説明

座体と背凭れとの連結構造

【課題】座体の後端部に、背凭れを強固に、かつ体裁よく連結しうるようにした座体と背凭れとの連結構造を提供する。
【解決手段】座体5の座フレーム7の後端部に、上面が背凭れにおける背フレーム21の下面に当接する背凭れ取付部材8を固着し、背凭れ取付部材8の上面に設けた嵌合孔18、19に、背フレーム21の下面に突設した嵌合突部27を嵌合し、かつ座フレーム7と背凭れ取付部材8と背フレーム21とを、締付手段35、38をもって締着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば公共施設の待合室等に設置される椅子における座体と背凭れとの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
公共施設の待合室等に設置される椅子は、事務用の椅子とは異なり、長時間着座することがないので、背凭れをリクライニング構造とすることなく、座体に傾動不能に取付けているのが一般的である。
背凭れを傾動不能に取付けてなる従来の椅子としては、例えば特許文献1及び2に記載されているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭38−15750号公報
【特許文献2】特開平10−179321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の椅子は、座体の後端部に立設された左右1対の接続管に、背凭れの両側端部の1対の接続杆を上方より挿脱可能に嵌合し、接続管と接続杆とをねじ止めすることにより、座体の後端部に背凭れの下端部を固定しているので、座体と背凭れとの連結強度は小さい。この問題に対処するためには、接続管及びそれに嵌合される接続杆を大径かつ長寸とすればよいが、このようにすると、それらが外部に大きく露呈するので、見栄えが悪くなる。
【0005】
特許文献2に記載の椅子においては、座取付用の座フレームの後端部に設けた上下方向を向く筒体(または棒体)に、背凭れの下端面に下向き突設した棒体(または筒体)を着脱可能に嵌合することにより、背凭れを座フレームに傾動不能に取付けているので、背凭れが座フレームより上方に外れる恐れがある。
また、背凭れは、筒体と棒体により座フレームに支持されているので、背凭れの取付強度が小さい。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、座体の後端部に、背凭れを強固に、かつ体裁よく連結しうるようにした、座体と背凭れとの連結構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、上記課題は、次の各項のようにして解決される。
(1)座体の座フレームの後端部に、上面が背凭れにおける背フレームの下面に当接する左右方向を向く背凭れ取付部材を固着し、前記背フレームと背凭れ取付部材との当接面のいずれか一方に設けた少なくとも左右1対の上下方向を向く嵌合孔に、同じくいずれか他方に突設した左右1対の嵌合突部を嵌合し、かつ前記座フレームと背凭れ取付部材と背フレームとを、締付手段をもって締着する。
【0008】
このような構成とすると、対向面が互いに当接する背凭れ取付部材と背フレームとのいずれか一方に設けた上下方向を向く嵌合孔に、他方に突設した嵌合突部を嵌合させた状態で、座フレームと背凭れ取付部材と背フレームとを、締付手段をもって締着しているので、座体の後端部に、背凭れの下端部を強固に連結することができる。
また、嵌合孔に嵌合突部を嵌合することにより、背凭れ取付部材と背フレームとが一体感を呈し、かつ互いの連結部も露呈しないので、体裁よく連結することができる。
【0009】
(2)上記(1)項において、締付手段を、座フレームの下方より挿入した、嵌合突部と背フレームの下端部の一部を貫通する上下方向を向くボルトと、このボルトの上端部に螺合されたナットとよりなるものとする。
【0010】
このような構成とすると、上下方向を向くボルトが、嵌合突部を補強する芯材として機能するので、背フレームにおける連結部の前後方向の曲げ強度が大となり、前後方向にぐらつく恐れが小さくなる。
また、ボルト及びナットが大きく露呈しないので、体裁がよくなる。
【0011】
