説明

復旧方法およびアプリケーションサーバ

【課題】安定してシステムを運用する。
【解決手段】アプリケーションサーバ1は、サイト依存の設定値について、アプリケーションサーバ1における第1の設定値と、他のアプリケーションサーバにおける第2の設定値と、を関連づけた設定値変換データ14aが記憶された設定値変換データ記憶部14と、他のアプリケーションサーバからバックアップファイルデータ11aを受信すると、バックアップファイルデータ記憶部11に記憶するバックアップファイル受信手段25と、アプリケーションサーバ1を現用サイトとして起動する際、設定値変換データ14aを読み出して、バックアップファイルデータ11に含まれる第2の設定値を、第1の設定値に変換する変換手段27を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現用サイトの第1のアプリケーションサーバと、待機サイトの第2のアプリケーションサーバと、を備える情報システムに用いられる復旧方法およびアプリケーションサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の情報システムの発達に伴い、日常的にコンピュータが活用される。コンピュータを常に安定して運用するため、コンピュータシステムを冗長化して運用する場合がある。
【0003】
冗長構成をとるシステムの一例として、コンピュータを2台用意し、1台を現用サイトとして稼働させ、1台を待機サイトとして待機させる場合がある。現用サイトは、現用サイトで処理されるデータから、バックアップファイルを作成する。障害が発生した際、待機サイトは、バックアップファイルを使って起動して、待機サイトを現用サイトに切り替える。このような冗長構成をとるシステムによって、安定したシステム運用を実現することができる。
【0004】
このバックアップにおいて、ドライブ全体をイメージファイルとしてバックアップファイルを取得する方法がある(例えば非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】”特集 ハードディスク・トラブルの予防・復旧方法 システムバックアップ編 丸ごと方式なら元の環境を即再現できる”、日経パソコン、1998年4月6日号、pp.124−127
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながらバックアップファイルによる復旧において、現用サイトと待機サイトとが、異なるサイトで実装される場合、そのままファイルを置き換えるだけでは十分でない場合がある。例えばバックアップファイル中に、現用サイトに依存する設定値が含まれている場合、システムの保守者は、バックアップファイルで待機サイトを立ち上げた後、バックアップファイル中の現用サイトに依存する設定値を、待機サイトの設定値に変更する必要がある。これにより、保守稼働やシステムの復帰に時間を要してしまい、安定した運用を実現できない場合がある。
【0007】
従って本発明の目的は、安定してシステムを運用することのできる復旧方法およびアプリケーションサーバを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、現用サイトの第1のアプリケーションサーバと、待機サイトの第2のアプリケーションサーバと、を備える情報システムに用いられる復旧方法に関する。すなわち本発明の第1の特徴に係る復旧方法は、第1のアプリケーションサーバが、バックアップファイルデータを生成するステップと、第1のアプリケーションサーバが、バックアップファイルデータを第2のアプリケーションサーバに送信するステップと、第2のアプリケーションサーバを現用サイトとして起動する際、第2のアプリケーションサーバが、サイト依存の設定値について、第1のアプリケーションサーバにおける第1の設定値と、第2のアプリケーションサーバにおける第2の設定値と、を関連づけた設定値変換データを読み出して、バックアップファイルデータに含まれる第1の設定値を、第2の設定値に変換するステップを備える。
【0009】
ここでバックアップファイルデータは、複数のファイルデータにより構成され、設定値変換データは、サーバ依存の設定値を含むファイルデータごとに、第1の設定値と、第2の設定値と、が関連づけられても良い。この場合、変換するステップは、バックアップファイルデータのうち、サーバ依存の設定値を含むファイルデータに含まれる第1の設定値を、第2の設定値に変換する。
【0010】
また第1のアプリケーションサーバおよび第2のアプリケーションサーバにはそれぞれ、アプリケーションサーバが現用サイトであるか否かを示すバックアップ送信フラグデータが記憶されてもよい。この場合、第2のアプリケーションサーバを現用サイトとして起動する際、第1のアプリケーションサーバおよび第2のアプリケーションサーバのそれぞれが、各バックアップ送信フラグデータを変更する。
【0011】
情報システムは、第1のアプリケーションサーバおよび第2のアプリケーションサーバに接続されるゲートウェイサーバをさらに備えても良い。この場合、さらに、ゲートウェイサーバは、加入者端末からパケットを受信すると、現用サイトとして稼働するアプリケーションサーバの識別子を含む現用サイトデータを参照して、現用サイトとして稼働する第1のアプリケーションサーバまたは第2のアプリケーションサーバに、パケットを転送するステップを備える。
