説明

建物資材の保持構造

【課題】 たわみ性建物資材又は非たわみ性建物資材をフレームに保持させるときの煩雑さを解消する保持構造を提供すること。
【解決手段】 建物資材の保持構造は枠体(11)と、保持体(13)と、装飾体(15)を備える。枠体は本体部(17)と、本体部の一方側に設けられる第1の係止部(19)と、第1の係止部と対向するように第1の係止部から間隔をおいて本体部の一方側に設けられる第2の係止部(21)と、本体部の他方側に設けられる第3の係止部(23)とを有する。保持体は第1の係止部に接触可能な突当部(27)と、第1の係止部に引っ掛け可能な第1の引掛部(29)と、第2の係止部に引っ掛け可能な、第2の係止部と相俟って建物資材(25)を保持する第2の引掛部(31)と、係止部(33)とを有する。装飾体は枠体の第3の係止部に引っ掛け可能な第1の引掛部(35)と、保持体の係止部に引っ掛け可能な第2の引掛部(37)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、網や不織布、紙のようなたわみ性建物資材と、ガラスや硬質プラスチックのような非たわみ性建物資材を保持する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
たわみ性建物資材、たとえば網をフレームに保持させて網戸を作ろうとする場合、フレームに前もって形成しておいた溝内に網の縁部と、溝の幅よりもわずかに大きな径の弾力性の紐を押し込み、紐の弾力を利用して網の縁部をフレームに固定している。
【0003】
非たわみ性建物資材、たとえばガラスをフレームに保持させるにはガラスの縁部とフレームとの接合部においてガラスの両側にパテを詰めたり、弾力性の紐を押し込んだりしてガラスの縁部をフレームに固定している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
たわみ性建物資材である網の場合、フレームの全周にわたっている溝に紐を過不足なく配置した上、紐を網の縁部と一緒に溝内に押し込んで縁部を固定しなければならず、網をフレームに取り付ける作業が非常に煩雑である。
【0005】
非たわみ性建物資材であるガラスの場合、パテの詰め込み作業は専用の工具を使用して比較的能率良くできる。しかし、紐の押し込み作業はフレームの全周にわたって紐を配置した上、紐をガラスの縁部とフレームとの間に押し込む必要があり、煩雑である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の目的は、たわみ性建物資材又は非たわみ性建物資材をフレームに保持させるときの煩雑さを解消する保持構造を提供することにある。
【0007】
この目的を達成するためにこの発明は、次の構成を備え、作用効果を奏する。なお、何れかの請求項記載の発明の構成等を説明するに当って行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項記載の発明にも適用があるものとする。
【0008】
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の建物資材の保持構造は枠体と、保持体と、装飾体を備える。枠体は本体部と、当該本体部の一方側に設けられる第1の係止部と、当該第1の係止部と対向するように第1の係止部から間隔をおいて前記本体部の一方側に設けられる第2の係止部と、前記本体部の他方側に設けられる第3の係止部とを有する。保持体は前記第1の係止部に接触可能な突当部と、前記第1の係止部に引っ掛け可能な第1の引掛部であって、前記第1の係止部に引っ掛けられるとき、前記突当部と相俟って前記第1の係止部をはさむように形成される第1の引掛部と、前記第2の係止部に引っ掛け可能な第2の引掛部であって、前記第2の係止部に引っ掛けられるとき、前記第2の係止部と相俟って建物資材を保持する第2の引掛部と、前記突当部を間にして前記第1の引掛部の反対側に設けられる係止部とを有する。装飾体は前記枠体の前記第3の係止部に引っ掛け可能な第1の引掛部と、前記保持体の前記係止部に引っ掛け可能な第2の引掛部とを有し、これら引掛部によって前記枠体に固定される。
【0009】
保持構造の枠体は網戸や襖のフレーム、部屋の仕切り壁のフレーム、ガラス窓のフレームなどであり、それ自体が本来必要とする強度を備える。そのためには枠体はアルミや鋼材、硬質プラスチックなどで形成し、強度は枠体の本体部で持たせる。枠体は枠体と建物資材によって形成される建物部品に応じて、建物の窓枠に配置されるレール上を滑って移動する便宜のため、レールに適合する車を取り付けたり、建物部品の上方に配置される、この発明外のフレームから懸垂するための溝を設けたりなど、建物部品に適した装具と一緒に使用されるが、このような装具はこの発明とは直接関係がない。保持体は一方では建物資材を保持し、他方では装飾体を保持するものであり、硬質プラスチックで形成することが便宜であるが、アルミによって作ることもできる。装飾体は建物部品に美観を与えるもので、その建物部品が置かれる場所や、建物資材の材質、周囲とのバランスなどを勘案して表面を飾ることができる。硬質プラスチックやアルミで作ることができる。必要ならば紙又は軟質プラスチックシート製の表面装飾物を張りつけることができる。
