説明

広告配信装置、方法およびその記録媒体

【課題】小売店舗等の決済端末(POS端末)の表示装置を利用して商品広告を配信表示する、広告主および店舗双方にメリットのある広告配信装置、方法およびその記録媒体を提供する。
【解決手段】コンビニエンスストア等の店舗20の決済端末22に商品の広告画面を配信表示し、顧客である消費者23が決済端末22で決済処理時の広告画面の表示から一定期間内に、当該広告商品を購入したとき、商品広告が成功したと判断して広告主から成功報酬として手数料を受け取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は広告配信装置、方法およびその記録媒体に関し、特に小売店等の店舗におけるPOS端末を使用する広告配信装置、方法およびその記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
販売促進のための商品広告は、新聞や雑誌等の紙媒体、TVやラジオ等の放送媒体、携帯電話やインターネット等の通信媒体、電車やバス等の公共交通手段の車内広告等の種々の媒体を介して行なわれている。斯かるマスメディアによる商品広告は、不特定多数に対して且つ広域の潜在顧客に対してなされるので、インパクトが大きいので、広告主は高額の広告料を支払うのが一般的である。しかし、斯かる広告を見聞きした者が、それらの媒体を介して直ちに購入する消費者となるとは限らないので、その広告効果を判断することは容易でない。
【0003】
一方、コンビニエンスストア(以下、単にコンビニという)等の小売店舗は、消費者の身近にあり、顧客は消費者であるのが一般的である。従って、コンビニ等の小売店舗で商品の広告を行なうことは、販売促進のために極めて有効である。特に、斯かる小売店舗では決済その他の目的でPOS端末が導入されており、POS端末には大型のカラー液晶表示装置(LCD)等の表示装置が設けられている。この表示装置は、両面表示方であり、片側の表示装置は、店員が購入された商品の入力等に使用され、他側の表示装置は、顧客に対して入力結果および合計金額等の表示と共に各種商品を宣伝広告する広告画面としても使用されている。
【0004】
コンビニ等の店舗では、その立地条件等により顧客の消費動向は異なるが、顧客の殆ど全ては消費者であるので、上述したPOS端末の広告画面を適切な商品の広告に使用すると、顕著な広告効果が期待できる筈である。また、顕著な広告効果があれば、広告主はそれに見合った投資を行なうことが期待できる。それにより、広告主は商品の売上増加が期待でき、店舗は広告画面を有効利用して広告主から手数料収入が期待でき、また顧客には決済時間に有用な商品情報を提供して顧客満足度を改善できるので、これら全ての当事者の利益に寄与することとなる。しかし、斯かる広告の効果を適切に判断することは不可能又は困難である。
【0005】
上述したPOS端末による商品広告およびそれに関連する技術は、幾つかの文献に開示されている。広告サーバからインターネット網を介してPOSサーバに商品広告が送信され、その広告内容をPOS端末の広告画面に表示し、広告内容と有効期限、表示日時と購入日時を記憶部に記憶して、広告の効果を確認する広告効果確認システムおよびこれに用いられる情報端末等が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、インターネットを介して広告を配信する放送局、店舗に設置された端末および情報を収集する情報センタを相互接続し、広告識別子および顧客識別子等により広告効果を測定する広告効果測定方法および広告効果測定プログラムが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−73886号公報(第11頁、第1図、第2図)
【特許文献2】特開2003−299122号公報(第2−3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術、即ち決済端末(POS端末)の広告画面を使用する商品広告は、斯かる商品広告により商品の売上増加が期待できる。しかし、商品広告の効果を適切に判断または予測することが困難であるため、広告主が例えば多額の広告料を支払って商品広告するビジネス判断が困難で、また店舗側でも商品広告の効果の立証が困難であり、決済端末の広告画面が十分に活用されてないという課題があった。
【0008】
本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、斯かる課題を解消する、即ち広告主が決済端末(POS端末)の広告画面を積極的に活用して、広告主および店舗側双方の利益を上げる広告配信装置、方法およびその記録媒体を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するため本発明による広告配信装置、方法およびその記録媒体は次のような特徴的な構成を採用している。