(3)上記(1)または(2)項において、背凭れ取付部材の上面に、左右方向を向く起立片を突設し、この起立片を、背フレームの下面に設けた上向きの凹孔に嵌合する。
【0012】
このような構成とすると、左右方向を向く起立片も、背フレームの下面の凹孔に嵌合されているので、背凭れ取付部材と背フレームとの嵌合領域が増大し、かつ嵌合片が補強作用を有するので、背フレームの下端部の連結強度が大となり、前後方向にぐらつく恐れがより小さくなる。
【0013】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、背凭れ取付部材の上面と背フレームの下面との前後寸法を、嵌合突部及び嵌合孔の前後寸法よりも大とし、締付手段による締着時に、背凭れ取付部材の上面と背フレームの下面とが密接するようにする。
【0014】
このような構成とすると、背フレームの下面と背凭れ取付部材の上面とが広い領域で密接し、連結部に作用する曲げ荷重が分散されて低減されるので、背フレームの下端部が前後方向にぐらつく恐れは小となる。
【0015】
(5)上記(4)項において、背凭れ取付部材の上面と背フレームの下面を、斜め後下方に傾斜する傾斜面とする。
【0016】
このような構成とすると、背凭れ取付部材の上面と背フレームの下面との接触面積が増大するので、背フレームの下端部が前後方向にぐらつく恐れはより小となる。
【0017】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、嵌合突部を、左右方向に長い角軸形とするとともに、嵌合孔を、前記各軸形とした嵌合突部と補形をなす形状とする。
【0018】
このような構成とすると、嵌合孔と嵌合突部との嵌合面積が増大し、かつ嵌合突部の剛性も大となるので、背フレームの連結強度が高まる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、座体の後端部に、背凭れの下端部を強固に連結することができるとともに、背凭れ取付部材と背フレームとが一体感を呈し、かつ互いの連結部も露呈しないので、体裁よく連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を適用した連結椅子の正面図である。
【図2】同じく、側面図である。
【図3】同じく、一部切欠拡大正面図である。
【図4】図3のIV-IV線縦断側面図である。
【図5】同じく、V-V線拡大縦断側面図である。
【図6】背凭れ取付部材と背フレームとの連結前の斜視図である。
【図7】同じく、正面図である。
【図8】同じく、側面図である。
【図9】背フレームを後方より見た斜視図である。
【図10】背凭れ取付部材と背フレームとの連結部の他の実施形態を示す要部の拡大縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した、待合室等に設置される長椅子の正面図、図2は、同じく側面図で、この長椅子は、側面視山形状をなす左右1対の脚体1、1と、両脚体1に左右の端部が固着された角形の横杆2と、その上面に取付けられた同形をなす4脚の単体の椅子3と、各椅子3を挟む両側において横杆2に下端が固定された複数の肘掛け4とを備えている。
【0022】
各椅子3は、一部切欠き拡大正面図である図3、及び図3のIV-IV線断面図である図4に示すように(同一構造に付き、右端側の椅子のみ図示する)、座体5と背凭れ6とを備え、座体5は、合板または合成樹脂等よりなる方形の座フレーム7と、その後端部の上面に固定された、左右寸法が座フレーム7のそれとほぼ等しい合成樹脂製の背凭れ取付部材8と、座フレーム7と背凭れ取付部材8との上面に、それらの下面を除いた全表面を覆うようにして止着されたクッション体9とからなっている。
【0023】
座フレーム7は、その前後左右の4箇所が、横杆2に溶接された前後方向を向く左右1対のブラケット10、10の上端に、ボルト11と、座フレーム7に埋設して回り止めされた雌ねじ筒12により固定されている。
背凭れ取付部材8の前側の両側部は、図5に示すように、座フレーム7の後部に埋設して回り止めされた雌ねじ筒12に、後記する段付孔14に上方より嵌合したボルト11を螺合させることにより固定され、同じく後側の両側部は、座フレーム7の後端部に、後記する背フレーム21と共に固定されている(詳細は後述する)。