【0010】
請求項1記載の建物資材の保持構造によれば、本体部の第1の係止部に保持体の突当部を接触させ、本体部の第1及び第2の係止部に保持体の第1及び第2の引掛部を引っ掛けるだけで建物資材を保持できるので、建物資材を枠体に取り付ける作業が簡単であり、迅速な作業が期待できる。また、装飾体の保持も保持体を利用しており、部品点数が少ない。すなわち、保持体が一方では建物資材の保持に、他方では装飾体の保持に寄与する。
【0011】
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2記載の建物資材の保持構造は、請求項1記載の建物資材の保持構造の基本的な構成に加え、前記建物資材はたわみ性材料からなり、前記第2の係止部と前記第2の引掛部との間にたわんではさまれる構成を備える。
【0012】
建物資材が網や不織布、紙のようなたわみ性のものであるから、建物資材の縁部をたわませることができる上、このような建物資材は一般的に比較的薄い材質であるから、はさんで保持することができる。すなわち第2の引掛部を第2の係止部に引っ掛けようとする押し込みのときに建物資材の縁部をたわませ、その状態で第2の引掛部を第2の係止部に完全に引っ掛けることによって縁部を固定することができる。
【0013】
請求項2記載の建物資材の保持構造によれば、たわみ性建物資材の縁部を第2の係止部と第2の引掛部で単にはさむだけで保持できるので、第2の係止部及び第2の引掛部は、第2の引掛部が第2の係止部に引っ掛かって固定される構造とするだけでよく、簡単な構造にすることができる。また、たわみ性建物資材がたわんではさまれるため、たわみ性建物資材の摩擦力が大きくなって保持が確実になる。
【0014】
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3記載の建物資材の保持構造は、請求項1記載の建物資材の保持構造の基本構成に加え、前記建物資材は非たわみ性材料からなり、前記第2の係止部及び前記第2の引掛部はそれぞれ前記建物資材の縁部をはさむ壁部を有する構成を備える。
【0015】
建物資材がガラスや硬質プラスチックのような非たわみ性のものである場合、縁部をたわませてはさむことはできない。ガラスや硬質プラスチックが建物資材として使用されるとき、一般的にこれら建物資材はたわみ性の網や不織布、紙と比べて厚みが大きい。そこで、建物資材の縁部を第2の係止部及び第2の引掛部それぞれに設けた壁部ではさんで保持する。壁部は、建物資材がガラスであるか、硬質プラスチックであるかによって壁部が負担すべき重量が異なることから、建物資材に応じて壁部の長さを代えたり、建物資材と接触する面に摩擦力を大きくするための加工を施したりすることができる。
【0016】
請求項3記載の建物資材の保持構造によれば、非たわみ性の建物資材の縁部をたわませることなく2つの壁部ではさんで、いわゆる挟持の状態で縁部を保持することができる。壁部が負担すべき建物資材の重量や建物資材の材質に応じて壁部の長さや壁部の接触面加工などを選択でき、過剰構造となることなく適切に建物資材を保持することができる。
【0017】
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4記載の建物資材の保持構造は、請求項3記載の建物資材の保持構造の構成に加え、前記装飾体は前記枠体に固定されるとき前記保持体の一部と面接触し、前記第2の引掛部の前記壁部に力を及ぼすように形成された構成を備える。
【0018】
装飾体が面接触する大きさや面接触する箇所などは保持体と装飾体の相対関係で定まることから、建物資材の材質、重量などを勘案して定める。
【0019】
請求項4記載の建物資材の保持構造によれば、装飾体を枠体に固定するだけで建物資材の縁部に及ぼされる挟持力を大きくすることができる。したがって、建物資材を保持体で保持した状態よりも、装飾体を固定した使用状態において一層大きな挟持力で保持することから、使用時の安全性を高めることができる。
【0020】
(請求項5記載の発明の特徴)
請求項5記載の建物資材の保持構造は、請求項1ないし4記載の建物資材の保持構造の構成に加え、前記装飾体は実質的にすきまの無い状態で前記枠体に固定される構成を備える。
【0021】
請求項5記載の建物資材の保持構造によれば、装飾体が実質的にすきまの無い状態で枠体に固定されることから、使用時に装飾体ががたついたり、係止部と引掛部の引掛による係合が外れることによる装飾体の脱落を防ぐことができる。
【0022】
(請求項6記載の発明の特徴)
請求項6記載の建物資材の保持構造は、請求項5記載の建物資材の保持構造の構成に加え、前記枠体の前記第3の係止部は断面が半円形を呈するように形成され、前記装飾体の前記第1の引掛部は断面が前記第3の係止部の断面と整合する半円形を呈するように形成される構成を備える。
【0023】
