説明

廃ペットボトルの再利用具

【課題】 膨大量に廃棄される廃ペットボトルの開口部を簡便に螺着固定でき、且所望の大きさや長さに連結拡大できる広範囲に利用可能の構造物を形成できる。
【解決手段】 ポリエステル樹脂素材で、適宜の大きさと扁平状の螺着固定基板の外周縁には、相互を嵌合連結して所望の大きさや長さに連結拡大しえる嵌合連結部を有し、且該螺着固定基板の外周縁には、相互を嵌合連結して所望の大きさや長さに連結拡大しえる嵌合連結部を有し、且該螺着固定基板の一側面若しくは両側面に廃ペットボトルの開口部を螺着固定できる螺着固定部が、全面に均等間隔に形成された構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲料容器として膨大量に生産消費され廃棄されるペットボトルを、広範囲に亘る利用途に再利用し、以って廃棄汚染防止に大きく寄与する再利用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
我が国では経済成長期における大量生産、大量販売、大量消費に対処すべく生産素材を初め生産手段や流通手段、或いは販売手段等に亘り革新的、斬新的開発や提案がなされてきている。
即ちかかる流通手段の革新的対処の例として、従来醤油類や食用油類の包装容器としては多量嵩高で且破損危険をも抱える壜に代えて、1977年には強靭で軽量、薄肉なポリエチレンテレフタレート樹脂による容器(通称ペットボトル)の使用が認められ採用され、更に1982年には清涼飲料水もペットボトルへの採用がなされ、1996年には500ml以下の容器への採用も認可されたこととも相俟って、今日においてはスーパーやコンビニ等の販売店舗においてはもとより、自動販売機においても茶系飲料、乳飲料、ミネラルウォーター、炭酸飲料、果実系飲料が更にはスーパーやコンビニ等の店舗では醤油やみりん、ソース等の他に酒類の一部も販売されているために、使用後の廃ペットボトルの発生量は膨大なものがある。
【0003】
ところで現状のペットボトルは、最少容量190ml程度の物から最大4,000ml程度の物まで使用されているが、一容器当りでは略20乃至50gであって、且現状におけるペットボトルの総使用量即ち廃棄ペットボトル総量は略60万トンにも昇っている。
反面かかる廃棄ペットボトル総量に対して、回収されているペットボトルは略35万トンと言われ、この回収ペットボトルから更に実質的に再生利用されている割合は略40%と推定されている。
【0004】
而して回収ペットボトルの回収率は略58%程度までに至っているものの、この回収分からの再生利用率は略22〜23%であるが、かかる再生利用には回収容器の内部洗浄やラベルや蓋の除去等の制約によりこれ以上の再生利用率向上も至難とされている。
してみると再生利用の向上が見込まれず、膨大量に廃棄されるペットボトルを単に焼却処分に依拠することは省エネルギー化や環境汚染の削減にも遂行する事態に他ならない。
【0005】
加えてかかるペットボトルの回収率は、いわば政策的手段に負うところが大で且その回収率も略58%程度であるから、実態上は極めて大多数のペットボトルが広範囲に放置され或いは恣意に廃棄され若しくは随所に散乱した状況も散見される。即ちかかる再生利用率の向上は、廃ペットボトルの洗浄やラベル並びに蓋の除去分別に多大な費用を要することから、財政支援がなされぬ限り再生利用の拡大もなしえず、而も該再生利用に際しては品質上の制約もあること等により、新たな再利用法の開発が強く望まれていた。
【0006】
かかる問題に対しては、ペットボトルの使用後にカットラインや加工する目安を表示しておき、廃棄ペットボトルの状態で該カットラインや表示ラインに沿ってカットし、スコップの代用として利用する方法や、ブロック状でブロックの上側の枠部と下側の脚部とを枠部へ脚部が嵌まる条件で一体成形され、且枠部はペットボトルの下部の嵌め外しが可能であって周囲に隣り合うブロックを連結する連結手段が設けられ、更に脚部は中央部にペットボトルの上部を嵌め外しする受孔が設けられ、受孔の外側には連結手段で連結した枠体の対応周壁を挟み付ける切割が設けられた構成の連結具を用いて、什器や玩具等が形成できるものとするものが提案されている。
【特許文献1】 登録実用新案第3144483号公報
【特許文献2】 特開2008−187001号公報
【0007】
