説明

建物の基礎構造、及び、建物の建築工法

【課題】建物の下方の空間に湿気が侵入することを防止し、断熱性を向上させることが可能な建物の基礎構造を提供する。
【解決手段】建物の屋外に面した布基礎202とベタ基礎201との境界205を覆うように止水シート101を貼付し、布基礎202とべた基礎201との境界205に隙間が生じても、この隙間から建物の下方空間に水が侵入することを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建物の基礎構造、及び、建物の建築工法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化などの環境問題の対策の一環として、建物の構造においても気密性、断熱性を向上させることで一層の省エネを促進することが望まれている。このようなことから、建物の外周壁には、断熱材が充填されるとともに断熱効果を低下させる湿気の侵入を防ぐために透湿防水シートが貼られている。また、一般的に、建築領域の外周に面する位置に設けられる浴室においては、ユニットバスの下方空間内への通気を遮断して気密化するとともに、浴室を設けるための区画を形成する布基礎の内壁に断熱材を張りめぐらせるようにしている(例えば、特許文献1、及び、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−96854号公報
【特許文献2】特開2006−263016号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
布基礎は、地面に平滑に形成されたベタ基礎上に型枠を組み、型枠内に生コンクリートを流し込み硬化して立設される。つまり、布基礎とベタ基礎とは別々に硬化されて形成されおり、布基礎とベタ基礎とは一体的に形成されておらず、隙間が生じてしまうこととなる。また、内側の型枠と外側の型枠とを一定の距離に位置決めするために、内側及び外側の型枠の下端を繋ぎとめる巾止金具が配置されることから、布基礎とベタ基礎との境目に隙間が生じてしまう。特に、巾止金具は、その強度を向上させるために、中央部分が上側に膨らむ構造となっているため、この隙間は、顕著なものとなってしまう。
浴室は建物の屋外に面した位置に作られることから、浴室の下方空間を形成する布基礎は建物の外側に面することとなり、上記隙間から雨水などの水分、湿気が浴室の下方空間に侵入する。
【0005】
以上のようなことから、浴室の下方空間には湿気が生じることとなるといった問題があった。さらに、この湿気は、浴室の下方空間の気密性を高めたゆえ逃げ場を失い、かえって浴室の断熱性を低下させることとなるといった問題があった。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、建物の下方の空間に湿気が侵入することを防止し、断熱性を向上させることが可能な建物の基礎構造、及び、建物の建築工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 建物の屋外に面した布基礎とベタ基礎との境界を覆うように止水シートが貼付されていることを特徴とする建物の基礎構造。
【0008】
なお、本発明における止水シートとは、軟質性のフィルム状、シート状、板状などの形態を広く含むものである。
(1)の発明によれば、建物の屋外に面した布基礎とベタ基礎との境界を覆うように止水シートが貼付されている。従って、布基礎とベタ基礎との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から建物の下方空間に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物の下方空間の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。また、布基礎とベタ基礎との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から建物の下方空間に白アリ防止が侵入することを防止することができる。
【0009】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の建物の基礎構造であって、
上記止水シートは、建物の屋外側における上記境界に設けられている。
【0010】
(2)の発明によれば、止水シートが建物の屋外側における、布基礎とベタ基礎との境界に設けられている。従って、屋内に侵入する外側において確実に水(湿気)の侵入を防止することができる。
【0011】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)の建物の基礎構造であって、
上記止水シートは、建物の屋内側における上記境界に設けられている。
【0012】
(3)の発明によれば、止水シートが建物の屋内側における、布基礎とベタ基礎との境界に設けられている。従って、境界を通って内部に侵入してきた水(湿気)の侵入を屋内側の境界において防止することができる。また、止水シートは、屋内側に設けられているため、劣化することをより防止することができる。
【0013】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) ベタ基礎を形成するベタ基礎形成工程と、
上記ベタ基礎形成工程により形成されたベタ基礎の上に、布基礎を立設する布基礎形成工程と、
上記布基礎形成工程により形成された布基礎のうちの、少なくとも浴室を設けるための区画を囲う布基礎の屋外に面する部分の下端と該下端から延びるベタ基礎との境界を覆うように止水シートを貼着する止水シート貼着工程と
を有する建物の建築工法。
【0014】
