説明

情報コード読取システム、情報コード読取装置、およびラベル

【課題】 情報コードの読み取りを極力誤ることなく迅速に完了できるようにする。
【解決手段】 制御回路は、RFタグから情報コード読取指標を読取ると同時に2次元画像から情報コード読取指標に相当する情報の検出を行い(S1〜S5)、情報コード読取指標に相当する情報を適用して2次元コードの解読を実行する(S9)。これにより情報コードを極力誤ることなく迅速に読取り完了することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報コードを読取るための情報コード読取システム、情報コード読取装置、および情報コードが記録されたラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の情報コード読取システムや情報コード読取装置が、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。特許文献1に開示されている構成は、コード化された情報を光学的に読取るための光源および受光部を備えたコードリード部と、データキャリアに記載の情報を電磁波によって読取るデータキャリアリード部とを一体に備え、バーコードとデータキャリアを同時におよび/または別々に読取っている。この構成によれば、各種方式で記録された情報を一箇所で集中的に読取ることができると共に、いずれか一方の方式において情報読取処理が困難であっても、別の方式での情報読取処理を行うことができるようになる。
【0003】
また、特許文献2に開示されている構成では、QRコードのラベルに付されているRFタグのメモリに、QRコードの破損部分を、その破損程度が軽微なうちにRS(リードソロモン)符号によって解読されたデータを書き込んでいる。すると、QRコードの破壊範囲が広がってもその解読を可能とすることができる。
【特許文献1】特開平9−297808号公報
【特許文献2】特開2002−324222
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで情報コード読取装置は、2次元画像を光学的に読取り、読取られた2次元画像の中で、情報コード中の所定のファインダパターンを検出した後、情報コードを解読している。しかしながら、所定のファインダパターンが検出された後でも誤って解読されてしまったり処理が遅いことがある。たとえ特許文献1および特許文献2の構成を組み合わせたとしても誤解読したり処理が遅い場合がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、情報コードを極力誤ることなく迅速に解読完了できる情報コード読取システム、情報コード読取装置、およびラベルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の情報コード読取システムは、RFタグが組み込まれ所定の記録面に情報コードが記録されたラベルと、ラベルのRFタグ内に記憶された情報を読取るRFタグ読取手段および2次元画像を光学的に読取る光学読取手段が組込まれた情報コード読取装置とを備えたものを対象としている。ラベルのRFタグには、情報コード読取装置による情報コードの読取りを補助するための情報コード読取指標が記憶されており、情報コード読取装置の情報コード解読手段は、RFタグから情報コード読取指標を読取り、その情報コード読取指標を適用して光学読取手段により読取られた2次元画像に含まれる情報コードを解読するため、情報コードを極力誤ることなく読取り完了することができる。しかも、情報コードを解読するときには、情報コード読取指標を読取る処理を行うことなく解読する構成に比較して、素早く解読処理を行うことができる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、RFタグに記憶された情報コード読取指標としては、情報コードの縦方向および/または横方向のデータ量を示す第1の情報、ラベルに記録された情報コードの種類を示す第2の情報のうち少なくとも何れか1つの情報を含んでいることが望ましい。このような情報を含んでいれば、さらに素早く読取りを完了することができる。
【0008】
