説明

店舗システム及び取引方法

【課題】販売やレンタルを効率的に行う事ができる店舗システムを提供する。
【解決手段】 携帯端末19は、商品16に表示されている商品ID17を読み取って、利用者IDと共に課金用のサーバ装置に送信する。サーバ装置は、受信情報に基づいて、課金処理を実行し、課金処理が終了した商品の商品IDを店舗9の出口12に設置されたゲート装置13に通知する。ゲート装置13の近傍には、商品IDを読み取る読取装置14が配置されており、利用者は、各商品の商品IDを読み取らせる。読取装置14は、読み取った商品IDをゲート装置13に送信する。ゲート装置13は、読取装置14から通知された商品IDが、課金サーバから課金済みとして予め通知されている場合に、ゲートを開いて利用者の通過を許容する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品(サービスを含む)の購入・レンタルなどの手続きを顧客自らが行うことが可能な店舗システム及び取引方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般の店舗では、顧客は商品を選択し、レジカウンタで料金を支払って、商品を購入或いはレンタルしている。
このように、伝統的な店舗システムでは、レジカウンタでレジ担当者が待機し、会計しなければならず、人手を確保する必要がある。
また、利用客としても、レジカウンタで並んで集計・支払いなどをしなければならず、時間がかかると共に煩雑である。
【0003】
従来より、レジ担当者、顧客、それぞれの負担を軽減するために種々の工夫がなされている。例えば、特許文献1には、レンタル店における店舗及び利用者の負担を軽減し、利便性を向上するシステムが開示されている。しかし、この技術は、従来の店舗が有する上述の基本的な課題を解決できるものではない。
【0004】
一方、店舗を所有する負担及び店舗に出向く負担を抑えるため、通信販売やインターネットショッピングなども行われている。しかし、これらの手法は、顧客が商品を手に取って確認できないという課題がある。
【特許文献1】特開2000−268099号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、より利用しやすい店舗システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る店舗システムは、
課金手段と、読取手段と、ゲート手段と、を備え、
前記課金手段は、端末手段から送信されてきた商品の識別情報と利用者の識別情報とに基づいて、課金処理を実行する処理手段と、課金処理が終了した商品の識別情報を前記ゲート手段に通知する通知手段と、を備え
読取手段は、商品の識別情報を読み取って、ゲート手段に送信し、
ゲート手段は、前記読取手段から通知された識別情報が、前記課金手段から課金済みとして通知されている場合に、利用者の通過を許容する、
ことを特徴とする店舗システム。
【0007】
このような構成によれば、利用者(例えば、購入者或いは借り出し者)が、希望する商品(サービスを含む)の識別情報を端末手段で読み取ると、商品及び利用者の識別情報が課金手段に送信され、自動的に課金処理が行われ、ゲート手段に通知される。課金手段により課金が終了した後、利用者が読取手段で、商品の識別情報を読み取ることで、ゲート手段が通過可能となる。
【0008】
例えば、前記ゲート手段は、商品が展示された店舗の退出口近傍に配置され、前記読取手段は、店舗内の前記ゲート手段の近傍に配置されており、前記課金手段は、通信ネットワークを介して前記端末手段からの情報を受信し、通信ネットワークを介して前記ゲート手段に情報を送信する。
【0009】
例えば、前記端末手段は、商品の識別情報を読み取る読取機能と無線通信機能とを備え、前記読取機能により識別情報を読み取って、前記無線通信機能により、読み取った識別情報を前記課金手段宛に送信する携帯端末から構成される。
【0010】
例えば、前記識別情報は、商品の表面にコード化されて表示されており、前記端末手段は、商品に表示されている識別情報を読み取って、前記課金手段に送信し、前記読取手段は、前記商品に表示されている識別情報を読み取って、ゲート手段に通知する。
【0011】
例えば、前記識別情報は、商品に付加された記録媒体に記憶されており、前記端末手段は、前記記憶媒体と交信して、識別情報を読み出して前記課金手段に送信し、前記読取手段は、前記商品に付加された記憶媒体に記憶されている識別情報を読み出してゲート手段に通知する。
【0012】
例えば、前記ゲート手段は、開閉装置を備え、前記読取手段から通知された識別情報が、前記課金手段より課金処理済の商品の識別情報として予め通知されている場合に、開閉装置を開いて通行可能とし、利用者の退出を可能とする。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る取引方法は、
商品の識別情報を読み取って、利用者の識別情報と共に通信を介して送信し、
通信を介して送信されてきた商品の識別情報と利用者の識別情報とを受信し、受信した情報に基づいて、課金処理を実行し、