【0010】
(1)小売店等の店舗に設置された決済端末での顧客の決済処理中に、管理サーバから前記決済端末の表示画面に広告主の商品広告を配信表示して販売促進する広告配信装置において、
前記店舗は前記商品広告の効果判定手段と、該効果判定手段に基づいて前記広告主から前記商品広告の成功報酬として手数料を徴収する手数料計算手段とを備える広告配信装置。
(2)前記手数料計算手段は、それぞれ前記管理サーバに接続され前記商品広告を行なった履歴データを保存する広告履歴データベース、前記顧客の商品購入データを保存する購入履歴データベースおよび前記商品広告の成功報酬データを保存する成功報酬データベースを含む上記(1)の広告配信装置。
(3)前記決済端末は複数の店舗に設けられ、それぞれのコンピュータを介して本部に設けられた前記管理サーバに通信回線を介して接続される上記(1)又は(2)の広告配信装置。
(4)前記各顧客は、本人を特定するためのポイントカード、クレジットカード等のカードを保有し、前記決済端末での決済時に本人を特定する上記(1)、(2)又は(3)の広告配信装置。
(5)各種商品を顧客に販売する小売店等の店舗に設置された決済端末の表示画面に顧客が読み取り可能に広告主の商品広告を配信表示して販売促進する広告配信方法において、
前記商品広告が成功したか否かを顧客毎に判断することと、前記商品広告が成功したと判断される顧客の購入データを求めることと、該購入データに基づき前記広告主が前記店舗に支払う成功報酬を求めることとよりなる広告配信方法。
(6)前記商品広告が成功したか否かの判断は、各顧客の前記決済端末による決済処理時に前記決済端末に商品広告が表示されてから予め決められた期間内に前記商品広告された商品が前記顧客に購入されたか否かにより行なう上記(5)の広告配信方法。
(7)前記予め決められた期間は、前記広告主と前記店舗とにより商品毎に設定される上記(6)の広告配信方法。
(8)前記顧客の特定は、前記顧客が保持するポイントカード、クレジットカード等のカードを用いて前記決済端末により行なう上記(5)、(6)又は(7)の広告配信方法。
(9)顧客の個人情報を取得して、該個人情報に応じた適切な商品広告を前記決済端末に表示する上記(5)、(6)、(7)又は(8)の広告配信方法。
(10)上記(5)乃至(9)の何れかの広告配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
【発明の効果】
【0011】
本発明の広告配信装置、方法および記録媒体によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。即ち、商品広告を行なう広告主は、商品広告を行い販売促進が実質的に成功した場合に、その成功の度合いに応じて成功報酬として手数料を支払うので、例えば固定広告料を抑え(又はなくし)無駄な投資(広告料支払)を避けて効率的な商品広告が可能である。また、広告主からの多くの商品広告が期待できる。店舗も、決済端末を商品広告に有効活用すると共に広告手数料(成功報酬)を広告主から受け取ることが可能である。更に、顧客は、決済時に興味ある商品の広告を簡単に入手することが可能である。また、顧客の同意を得て取得した、年齢、性別、趣味その他の個人情報又は過去に購入した商品に基づく個人情報を取得して、決済端末による決済処理時に顧客毎に適切な商品広告を表示することも可能であるので、顧客満足度を改善が期待できる。
【実施例】
【0012】
以下、本発明による広告配信装置、方法およびその記録媒体の好適実施例の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
先ず、図1は、本発明による広告配信装置の好適実施例の構成を示すブロック図である。この広告配信装置10は、1以上の店舗20(この特定例にあっては、店舗20Aおよび店舗20Bの2店舗)にそれぞれ設置されたPC(パーソナルコンピュータ)等のストアコンピュータ21A、21B(以下総称してコンピュータ21という場合もある)および広告表示機能付き決済端末(POS端末)22A、22B(以下、総称して決済端末22という場合もある)を備えている。また、本部30には、管理サーバ(又はホストサーバ)31と各種データベース、即ち広告履歴データベース32、購入履歴データベース33および成功報酬データベース34などを備えている。
【0014】
これら各店舗20には、不特定多数の顧客である消費者23が適宜買い物のために来店する。各消費者(又は顧客)23は、それぞれ本人を特定(識別)するポイントカード、クレジットカード又は電子マネー等(以下、単にカードという)を保持するものとする。この消費者のカードは、決済時に例えば店員に提示して、例えばバーコードリーダ等の光学的、電気的又は磁気的読取装置(図示せず)により決済端末22に読み込まれる。また、各ストアコンピュータ21および管理サーバ31は、有線又は無線通信回線により相互接続され、データ通信可能に構成されている。