請求項3記載の発明によれば、光学読取手段およびRFタグ読取手段は、情報コードの読取指示が与えられるとそれぞれ読取動作を開始し、RFタグ読取手段が先に情報コード読取指標を読取り完了した場合には当該情報コード読取指標を情報コード解読手段へ出力し、情報コード解読手段は入力された情報コード読取指標を適用して情報コードの解読を行い、情報コード解読手段が光学読取手段により読取られた2次元画像から先に情報コード読取指標に相当する情報を取得した場合には、情報コード解読手段からRFタグ読取手段へ読取り動作を停止させる指示情報を出力し、情報コード解読手段は情報コードの解読を継続して実行するため、特に2次元画像から先に情報コード読取指標に相当する情報を取得できたときには読取処理をさらに迅速化することができる。
【0009】
請求項4記載の発明によれば、情報コード解読手段がRFタグ読取手段により読取られた情報コード読取指標を適用して情報コードを解読し、情報コード読取指標を適用すると解読を完了できない場合には所定時間だけ情報コード解読手段による解読を試行するため、できる限り情報コード読取指標を適用して解読処理を行うことができ、解読処理を迅速化することができる。
【0010】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明において、情報コード読取装置は、情報コード解読手段による解読を試行した結果、解読完了できない場合には、読取りの継続要否を操作者に問い合わせるための報知出力を行い、操作者による指示入力に従って次の動作を決定するため、読取りの継続要否を操作者に委ねる機能を付加することができる。しかも、操作者は読取りを完了していないことを知ることができ利便性が向上する。
【0011】
請求項6記載の発明のように、情報コードとしてQRコード、またはDataMatrixコード、またはVeriコードを適用した場合には、情報コード読取指標として一辺のセル数情報を含むようにすることが望ましい。
また、請求項7記載の発明のように、情報コードとしてPDF417コードを適用した場合には、情報コード読取指標として桁数情報および/または段数情報を含むようにすることが望ましい。PDF417コードの場合には、スタート/ストップパターンの長手方向の長さを段数情報で割ることにより1段の幅を検出し、スタート/ストップパターン間の距離を桁数情報で割ることにより、情報コードのサイズ(外形寸法)をより早く検出することができる。
【0012】
また、請求項8記載の発明のように、情報コードとしてコンポジットコードを適用した場合には、情報コード読取指標としてリニアコード部の種類情報と二次元コード部の種類情報とを含むようにすることが望ましい。このような情報コード読取指標を適用すれば、リニアコード部または二次元コード部の何れかを先に読取ったときに他のコード部の種類を限定することができるため、効率の良い解読処理を行うことができる。
【0013】
また、請求項9記載の発明のように、情報コードとしてPOSアドオンコードを適用した場合、情報コード読取指標としてアドオン部の有無情報と桁数情報とを含むようにすることが望ましい。このような情報コード読取指標を適用すれば、POSコードの本体部を読取った後、アドオン部の有無を判定することなく解読処理に移ることができるため、効率の良い解読処理を行うことができる。
【0014】
また、請求項10記載の発明のように、情報コードとして多段コードを適用した場合には、情報コード読取指標として段数情報、各段の情報コードの種類情報、必要に応じて桁数情報、最初の文字情報等であることが望ましい。このような情報コード読取指標を適用すれば、情報コードの組み合わせの可能性を限定することができ、効率の良い解読処理を行うことができる。
【0015】
請求項11記載の情報コード読取装置によれば、次のように作用する。ラベルにはRFタグが組込まれると共に情報コードが記録されている。RFタグ読取手段は、ラベルのRFタグに記憶された情報コード読取指標を読取る。この情報コード読取指標は、情報コードの読取りを補助するための情報を示している。情報コード解読手段は、読取られた情報コード読取指標を適用して光学読取手段により読取られた2次元画像に含まれる情報コードを解読する。これにより、情報コードを極力誤ることなく読取り完了することができる。しかも、情報コード読取指標を適用して情報コードの解読処理を迅速化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。本実施形態では、情報コード読取装置の読取対象として情報コードの一種としてのQRコードを適用した実施形態を示す。図2は、情報コード読取システムの構成を概略的なブロック図により示している。
【0017】