退出確認用装置により商品の識別情報を読み取り、読み取った識別情報で特定される商品が、課金処理済である場合に、退出可能に制御する、
ことを特徴とする。
【0014】
この発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ又はコンピュータ群に、
商品の識別情報を読み取って、利用者の識別情報と共に送信し、
送信されてきた商品の識別情報と利用者の識別情報とを受信し、受信した情報に基づいて、課金処理を実行し、
退出確認用装置により商品の識別情報を読み取り、読み取った識別情報で特定される商品が、課金処理済である場合に、退出可能に制御する、
処理を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、商品の識別情報を読み取って送信すると、自動的に課金処理が実行される。従って、課金処理が正常に終了しない等の特段の事情が発生しなければ、利用者はレジカウンタ等で会計処理等を行う必要がない。また、課金処理済であれば、商品の識別情報を読み取ることで、退出可能となる。従って、ほとんどの操作処理を利用者自身で行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明に係る店舗システム及び取引システムの一実施形態について図面を参照して説明する。なお、この実施形態の店舗システムは、レンタルショップにおいて、貸し出し処理と決済処理とを自動的に実行するシステムである。
【0017】
まず、本実施形態の店舗システムと、この店舗システムを用いた取引(商品のレンタル等)の手順について説明する。
本実施形態の店舗9は、図1の見取り図に示すように、入口11と出口12とを備え、出口12には、ゲート装置13が配置され、ゲート装置13の近傍にバーコードリーダ14が配置されている。
【0018】
店舗9内のフロア15には、商品棚(図示せず)が配置され、商品16が展示・配置されている。各商品16には、図2に拡大図で示すように、商品識別情報(商品ID)を表すバーコード17と共鳴タグ(所謂万引き防止タグ)171が付されている。
【0019】
店舗9で商品を購入或いはレンタルする場合には、事前登録が必要となる。
【0020】
登録後、入店した利用者18は、所望の商品16に貼付されたバーコード17を携帯端末(携帯電話等)19を操作して読み取る。携帯端末19は、読み取ったバーコード17をデコードして商品IDを復号化し、図示せぬ課金システムに送信する。課金システムは、事前登録されている利用者情報及び受信した商品IDを用いて、クレジットカード、デビットカード、デポジットからの引き落とし等の任意の形態で、課金処理を行う。課金システムは、課金処理が終了(成功して終了)した場合に、商品IDをゲート装置13に送信する。この段階で、会計は終了する。
【0021】
利用者18は、店舗9を退出する際には、課金処理済の商品16のバーコード17をバーコードリーダ14に読み取らせる。バーコードリーダ14は、読み取ったバーコード17をデコードして、商品IDを復号化し、ゲート装置13に通知する。ゲート装置13は、バーコードリーダ14から通知された商品IDが課金システムから課金処理済みとして通知されている場合に、共鳴装置135を一次停止させて、ゲートを開き、利用者18の退出を可能とする。利用者18は、開いたゲートを通って退出する。
【0022】
一方、課金処理が終了していない(課金できなかった場合を含む)商品16のバーコード17をバーコードリーダ14で読み取ったとしても、その商品IDが事前にゲート装置13に通知されていないため、ゲートが開かず、退出することはできない。また、無理に退出しようとすると、共鳴装置135が鳴動し、不正退出を報知する。
【0023】
次に、上述の店舗システムを構成するデータ処理システムについて図3を参照して説明する。
【0024】
図3に示すように、本実施形態に係る店舗システム10は、店舗内LAN21で相互に接続された店舗サーバ22と、ゲート装置13と、バーコードリーダ14と、を備える。
【0025】
店舗サーバ22は、インターネット23と、クレジットカードシステム24、デビットカードシステム25等と接続されている。
また、インターネット23は、ゲートウエイ26を介して携帯電話網27に接続されている。
【0026】
図4に示すように、携帯端末19は、制御部190と、通信部191、カメラモジュール192と、記憶部193と、表示部194と、操作部195と、通話処理部196と、から構成される。
【0027】
制御部190は例えば演算処理等を行うCPU、基本的動作プログラムを格納するROM (Read Only Memory)、ワーキングメモリとして機能するRAM (Random Access Memory)等を有する。
【0028】
通信部191は制御部190の制御に従って、携帯電話網27の基地局と通信し、音声通話とデータ通信を可能とする。
【0029】
カメラモジュール192は、撮像装置から構成され、画像データを制御部190に供給する。カメラモジュール192は、バーコード17を読み取るための光学読取装置として機能する。