【0012】
本発明の第2の特徴は、現用サイトまたは待機サイトとして用いられるアプリケーションサーバに関する。すなわち本発明の第2の特徴に係るアプリケーションサーバは、サイト依存の設定値について、アプリケーションサーバにおける第1の設定値と、他のアプリケーションサーバにおける第2の設定値と、を関連づけた設定値変換データが記憶された設定値変換データ記憶部と、アプリケーションサーバが、現用サイト時に処理する現用サイト処理手段と、アプリケーションサーバが、待機サイト時に処理する待機サイト処理手段と、を備える。ここで現用サイト処理手段は、バックアップファイルデータを生成するバックアップファイル生成手段と、バックアップファイルデータを第2のアプリケーションサーバに送信するバックアップファイル送信手段と、を備える。待機サイト処理手段は、他のアプリケーションサーバからバックアップファイルデータを受信すると、バックアップファイルデータ記憶部に記憶するバックアップファイル受信手段と、アプリケーションサーバを現用サイトとして起動する際、設定値変換データを読み出して、バックアップファイルデータに含まれる第2の設定値を、第1の設定値に変換する変換手段を備える。
【0013】
また、バックアップファイルデータは、複数のファイルデータにより構成され、設定値変換データは、サーバ依存の設定値を含むファイルデータごとに、第1の設定値と、第2の設定値と、が関連づけられても良い。この場合、変換手段は、バックアップファイルデータのうち、サーバ依存の設定値を含むファイルデータに含まれる第1の設定値を、第2の設定値に変換する。
【0014】
またアプリケーションサーバが現用サイトであるか否かを示すバックアップ送信フラグデータが記憶されたバックアップ送信フラグデータ記憶部をさらに備えても良い。この場合、アプリケーションサーバを待機サイトから現用サイトに切り替える際、バックアップ送信フラグデータを変更する切替手段をさらに備える。
【0015】
またバックアップファイル生成手段は、バックアップ送信フラグデータが現用サイトであることを示す場合、バックアップファイルデータを生成することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、安定してシステムを運用することのできる復旧方法およびアプリケーションサーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る情報システムのシステム構成を説明する図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係るゲートウェイサーバの機能ブロックを説明する図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係るアプリケーションサーバの機能ブロックを説明する図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係るバックアップファイルデータのデータ構造とデータの一例を説明する図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る設定値変換データのデータ構造とデータの一例を説明する図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係るアプリケーションサーバにおいて、サイト依存の設定値の変更前と変更後のデータを説明する図である。(その1)
【図7】図7は、本発明の実施の形態に係るアプリケーションサーバにおいて、サイト依存の設定値の変更前と変更後のデータを説明する図である。(その2)
【図8】図8は、本発明の実施の形態に係る情報システムにおいて、定期処理を説明する図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態に係る情報システムにおいて、障害時の処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
【0019】
(情報システム)
本発明の実施の形態に係る情報システム6は、図1に示すように、第1のアプリケーションサーバ1a、第2のアプリケーションサーバ1b、バックアップサーバ2、ゲートウェイサーバ3、第1の加入者端末4a、第2の加入者端末4b・・・・、第nの加入者端末4nを備える。第1のアプリケーションサーバ1a、第2のアプリケーションサーバ1b、バックアップサーバ2およびゲートウェイサーバ3は、中央処理制御装置、記憶装置、通信制御装置などを備える一般的なコンピュータにおいて、所定の処理を実行するプログラムがインストールされることにより実現される。
【0020】
第1の加入者端末4a、第2の加入者端末4b・・・・、第nの加入者端末4nは、加入者が利用する情報通信端末であって、例えばコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機などである。加入者端末4は、アプリケーションサーバ1が提供するサービスを享受する。実施の形態において、第1の加入者端末4a、第2の加入者端末4b・・・・、第nの加入者端末4nのうち、いずれの加入者端末か問わない場合、単に「加入者端末4」と記載する場合がある