装飾体の第1の引掛部が枠体の第3の係止部に嵌まるためには、引掛部の断面が係止部の断面より大きければよい。しかし、そのような関係では装飾体ががたついてしまう。整合するとは引掛部が実質的にぴったりと係止部に嵌まる関係をいう。
【0024】
請求項6記載の建物資材の保持構造によれば、枠体の係止部の断面及び装飾体の引掛部の断面が半円形であるため、装飾体を枠体に固定する際、装飾体の第1の引掛部を枠体の係止部に嵌めて装飾体を回転すれば、装飾体の第2の引掛部が保持体の係止部に引っ掛かって装飾体を固定でき、その固定が簡単である。また、固定した装飾体は、がたつきなく保持される。
【0025】
(請求項7記載の発明の特徴)
請求項7記載の建物資材の保持構造は枠体と、保持体と、装飾体とを備える。枠体は本体部と、当該本体部の一方側に設けられる第1の係止部と、当該第1の係止部と対向するように第1の係止部から間隔をおいて前記本体部の一方側に設けられる第2の係止部と、前記本体部の他方側に設けられる第3の係止部とを有する。保持体は前記第1の係止部に接触可能な突当部と、前記第1の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部であって、前記第1の係止部に引っ掛けられるとき、前記突当部と相俟って前記第1の係止部をはさむように形成される第1の引掛部と、前記第2の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部であって、前記第2の係止部に引っ掛けられるとき、前記第2の係止部と相俟ってたわみ性の建物資材をたわましてはさんで保持する第2の引掛部と、前記突当部を間にして前記第1の引掛部の反対側に設けられる係止部とを有する。装飾体は前記枠体の前記第3の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部と、前記保持体の前記係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部とを有し、これら引掛部によって前記枠体に固定される。
【0026】
枠体とたわみ性の建物資材によって形成される建物部品と、その使用箇所によっては、たわみ性の建物資材をいわば埋め殺した状態とし、建物資材を交換する必要がないか、交換するにしても枠体をも含めて交換することがある。逆に、たわみ性の建物資材を交換し、枠体を繰返し使用することが好ましいこともある。この発明では後者に対処できる。
【0027】
請求項7記載の建物資材の保持構造によれば、たわみ性の建物資材を枠体から取り外して交換することが可能であり、枠体を繰返し使用できる。
【0028】
(請求項8記載の発明の特徴)
請求項8記載の建物資材の保持構造は、請求項7の建物資材の保持構造の基本構成に加え、前記枠体の前記第3の係止部は断面が半円形を呈するように形成され、前記装飾体の前記第1の引掛部は断面が前記第3の係止部の断面と整合する半円形を呈するように形成される構成を備える。
【0029】
装飾体の第1の引掛部が枠体の第3の係止部に嵌まるためには、引掛部の断面が係止部の断面より大きければよい。しかし、そのような関係では装飾体ががたついてしまう。整合するとは引掛部が実質的にぴったりと係止部に嵌まる関係をいう。
【0030】
請求項8記載の建物資材の保持構造によれば、枠体の係止部の断面及び装飾体の引掛部の断面が半円形であるため、装飾体を枠体に固定する際、装飾体の第1の引掛部を枠体の係止部に嵌めて装飾体を回転すれば、装飾体の第2の引掛部が保持体の係止部に引っ掛かって装飾体を固定でき、その固定が簡単である。したがって、たわみ性建物資材を取り外して交換し、枠体を繰返し使用する際の作業能率を高めることができる。また、固定した装飾体は、がたつきなく保持される。
【0031】
(請求項9記載の発明の特徴)
請求項9記載の建物資材の保持構造は、請求項7又は8記載の建物資材の保持構造の構成に加え、前記装飾体は実質的にすきまの無い状態で前記枠体に固定される構成を備える。
【0032】
請求項9記載の建物資材の保持構造によれば、装飾体が実質的にすきまの無い状態で枠体に固定されることから、使用時に装飾体ががたついたり、係止部と引掛部の引掛による係合が外れることによる装飾体の脱落を防ぐことができる。枠体を繰返し使用する場合、わずかながたつきが増幅されることが起こりうるが、この発明によればそのような事態の発生を防ぐことができる。
【0033】
(請求項10記載の発明の特徴)