【0030】
記憶部193は例えばフラッシュメモリ等から構成され、バーコード17を読み取って店舗サーバ22に送信登録する登録処理を実行するための動作プログラム、利用者ID、ユーザ認証用の認証情報等を格納する。
【0031】
表示部194は液晶ディスプレイ(LCD)装置等から構成され、任意の画像、例えば、操作画面を表示する。
【0032】
操作部195は、利用者18が携帯端末19に情報を入力するときに使用する。
【0033】
通話処理部196は、マイク、スピーカ等を備え、音声通話を可能とする。
【0034】
図3に示す店舗サーバ22は、課金処理を含むレンタル処理を実行するものであり、図5に示すように、制御部221と、記憶部222と、通信部223と、入力部224と、表示部225とを備える。
【0035】
制御部221はCPU、基本的動作プログラムを格納するROM (Read Only Memory)、ワーキングメモリとして機能するRAM (Random Access Memory)等を備え、全体を制御する。
【0036】
記憶部222は、課金処理を実行するための動作プログラムと、図6に示す利用者情報テーブル301と、図7に示す商品情報テーブル302と、図8に示す利用者別貸出情報テーブル303を記憶する。
【0037】
利用者情報テーブル301は、図6に示すように、店舗システム10の利用を認められた者(登録者)に関する情報を登録したテーブルであり、利用者毎に、利用者ID、認証情報、利用者情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス等)、決済情報(決済の手法(クレジットカード、デビットカード、デポジット等の別)、会社名、カード番号・口座番号等の情報)、履歴情報等の情報を格納する。
【0038】
商品情報テーブル302は、図7に示すように、店舗9に貸し出し用に用意されている商品(例えば、ディスク,書籍、等)の商品ID、属性情報(商品名等)、ステータスフラグ、貸し出し開始日、価格、決済情報(決済のステータス情報)、その他の情報を格納する。
【0039】
利用者別貸出情報テーブル303は、図8に示すように、利用者別に、利用者ID、利用者情報、現在レンタルしている商品の商品ID、貸し出し日、課金情報(価格、決済情報)、その他の情報を格納する。
【0040】
図5に示す通信部223は、店舗内LAN21を介して、ゲート装置13に接続され、インターネット23とゲートウエイ26と携帯電話網27とを介して携帯端末19に接続され、クレジットカードシステム24及びデビットカードシステム25と接続されており、これらと通信を行う。
【0041】
入力部224は任意のデータを入力する。
【0042】
表示部225は任意のディスプレイ装置から構成され、任意の画像、例えば、操作画面を表示する。
【0043】
図3に示すゲート装置13は、図9に示すように、制御部131と、記憶部132と、通信部133と、開閉機構134と、共鳴装置135と、プリンタ136とを備える。
【0044】
制御部131はCPU、基本的動作プログラムを格納するROM (Read Only Memory)、ワーキングメモリとして機能するRAM (Random Access Memory)等を備え、全体を制御する。
【0045】
記憶部132は、ゲートを開閉するための動作プログラムと、開閉制御テーブル304を記憶する。
【0046】
開閉制御テーブル304は、図10に示すように、店舗サーバ22より通知された課金処理済の商品の商品IDとその商品をレンタルした利用者の利用者IDとを、利用者IDでソートして、対応付けて記憶する。
【0047】
図9に示す通信部133は、店舗内LAN21を介して、店舗サーバ22及びバーコードリーダ14と通信を行う。
【0048】
開閉機構134は、制御部131の制御に従って、羽部材を駆動して、出口12を開閉する。
【0049】
共鳴装置135は、近傍に位置する共鳴タグ171と共鳴して鳴動する。
プリンタ136は、レシートを印刷する。
【0050】
図1に示すバーコードリーダ14は、ゲート装置13(出口12)の近傍に設置され、商品16が投入され、投入された商品16に表示されたバーコード17を読み取ってデコードして商品IDを復号化し、店舗内LAN21を介してゲート装置13に送信する。バーコードリーダ14は、図11に示すように、制御部141と、記憶部142と、読取部143と、通信部144と、表示部145と、操作部146と、商品処理部147を備える。
【0051】
商品処理部147は商品投入口を有す。利用者18は、商品投入口から、レンタルしたい商品を投入する。商品処理部147は、投入された商品16のバーコード17を、読取部143で読み取り可能な状態とし、また、共鳴タグ171を処理する。
【0052】
読取部143は、商品16に表示されているバーコード17を光学的に読み取る。
制御部141は、読取部143が読み取ったバーコード17をデコードして、商品IDを復号化する。
通信部144は、制御部141が復号化した商品IDを店舗内LAN21を介して、ゲート装置13に送信する。
