説明

建設現場の入場管理システム

【課題】 建設現場の入場管理に特化したシステムを提供すること。
【解決手段】 建設現場に設置される入場管理端末10と、建設現場に入場する車輌に搭載された車載端末20と、を備え、車載端末20から一つの無線ICカード30に車輌の全乗員を特定する乗員情報を書き込んでおき、入場時にリーダ12により無線ICカード30から乗員情報を読み取ることで建設現場の入場管理を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建設現場における入場管理技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
企業や官庁等の施設においては不審者の施設内への侵入を防止すべく、その出入口に入場管理システムを配備して実質的に入場管理を自動化することが実用化されている。また、車輌による施設内駐車場への入場に際し、入場手続きを円滑に実施すべく、車輌に搭乗している全ての乗員のIDを路車間通信により施設側の管理システムに送信し、入場者チェックを一括して行なうシステムも提案されている(特許文献1等)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−366992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、建設現場においては現場内へ関係者以外の者が不用意に入場しないように建設現場の出入口に警備員等を配置し、入場者に対して帳簿等に必要事項を記載させる等の手続きを行なわせて入場管理が行なわれている。しかし、関係者が建設現場に入場する際に、一々帳簿等に必要事項を記入させることは煩雑であり、特に、建設現場には資材を搬送するトラック等が連続して出入りする場合も多いことから、入場手続きに時間がかかると施工作業にも影響を与えかねない。
【0005】
従って、建設現場における入場管理も、企業や官庁等の施設に配備されている入場管理システムと同種のシステムにより実質的に自動化されれば便利である。しかし、建設現場における入場管理は、建設作業が継続している間のみ必要とされ、建設作業が完了したら不要となる。従って、入場管理システムは当初から撤去が予定されており、設置・撤去が簡易で安価なものである必要がある。また、建設現場の出入口は言わば仮設の出入口であり、単に仮設の門戸等が設置されているだけで地面が剥き出しになっている場合が通常であるから、路車間通信システムのようなシステムを配備するには設置環境が適当ではない。一方、建設現場における入場管理は不審者の侵入防止よりも、作業当日に作業者や必要な資材が建設現場に到着しているか否かに重点が置かれ、その範囲での管理で足りる。
【0006】
本発明は上記の課題に着目してなされたものであり、建設現場の入場管理に特化したシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、建設現場に設置される入場管理端末と、前記建設現場に入場する車輌に搭載された車載端末と、を備えた建設現場の入場管理システムにおいて、前記車載端末は、前記車輌の各乗員を特定する乗員情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記乗員情報を、入場用無線ICタグに書き込む車載側ライタと、を備え、前記入場管理端末は、前記建設現場の入口に設置され、前記入場用無線ICタグから前記乗員情報を読み取る入口側リーダを備えたことを特徴とする建設現場の入場管理システムが提供される。
【0008】
この入場管理システムでは、車輌の乗員が前記入場用無線ICタグを前記入口側リーダにかざすことで、車輌の各乗員を特定する前記乗員情報が前記入場管理端末で取得できる。これにより、車輌の各乗員の入場手続きが一括して行なえ、また、実質的に自動化できる。入場管理端末や車載端末は据え置きのもので足りるので設置・撤去も簡易であり、安価に実現できる。
【0009】
本発明において、前記車載端末は、前記車輌の各乗員毎に割当てられ、各乗員を特定する乗員個別情報を記憶した個人用無線ICタグから、前記乗員個別情報を読み取る車載側リーダを備え、前記記憶手段には、前記車載側リーダにより読み取られた前記乗員個別情報に基づく前記乗員情報が記憶され、前記車載側ライタは、前記乗員に割当てられたいずれかの前記個人用無線ICタグを前記入場者用無線ICタグとして前記乗員情報を書き込むこともできる。この構成によれば、前記個人用無線ICタグを前記入場者用無線ICタグとして兼用できる。また、一連の処理を無線ICタグ技術により統一的に取り扱える。
【0010】