請求項10記載の建物資材の保持構造は枠体と、保持体と、装飾体とを備える。枠体は本体部と、当該本体部の一方側に設けられる第1の係止部と、当該第1の係止部と対向するように第1の係止部から間隔をおいて前記本体部の一方側に設けられる、壁部を有する第2の係止部と、前記第1の係止部を間にして前記第2の係止部の反対側に設けられる第3の係止部とを有する。保持体は前記第1の係止部に接触可能な突当部と、前記第1の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部であって、前記第1の係止部に引っ掛けられるとき、前記突当部と相俟って前記第1の係止部をはさむように形成される第1の引掛部と、前記第2の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な、壁部を有する第2の引掛部であって、前記第2の係止部に引っ掛けられるとき、前記第2の係止部の前記壁部と前記第2の引掛部の前記壁部との間で非たわみ性の建物資材の縁部をはさんで保持する第2の引掛部と、前記突当部を間にして前記第1の引掛部の反対側に設けられる係止部とを有する。装飾体は前記枠体の前記第3の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部と、前記保持体の前記係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部とを有し、これら引掛部によって前記枠体に固定される。
【0034】
枠体と非たわみ性の建物資材によって形成される建物部品と、その使用箇所によっては、非たわみ性の建物資材をいわば埋め殺した状態とし、建物資材を交換する必要がないか、交換するにしても枠体をも含めて交換することがある。逆に、非たわみ性の建物資材を交換し、枠体を繰返し使用することが好ましいこともある。この発明では後者に対処できる。
【0035】
請求項10記載の建物資材の保持構造によれば、非たわみ性の建物資材を枠体から外して交換することが可能であり、枠体を繰返し使用できる。
【0036】
(請求項11記載の発明の特徴)
請求項11記載の建物資材の保持構造は、請求項10記載の建物資材の保持構造の基本構成に加え、前記装飾体は前記枠体に固定されるとき前記保持体の一部と面接触し、前記第2の引掛部の前記壁部に力を及ぼすように形成される構成を備える。
【0037】
装飾体が面接触する大きさや面接触する箇所などは保持体と装飾体の相対関係で定まることから、非たわみ性建物資材の材質、重量などを勘案して定める。
【0038】
請求項11記載の建物資材の保持構造によれば、装飾体を枠体に固定するだけで非たわみ性建物資材の縁部に及ぼされる挟持力を大きくすることができる。したがって、非たわみ性建物資材を保持体で保持した状態よりも、装飾体を固定した使用状態において一層大きな挟持力で保持することから、使用時の安全性を高めることができる。
【0039】
(請求項12記載の発明の特徴)
請求項12記載の建物資材の保持構造は、請求項10又は11記載の建物資材の保持構造の構成に加え、前記枠体の前記第3の係止部の断面が半円形を呈するように形成され、前記装飾体の前記第1の引掛部は断面が前記第3の係止部の断面と整合する半円形を呈するように形成される構成を備える。
【0040】
装飾体の第1の引掛部が枠体の第3の係止部に嵌まるためには、引掛部の断面が係止部の断面より大きければよい。しかし、そのような関係では装飾体ががたついてしまう。整合するとは引掛部が実質的にぴったりと係止部に嵌まる関係をいう。
【0041】
請求項12記載の建物資材の保持構造によれば、枠体の係止部の断面及び装飾体の引掛部の断面が半円形であるため、装飾体を枠体に固定する際、装飾体の第1の引掛部を枠体の係止部に嵌めて装飾体を回転すれば、装飾体の第2の引掛部が保持体の係止部に引っ掛かって装飾体を固定でき、その固定が簡単である。したがって、非たわみ性建物資材を取り外して交換し、枠体を繰返し使用する際の作業能率を高めることができる。また、固定した装飾体は、がたつきなく保持される。
【0042】
(請求項13記載の発明の特徴)
請求項13記載の建物資材の保持構造は、請求項10ないし12のいずれか記載の建物資材の保持構造の構成に加え、前記装飾体は実質的にすきまの無い状態で前記枠体に固定される構成を備える。
【0043】
請求項13記載の建物資材の保持構造によれば、装飾体が実質的にすきまの無い状態で枠体に固定されることから、使用時に装飾体ががたついたり、係止部と引掛部の引掛による係合が外れることによる装飾体の脱落を防ぐことができる。枠体を繰り返して使用する場合、わずかながたつきが増幅されることが起こりうるが、この発明によればそのような事態の発生を防ぐことができる。
【0044】
(発明の効果)
この発明によれば、網や不織布、紙のようなたわみ性建物資材、又はガラスや硬質プラスチックのような非たわみ性建物資材をフレームに取り付けるときの煩雑さを解消できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
次に図面を参照しながらこの発明の実施例を説明する。図面中、図1は建物資材の保持構造の第1の実施例であり、枠体と保持体と装飾体を分解して示す断面図、図2は保持体を枠体に組み付け、装飾体を分解した建物資材の保持構造の一部を示す斜視図、図3は枠体と保持体と装飾体を組み付けて建物資材の保持構造とした断面図で、たわみ性建物資材を仮想線で示してあり、図4は枠体と保持体と装飾体を組み付けて建物資材の保持構造とした一部の斜視図、図5は建物資材の保持構造の第2の実施例であり、枠体と保持体と装飾体を組み付けて建物資材の保持構造とした断面図で、非たわみ性建物資材を仮想線で示してあり、図6は建物資材の保持構造によって得られた建物部品を示す正面図、図7は建物資材の保持構造によって得られた建物部品の斜視図である。
