説明

弁当箱用メジャーシートおよび弁当箱ならびに弁当箱セット

【課題】主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納可能な弁当箱および弁当箱用メジャーシートを提供する。
【解決手段】弁当箱用メジャーシート20は、一段で使用される弁当箱における本体の開口部に載せて使用される。このシート20は、本体の内部に収容される食物を目視可能な素材で形成されており、本体の開口部形状に相当する外形表示線21aが設けられ、この外形表示線21a内を3:1:2の面積比で区画表示可能な区画線21b〜21iが設けられている。前記弁当箱における本体に、その内部を3:1:2の容積比で区画可能な区画表示部としての突起部を一体的に設けることも可能である。また、突起部を一体的に設けた弁当箱と、シート20からなる弁当箱セットとすることも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食物を同食物の分類に応じて所定の比率で収納可能な弁当箱および弁当箱用メジャーシートならびに同弁当箱と弁当箱用メジャーシートからなる弁当箱セットに関する。
【背景技術】
【0002】
食物を同食物の分類に応じて収納可能な弁当箱の一つは、例えば下記特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されている弁当箱においては、その本体に鉛直軸線回りに回転可能な3枚の仕切板が設けられている。そして、この弁当箱では、各仕切板を任意の回転位置に設定することで、食物の詰め込みパターンを増やすことが可能である。
【特許文献1】特開2003−159112号公報
【発明の開示】
【0003】
ところで、理想的な栄養バランスの観点から、食物を、同食物の分類に応じて3:1:2の容積比すなわち主食を3、主菜を1、副菜を2の割合で摂取することが推奨されている。しかしながら、上記特許文献1に記載された弁当箱では、食物の詰め込みパターンを増やすことは可能であるが、主食、主菜および副菜の割合(容積比)をそれぞれ3:1:2として収納する点については何ら考慮されていないため、上記推奨案を実践することができない。したがって、上記推奨案を実践すべく、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合で収納するための弁当箱またはその補助器具の開発が望まれていた。
【0004】
本発明は、上記課題(要望)に対処するためになされたものであり、その目的は、上記した推奨案を実践するために、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納可能な弁当箱(商品名、「3・1・2弁当箱法」弁当箱)またはその補助器具(弁当箱用メジャーシート;商品名、ランチボックスメジャー)を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するため、本発明においては、一段で使用される弁当箱における本体の開口部に載せて使用される弁当箱用メジャーシートを、前記本体の内部に収納される食物を目視可能な素材で形成して、前記本体の開口部形状に相当する外形表示線を設けるとともに、この外形表示線内を3:1:2の面積比で区画表示する区画線を設けたことに特徴がある。
【0006】
この弁当箱用メジャーシートでは、その外形表示線が、一段で使用される弁当箱における本体の開口部に一致するように、同弁当箱用メジャーシートを本体に載せることで、本体の開口面を区画線により3:1:2の面積比で区画した状態としながら、本体の内部に収納される食物を目視することができる。このため、本体に食物を詰め込んだ後で、この弁当箱用メジャーシートを用いることによって、主食、主菜および副菜がそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納されているか否かを容易に確認することが可能である。したがって、この弁当箱用メジャーシートは、一段で使用される弁当箱に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納する際に極めて便利であるとともに、例えば上記推奨案を指導するためのセミナー等における実習用補助教材としても最適である。
【0007】
また、本発明の実施に際して、前記区画線は、前記外形表示線内を6の倍数で等分に区画する区画線であることも可能である。この場合には、本体の開口面を区画線により6の倍数で等分に区画することができ、本体の開口面を3:1:2の面積比に区画するパターンを増やすことが可能である。これにより、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)としながら、食物の詰め込みパターンを増やすことが可能である。
【0008】
また、上記目的を達成するため、本発明においては、収納容量が同じで上下二段で使用される上段弁当箱および下段弁当箱の何れか一方における本体の開口部に載せて使用される弁当箱用メジャーシートを、前記本体の内部に収納される食物を目視可能な素材で形成して、前記本体の開口部形状に相当する外形表示線を設けるとともに、この外形表示線内を1:2の面積比で区画表示する区画線を設けたことに特徴がある。
【0009】
この弁当箱用メジャーシートでは、その外形表示線が、上段弁当箱および下段弁当箱の何れか一方における本体の開口部に一致するように、同弁当箱用メジャーシートを本体に載せることで、本体の開口面を区画線により1:2の面積比で区画した状態としながら、本体の内部に収納される食物を目視することができる。このため、上段弁当箱および下段弁当箱の何れか一方の本体の内部に副食としての主菜および副菜を詰め込んだ後で、この弁当箱用メジャーシートを前記一方の本体に用いることによって、主菜と副菜とが1:2の割合(容積比)で収納されているか否かを容易に確認することが可能である。なお、上段弁当箱および下段弁当箱の何れか他方の本体の内部には主食が全体に収納される。これにより、上段弁当箱および下段弁当箱の全体として、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。したがって、この弁当箱用メジャーシートは、収納容量が同じで上下二段で使用される弁当箱に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納する際に極めて便利であるとともに、例えば上記推奨案を指導するためのセミナー等における実習用補助教材としても最適である。
【0010】
また、本発明の実施に際して、前記区画線は、前記外形表示線内を3の倍数で等分に区画する区画線であることも可能である。この場合には、前記一方の本体の開口面を区画線により3の倍数で等分に区画することができ、同一方の本体の開口面を1:2の面積比に区画するパターンを増やすことが可能である。これにより、主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)としながら、副食の詰め込みパターンを増やすことが可能である。
