説明

廃液回収装置

【課題】複数台設置された塗装機から排出された塗装廃液による配管の詰まりを、簡易な構成で防止する。
【解決手段】複数のホッパ102からは送出用配管111が延出し、タンク104に繋がっている。タンク104からは回収用配管112が延出し、回収ドラム113に繋がっている。各送出用配管111の途中には第1ポンプ103が設けられる。回収用配管112の途中には、第2ポンプ105が設けられる。循環用配管114は、第2ポンプ105よりもタンク104から離れた箇所で回収用配管112から分岐し、ホッパ102と第1ポンプ103との間で各送出用配管111に合流する。回収用配管112から分岐する循環用配管114の分岐点には、切替バルブ107が設けられる。切替バルブ107は、タンク104内に設けられた液面センサ106が検知する液面高さに応じて、回収用配管112内の廃液DRの流れ方向を切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気に接触することにより時間の経過とともに硬化する塗料の廃液を回収するための廃液回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気に接触することにより時間の経過とともに硬化する塗料の廃液を回収するための廃液回収装置の発明が開示されている。その一例は、特許文献1に記載の塗装廃液回収装置である。
【0003】
特許文献1に記載の塗装廃液回収装置は、塗装機1から排出される塗装廃液を受ける受けタンク2と、受けタンク2内部と一体の内部を有して塗装廃液6を溜める回収タンク3と、塗装廃液6が受けタンク2に残るように高さ方向位置を設定された塗装廃液液面検出用の上限レベルセンサー4及び下限レベルセンサー7と、これらのセンサにより作動する回収ポンプ5と、吸引口8と、からなる。そして、この塗装廃液回収装置では、上限レベルセンサー4による液面の検知により回収ポンプ5が作動し、下限レベルセンサー7による液面の検知により回収ポンプ5の作動が停止して、液面が受けタンク2に残るようになっている。特許文献1は、この塗装廃液回収装置では塗装廃液が受けタンクで乾燥することがなく、したがって塗料固形物が生成しにくく、固形物によって配管の詰まりが生じることが抑制される、と言及している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−34045号公報(段落番号0006〜0007、0011、0014、及び、図1〜図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の塗装廃液回収装置には、一つの塗装機1に対して、受けタンク2と回収タンク3と上限レベルセンサー4と下限レベルセンサー7とが一つずつ設けられている。しかしながら、工場内には、塗装機1が一台のみならず、複数台設置されることが多い。ここで、塗料固形分による配管詰まりの防止を目的として、特許文献1に記載の塗装廃液回収装置を構成する受けタンク2及び回収タンク3を各々の塗装機に対応させて複数設けることは、工場内の設置スペースに無駄を生じさせてしまう。
【0006】
また、この場合、個々の回収タンク3に対してセンサ(上限レベルセンサー4、下限レベルセンサー7)を設けなくてはならず、配管詰まりを防止するにはコストがかかりすぎる。
【0007】
ここで、センサ(上限レベルセンサー4、下限レベルセンサー7)を設けることなく、受けタンク2及び回収タンク3の容積を小さくして複数台の塗装機1に対応させて受けタンク2及び回収タンク3を複数設けることが考えられる。ところが、これでは、回収ポンプ5が作動して受けタンク2及び回収タンク3内の塗装廃液6が送り出されて減少すると、受けタンク2及び回収タンク3内が乾燥してしまう。そして、回収ポンプ5を停止すると、塗装機1から排出される塗装廃液6によって受けタンク2及び回収タンク3がすぐに一杯になり、塗装廃液6が溢れ出やすくなる。
【0008】
一方、受けタンク2及び回収タンク3内の塗装廃液6を乾燥させないよう受けタンク2及び回収タンク3の容量を確保すべく、受けタンク2及び回収タンク3を個々の塗装機1に対応させて設けるのではなく、受けタンク2及び回収タンク3を塗装機1から離れた箇所に設けるようにすると、塗装廃液6は、受けタンク2及び回収タンク3に流れつく前に乾燥してしまう。