然るにかかる如きスコップ等への再利用や単なる連結組立てによる什器や玩具等への利用程度では、膨大量に使用され廃棄されるペットボトルの再利用拡大の課題にはそぐわない。そこで発明者等は廃棄ペットボトルを多量に且有効利用を図るためには、ペットボトルを空のまま或いはペットボトル内に水を注入し若しくは土砂等を充填することにより、耐圧縮強力の著しい増大と且多重量化が図られること、並びにペットボトル開口部の螺着凸部と閉蓋部材の螺着凹部との螺合強度も極めて強力であることに着目し、所要の寸法形状でその外周縁には相互に嵌着連結させ適宜の面積及び長さに展開できる嵌合凸部及び凹部が形成された基材の一側面若しくは両側面には、可能な限り多数の閉蓋部材を一体的に若しくは閉蓋部材を嵌入のうえ接着若しくは熔着形成させ、而して閉蓋部材に空のペットボトルを螺着させ、若しくはその内部に水若しくは砂泥を充填のうえ螺着させることにより農地や園地等の境界具、農作物や花卉等の栽培棚台、魚介類の干し台、花壇囲い、夜間の道路境界安全具等に膨大量のペットボトルを活用できることを究明し本発明に至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は膨大量に廃棄されるペットボトルを、空のまま若しくはその中に水或いは土砂を充填のうえ、所要の大きさと扁平状でその一側面若しくは両側面には、ペットボトルの開口部を螺着固定させる螺着固定部が形成された螺着固定基板を、その外周縁に形成された嵌合連結部を嵌合連結させ所要の大きさ若しくは長さに嵌合連結させ且ペットボトルを螺着連結部に螺着させ、以って広範囲の使用途に多量の廃ペットボトルを有効利用させることの可能な再利用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術手段は、ポリエステル樹脂素材からなり適宜の大きさと扁平状の螺着固定基板の外周縁には、相互にその外周縁を嵌合連結させて所望の大きさ若しくは長さに連結拡大しえる嵌合凹部及び嵌合凸部とからなる嵌合連結部が形成されてなり、而も螺着固定基板の一側面若しくは両側面には廃ペットボトルの開口部を螺着固定できる螺着固定部が、その全面に亘って一体的に且均等間隔に形成されてなる構成の廃ペットボトルの再利用具に存する。
【0010】
更にはポリエチレン若しくはポリプロピレン樹脂素材からなり、適宜の大きさと扁平状の螺着固定基板の外周縁には、相互にその外周縁を嵌合連結させて所望の大きさ若しくは長さに連結拡大しえる嵌合凹部及び嵌合凸部とからなる嵌合連結部が形成されてなるとともに、この螺着固定基板の全面に亘って均等間隔で、廃ペットボトルに使用されてなる閉塞蓋を嵌入し接着若しくは熔着固定させる螺着固定部嵌入穴が形成されたうえ、該螺着固定部嵌入穴内に閉塞蓋が嵌入され接着若しくは熔着されて螺着固定部が形成されてなる構成の廃ペットボトルの再利用具の構成に存する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は上述の如き構成からなるものであって、螺着固定基板が所要の大きさで且概略扁平状に形成されてなるとともに、その外周縁には嵌合凹部及び嵌合凸部とからなる嵌合連結部が形成されてなるから、対向する二外周縁の嵌合連結部相互を嵌合連結することで所望の長さに連結拡大形成され、更に対向する四外周縁の嵌合連結部相互を嵌合連結することで所望の広さ面積まで自在に拡大展張できる。
【0012】
そして螺着固定基板の一側面若しくは両側面には、廃ペットボトルの開口部を螺着固定できる螺着固定部がその全面に亘って一体的且均等間隔に成形されてなるから、多量の廃ペットボトルのそれぞれの開口部を螺着固定部に螺着するのみで強固に螺着固定できるとともに、使用目的に合せて全体を軽量に形成させる場合には空の廃ペットボトルを、更には全体を多重に形成させる場合には、廃ペットボトル内に水を充填し若しくは砂泥を充填のうえ螺着固定部に螺着することで容易に形成できる。
加えて特徴的なことは廃ペットボトル内に水を充填のうえ螺着固定したうえ道路との境界部分や危険場所の防護堤として使用することで車輛等の光源による反射作用が発揮されて早期の危険予知がなされ、更に農作物や花卉栽培棚台等への使用においては、螺着固定された廃ペットボトルの螺着を解離させることで給水も可能となる。
【0013】
そして本発明において螺着固定基板の一側面若しくは両側面に、廃ペットボトルの螺着固定部を一体的に形成させる場合には、ポリエステル樹脂素材が用いられるために廃ペットボトルと共に十分な強靭性を保持した螺着固定がなしえるとともに、最終処分時の分別も無くなる。