【0011】
また、本発明の実施に際して、前記弁当箱用メジャーシートに、前記本体の内部に収納される食物の収納容量を測定可能な表示部が設けられていることも可能である。この場合には、例えば本体に定容量の食物を収納できることに加えて、定容量から所定量減量した少容量の食物を収納することが可能である。
【0012】
また、本発明の実施に際して、前記弁当箱用メジャーシートに、前記弁当箱の内部に収納される主食の詰み込み例、主菜の詰み込み例および副菜の詰み込み例を表示した図形が設けられていることも可能である。この場合には、前記図形を参照することによって、容易に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。
【0013】
また、上記目的を達成するため、本発明においては、一段で使用される弁当箱で、その本体の内部を3:1:2の容積比で区画可能な区画表示部を設けたことに特徴がある。
【0014】
この一段の弁当箱では、その本体の内部に食物を詰め込む際に、区画表示部を目安として用いることによって、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で容易に収納することが可能である。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明においては、収納容量が同じで上下二段で使用される上段弁当箱および下段弁当箱からなる弁当箱で、前記上段弁当箱および前記下段弁当箱のうちの何れか一方の本体の内部を1:2の容積比で区画可能な区画表示部を設けたことに特徴がある。
【0016】
この二段の弁当箱では、上段弁当箱および下段弁当箱のうちの何れか一方の本体の内部に副食を詰め込む際に、区画表示部を目安として用いることによって、主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)で容易に収納することが可能である。なお、上段弁当箱および下段弁当箱の何れか他方の本体には主食が全体に収納される。これにより、上段弁当箱および下段弁当箱の全体として、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。
【0017】
また、本発明の実施に際して、前記一段の弁当箱および前記二段の弁当箱には、前記本体の内部に収納される食物の収納容量を測定可能な深さ表示部が設けられていることも可能である。この場合には、前記深さ表示部を目安として用いることによって、例えば本体に定容量の食物を収納できることに加えて、定容量から所定量減量した少容量の食物を収納することが可能である。
【0018】
また、本発明の実施に際して、前記一段の弁当箱および前記二段の弁当箱における前記区画表示部は、前記本体に一体的に形成された突起部または凹部であることも可能である。この場合には、シンプルかつ安価に実施することが可能であるとともに、触覚でも容易に前記区画表示部を認識することが可能である。
【0019】
また、本発明の実施に際して、前記一段の弁当箱および前記二段の弁当箱における前記区画表示部は、前記本体に脱着可能な仕切板で構成されていることも可能である。この場合には、区画表示部が本体に一体的に形成された突起部または凹部である場合に比して、本体内に食物を詰め込んでいる途中でも、仕切板を目安とすることが可能であって、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2もしくは主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)で的確に収納することが可能である。
【0020】
また、上記目的を達成するため、本発明においては、一段で使用される弁当箱における本体の開口部に載せて使用される弁当箱用メジャーシート、すなわち、前記本体の内部に収納される食物を目視可能な素材で形成して、前記本体の開口部形状に相当する外形表示線を設けるとともに、この外形表示線内を3:1:2の面積比で区画表示する区画線を設けたものと、一段で使用される弁当箱で、その本体の内部を3:1:2の容積比で区画可能な区画表示部を設けたものからなる弁当箱セットとすることも可能である。
【0021】
この弁当箱セットによれば、一段の弁当箱の本体に食物を詰め込む際は、区画表示部を目安として食物を収納することができ、その本体に食物を詰め込んだ後は、弁当箱用メジャーシートで食物の収納状態を確認できるから、容易かつ的確に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。
【0022】
また、上記目的を達成するため、本発明においては、収納容量が同じで上下二段で使用される上段弁当箱および下段弁当箱の何れか一方における本体の開口部に載せて使用される弁当箱用メジャーシート、すなわち、前記本体の内部に収納される食物を目視可能な素材で形成して、前記本体の開口部形状に相当する外形表示線を設けるとともに、この外形表示線内を1:2の面積比で区画表示する区画線を設けたものと、収納容量が同じで上下二段で使用される上段弁当箱および下段弁当箱からなる弁当箱で、前記上段弁当箱および前記下段弁当箱のうちの何れか一方の本体の内部を1:2の容積比で区画可能な区画表示部を設けたものからなる弁当箱セットとすることも可能である。
【0023】
この弁当箱セットによれば、二段の弁当箱の一方の本体に食物を詰め込む際は、区画表示部を目安として食物を収納することができ、その一方の本体に食物を詰め込んだ後は、弁当箱用メジャーシートで食物の収納状態を確認できるから、容易かつ的確に主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)で収納することが可能であり、上段弁当箱および下段弁当箱の全体として、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7は、本発明の第1実施形態に係る弁当箱10を示している。弁当箱10は、一段で使用される角形状のものであり、総容量(定容量)が例えば700mlに設定されていて、本体11、中蓋12および上蓋13を備えている。
【0025】
本体11は、その上方に開口部11aを有する容器(例えば、ポリプロピレン樹脂製)であり、その底部下面に一対の脚部11bを備え、底部上面にリブ11c,11d,11eが一体的に形成されている。リブ11cは、本体11の内部の容積を2等分に区画可能な区画表示部としての突起部であり、本体11の底部中央にて直線状に設けられている。
【0026】