第1のアプリケーションサーバ1a、第2のアプリケーションサーバ1b、バックアップサーバ2およびゲートウェイサーバ3は、第1のネットワーク5a、第2のネットワーク5b、第3のネットワーク5cおよび第4のネットワーク5dによって、相互に通信可能に接続されている。ゲートウェイサーバ3、第1の加入者端末4a、第2の加入者端末4b・・・・、第nの加入者端末4nは、第5のネットワーク5eによって、相互に通信可能に接続される。
【0021】
図1に示す例において、第1のアプリケーションサーバ1aは、現用サイトとして稼働し、第2のアプリケーションサーバ1bは、待機サイトとして稼働する。現用サイトとは、加入者端末4にサービスを提供するアプリケーションサーバ1である。待機サイトとは、稼働中ではあるが、加入者端末4にサービスを提供しないアプリケーションサーバ1である。待機サイトは、現用サイトから逐次バックアップファイルデータを受信し、現用サイトに障害が発生した際に、現用サイトに切り替えられ、加入者端末4にサービスを提供する。実施の形態において情報システム6は、現用サイトと待機サイトがそれぞれ一つずつ備える場合について説明するが、待機サイトを2つ以上備えても良い。
アプリケーションサーバ1は、現用サイトまたは待機サイトとして稼働するサーバである。ここで、第1のアプリケーションサーバ1aおよび第2のアプリケーションサーバ1bは、それぞれ、現用サイトとして稼働するか、待機サイトとして稼働するかに応じて、異なる処理をするが、同様の構成を備える。実施の形態において、アプリケーションサーバが現用サイトとして稼働するか、待機サイトとして稼働するかを問わない場合や、第1のアプリケーションサーバ1aか第2のアプリケーションサーバ1bかを問わない場合、単に「アプリケーションサーバ1」と記載する場合がある。
【0022】
バックアップサーバ2は、アプリケーションサーバ1で用いられるデータのバックアップデータを、保存するサーバである。バックアップサーバ2は、現用サイトから逐次バックアップデータを受信する。バックアップサーバは、受信したバックアップデータを記憶装置に保存するとともに、待機サイトに転送する。例えば、図1に示すように第1のアプリケーションサーバ1aが現用サイトの場合、バックアップサーバ2は、第1のアプリケーションサーバ1aからバックアップデータを受信して、第2のアプリケーションサーバ1bに送信する。
【0023】
ゲートウェイサーバ3は、加入者端末4から第5のネットワーク5eを介してアクセスを受け付け、現用サイトとして稼働するアプリケーションサーバ1にアクセスを振り分ける。このときゲートウェイサーバ3は、現用サイトとして稼働しているアプリケーションサーバにのみ、アクセスを転送する。
【0024】
ゲートウェイサーバ3は、図2に示すように、中央処理制御装置310、記憶装置320、通信制御装置(図示せず)などを備える一般的なコンピュータである。記憶装置320は、現用サイトデータ記憶部321を備える。中央処理制御装置310は、転送手段311および切替手段312を備える。
【0025】
現用サイトデータ記憶部321は、記憶装置320のうち、現用サイトデータ321aが記憶された記憶領域である。現用サイトデータ321aは、現用サイトとして稼働するアプリケーションサーバの識別子を含むデータである。現用サイトデータ321aには、現用サイトとして稼働する第1のアプリケーションサーバ1aおよび第2のアプリケーションサーバ1bのうちいずれかについて、IPアドレス、ホスト名などのデータが含まれる。
【0026】
転送手段311は、加入者端末4からパケットを受信すると、現用サイトデータ321aを参照して、現用サイトとして稼働する第1のアプリケーションサーバ1aまたは第2のアプリケーションサーバ1bに、パケットを転送する。
【0027】
切替手段312は、アプリケーションサーバ1から現用サイトと待機サイトの切替があったことが通知されると、新たな現用サイトのデータを、現用サイトデータ321aとして記憶装置320に記憶する。切替手段312は例えば、待機サイトとして稼働していたアプリケーションサーバ1が、現用サイトとして稼働する準備が整ったときに、その新たに現用サイトとして稼働するアプリケーションサーバ1から切替があったことが通知される。
【0028】
(アプリケーションサーバ)
本発明の実施の形態に係るアプリケーションサーバ1は、図3に示すように、中央処理制御装置20、記憶装置10および通信制御装置(図示せず)などを備える一般的なコンピュータである。記憶装置10は、バックアップファイルデータ記憶部、バックアップ送信フラグデータ記憶部12、現用ファイルデータ記憶部13および設定値変換データ記憶部14を備える。
【0029】
バックアップファイルデータ記憶部11は、記憶装置10のうち、バックアップファイルデータ11aが記憶された記憶領域である。バックアップファイルデータ11aは、アプリケーションサーバ1が現用サイトとして稼働している際、現用ファイルデータ13aのバックアップファイルとして生成されるデータである。バックアップファイルデータ11aは、複数のファイルデータにより構成されても良い。例えば図4に示すように、バックアップファイルデータ11aには、"/aaa/bbbb/yyyyy.bin"、"/home/bbbb.dat"など、複数のファイルが含まれても良い。バックアップファイルデータ記憶部11には、最新のバックアップファイルデータ11aのみが記憶されることが好ましい。
