説明

床用化粧材

【課題】凹みなどが付き難く、化粧シートの巻き取り適性に優れ、かつ色調の調整が容易であり、かつ耐キャスター性、耐衝撃性などもあり、容易に製造可能で加工適性も優れた床用化粧材を提供すること。
【解決手段】木質系基材1上に熱可塑性樹脂化粧シート4を積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートとの間に、液晶性ポリマー樹脂の単層又は複層の、厚み20〜200μmの熱可塑性樹脂中間層あるいは熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部の液晶性ポリマーを分散させた混合物からなる、厚み20〜200μmの熱可塑性樹脂中間層3を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、店舗、事務所、体育館など用いられる床用化粧材に関する。更に詳しくは、耐衝撃性、耐キャスター性、寸法安定性、化粧シートの巻き取り適性、凹みなどの表面強度に優れた床用化粧材に関する。
【背景技術】
【0002】
木質系基材からなる板張り様の床用化粧材としては、合板に突き板を貼り、木工機械にて溝加工して、溝部を着色した後紫外線硬化型塗料を塗布し硬化させたものが知られている。しかしながら、突き板が天然木のため、色がばらついたり、壁や天井、家具との色調の調和が困難であった。
【0003】
また、木質系基材の表面に凹状溝を設け、凹状溝に導管着色合成樹脂塗料を塗布し、凹状溝以外の塗料を除去した後、木目柄導管凹部を形成し、凹状溝以外の木質系基材表面に透明合成樹脂塗料を塗布する方法が知られている(特許文献1)。しかしながら、木質系基材と合成樹脂塗料からなる構成のため、キャスター付き椅子による傷付き耐性いわゆる耐キャスター性を出すことが困難であった。また、一度凹みが出来ると復元しにくいといった問題があった。
【0004】
また、木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層した床用化粧材も知られている。しかしながら、熱可塑性樹脂化粧シートが厚すぎると、ウエーブ状(巻き状態)で巻き取りにくく、木質系基材との連続ラミネート時にライン上でシートカットが困難なものとなる。よって生産性が上がらないため、熱可塑性樹脂化粧シートと木質系基材とをラミネートする際には、予め木質系基材と同等の大きさにカットした熱可塑性樹脂化粧シートを準備して、枚葉方式で、1枚1枚積層するなどの方法をとらなければならなかった(特許文献2)。また、液晶性ポリマーに関する製造方法は知られていたが、床用用途のシート状態では、知られていなかった(特許文献3)。
【特許文献1】特開昭52−76409号公報
【特許文献2】特開2004−17590号公報
【特許文献3】特許第2537534号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、凹みなどが付き難く、化粧シートの巻き取り適性に優れ、かつ色調の調整が容易であり、かつ耐キャスター性、耐衝撃性などもあり、容易に製造可能で加工適性も優れた床用化粧材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はこの課題を解決するものであり即ち請求項1記載の発明は、木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートとの間に液晶性ポリマー樹脂の単層又は複層の、厚み20〜200μmの熱可塑性樹脂中間層を設けたことを特徴とする床用化粧材である。
【0007】
またその請求項2記載の発明は、木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートとの間に、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部の液晶性ポリマーを分散させた混合物からなる、厚み20〜200μmの熱可塑性樹脂中間層を設けたことを特徴とする床用化粧材である。
【発明の効果】
【0008】
本発明はその請求項1に記載の発明により、木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートとの間に、液晶性ポリマーからなる熱可塑性樹脂中間層を設けたことにより、表面強度が増すため衝撃を受けても凹みにくいという効果を奏する。また、夏場などで室温が上がったり西日が当たって床材の表面温度があがっても寸法変化しにくいという効果を奏する。且つ化粧シート製造時に容易に巻き取ることができるのでロール−ツー−ロールでの生産が容易になるという効果を奏する。
【0009】
本発明はその請求項2に記載の発明により、木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートとの間に、液晶性ポリマーを分散させた混合物からなる熱可塑性樹脂中間層を設けたことにより強度の向上の効果がある。また、液晶性ポリマーを熱可塑性樹脂に分散するため、衝撃試験時に液晶性ポリマーを熱可塑性樹脂の界面剥離が起こるために破壊のエネルギーが吸収されて、表面強度が増すため衝撃を受けても凹みにくいという効果を奏する。また、夏場などで室温が上がったり西日が当たって床材の表面温度があがっても寸法変化しにくいという効果を奏する。且つ化粧シート製造時に容易に巻き取ることができるのでロール−ツー−ロールでの生産が容易になるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の床用化粧材の断面の構造を示す。木質系基材1の上に適宜設ける接着剤層2を介して熱可塑性樹脂中間層3を設け、熱可塑性樹脂化粧シート4を設けてなる。更に適宜表面保護層5、透明熱可塑性樹脂層6、U字溝10、V字溝11等を設けてもよい。
【0011】
本発明における木質系基材1としては、南洋材合板、パーティクルボード、中密度繊維板、日本農林規格に規定される普通合板が使用可能である。また、木紛添加オレフィン系樹脂からなる基材も使用可能である。厚みは3〜25mm程度が好適である。
【0012】