リブ11dは、リブ11cによって区画された本体11の一側の容積を1:2の比で区画可能な区画表示部としての突起部であり、本体11の底部の一側にてリブ11cに対して略直角方向に延びる直線状に設けられている。リブ11eは、リブ11cによって区画された本体11の一側の容積を1:2の比で区画可能な区画表示部としての突起部であり、本体11の底部の一側にてリブ11cに対して略直角方向に延びリブ11dに対して略平行に延びる直線状に設けられている。
【0027】
中蓋12は、箸14を収容可能な受け皿形状に形成されたもの(例えば、ポリプロピレン樹脂製)であり、その外周部12aにて本体11の開口部11aに脱着可能に嵌合されるとともに、周縁部12bにて本体11の上端に係合するようになっている。上蓋13は、中蓋12および本体11の上部に脱着可能なもの(例えば、ABS樹脂製)であり、その周縁部内側に形成された段部13aにて中蓋12の周縁部12b上面に係合するようになっている。
【0028】
上記のように構成した弁当箱10においては、本体11の内部に食物を詰め込む際に、本体11に設けたリブ11c〜11eのうち、リブ11cとリブ11dを目安として用いるか、またはリブ11cとリブ11eを目安として用いることによって、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で容易に収納することができる。
【0029】
また、弁当箱10においては、本体11の内部を3:1:2の容積比で区画可能な区画表示部が本体11に一体的に形成したリブ11c〜11eである。このため、シンプルかつ安価に実施することが可能であるとともに、触覚でも容易に前記区画表示部を認識することが可能である。
【0030】
(第1実施形態の変形実施形態)
上記した弁当箱10の構成に加えて、図8に示すように、本体11の上部内周面に、上方突起部11fおよび下方突起部11gを設けて実施することも可能である。上方突起部11fおよび下方突起部11gは、食物の収納容量を測定可能な深さ表示部としての機能を果たすものであり、上方突起部11fが、定容量(例えば700ml)の目印となり、下方突起部11gが、少容量(例えば650ml)の目印となるものである。
【0031】
この変形実施形態の弁当箱10Aによれば、上方突起部11fを目安として用いることによって、本体11に定容量(例えば700ml)の食物を収納することができる。また、下方突起部11gを目安として用いることによって、定容量(例えば700ml)から所定量(例えば50ml)減量した少容量(例えば650ml)の食物を収納することができる。
【0032】
上記第1実施形態およびその変形実施形態においては、弁当箱10,10Aを角形状に形成して実施したが、例えば、楕円形状または円形状に形成して実施することも可能であり、その形状を適宜変更して実施することも可能である。また、上記第1実施形態およびその変形実施形態においては、弁当箱10,10Aの総容量(定容量)を例えば700mlに設定して実施したが、その総容量を適宜変更して実施することも可能である。
【0033】
また、上記第1実施形態およびその変形実施形態においては、図5に示したように、本体11に3つのリブ11c,11d,11eを形成して実施したが、これに代えて、図9に示すように、リブ11c,11dを形成して実施すること、または、図10に示すように、リブ11c,11eを形成して実施することも可能である。これらの実施形態においても、本体11の内部に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することができる。
【0034】
また、上記した3つのリブ11c,11d,11eに代えて、図11に示すように、本体11の内部を6等分に区画可能なリブ11h,11i,11j,11k,11mを設けて実施すること、または、図12に示すように、本体11の内部を6等分に区画可能なリブ11i,11k,11n,11p,11qを設けて実施することも可能である。これらの実施形態においては、6等分に区画された領域のうちの3つの領域に主食を収納し、1つの領域に主菜を収納し、2つの領域に副菜を収納するようにすればよい。
【0035】
また、上記した3つのリブ11c,11d,11eに代えて、図13に示すように、本体11の内部を12等分に区画可能なリブ11h,11i,11j,11k,11m,11r,11s,11t,11u,11v,11wを設けて実施することも可能である。この場合には、12等分に区画された領域のうちの6つの領域に主食を収納し、2つの領域に主菜を収納し、4つの領域に副菜を収納するようにすればよい。このように区画される領域の数が6の倍数で大きくなる程、食物の詰め込みパターンを増やすことが可能である。
【0036】
また、上記した各実施形態(図1〜図13に示した各実施形態)においては、本体の内部を区画可能なリブ(区画表示部)を本体に一体的に形成して実施したが、本体の内部を区画可能なリブに代えて本体の内部を区画可能な凹部を本体に一体的に形成して実施すること、または、本体の内部を区画可能なリブに代えて本体の内部を区画可能なペイント表示(塗装)を本体に施して実施することも可能である。これらの場合において、区画表示部を本体に断続的な直線形状(破断直線形状)で設けて実施することも可能である。
【0037】
また、上記した各実施形態(図1〜図13に示した各実施形態)においては、本体の内部を区画可能なリブ(区画表示部)を本体に一体的に形成して実施したが、これらのリブに代えて、図14および図15に示すように、本体11に脱着可能で組立・分解可能な仕切板15a,15b,15cを用いて実施すること、または、図16および図17に示すように、本体11に脱着可能で組立・分解可能な仕切板16a,16b,16cを用いて実施することも可能である。
【0038】
図14および図15に示す仕切板15aは、本体11の内部の容積を2等分に区画可能な区画表示部としての直線状仕切り板であり、本体11の中央に脱着可能に配置されている。仕切板15bは、図15に示したように、その切欠を仕切板15aに設けた切欠に係合することにより、仕切板15aに分解可能に組付けられていて、仕切板15aによって区画された本体11の一側の容積を1:2の比で区画可能である。仕切板15cは、仕切板15bと同様に、その切欠を仕切板15aに設けた切欠に係合することにより、仕切板15aに分解可能に組付けられていて、仕切板15aによって区画された本体11の一側の容積を1:2の比で区画可能である。したがって、これらの仕切板15a,15b,15cによっても、本体11の内部に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。
【0039】