【0030】
バックアップ送信フラグデータ記憶部12は、記憶装置10のうち、バックアップ送信フラグデータ12aが記憶された記憶領域である。バックアップ送信フラグデータ12aは、当該アプリケーションサーバ1が現用サイトであるか否かを示すデータである。例えば、バックアップ送信フラグデータ12aに、当該アプリケーションサーバが現用サイトとして稼働している場合、”ON”が設定され、待機サイトとして稼働している場合、”OFF”が設定される。現用サイトとして稼働している場合、具体的には、バックアップ送信フラグデータ12aが”ON”に設定されている場合、アプリケーションサーバ1は、現用ファイルデータ13aからバックアップファイルデータ11aを生成して、バックアップファイルデータ11aを、待機サイトとして稼働するアプリケーションサーバに送信する。アプリケーションサーバ1は、バックアップサーバ2にバックアップファイルデータ11aを送信しても良い。
【0031】
現用ファイルデータ記憶部13は、記憶装置10のうち、現用ファイルデータ13aが記憶された記憶領域である。現用ファイルデータ13aは、アプリケーションサーバ1が現用サイトとして稼働する場合に、参照または更新される。またアプリケーションサーバ1が、待機サイトから現用サイトに切り替えられる場合、バックアップファイルデータ11aから生成された現用ファイルデータ13aが、現用ファイルデータ記憶部13に記憶される。現用ファイルデータ13aが複数のファイルデータにより構成されている場合、バックアップファイルデータ11aも複数のファイルデータにより構成される。
【0032】
現用ファイルデータ13aは、アプリケーションサーバ1が現用サイトとして運用している際に用いられるデータであって、一般的には、複数のファイルにより構成される。現用ファイルデータ13aは例えば、OS、ミドルウェア、アプリケーション等のシステムファイル、コンフィグファイル、サービス提供用のデータファイル等が含まれる。
【0033】
設定値変換データ記憶部14は、記憶装置10のうち、設定値変換データ14aが記憶された記憶領域である。設定値変換データ14aは、運用開始時に予め生成される。設定値変換データ14aは、サイト依存の設定値について、第1のアプリケーションサーバ1aにおける第1の設定値と、第2のアプリケーションサーバ1bにおける第2の設定値と、を関連づけたデータである。ここでサイト依存の設定値とは、現用ファイルデータ13aやバックアップファイルデータ11aに含まれる設定値のうち、サイトが設けられたアプリケーションサーバ1に依存する設定値である。サイト依存の設定値は例えば、アプリケーションサーバ1のIPアドレス、ホスト名などである。
【0034】
本発明の実施の形態に係る情報システム6は、現用サイトと待機サイトをそれぞれ1台ずつ設ける場合について説明しているが、それぞれ複数台を設けても良い。その場合、設定値変換データ14aは、サイト依存の設定値において、各サイトの識別子と、そのサイトにおける設定値とを関連づけたデータである。
【0035】
バックアップファイルデータ11aが複数のファイルデータにより構成される場合、設定値変換データ14aは、サーバ依存の設定値を含むファイルデータごとに、第1のアプリケーションサーバ1aにおける第1の設定値と、第2のアプリケーションサーバ1bにおける第2の設定値と、が関連づけられる。
【0036】
設定値変換データ14aは、図5に示すように、ファイル名、第1の設定値および第2の設定値が関連づけられている。設定値変換データ14aは、アプリケーションサーバの識別子と、そのサーバにおける設定値とを対応づけたデータである。設定値変換データ14aは、情報システム6が備えるアプリケーションサーバの数に応じて、設定値変換データ14aの列数は決定される。図5に示す設定値変換データ14aは、図1に示すように情報システム6が2つのアプリケーションサーバを備える場合の一例である。情報システム6が、5つのアプリケーションサーバを備える場合、設定値変換データ14aにおいて、各ファイル名について、5つのアプリケーションの識別子と、各アプリケーションサーバにおける設定値が対応づけられる。
【0037】
この設定値変換データ14aが第1のアプリケーションサーバ1aに記憶され、待機サイトとして稼働する第1のアプリケーションサーバ1aが、現用サイトとして起動する場合について説明する。第1の設定値は、第1のアプリケーションサーバ1aにおいてバックアップファイルデータ11aから現用ファイルデータ13aを生成する際に用いられるサイト依存の設定値である。第2の設定値は、第2のアプリケーションサーバ1bから受信したバックアップファイルデータに含まれるサイト依存の設定値である。また、待機サイトの第1のアプリケーションサーバ1aが現用サイトとして起動する際、第2の設定値が、バックアップファイルデータの変換前の設定値であって、第1の設定値が、バックアップファイルデータの変換後の設定値である。待機サイトの第1のアプリケーションサーバ1aが、現用サイトとして起動する際、第1のアプリケーションサーバ1aに保持されたバックアップファイルデータ11aに含まれる第2の設定値が、第1の設定値に変換される。
【0038】