また、本発明において、前記記憶手段は、前記車輌に積載される荷物を特定する荷物情報を記憶し、前記車載側ライタは、前記乗員情報と前記荷物情報とを前記入場用無線ICタグに書き込み、前記入口側リーダは、前記入場用無線ICタグから前記乗員情報と前記荷物情報とを読み取ることもできる。この構成によれば、建築資材等の荷物の管理も併せて行なえる。
【0011】
また、本発明において、前記車載端末は携帯型端末であり、かつ、各々の前記荷物に付され、各々の前記荷物を特定する荷物個別情報を記憶した荷物用無線ICタグから前記荷物情報を読み取る車載側リーダを備え、前記記憶手段には、前記車載側リーダにより読み取られた前記荷物個別情報に基づく荷物情報が記憶され、前記車載側ライタは、前記入場用無線ICタグに前記乗員情報と前記荷物情報とを書き込むこともできる。この構成によれば、建築資材等の荷物の管理も併せて行なえるだけでなく、前記荷物個別情報を簡易に前記記憶手段に記憶させることができ、また、一連の処理を無線ICタグ技術により統一的に取り扱える。
【発明の効果】
【0012】
以上のべた通り、本発明によれば、建設現場に特化した入場管理システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
<システムの構成>
図1は本発明の一実施形態に係る建設現場の入場管理システムAの概要図である。入場管理システムAは建設現場に設置される入場管理端末10と、建設現場に入場する車輌に搭載される車載端末20と、を備える。
【0014】
入場管理端末10は、建設現場の入口の仮設の守衛所内に配置された情報処理手段の一つであるコンピュータ11と、同じく守衛所に設置された、無線ICタグのリーダ12とを備える。守衛所にはまた、入場者の入場の許否等の情報を表示するディスプレイ13が設置されている。図2(a)は入場管理端末10及びディスプレイ13のブロック図である。
【0015】
コンピュータ11は、入場管理情報データベース11aを備える。このデータベース11aはコンピュータ11の内部又は外部のハードディスク等の記憶手段に構築される。図2(b)は入場管理情報データベース11aに蓄積される入場管理情報の例を示す図である。入場管理情報は日付毎にその日の入場予定者及び納入予定資材のIDが登録されている。
【0016】
本実施形態では建設現場の各作業者等及び各資材に個別にIDを割当てておき、作業者等が建設現場に入場する際にその作業者等のIDをチェックし、入場管理情報に登録されている者は入場を許可し、登録されていない者はその者の身元を確認する手続きを要求した上で入場を許可する。また、建設現場に資材が搬入される際にそのIDをチェックし、その日に必要な資材が搬入されたか否かの資材管理等を行なう。
【0017】
リーダ12は、据え置き型の無線ICタグリーダであって、リーダ12全体を制御するCPU121と、CPU121が処理するプログラム等が格納されたROM122と、CPU121のワークエリアを提供するRAM123と、アンテナ124aを有し無線ICタグと無線通信を行なう通信回路124と、コンピュータ11との間でデータ通信を行なう通信インターフェース(I/F)125と、を備える。リーダ12はコンピュータ11からの命令によりアンテナ124aからRF信号を常時送出し、無線ICタグがリーダ12にかざされると当該無線ICタグとの無線通信により無線ICタグに記憶された情報を読み出し、コンピュータ11へ送信する。本実施形態ではリーダ12とコンピュータ11との間の通信は有線通信の場合を想定するが無線通信でもよい。また、本実施形態ではリーダ12は無線ICタグから情報を読み出すだけであるが、同じハードウエア構成で無線ICタグに情報を書き込むリーダ/ライタとしても利用できる。
【0018】
ディスプレイ13は例えばLEDをマトリックス状に配置してなる表示手段であり、表示制御回路13aを介してコンピュータ11に接続されており、入場者に対して各種の情報の表示を行なう。本実施形態では主として、入場を許可するか否かが表示される。
【0019】
次に、車載端末20について説明する。図3(a)は車載端末20の外観図、図3(b)は車載端末20のブロック図である。本実施形態において車載端末20は持ち運びが可能な携帯型の無線ICタグリーダ/ライタであって、車載端末20全体を制御するCPU21と、CPU21が処理するプログラム等が格納されたROM22と、CPU21のワークエリアを提供するRAM23と、アンテナ24aを有し無線ICタグと無線通信を行なう通信回路24と、インターフェース(I/F)25aを介してCPU21に接続され、複数のスイッチ等からなる操作部25と、表示制御回路26aを介してCPU21に接続され、液晶表示装置等からなるディスプレイ26と、を備える。