【0009】
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、複数台設置された塗装機から排出された塗装廃液による配管の詰まりを、簡易な構成で防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の廃液回収装置は、廃液を受け止める複数のホッパと、前記廃液を一時的に貯留するタンクと、各前記ホッパと前記タンクとを連絡する複数の送出用配管と、各前記送出用配管の途中に設けられる第1ポンプと、前記タンクから延出する回収用配管と、前記回収用配管の途中に設けられる第2ポンプと、前記第2ポンプよりも前記タンクから離れた箇所で前記回収用配管から分岐し、前記ホッパと前記第1ポンプとの間で各前記送出用配管に合流する循環用配管と、前記回収用配管から分岐する前記循環用配管の分岐点に設けられ、前記回収用配管内の廃液の送り先を前記循環用配管に切り替える切替バルブと、所定の上方位置及び所定の下方位置に達した前記タンク内の廃液の液面をセンシングして検出した廃液の検出位置に応じた電気信号を出力する液面センサと、前記液面センサからの電気信号に応じて前記切替バルブを切り替え、前記回収用配管内の廃液の流れる方向を、前記循環用配管に流す循環方向Pと、そのまま前記回収用配管に流す回収方向と、のいずれかに切り替える制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ホッパ内の廃液が循環用配管によって循環され、廃液が配管内に滞留しないため、複数台設置された塗装機から排出された塗装廃液による配管の詰まりを、簡易な構成で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】廃液回収装置の模式的な平面図である。
【図2】廃液回収装置の模式的な側面図である。
【図3】切替バルブの動きを説明するためのフローチャートである。
【図4】タンク内の廃液の液面が上方センサの高さ位置に達した状態の廃液回収装置の模式的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施の一形態を、図1ないし図4に基づいて説明する。図1は、廃液回収装置101の模式的な平面図である。工場内には、塗装対象であるワーク502に塗料503(図2参照)を噴出して塗装を施す塗装機504が複数配置されている。塗装機504は、ロボット505の可動アーム506の先端部分に取り付けられ、ロボット505の制御を受けて塗料503を噴出する。いずれの各塗装機504も、所定時間のサイクル(一例として、80秒サイクル)で塗料503を所定量、塗出する。
【0014】
塗装機504が噴出する塗料503の一例は、主剤と硬化剤とを混合しシンナーで希釈した液体塗料である。塗料503の別の一例は、一種類のみの液体塗料である。いずれの塗料も、空気に接触することにより時間の経過とともに硬化する。主剤と硬化剤とを混合した上記の液体塗料は、シンナーで希釈しなければ約四十分経過した後に自然硬化が始まる。また、一種類のみの上記の液体塗料であっても、二日ないし三日経過した後に自然硬化が始まる。
【0015】
工場内には、複数(N箇所)の塗装ブース501が設けられている。各塗装ブース501には、塗装機504を有する可動アーム506が設置されている。そして、各塗装ブース501には、廃液受部としてのホッパ102が設けられている。各ホッパ102は、塗装ブース501の床面に設けられて上方に開口面を有する。色替え時、塗装機504は開口面に、先端部を移動し、開口面に密着した状態で、塗装機504内の洗浄を実施する。洗浄終了後、開口面から離れ、所定の塗料が仕込まれた塗装機504は、ワーク502を塗装する。
【0016】
図2は、廃液回収装置101の模式的な側面図である。以下、図1及び図2に基づいて説明する。廃液回収装置101は、N個のホッパ102と、各ホッパ102に対応して設けられた第1ポンプ103と、1台のタンク104と、1個の第2ポンプ105と、液面センサ106と、切替バルブ107と、を備える。
【0017】
各ホッパ102には、塗装機504の色替え毎に、洗浄用シンナーを含んでなる廃液DRが排出されて、溜まる。各ホッパ102からは、送出用配管111が延出している。いずれの送出用配管111も、タンク104に至る。