(4)の発明によれば、少なくとも浴室を設けるための区画を囲う布基礎の屋外に面する部分の下端と該下端から延びるベタ基礎との境界を覆うように止水シートを貼着する。従って、布基礎とベタ基礎との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から建物の下方空間に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物の下方空間の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。また、布基礎とベタ基礎との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から建物の下方空間に白アリ防止が侵入することを防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、建築物の下方の空間に湿気が侵入することを防止し、断熱性を向上させることが可能な建物の基礎構造、及び、建物の建築工法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
【0017】
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る止水シートを模式的に示す正面図であり、図1(b)は、その右側面図である。
止水シート101は、止水材102と、両面テープ103aと、両面テープ103bとから構成されている。図1(a)、図1(b)に示すように、止水材102は、底面部102aと底面部102aの端から上方に延びる立ち上がり部102bとを有しており、正面視が横長の矩形、側面視がL字型である。底面部102aには、両面テープ103aが貼付されている。また、立ち上がり部102bの外側には、両面テープ103bが貼付されている。
なお、図示しないが、両面テープ103a、及び、両面テープ103bの他方の面には、剥離テープが設けられており、使用時に剥離して、粘着面を露出させることができる。
【0018】
止水シートの材質としては、水(湿気)の透過量が著しく少ないものであれば、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)や各種ポリオレフィン系合成樹脂等を用いることができる。特に、本発明においては、軟質性の材料が望ましい。
また、両面テープの材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系、ブチル系のものを用いることができる。なかでも、ブチル系、アクリル系の防水性を有するものが望ましい。
また、本発明において、止水材は、L字型に射出成形した軟質性の板状体であることが望ましい。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態に係る建物の基礎構造を模式的に示す断面図である。
建物500は、ベタ基礎201と、ベタ基礎201に立設された布基礎202とを有している。また、建物500では、ベタ基礎201と布基礎202との境界205を屋内側において覆うように止水シート101が貼付されている。
【0020】
布基礎202は、硬化したベタ基礎201上に後から立設されており、ベタ基礎201と布基礎202とは一体的に形成されていないため、境界205に隙間が生じてしまう可能性がある。しかしながら、図2に示した建物500の基礎構造によれば、ベタ基礎201と布基礎202との境界205を覆うように止水シート101が貼付されている。従って、ベタ基礎201と布基礎202との境界205に隙間が生じたとしても、この隙間から建物500の下方空間に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物500の下方空間の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。また、ベタ基礎201と布基礎202との境界205に隙間が生じたとしても、この隙間から建物500の下方空間に白アリ防止が侵入することを防止することができる。また、図2に示した建物500の基礎構造によれば、止水シート101が屋内側に設けられているため、劣化(風化)することをより防止することができる。
【0021】
次に、建物の入隅に用いられる止水シートについて説明する。
図3(a)は、建物の入隅に用いられる入隅用止水シートを模式的に示す正面図であり、図3(b)は、その背面図であり、図3(c)は、その底面図である。なお、入隅とは、2つの壁がある角度をもって出会う内方の隅をいう。
【0022】
入隅用止水シート121は、止水材122と、両面テープ123aと、両面テープ123bとから構成されている。図3(a)、図3(c)に示すように、止水材122は、L字形状の底面部122aと、L字の外側の辺から上方に延びる立ち上がり部122bとを有している。底面部102aには、両面テープ123aが貼付されている。また、立ち上がり部122bの外側には、図3(b)に示すように、両面テープ123bが貼付されている。
なお、図示しないが、両面テープ123a、及び、両面テープ123bの他方の面には、剥離テープが設けられており、使用時に剥離して、粘着面を露出させることができる。
【0023】
次に、図2を参照しながら、建物500の建築方法について説明する。
まず、建物500を建てるべき部位を平らにならした後、建物500の地盤全体に鉄筋を配筋し、そこにコンクリート(セメント、砂、水を混合して流動状にしたもの)を流し込み、ベタ基礎201を形成する。この工程は、本発明のベタ基礎形成工程に相当する。
【0024】
次に、形成されたベタ基礎201上に、金属製又は木製の型枠を組んで複数の居住部に区画し、この型枠にコンクリートを流し込むことにより、布基礎202を立設する。この工程は、本発明の布基礎形成工程に相当する。