加えて本発明では膨大量に廃棄されるペットボトルの有効再利用を図るものであって、現状の廃ペットボトルにおいては容器本体がポリエステル樹脂素材が用いられているものの、閉塞蓋は閉塞性のうえからやや柔軟なポリエチレンやポリプロピレン樹脂素材が用いられており、廃ペットボトルの有効な再利用には、該閉塞蓋の利用も強く望まれる。
【0014】
そこで他の構成として螺着固定基板をポリエチレン若しくはポリプロピレン樹脂素材を用い、所要の大きさで概略扁平状に形成し、その外周縁には嵌合連結部を形成するとともに、螺着固定基板の全面に亘って均等間隔に、廃ペットボトルの閉塞蓋が嵌入され接着若しくは熔着固定される螺着固定部嵌入穴が形成されたうえ、該螺着固定部嵌入穴に閉塞蓋が嵌入され接着若しくは熔着固定された構成のため、廃ペットボトルの容器並びに閉塞蓋の有効利用が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
ポリエステル樹脂素材により所要の大きさと且扁平状で、その外周縁に嵌合凹部と嵌合凸部とからなる嵌合連結部が設けられ、而も螺着固定基板全面に亘り、廃ペットボトルの開口部と螺着固定できる螺着固定部が一体的且均等間隔に成形されてなる構成。
【実施例1】
【0016】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本発明の斜視図であって、螺着固定基板1Aは、本発明の目的たる膨大量に廃棄される廃ペットボトル2の再利用を実現させるための再利用具1の主要部を形成するもので、廃ペットボトル2の容器本体2Aが使用性能上のうえからポリエステル樹脂素材が用いられてなることは、該ポリエステル樹脂素材が引張強力や曲げ強力に加えて耐候性や耐水性、或いは透明性にも優れることによるが、容器としての利用途以外にも広範囲の利用が可能である。従って螺着固定基板1Aにポリエステル樹脂素材を用いることにより、廃ペットボトル2の容器本体2Aとの強固な螺着固定が可能となるばかりか、長期使用後の最終廃棄に際しても分別の問題も解決される。
【0017】
しかして該螺着固定基板1Aの実用使用上の大きさについては、その外周縁に形成される嵌合凹部1bや嵌合凸部1cとにより構成される嵌合連結部1Bを、相互に嵌合連結させることにより長さ方向にも広さ方向にも自在に連結拡大できるものであるが、使用目的に合せて埋設し固定設置し若しくは積層設置させるための施工性のうえからは、予め所定の大きさと扁平状の螺着固定基板1Aに所要数の廃ペットボトル2の容器本体2Aを螺着固定させたユニット体として取り扱うことが有利となる。
【0018】
これがためには実用使用において、道路の境界安全棚台の如く長く且光反射を利用する場合等には、螺着固定基板1Aの幅としては略45乃至90cm、長さ90乃至180cm程度が、更に農作物や花卉等の栽培棚台等広面積で使用する場合には、その幅として略90乃至180cm、長さで略180乃至360cm程度が有利である。
加えて螺着固定基板1Aは、その上面において農作物や花卉栽培の育苗箱や各種の標示具や機器等の載置もなされることから、略扁平状に形成されることが有利である。
【0019】
図2は螺着固定基板1Aの裏面説明図であって、螺着固定基板1Aの外周縁に形成される連結拡大を図るための嵌合連結部1Bは、図2で明らかな如く嵌合凹部1bと嵌合凸部1cとにより形成されるもので、一方の螺着固定基板1Aに形成された嵌合凹部1bには嵌合連結される他の螺着固定基板10Aの嵌合凸部10cが、更に嵌合凸部1cには他の螺着固定基板10Aの嵌合凹部10bが嵌合連結されて連結拡大がなされる。
【0020】
そしてかかる螺着固定基板1Aの一側面若しくは両側面には、廃棄ペットボトル2の容器本体2Aの開口部と螺着固定できるよう螺着固定部2Cがその全面に亘って一体的に且均等間隔に形成されてなるものである。
この螺着固定部2C相互の間隔は、螺着固定される廃ペットボトル2の容器2Aの直径若しくは縦及び横の寸法を考慮して決定されるもので、一般的にはペットボトル自体最低190mlから最大では2,000mlの容量のものが多く、とりわけ加温飲料では略280mlのもの、及び冷却飲料では350mlや500ml程度が、更に飲料水では2,000mlが主たる容器として用いられ、加えて醤油では主に1,000mlが或いは炭酸飲料の大容量容器としては1,500mlが主流となっている。してみると当然にこれら容器の直径や縦及び横の寸法を考慮して決定されるものである。
