説明

心不整脈の処置用の新規オキサビスピジン化合物

本発明は、不整脈、特に心房性不整脈及び心室性不整脈の及び及び処置で有用な、式I:


{式中、R1、R2、R3、R41〜R46、X、Y及びZは本明細書中に定義の意味をもつ}の化合物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

{式中、R1は、ハロ及びアリールから選択される一つ以上の基によって場合により置換されたC1-6アルキルを表し;
R2はHまたはC1-4アルキル(この後者の基は場合により一つ以上のハロ原子により置換される)を表し;
Xは、C1-4アルキル及びハロから選択される一つ以上の基によって場合により置換されたC2-4n-アルキレンを表し;
Yは、C1-6n-アルキレンを表し、このアルキレン基は、
(a)場合により、-O-、-C(O)-、-S(O)0-2-、-N(R5a)-J1-、-J1-N(R5b)-または-N(-J2-R5c)-が間に割り混んでいる、
(b)ハロ及びメチルから選択される一つ以上の基により、及び/またはハロ、-O-G-R6a、-J1-N(R6b)R6c、-N(R6d)-J2-R6e及び-N(R6f)C(NH)NH2)から選択される一つ以上の基によって置換されている単一C1-6アルキル基によって場合により置換される、及び/または
(c)別のヘテロ原子(N-、O-またはS-原子)に結合していないC-原子上で、O-G-R6a、-J1-N(R6b)R6c-、-N(R6d)-J2-R6e、及び-N(R6f)C(NH)NH2)から選択される置換基によって場合により置換されており;
J1及びJ2は独立して、それぞれの場合で独立して-C(O)-、-S(O)2-または-OC(O)-を表し、後者の基のC(O)部分は、J1やJ2が結合しているN-原子に結合するか、
またはJ1は直接結合を表していてもよく、
またはJ2は-[C(O)]1-2-N(R6g)-を表してもよく、後者の基の-N(R6g)-はR5c若しくはR6eに結合していてもよく;
Gは直接結合、-C(O)-または-C(O)O-を表し、後者の基のC(O)部分は、基Gが結合しているO-原子に結合する;
R5a及びR5bは独立してH若しくはC1-6アルキルを表し;
R5c及びR6a〜R6gは、それぞれの場合で独立して、C1-6アルキル(ハロ、アリール及びHet1から選択される一つ以上の基により場合により置換される)、アリールまたはHet2を表し、
またはR6a〜R6d、R6f及びR6gは、それぞれの場合で独立してHを表し、
またはJ2が-C(O)-を表すとき、R5c若しくはR6eは、Hを表してもよい;
Het1及びHet2は、独立して酸素、窒素及び/または硫黄から選択される一つ以上のヘテロ原子を含む5〜12員の複素環式基を表し、この基は-OH、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、アリール、アリールオキシ、-N(R7a)R7b、-C(O)R7c、-C(O)OR7d、-C(O)N(R7e)R7f、-N(R7g)C(O)R7h、-S(O)2N(R7i)R7j及び-N(R7k)S(O)2R7mから選択される一つ以上の基により場合により置換される;
Zは直接結合、-O-、-C(O)-、-S(O)0-2-、-S(O)2-N(R7n)-または-N(R7p)-S(O)2-を表し;
R7a〜R7pは独立して、C1-6アルキル若しくはアリールを表すか、またはR7a〜R7k、R7n及びR7pは独立してHを表し;
R3は、フェニルまたはHetaを表し、この後者の二つの基は場合により一つ以上のR8基により置換される;
Hetaは、酸素、窒素及び/または硫黄から選択される一つ以上のヘテロ原子を含む5〜12員の複素環式基を表し;
R8は、-OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により-N(H)C(O)OR9aによって終端している)、C1-6アルコキシ、-N(R10a)R10b、-C(O)R10c、-C(O)OR10d、-C(O)N(R10e)R10f、-N(R10g)C(O)R10h、-N(R10i)C(O)N(R10j)R10k、-N(R10m)S(O)2R9b、-S(O)2N(R10n)R10p、-S(O)2R9c、-OS(O)2R9d、-Si(R9e)3及びアリールを表し;
R9a〜R9eはそれぞれの場合で独立して、C1-6アルキルまたはフェニルを表し、この後者の基は場合により、-OH、ハロ、シアノ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される一つ以上の基により場合により置換される;
R10a及びR10bは独立してH、C1-6アルキルを表すか、または一緒になってC3-6アルキレンを表して、4〜7員の窒素含有環を形成する;
R10c〜R10pは独立してHまたはC1-6アルキルを表し;及び
R41〜R46は独立してHまたはC1-3アルキルを表し;
ここで特に記載しない限り、それぞれのアリール基は、場合により置換されている}の化合物またはその医薬的に許容可能な誘導体、但し、本化合物は以下に列挙されるものを除く:
(a)tert-ブチル{2-[7-(2-{4-[(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}エチル)-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]エチル}カルバメート;
(b)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-ニトロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(c)tert-ブチル{2-[7-(4-ピリジン-4-イルブチル)-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]エチル}カルバメート;
(d)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]-ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(e)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(f)tert-ブチル(2-{7-[4-(4-シアノフェニル)ブチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(g)tert-ブチル(2-{7-[2-(2,4-ジシアノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]-ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(h)tert-ブチル(2-{7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(i)tert-ブチル[2-(7-{3-[(4-シアノフェニル)アミノ]プロピル}-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル)エチル]カルバメート;
(j)tert-ブチル2-{7-[2-(4-アミノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]-ノン-3-イル}エチルカルバメート;
(k)tert-ブチル{2-[7-(2-{[(4-フルオロフェニル)スルホニル]アミノ}エチル)-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]エチル}カルバメート;
(l){2-[7-ベンジル-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]エチル}tert-ブチル-カルバメート;
(m)tert-ブチル[2-(7-{2-[[2-(4-シアノフェノキシ)エチル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)エチル]カルバメート;
(n)tert-ブチル{2-[7-(2-{(アミノカルボニル)[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]アミノ}エチル)-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]エチル}カルバメート;または
(o)tert-ブチル[2-(7-{2-[[3-(4-シアノフェニル)プロピル](メチルスルホニル)アミノ]エチル}-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)エチル]カルバメート。
【請求項2】
それぞれのアリール基が、特に記載しない限り、-OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、-N(R10a)R10b、-C(O)R10c、-C(O)OR10d、-C(O)N(R10e)R10f、-N(R10g)C(O)R10h、-N(R10m)S(O)2R9b、-S(O)2N(R10n)R10p、-S(O)2R9c、-OS(O)2R9d及び-Si(R9e)3から選択される一つ以上の基により場合により置換されており、ここでR9b〜R9eとR10a〜R10pは請求項1の定義通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式中、R1はC1-5分岐アルキルを表す、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
式中、R2はHまたはメチルを表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