【0025】
次に、型枠を外した後、ベタ基礎201と布基礎202との境界205を覆うように止水シート101を貼付する。本実施形態では、建物500の外周に面するすべての境界205を覆うように止水シート101を貼付する。なお、入隅部分には、入隅用止水シート102を貼付する。この工程は、本発明の止水シート貼付工程に相当する。
【0026】
その後、布基礎202の上に基礎パッキンを介して土台を載置し、さらに、床や壁等を所定の位置に配置する。これにより、居住部が形成される。
【0027】
上述した建築方法によれば、布基礎202とベタ基礎201との境界205を覆うように止水シート101を貼着する。従って、布基礎202とベタ基礎201との境界205に隙間が生じたとしても、この隙間から建物500の下方空間に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物500の下方空間の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。
【0028】
ここで、止水シート貼付工程について詳細に説明する。
図4(a)〜図4(c)は、止水シート貼付工程を説明するための図である。
まず、止水シート101の両面テープ103a、及び、両面テープ103bの剥離テープを剥離し、粘着面を露出させる。次に、立ち上がり部102bが建物500の境界205を覆うように、止水シート101を配置し、両面テープ103aをベタ基礎101に貼付するとともに、両面テープ103bを布基礎202に貼付する(図4(a)参照)。
【0029】
次に、両面テープ110(以下、ジョイントテープ110ともいう)を止水シート101と布基礎202とを覆うように貼付する(図4(b)参照)。次に、ジョイントテープ110の反対側の面に、次の止水シート101を貼付する(図4(c)参照)。ジョイントテープの材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系、ブチル系のものを用いることができる。なかでも、ブチル系、アクリル系の防水性を有するものが望ましい。
【0030】
このように、ジョイントテープ110を用いて、止水シート101を順次に貼り合わせていくことにより、隙間なく止水シート101を貼付することができる。また、施工を容易とすることができる。
【0031】
図5は、本発明に係る基礎構造を有する建物の一例を示す断面透視図である。
図5に示すように、建物500では、コンクリート製のベタ基礎201に立設された布基礎(布基礎202及び布基礎203)に、基礎パッキン40を介して土台204が載置され、その上に、床510や壁(外周壁508や浴室壁(ドア)505)等が所定の位置に配置されている。これにより、建物500には、ユニットバス504が配設された浴室502と、例えば、洗面脱衣室などの浴室以外の居住部501とが形成される。
なお、布基礎202は、屋外に面した布基礎であり、布基礎203は、浴室502の下方空間503と浴室以外の居住部501の床下511とを区画するための布基礎である。
【0032】
建物500は、浴室502の下方空間503を気密構造して省エネ化を図っている。建物500では、下方空間503を囲む布基礎202及び布基礎203の内壁に断熱材507が設けられている。これにより、下方空間503の断熱性が高められている。
【0033】
また、下方空間503を囲む布基礎202及び布基礎203の上に載置されている基礎パッキン40は、通気孔が設けられた基礎パッキン本体、及び、通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材から構成された基礎パッキンである。通気孔を塞いでいる断熱材は、通気性を有するため、この通気孔を介して、湿度を外部に排出することができる。また、通気孔を塞いでいるのは、断熱材であるため、通気孔から、空気(下方空間503の空気)が外部に排出されることを著しく防止し、断熱性を向上させることができる。
【0034】
浴室502の下方空間503を形成する布基礎203には、浴室502の下を点検するための基礎点検口1が設けられている。基礎点検口1は、枠体20と断熱性を有する蓋体10とから構成されており、蓋体10を枠体20から取り外すことにより、浴室502の下を点検することができる。枠体20と蓋体10との当接面には、パッキンが設けられており、枠体20と蓋体10との間に隙間が生じることを防止することができるため、蓋体10を枠体20に嵌合した状態での気密性を高めることができる。
【0035】
下方空間503の下側に位置するベタ基礎201には、密閉栓付き水抜き栓300が設けられている。水抜き栓300は、建物500の建築中にベタ基礎201に溜まる雨水を抜くためのものであり、建物500が完成した後は、原則不要である。しかしながら、水抜き栓500が開口したままであると、下方空間503の気密性が損なわれるため、密閉蓋で蓋をし、気密性を高めている。さらに、密閉蓋により、地中からの湿気や白アリの侵入を防止することを可能としている。
【0036】
また、建物500の屋外に面した布基礎202とベタ基礎201との境界205には、この境界205を覆うように止水シート101が建物500の屋内側(浴室の下方空間内)から貼付されている。これにより、布基礎202とベタ基礎201との境界205に隙間が生じたとしても、この隙間から建物500の下方空間503に水が侵入することを著しく防止することができる。その結果、建物500の下方空間503の湿度が上昇してしまうことを防止することができ、断熱性を向上させることが可能となる。
【0037】