この図2において、情報コード読取システムAは、ラベルLと、情報コード読取装置Cとを備えている。ラベルLには、RFタグL1が組込まれていると共にQRコードL2(二次元コードの一種)が所定の記録面に対して記録されている。RFタグL1は、外部から電波信号による電源が与えられると外部の情報コード読取装置Cとの間で電磁的に通信可能に構成されている。このように電源がRFタグL1に供給されたとき、情報コード読取装置Cは、RFタグL1に記憶された情報を電磁的に読取ることができる。
【0018】
QRコードL2は、図2や図5(a)にその一例を示すように、白セルおよび黒セルが縦横に所定数だけ配列されることにより構成されている。図2に示すように、QRコードL2は、位置決めシンボルLa(ファインダパターンとも称される)やその他データセル等からなっている。この、QRコードL2は、同一面積においては一次元コードに比較して多くの情報を表現することが可能である。QRコードL2には、ラベルLの付される物品の在庫管理、販売管理などの管理情報が表現されている。
【0019】
情報コード読取装置Cは、このようなQRコードL2を解読することにより光学的に読取可能に構成されていると共にRFタグL1の内部に記憶された情報を電磁的に読取可能に構成されている。
【0020】
尚、本実施形態においては、情報コード読取装置Cの種類としてハンディタイプのものを適用するが、これは定置式等種々の種類のものに適用しても良い。図3(a)は、情報コード読取装置の電気的構成を概略的なブロック図により示している。また、図3(b)は、RFタグの電気的構成を概略的なブロック図により示している。
【0021】
まず、図3(a)を参照しながら情報コード読取装置の電気的構成の詳細について説明を行う。図3(a)に示すように、情報コード読取装置Cは、二次電池等の電池2を駆動源としており、画像取込対象領域Xに表示されたQRコードL2に含まれる情報を光学的に読取る機能を備えている。
【0022】
この情報コード読取装置Cは、CPU等からなる制御回路3、メモリ4、トリガスイッチ5、操作スイッチ6、LED7、ブザー8、液晶表示器9、通信インタフェイス10、同期信号発生回路11、アドレス発生回路12、照射部13、結像手段14、2次元画像センサ15、増幅回路16、A/D変換回路17、特定比検出回路18を備えている。制御回路3は、情報コード解読手段およびRFタグ読取手段として機能する。尚、メモリ4は、画像メモリ4aおよびプログラム記憶領域やワークメモリを備えている。
【0023】
また、制御回路3には、操作スイッチ6、ブザー8、液晶表示器9、通信インタフェイス10が接続されており、制御回路3はこれらの構成により外部との間の入出力処理や使用者や操作者に対する報知出力を行う。液晶表示器9は、例えば2階調の液晶により構成されており、画像メモリ4aに書き込まれた画像データを表示するために使用される。通信インタフェイス10は、ホストコンピュータなどの外部装置との間で通信を行うものであり、例えば図示しない通信用発光素子を介して外部装置(図示せず)に送信したり、図示しない通信用受光素子を介して外部装置からの信号を受信する機能を備えている。
【0024】
また、制御回路3には、復調部19および受信アンテナコイル20が受信系回路として接続されていると共に、変調部21および送信アンテナコイル22が送信系回路として接続されている。これらの送信系回路および受信系回路は、RFタグL2との間で電磁的に通信を行うための構成である。変調部21は、制御回路3から送信用データを受信するとRFタグL2との通信時に電力用の電波信号を生成すると共にこの電波信号に対して送信すべきデータの変調を行い送信アンテナコイル22を通じて送信する。復調部19は、RFタグL2との通信時に受信アンテナコイル20により受信した電波信号を復調し受信データとして取得して制御回路3に与える。
【0025】
以下、情報コード読取装置CがQRコードL1を光学的に読取るための構成について詳細説明を行う。トリガスイッチ5が使用者により操作されるとこの操作信号が制御回路3に与えられるようになっている。照射部13は、例えば複数のLED(図示せず)が配置されてなるもので、操作信号が制御回路3に与えられると制御回路3の制御に基づいて画像取込対象領域Xに光を照射する。結像手段14は、例えばレンズにより構成されており、画像取込対象領域Xに反射した光を2次元画像センサ15に結像する。2次元画像センサ15は、例えばCCDやCMOSイメージセンサにより構成されており、同期信号発生回路11が発生した同期信号に基づいて2次元画像センサ15に結像した光を光電変換し、当該変換された画素信号を増幅回路16に送信する。すなわち、照射部13および結像手段14並びに2次元画像センサ15は、2次元画像を光学的に読取る光学読取手段として構成されている。