【0015】
ここで、消費者23は、店舗20の顧客、即ちこの店舗20における何らかの商品又はサービスの購入対象者であり、上述の如く本人が特定できるポイントカード、電子マネーカード又はクレジットカード等のカードを保有する。決済端末22は、配信される商品広告が表示可能な広告画面を有すると共に決済機能を有する端末であり、例えば液晶画表示面(LCD)付きPOS端末である。ストアコンピュータ21は、各店舗20A、20Bに設置されてあるコンピュータであり、決済端末(POS端末)22と連動して各店舗20A、20Bの売上データ等を記録保存すると共に本部30と既存の通信回線を使用して売上データの集計や広告媒体の配信等を行なう。
【0016】
一方、管理サーバ(又はホストサーバ)31は、本部30に設置されたコンピュータであり、各店舗20A、20Bの売上集計や広告主からの広告媒体の管理等を行い、各店舗20A、20Bへの広告主による商品広告の配信等を行う。この管理サーバ31には、上述した広告履歴データベース32、購入履歴データベース33および成功報酬データベース34等の各種データベースが接続されている。広告履歴データベース32は、消費者23が見た商品広告情報を収納している。購入履歴データベース33は、消費者23が購入した商品の購入履歴を収納している。また、成功報酬データベース34は、消費者23が商品広告を見て、その広告商品が購入に結びついた商品の履歴を収納している。
【0017】
次に、図1に示す広告配信装置10の動作を、図2〜図5に示す具体例を参照して説明する。この具体例では、店舗20はコンビニとする。また、広告を表示する機能を持った決済端末22は、液晶表示画面に商品広告が表示可能な店舗20のPOS端末であるとする。尚、商品広告は、広告主からの広告媒体を本部30の管理サーバ31に登録し、既存の通信回線を経由し、店舗20A、20Bのストアコンピュータ21Aおよび21Bに配信する。そして、この広告媒体を最終的には、決済端末22Aおよび22Bに送信して、その広告画面に表示する。
【0018】
先ず、顧客である消費者23は、店舗20独自のポイントカード、電子マネーカード又はクレジットカード等の本人を特定するカードを予め用意して店舗20が販売する商品を購入する。以下、店舗20で用意した独自のポイントカードを使用するものとする。このとき、消費者23の購入時間(即ち、決済端末22での決済時間)等から購入時に配信されていた広告を推定する。決済端末22には、図2に示す如き「※※オーケストラのコンサート」に関する商品広告が表示されているとする。換言すると、この消費者23は、決済端末22による決済中にこの「※※オーケストラのコンサート」に関する商品広告を見たものと推定する。そこで、この広告情報および消費者23のポイントカードの識別番号等は、決済端末22を介して店舗20のストアコンピュータ21に既存の通信手段を使用して送られる。この店舗20が複数の店舗を有するチェーン店の場合には、各店舗20Aおよび20Bの情報は、それぞれストアコンピュータ21Aおよび21Bを介して本部30の管理サーバ31に既存の通信手段で送信される。本部30の管理サーバ31には、上述の如く広告履歴データベース32、購入履歴データベース33および成功報酬データベース34が接続されている。
【0019】
消費者23が購入したときに見た決済端末22の商品広告は、履歴がデータベース化され広告履歴データベース32に蓄積保存されている。この広告履歴データベース32の1例を図3に示す。この具体例では、広告履歴データベース32には、顧客番号、名前、見た広告、広告番号、商品番号、日時および残り時限が含まれている。顧客番号は、消費者23のポイントカードの識別番号である。名前は、このポイントカードに登録してある名前であり、例えば消費者Aとする。見た広告は、この消費者Aが決済時に見た商品広告であり、例えば図2に示す※※オーケストラのコンサートとする。広告番号は、広告に任意に付けられた識別番号、例えば012345である。商品番号は、広告対象となる商品である※※オーケストラのコンサートチケットの識別番号、例えば543210である。日時は、消費者23が商品広告を見た日時、例えば2004年9月10日午後8時23分である。残り時限は、広告主や販売店等が決めることができ、消費者23が広告対象の商品を購入した際の成功報酬が支払われる有効期間を示し、例えば15日である。
【0020】