【0020】
車載端末20はその底部に設けられたアンテナ24aからRF信号を送出し、無線ICタグがアンテナ24aにかざされると当該無線ICタグとの無線通信により無線ICタグに記憶された情報を読み出し、RAM23に記憶する。或いは、RAM23に記憶された情報を当該無線ICタグに書き込む。なお、RAM23は他の種類の記憶手段でもよい。ディスプレイ26は車載端末20の操作案内や無線ICタグから読み込まれた情報の表示、無線ICタグへ書き込む情報の表示等を行なう。
【0021】
次に、本実施形態において用いられる無線ICタグについて説明する。本実施形態では建設現場へ入場が予定されている各作業者等に、個人用無線ICタグとして、カード型の無線ICタグ(無線ICカード30)を割当て携帯させる。図3(c)は無線ICカード30のブロック図である。無線ICカード30はカードの基材内に埋め込まれたICチップ31とアンテナ32とから構成される。ICチップ31はロジック回路31とメモリ31bとを備え、アンテナ32がRF信号を受信するとそのRF信号により生じる電力を電源としてリーダ/ライタと無線通信を行い、メモリ31bに記憶された情報の送信又はメモリ31bに対する情報を記憶を行なう。
【0022】
<システムの処理>
<入場前の処理>
本実施形態では車輌に搭乗した作業者等の乗員が車輌に搭乗したまま建設現場に入場できるよう、以下の処理を行なう。図4(a)はその説明図である。まず、車輌の乗員を特定する情報(乗員情報)を車載端末20のRAM23に格納する。乗員情報は各作業者等に割当てられた無線ICカード30に記憶された乗員個別情報に基づき生成される。本実施形態では乗員個別情報はその乗員(作業者等)を特定するためのIDとして構成されており、予め無線ICカード30に記憶されている。図4(b)は無線ICカード30に記憶された乗員個別情報の例を示している。
【0023】
車輌に搭乗した各乗員は建設現場に到着する前に、自分の無線ICカード30a乃至30d(ここでは乗員が4名の場合を想定)を順番に車載端末20にかざし、乗員個別情報を車載端末20に読み取らせる。車載端末20のRAM23には読み取られた乗員個別情報が順次格納される。全員分の乗員個別情報が乗員情報となる。図4(c)は乗員情報の例を示す図であり、各乗員のIDが記録されている。次に、無線ICカード30a乃至30dのいずれかにRAM23に記憶された乗員情報を車載端末20から書き込む。図4(a)では無線ICカード30dに乗員情報が書き込まれている。乗員情報が書き込まれた無線ICカード30は入場用無線ICカードとなり、ここでは無線ICカード30dが入場用無線ICカードとなる場合を想定する。
【0024】
次に、車輌に建築資材等の建設現場に搬入される荷物が積載されている場合、これを車輌に搭載したまま建設現場に入場できるよう、以下の処理を行なう。図5(a)はその説明図である。まず、車輌に積載された荷物を特定する情報(荷物情報)を車載端末20のRAM23に格納する。本実施形態の場合、荷物情報は各荷物に付された荷物用の無線ICタグ31a及び31b(以下、総称するときは無線ICタグ31という)に記憶された荷物個別情報に基づき生成される。荷物用無線ICタグ31は無線ICカード30と同様の構成のであるが、例えば、シールタイプの無線ICタグとして構成される。本実施形態では荷物個別情報はその荷物(資材等)を特定するためのIDとして構成されており、予め無線ICタグ31に記憶されている。図5(b)は無線ICタグ31に記憶された荷物個別情報の例を示している。
【0025】
建設現場に向かう車輌の乗員は、例えば、出発前に車輌の荷室に積載した荷物に付された無線ICタグ31を順番に車載端末20にかざし、荷物個別情報を車載端末20に読み取らせる。車載端末20のRAM23には読み取られた荷物個別情報が順次格納される。全ての荷物分の荷物個別情報が荷物情報となる。図5(c)は荷物情報の例を示す図であり、各荷物のIDが記録されている。次に、入場用無線ICカード30dにRAM23に記憶された荷物情報を車載端末20から書き込む。この際、図5(a)に示すように、荷物情報は乗員情報を書き込む時に同時に書き込むことができ、入場用無線ICカード30dに対する情報は一回で足りる。
【0026】
次に、これらの処理における車載端末20の処理について図6を参照して説明する。図6は車載端末20のCPU21が実行する処理のフローチャートである。S1では乗員が操作部25に対する操作により読み込みモードを選択したか否かを判定する。乗員は乗員個別情報の読み込みや荷物個別情報の読み込みを行なう際にこの読み込みモードを選択する。該当する場合はS2へ進み、該当しない場合はS5へ進む。