図5に示す設定値変換データ14aを参照して変換する際、第1のアプリケーションサーバ1aは、バックアップファイルデータ11aに含まれるファイルデータのうち、ファイル名が"/aaaa/bb/cccc/network.conf"および"/gggg/eee/hostname.dat"のファイル名のファイルデータについて、設定値を変換する。第1のアプリケーションサーバ1aは、ファイル名"/aaaa/bb/cccc/network.conf"のファイルデータに含まれる第2の設定値"120.20.0.1/16"を第1の設定値"20.30.21.1/16"に変換するとともに、第2の設定値"120.20.2.1/16"を第1の設定値"20.30.1.1/16"に変換する。さらに第1のアプリケーションサーバ1aは、ファイル名"/gggg/eee/hostname.dat"のファイルデータに含まれる第2の設定値"APLserver02"を第1の設定値"APLserver01"に変換する。
【0039】
中央処理制御装置20は、第1の中央処理制御装置20aと、第2の中央処理制御装置20bと、を備える。図3に示す例では、便宜上、第1の中央処理制御装置20aおよび第2の中央処理制御装置20bと分けて実装されているが、アプリケーションサーバ1が、複数の中央処理制御装置を備えなければならないことを示している訳ではない。第1の中央処理制御装置20aおよび第2の中央処理制御装置20bで実現される各手段は、一つの中央処理制御装置で実現されても良いし、複数の中央処理制御装置で実現されても良い。
【0040】
第1の中央処理制御装置20aは、現用サイトとして稼働する場合の処理手段を備える。第1の中央処理制御装置20aは、バックアップファイル送信手段21、バックアップファイル生成手段22、障害発生通知手段23および処理手段24を備える。バックアップファイル送信手段21、バックアップファイル生成手段22、障害発生通知手段23および処理手段24は、当該アプリケーションサーバ1が現用サイトとして運用されている場合に実行される。
【0041】
バックアップファイル送信手段21は、現用サイトとして稼働している際、記憶装置10からバックアップファイルデータ11aを読み出し、バックアップファイルデータ11aをバックアップサーバ2に送信する。バックアップサーバ2は、受信したバックアップファイルデータを待機サイトとして稼働するアプリケーションサーバ1に送信する。ここで、バックアップ送信手段21は、待機サイトとして稼働するアプリケーションサーバ1に、バックアップサーバ2を介することなく、バックアップファイルデータ11aを送信しても良い。
【0042】
バックアップファイル生成手段22は、記憶装置10から現用ファイルデータ13aを読み出してバックアップファイルデータ11aを生成し、バックアップファイルデータ記憶部11に記憶する。ここでバックアップファイル生成手段22は、バックアップ送信フラグデータ12aが現用サイトであることを示す場合、バックアップファイルデータ11aを生成する。具体的には、バックアップファイル手段22は、記憶装置10からバックアップ送信フラグデータ12aを読み出し、バックアップ送信フラグデータ12aが”ON”の場合、具体的には、当該アプリケーションサーバ1が現用サイトとして稼働している場合にのみ、バックアップファイルデータ11aを生成する。
【0043】
バックアップ生成手段22によるバックアップファイルデータ11aの生成と、バックアップファイル送信手段21によるバックアップファイルデータ11aの送信は、アプリケーションサーバ1が現用サイトとして稼働する間、逐次実行される。さらに、システムの保守者などの指示が入力された際、バックアップファイルデータ11aの生成および送信処理が実行されても良い。
【0044】
障害発生通知手段23は、アプリケーションサーバ1に障害が発生し、待機サイトを現用サイトに切替る必要が生じた際、その情報を待機サイトに通知する。さらに障害発生通知手段23は、バックアップ送信フラグデータ12aを、”OFF”に更新する。これにより、バックアップファイル生成手段22は、バックアップファイルデータ11aの生成を中止する。
【0045】
処理手段24は、アプリケーションサーバ1のアプリケーションを実行する。例えばアプリケーションサーバ1が電子ショッピングサイトの場合、処理手段24は、電子ショッピングサービスを実行する。処理手段24は、記憶装置10の現用ファイルデータ13aを適宜参照および更新する。
【0046】
第2の中央処理制御装置20bは、待機サイトとして起動する場合の処理手段を備える。第2の中央処理制御装置20bは、バックアップファイル受信手段25、切替手段26および変換手段27を備える。バックアップファイル受信手段25、切替手段26および変換手段27は、当該アプリケーションサーバ1が待機サイトとして運用されている場合に実行される。
【0047】
バックアップファイル受信手段25は、現用サイトからバックアップファイルデータ11aを受信すると、バックアップファイルデータ記憶部11に記憶する。バックアップファイル受信手段25は、バックアップサーバ2を介してバックアップファイルデータを受信する場合もある。
【0048】