図16および図17に示す仕切板16aは、本体11の内部の容積を2等分に区画可能な区画表示部としての直線状仕切り板であり、本体11の中央に脱着可能に配置されている。仕切板16bは、図17に示したように、その切欠を仕切板16aに設けた切欠に係合することにより、仕切板16aに分解可能に組付けられていて、仕切板16aによって区画された本体11の両側の各容積をそれぞれ1:2の比で区画可能である。仕切板16cは、仕切板16bと同様に、図17に示したように、その切欠を仕切板16aに設けた切欠に係合することにより、仕切板16aに分解可能に組付けられていて、仕切板16aによって区画された本体11の両側の各容積をそれぞれ1:2の比で区画可能である。したがって、これらの仕切板16a,16b,16cによっても、本体11の内部の6等分に区画された領域のうちの3つの領域に主食を収納し、1つの領域に主菜を収納し、2つの領域に副菜を収納することにより、本体11の内部に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。
【0040】
図14および図15に示した実施形態および図16および図17に示した実施形態においては、本体11内に食物を詰め込んでいる途中でも、仕切板15a,15b,15cまたは仕切板16a,16b,16cを目安とすることが可能であって、上記した各実施形態(本体に突起部や凹部を設けた実施形態または本体にペイント表示(塗装)を施した実施形態)に比して、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で的確に収納することが可能である。
【0041】
また、図8に示した上記変形実施形態においては、本体11に深さ表示部として上方突起部11fおよび下方突起部11gの二つの突起部を設けて実施したが、突起部の数は適宜変更可能である。また、これらの突起部に代えて、凹部を本体に形成して実施すること、または、本体にペイント表示(塗装)を施して実施することも可能である。
【0042】
次に、図18〜図22に基づいて、本発明の第1実施形態に係る弁当箱用メジャーシート20について説明する。弁当箱用メジャーシート20(以下、単にシート20という)は、上記第1実施形態に係る一段の弁当箱10における本体11の開口部11aに載せて使用されるものであり、角形で薄い平板状に形成されている。また、シート20は、同シート20を通して本体11の内部に収納される食物を目視可能な素材(例えば、透明または半透明の樹脂)で形成されていて、外形表示線21aおよび区画線21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21iを有している。
【0043】
外形表示線21aは、弁当箱10における本体11の開口部11aの形状に相当する角形状の実線である。区画線21b〜21fは、図18にて図示縦方向に外形表示線21a内を6等分に区画する実線である。区画線21gは、図18にて図示横方向に外形表示線21a内を2等分に区画する実線である。区画線21h,21iは、図18にて図示横方向に外形表示線21a内を3等分に区画する破線である。なお、外形表示線21aおよび区画線21d,21g,21h,21iは、赤色で表示され、区画線21b,21fは、青色で表示され、区画線21c,21eは、黄色で表示されていて、各線21a〜21iを視覚的に容易に区別可能とされている。なお、外形表示線21aおよび区画線21b〜21fは、その線の種類(例えば、一点鎖線、二点鎖線)を適宜変更可能であり、また、その色を適宜変更可能である。
【0044】
また、シート20は、3つの隅部に、それぞれ弁当箱10における本体11の内部に収納される主食の詰み込み例を表示する図形22aと、主菜の詰み込み例を表示する図形22bと、副菜の詰み込み例を表示する図形22cとを有するとともに、残りの隅部に、弁当箱10における本体11の内部に収納される食物の収納容量を測定可能な表示部としての目盛23a,23bを有している。目盛23aは、定容量(例えば700ml)を表示し、目盛23bは、少容量(例えば650ml)を表示する。目盛23a,23bを用いて、容量を測定する場合には、シート20の、図18にて図示左端を本体11の底部に接するように立設させて行う。
【0045】
上記のように構成したシート20においては、シート20の外形表示線21aが、弁当箱10における本体11の開口部11aに一致するように、シート20を本体11に載せることで、本体11の開口面を区画線21b〜21iにより3:1:2の面積比で区画した状態としながら、本体11の内部を目視することができる。
【0046】
例えば、図形22a〜22cで表示される詰み込み例のように、区画線21d全体と、区画線21hの、図18にて図示右側の半分を目安として用いることによって、外形表示線21a内を3:1:2の面積比で区画表示することができる。これにより、本体11の内部に食物を詰め込んだ後で、このシート20を用いることによって、本体11の内部に主食、主菜および副菜がそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納されているか否かを容易に確認することができる。
【0047】
また、例えば、区画線21d全体と区画線21f全体とを目安として用いることによって、また、例えば、区画線21d全体と区画線21e全体とを目安として用いることによって、本体11の内部に食物を詰め込んだ後で、本体11の内部に主食、主菜および副菜がそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納されているかを容易に確認することができる。
【0048】
したがって、このシート20は、一段で使用される弁当箱10に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納する際に極めて便利であるとともに、例えば頭書に記載した推奨案を指導するためのセミナー等における実習用補助教材としても最適である。
【0049】
また、上記のように構成したシート20では、区画線21b〜21gによって、外形表示線21a内が12等分に区画されるため、外形表示線21a内を3:1:2の面積比で種々のパターンで区画することができる。さらに、区画線21b〜21gと、区画線21h,21iとを適宜組み合わせることによって、種々のパターンで外形表示線21a内を3:1:2の面積比で区画することができる。
【0050】
また、上記のように構成したシート20では、目盛23aを目安として用いることによって、本体11の内部に定容量(例えば700ml)の食物を収納することができる。また、目盛23bを目安として用いることによって、定容量(例えば700ml)から所定量(例えば50ml)減量した少容量(例えば650ml)の食物を収納することができる。なお、目盛の個数は適宜変更可能であり、また、上記した所定量(減量)は例えば30mlであってもよく適宜変更可能である。
【0051】