この後に、消費者23は、同じ店舗20で複数の商品を購入したとする。この際にもポイントカードを使用しているので、消費者23の購入履歴は、本部30の購入履歴データベース33に随時登録される。図4は、この購入履歴データベース33の消費者Aに関する具体例を示す。本部30の管理サーバ31により、広告履歴データベース32および購入履歴データベース33を照合する。そして、予め決められた一定時限内(この具体例では商品広告を見てから15日以内)に、消費者Aが見た商品広告の商品(※※オーケストラのコンサートチケット)が、購入者Aにより購入されたことが確認できた場合には、図5に示す如く、その情報を成功報酬データベース34に入力する。この時限は、商品毎に又はその他の要因、例えば季節等により、広告主と店舗との協議の上、適宜設定又は変更可能にしてもよい。図4において、点線で囲われた部分は、広告を見てから15日以内に購入されているため広告効果があったものと判断される。
【0021】
店舗20は、この成功報酬データベース34の情報に基づき(通常の広告費の他に)成功報酬として手数料を受け取る。尚、全ての履歴は、本部30の管理サーバ31内又はそれに接続される各種データベース32〜34に記録されている。消費者23がチェーンの他店舗、例えば店舗20Bで購入した場合でも、決済端末22Bおよびストアコンピュータ21Bを介して広告情報および購入履歴情報が本部30の管理サーバ31に送られるため、履歴情報を一元的に管理可能である。
【0022】
次に、図6は、上述した本発明による広告配信装置10の詳細構成を示す機能ブロック図である。決済端末(POS端末)22は、顧客データ入力部61、商品情報入力部62、顧客購入履歴部63、広告データ記憶部64、日時時間部65、表示部66および送信部67を含んでいる。ストアコンピュータ21は、送信部71、広告データ記憶部72、顧客購入履歴部73、日時時間部74および送信部75を含んでいる。また、本部30には、管理サーバ(又はホストサーバ)31、広告履歴データベース32、購入履歴データベース33、成功報酬データベース34、広告データベース35、日時時間部36および送信部37を有する。
【0023】
ここで、各機能部の主要機能を説明する。顧客データ入力部61は、顧客である消費者23の保有するポイントカード等の本人を特定するデータを光学、電気又は磁気的読取手段により読み取り、顧客購入履歴部63に入力する。商品情報入力部62は、各商品に貼付されたバーコード又はICチップ等の商品情報、例えば商品名、重量、価格その他の情報を読み取り、顧客購入履歴部63に入力する。顧客購入履歴部63は、顧客データ入力部61および商品情報入力部62から入力されるデータを、日時時間部65から読み込んだ正確な日時(消費者23が決済端末22で購入した商品の決済処理している日時)情報および広告データ記憶部64からの広告データと共に記憶保存する。広告データ記憶部64は、顧客データ入力部61および商品情報入力部62から顧客購入履歴部63へのデータ入力時に決済端末22に広告画面に表示されていた商品広告データを顧客購入履歴部63に入力する。日時時間部65は、ストアコンピュータ21の日時時間部74の管理下で、正確な日時を保持し、顧客購入履歴部63の要求に基づきその情報を送信する。表示部66は、本部30の広告データベース35から配信される商品広告と共に決済端末22の決済データ、即ち顧客が購入した商品情報、合計金額、顧客から受け取った金額および釣り銭等を表示する。送信部67は、決済端末22とストアコンピュータ21間のデータの送受信を行なう。
【0024】
次に、ストアコンピュータ21の送信部71は、上述した決済端末22の送信部67との間でデータ等の送受信を行なう。一方、送信部75は、本部30の送信部37との間でデータ等の送受信を行なう。広告データ記憶部72は、本部30の広告データベース35から管理サーバ31等を介して配信される広告データのうち上述した成功報酬の支払対象となる有効期限内の広告データを収納又は記憶保存する。顧客購入履歴部73は、顧客が購入した商品の履歴データを記憶保存する。日時時間部74は、本部30の日時時間部36の管理下で日時情報を管理する。
【0025】
本部30の大部分の機能部は、実質的に図1を参照して上述したので、重複説明は省略する。広告データベース35は、広告主から依頼された商品広告の情報(画像、音声、データ等)が記憶保存する。そして、管理サーバ31の制御下で、送信部37を介して、ストアコンピュータ21および決済端末22へ配信表示される。日時時間部36は、日時情報を管理する。
【0026】
図6に示す広告配信装置10において、広告データベース35に記憶保存されている商品広告データのうち、管理サーバ31の管理下で又は決済端末22からの要求により実際に決済端末22の表示部66に配信表示された商品広告データを、その配信時間と共に広告履歴データベース32に記憶保存する。また、顧客が購入した商品の履歴を、その日時情報と共に購入履歴データベース33に記憶保存する。そして、購入履歴データベース33の購入商品のうち、各顧客の購入時における商品広告から予め決められた時限又は期限内に購入された商品データを顧客毎に纏めて成功報酬データベース34に記憶保存する。この成功報酬データベース34のデータに基づいて、広告手数料を計算して広告主に請求し、店舗20に支払う。