切替手段26は、待機サイトとして稼動しているアプリケーションサーバ1を、現用サイトとして稼動するよう設定する。切替手段26は、現用サイトとして稼動しているアプリケーションサーバの障害により、当該アプリケーションサーバ1を待機サイトから現用サイトに切り替える際、切替手段26は、バックアップ送信フラグデータ12aを変更する。具体的には切替手段26は、記憶装置10からバックアップファイルデータ11aを取得し、変換手段27に入力する。変換手段27により、サイト依存の設定値が変換された現用ファイルデータを受信すると、現用ファイルデータ記憶部13に記憶する。さらに切替手段26は、バックアップ送信フラグデータ記憶部12のバックアップ送信フラグデータ12aを”ON”に設定する。これにより、アプリケーションサーバ1は、以後現用サイトとして稼動し、処理手段24によって、現用ファイルデータ13aが参照または更新される。
【0049】
変換手段27は、当該アプリケーションサーバ1を現用サイトとして起動する際、記憶装置10から設定値変換データ14aを読み出して、バックアップファイルデータ11aに含まれる設定値を変換する。例えば、第1のアプリケーションサーバ1aが待機サイトとして稼働しているところ、現用サイトとして起動する際、第1のアプリケーションサーバ1aの変換手段27は、バックアップファイルデータ11aに含まれる第2の設定値を、第1の設定値に変換する。
【0050】
具体的には、変換手段27は、バックアップファイルデータ11a中のサイト依存の設定値について、現用サイトであった第2のアプリケーションサーバ1bに依存する第2の設定値を、新に現用サイトとして起動する第1のアプリケーションサーバ1aに依存する第1の設定値に変換する。バックアップファイルデータ11aが複数のファイルデータにより構成される場合、第1のアプリケーションサーバ1aの変換手段27は、バックアップファイルデータ11aのうち、サーバ依存の設定値を含むファイルデータに含まれる第2の設定値を、第1の設定値に変換する。
【0051】
図6および図7を参照して、変換手段27による変換処理を説明する。図6および図7に記載する例は、図4に示すバックアップファイルデータ11aおよび図5に示す設定値変換データ14に基づく。また、設定値変換データ14aが第1のアプリケーションサーバ1aに記憶され、待機サイトとして稼働していた第1のアプリケーションサーバ1aが、現用サイトとして起動する場合の変換処理を説明する。
【0052】
変換手段27は、まず設定値変換データ14aを読み出し、バックアップファイルデータ11a中のファイル名"/aaaa/bb/cccc/network.conf"の変換前のファイルデータをオープンする。さらに変換手段27は、このファイル中の設定値"120.20.0.1/16"を検索して設定値"20.30.21.1/16"に変換するとともに、設定値"120.20.2.1/16"を検索して設定値"20.30.1.1/16"に変換する。この処理により、図6に示すように、"/aaaa/bb/cccc/network.conf"の変換後のファイルデータには、設定値"20.30.21.1/16"および"20.30.1.1/16"が設定される。
【0053】
同様に変換手段27は、バックアップファイルデータ11a中のファイル名"/gggg/eee/hostname.dat"の変換前のファイルデータをオープンする。さらに変換手段27は、設定値"APLserver02"を検索して設定値"APLserver01"に変換する。この処理により、図7に示すように、"/gggg/eee/hostname.dat"の変換後のファイルデータには、設定値"APLserver01"が設定される。
【0054】
このような本発明の実施の形態に係るアプリケーションサーバ1によれば、バックアップファイルデータ11a中のサイト依存の設定値を、当該アプリケーションサーバ1に適切な設定値に変換した現用ファイルデータ13aを生成することができる。また、現用サイトと待機サイトとの切替のための一連の処理のなかで、サイト依存の設定値が変換されるので、作業者などがサイト依存の設定値を個々に変更する必要がない。従って、現用サイトと待機サイトの切替がスムーズになり、安定して情報システム6を運用することができる。
【0055】
(復旧方法)
図8および図9を参照して、本発明の実施の形態に係る復旧方法を説明する。
【0056】
図8では、現用サイトが待機サイトにバックアップファイルデータを送信する場合を説明する。図8に示す例において、第1のアプリケーションサーバ1aは、現用サイトとして稼働している。第1のアプリケーションサーバ1aのバックアップ送信フラグデータは、”ON”に設定されている。一方、第2のアプリケーションサーバ1bは、待機サイトとして稼働している。第2のアプリケーションサーバ1bのバックアップ送信フラグデータは、”OFF”に設定されている。
【0057】
ステップS11において第1のアプリケーションサーバ1aは、現用ファイルデータからバックアップファイルデータを生成し、ステップS12において、第2のアプリケーションサーバ1bに送信する。このとき、第1のアプリケーションサーバ1aは、バックアップサーバ2にバックアップファイルデータを送信し、バックアップサーバ2が、受信したバックアップファイルデータを、第2のアプリケーションサーバ1bに送信しても良い。
【0058】
第2のアプリケーションサーバ1bは、バックアップファイルデータを受信すると、ステップS13において、受信したバックアップファイルデータを、バックアップファイルデータ記憶部に記憶する。
【0059】