式中、Xは場合によりFで置換されたC2-4n-アルキレンを表す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
式中、Yは、C1-4n-アルキレンを表し、このアルキレン基は:
(a)場合により、他のヘテロ原子(N-、O-またはS-原子)に結合していないC-原子同士の間にOが割り込んでおり;
(b)場合によりFにより置換される;及び/または
(c)別のヘテロ原子(N-、O-またはS-原子)に結合していないC-原子上で、-OH及びメトキシから選択される置換基により場合により置換されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
式中、Zは直接結合、-S(O)2-または-O-を表す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
式中、R3は、その2-、6-及び/または4-位で、ハロ及びシアノから選択される1〜3個の基で置換されたフェニルを表す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
前記化合物が以下のもの:
(a)tert-ブチル(3-{7-[2-(4-シアノ-2,6-ジフルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(b)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(c)tert-ブチル(3-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(d)tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(e)tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]-ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(f)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)メチルカルバメート;
(g)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-フルオロプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(h)(3-{7-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}-プロピル)カルバミン酸tert-ブチルエステル;
(i){3-[7-(4-シアノベンジル)-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]プロピル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル;
(j)tert-ブチル{2-[7-(4-シアノベンジル)-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル]エチル}-カルバメート;
(k)tert-ブチル[3-(7-ベンジル-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)プロピル]-カルバメート;
(l)tert-ブチル(3-{7-[3-(2,4-ジシアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(m)tert-ブチル((2R)-3-{7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}-2-フルオロプロピル)カルバメート;
(n)tert-ブチル(3-{7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)メチルカルバメート;
(o)tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]-ノン-3-イル}プロピル)メチルカルバメート;
(p)tert-ブチル(3-{7-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)メチルカルバメート;
(q)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)メチルカルバメート;
(r)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]-ノン-3-イル}エチル)メチルカルバメート;
(s)tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノ-2,6-ジフルオロフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(t)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2,6-ジフルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(u)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-シアノ-2,6-ジフルオロフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(v)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(w)tert-ブチル(2-{7-[(2S)-3-(4-シアノ-2,6-ジフルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(x)tert-ブチル(2-{7-[(2S)-3-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(y)tert-ブチル(3-{7-[2-(4-シアノフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(z)tert-ブチル[2-(7-{2-[(4-シアノベンジル)オキシ]エチル}-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル)エチル]カルバメート;
(aa)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)-2-フルオロプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(ab)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノフェニル)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(ac)tert-ブチル(2-{7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-メトキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(ad)tert-ブチル(2-{7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)メチルカルバメート;
(ae)tert-ブチル[2-(7-{3-[(4-シアノフェニル)スルホニル]プロピル}-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル)エチル]カルバメート;
(af)tert-ブチル[2-(7-{2-[2-(4-シアノフェニル)エトキシ]エチル}-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル)エチル]カルバメート;
(ag)tert-ブチル(3-{7-[(2S)-3-(4-シアノフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート;
(ah)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-フルオロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(ai)tert-ブチル(2-{7-[3-(4-クロロフェノキシ)-2-ヒドロキシプロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(aj)tert-ブチル[2-(7-{2-[2-(4-シアノフェノキシ)エトキシ]エチル}-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル)エチル]カルバメート;
(ak)tert-ブチル(2-{7-[2-(4-ブロモ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(al)tert-ブチル(2-{7-[3-(2,4-ジシアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート;
(am)tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノ-2-ヒドロキシフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート、
及びその塩及び/または溶媒和物から選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
式中、R3は、以下の構造フラグメント:
【化2】