【0046】
建物資材の保持構造は、図1ないし図4に示すように、枠体11と、保持体13と、装飾体15を備える。
【0047】
(枠体の構造)
枠体11は本体部17と、当該本体部17の一方側18aに設けられる第1の係止部19と、当該第1の係止部19と対向するように第1の係止部19から間隔をおいて本体部17の一方側18aに設けられる第2の係止部21と、本体部17の他方側18bに設けられる第3の係止部23とを有する。枠体11はアルミを押し出し成形して作られている。
【0048】
本体部17は中空部18cを有し、第1の係止部19は中空部18cの下側の底部18dから下方へ突出している。第1の係止部19はその下面に丸み20をつけてあり、後述する第1の引掛部の引掛を容易にしている。第2の係止部21は、本体部17の底部18dから下方へ延びている延長片18eから水平に延びる調節片22aと、調節片22aから上方へ突出する突起22bとからなる。突起22bの上面に丸み22cをつけてあり、後述する第2の引掛部の引掛を容易にしている。第3の係止部23は本体部17の頂部18fから上方へ延びる調節片24aと、調節片24aの上端にある半円形の係合部24bとからなる。調節片22a,24aの長さを調節することにより、保持体13及び装飾体15との相互関係を調節できる。本体部17の中空部18cは軽量化のため、またリブ18gは補強のために設けてある。
【0049】
(保持体の構造)
保持体13は枠体11の第1の係止部19に接触可能な突当部27と、第1の係止部19に引っ掛け可能な第1の引掛部29と、枠体11の第2の係止部21に引っ掛け可能な第2の引掛部31と、突当部27を間にして第1の引掛部29の反対側に設けられる係止部33とを有する。保持体13は硬質プラスチックを射出成形してつくられている。
【0050】
突当部27は第1の係止部19の少なくとも一部と接触し、第1の引掛部29が第1の係止部19に引っ掛けられるとき、第1の引掛部29と相俟って第1の係止部19をはさみ、保持体13の部分を第1の係止部19に保持させるように形成されている。突当部27は連結片28a及び枝片28bによって第1の引掛部29に連なり、枝片28bの先端部が第1の引掛部29となっている。
【0051】
第1の引掛部29は先端に丸み30aを有し、第1の係止部19の丸み20と相俟って第1の引掛部29の引掛を容易にしている。第1の引掛部29が第1の係止部19に引っ掛けられるべく進出すると、第1の係止部19が突当接部27と第1の引掛部29との間の空間30bに入り、第1の引掛部29が第1の係止部19に引っ掛かる。第1の引掛部29が第1の係止部19に引っ掛けられた後、第1の引掛部29が第1の係止部19から容易に離脱できるか、容易には離脱できないかは、第1の引掛部29の長さや、第1の係止部19に対する角度などによって決まる。図示の実施例では第1の引掛部29の第1の係止部19に対する角度が緩いため、容易な離脱が可能である。使用目的に応じて容易な離脱を可能にするか、不可能にするかを選定する。
【0052】
第2の引掛部31は連結片28aから延びている調節片32aと突起32bからなる。第2の引掛部31は第2の係止部21に引っ掛けるべく進出されるとき、第2の係止部21と相俟ってたわみ性の建物資材25をたわませ、その後はさんで保持する。そのため、突起32bは建物資材25の厚み分のすきまが第2の係止部21の突起22bとの間に確保でき、しかも建物資材25の保持が確実となるように大きさや形状を定める。第2の引掛部31が第2の係止部21に引っ掛けられた後、第2の引掛部31が第2の係止部21から容易に離脱できるか、容易には離脱できないかは、第2の引掛部31の突起32bの形状や長さ、第2の係止部21の突起22bの形状や長さなどによって決まる。図示の実施例では第2の係止部21の突起22bがほぼ円錐状になっているため容易な離脱が可能である。使用目的に応じて容易な離脱を可能にするか、不可能にするかを選定する。係止部33は連結片28aから延びている調節片34aと突起34bからなる。係止部33は後述する装飾体15の第2の引掛部を引っ掛けて保持する。調節片32aの長さを変えることにより第2の係止部21との位置関係を調節し、調節片34aの長さを変えることにより装飾体15の第2の引掛部との位置関係を調節する。
【0053】
(装飾体の構造)
装飾体15は枠体11の第3の係止部23に引っ掛け可能な第1の引掛部35と、保持体13の係止部33に引っ掛け可能な第2の引掛部37とを有し、これら引掛部によって枠体11に固定される。装飾体15はアルミを押し出し成形して作られている。
【0054】