このステップS11ないしステップS13の処理は、第1のアプリケーションサーバ1aが現用サイトである限り、繰り返される。一方、サーバが切り替えられ、第1のアプリケーションサーバ1aが待機サイトとして稼働し、第2のアプリケーションサーバ1bが現用サイトとして稼働した場合も、図8と同様に、現用サイトから待機サイトに、バックアップファイルデータが送信される。
【0060】
図9では、現用サイトで障害が発生し、待機サイトを現用サイトに切り替える場合を説明する。図9に示す例においても、図8に示す例と同様に、第1のアプリケーションサーバ1aは、現用サイトとして稼働している。第1のアプリケーションサーバ1aのバックアップ送信フラグデータは、”ON”に設定されている。一方、第2のアプリケーションサーバ1bは、待機サイトとして稼働している。第2のアプリケーションサーバ1bのバックアップ送信フラグデータは、”OFF”に設定されている。また、ゲートウェイサーバ3の現用サイトデータ321aには、第1のアプリケーションサーバ1aの識別子が設定されている。
【0061】
まずステップS21において、第1のアプリケーションサーバ1aにおいて障害が発生し、現用サイトと待機サイトとを切り替える事態が発生すると、第1のアプリケーションサーバ1aは、第2のアプリケーションサーバ1bに、バックアップファイルを復旧する指示を送信する。
【0062】
バックアップファイルを復旧する指示を受信すると、ステップS22において第2のアプリケーションサーバ1bは、最新のバックアップファイルデータ含まれる第1のアプリケーションサーバ1aに依存する設定値を、第2のアプリケーションサーバ1bに依存する設定値に変換する。ステップS24において第2のアプリケーションサーバ1bはその変換後のバックアップファイルデータを、現用ファイルデータとして保存するとともに、現用サイトとして稼働する準備をする。
【0063】
ステップS25およびステップS26において、各アプリケーションサーバのバックアップ送信フラグが変更される。ステップS25において第1のアプリケーションサーバ1aは、バックアップ送信フラグを”ON”から”OFF”に変更する。ステップS25において第2のアプリケーションサーバ1bは、バックアップ送信フラグを”OFF”から”ON”に変更する。
【0064】
ステップS27において第2のアプリケーションサーバ1bは、ゲートウェイサーバ3に、接続先を切り替える指示とともに、第2のアプリケーションサーバ1bの識別子を送信する。ステップS3においてゲートウェイサーバ3はステップS27で受信した第2のアプリケーションサーバ1bの識別子を、現用サイトデータ321aとして記憶装置320に記憶する。
【0065】
これ以降、第2のアプリケーションサーバ1bは現用サイトとして稼働し、第1のアプリケーションサーバ1aは待機サイトとして稼働する。
【0066】
このように本発明の実施の形態において、異なるサイト間で現用系および待機系の構成をとるアプリケーションサーバ1について、安定したシステム運用を実現する復旧方法を実現した。具体的には、アプリケーションサーバ1は、それぞれのサイトにおけるサイト依存の設定値を関連づけた設定値変換データ14aを記憶する。現用サイトとして稼働するアプリケーションサーバ1において障害が発生した際、待機サイトとして稼働するアプリケーションサーバ1は、現用サイトとして起動する前に、設定値変換データ14aを参照して、バックアップファイルデータ11a内のサイト依存の設定値を、現在待機サイトとして稼働しているアプリケーションサーバ1に適切な設定値に変換する。
【0067】
このように、本発明の実施の形態に係るアプリケーションサーバ1によれば、自身の記憶装置に記憶された設定値変換データ14aを参照して、サイト依存の設定値を自動的に変換する。これにより、従来、バックアップファイルによる復旧の際、サイト依存の設定値をシステムの保守者が書き換えることがなくなる。従って、保守稼働コストを削減するとともに、サービス復旧までの時間を削減することができる。
【0068】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
【0069】
例えば、本発明の最良の実施の形態に記載したアプリケーションサーバ1は、図3に示すように一つのハードウェア上に構成されても良いし、その機能や処理数に応じて複数のハードウェア上に構成されても良い。
【0070】
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0071】
1 アプリケーションサーバ
2 バックアップサーバ
3 ゲートウェイサーバ
4 加入者端末
5 ネットワーク
6 情報システム
10、310 記憶装置
11 バックアップファイルデータ記憶部
12 バックアップ送信フラグデータ記憶部
13 現用ファイルデータ記憶部
14 設定値変換データ記憶部
20、320 中央処理制御装置
21 バックアップファイル送信手段
22 バックアップファイル生成手段
23 障害発生通知手段
24 処理手段
25 バックアップファイル受信手段
26 切替手段
27 変換手段
311 転送手段
312 切替手段
321 現用サイトデータ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現用サイトの第1のアプリケーションサーバと、待機サイトの第2のアプリケーションサーバと、を備える情報システムに用いられる復旧方法であって、