【0024】
図6〜図8にも示すように、背凭れ取付部材8は、側面形が概ね三角形をなし、斜め前下方に傾斜する前部傾斜面8aの中央部には、クッション体9の後端部が入り込む凹部13が形成され、この凹部13を挟む両側の前部傾斜面8aには、上記ボルト11が嵌合される段付孔14、14が穿設されている。 凹部13の前端部の上面には、クッション体9の後部側の上面の一部を下方に引き込むようにして固定する引込み部材(図示略)を係止するための二股状の係止片15が、左右複数突設されている。
【0025】
背凭れ取付部材8の斜め後下方に傾斜する後部傾斜面8bには、左右方向を向く後部起立片16aと、前後方向を向く左右の側部起立片16b、16bとからなる平面視前向きコ字状の上向嵌合部16が立設され、この上向嵌合部16の内部空間を、左右に離間する仕切片17、17をもって仕切ることにより、両仕切片17の外側には、左右方向に長く、かつ上方に開口する左右1対の角形の嵌合孔18、18が形成されている。この左右の嵌合孔18、18と対向する後部傾斜面8bの両側部には、嵌合孔18と同形の有底の嵌合孔19、19が、上記両嵌合孔18と連通するようにして形成されている(図5参照)。なお、後部傾斜面8bの前後寸法は、後記する背フレーム21の下面と当接しうるように、嵌合孔18、19の前後寸法よりも大とされている。
【0026】
背凭れ取付部材8の後端部下面には、座フレーム7の板厚とほぼ等しい上下寸法の突片20が下向きに突設され、この突片20の前面を座フレーム7の後端と当接させることにより、座フレーム7に対し背凭れ取付部材8を前後方向に位置決めすることができる(図5、図6参照)。
【0027】
図3〜図5に示すように、背凭れ6は、合成樹脂製の背フレーム21と、その下端部を除く全表面を覆うように、上方より被せられた、表面が表皮材22aにより覆われた袋状のクッション体22とを備えている。
図6〜図8に示すように、背フレーム21は、左右寸法が背凭れ取付部材8のそれよりも若干小とされた左右方向を向く下部フレーム23と、この下部フレーム23の両側部の上面より起立する左右1対の側部フレーム24、24と、両側部フレーム24間の下半部の空間を閉塞するようにして、それらの対向面と下部フレーム23の上面に一体的に連設された背板25とからなり、下部フレーム23と左右の側部フレーム24の正面形状を、ほぼ上向きコ字状とするとともに、背フレーム21の全体形状を、上半部が解放された正面視概ね凹形としてある。
【0028】
図6〜図9に示すように、下部フレーム23は、左右方向を向く垂直の後面板23aと、斜め上下方向を向く左右の側面板23b、23bとを備え、全体を背凭れ取付部材8の後部傾斜面8bと同方向に傾斜させてある。
下部フレーム23の左右寸法と前後寸法は、それぞれ、左右の側部フレーム24、24の外側面間の寸法、及び両側部フレーム24の下端部の前後寸法よりも若干大とされ、下部フレーム23の周縁部の上面に、クッション体22における表皮材22aを除いた下端が当接して位置決めされる段差面23cが形成されるようにしてある(図5参照)。また、下部フレーム23の前後寸法は、後記する嵌合突部27の前後寸法よりも大とされている。
【0029】
後面板23aと左右の側面板23bとにより囲まれた内部には、背凭れ取付部材8の上向嵌合部16に上方より嵌合可能な上向きの嵌合凹部26が形成され、この嵌合凹部26の内部において下部フレーム23の下面の前後方向のほぼ中央部には、背凭れ取付部材8の上向嵌合部16と後部傾斜面8bとに形成した左右1対ずつの嵌合孔18、19に嵌合可能な、それらと補形をなす左右方向に長い角軸形の嵌合突部27、27が突設されている。
【0030】
図5に示すように、嵌合突部27と後面板23aとの対向面間には、背凭れ取付部材8の上向嵌合部16における後部起立片16aが嵌合される上向きの凹孔28が形成されている。
また、下部フレーム23の周縁部の下面、すなわち、下部フレーム23の前端部下面と、後面板23aと両側面板23bの下端面とには、クッション体22の表皮材22aの端末部を嵌合して係着するための係止溝29が、連続して形成されている(図5、図7参照)。
【0031】