装飾体15は本体部16aを有し、本体部16aは厚肉の当接部16bと薄肉の連結部16cを有する。第1の引掛部35は当接部16bから上方へ延びている調節片36aと、調節片36aの上端に設けられた半円形の嵌合部36bからなる。嵌合部36bは枠体11の第3の係止部23の係合部24bに嵌まる凹部36cを有する。第2の引掛部37は連結部16cから保持体13に向けて水平に延びる調節片38aと突起38bからなる。調節片36aの長さを変えて係止部23との位置関係を調節し、調節片38aの長さを変えて係止部33との位置関係を調節する。第1の引掛部35の凹部36cを第3の係止部23の係合部24bに嵌めて装飾体15を図1において反時計方向へ回転すると、第2の引掛部37の突起38bが保持体13の係止部33の突起34bに引っ掛かり、装飾体15は枠体11に固定される。
【0055】
装飾体15の第1の引掛部35は枠体11の第3の係止部23に引っ掛けられた後、第3の係止部23から容易に離脱できる。第2の引掛部37が保持体13の係止部33に引っ掛けられた後、係止部33から容易に離脱できるか、容易には離脱できないかは、第2の引掛部37の突起38bの形状や長さ、係止部33の突起34bの形状や長さなどによって決まる。図示の実施例では、第2の引掛部37の突起34bが三角形状であるため、容易に離脱できる。
【0056】
装飾体15の厚肉の当接部16bは枠体11に固定されたとき、図3に示すように、枠体の本体部17の側壁18hと密着し、装飾体15は実質的にすきまの無い状態で枠体11に固定されている。
【0057】
(建物資材の保持構造の組立)
図1に示すように、枠体11の一方側18aにたわみ性建物資材25の縁部をもたらし、先端部分26を保持体13の第一の引掛部29及び突当部27の上側に導き、位置決めをする。この場合、たわみ性建物資材の縁部の先端を保持体13の係止部33の先端に近接させ、手で調節片34a及び先端部分26をつかむ。その後、保持体13を矢印Bのように枠体11に向けて押し込む。そうすると、保持体13の第1の引掛部29が先端部分26をたわませて枠体11の第1の係止部19に引っ掛かり、突当部27が先端部分26を介して第1の係止部19に突き当たる。一方、保持体13の第2の引掛部31が建物資材25の縁部をたわませて枠体11の第2の係止部21に引き込み、第2の引掛部31が第2の係止部21に引っ掛かって建物資材25の保持が完了する。この例のように、たわみ性建物資材の縁部の先端部分26を第1の引掛部29と第1の係止部19ではさみ、かつ、第2の引掛部31と第2の係止部21ではさんで保持するようにすれば、確実に保持できる。先端部分26を第1の引掛部29と第1の係止部19ではさむため、建物資材の縁部の厚み分が第1の引掛部29と第1の係止部19との間に介在できるように第1の引掛部29及び第1の係止部19の寸法を定めておく。前述の他、第2の引掛部31と第2の係止部21ではさんで保持するだけでもよい。第1の保持体13の押し込みによる作用は前述したとおりであるが、この場合、第1の引掛部29の第1の係止部19への引っ掛けと突当部27の第1の係止部19への突当をまず行い、その後、この部分を中心として保持体13を反時計方向へ回転し、第2の引掛部31を第2の係止部21に引っ掛けることが好ましい。このような操作により、確実で迅速な保持作業を行うことができる。保持体13による建物資材25の保持が完了した後、装飾体15を矢印Cのように押し込み、まず装飾体15の第1の引掛部35を枠体11の第3の係止部23に嵌める。その後、装飾体15を反時計方向に回転して第2の引掛部37を保持体13の係止部33に引っ掛ける。
【0058】
図2及び図4に示すように、枠体11や保持体13、装飾体15は所定の方向、図示の場合には水平方向へ一定の長さで延びる。枠体11と建物資材25とによって建物部品を形成する場合、一般的には枠体11を建物資材25の四周に張り巡らす。前述の説明は建物資材25の一辺について述べたが、残りの三辺は同じ構造で保持すればよい。
【0059】
(建物資材の保持構造の別の実施例)
図5を参照して別の実施例を説明する。なお、図1ないし図4に示した実施例と実質的に同じ構造には同じ符号をつけ、詳細な説明は省略する。図5に示す建物資材の保持構造は枠体51と、保持体53と、装飾体15を備える。
【0060】
(枠体の構造)
枠体51は本体部17と、本体部17の一方側18aに設けられる第1の係止部19と、第1の係止部19と対向するように第1の係止部19から間隔をおいて本体部17の一方側18aに設けられる第2の係止部55と、本体部17の他方側18bに設けられる第3の係止部23とを有する。この実施例では、第2の係止部55は水平の調節片22aから垂直に延びる壁部56aを有し、壁部56aの先端は丸み56bとなっている。
【0061】
(保持体の構造)