{式中、波線は基Zへの結合位置を示し;
R81はF、Clまたは、シアノを表し;
R82はハロを表し;及び
R83はハロまたはHを表す}によって表される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
式中、ZはOを表す、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
式中、R1はtert-ブチルを表し;
R2はメチルまたはHを表し;
XはC3またはC2n-アルキレンを表し;及び
YはC3またはC2n-アルキレンを表す、請求項10または11に記載の化合物。
【請求項13】
式中、R2はHを表し;
X及びYは両方ともC2n-アルキレンを表し;
R81はシアノを表し;
R82はFを表し;及び
R83はFまたはHを表す、請求項10〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメートまたはその塩及び/または溶媒和物。
【請求項15】
tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート、フマル酸塩。
【請求項16】
tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート、マレイン酸塩。
【請求項17】
X-線粉末回折測定において、2-シータ値で約4.280、8.513、11.259、14.120、17.570及び22.583度のピークの存在を特徴とする結晶質tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート。
【請求項18】
(I)熱重量分析によって特性決定したときに、110℃までで0.1%未満の重量減を示す、及び/または
(II)窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、示差走査熱量法によって特性決定したときに、約90℃で開始する融点(Tm)及び/または約79J/gの融点に関連する吸熱を示す、請求項17に記載の結晶質tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート。
【請求項19】
X-線粉末回折測定において、2-シータ値で約8.012、9.459及び16.820度のピークの存在を特徴とする、結晶質tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート。
【請求項20】
(I)熱重量分析によって特性決定したときに、110℃までで0.2%未満の重量減を示す、及び/または
(II)窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、示差走査熱量法によって特性決定したときに、約90℃で開始する融点(Tm)及び/または約89J/gの融点に関連する吸熱を示す、請求項19に記載の結晶質tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート。
【請求項21】
(I)熱重量分析によって特性決定したときに、110℃までで約1.4%の重量減を示す、及び/または
(II)窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、示差走査熱量法によって特性決定したときに、約120℃で開始する融点(Tm)を示す、結晶質tert-ブチル(2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート、フマル酸塩。
【請求項22】
(I)熱重量分析によって特性決定したときに、110℃までで約1.2%の重量減を示す、及び/または
(II)窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、示差走査熱量法によって特性決定したときに、約90℃で開始する融点(Tm)を示す、結晶質tert-ブチル2-{7-[2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}エチル)カルバメート、マレイン酸塩。
【請求項23】
Xは、C1-4アルキル及びハロから選択される一つ以上の基によって場合により置換されたC3n-アルキレンを表す、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
R1はtert-ブチルを表し;
R2はメチルまたはHを表し;
Xは-(CH2)3-を表し;
YはC2またはC3n-アルキレンを表し;
Zは-O-を表し;及び
R3は、4-位でシアノにより、及び場合により2-及び/または6-位でFにより置換されたフェニルを表す、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
R2はHを表し;
YはC3n-アルキレンを表し;
R3は、4-位でシアノにより、及び場合により2-位でFにより置換されたフェニルを表す、請求項23または24に記載の化合物。
【請求項26】
tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメートまたはその塩及び/または溶媒和物。
【請求項27】
tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート、酒石酸塩。
【請求項28】
tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ-[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート、臭化水素酸塩。
【請求項29】
X-線粉末回折測定において、およそ
(a)10.640;または
(b)10.940、11.064、11.643、12.166、13.226、15.644、15.944、16.928、18.586、19.124、20.358及び21.824
の2-シータ値におけるピークの存在を特徴とする結晶質tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート。
【請求項30】
(i)熱重量分析によって特性決定したときに、110℃までで0.2%未満の重量減を示す、及び/または
(ii)示差走査熱量法によって特性決定したときに、窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、
(I)請求項29(a)の結晶質材料に関しては、約48℃、または
(II)請求項29(b)の結晶質材料に関しては、約66℃、
で開始する融点(Tm)を示す、請求項29に記載の結晶質tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート。
【請求項31】
X-線粉末回折測定において、およそ:
(a)5.346、7.175、8.222、16.126、16.458、16.721、18.670、19.723、19.996、21.442、21.599及び22.505;
(b)5.059;
(c)5.111、10.195、16.280及び19.958;または
(d)5.315、8.304、16.553、16.718、18.627、18.785、19.976及び21.849
の2-シータ値におけるピークの存在を特徴とする、結晶質tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート、酒石酸塩。
【請求項32】
(i)請求項31(a)の結晶質材料に関しては、
(I)熱重量分析によって特性決定したときに、110℃までで約0.1%の重量減を示す、及び/または
(II)示差走査熱量法によって特性決定したときに、窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、約134℃で開始する融点(Tm)を示す;
(ii)請求項31(b)の結晶質材料に関しては、
(I)熱重量分析によって特性決定したときに、60℃までで約1.8%の重量減を示す、及び/または
(II)示差走査熱量法によって特性決定したときに、窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、約90℃で開始する融点(Tm)を示す;
(iii)請求項31(c)の結晶質材料に関しては、窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、示差走査熱量法によって特性決定したときに、約86℃で開始する融点(Tm)を示す、請求項31に記載の結晶質tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート、酒石酸塩。
【請求項33】
(I)熱重量分析によって特性決定したときに、110℃までで約1.9%の重量減を示す、及び/または
(II)示差走査熱量法によって特性決定したときに、窒素気流下、ピンホールのついた封止カップ中、10℃/分の加熱速度で、約114℃で開始する融点(Tm)を示す、結晶質tert-ブチル(3-{7-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-9-オキサ-3,7-ジアザビシクロ[3.3.1]ノン-3-イル}プロピル)カルバメート、臭化水素酸塩。
【請求項34】
医薬的に許容可能なアジュバント、希釈剤またはキャリヤと混合する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物または塩を含む医薬製剤。
【請求項35】
請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物または塩を含む、不整脈の予防または処置で使用するための医薬製剤。
【請求項36】
薬剤として使用するための、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物または塩。
【請求項37】
不整脈の予防または処置で使用するための請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物または塩。
【請求項38】
不整脈の予防または処置で使用する薬剤の製造のための請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物または塩の使用。
【請求項39】
前記不整脈が心房性不整脈または心室性不整脈である、請求項38に記載の使用。
【請求項40】
不整脈の予防法または処置法であって、かかる疾患に罹患しているか、またはかかる症状を起こしやすいヒトに請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物または塩の治療的有効量を投与することを含む、前記方法。
【請求項41】
請求項1に記載の化合物の製造方法であって、
(a)式II:
【化3】

