説明

延長コード・ホースの絡み防止付きドラム

【課題】 延長コードラム又は散水用のホースを収納するドラムで、コード等の巻き取り時、巻き取ったコード等がドラムの収納部からはみ出てしまい、ドラムに絡みつくという問題があった。これは延長コード・ホース等が巻き込まれるときに、コード等の位置がドラムの収納幅内の方向から外れた位置にあるときに生じる問題であった(図4参照)。
【解決手段】 従来はドラムAを回転させてコード等を巻き取る際に、ドラム直前にあるコード等の位置を手で制御しながらドラムを回転させ、コード等が側板3から逸脱しないようにして巻取りをしていた。
本発案は、コード位置の制御装置・中空回転棒6をドラムの本体の一部に装着することで問題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、延長コード又は水用延長ホースを収納するドラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、工場又は家庭等において作業所に電源がない場合、又は作業場所近くに水源がない場合ドラムに収納した延長コード或いは水用ホースを利用して電源を作業場所に確保したり、水源を作業場所まで引水したりして電気作業、洗車等をしている。
【0003】
前述の延長電気コード及び水用ホース(以下コードと言う)は、使用後にドラムに巻き取り収納する構造になっているが、実際問題としては、ドラムに巻き取る際にドラムの側板からコードがはみ出したりして、ドラムに絡みついてしまうという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コードをドラムから外れるのを防止し絡みつきを防ぐためには、巻き寄せるコードをドラムの収納幅内(図面43aー3b間)に位置制御することが効果的であった。
【0005】
そのため、実際には、片方の手でハンドル1を持ってドラムを回し、一方の手で子コード2を上記ドラムの収納範囲内に位置制御しながら巻き取る作業が行われている。
【0006】
本案は、従来手で調整していたコードの位置制御を、自動的に行うことを目的とした機能をドラムの本体の一部に装置することによって、コード等の絡みを防止し巻き取り作業の効率化を図ったものである。
【発明を実施するための形態】
以下、便宜的に延長電気コードドラムを一例として添付図面1及び2を参照しながら本発明を実施の形態に基づいて説明する。
【0007】
図1は延長コードドラムの全体図である。図2は絡み防止を目的として装着した本案の一部を断面図で示した。図3は従来の延長コードドラムである。図4は従来の延長コードドラムであるが、コード等を巻き取る際の、コード等を収納するドラムの巻胴部とコードの位置関係について、絡みの原因となる一例を図示したものである。つまりコード2がコードの収納範囲(3a−3b間)外に位置する状態を示したものであり、この状態でコードを巻き上げるとコードが絡む原因となるのである。
【0008】
図1は本発案である中空回転棒6を装着した図であるが、装着によって、巻胴部9を回転させコード2を巻き込んでも、コード2は中空回転棒6に制御されて常にドラムの収納範囲内に位置することになるためコードの絡みは生じない。中空回転棒はドラムの底脚に固定された芯棒5を中心に回転する構造にあるため、コード2を巻き取るときにローラーの役目を果たすので、巻取り時の抵抗を少なくする効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施の形態のドラムの外観図である。
【図2】同(部分)横断図である。
【図3】従来の延長コードドラムの外観図である。
【図4】従来の延長コードドラムの外観図である。
【符号の説明】
1 ハンドル
2 コード
3a 側板
3b 側板
4a 固定ネジ
4b 固定ネジ
5 芯棒
6 中空回転棒
7 支持脚
8 脚部
9 巻胴部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
延長コード又は、水用ホース(以後コードという)を巻き取るドラム本体の一部に、コードの巻き取り時に、巻き寄せられるコードがコードを収納するドラムの収納幅内に位置するように導入するための装置をしたコードドラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−79659(P2011−79659A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−246993(P2009−246993)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【出願人】(509245924)
【Fターム(参考)】