【0021】
因みに飲料水2,000ml容器の実寸を見ると、縦85mm、横110mm、高さ300mmで且緩八角形状を呈している。従ってかかる飲料水用容器を螺着固定して使用する場合には、多数の廃ペットボトル2の容器本体2Aを螺回させて螺着固定させるうえから、横方向の長さよりやや余欲をもって略120乃至130mm間隔での形成が望まれる。かかる場合に容器容量が1,000ml以下ではその形状は円筒形状が殆んどであるから、その直径に対して10乃至20mmの余欲を持った間隔で、螺着固定部2Cを形成させれば良い。即ち図2における点線は多数本に亘る廃ペットボトル2の容器本体2Aの螺回させることの可能な間隔を表記させたものである。
【0022】
そして当然のことながら該螺着固定部2Cの内面には、廃ペットボトル2の容器本体2Aの開口部を、廃ペットボトル2における閉塞蓋2Bと同様に螺着し固定させるための螺合ネジ溝3Dが形成されてなるもので、当然に廃ペットボトル2の容器本体2Aの開口部には螺着固定できる螺合ネジ山3Eが形成されている。
かかる場合において、廃ペットボトル2の容器本体2Aに使用される閉塞蓋2Bの寸法は、その収納容量によっても多少の相違はあるが、飲料水用2,000mlの開口部の実寸法としては深さで20mm、螺合ネジ山3E間の直径は28mmであるから、飲料水用2,000mlの容器本体2Aを使用する場合においては、螺着固定部2Cの深さは略20mmで且つ螺合ネジ山3Eの直径28mmの開口部と螺着固定できるような寸法で形成される。
図3にはかくして螺着固定基板1の螺着固定部2Cに廃ペットボトル2の容器本体2Aが螺着固定された状態が示されている。
【0023】
ところで該螺着固定基板1Aは、その一側面若しくは両側面に、廃ペットボトル2の容器本体2Aの開口部を螺着固定できるように螺着固定部2Cを一体的且均等間隔に形成させるうえから、望ましくはインジェクション成形が好都合であるが、使用するポリエステル樹脂素材としては一旦実用に供した廃ペットボトルの再生原料でも十分に対処できる。
【0024】
図4は螺着固定基板1Aの両側面に螺着固定部2Cを形成させた状態が示されてなり、螺着固定基板1Aを十分な厚さを以って形成させる場合には螺着固定部2Cを該螺着固定基板1Aの表裏面対称的位置に容器本体2A、2Aの如く螺着固定させることも可能であるが、螺着固定基板1Aが薄い場合には、裏面の螺着固定部2Cと表面の螺着固定部20Cとの配置をズラして形成させることが望ましい。かかる如くして本発明廃ペットボトルの再利用具3が形成される。
【0025】
図5は螺着固定基板1Aの外周縁に形成された嵌合連結部1Bを相互に嵌合連結させて、実用使用する場合の態様が示されてなるもので、図5のAには外周縁に形成された四周縁の嵌合連結部1B相互を嵌合連結して広面積に展張させた態様が描かれており、かかる上面において農作物や花卉栽培、育苗箱やポット、鉢類を載置して栽培することが提案される。
【0026】
更に図5のBにおいては螺着固定基板1Aの対向する外周縁に形成させた嵌合連結部1Bを相互に嵌合連結させて幅が狭く且十分に長い状態の態様が描かれてなるもので、かかる使用例としては廃ペットボトル2の容器本体2A内に水を充填のうえ螺着固定基板1Aに螺着固定させたうえ、道路との境界部分や危険場所の防護提として配設させることにより、夜間においては車輛のライトによる反射作用も発揮される。
加えて図5のCには螺着固定基板1Aに容器本体2Aが螺着固定されたうえ所要の面積に外周縁の嵌合連結部1B相互を嵌合連結のうえ積層させた状態が描かれてなり、公園等で遊技具や土砂等を充填のうえ積層させることで防護壁や区画壁等の利用も可能となる。
【実施例2】
【0027】
ところで本発明の目的は、膨大量に廃棄される廃ペットボトル2の再利用を図るための再利用具を提供することにある。
これがため前述の如き構成による再利用具3においても目的の実現はなされるものであるが、廃ペットボトル2はその容器本体2Aについてはポリエステル樹脂素材が用いられているものの、閉塞蓋2Bは密閉性を高めるうえからポリエチレン若しくはポリプロピレン樹脂素材が使用されており、現状の廃ペットボトル2の回収と再生利用に際しては、清浄とラベル等の除去に加え、ポリエステル樹脂素材からなる容器本体2Aと閉塞蓋2Bとを分別し結局膨大量に亘る閉塞蓋2Bは廃棄処分されることとなる。