【0027】
S2では乗員が操作部25に対する操作により読み込みモードの終了を指示したか否かを判定する。該当する場合は一単位の処理を終了し、該当しない場合はS3へ進む。S3ではアンテナ24aからRF信号を送信し、無線ICタグを検知したか否かを判定する。車輌の乗員が無線ICカード30や無線ICタグ31を車載端末20にかざすと、これらから信号が返送されて検知される。該当する場合はS4へ進み、該当しない場合はS2へ戻る。
【0028】
S4では車載端末20にかざされた無線ICカード30又は無線ICタグ31と無線通信を行い、無線ICカード30又は無線ICタグ31に記憶された乗員個別情報又は荷物個別情報を読み込み、RAM23に保存する。S4の処理が終わるとS2へ戻り、同様の処理を繰り返す。乗員は個々の無線ICカード30又は無線ICタグ31を順番に車載端末20にかざして乗員個別情報又は荷物個別情報を順次車載端末20に読み込ませることになる。
【0029】
S5では乗員が操作部25に対する操作により書き込みモードを選択したか否かを判定する。乗員は乗員情報や荷物情報を入場用無線ICカード30dに書き込む際にこの書き込みモードを選択する。該当する場合はS6へ進み、該当しない場合はS8へ進む。S6ではアンテナ24aからRF信号を送信し、無線ICタグを検知したか否かを判定する。車輌の乗員が入場用無線ICカード30dを車載端末20にかざすと、信号が返送されてこれが検知される。S7では車載端末20にかざされた入場用無線ICカード30dと無線通信を行い、入場用無線ICカード30dにRAM23に記憶された乗員情報、荷物情報を書き込む。その後、一単位の処理が終了する。S8ではその他の処理を行い、一単位の処理が終了する。
【0030】
<入場時の処理>
次に、入場時の処理について説明する。建設現場に到着した車輌の乗員は乗員情報及び荷物情報が書き込まれた入場用無線ICカード30dを図1に示すようにリーダ12にかざす。この時の入場管理端末10の処理について図7を参照して説明する。図7は車輌入場時のコンピュータ11の処理を示すフローチャートである。
【0031】
S11ではリーダ12のアンテナ124aからRF信号を送信させ、リーダ12により入場用無線ICカード30dを検知したか否かを判定する。該当する場合はS12へ進み、該当しない場合は検知待ちとなる。S12ではリーダ12により入場用無線ICカード30dに記憶された乗員情報及び荷物情報を読み取らせ、これをコンピュータ11に取り込む読み込み処理を行なう。S13では読み込んだ乗員情報と入場管理情報データベース11aに蓄積されたその日の入場予定者とを照合し、乗員情報に含まれる全てのIDが入場予定者として入場管理情報データベース11aに登録されているか否かを判定する。該当する場合はS14へ進み、該当しない場合はS16へ進む。
【0032】
S14ではディスプレイ13に入場を許可する旨の表示を行なう。この表示を見て車輌の乗員は車輌に搭乗したまま建設現場内へと進入することになる。S15では入場管理情報データベース11aの情報を更新する。ここでは入場が許可された乗員のIDを入場予定者から削除するか或いは入場中であることを示す情報を付加する。また、S12で読み取った荷物情報については、納入予定資材から削除するか或いは納入済みであることを示す情報を付加する。S16ではディスプレイ13に入場を許可しない旨の表示を行なう。この場合、車輌の乗員は守衛所にて必要な手続きを行なったのち、建設現場内へと進入することになる。
【0033】
以上述べた通り、入場管理システムAでは、車輌の乗員が入場用無線ICカードをリーダ12にかざすことで、車輌の各乗員を特定する乗員情報が入場管理端末10で取得できる。これにより、車輌の各乗員の入場手続きが一括して行なえ、また、実質的に自動化できる。入場管理端末10は据え置きのものであり、また、車載端末20は携帯型のものなので設置・撤去も簡易である。また、市販のコンピュータ、無線ICタグのリーダ/ライタで構成できるので、安価に実現できる。
【0034】
また、各作業者等に割当てられた無線ICカード30のうちの任意の無線ICカード30を入場者用無線ICカードとして用いることができ、個人用の無線ICカード30を入場者用無線ICカードと兼用できる。
【0035】
また、車載端末20のRAM23への乗員情報の記憶は無線ICカード30からの読み込み以外の方法、例えば、操作部25からの入力等も可能であるが、無線ICカード30を用いることで一連の処理を無線ICタグ技術により統一的に取り扱える。
【0036】