また、上記のように構成したシート20では、主食の詰み込み例を表示する図形22aと、主菜の詰み込み例を表示する図形22bと、副菜の詰み込み例を表示する図形22cを参照することによって、容易に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で本体11の内部に収納することができる。なお、各食物の詰み込み例は、主食、主菜および副菜がそれぞれ3:1:2の割合(容積比)となるような種々のパターンに変更可能である。
【0052】
上記した弁当箱10と、上記したシート20は、別個に販売・使用可能であるが、これらを併せて(弁当箱10とシート20を弁当箱セットとして)販売することも可能である。弁当箱10とシート20を弁当箱セットとして販売すれば、弁当箱10に食物を詰め込む際は、本体11の区画表示部を目安として食物を収納することができ、その本体11に食物を詰め込んだ後は、シート20で食物の収納状態を確認できるから、容易かつ的確に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することができる。
【0053】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。図23〜図33は、本発明の第2実施形態に係る弁当箱100を示している。弁当箱100は、収納容量が同じで上下二段で使用されるものであって、主食を収納するための下段弁当箱110と、副食としての主菜および副菜を収納するための上段弁当箱120とを備えている。下段弁当箱110および上段弁当箱120は、同一楕円形状のものであり、各総容量(定容量)が例えば300mlに設定されていて、弁当箱100全体としての総容量(定容量)が例えば600mlに設定されるようになっている。
【0054】
下段弁当箱110は、図24および図25に示すように、本体111および中蓋112を備えている。本体111は、図26〜図29に示すように、その上方に開口部111aを有する容器(例えば、PET樹脂製)であり、その底部下面に一対の脚部111bを備え、上部内周に段部111cが形成されている。段部111cは、中蓋112の底部周縁と係合可能とされるとともに、食物の収納容量を測定可能な深さ表示部としての機能を果たしていて、定容量(例えば300ml)の目印となるものである。
【0055】
中蓋112は、受け皿形状に形成されたもの(例えば、ポリエチレン樹脂製)であり、その外周部112aにて本体111の開口部111aに脱着可能に嵌合されるとともに、周縁部112bにて本体111の上端に係合するようになっている。
【0056】
上段弁当箱120は、図24および図25に示すように、本体121、中蓋122および上蓋123を備えている。本体121は、図30〜図33に示すように、その上方に開口部121aを有する容器(例えば、PET樹脂製)であり、その底部下面に一対の脚部121bを備え、底部上面にリブ121cが一体的に形成され、上部内周に段部121dが形成されている。一対の脚部121bは、下段弁当箱110の中蓋112の内周部112cに脱着可能に嵌合される。
【0057】
リブ121cは、本体121の内部の容積を1:2の比で区画可能な区画表示部としての突起部であり、本体121の底部にて直線状に設けられている。段部121dは、中蓋122の底部周縁と係合可能とされるとともに、食物の収納容量を測定可能な深さ表示部としての機能を果たしていて、定容量(例えば300ml)の目印となるものである。
【0058】
中蓋122は、受け皿形状に形成されたもの(例えば、ポリエチレン樹脂製)であり、その外周部122aにて本体121の開口部121aに脱着可能に嵌合されるとともに、周縁部122bにて本体121の上端に係合するようになっている。上蓋123は、中蓋122および本体121の上部に脱着可能なもの(例えば、PET樹脂製)であり、その周縁部内側に形成された段部123aにて中蓋122の周縁部122b上面に係合するようになっている。
【0059】
上記のように構成した弁当箱100においては、上段弁当箱120の本体121の内部に副食を詰め込む際に、本体121に設けたリブ121cを目安として用いることによって、主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)で容易に収納することができる。なお、下段弁当箱110の本体111の内部には、主食が全体に収納される。これにより、下段弁当箱110および上段弁当箱120の全体として、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することができる。
【0060】
また、弁当箱100においては、上段弁当箱120における本体121の内部を1:2の容積比で区画可能な区画表示部が本体121に一体的に形成したリブ121cである。このため、シンプルかつ安価に実施することが可能であるとともに、触覚でも容易に前記区画表示部を認識することが可能である。
【0061】
(第2実施形態の変形実施形態)
上記した第2実施形態の弁当箱100の構成に加えて、図34に示すように、下段弁当箱110の本体111の内周面に突起部111dを設け、上段弁当箱120の本体121の内周面に突起部121eを設けて実施することも可能である。突起部111d,121eも、段部111c,121dと同様、食物の収納容量を測定可能な深さ表示部としての機能を果たすものであり、少容量(例えば250ml)の目印となるものである。
【0062】
この変形実施形態の弁当箱100Aによれば、突起部111d,121eを目安として用いることによって、定容量(例えば300ml)から所定量(例えば50ml)減量した少容量(例えば250ml)の食物を収納することができる。
【0063】
上記第2実施形態およびその変形実施形態においては、弁当箱を楕円形状に形成して実施したが、この弁当箱は、例えば円形状または角形状に形成して実施することも可能であり、その形状を適宜変更して実施することも可能である。また、上記第2実施形態およびその変形実施形態においては、弁当箱の全体の総容量(定容量)を例えば600mlに設定して実施したが、これに限らず、例えば400ml、900ml等、その総容量を適宜変更して実施することも可能である。
【0064】
また、上記第2実施形態およびその変形実施形態においては、図30に示したように、上段弁当箱120の本体121に1つのリブ121cを形成して実施したが、これに加えて、図35に示すように、リブ121fを形成して実施することも可能である。リブ121fは、リブ121cによって区画された本体121の一側の容積を2等分に区画可能な区画表示部としての突起部であり、リブ121cに対して略平行に延びる直線状に設けられている。この実施形態においても、本体121の内部に主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)で収納することができる。
【0065】