第1のアプリケーションサーバが、バックアップファイルデータを生成するステップと、
前記第1のアプリケーションサーバが、前記バックアップファイルデータを第2のアプリケーションサーバに送信するステップと、
前記第2のアプリケーションサーバを現用サイトとして起動する際、前記第2のアプリケーションサーバが、サイト依存の設定値について、前記第1のアプリケーションサーバにおける第1の設定値と、前記第2のアプリケーションサーバにおける第2の設定値と、を関連づけた設定値変換データを読み出して、前記バックアップファイルデータに含まれる前記第1の設定値を、前記第2の設定値に変換するステップ
を備えることを特徴とする復旧方法。
【請求項2】
前記バックアップファイルデータは、複数のファイルデータにより構成され、
前記設定値変換データは、前記サーバ依存の設定値を含む前記ファイルデータごとに、前記第1の設定値と、前記第2の設定値と、が関連づけられており、
前記変換するステップは、前記バックアップファイルデータのうち、前記サーバ依存の設定値を含むファイルデータに含まれる前記第1の設定値を、前記第2の設定値に変換する
ことを特徴とする請求項1に記載の復旧方法。
【請求項3】
前記第1のアプリケーションサーバおよび前記第2のアプリケーションサーバにはそれぞれ、当該アプリケーションサーバが現用サイトであるか否かを示すバックアップ送信フラグデータが記憶され、
前記第2のアプリケーションサーバを現用サイトとして起動する際、前記第1のアプリケーションサーバおよび前記第2のアプリケーションサーバのそれぞれが、各バックアップ送信フラグデータを変更する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の復旧方法。
【請求項4】
前記情報システムは、前記第1のアプリケーションサーバおよび前記第2のアプリケーションサーバに接続されるゲートウェイサーバをさらに備え、
前記ゲートウェイサーバが、加入者端末からパケットを受信すると、現用サイトとして稼働するアプリケーションサーバの識別子を含む現用サイトデータを参照して、現用サイトとして稼働する第1のアプリケーションサーバまたは第2のアプリケーションサーバに、前記パケットを転送するステップ
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の復旧方法。
【請求項5】
現用サイトまたは待機サイトとして用いられるアプリケーションサーバであって、
サイト依存の設定値について、当該アプリケーションサーバにおける第1の設定値と、他のアプリケーションサーバにおける第2の設定値と、を関連づけた設定値変換データが記憶された設定値変換データ記憶部と、
当該アプリケーションサーバが、現用サイト時に処理する現用サイト処理手段と、
当該アプリケーションサーバが、待機サイト時に処理する待機サイト処理手段と、を備え、
前記現用サイト処理手段は、
バックアップファイルデータを生成するバックアップファイル生成手段と、
前記バックアップファイルデータを第2のアプリケーションサーバに送信するバックアップファイル送信手段と、を備え、
前記待機サイト処理手段は、
前記他のアプリケーションサーバからバックアップファイルデータを受信すると、バックアップファイルデータ記憶部に記憶するバックアップファイル受信手段と、
当該アプリケーションサーバを現用サイトとして起動する際、前記設定値変換データを読み出して、前記バックアップファイルデータに含まれる前記第2の設定値を、前記第1の設定値に変換する変換手段を備える
ことを特徴とするアプリケーションサーバ。
【請求項6】
バックアップファイルデータは、複数のファイルデータにより構成され、
前記設定値変換データは、前記サーバ依存の設定値を含む前記ファイルデータごとに、前記第1の設定値と、前記第2の設定値と、が関連づけられており、
前記変換手段は、前記バックアップファイルデータのうち、前記サーバ依存の設定値を含むファイルデータに含まれる前記第1の設定値を、前記第2の設定値に変換する
ことを特徴とする請求項5に記載のアプリケーションサーバ。
【請求項7】
当該アプリケーションサーバが現用サイトであるか否かを示すバックアップ送信フラグデータが記憶されたバックアップ送信フラグデータ記憶部をさらに備え、
当該アプリケーションサーバを待機サイトから現用サイトに切り替える際、前記バックアップ送信フラグデータを変更する切替手段
をさらに備えることを特徴とする請求項5または6に記載のアプリケーションサーバ。
【請求項8】
前記バックアップファイル生成手段は、前記バックアップ送信フラグデータが現用サイトであることを示す場合、バックアップファイルデータを生成する
ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載のアプリケーションサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−173960(P2012−173960A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34911(P2011−34911)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】