保持体53は枠体51の第1の係止部19に接触可能な突当部27と、第1の係止部19に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部29であって、第1の係止部19に引っ掛けられるとき、突当部27と相俟って第1の係止部19をはさむように形成される第1の引掛部29と、第2の係止部55に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部57と、突当部27を間にして第1の引掛部29の反対側に設けられる係止部33とを有する。この実施例では、第2の引掛部57は水平の調節片32aから垂直に延びる壁部58aと、壁部58aの頂点から水平に延びる第2の調節片58bと、調節片58bの端から下方へ突出する突起58cを有する。第2の引掛部57は、第2の係止部55に引っ掛けられるとき、第2の係止部55の壁部56aと第2の引掛部57の壁部58aとの間で非たわみ性建物資材59の縁部をはさんで保持する。非たわみ性建物資材59の厚みに応じて調節片58bの長さを変える。装飾体15は枠体11の第3の係止部23に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部35と、保持体53の係止部33に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部37とを有し、これら引掛部35,37によって枠体51に固定される。
【0062】
装飾体15は枠体51に固定されるとき保持体53の一部、つまり連結片28aの下方部分28cと面接触する。その結果、第2の引掛部57の壁部58aに力を及ぼすことができる。枠体51に固定された装飾体15は保持体53の係止部33と第2の引掛部37の作用により、図5において第3の係止部23を中心とした反時計方向の引っ張り力を受ける。この引っ張り力が調節片32aを介して壁部58aに及ぼされ、非たわみ性建物資材59を挟持する力となる。
【0063】
(建物部品の例)
枠体に建物資材を組み付けて形成された建物部品101は、たとえば図6及び7に示すものとなる。図示の建物部品101は不織布のようなたわみ性建物資材25を枠体11に組み付けて形成され、装飾体15で四周を被ったものであり、部屋の仕切り壁として使用されている。仕切り壁101はレール103に沿って移動できるように、図3の部位105に適当な装具を取りつけられるが、この装具はこの発明の範囲外のものである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】建物資材の保持構造の第1の実施例であり、枠体と保持体と装飾体を分解して示す断面図である。
【図2】保持体を枠体に組み付け、装飾体を分解した建物資材の保持構造の一部を示す斜視図である。
【図3】枠体と保持体と装飾体を組み付けて建物資材の保持構造とした断面図で、たわみ性建物資材を仮想線で示してある。
【図4】枠体と保持体と装飾体を組み付けて建物資材の保持構造とした一部の斜視図である。
【図5】建物資材の保持構造の第2の実施例であり、枠体と保持体と装飾体を組み付けて建物資材の保持構造とした断面図で、非たわみ性建物資材を仮想線で示してある。
【図6】建物資材の保持構造によって得られた建物部品を示す正面図である。
【図7】建物資材の保持構造によって得られた建物部品の斜視図である。
【符号の説明】
【0065】
11 枠体
13 保持体
15 装飾体
16a 本体部
16b 当接部
16c 連結部
17 本体部
18a 一方側
18b 他方側
18c 中空部
18d 底部
18e 延長片
18f 頂部
18g リブ
18h 側壁
19 第1の係止部
20 丸み
21 第2の係止部
22a 調節片
22b 突起
22c 丸み
23 第3の係止部
24a 調節片
24b 係合部
25 たわみ性建物資材
26 先端部分
27 突当部
28a 連結片
28b 枝片
28c 下方部分
29 第1の引掛部
30a 丸み
30b 空間
31 第2の引掛部
32a 調節片
32b 突起
33 係止部
34a 調節片
34b 突起
35 第1の引掛部
36a 調節片
36b 嵌合部
36c 凹部
37 第2の引掛部
38a 調節片
38b 突起
51 枠体
53 保持体
55 第2の係止部
56a 壁部
56b 丸み
57 第2の引掛部
58a 壁部
58b 第2の調節片
58c 突起
59 非たわみ性建物資材
101 建物部品
103 レール
105 部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、当該本体部の一方側に設けられる第1の係止部と、当該第1の係止部と対向するように第1の係止部から間隔をおいて前記本体部の一方側に設けられる第2の係止部と、前記本体部の他方側に設けられる第3の係止部とを有する枠体と、
前記第1の係止部に接触可能な突当部と、前記第1の係止部に引っ掛け可能な第1の引掛部であって、前記第1の係止部に引っ掛けられるとき、前記突当部と相俟って前記第1の係止部をはさむように形成される第1の引掛部と、前記第2の係止部に引っ掛け可能な第2の引掛部であって、前記第2の係止部に引っ掛けられるとき、前記第2の係止部と相俟って建物資材を保持する第2の引掛部と、前記突当部を間にして前記第1の引掛部の反対側に設けられる係止部とを有する保持体と、
前記枠体の前記第3の係止部に引っ掛け可能な第1の引掛部と、前記保持体の前記係止部に引っ掛け可能な第2の引掛部とを有し、これら引掛部によって前記枠体に固定される装飾体と、
を備える建物資材の保持構造。
【請求項2】
前記建物資材はたわみ性材料からなり、前記第2の係止部と前記第2の引掛部との間にたわんではさまれることを特徴とする、請求項1記載の建物資材の保持構造。