【0026】
画素信号は、同期信号発生回路11が発生した同期信号に基づいて増幅回路16、A/D変換回路17を通じてメモリ4内の画像メモリ4aにシリアルデータの画像データとして記憶されるようになっている。このとき、画像メモリ4aに記憶される画像データは、例えば8ビット(256段階)の輝度データ(明度データ:輝度情報)を含む画像データである。
【0027】
尚、アドレス発生回路12は、同期信号発生回路11から同期信号が与えられるようになっており、同期信号が与えられることによりメモリ4のアドレスを指定するアドレス指定信号をメモリ4に与える。このとき、制御回路3は、この画像データを取込み画像メモリ4aの指定されたアドレスに画像データを順次記憶させるようになっている。
【0028】
以下、RFタグの電気的構成を図3(b)を参照しながら説明する。
この図3(b)に示すように、RFタグL1は、電波信号を送受信するためのアンテナコイル23と、共振コンデンサ24と、制御用IC25と、この制御用IC25に接続された平滑部26とを備えている。制御用IC25は、制御手段としてのCPU27と、整流部28と、変復調部29と、識別情報および管理情報などの記憶手段としてのメモリ部30とを備えており、これらの構成が半導体素子によりワンチップ化されることにより構成されている。メモリ部30は、RFタグL1の動作用プログラムが記憶されたROM30aと、不揮発的に情報を保持可能であると共に電気的に書き換え可能に構成されたEEPROM30bとを備えている。このEEPROM30bには、RFタグL1が取り付けられる部品の情報が記憶されている。尚、共振コンデンサ24は必要に応じて設ければ良いが、制御用IC25内に設けても良い。
【0029】
アンテナコイル23は、共振コンデンサ24と並列に接続されている。これらのアンテナコイル23および共振コンデンサ24により共振回路31が構成されている。RFタグL1は、情報コード読取装置Cの送信アンテナコイル22から所定の高周波の電波信号が送信されると、共振回路31により受信し整流部28に供給する。整流部28は、平滑部26と共に動作用電源回路を構成するもので、共振回路31からの電波信号を整流し、平滑部26により平滑化し且つ一定電圧の直流電力にしてCPU27や変復調部29等に供給する。
【0030】
変復調部29は、電波信号に重畳して送信されたデータ信号を復調しCPU27に与える。CPU27は、メモリ部30に記憶された動作プログラムに基づいて動作するもので、変復調部29により復調された復調信号に応じて処理を実行し、受信したデータをメモリ部30のEEPROM30bに書込みもしくは書き換えたり、もしくはEEPROM30bからデータを読み出して変復調部29により変調しアンテナコイル23を通じて電波信号として送信する。
【0031】
EEPROM30bの記憶領域は、識別情報記憶領域と情報コード読取指標記憶領域とに区分されている。識別情報記憶領域には、ラベルLを貼付する物品についてその識別情報が記憶されている。また、情報コード読取指標記憶領域には、情報コード読取装置CがQRコードL2を光学的に読取するときに補助するための情報が記憶されている。
【0032】
具体的には、情報コード読取指標記憶領域には、情報コードがQRコードL2であることを示す情報、QRコードL2を構成するデータ量としての縦横一辺の白黒セルのセル数情報(例えば、32)等を示す情報コード読取指標が記憶されている。この情報コード読取指標は、ラベルLに記録されたQRコードL2に対応しており、もし仮にラベルLに記録された情報コードがQRコードL2とは異種類の情報コードである場合には、異なる種類の情報コードを解読するときに補助するための情報が記録される。
【0033】
上記構成の作用について、図1(a)および図1(b)並びに図4を参照しながら説明する。図1(a)は、制御回路が行う処理をフローチャートにより概略的に示している。
使用者によりトリガスイッチ5が操作されるとトリガスイッチ5の操作信号が制御回路3に与えられる。このとき制御回路3は、読取指示が与えられたと判定し(ステップS1)、RFタグL1に記憶された情報コード読取指標の読み取り処理を開始する(ステップS2)。
【0034】
RFタグL1の情報読取処理は次のような処理である。すなわち、情報コード読取装置Cの制御回路3は、情報コード読取指標の要求信号をRFタグL2に与える。RFタグL1は、RFタグL1のメモリ部30に記憶された情報コード読取指標を変復調部29により変調しアンテナコイル23を通じて電波信号として送信する。