適宜設ける接着剤層2に用いる接着剤としては、公知の2液のウレタン変性ビニル樹脂からなる水性接着剤や1液酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤等が使用可能である。また熱可塑性樹脂ホットメルト接着剤も使用可能である。塗布量は、乾燥後の重さが3〜20g/m程度が接着性の観点から好適である。
【0013】
本発明における熱可塑性樹脂中間層3としては、液晶性ポリマー樹脂の単層又は複層、あるいは熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部の液晶性ポリマーを分散させた混合物からなるものを用いる。
【0014】
液晶性ポリマー(Liquid Crystalline Polymer)とは、成形基材のMD方向(フィルムの面に平行で且つフィルム製膜方向に沿った方向)に配向してなり、分子が剛直なため溶融状態でも分子配向が有り、光学的に異方性を示すものであり、また、低せん断応力により流れ方向に分子鎖が著しく配向する挙動を示し、一般にサーモトロピック液晶型(溶融液晶型)ポリマーと呼ばれるものである。
【0015】
本発明における液晶性ポリマーとしては、パラヒドロキシ安息香酸とポリエチレンテレフタレートとの共重合体からなるポリエステルが好適に用いられる。その他、パラヒドロキシ安息香酸とフタル酸とビフェノールの3種の化合物からそれぞれ誘導される繰返し単位を有するポリエステル、パラヒドロキシ安息香酸とヒドロキシナフタル酸の2種の化合物からそれぞれ誘導される繰返し単位を有するポリエステル、パラヒドロキシ安息香酸とフタル酸とポリエチレンテレフタレートの3種の化合物からそれぞれ誘導される繰返し単位を有するポリエステルなどが挙げられる。
【0016】
熱可塑性樹脂中間層3におけるその他の成分としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はその鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂等のスチレン系樹脂、セルロースアセテート、ニトロセルロース等の繊維素誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩素系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂等、またはこれらから選ばれる2種または3種以上の共重合体や混合物、複合体、積層体等を使用することができる。
【0017】
熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部の液晶性ポリマーを分散してなる場合の熱可塑性樹脂と液晶ポリマーの混合については、特に方法は問わないが、混合容器自体が回転したり攪拌翼(パドルやリボン)などの回転によって混合する対流混合、バンバリーミキサーによって混煉し、ペレサイダーでペレット化する方法や、2軸押出混煉機によって混合、ペレット化する方法などが一般的である。この液晶性ポリマーを分散する場合に用いる熱可塑性樹脂としては、前記液晶性ポリマーの層とした場合の、熱可塑性樹脂中間層3におけるその他の成分としてあげたものと同様のものが使用可能である。
【0018】
本発明における熱可塑性樹脂中間層3の厚みは前記いずれの場合においても20〜200μmとする。この範囲とすることで耐衝撃性、表面強度、寸法安定性、化粧シートとしての巻き取り適性の各項目のバランスが取れるものとなる。
【0019】
本発明における熱可塑性樹脂化粧シート4としては、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などからなる単層あるいは複数の層からなるものが好適に用いられる。特には下層に着色熱可塑性樹脂層を設け、絵柄層(図示せず)を設けてから上面に透明熱可塑性樹脂層6を設ける方法が挙げられる。熱可塑性樹脂化粧シート4の厚みは、耐キャスター性、耐衝撃性、耐傷付き性、ハンドリング性、刃物摩滅度などを考慮すると、50〜200μmが望ましい。絵柄層としては、公知の不透明な無機、有機顔料からなる2液のウレタン系樹脂バインダー、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂共重合体等からなるグラビアインキが使用可能である。
【0020】
また表面保護層5として、すべり性を考慮して公知の紫外線吸収剤、光安定剤、ガラスビーズなどが添加された紫外線硬化型樹脂や2液ウレタン樹脂を塗布量6〜15g/m塗布しても良い。この場合、耐衝撃性試験、耐キャスター性試験の復元性を考慮にいれておいて、表面硬度を調節することが望ましい。
【0021】
また、熱可塑性樹脂化粧シート4に金属ロールなどからなるエンボス版を押し当てて、U字溝10、V字溝11等を施してもよい。凹部の溝部を着色をする場合、凹部着色インキ層は、公知の不透明な無機、有機顔料からなる1液、又は2液のウレタン系樹脂バインダーからなるグラビアインキが使用可能である。
【実施例1】
【0022】
熱可塑性樹脂化粧シート4として、厚さ70μmの着色ポリプロピレンフィルム(リケンテクノス(株)製「リベスターTPO」)の片面に、グラビアインキ(東洋インキ製造(株)製「ラミスター」)で木目柄をグラビア印刷機により印刷した。その後、印刷を施した面とは逆の面にシリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア塗工した。前記印刷を施した面上に、アンカー剤としてポリエステルポリオールと硬化剤としてイソホロンジイソシアネートの2液ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の塗布量が10g/mになるように塗工した。
【0023】