また、上記した2つのリブ121c,121fに加えて、図36に示すように、リブ121g,121h,121iを設けて、本体121の内部を6等分に区画して実施することも可能である。この場合には、6等分に区画された領域のうちの2つの領域に主菜を収納し、4つの領域に副菜を収納するようにすればよい。このように区画される領域の数が3の倍数で大きくなる程、副食の詰め込みパターンを増やすことが可能である。
【0066】
また、上記した各実施形態(図23〜図36に示した各実施形態)においては、本体の内部を区画可能なリブ(区画表示部)を本体に一体的に形成して実施したが、本体の内部を区画可能なリブに代えて本体の内部を区画可能な凹部を本体に一体的に形成して実施すること、または、本体の内部を区画可能なリブに代えて本体の内部を区画可能なペイント表示(塗装)を本体に施して実施することも可能である。これらの場合において、区画表示部を本体に断続的な直線形状(破断直線形状)で設けて実施することも可能である。
【0067】
また、上記した各実施形態(図23〜図36に示した各実施形態)においては、本体の内部を区画可能なリブ(区画表示部)を本体に一体的に形成して実施したが、これらのリブに代えて、図37および図38に示すように、本体121に脱着可能な仕切板124を用いて実施すること、または、図39および図40に示すように、本体121に脱着可能で組立・分解可能な仕切板125,126,127を用いて実施することも可能である。
【0068】
図37および図38に示す仕切板124は、本体11の内部の容積を1:2の比で区画可能な区画表示部としての直線状仕切り板であり、断面がT字状に形成されていて、本体121に脱着可能に配置されている。したがって、この仕切板124によっても、本体121の内部に主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)で収納することができる。
【0069】
図39および図40に示す仕切板125は、本体121の内部の容積を2等分に区画可能な区画表示部としての直線状仕切り板であり、本体121の中央に脱着可能に配置されている。仕切板126は、図40に示したように、その切欠を仕切板125に設けた切欠に係合することにより、仕切板125に分解可能に組付けられていて、仕切板125によって区画された本体121の両側の各容積をそれぞれ1:2の比で区画可能である。仕切板127は、仕切板126と同様に、図40に示したように、その切欠を仕切板125に設けた切欠に係合することにより、仕切板125に分解可能に組付けられていて、仕切板125によって区画された本体121の両側の各容積をそれぞれ1:2の比で区画可能である。したがって、これらの仕切板125,126,127によっても、本体121の内部の6等分に区画された領域のうちの2つの領域に主菜を収納し、4つの領域に副菜を収納することにより、本体121の内部に主菜と副菜とをそれぞれ1:2の割合(容積比)で収納することが可能である。
【0070】
図37および図38に示した実施形態および図39および図40に示した実施形態においては、本体121内に食物を詰め込んでいる途中でも、仕切板124または仕切板125,126,127を目安とすることが可能であって、上記した各実施形態(本体に突起部や凹部を設けた実施形態または本体にペイント表示(塗装)を施した実施形態)に比して、主菜と副菜とを1:2の割合(容積比)で的確に収納することが可能である。
【0071】
また、上記した各実施形態(図23〜図40に示した各実施形態)においては、下段弁当箱110の本体111に深さ表示部として段部111cを設け、上段弁当箱120の本体121に深さ表示部として段部121dを設けて実施したが、段部の数は適宜変更可能である。また、段部に代えて、突起部または凹部を本体に形成して実施すること、または、本体にペイント表示(塗装)を施して実施することも可能である。
【0072】
また、図34に示した上記変形実施形態においては、下段弁当箱110の本体111に深さ表示部として突起部111dを設け、上段弁当箱120の本体121に深さ表示部として突起部121eを設けて実施したが、突起部の数は適宜変更可能である。また、この突起部に代えて、凹部を本体に形成して実施すること、または、本体にペイント表示(塗装)を施して実施することも可能である。
【0073】
また、上記した各実施形態(図23〜図40に示した各実施形態)においては、上段弁当箱120の本体121に区画表示部を設けて実施したが、この態様に加えてまたは代えて、下段弁当箱110の本体111に区画表示部を設けて実施することも可能である。
【0074】
次に、図41〜図45に基づいて、本発明の第2実施形態に係る弁当箱用メジャーシート200について説明する。弁当箱用メジャーシート200(以下、単にシート200という)は、上記第2実施形態に係る弁当箱100における上段弁当箱120の本体121の開口部121aに載せて使用されるものであり、角形で薄い平板状に形成されている。また、シート200は、同シート200を通して本体121の内部に収納される食物を目視可能な素材(例えば、透明または半透明の樹脂)で形成されていて、外形表示線201aおよび区画線201b,201c,201dを有している。
【0075】
外形表示線201aは、上段弁当箱120の本体121の開口部121aの形状に相当する楕円形状の実線である。区画線201b,201cは、図41にて図示縦方向に外形表示線201a内を3等分に区画する実線である。区画線201dは、図41にて図示横方向に外形表示線201a内を2等分に区画する実線である。なお、外形表示線201aおよび区画線201dは赤色で表示され、区画線201bは黄色で表示され、区画線201cは青色で表示されていて、各線201a〜201dを視覚的に容易に区別可能とされている。なお、外形表示線201aおよび区画線201b〜201dは、その線の種類(例えば、一点鎖線、二点鎖線)を適宜変更可能であり、また、その色を適宜変更可能である。
【0076】
また、シート200は、3つの隅部に、それぞれ弁当箱100における本体111の内部に収納される主食の詰み込み例を表示する図形202aと、本体121の内部に収納される主菜の詰み込み例を表示する図形202bと、本体121の内部に収納される副菜の詰み込み例を表示する図形202cとを有するとともに、残りの隅部に、弁当箱100における本体111,121の内部に収納される食物の収納容量を測定可能な表示部としての目盛203a,203bを有している。目盛203aは、定容量(例えば300ml)を表示し、目盛203bは、少容量(例えば250ml)を表示する。目盛203a,203bを用いて、容量を測定する場合には、シート200の、図41にて図示左端を本体111,121の底部に接するように立設させて行う。
【0077】