【0018】
各送出用配管111の途中には、第1ポンプ103が設けられている。つまり、工場内には、N個の第1ポンプ103が設けられている。いずれの第1ポンプ103も、送出用配管111内の廃液DRをホッパ102側からタンク104側に送り出す。この第1ポンプ103は、常時駆動している。この第1ポンプ103の単位時間当たりのポンプ能力をαとする。
【0019】
タンク104には、各送出用配管111を通って運ばれた廃液DRが溜まる。タンク104の下部からは、回収用配管112が延出している。ここで、前述した送出用配管111はホッパ102に対応させてN本設けられているのに対し、この回収用配管112は一本のみ設けられている。この回収用配管112は、回収ドラム113に至る。回収ドラム113は、工場内で塗装ブース501及び廃液回収装置101から離れた箇所、例えば工場外に設けられる。回収用配管112の途中には、第2ポンプ105が設けられている。第2ポンプ105は、回収用配管112内の廃液DRをタンク104側から回収ドラム113側に送り出す。第2ポンプ105は、第1ポンプ103と同様に、常時駆動している。この第2ポンプ105の単位時間当たりのポンプ能力をβとする。
【0020】
回収用配管112は、液面センサ106よりも回収ドラム113側の箇所で分岐し、そこから循環用配管114が延出している。循環用配管114は、塗装ブース501に向けて延び、その途中の分岐点115で分岐し、送出用配管111と同数(N本)の副管116に分かれる。各副管116は、送出用配管111におけるホッパ102と第1ポンプ103との間にある合流点117に繋がる。
【0021】
切替バルブ107は、回収用配管112から分岐する循環用配管114の分岐箇所に設けられる。切替バルブ107は、回収用配管112によって運ばれる廃液DRの流れ方向を、循環方向P及び回収方向Q(図4参照)のいずれか一方に択一的に切り替える。ここで、循環方向Pとは、廃液DRが循環用配管114に流れる場合の廃液DRの流れ方向である。また、回収方向Qとは、廃液DRが回収ドラム113に向かう場合の廃液DRの流れ方向である。
【0022】
ここで、まず、廃液DRが回収方向Qに流れる場合について説明する。タンク104内の廃液DRは、回収用配管112を経由して回収ドラム113に回収され、廃液DRは循環用配管114及び副管116のいずれにも流れない。これにより、タンク104に流入する単位時間当たりの廃液DRの量は、N(第1ポンプ103の個数)×α(第1ポンプ103のポンプ能力)となる。そこで、タンク104内の廃液DRの量を一定に保つように、第2ポンプ105のポンプ能力βは、Nαに設定される。
【0023】
次いで、廃液DRが循環方向Pに流れる場合について説明する。この場合、タンク104内の廃液DRは、回収用配管112、循環用配管114、副管116を通過して、N本ある送出用配管111のそれぞれに復帰する。この送出用配管111に復帰する廃液DRの単位時間当たりの復帰量は、β/N、すなわち、αとなる。これにより、タンク104内の廃液DRの量は一定に保たれようとする。
【0024】
ところが、実際には、タンク104内の廃液DRの量は、時間の経過とともに徐々に増加し、タンク104内の廃液DRの液面がゆっくりと上昇してしまう。このような現象が生じる要因としては、ホッパ102内の廃液DRの液面が上昇しホッパ102とタンク104とで廃液DRの液面の高低差が変化し、第1ポンプ103に設けられた上流側と下流側とを連通する隙間(図示せず)を通って廃液DRが移動することが考えられる。なお、この隙間を廃液DRが通過することによるタンク104内の廃液DRの液面の上下変動の頻度及び変動幅は、ホッパ102及びタンク104の大きさや形状、第1ポンプ103の性能や逆止弁(図示せず)の有無、並びに、工場内でのホッパ102及びタンク104の設置高さ等に応じたものになる。
【0025】
この点、本実施の形態の廃液回収装置101では、液面センサ106と切替バルブ107とが備わることによって、タンク104内の廃液DRの液面が上昇し続け、タンク104から廃液DRが溢れ出ることが防止されている。以下、液面センサ106及び切替バルブ107の詳細について述べる。
【0026】
切替バルブ107は、液面センサ106からの電気信号を受けて流れ方向を切り替える機能を有している。つまり、切替バルブ107は、制御部としても機能する。