透明熱可塑性樹脂層6として、ホモポリプロピレン50部、ランダムポリプロピレン50部の混合物に紫外線吸収剤0.5部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5部、熱安定剤0.2部を添加してマレイン酸変成したポリプロピレン系樹脂を乾燥後の厚みが80μmとなるようにし、さらに同時にその上に接着性樹脂を乾燥後の厚みが10μmとなるようにして、オゾンガスを吹き付けながら、前記熱可塑性樹脂化粧シート4のアンカー剤を塗工した面に、接着性樹脂を間にして、共押出しラミネートした。押出ラミネートと同時に透明熱可塑性樹脂層6側のエンボスロールにより、透明熱可塑性樹脂層側の表面にU字溝部10を付与した。
【0024】
前記透明熱可塑性樹脂層6の表面に、乾燥後の厚みが1g/mとなるように2液ウレタン樹脂からなるリコート層を設けた後、表面保護層5として、ウレタンアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl4858」)100部とペンタエリスリトールテトラアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「PETA−K」)20部、ベンゾフェノン系光開始剤(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl BZO」)0.5部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5部、ガラスビーズ2部を添加した紫外線硬化型樹脂を厚さ5μmとなるように塗布し、メタルハライドランプによる紫外線照射により硬化させた。
【0025】
液晶性ポリマーとして、パラアセトオキシ安息香酸とポリエチレンテレフタレート(繰り返し分子量192)をモル比4:6(重量比2kg:3kg)で窒素ガスを流しながら275℃で40分加熱し、パラヒドロキシ安息香酸を4.9kg添加したあと、30分275℃で1時間30分加熱し、共重合させて得た。
【0026】
熱可塑性樹脂中間層3として、前記熱可塑性樹脂化粧シート4の裏面に2液ウレタン樹脂接着剤(東洋モートン(株)製「TM−593」)を乾燥後の塗布量が10g/mになるように塗工した後、前記液晶性ポリマーを2軸押出混煉機によって80μmに押し出してラミネートした。
以上の工程を全て1ライン上で行ったが、ロールから巻き出し、ロールに巻き取る工程を問題なく行うことができた。
【0027】
木質系基材1として厚み12mmのラワン合板を用い、この表面に接着剤層2として2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンドBA−10L」と「リカボンドBA−11B」を100:5で混合)をウエット状態で100g/mに塗工したあと、前記熱可塑性樹脂化粧シート4の熱可塑性樹脂中間層3側をラミネータにて貼り合わせ、12時間養生し、本発明の床用化粧材を得た。
【実施例2】
【0028】
熱可塑性樹脂中間層3として、ポリプロピレン樹脂((株)プライムポリマー製J−3003GV)100重量部と、実施例1記載の液晶性ポリマー8重量部とを、2軸押出混煉機によって混合(シリンダー温度290℃)し、ペレット化し、押し出し機を用いてシリンダー温度290℃にて80μmに押し出したものを用いた以外は、実施例1と同様にして、床用化粧材を得た。
【0029】
<比較例1>
熱可塑性樹脂中間層3としてポリエチレン樹脂を用いた以外は実施例1と同様にして、床用化粧材を得た。
【0030】
<比較例2>
熱可塑性樹脂中間層3の厚みを0.40mmとした以外は実施例1と同様にして、床用化粧材を得た。
【0031】
<比較例3>
熱可塑性樹脂中間層3の厚みを0.03mmとした以外は実施例1と同様にして、床用化粧材を得た。
【0032】
<性能評価>
耐キャスター性試験として、ポリカーボネート製のダブルキャスター(直径40mm、1輪の幅9mm、2輪間の幅18mm)に25kgの重りで荷重をかけ(約245N)、1万回(1ストローク20cm以上、5千往復)、キャスターを速度20cm/秒で床用化粧材上で動かした。その後の痕について観察した。
【0033】
耐衝撃性試験として、本来は、塗膜の評価法である、デュポン式落球試験(JIS K5400)に準拠して試験を行った。ただし、評価方法としては、高さ300mmから重りを落下させて、床材の凹み量の測定を行った。
【0034】
実施例1〜2及び比較例1〜3で得た床用化粧材において評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、住宅、店舗、事務所、体育館など用いられる床用化粧材に関する。更に詳しくは、耐衝撃性、耐キャスター性、寸法安定性、化粧シートの巻き取り適性、凹みなどの表面強度に優れた床用化粧材に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の床用化粧材の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1…木質系基材
2…接着剤層
3…熱可塑性樹脂中間層
4…熱可塑性樹脂化粧シート
5…表面保護層
6…透明熱可塑性樹脂層
10…U字溝
11…V字溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートとの間に液晶性ポリマー樹脂の単層又は複層の、厚み20〜200μmの熱可塑性樹脂中間層を設けたことを特徴とする床用化粧材。
【請求項2】
木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートとの間に、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部の液晶性ポリマーを分散させた混合物からなる、厚み20〜200μmの熱可塑性樹脂中間層を設けたことを特徴とする床用化粧材。




【図1】
image rotate


【公開番号】特開2009−90586(P2009−90586A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−264919(P2007−264919)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【出願人】(593173840)株式会社トッパン・コスモ (243)
【Fターム(参考)】