【0028】
そこで本発明の別の構成においては廃ペットボトル2の容器本体2Aと且閉塞蓋2Bとを共に有効に再利用できる再利用具30も提案される。
即ち該再利用具30においては図6に示す如く螺着固定基板30Aがポリエチレン若しくはポリプロピレン樹脂素材からなり、適宜の大きさと扁平状の螺着固定基板30Aの外周縁には、相互にその外周縁を嵌合連結させて所望の大きさ若しくは長さに連結拡大しえる嵌合凹部30bや嵌合凸部30cとからなる嵌合連結部30Bが形成されてなるとともに、該螺着固定基板30Aの全面に亘って均等間隔に廃ペットボトル2に使用されてなる閉塞蓋2Bを利用して螺着固定部30Cとなすため、閉塞蓋2Bを嵌入のうえ接着若しくは熔着固定32Cさせる螺着固定部嵌入穴31Cが形成された構成からなるもので、図7には螺着固定基板30Aに形成された螺着固定部嵌入穴31Cに閉塞蓋2Bが嵌入され接着若しくは熔着固定32Cされたうえ、廃ペットボトル2の容器本体2Aが螺着固定された状態が示されている。
かくしてなる再利用具30も、前記別の構成からなる再利用具3と同様の使用途に利用できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
螺着固定基板の螺着固定部に螺着させるのみで、廃ペットボトルの容器本体が螺着固定でき、且外周縁の嵌合連結部を嵌合連結させるのみで実用使用に要する大きさや長さに連結拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】 本発明の斜視図である。
【図2】 本発明の裏面説明図である。
【図3】 螺着固定状態の説明図である。
【図4】 両面に螺着固定部が形成された説明図である。
【図5】 本発明の使用態様図である。
【図6】 他の構成による本発明の説明図である。
【図7】 他の構成による螺着固定状態の説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 本発明再利用具
1A 螺着固定基板
1B 嵌合連結部
1b 嵌合凹部
1c 嵌合凸部
2 廃ペットボトル
2A 容器本体
2B 閉塞蓋
2C 螺着固定部
3D 螺合ネジ溝
3E 螺合ネジ山
10A 他の螺着固定基板
20C 表面の螺着固定部
30 他の構成による再利用具
30A 他の構成による螺着固定基板
30B 他の構成による嵌合連結部
30c 他の構成による螺着固定部
31c 他の構成による螺着固定部嵌入穴
32C 接着若しくは熔着

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエステル樹脂素材からなり適宜の大きさと扁平状の螺着固定基板の外周縁には、相互の外周縁を嵌合連結させて所望の大きさや長さに連結拡大できる嵌合連結部が形成されてなり、而も螺着固定基板の一側面若しくは両側面には、廃ペットボトルの開口部と螺着固定できる螺着固定部がその全面に亘って一体的に且均等間隔で形成された構成からなる廃ペットボトルの再利用具。
【請求項2】
螺着固定基板の外周縁に形成される嵌合連結部が嵌合凹部及び嵌合凸部により嵌合連結される、請求項1記載の廃ペットボトルの再利用具。
【請求項3】
ポリエチレン若しくはポリプロピレン樹脂素材からなり、適宜の大きさと扁平状の螺着固定基板の外周縁には、相互の外周縁を嵌合連結させて所望の大きさや長さに連結拡大できる嵌合連結部が形成され、且この螺着固定基板の全面に亘って均等間隔に、廃ペットボトルに使用されてなる閉塞蓋を嵌入し接着若しくは熔着固定させる螺着固定部嵌入穴が形成されたうえ、該螺着固定部嵌入穴内に閉塞蓋が嵌入され接着若しくは熔着固定されて螺着固定部が形成されてなる構成の、廃ペットボトルの再利用具。
【請求項4】
螺着固定基板の外周縁に形成される嵌合連結部が嵌合凹部及び嵌合凸部により嵌合連結される、請求項3記載の廃ペットボトルの再利用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−63314(P2011−63314A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−237742(P2009−237742)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(504330568)有限会社アイドウ (9)
【出願人】(301001638)
【Fターム(参考)】