表示部145は、利用者へのメッセージ等を表示する。
操作部146は、タッチパネルなどから構成され、利用者の操作情報を入力する。
【0053】
次に、上記構成の店舗システム10の動作を説明する。
(事前登録)
この店舗9の利用を希望する者は、事前登録を行う。
事前登録は、店舗サーバ22の管理者が、入力部224を操作して行う。
登録された利用者には、ユニークな利用者IDと認証情報(パスワード等)を採番し、対応するレコードを利用者情報テーブル301に追加し、また、利用者別貸出情報テーブル303を作成する(この段階では、貸し出し実績に関する情報は無し)。
また、利用者IDと認証情報とを利用者に通知する。また、利用者IDをバーコード化し、このバーコードを印刷した会員証等を作成し、利用者に郵送する。
【0054】
利用者は、インターネット23上に配置された所定のサーバにアクセスし、或いは、店舗9等で、後述するレンタル処理を実行するための操作プログラムを携帯端末19にダウンロードし、記憶部193に格納する。また、通知された利用者IDと認証情報とを記憶部193に登録する。なお、利用者IDと認証情報の両方又は一方を利用者に選択させるようにしてもよい。
【0055】
また、店舗9に新たな商品16が追加される度に、商品IDが付与され、そのバーコード17が商品に付され、商品情報テーブル302に、該当するレコードが追加される。
【0056】
(利用者の処理)
初期登録終了後、利用者18は、店舗9に出かけ、入口11から入店して、フロア15の棚に陳列されている商品16を手に取って、レンタルしたい商品を探す。
レンタルしたい商品16が定まると、利用者18は、携帯端末19を操作して、操作プログラムを起動する。
操作プログラムの起動により、携帯端末19は、図12に示すレンタル処理を開始する。
【0057】
まず、制御部190は、カメラモジュール192を起動し、撮像画像を取り込み、表示部194にスルー画像を表示する。
利用者18は、操作部195を操作して、レンタルを希望する商品16のバーコード17を撮像する。
制御部190は、利用者18の操作に応答して、撮像されたバーコード17の画像データを取り込み(ステップS101)、デコードし、商品IDを復号化する(ステップS102)。
【0058】
続いて、制御部190は、読み取りが終了したか否かを問い合わせるメッセージを表示部194に表示する(ステップS103)。
【0059】
利用者は、読み取りが終了している場合には、「終了」を選択し、終了していなければ「継続」を選択する。
「継続」が選択された場合(ステップS104;継続)、処理は、ステップS101にリターンして、読み取り処理を継続する。
「終了」が選択された場合(ステップS104;終了)、一連の読取動作で読み取った全商品の商品IDと、記憶部193に予め記憶されているユーザID及び認証情報を、所定のアドレス(店舗サーバ22の受付窓口用のアドレス)に、通信部191から送信する(ステップS105)。
【0060】
送信した情報は、基地局、携帯電話網27、ゲートウエイ26、インターネット23を介して店舗サーバ22に送信される。
店舗サーバ22の通信部223は、この情報を受信し、受信した旨を、制御部221に通知する。
【0061】
制御部221は、通知に応答し、図13に示す新規登録処理を開始し、まず、ユーザID、認証情報、機器情報等の情報が、利用者情報テーブル301に登録してある情報に一致するか否かを判別することにより、認証処理を行う(ステップS201)。
【0062】
認証に失敗した場合(ステップS202;No)、今回の処理を終了する。
【0063】
一方、認証に成功した場合(ステップS202;Yes)、受信した情報を取り込み、記憶部222に一次的に格納する(ステップS203)。
制御部221は、取り込んだ商品IDと商品情報テーブル302に格納されている各商品の単価に基づいて、レンタル料を計算する(ステップS204)。
【0064】
続いて、制御部221は、利用者情報テーブル301を参照して、受信した利用者IDで特定される利用者の決済手法と決済機関とを判別する(ステップS205)。
【0065】
制御部221は、通信部223を介して、判別した決済機関に、決済処理を依頼する(ステップS206)。例えば、利用者が決済方法として、クレジッドカード、B社を指定していれば、B社の与信コンピュータ(または共同センタ)にCAFIS等を介して与信の可否を問い合わせる。また、利用者が決済方法として、デビットカード、C銀行を指定していれば、C銀行のデビット処理用コンピュータにアクセスし、引き落としを依頼する。各決済機関は、必要な処理を行い、決済処理の結果(クレジッドカードであれば、与信の可否、デビットカードであれば引き落としの可否)を示す決済結果情報を店舗サーバ22に返送する。
【0066】
店舗サーバ22の制御部221は、通信部223を介して、決済結果情報を受信する(ステップS207)。
【0067】
制御部221は、受信した決済結果情報を、携帯端末19に転送する(ステップS208)。
携帯端末19の制御部190は、この決済結果情報を受信する(図12ステップS106)。