【0027】
図1を参照する。液面センサ106は、タンク104に溜まる廃液DRの液面の高さ位置をセンシングする。より詳細には、液面センサ106は、第1センサとしての上方センサ106aと、第2センサとしての下方センサ106bとを含む。上方センサ106aは、タンク104の内周面でこのタンク104の上端の近傍な箇所に設けられる。下方センサ106bは、タンク104の内周面で、上方センサ106aと回収用配管112の延出箇所112a(図2参照)との間の高さ位置に設けられる。
【0028】
図3は、切替バルブ107の動きを説明するためのフローチャートである。タンク104には、予め、廃液DRが溜められ、その液面が、上方センサ106aと下方センサ106bとの間の高さ位置に位置付けられている。そして、切替バルブ107は、廃液DRを循環方向Pに流すように切り替えられている。ここで、各第1ポンプ103も第2ポンプ105も、常時駆動している。また、塗装機504から噴出されワーク502の塗装に用いられなかった塗料503は、廃液DRとなって、ホッパ102に徐々に溜まり、第1ポンプ103によって送り出され、その後に、第1ポンプ103及び第2ポンプ105の駆動によって送出用配管111、タンク104、回収用配管112、循環用配管114、副管116の順に循環する。
【0029】
切替バルブ107は、上方センサ106aが廃液DRをセンシングするまで切り替わらない(ステップS101のN)。その後、廃液DRの液面が上昇し上方センサ106aが廃液DRをセンシングすると(ステップS101のY)、切替バルブ107は、上方センサ106aからの電気信号を受けて、廃液DRを回収方向Qに流すよう切り替わる(ステップS102)。ここで、常時駆動している第2ポンプ105によって、タンク104内の廃液DRは、回収ドラム113に向かって流れる。また、切替バルブ107が切り替わったことにより、循環用配管114内の廃液DRは、送出用配管111に復帰しない。このため、常時駆動している第1ポンプ103によってホッパ102内の廃液DRはタンク104に流入し、ホッパ102内の廃液DRの液面は降下する。
【0030】
切替バルブ107は、下方センサ106bが廃液DRをセンシングしなくなるまで切り替わらない(ステップS103のY)。その後、廃液DRの液面が下降し下方センサ106bが廃液DRをセンシングしなくなると(ステップS103のN)、切替バルブ107は、下方センサ106bからの電気信号を受けて、廃液DRを循環方向Pに流すよう切り替わり(ステップS104)、処理をステップS101に戻す。これにより、切替バルブ107が切り替わり、再び廃液DRは送出用配管111、タンク104、回収用配管112、循環用配管114、副管116の順に循環する。
【0031】
なお、上方センサ106aと下方センサ106bとの高さ位置の差は、約1センチメートルである。このため、図3に示す切替バルブ107の動きのうち、ステップS102〜ステップS104に要する時間は、約1秒である。
【0032】
図2を参照する。図2に示す廃液回収装置101では、タンク104内の廃液DRの液面が、下方センサ106bの高さ位置にある。本実施の形態の廃液回収装置101では、塗装ブース501でワーク502に対する塗装が行われてホッパ102に溜まった廃液DRが、送出用配管111、タンク104、回収用配管112、循環用配管114、副管116の順に循環する。このとき、ホッパ102には廃液DRが溜まったままであり、送出用配管111に空気が入り込むことはない。
【0033】
図4は、タンク104内の廃液DRの液面が上方センサ106aの高さ位置に達した状態の廃液回収装置101の模式的な側面図である。タンク104に廃液DRが溜まっていき、タンク104内の廃液DRの液面が上方センサ106aに達すると、切替バルブ107が切り替わって、タンク104内の廃液DRは回収ドラム113に向けて流れ、タンク104内の廃液DRの液面が下降する。廃液DRを回収ドラム113に流すよう切替バルブ107が切り替わっている時間は僅かであるため、第1ポンプ103の駆動によってホッパ102内の廃液DRが無くなるようなことはない。このようなタンク104内の廃液DRの液面の上昇及び下降が、短い時間の間に繰り返される。この繰り返しの間に、ホッパ102内の廃液DRの液面も、送出用配管111への廃液DRの復帰の有無によって、図2に示す最高位haと最低位hbとの間を往復する。