また、車載端末20のRAMへ荷物情報を記憶させ、入場者用無線ICカードにこれを書き込むことで、リーダ12によって乗員情報と荷物情報とを読み取ることもでき、建築資材等の荷物の管理も併せて行なえる。車載端末20のRAM23への荷物情報の記憶は無線ICタグ31からの読み込み以外の方法、例えば、操作部25からの入力等も可能であるが、無線ICタグ31を用いることで一連の処理を無線ICタグ技術により統一的に取り扱える。
【0037】
また、車載端末20を携帯型の端末とすることで、無線ICタグ31からの情報の読み込みは車輌の荷室内或いは荷室への積載前に車載端末20を荷物まで持っていって行なうことができるので、手間の掛からない読み取りができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る建設現場の入場管理システムAの概要図である。
【図2】(a)は入場管理端末10及びディスプレイ13のブロック図、(b)は入場管理情報データベース11aに蓄積される入場管理情報の例を示す図である。
【図3】(a)は車載端末20の外観図、(b)は車載端末20のブロック図、(c)は無線ICカード30のブロック図である。
【図4】(a)は入場管理システムAによる処理の説明図、(b)は無線ICカード30に記憶された乗員個別情報の例を示す図、(c)は乗員情報の例を示す図である。
【図5】(a)は入場管理システムAによる処理の説明図、(b)は無線ICタグ31a又は31bに記憶された荷物個別情報の例を示す図、(c)は荷物情報の例を示す図である。
【図6】車載端末20のCPU21が実行する処理のフローチャートである。
【図7】車輌入場時のコンピュータ11の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
A 入場管理システム
10 入場管理端末
20 車載端末
30 無線ICカード
31 無線ICタグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設現場に設置される入場管理端末と、前記建設現場に入場する車輌に搭載された車載端末と、を備えた建設現場の入場管理システムにおいて、
前記車載端末は、
前記車輌の各乗員を特定する乗員情報を記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記乗員情報を、入場用無線ICタグに書き込む車載側ライタと、を備え、
前記入場管理端末は、
前記建設現場の入口に設置され、前記入場用無線ICタグから前記乗員情報を読み取る入口側リーダを備えたことを特徴とする建設現場の入場管理システム。
【請求項2】
前記車載端末は、
前記車輌の各乗員毎に割当てられ、各乗員を特定する乗員個別情報を記憶した個人用無線ICタグから、前記乗員個別情報を読み取る車載側リーダを備え、
前記記憶手段には、前記車載側リーダにより読み取られた前記乗員個別情報に基づく前記乗員情報が記憶され、
前記車載側ライタは、前記乗員に割当てられたいずれかの前記個人用無線ICタグを前記入場者用無線ICタグとして前記乗員情報を書き込むことを特徴とする請求項1に記載の建設現場の入場管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記車輌に積載される荷物を特定する荷物情報を記憶し、
前記車載側ライタは、前記乗員情報と前記荷物情報とを前記入場用無線ICタグに書き込み、
前記入口側リーダは、前記入場用無線ICタグから前記乗員情報と前記荷物情報とを読み取ることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設現場の入場管理システム。
【請求項4】
前記車載端末は携帯型端末であり、かつ、
各々の前記荷物に付され、各々の前記荷物を特定する荷物個別情報を記憶した荷物用無線ICタグから前記荷物情報を読み取る車載側リーダを備え、
前記記憶手段には、前記車載側リーダにより読み取られた前記荷物個別情報に基づく荷物情報が記憶され、
前記車載側ライタは、前記入場用無線ICタグに前記乗員情報と前記荷物情報とを書き込むことを特徴とする請求項3に記載の建設現場の入場管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−302143(P2006−302143A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−125658(P2005−125658)
【出願日】平成17年4月22日(2005.4.22)
【出願人】(000206211)大成建設株式会社 (1,602)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】