制御部190は、受信した決済結果情報が決済の成功(クレジットカードの場合:与信可、デビットカードの場合:引き落とし成功)であれば、受信内容に従って、「レンタル処理が終了しました」などのメッセージを表示部194に表示する(ステップS107)。
【0068】
一方、受信した決済結果情報が決済の失敗(クレジットカードの場合:与信不可、デビットカードの場合:引き落とし不成功)であれば、制御部190は、「クレジッド決済ができませんでした」、「デビットカードでの引き落としができませんでした」などのメッセージを表示部194に表示する(ステップS107)。
【0069】
一方、店舗サーバ22の制御部221は、ステップS208で決済結果を携帯端末19に送信した後、決済結果を判別する(ステップS209)。
決済が成功であれば(ステップS209;Yes)、仮登録したレンタル情報に基づいて、利用者情報テーブル301の履歴情報、商品情報テーブル302のステータス、決済情報等、利用者別貸出情報テーブル303を更新する(ステップS210)。
【0070】
続いて、制御部221は、ゲート装置13に、新規貸出情報(利用者IDと商品ID)を通知する(ステップS211)。続いて、仮登録したレンタル情報を削除して(ステップS212)、今回の処理を終了する。
【0071】
一方、ステップS209で、決済不可と判別された場合には、仮登録したレンタル情報を削除して(ステップS212)、今回の処理を終了する。
【0072】
ゲート装置13の通信部133は、店舗サーバ22がステップS211で送信した新規貸出情報を店舗内LAN21を介して受信し、制御部131にその旨を通知する。
ゲート装置13の制御部131は、この通知に応答して、図14に示す新規貸出情報登録処理を開始し、まず、受信した新規貸出情報(利用者IDと商品ID)を開閉制御テーブル304に追加する(ステップS301)。
続いて、制御部131は、開閉制御テーブル304を利用者IDをキーにソートする(ステップS302)。これにより、各利用者18がレンタルした全商品を即座に特定可能となる。
以上で、制御部131は今回の処理を終了する。
【0073】
利用者18は、店舗9内で、レンタルしたい商品が見つかる毎に、或いは、まとめて、携帯端末19によるバーコード17の読み取り処理を行う。決済が成功して商品のレンタル処理が終了すると、レンタルした商品を持って、出口12に進む。
【0074】
出口12付近で、利用者18は、バーコードリーダ14の操作部146を操作して、レンタルした商品16のバーコード17を読み取る処理の開始を指示する。この操作に応答して、バーコードリーダ14は、図15に示す読取処理、即ち、利用者18がレンタルした商品16のバーコード17を読み取る処理を開始する。
【0075】
まず、制御部141は、利用者IDを読み取るため、表示部145に、「会員証に表示されているバーコードを読み取ってください」等のメッセージを表示する(ステップS401)。
指示に従って、利用者18が会員証をかざすと、読取部143は、制御部141の制御に従って、会員証に表示されている利用者IDを読み取る(ステップS402)。
【0076】
続いて、制御部141は、表示部145に、「レンタルした商品を順番に投入してください」等のメッセージを表示する(ステップS403)。
利用者18は、メッセージに従って、レンタルした商品16を、順次、商品処理部147の商品投入口に投入する。商品処理部147は、投入された商品16を、読取部143がバーコード17を読み取ることができるように処理する。読取部143は、制御部141の制御に従って、商品処理部147により処理された商品16のバーコード17を読み取り、制御部141に送信する(ステップS404)。制御部141は、読み取ったバーコードをデコードして、商品IDを復号化する(ステップS404)。
【0077】
利用者18は、レンタルした全商品16を商品処理部147への投入が終了すると、操作部146を操作して投入終了を指示する。
制御部141は、投入された全商品16のバーコード17の読み取りが終了すると(ステップS405;Yes)、復号した利用者IDと商品IDとをゲート装置13に送信する(ステップS406)。
【0078】
ゲート装置13の通信部133は、バーコードリーダ14がステップS406で送信した情報(利用者ID+商品ID)を店舗内LAN21を介して受信し、制御部131にその旨を通知する。
【0079】
ゲート装置13の制御部131は、この通知に応答して、図16に示す処理を開始し、利用者IDと商品IDの組を取り込む(ステップS501)。制御部131は、取り込んだ利用者IDと商品IDとの組が開閉制御テーブル304に登録されているか否かを判別する(ステップS502)。
【0080】
制御部131は、登録されていないと判別した場合(ステップS502;No)、その旨を、バーコードリーダ14に、通信部133を介して送信する(ステップS503)。一方、制御部131は、登録されていると判別した場合(ステップS502;Yes)、通知された商品IDが、その利用者IDについて、全レンタル商品の商品IDであるか否かを判別する(ステップS504)。
