説明

後続車に対応するスポットライト付反射型案内標識

【課題】後続車の発するライトの光だけが頼りのため、リアガラスに取り付けた、反射型案内標識は見えにくいという不都合を解決すること。
【解決手段】イ)自動車のリアガラス(1)につける吸盤A(2)と吸盤B(3)に、支柱(4)を設け、支柱に回転モーター(5)のついた、文字円板(6)を設ける。ロ)文字円板の次に、回転モーターの回転軸(7)で動く、回転円盤(8)を設け、更に回転軸の先に、反射用カサ(9)のついた、点滅出来るスポットライト(10)を取り付ける。ハ)文字円板の両側には、高輝度反射材で右用矢印方向マーク(11)と左用矢印方向マーク(12)を設け、下部には感謝マーク(13)を設ける。ニ)回転円盤の上部には、一部を切り欠いた窓(14)を設け、その逆方向には高輝度反射材で、絵柄標識(15)を設ける。ホ)回転モーターには、左右に回転するタイマー付操作スイッチ(16)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射型案内標識に関するものであり、スポットライトを利用し、案内標識に工夫を加えることによって、後続車に昼夜を問わず、反射発光して視認性を高め、左右折等の方向変更に関する標示や、運転者の状態を感謝標示や絵柄標示で行うようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、後続車のライトを頼り、そのライトの光で反射発光して、視認する方法である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
後続車の発するライトの光だけが頼りのため、ライトの光が弱かったり、無い場合には、反射発光の効果が無く、見落とすことが多い。
又、前の走行車両の方向変更に気づくのが遅くなると、後続車は事故等の危険性が多くなる。
更に道路の車線変更や合流等は、後続車への配慮がないと、割り込み出来ず、非常に危険性が高くなる。
本発明は、このような前を走る走行車輛と、後続車輛の関係を重視し、左右変更等を事前に、より確実に後続車輛に視認させることを課題とする。
【課題を解決しようとする手段】
【0004】
以下、本発明の課題を解決するための手段を説明する。
この課題を解決するための〔請求項1〕の発明は、運転者の条件、状態を告知するため、初心運転者、高齢運転者、障害者、女性、妊婦、子供や赤ちゃん同乗等の絵柄標識を標示する。
更に左右の進路変更による車線変更や合流が難しい場合には、左右の矢印方向マークを標示し、スポットライトの照明を点滅操作し、後続車に強くアピールする。
後続車が気づき、譲ってくれた後、譲ってくれた相手、後続車に配慮して、感謝マークを標示し、スポットライトの照明を点滅操作する。
御礼、会釈、思いやりの挨拶の意味である。
以上のように、後続車への配慮を標示出来ることを特徴とする、後続車に対応するスポットライト付反射型案内標識である。
【発明の効果】
【0005】
この発明の効果を説明する。
本発明によって、後続車は、前の走行車の視認が高まり、運転者の条件や状態を情報として認知して、左右への進路変更を余裕をもって、事前に知り、対応出来る。
更に感謝マークのような思いやりの挨拶、標示を受け、譲り合い精神と相手を思いやる安全運転の心が育つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、自動車のリアガラスに取り付けた点滅出来るスポットライトを設けたことを特徴とする反射型案内標識の断面図である。
図面に示すように、リアガラスを透し、後続車の視認を高めることが出来る。
【0007】
図2は、固定された文字円板と、それと重なる回転円盤が、左右に回転することを特徴とする、反射型案内標識の文字円板と回転円盤の平面図である。
図面に示すように、文字円板には左右の矢印方向マークが両側にあり、下部には感謝マークがある。
文字円板と重なる回転円盤には窓があり、回転円盤の1/4回転によって、窓の中に左、右の矢印方向マークが表われ、更に1/4回転すると、感謝マークが表れる。
操作スイッチにはタイマーがあり、感謝マークが標示された後、タイマーによって、元の位置に戻る。
回転円盤の回転方向、停止位置、停止時間は、タイマー付操作スイッチと回転モーターにプログラムを組んで自動化する。
【0008】
感謝マークは、感謝、ありがとう、Thank you等の文字でも、絵柄でもよい。
またスポットライトは反射型案内標識の反射輝度を増すため、高輝度反射材に適する光源で、視認性が高まるものであればよい。
又、点滅しても点滅しなくともよい。
更に、反射型案内標識の絵柄標示マーク、感謝マーク、矢印方向マークが発光ダイオードを使用してもよい。
又、更に、文字円板、回転円盤は円形でなくてもよいし、支柱を支える吸盤は2ヶに限らず、何個でもよいし、吸盤でなく、接着板でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0009】
本発明に係る反射型案内標識は、工業的に量産することが可能であるため、産業上の利用可能を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の断面図である。
【図2】 本発明の文字円板と回転円盤の平面図である。
【符号の説明】
【0011】
(1)リアガラス(2)吸盤A(3)吸盤B(4)支柱
(5)回転モーター(6)文字円板(7)回転軸(8)文字円盤
(9)反射用カサ(10)スポットライト
(11)右用矢印方向マーク(12)左用矢印方向マーク
(13)感謝マーク(14)窓
(15)絵柄標識(16)タイマー付操作スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イ)自動車のリアガラス(1)につける吸盤A(2)と吸盤B(3)に、支柱(4)を設け、支柱(4)に回転モーター(5)のついた、文字円板(6)を設ける。
ロ)文字円板(6)の次に、回転モーター(5)の回転軸(7)で動く、回転円盤(8)を設け、更に回転軸(7)の先に、反射用カサ(9)のついた、点滅出来るスポットライト(10)を取り付ける。
ハ)文字円板(6)の両側には、高輝度反射材で右用矢印方向マーク(11)と左用矢印方向マーク(12)を設け、下部には感謝マーク(13)を設ける。
ニ)回転円盤(7)の上部には、一部を切り欠いた窓(14)を設け、その逆方向には高輝度反射材で、絵柄標識(15)を設ける。
ホ)回転モーター(5)には、左右に回転するタイマー付操作スイッチ(16)を設ける。
以上のごとく構成された、後続車に対応するスポットライト付反射型案内標識に関するものである。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−76630(P2007−76630A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−300888(P2005−300888)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【出願人】(501444154)株式会社丸丙 (5)
【出願人】(505384575)
【Fターム(参考)】