【0027】
尚、配信される商品広告に対する成功報酬は、購入された1商品当たりの成功報酬を一定とする固定報酬、合計購入金額に応じて1商品当たりの成功報酬を変える累進報酬又はその他の方法で決定してもよい。また、斯かる広告配信方法は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体にプログラムとして記録することにより、種々の店舗のコンピュータにインストールして利用することが可能である。
【0028】
以上、本発明の好適実施例の構成および動作を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明による広告配信装置の好適実施例のシステム構成図である。
【図2】図1中の決済端末に配信表示された広告画面の具体例である。
【図3】図1中の広告履歴データベースの具体例である。
【図4】図1中の購入履歴データベースの具体例である。
【図5】図1中の成功報酬データベースの具体例である。
【図6】本発明による広告配信装置の詳細構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0030】
10 広告配信装置
20 店舗
21 ストアコンピュータ
22 決済端末(POS端末)
23 消費者(顧客)
30 本部
31 管理サーバ
32〜35 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小売店等の店舗に設置された決済端末での顧客の決済処理中に、管理サーバから前記決済端末の表示画面に広告主の商品広告を配信表示して販売促進する広告配信装置において、
前記店舗は前記商品広告の効果判定手段と、該効果判定手段に基づいて前記広告主から前記商品広告の成功報酬として手数料を徴収する手数料計算手段とを備えることを特徴とする広告配信装置。
【請求項2】
前記手数料計算手段は、それぞれ前記管理サーバに接続され前記商品広告を行なった履歴データを保存する広告履歴データベース、前記顧客の商品購入データを保存する購入履歴データベースおよび前記商品広告の成功報酬データを保存する成功報酬データベースを含むことを特徴とする請求項1に記載の広告配信装置。
【請求項3】
前記決済端末は複数の店舗に設けられ、それぞれのコンピュータを介して本部に設けられた前記管理サーバに通信回線を介して接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の広告配信装置。
【請求項4】
前記各顧客は、本人を特定するためのポイントカード、クレジットカード等のカードを保有し、前記決済端末での決済時に本人を特定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の広告配信装置。
【請求項5】
各種商品を顧客に販売する小売店等の店舗に設置された決済端末の表示画面に顧客が読み取り可能に広告主の商品広告を配信表示して販売促進する広告配信方法において、
前記商品広告が成功したか否かを顧客毎に判断することと、前記商品広告が成功したと判断される顧客の購入データを求めることと、該購入データに基づき前記広告主が前記店舗に支払う成功報酬を求めることとよりなることを特徴とする広告配信方法。
【請求項6】
前記商品広告が成功したか否かの判断は、各顧客の前記決済端末による決済処理時に前記決済端末に商品広告が表示されてから予め決められた期間内に前記商品広告された商品が前記顧客に購入されたか否かにより行なうことを特徴とする請求項5に記載の広告配信方法。
【請求項7】
前記予め決められた期間は、前記広告主と前記店舗とにより商品毎に設定されることを特徴とする請求項6に記載の広告配信方法。
【請求項8】
前記顧客の特定は、前記顧客が保持するポイントカード、クレジットカード等のカードを用いて前記決済端末により行なうことを特徴とする請求項5、6又は7に記載の広告配信方法。
【請求項9】
顧客の個人情報を取得して、該個人情報に応じた適切な商品広告を前記決済端末に表示することを特徴とする請求項5、6、7又は8に記載の広告配信方法。
【請求項10】
請求項5乃至9の何れかに記載の広告配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−146782(P2006−146782A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−338993(P2004−338993)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】