【0081】
全商品の商品IDではない場合(ステップS504;No)、制御部131は、バーコードリーダ14に、未処理の商品が存在する旨を通知する(ステップS505)。一方、全商品の商品IDであると判別した場合には、バーコードリーダ14に、読み取り完了を通知する(ステップS506)。
【0082】
バーコードリーダ14の制御部141は、ゲート装置13がステップS503,S505,或いはS506で送信した通知を通信部144を介して受信し(図15ステップS407)、通知内容に従って、表示部145に「先に、レンタル商品を登録・決済して下さい」、「商品が残っています」、「読み取りは終了しました。ゲートにお進み下さい。」等のメッセージを表示する(ステップS408)。
【0083】
商品が残っていると表示された場合、利用者は、残っている商品16を商品処理部147に投入し、改めて、投入の「終了」を指示する。
【0084】
バーコードリーダ14の制御部141は、先に読み取った商品IDと追加で読み取られた商品IDと利用者IDとを合わせて、ゲート装置13に送信する。
【0085】
ゲート装置13の制御部131はステップS504で、あるユーザについて、全レンタル商品の商品IDが読み取られたと判別すると、読み取り完了をバーコードリーダ14に通知する(ステップS506)。バーコードリーダ14は、この通知をステップS407(図15)で受信する。バーコードリーダ14の制御部141は、商品処理部147を制御して、投入された各商品16に付与されている共鳴タグ171を取り外す、或いは、共鳴タグ171内の情報(フラグ等)を書き換えて、鳴動しない設定とする(ステップS408)。その後、投入された商品16を返却する(ステップS408)。
【0086】
一方、ゲート装置13の制御部131は、ステップS506で読取完了を通知した後、プリンタ136を制御して、レシートを印刷させる(ステップS507)。レシートには、例えば、レンタル品のリストと、単価、貸し出し日、返却予定日などが記録されている。
【0087】
続いて、制御部131は、ゲートを開く(ステップS508)。利用者18は、バーコードリーダ14の商品処理部147から返却された商品16を持って、ゲート装置13を通って、出口12から退出する。このとき、商品16から共鳴タグ171が取り外されている(又は、鳴動しないように設定されている)ため、共鳴装置が鳴動することはない。
【0088】
続いて、制御部131は、ゲートを閉じる(ステップS509)。
【0089】
なお、商品16がこの店舗9に返却されると、担当者は、店舗サーバ22の入力部224を操作して、各テーブルを更新し、必要に応じて、延滞金の決済処理を行う。
また、共鳴タグ171を返却された商品16に取り付け、或いは、共鳴タグ171を動作可能な状態に設定を書き換える。
【0090】
なお、商品返却用のバーコードリーダを配置し、レンタル時と同様の処理で、返却対象商品のバーコードと利用者IDとを読み取って、処理を行うようにしてもよい。
【0091】
以上説明したように、この実施の形態に係る店舗システム10によれば、利用者は商品を手にして選択し、セルフサービスで商品をレンタルすることが可能となる。
【0092】
この発明は、上記実施の形態に限定されない。例えば、上記実施の形態では、商品をレンタルするレンタル店に発明を適用する例を示したが、商品を販売する店舗にも同様に適用可能である。この場合には、決済の対象は、商品の対価となる。
【0093】
また、同様の機能が実現できるならば、システム構成は、任意に変更可能である。例えば、店舗サーバ22の記憶部222に格納するテーブルの構成や数は、適宜変更可能である。また、バーコードリーダ14が送信する情報から利用者IDを除いてもよい。この場合、携帯端末19が利用者IDのバーコードを表示する必要も無い。また、読み取ったバーコードをデコードする箇所(装置)は、上記の例に限定されず、いずれの装置でも良い。
【0094】
また、理解を容易にするため、店舗サーバ22を一台で構成する例を示したが、その数や機能は任意である。例えば、図17に示すように、チェーン店など用に、店舗サーバ22を本店などに配置された上位サーバ22aと、各店舗に配置された下位サーバ22bとの階層構造としてもよい。
【0095】
また、図18に示すように、携帯端末19に、ブルーツース、無線LANカードなどの近距離通信部199を配置し、携帯電話網27を介さず、店舗サーバ22と直接通信し、或いは、店舗内LAN21に配置された無線アクセスポイントを介して、店舗内サーバ22と通信を行うようにしてもよい。
【0096】
また、商品IDを特定するためのコード情報として、バーコードを使用する例を示したが、外部から読み取ることができるならば、コードの形態は任意である。例えば、バーコードの代わりに、図19に例示するような、QRコード(所謂二次元バーコード)等を使用することも可能である。
【0097】