左右の側部フレーム24、24の上部は、斜め後上方を向くように円弧状に湾曲され、かつ湾曲部から下側の前後寸法を、下方に向かうにしたがって漸次大としてある。 また、下部の互いの対向面を内方に向かって円弧状に湾曲することにより、両側部フレーム24の下半部の左右寸法を、下方に向かうにしたがって漸次大としてある。このような構造としてあるため、両側部フレーム24の下半部の剛性、すなわち前後及び左右方向の曲げ強度が大となり、背フレーム21全体の強度をも高めることができる。
【0032】
背板25は、下部フレーム23と左右の側部フレーム24の後端部に連設され、図4及び図6に示すように、背板25の前方かつ下部フレーム23の上面上には、クッション体22を上下左右方向に位置決めして安定よく装着するための凹入段部30が形成されている。なお、背板25の上半部の後面には、上下方向を向くリブ31が、左右方向に間隔を設けて複数突設され、背板25の強度が高められている。
【0033】
左右の側部フレーム24における円弧状の湾曲部の上端部と、背板25のやや上方の対向面間とには、S形ばね32、32が、それらの両端を、両側部フレーム24の内側面に内向き突設した上下2個ずつの係止部材33、33に係止することにより、前後方向に撓むようにして張設されている。
【0034】
次に、座体5に背凭れ6を連結する要領について説明する。
まず、図4に示すように、背フレーム21に、クッション体22を上方より被せ、図5の拡大図に示すように、表皮材22aの端末部を、下部フレーム23の周縁部の下面に形成した係止溝29に差し込んで係着する。なおこの際、背板25の前方における下部フレーム23の上面上と、下部フレーム23の周縁部とには、それぞれ、凹入段部30と段差面23cが形成されているので、クッション体22を上下左右方向に容易に位置決めして安定よく装着することができる。
【0035】
ついで、図5及び図6に示すように、座フレーム7の後部上面に前端部が固定された背凭れ取付部材8の左右1対の嵌合孔18、19に、背フレーム21の下部フレーム23に下向き突設した左右1対の嵌合突部27、27を、上方より嵌合する。この際、上向嵌合部16の後部起立片16aも、嵌合突部27と後面板23aとの対向面間に形成された凹孔28に、がたなく嵌合される。
【0036】
ついで、座フレーム7の後端部の左右両側部と、背凭れ取付部材8における左右の嵌合孔19形成部の底壁と、左右の嵌合突部27とに穿設された上下方向のボルト挿通孔34に、上下方向を向く長寸のボルト35を下方より挿入し、その上端部を、側部フレーム24の下端部に形成された後方に開口する肉抜き孔36内に突出させるとともに、肉抜き孔36に圧嵌した金属板37を貫通させて、この金属板37の上面に溶接されたナット38に螺合して締め付ける。
【0037】
これにより、背フレーム21の下端部と背凭れ取付部材8とが、座フレーム7の後端部に共締めされて強固に連結される。特に、背フレーム21に突設した比較的長寸の嵌合突部27を、背凭れ取付部材8の嵌合孔18、19に嵌合するとともに、背凭れ取付部材8の上面に突設した上向嵌合部16における、嵌合突部27と反対方向を向く後部起立片16aを、嵌合突部27と後面板23aとの対向面間の凹孔28に嵌合させ、この状態においてボルト35とナット38により締着しているので、背凭れ取付部材8に対する背フレーム21の下端部の連結強度は極めて大となる。しかも、締め付け時において、背フレーム21における下部フレーム23の下面が、背凭れ取付部材8の後部傾斜面8bの上面に広い領域で密接するので、背フレーム21が前後方向にぐらつくのが防止される。
【0038】
また、左右の嵌合突部27には、上下方向を向く長寸のボルト35が貫通しており、この左右のボルト35が、嵌合突部27を補強する芯材として機能するので、背フレーム21における連結部の前後方向の曲げ強度が大となる。
【0039】
さらに、上記のような差し込み式の連結構造とすると、背凭れ取付部材8と背フレーム21とが一体感を呈し、かつ互いの連結部も露呈しないので、体裁がよくなるとともに、座体5と背凭れ6との連結作業も容易となる。
【0040】
ボルト35とナット38による締め付け時に、表皮材22の下端が背凭れ取付部材8の上面に押し付けられるので、表皮材22の端末部が係止溝29より離脱するのが防止される。