【0035】
情報コード読取装置Cはこの電波信号を受信アンテナコイル20により受信し復調部19により復調し制御回路3が情報コード読取指標を取得する。このような処理を、RFタグL1に記憶された情報コードの読取指標の読取処理と称している。
【0036】
このとき制御回路3は、RFタグL2からの情報コード読取指標の読取を完了したか否かを判定しつつ(ステップS3)、2次元画像から情報コード読取指標に相当する情報の検出を開始し、並列して処理を行う(ステップS4、S5)。
【0037】
これは2次元画像に含まれるQRコードL2を解読完了するためには様々な準備処理が必要となるため、この準備処理を行う過程においてRFタグL1から読取るべき情報コード読取指標に相当する情報を先に取得できれば、RFタグL1から情報コード読取指標を読取るよりも素早く情報を取得でき望ましいためである。
【0038】
QRコードL2を実際に解読する前に必要となる準備処理について説明する。この準備処理は、画像読取処理、二値化処理、領域推定処理(ラベリング処理)、位置決めシンボル検出処理、セル特定処理等からなる。画像読取処理は、照射部13により光を画像取込対象領域Xに照射し、2次元画像センサ15、増幅回路16、A/D変換回路17を通じて画素データ(輝度レベル)を画像メモリ4aに読取る処理を示している。
【0039】
また、二値化処理は、制御回路3が画像メモリ4aに記憶された画像データについて記憶された輝度レベルに基づいて、輝度レベルが予め定められた所定値より高い画素を白(明)画素、輝度レベルが予め定められた所定値よりも低い画素を黒(暗)画素として2極化して判別する処理を示している。
【0040】
また、領域推定処理は、画像取込対象領域Xの画素データを読取った後、当該画素データを矩形状に区画した領域の画素データに基づいてどの区画領域にQRコードL2が存在しているかを推定する処理を示している。具体的には、画像取込対象領域Xを撮像することにより取込まれた画素データを例えば水平方向32画素×垂直方向32画素の正方形状に区画し、それぞれの区画領域においてQRコードL2を構成する白セルや黒セルの存在を推定する。存在領域の推定方法については、本実施形態の特徴とは特に関係しないため、その詳細説明を省略するが、先に出願された特開2002−304594号公報、もしくは特開2000−353210号公報などの推定方法を適用できる。この領域推定処理を行うことにより読取完了するまでの処理を迅速化することができる。
【0041】
位置決めシンボル検出処理は、領域推定処理の推定領域内においてQRコードL2の位置決めシンボルLaを検出する処理を示している。図2に示すように、QRコードL2は、位置決めシンボルLaとその他のデータセル等とにより構成されているが、位置決めシンボルLaは、その中心付近を直線的に横切ると「黒セル」「白セル」「黒セル」「白セル」「黒セル」のパターンが1:1:3:1:1の比率になっている。したがって、制御回路3は、この性質を利用して上述比率で黒と白が交互に検出された場合に、そのパターンを位置決めシンボルLaの有力な候補と判断し、2つの位置決めシンボルLaを検出する。
【0042】
セル特定処理は、位置決めシンボル検出処理により検出された2つの位置決めシンボルLa間の距離を求め、2つの位置決めシンボルLa間に白黒セルが何セル存在するかを判定し、QRコードL2の1単位セル(白セルおよび黒セル)が何画素数に相当するかを特定すると共に、QRコードL2の1辺のセル数を特定し、1辺のセル数を情報コード読取指標に相当する情報として特定する処理である。1単位セルの画素数に応じたセルの長さをセルサイズZ0(図4参照)と称している。このセル特定処理では、1辺のセル数×1セルサイズZ0を求め、QRコードL2の両端間の長さ(外形寸法Z)も特定する。このような準備処理は、実際に解読処理を行う段階の直前までの処理を示しており、解読処理を円滑に且つ迅速に行うための処理である。
【0043】
制御回路3は、このような準備処理を行うことにより情報コード読取指標に相当する情報を2次元画像から検出すると同時に、RFタグL1から情報コード読取指標を並列して読取る。その後、制御回路3は、情報コード読取指標に相当する情報をRFタグL1もしくはQRコードL2の何れから先に取得したとしても、先に取得した情報を適用して解読処理を行う。
【0044】