上記のように構成したシート200においては、シート200の外形表示線201aが、上段弁当箱120における本体121の開口部121aに一致するように、シート200を本体121に載せることで、本体121の開口面を区画線201b〜201dにより1:2の面積比で区画した状態としながら、本体121の内部を目視することができる。
【0078】
例えば、図形202b,202cで表示される詰み込み例のように、区画線201b全体を目安として用いることによって、外形表示線201a内を1:2の面積比で区画表示することができる。これにより、本体121の内部に副食を詰め込んだ後で、このシート200を用いることによって、本体121の内部に主菜と副菜とが1:2の割合(容積比)で収納されているか否かを容易に確認することができ、下段弁当箱110および上段弁当箱120の全体として、主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することができる。また、区画線201c全体を目安として用いることによっても、本体121の内部に主菜と副菜とが1:2の割合(容積比)で収納されているか否かを容易に確認することができる。
【0079】
したがって、このシート200は、二段で使用される弁当箱100に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納する際に極めて便利であるとともに、例えば頭書に記載した推奨案を指導するためのセミナー等における実習用補助教材としても最適である。
【0080】
また、上記のように構成したシート200では、区画線201b〜201dによって、外形表示線201a内が6等分に区画されるため、外形表示線201a内を1:2の面積比で種々のパターンで区画することができる。
【0081】
また、上記のように構成したシート200では、目盛203aを目安として用いることによって、本体111,121の内部に定容量(例えば300ml)の食物を収納することができる。また、目盛203bを目安として用いることによって、定容量(例えば300ml)から所定量(例えば50ml)減量した少容量(例えば250ml)の食物を収納することができる。なお、目盛の個数は適宜変更可能であり、また、上記した所定量(減量)は例えば30mlであってもよく適宜変更可能である。
【0082】
また、上記のように構成したシート200では、主食の詰み込み例を表示する図形202aと、主菜の詰み込み例を表示する図形202bと、副菜の詰み込み例を表示する図形202cを参照することによって、弁当箱100全体として、容易に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することができる。なお、各食物の詰み込み例は、主食、主菜および副菜がそれぞれ3:1:2の割合(容積比)となるような種々のパターンに変更可能である。
【0083】
上記した弁当箱100と、上記したシート200は、別個に販売・使用可能であるが、これらを併せて(弁当箱100とシート200を弁当箱セットとして)販売することも可能である。弁当箱100とシート200を弁当箱セットとして販売すれば、弁当箱100に食物を詰め込む際は、本体121の区画表示部を目安として食物を収納することができ、その本体121に食物を詰め込んだ後は、シート200で食物の収納状態を確認できるから、弁当箱100全体として、容易かつ的確に主食、主菜および副菜をそれぞれ3:1:2の割合(容積比)で収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】一段で使用される弁当箱に本発明を実施した第1実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示した弁当箱の中央縦断正面図である。
【図3】図1に示した弁当箱の中央縦断側面図である。
【図4】図1に示した弁当箱の上蓋を外した状態の平面図である。
【図5】図1に示した弁当箱の上蓋および中蓋を外した状態(弁当箱における本体単体)の平面図である。
【図6】図5に示した弁当箱における本体のA−A線に沿った断面図である。
【図7】図5に示した弁当箱における本体のB−B線に沿った断面図である。
【図8】図2に示した弁当箱における本体に定容量を表示する突起部と所定量減量した少容量を表示する突起部を設けた変形実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図9】図5に示した弁当箱における本体に設けた3個のリブの一つ(11e)を無くした変形実施形態を示す平面図である。
【図10】図5に示した弁当箱における本体に設けた3個のリブの一つ(11d)を無くした変形実施形態を示す平面図である。
【図11】一段で使用される弁当箱における本体に6個のリブを設けた変形実施形態を示す平面図である。
【図12】一段で使用される弁当箱における本体に5個のリブを設けた変形実施形態を示す平面図である。
【図13】一段で使用される弁当箱における本体に11個のリブを設けた変形実施形態を示す平面図である。
【図14】一段で使用される弁当箱における本体に3個の仕切板を設けて内部を4個に区画した変形実施形態を示す平面図である。
【図15】図14に示した弁当箱における本体のC−C線に沿った断面図である。
【図16】一段で使用される弁当箱における本体に3個の仕切板を設けて内部を6個に区画した変形実施形態を示す平面図である。
【図17】図16に示した弁当箱における本体のD−D線に沿った断面図である。
【図18】図1〜図17に示した弁当箱とセットで販売されて同弁当箱における本体に食物を詰め込む際に使用される弁当箱用メジャーシートの平面図である。
【図19】図18に示した弁当箱用メジャーシートに記載されている主食の詰め込み例部分の拡大平面図である。
【図20】図18に示した弁当箱用メジャーシートに記載されている主菜の詰め込み例部分の拡大平面図である。
【図21】図18に示した弁当箱用メジャーシートに記載されている副菜の詰め込み例部分の拡大平面図である。
【図22】図18に示した弁当箱用メジャーシートに記載されている容量測定用目盛部分の拡大平面図である。
【図23】二段で使用される弁当箱に本発明を実施した第2実施形態を示す外観斜視図である。
【図24】図23に示した弁当箱の中央縦断正面図である。
【図25】図23に示した弁当箱の中央縦断側面図である。
【図26】図23に示した弁当箱を構成する下段弁当箱の中蓋を外した状態(下段弁当箱における本体単体)の平面図である。
【図27】図26に示した下段弁当箱における本体のE−E線に沿った断面図である。
【図28】図26に示した下段弁当箱における本体のF−F線に沿った断面図である。
【図29】図26に示した下段弁当箱における本体の底面図である。
【図30】図23に示した弁当箱を構成する上段弁当箱の上蓋および中蓋を外した状態(上段弁当箱における本体単体)の平面図である。
【図31】図30に示した上段弁当箱における本体のG−G線に沿った断面図である。
