に示すように、スライド部材76がベース部材74上を積層束58の中央部へ向かってスライドする。
【0040】
このように、固定用ベルト38の締め付け力に応じてスライド部材76をスライドさせるようにすることで、積層束58の角部に作用する力を分散させることができる。このため、積層束58の角部には、固定用ベルト38による締め付け力が集中することはなく、積層束58の角部が変形等することはない。従って、感光や感熱によって現像した際に像がぼけたり、印刷した際にインクが不均一になる等の問題は生じない。
【0041】
また、本発明によれば、積層束58の表面全面にわたって接触する当て板120(図9参照)を使用しなくても、積層束58を傷つけない状態で運搬部材68に固定することができる。また、当て板120を使用した場合と比較して、実質的に当て板120の不要部分が除去されるため小型化され、梱包構造30の軽量化を図ることができ、梱包作業が容易になる。
【0042】
一方、スライド部材76の上面に固定部材78を締結させ、スライド部材76と固定部材78の間に設けられた隙間に固定用ベルト38が挿通させることで、固定用ベルト38を締め付けるときにスライド部材76に対して固定用ベルト38の位置がズレることはなく、また、固定用ベルト38を取外すときに、スライド部材76も一緒に取外すことができるため、積層束58の開梱時にも便利である。
【0043】
ここで、スライド部材76はベース部材74に対してスライド可能としているが、スライド部材76のスライド方向に沿ってスライド部材76に凸部(図示省略)を設け、ベース部材74には該凸部が係合可能な凹部を設けることで、スライド部材76を取外すときに、ベース部材74及び緩衝部材72も一緒に積層束58から取外すことが可能となる。
【0044】
さらに、図1に示すように、平版印刷版10の積層束12は、平版印刷版10が縦方向に(鉛直方向の成分を持って)、かつ支持面56に対して平行となるように載置面52に積載されるため、平版印刷版10の枚数に関わらず、積載状態での梱包構造30の高さが略一定となる。
【0045】
このため、例えばこの梱包構造30を倉庫等の保管場所に保管する場合に、保管場所の高さを適切に決めることで、積層束12の上方に無駄なスペースを生じさせないようにして、効率的に保管できる。
【0046】
また、平版印刷版10は、それ自身の自重により、下側の辺を載置面52に沿って揃えた状態で積載される。このため、例えば自動供給機等を使用して製版機に装填するときに、正確な装填位置に装填できる。また、平版印刷版10を持ち上げる場合にも持ちやすいので、運搬や移動の作業が容易になる。
【0047】
しかも、載置面52は上板40に対して傾斜しており、積層束12も一定の傾斜角で傾斜して積載されている。そして、積層束12の荷重の一部は支持面56によって支持されている。このように積層束12の荷重を2面(2方向)に分散して支持するので、梱包を解いた状態で、積層束12や平版印刷版10が不用意に倒れたり、ずり落ちたりしない。
【0048】
なお、ここでは、積層束58の表面に、積層束58に対して移動不能な緩衝部材72及びベース部材74を介して、積層束58に対してスライド可能なスライド部材76を設けるようにしたが、固定用ベルト38による締め付け力によって、積層束58の角部に集中応力が作用しないようにすることができれば良いため、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0049】
例えば、図示はしないが、緩衝部材に対してスライド部材を直接スライドさせるような構造でも良い。但し、スライド部材がスライドする際、緩衝部材が変形しないようにする必要があるため、緩衝部材を2層タイプにして、スライド部材が接触する側の硬度を高くする必要がある。また、スライド部材と接触する部分はテフロン(登録商標)コーティング等を施し、表面摩擦係数を小さくする必要がある。
【0050】
また、図8及び図9(A)、(B)に示すように、緩衝部材82の中央部に収容部84を設け、該収容部84内に2個のローラ86を収容する。収容部84の大きさは、2個のローラ86分の幅よりも大きくして、収容部84内でローラ86を転がり移動可能とする。そして、ローラ86の表面に固定用ベルト38を当接させて、固定用ベルト38の締め付け力に応じて収容部84内で積層束58の中央部へ向かってローラ86をスライドさせることで、固定用ベルト38による締め付け力が、積層束58の角部に集中しないようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態に係る平版印刷版の梱包構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る平版印刷版の梱包構造を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る平版印刷版の梱包構造の要部を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る平版印刷版の梱包構造の要部を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る平版印刷版の梱包構造の要部を示す斜視図である。
【図6】(A)、(B)は、本発明の実施の形態に係る平版印刷版の梱包構造の作用を説明する平面図である。
【図7】本発明の平版印刷版の内装済み積層束を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る平版印刷版の梱包構造の他の例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す平版印刷版の梱包構造の作用を説明する平面図である。
【図10】従来の平版印刷版の梱包構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
10 平版印刷版
12 積層束
30 梱包構造
38 固定用ベルト(締め付け手段)
50 載置台
58 積層束
68 運搬部材(載置台)
72 緩衝部材
74 ベース部材
76 スライド部材
82 緩衝部材
86 ローラ(移動部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平版印刷版を積層して包装した積層束を載置可能な載置台と、
前記載置台と前記積層束とを一体にして締め付ける締め付け手段と、
前記積層束の表面に当接し、移動不能な緩衝部材と、
前記緩衝部材に対して移動可能に設けられ、前記締め付け手段の締め付け力に応じて移動する移動部材と、
を有することを特徴とする平版印刷版の梱包構造。
【請求項2】
平版印刷版を積層して包装した積層束を載置可能な載置台と、
前記載置台と前記積層束とを一体にして締め付ける締め付け手段と、
前記積層束の表面に当接し、移動不能な緩衝部材と、
前記緩衝部材に対して移動不能に当接するベース部材と、
前記ベース部材に対して移動可能に設けられ、前記締め付け手段の締め付け力に応じて移動するスライド部材と、
前記スライド部材との間に隙間を設けて固定された固定板と、
を備え、
前記締め付け手段がベルトであり、前記隙間に前記ベルトを挿通させたことを特徴とする平版印刷版の梱包構造。
【請求項3】
前記移動部材は、スライドするローラであることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の梱包構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−256638(P2006−256638A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−74061(P2005−74061)
【出願日】平成17年3月15日(2005.3.15)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】