上述した実施形態では、建物500の外周に位置するすべての境界205を覆うように止水シート101を貼付する場合について説明した。しかしながら、本発明においてはこの例に限定されず、ベタ基礎と布基礎との境界のうちの少なくとも一部を覆うように止水シートが設けられていればよく、例えば、屋外に面する位置にもうけられた、浴室を設けるための区画を囲う布基礎とベタ基礎との境界のみに止水シートを設けることとしてもよい。このような構成とした場合、少なくとも浴室の断熱性を向上させることができるからである。
【0038】
また、上述した実施形態では、建物500の屋内側における境界205に止水シート101を設ける場合について説明したが、本発明では、建物の屋外側における境界に設けることとしてもよい。建物の屋外側における境界に止水シートを設ければ、屋内に侵入する外側において確実に水(湿気)の侵入を防止することができるからである。
図6は、本発明の他の実施形態に係る建物の基礎構造を模式的に示す断面図である。
図6に示す建物の基礎構造では、止水シート150が建物500の屋外側における境界250に設けられている。
なお、本発明においては、止水シートを、境界の屋内側と屋外側の両方に設けることとしてもよい。
【0039】
図7は、本発明に係る基礎構造を有する他の建物の一例を示す断面透視図である。
図7に示す建物600は、図5に示した建物500と比して、浴室602の上側には、2階部分がなく、屋根が設けられている点で異なり、他の点で略同様の構成を有している。以下、建物600を説明する。
【0040】
図7に示すように、建物600では、コンクリート製のベタ基礎701に立設された布基礎(布基礎702及び布基礎703)に、基礎パッキン40を介して土台704が載置され、その上に、床610、壁(外周壁608や浴室壁(ドア)605)、屋根612等が所定の位置に配置されている。これにより、建物600には、ユニットバス604が配設された浴室602と、例えば、洗面脱衣質などの浴室以外の居住部601とが形成される。
なお、布基礎702は、屋外に面した布基礎であり、布基礎703は、浴室602の下方空間603と浴室以外の居住部601の床下611とを区画するための布基礎である。
【0041】
下方空間603を囲む布基礎702及び布基礎703の内壁には、断熱材607が設けられている。
【0042】
また、下方空間603を囲む布基礎702及び布基礎703の上に載置されている基礎パッキン40は、通気孔が設けられた基礎パッキン本体、及び、通気孔を塞ぐ通気性を有する断熱材から構成された基礎パッキンである。
【0043】
浴室602の下方空間603を形成する布基礎703には、浴室602の下を点検するための基礎点検口1が設けられている。基礎点検口1は、枠体20と断熱性を有する蓋体10とから構成されている。
【0044】
下方空間603の下側に位置するベタ基礎701には、密閉栓付き水抜き栓300が設けられている。
また、建物600の屋外に面した布基礎702とベタ基礎701との境界705には、この境界705を覆うように止水シート101が建物600の屋内側から貼付されている。
【0045】
以上、本発明に係る建物の基礎構造、及び、建物の建築方法の実施形態について説明したが、本発明の基礎パッキン、及び、床下点検口は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る止水シートを模式的に示す正面図であり、(b)は、その右側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る建物の基礎構造を模式的に示す断面図である。
【図3】(a)は、建物の入隅に用いられる入隅用止水シートを模式的に示す正面図であり、(b)は、その背面図であり、(c)は、その底面図である。
【図4】(a)〜(c)は、止水シートの貼付工程を説明するための図である。
【図5】本発明に係る基礎構造を有する建物の一例を示す断面透視図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る建物の基礎構造を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明に係る基礎構造を有する他の建物の一例を示す断面透視図である。
【符号の説明】
【0047】
101 止水シート
102 止水材
102a 底面部
102b 立ち上がり部
103(103a、103b) 両面テープ
110 ジョイントテープ
121 入隅用止水シート
122 止水材
122a 底面部
122b 立ち上がり部
123(123a、123b) 両面テープ
150 止水シート
201、701 ベタ基礎
202、203、702、703 布基礎
204、704 土台
205 境界
500、600 建物
502、602 浴室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の屋外に面した布基礎とベタ基礎との境界を覆うように止水シートが貼付されていることを特徴とする建物の基礎構造。
【請求項2】
前記止水シートは、建物の屋外側における前記境界に設けられている請求項1に記載の建物の基礎構造。
【請求項3】
前記止水シートは、建物の屋内側における前記境界に設けられている請求項1に記載の建物の基礎構造。
【請求項4】
ベタ基礎を形成するベタ基礎形成工程と、
前記ベタ基礎形成工程により形成されたベタ基礎の上に、布基礎を立設する布基礎形成工程と、
前記布基礎形成工程により形成された布基礎のうちの、少なくとも浴室を設けるための区画を囲う布基礎の屋外に面する部分の下端と該下端より下方に位置するベタ基礎との境界を覆うように止水シートを貼着する止水シート貼着工程と
を有する建物の建築方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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