{式中、R3、R41〜R46、Y及びZは、請求項1の定義通りである}の化合物と、式III:
【化4】

{式中、L1は離脱基を表し、且つX、R1及びR2は、請求項1の定義通りである}の化合物との反応;
(b)式IV:
【化5】

{式中、R1、R2、R41〜R46及びXは、請求項1の定義通りである}の化合物と、式V:
【化6】

{式中、L1は上記定義の通りであり、且つR3、Y及びZは、請求項1の定義通りである}の化合物との反応;
(c)式I{式中、XはオキサビスピジンN-原子との結合点にCH2部分を含む}の化合物に関しては、上記定義のような式IIの化合物と、式VI:
【化7】

{式中、Xaは、C1-4アルキル及びハロから選択される一つ以上の基によって場合により置換されたC1-3n-アルキレンを表し、且つR1及びR2は、請求項1の定義通りである}の化合物との反応、続いて還元剤の存在下における還元;
(d)式I{式中、Yは、-CH2CH(OH)CH2-部分(式中、CH2基は、オキサピジンN-原子との結合点を形成する)を含む}の化合物に関しては、上記定義の式IVの化合物と、式VII:
【化8】

{式中、Yaは、直接結合またはC1-3n-アルキレンを表し、このアルキレン基は、
(1)場合により-O-、-C(O)-、-S(O)0-2-、-N(R5a)-J1-、-J1-N(R5b)-若しくは-N(-J2-R5c)-が間に入っており;
(2)場合により、ハロ及びメチルから選択される一つ以上の基により、及び/またはハロ、-O-G-R6a、-J1-N(R6b)R6c、-N(R6d)-J2-R6e及び-N(R6f)C(NH)NH2から選択される一つ以上の基により置換されている単一のC1-6アルキル基により置換されているか、及び/または
(3)場合により、-O-G-R6a、-J1-N(R6b)R6c-、-N(R6d)-J2-R6e、及び-N(R6f)C(NH)NH2)から選択される置換基により、別のヘテロ原子(N-、O-若しくはS-原子)に結合していないC-原子上で置換されており、
且つR3、R5a〜R5c、R6a〜R6f、J1、J2、G及びZは、請求項1の定義通りである}の化合物との反応;
(e)式I{式中、ZはOを表す}の化合物に関しては、ミツノブ(Mitsunobu)条件下、式VIIa:
【化9】

{式中、R1、R2、R41〜R46、X及びYは、請求項1の定義通りである}の化合物と、式IX:
【化10】

{式中、R3は請求項1の定義通りである}の化合物との反応;
(f)式I{式中、XまたはYは、ハロにより置換されているアルキレン基を表す}の化合物に関しては、好適なハロゲン化剤を使用する、式I{式中、XまたはYはOHにより置換されているアルキレン基である}の対応する化合物の置換;
(g)一つのR8基の別の基への転換;
(h)一つ以上の(さらなる)R8基の導入;
(i)式Iの化合物の酸付加塩に関しては、式Iの対応する化合物と酸との反応;または
(j)式Iの保護化誘導体の脱保護
を含む、前記方法。
【請求項42】
4-(2-ブロモエトキシ)-3-フルオロベンゾニトリル。
【請求項43】
式XV:
【化11】

{式中、Raは、C1-8アルカン、C1-8パーフルオロアルカンまたはフェニルを表し、この後者の基は場合により、C1-4アルキル、ハロ及びニトロから選択される一つ以上の置換基で置換されている、R83はHまたはFを表し、且つYは、請求項1の定義通りである}の化合物。
【請求項44】
式XVI:
【化12】

{式中、R83は請求項43の定義の通りであり、且つYは、請求項1の定義通りである}の化合物。
【請求項45】
Yは-(CH2)4-、-(CH2)3-または-(CH2)2-を表し;且つ
R83はHを表す、請求項41または42に記載の化合物。
【請求項46】
Raは、一つ以上のメチル基により場合により置換されたフェニルを表す、請求項43または44に記載の式XVの化合物。
【請求項47】
前記化合物が2-(4-シアノ-2-フルオロフェノキシ)エチルトルエン-4-スルホネートである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記化合物が、3-フルオロ-4-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゾニトリルである、請求項44または45に記載の式XVIの化合物。
【請求項49】
請求項44に記載の式XVIの化合物の製造方法であって、
(a)式XIII:
【化13】

{式中、L3はハロまたはRaS(O)2O-を表し、且つRa及びR83は請求項43の定義の通りである}の対応する化合物と、式XIV:
【化14】

{式中、Yは、請求項1の定義通りである}の化合物との反応;または
(b)式XVI{式中、Yは(CH2)2を表す}の化合物に関しては、式IX:
【化15】

{式中、R3は構造フラグメント:
【化16】

(式中、R83は請求項43の定義の通りである)を表す}の対応する化合物と、式XV:
【化17】

の化合物との反応を含む、前記プロセス。
【請求項50】
請求項43に記載の式XVの化合物の製造方法であって、
(a)請求項44、45及び49のいずれか1項に記載の式XVIの対応する化合物と、式XI:
【化18】

{式中、Raは請求項43に定義の通りであり、且つL3は請求項49に定義の通りである}の化合物との反応;または
(b)式XVIの対応する化合物の製造に関しては、請求項49に記載の方法、その後、式XVIの化合物と式XI:
【化19】

{式中、Raは請求項43に定義の通りであり、且つL3は請求項49に定義の通りである}の化合物との反応
を含む、前記方法。

【公表番号】特表2008−543750(P2008−543750A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−515658(P2008−515658)
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【国際出願番号】PCT/SE2006/000688
【国際公開番号】WO2006/135316
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】