【0041】
上述したように、背フレーム21は剛性が高く、かつ背フレーム21の形状を、上半部が解放された正面視ほぼ凹形として、左右の側部フレーム24、24の上半部の対向面間に、S形ばね32、32を張設しているので、クッション体22に背中を凭れかけた際、その上半部が後方に撓み易くなり、快適な背凭れ感が得られる。
【0042】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、背凭れ取付部材8側に設けた嵌合孔18、19に、背フレーム21の下端に突設した嵌合突部27を嵌合しているが、それらの嵌合形態を反対とすることもできる。すなわち、図10に示すように、背フレーム21における下部フレーム23の下面に、下方に開口する嵌合孔39を設け、この嵌合孔39に、背凭れ取付部材8の後部傾斜面8bに上向き突設した嵌合突部40を嵌合し、上記と同様に、座フレーム7と背凭れ取付部材8と背フレーム21とを、それらを貫通するボルト35とナット38により共締めすればよい。
このようにしても、上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0043】
また、上記実施形態においては、嵌合孔18、19及び嵌合突部27を左右1対設けてあるが、それらを2個以上設けたり、左右方向に連続させて設けたりすることもある。
【0044】
本発明は、上記連結椅子以外に、通常の単体椅子にも適用しうることは勿論である。
【符号の説明】
【0045】
1 脚体
2 横杆
3 椅子
4 肘掛け
5 座体
6 背凭れ
7 座フレーム
8 背凭れ取付部材
8a前部傾斜面
8b後部傾斜面
9 クッション体
10 ブラケット
11 ボルト
12 雌ねじ筒
13 凹部
14 段付孔
15 係止片
16 上向嵌合部
16a後部起立片
16b側部起立片
17 仕切片
18 嵌合孔
19 嵌合孔
20 突片
21 背フレーム
22 クッション体
22a表皮材
23 下部フレーム
23a後面板
23b側面板
23c段差面
24 側部フレーム
25 背板
26 嵌合凹部
27 嵌合突部
28 凹孔
29 係止溝
30 凹入段部
31 リブ
32 S形ばね
33 係止部材
34 ボルト挿通孔
35 ボルト
36 肉抜き孔
37 金属板
38 ナット
39 嵌合孔
40 嵌合突部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座体の座フレームの後端部に、上面が背凭れにおける背フレームの下面に当接する左右方向を向く背凭れ取付部材を固着し、前記背フレームと背凭れ取付部材との当接面のいずれか一方に設けた少なくとも左右1対の上下方向を向く嵌合孔に、同じくいずれか他方に突設した左右1対の嵌合突部を嵌合し、かつ前記座フレームと背凭れ取付部材と背フレームとを、締付手段をもって締着したことを特徴とする座体と背凭れとの連結構造。
【請求項2】
締付手段を、座フレームの下方より挿入した、嵌合突部と背フレームの下端部の一部を貫通する上下方向を向くボルトと、このボルトの上端部に螺合されたナットとよりなるものとしてなる請求項1記載の座体と背凭れとの連結構造。
【請求項3】
背凭れ取付部材の上面に、左右方向を向く起立片を突設し、この起立片を、背フレームの下面に設けた上向きの凹孔に嵌合してなる請求項1または2記載の座体と背凭れとの連結構造。
【請求項4】
背凭れ取付部材の上面と背フレームの下面との前後寸法を、嵌合突部及び嵌合孔の前後寸法よりも大とし、締付手段による締着時に、背凭れ取付部材の上面と背フレームの下面とが密接するようにしてなる請求項1〜3のいずれかに記載の座体と背凭れとの連結構造。
【請求項5】
背凭れ取付部材の上面と背フレームの下面を、斜め後下方に傾斜する傾斜面としてなる請求項4記載の座体と背凭れとの連結構造。
【請求項6】
嵌合突部を、左右方向に長い角軸形とするとともに、嵌合孔を、前記各軸形とした嵌合突部と補形をなす形状としてなる請求項1〜5のいずれかに記載の座体と背凭れとの連結構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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