また、利用者のIDをRFID(Radio Frequency IDentification)に記録し、RFIDを会員証や携帯端末19に配置し、RFIDとバーコードリーダ14とが交信することで、利用者IDを読み取るようにしてもよい。
【0098】
(第2の実施の形態)
上記実施の形態においては、商品IDをコード情報で表示し、これを光学的な読取部で読み取る例を示したが、商品IDやユーザIDを授受する手法や手段は任意である。
【0099】
例えば、商品IDを無線タグ(RFID(Radio Frequency IDentification)等)などに格納し、読み取り部から送信する問い合わせ信号に応答して、RFIDから商品IDを送信するようにしてもよい。
【0100】
RFIDは、図20に示すように、記憶部31、制御部32、通信部33、アンテナ34を備え、外部装置(リーダライタ)との間で非接触で交信し、情報の授受が可能である。この場合、図21に示すように、商品IDが記憶部31に記録されたRFID172が商品16に付加される。
【0101】
図18に示した携帯端末19の近距離通信部199は、RFID172と交信する機能を備える。
【0102】
さらに、図22に示すように、バーコードリーダ14に代えて、RFID172の記憶データを読み出す非接触リーダ41が配置される。また、店舗フロア15の出口12の近傍には、図22に示すように、1人分のスペース42が確保される。
【0103】
利用者18は、携帯端末19を操作して、操作プログラムを起動する。すると、制御部190は、図23の登録処理を開始する。レンタルしたい商品16が決定すると、利用者18は、商品16に付されたRFID172に携帯端末19を近づける。携帯端末19の制御部190は、近距離通信部199を介して、RFID172に格納された商品IDを読み出す(ステップS601)。なお、誤読を防止するため、通信距離を数cm程度となるように、通信電力を制御し、及び/又は利用者が読み取りを指示したときにのみ読み取りを行うように制御する。他の処理は、上述の処理と同様である。
【0104】
利用者18は、レンタル又は購入した商品16を持って、待機スペース42に入る。
ここでは、非接触リーダ41は、図24に示すように、まず、各商品16に付されたRFID172と通信を行って、商品IDを読み出し(ステップS701)、続いて、携帯端末19の近距離通信部199を介して制御部190と通信を行って、記憶部に193に記憶されている利用者IDを読み出す(ステップS702)。他の動作は上述の処理とほぼ同一である。
【0105】
この構成によれば、RFID172の読み取りがほぼ自動で行われるので、処理が容易になる。
【0106】
その他、この発明は上記実施の携帯に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
【0107】
例えば、第2の実施の形態で、利用者IDを会員証に埋め込んだRFIDに記録し、非接触リーダ41がこのRFIDと交信することで、利用者IDを読み取るようにしてもよい。
【0108】
課金の手法として、クレジットカード、デビットカードを主に説明したが、他の任意の課金手法が使用可能である。
【0109】
ゲート装置13が、出口12に設置された羽部材を物理的に開閉する例を示したが、利用者の不正な通過・退出を抑制できるように出口を開閉できるならば、その手法自体は任意である。例えば、共鳴装置135、警報ランプの点灯・消灯・点滅、係員への報知・通報等により出口12を開閉してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】この発明に係る店舗システムの構成を説明するためのフロア図である。
【図2】商品と商品に付されたバーコード及び共鳴タグの例を示す図である。
【図3】この発明に係る店舗システムの構成を説明するためのブロック図である。
【図4】携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図5】店舗サーバの構成例を示すブロック図である。
【図6】店舗サーバに格納される利用者情報テーブルの構成例を示す図である。
【図7】店舗サーバに格納される商品情報テーブルの構成例を示す図である。
【図8】店舗サーバに格納される利用者別貸出情報テーブルの構成例を示す図である。
【図9】ゲート装置の構成例を示すブロック図である。
【図10】図9に示すゲート装置に格納される開閉制御テーブルの一例を示す図である。
【図11】バーコードリーダの構成を示すブロック図である。
【図12】携帯端末の登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】店舗サーバの新規登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】ゲート装置の新規貸出情報登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】バーコードリーダの読取処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】ゲート装置の開閉制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】店舗サーバの構成の他の例を説明するためのブロック図である。