【図32】図30に示した上段弁当箱における本体のH−H線に沿った断面図である。
【図33】図30に示した上段弁当箱における本体の底面図である。
【図34】図23に示した弁当箱を構成する下段弁当箱および上段弁当箱における各本体に定容量を表示する段部と所定量減量した少容量を表示する突起部を設けた変形実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図35】図30に示した上段弁当箱における本体に2個のリブを設けた変形実施形態を示す平面図である。
【図36】図30に示した上段弁当箱における本体に5個のリブを設けた変形実施形態を示す平面図である。
【図37】図30に示した上段弁当箱における本体に1個の仕切板を設けて内部を2個に区画した変形実施形態を示す平面図である。
【図38】図37に示した上段弁当箱における本体のJ−J線に沿った断面図である。
【図39】図30に示した上段弁当箱における本体に3個の仕切板を設けて内部を6個に区画した変形実施形態を示す平面図である。
【図40】図39に示した上段弁当箱における本体のK−K線に沿った断面図である。
【図41】図23〜図40に示した弁当箱とセットで販売されて同弁当箱における本体に食物を詰め込む際に使用される弁当箱用メジャーシートの平面図である。
【図42】図41に示した弁当箱メジャーシートに記載されている主食の詰め込み例部分の拡大平面図である。
【図43】図41に示した弁当箱メジャーシートに記載されている主菜の詰め込み例部分の拡大平面図である。
【図44】図41に示した弁当箱メジャーシートに記載されている副菜の詰め込み例部分の拡大平面図である。
【図45】図41に示した弁当箱メジャーシートに記載されている容量測定用目盛部分の拡大平面図である。
【符号の説明】
【0085】
10,10A…弁当箱、11…本体、11a…開口部、11b…脚部、11c,11d,11e,11h,11i,11j,11k,11m,11n,11p,11q,11r,11s,11t,11u,11v,11w…リブ(区画表示部)、11f…上方突起部(深さ表示部)、11g…下方突起部(深さ表示部)、12…中蓋、13…上蓋、14…箸、15a,15b,15c,16a,16b,16c…仕切板(区画表示部)、20…弁当箱用メジャーシート、21a…外形表示線、21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i…区画線、22a,22b,22c…図形、23a,23b…目盛(深さ表示部)、100,100A…弁当箱、110…下段弁当箱、111…本体、111a…開口部、111c…段部(深さ表示部)111d…突起部(深さ表示部)、112…中蓋、120…上段弁当箱、121…本体、121a…開口部、121b…脚部、121c,121f,121g,121h,121i…リブ(区画表示部)、121d…段部(深さ表示部)、121e…突起部(深さ表示部)、122…中蓋、123…上蓋、124,125,126,127…仕切板、200…弁当箱用メジャーシート、201a…外形表示線、201b,201c,201d…区画線、202a,202b,202c…図形、203a,203b…目盛(深さ表示部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一段で使用される弁当箱における本体の開口部に載せて使用される弁当箱用メジャーシートであり、前記本体の内部に収納される食物を目視可能な素材で形成されていて、前記本体の開口部形状に相当する外形表示線を設けるとともに、この外形表示線内を3:1:2の面積比で区画表示する区画線を設けてなる弁当箱用メジャーシート。
【請求項2】
請求項1に記載した弁当箱用メジャーシートにおいて、前記区画線は、前記外形表示線内を6の倍数で等分に区画する区画線であることを特徴とする弁当箱用メジャーシート。
【請求項3】
収納容量が同じで上下二段で使用される上段弁当箱および下段弁当箱の何れか一方における本体の開口部に載せて使用される弁当箱用メジャーシートであり、前記本体の内部に収納される食物を目視可能な素材で形成されていて、前記本体の開口部形状に相当する外形表示線を設けるとともに、この外形表示線内を1:2の面積比で区画表示する区画線を設けてなる弁当箱用メジャーシート。
【請求項4】
請求項3に記載した弁当箱用メジャーシートにおいて、前記区画線は、前記外形表示線内を3の倍数で等分に区画する区画線であることを特徴とする弁当箱用メジャーシート。
【請求項5】
請求項1〜4のうちの何れか一つに記載した弁当箱用メジャーシートにおいて、前記本体の内部に収納される食物の収納容量を測定可能な表示部が設けられていることを特徴とする弁当箱用メジャーシート。
【請求項6】
請求項1〜5のうちの何れか一つに記載した弁当箱用メジャーシートにおいて、前記弁当箱の内部に収納される主食の詰み込み例、主菜の詰み込み例および副菜の詰み込み例を表示した図形が設けられていることを特徴とする弁当箱用メジャーシート。
【請求項7】
一段で使用される弁当箱であって、その本体の内部を3:1:2の容積比で区画可能な区画表示部を設けてなる弁当箱。
【請求項8】
収納容量が同じで上下二段で使用される上段弁当箱および下段弁当箱からなる弁当箱であって、前記上段弁当箱および前記下段弁当箱のうちの何れか一方の本体の内部を1:2の容積比で区画可能な区画表示部を設けてなる弁当箱。
【請求項9】
請求項7または8に記載した弁当箱において、前記本体の内部に収納される食物の収納容量を測定可能な深さ表示部が設けられていることを特徴とする弁当箱。
【請求項10】
請求項7〜9のうちの何れか一つに記載した弁当箱において、前記区画表示部は、前記本体に一体的に形成された突起部または凹部であることを特徴とする弁当箱。
【請求項11】
請求項7〜9のうちの何れか一つに記載した弁当箱において、前記区画表示部は、前記
本体に脱着可能な仕切板で構成されていることを特徴とする弁当箱。
【請求項12】
請求項1に記載した弁当箱用メジャーシートと、請求項7に記載した弁当箱からなる弁当箱セット。
【請求項13】
請求項3に記載した弁当箱用メジャーシートと、請求項8に記載した弁当箱からなる弁当箱セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公開番号】特開2007−330456(P2007−330456A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−164942(P2006−164942)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【出願人】(504261402)株式会社イエロースタジオ (1)
【出願人】(503376459)特定非営利活動法人食生態学実践フォーラム (1)
【Fターム(参考)】