【請求項3】
前記建物資材は非たわみ性材料からなり、前記第2の係止部及び前記第2の引掛部はそれぞれ前記建物資材の縁部をはさむ壁部を有することを特徴とする、請求項1記載の建物資材の保持構造。
【請求項4】
前記装飾体は前記枠体に固定されるとき前記保持体の一部と面接触し、前記第2の引掛部の前記壁部に力を及ぼすように形成されることを特徴とする、請求項3記載の建物資材の保持構造。
【請求項5】
前記装飾体は実質的にすきまの無い状態で前記枠体に固定されることを特徴とする、請求項1ないし4いずれか記載の建物資材の保持構造。
【請求項6】
前記枠体の前記第3の係止部は断面が半円形を呈するように形成され、前記装飾体の前記第1の引掛部は断面が前記第3の係止部の断面と整合する半円形を呈するように形成されることを特徴とする、請求項5記載の建物資材の保持構造。
【請求項7】
本体部と、当該本体部の一方側に設けられる第1の係止部と、当該第1の係止部と対向するように第1の係止部から間隔をおいて前記本体部の一方側に設けられる第2の係止部と、前記本体部の他方側に設けられる第3の係止部とを有する枠体と、
前記第1の係止部に接触可能な突当部と、前記第1の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部であって、前記第1の係止部に引っ掛けられるとき、前記突当部と相俟って前記第1の係止部をはさむように形成される第1の引掛部と、前記第2の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部であって、前記第2の係止部に引っ掛けられるとき、前記第2の係止部と相俟ってたわみ性の建物資材をたわましてはさんで保持する第2の引掛部と、前記突当部を間にして前記第1の引掛部の反対側に設けられる係止部とを有する保持体と、
前記枠体の前記第3の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部と、前記保持体の前記係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部とを有し、これら引掛部によって前記枠体に固定される装飾体と、
を備えるたわみ性建物資材の保持構造。
【請求項8】
前記枠体の前記第3の係止部は断面が半円形を呈するように形成され、前記装飾体の前記第1の引掛部は断面が前記第3の係止部の断面と整合する半円形を呈するように形成されることを特徴とする、請求項7記載のたわみ性建物資材の保持構造。
【請求項9】
前記装飾体は実質的にすきまの無い状態で前記枠体に固定されることを特徴とする、請求項7又は8記載のたわみ性建物資材の保持構造。
【請求項10】
本体部と、当該本体部の一方側に設けられる第1の係止部と、当該第1の係止部と対向するように第1の係止部から間隔をおいて前記本体部の一方側に設けられる、壁部を有する第2の係止部と、前記第1の係止部を間にして前記第2の係止部の反対側に設けられる第3の係止部とを有する枠体と、
前記第1の係止部に接触可能な突当部と、前記第1の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部であって、前記第1の係止部に引っ掛けられるとき、前記突当部と相俟って前記第1の係止部をはさむように形成される第1の引掛部と、前記第2の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な、壁部を有する第2の引掛部であって、前記第2の係止部に引っ掛けられるとき、前記第2の係止部の前記壁部と前記第2の引掛部の前記壁部との間で非たわみ性の建物資材の縁部をはさんで保持する第2の引掛部と、前記突当部を間にして前記第1の引掛部の反対側に設けられる係止部とを有する保持体と、
前記枠体の前記第3の係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第1の引掛部と、前記保持体の前記係止部に引っ掛け可能、かつ、離脱可能な第2の引掛部とを有し、これら引掛部によって前記枠体に固定される装飾体と、
を備える非たわみ性建物資材の保持構造。
【請求項11】
前記装飾体は前記枠体に固定されるとき前記保持体の一部と面接触し、前記第2の引掛部の前記壁部に力を及ぼすように形成されることを特徴とする、請求項10記載の非たわみ性建物資材の保持構造。
【請求項12】
前記枠体の前記第3の係止部の断面が半円形を呈するように形成され、前記装飾体の前記第1の引掛部は断面が前記第3の係止部の断面と整合する半円形を呈するように形成されることを特徴とする、請求項10又は11記載の非たわみ性建物資材の保持構造。
【請求項13】
前記装飾体は実質的にすきまの無い状態で前記枠体に固定されることを特徴とする、請求項10ないし12のいずれか記載の非たわみ性建物資材の保持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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