【0034】
ここで重要なのは、本実施の形態の廃液回収装置101では、工場内に複数の塗装機504が配置されているにもかかわらず、1台のタンク104と液面センサ106と切替バルブ107とによって、ホッパ102内の廃液DRを常に所定量溜めるようにして、回収ドラム113まで廃液DRを運ぶための配管(送出用配管111、回収用配管112)内に空気が入り込むことを防止したという点である。
【0035】
また、ワーク502の塗装のための設備として、既存の工場において、複数の塗装ブース501から生じた廃液DRを一次的に貯留するためのタンク104を設け、このタンク104から回収ドラム113まで回収用配管112を一系統のみ設けて、工場内に配設される配管を最小限に抑えていることが想定される。この場合、本実施の形態の廃液回収装置101を実現するためには、回収用配管112と各送出用配管111とを循環用配管114(及び副管116)で接続し、切替バルブ107を設置して、第2ポンプ105のポンプ能力を調整し、予め設置されているタンク104に液面センサ106を取り付ければ良い。
【0036】
このように、本実施の形態の廃液回収装置101によれば、ホッパ102内の廃液DRが循環用配管114によって循環され、廃液DRが配管内に滞留しないため、複数台設置された塗装機504から排出された塗装廃液による配管の詰まりを、簡易な構成で防止することができる。
【0037】
なお、別の実施の形態として、第1ポンプ103及び第2ポンプ105の少なくとも一方と、切替バルブ107とを連動させ、廃液DRの流れる方向が循環方向Pと回収方向Qとのいずれかに切り替わる際に第1ポンプ103や第2ポンプ105のポンプ能力を変化させて、廃液DRが循環方向Pに流れるときにタンク104内の廃液DRの液面を素早く上昇させ、廃液DRが回収方向Qに流れるときにタンク104内の廃液DRの液面を素早く下降させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
101 廃液回収装置
102 ホッパ
103 第1ポンプ
104 タンク
105 第2ポンプ
106 液面センサ
107 切替バルブ
111 送出用配管
112 回収用配管
114 循環用配管
115 分岐点
DR 廃液
P 循環方向
Q 回収方向


【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃液を受け止める複数のホッパと、
前記廃液を一時的に貯留するタンクと、
各前記ホッパと前記タンクとを連絡する複数の送出用配管と、
各前記送出用配管の途中に設けられる第1ポンプと、
前記タンクから延出する回収用配管と、
前記回収用配管の途中に設けられる第2ポンプと、
前記第2ポンプよりも前記タンクから離れた箇所で前記回収用配管から分岐し、前記ホッパと前記第1ポンプとの間で各前記送出用配管に合流する循環用配管と、
前記回収用配管から分岐する前記循環用配管の分岐点に設けられ、前記回収用配管内の廃液の送り先を前記循環用配管に切り替える切替バルブと、
所定の上方位置及び所定の下方位置に達した前記タンク内の廃液の液面をセンシングして検出した廃液の検出位置に応じた電気信号を出力する液面センサと、
前記液面センサからの電気信号に応じて前記切替バルブを切り替え、前記回収用配管内の廃液の流れる方向を、前記循環用配管に流す循環方向Pと、そのまま前記回収用配管に流す回収方向と、のいずれかに切り替える制御部と、
を備える廃液回収装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記切替バルブに組み込まれている、
請求項1記載の廃液回収装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−147888(P2011−147888A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11671(P2010−11671)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000108188)セントラル自動車株式会社 (66)
【Fターム(参考)】