【図18】携帯端末の構成の他の例を説明するためのブロック図である。
【図19】コード情報の例として、QRコードの一例を示す図である。
【図20】RFIDの構成例を示すブロック図である。
【図21】商品にRFIDを取り付けた状態を示す図である。
【図22】店舗のフロア構成の他の例を示す図である。
【図23】携帯端末が実行する登録処理の他の例を示すフローチャートである。
【図24】リーダ装置が実行する読取処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0111】
9 店舗
10 店舗システム
11 入口
12 出口
13 ゲート装置
14 バーコードリーダ
15 店舗フロア
16 商品
17 バーコード
18 利用者
19 携帯端末
21 店舗内LAN
22 店舗サーバ
23 インターネット
24 クレジットカードシステム
25 デビットカードシステム
26 ゲートウエイ
27 携帯電話網
41 非接触リーダ
42 待機スペース
171 共鳴タグ
172 RFID

【特許請求の範囲】
【請求項1】
課金手段と、読取手段と、ゲート手段と、を備え、
前記課金手段は、端末手段から送信されてきた商品の識別情報と利用者の識別情報とに基づいて、課金処理を実行する処理手段と、課金処理が終了した商品の識別情報を前記ゲート手段に通知する通知手段と、を備え
読取手段は、商品の識別情報を読み取って、ゲート手段に送信し、
ゲート手段は、前記読取手段から通知された識別情報が、前記課金手段から課金済みとして通知されている場合に、利用者の通過を許容する、
ことを特徴とする店舗システム。
【請求項2】
前記ゲート手段は、商品が展示された店舗の退出口近傍に配置され、
前記読取手段は、店舗内の前記ゲート手段の近傍に配置されており、
前記課金手段は、通信ネットワークを介して前記端末手段からの情報を受信し、通信ネットワークを介して前記ゲート手段に情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の店舗システム。
【請求項3】
前記端末手段は、商品の識別情報を読み取る読取機能と無線通信機能とを備え、前記読取機能により識別情報を読み取って、前記無線通信機能により、読み取った識別情報を前記課金手段宛に送信する携帯端末から構成される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の店舗システム。
【請求項4】
前記識別情報は、商品の表面にコード化されて表示されており、
前記端末手段は、商品に表示されている識別情報を読み取って、前記課金手段に送信し、
前記読取手段は、前記商品に表示されている識別情報を読み取って、ゲート手段に通知する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の店舗システム。
【請求項5】
前記識別情報は、商品に付加された記録媒体に記憶されており、
前記端末手段は、前記記憶媒体と交信して、識別情報を読み出して前記課金手段に送信し、
前記読取手段は、前記商品に付加された記憶媒体に記憶されている識別情報を読み出してゲート手段に通知する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の店舗システム。
【請求項6】
前記ゲート手段は、開閉装置を備え、
前記読取手段から通知された識別情報が、前記課金手段より課金処理済の商品の識別情報として予め通知されている場合に、開閉装置を開いて通行可能とし、利用者の退出を可能とする、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の店舗システム。
【請求項7】
商品の識別情報を読み取って、利用者の識別情報と共に通信を介して送信し、
通信を介して送信されてきた商品の識別情報と利用者の識別情報とを受信し、受信した情報に基づいて、課金処理を実行し、
退出確認用装置により商品の識別情報を読み取り、読み取った識別情報で特定される商品が、課金処理済である場合に、退出可能に制御する、
ことを特徴とする取引方法。
【請求項8】
コンピュータ又はコンピュータ郡に、
商品の識別情報を読み取って、利用者の識別情報と共に送信し、
送信されてきた商品の識別情報と利用者の識別情報とを受信し、受信した情報に基づいて、課金処理を実行し、
退出確認用装置により商品の識別情報を読み取り、読み取った識別情報で特定される商品が、課金処理済である場合に、退出可能に制御する、
処理を実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−15201(P2010−15201A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171880(P2008−171880)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)
【Fターム(参考)】