具体的には、制御回路3は、2次元画像から情報コード読取指標に相当する情報を検出したときにはRFタグL1の読取り停止を指示し(ステップS6)た上で、制御回路3内のタイマ(図示せず)をスタートすると共に情報コード読取指標を適用して解読処理を行う(ステップS7〜S9)。このとき、制御回路3は、RFタグL1からの情報コード読取指標の読取りを停止する。
【0045】
他方、制御回路3は、RFタグL1から情報コード読取指標を先に読取完了したと判定したときにはステップS3においてYESと判定し、ステップS7〜S9において情報コード読取指標を設定して解読処理を行う。制御回路3は、RFタグL1から先に情報コード読取指標としてQRコードL2の1辺のセル数の情報を読取ったときには、前述した準備処理のうち、画像読取処理、二値化処理、領域推定処理、位置決めシンボル検出処理、セル特定処理を行うことにより、1辺のセル数×1セルサイズZ0を求め、QRコードL2の両端間の長さ(外形寸法Z)を特定する。このとき、外形寸法Zを瞬時に算出することができる。
【0046】
尚、制御回路3内には、情報コード解読手段による情報コードの解読処理を行う構成と、RFタグ読取手段によるRFタグL1内に記憶された情報の読取処理を行う構成とがそれぞれ構成されており、これらの解読処理および読取処理を行う構成が互いに指示信号を入出力することにより処理が行われている。
【0047】
制御回路3は、解読処理を成功したと判定したときには(ステップS10:YES)、読取結果を出力して終了する(ステップS11)。しかし制御回路3は、解読処理を試行した結果、失敗したと判定したときには(ステップS10:NO)、所定の時間が経過する(ステップS12)までステップS9に戻って解読処理を繰り返す。
【0048】
制御回路3は、読取結果および読取りの継続要否を操作者に問い合わせるための報知出力を外部に対して行う(ステップS13)。これにより、使用者は読取りが未完了であることを知ることができる。制御回路3は、操作者による継続要否の指示入力を待機し(ステップS14)、継続指示がなされた場合には、ステップS2に戻りRFタグL1から再度情報コード読取指標の読取りを開始するものの、仮に継続指示がなされず停止指示がなされた場合には読取り処理を終了する。
【0049】
ラベルLに記録されている情報コードPがQRコードL2の場合、QRコードL2が規格上正方形状で規定されているため、縦横一辺の白黒セルの数が情報コード読取指標としてRFタグL1に記憶されていれば、制御回路3がこの情報コード読取指標を読取ることで外形寸法Zを瞬時に特定できる。他種類の情報コードの場合には、図5(b)〜図5(g)に示すように、縦横方向の寸法が互いに異なる情報コードPも多種多様に開発されているため、この場合、RFタグL1に記憶される情報コード読取指標は、縦方向および横方向の2辺のセル数が記憶されている必要がある。このようにして、制御回路3はこの情報コード読取指標を読取ることにより外形寸法Zを迅速に特定することができる。
【0050】
これまで行われていた処理の場合、外形寸法Zを特定するときには如何なる種類の情報コードPを読取るか、さらに如何なるサイズの情報コードPを読取るかが判明していないため、情報コードPとしてQRコードL2の角部に位置する2つの位置決めシンボルLaを検出し、その位置決めシンボルLaの端部間の長さを算出し、その間をセルサイズZ0で分割し縦横一辺の白黒セルの数を算出し、QRコードL2の外形寸法Zを特定する方法しかなかった。
【0051】
しかしこの場合、例えばMicroQRコードのように位置決めシンボルLaが1つしか構成されていない場合や位置決めシンボルLaを1つしか検出できない場合、さらに1画面の画像データを取込むときに複数のQRコードL2の画像を取込んだ場合には、外形寸法Zを長時間かけて特定する必要がある。
【0052】
また、QRコードL2のデータセルの設定状態に応じて2つの位置決めシンボルLa間に位置決めシンボルLaに似たパターン(例えば「黒」「白」「黒」「白」「黒」の比率が1:1:2:2:1となるようなパターン等)が検出されてしまう虞がある。このようなパターンが2つの位置決めシンボルLaの間に検出されてしまうと、このパターンを位置決めシンボルLaと誤検出してしまうことになりかねない。誤検出されてしまうと、QRコードL2の一辺のサイズを誤って特定してしまうことになり、誤って読取られてしまう虞がある。しかも、2つの位置決めシンボルLaを検出する必要があるため処理が遅くなる。
【0053】
そこで本実施形態では、制御回路3は、実際にQRコードL2を解読する前に、QRコードL2であることを示す情報や縦横一辺の白黒セル数情報を情報コード読取指標としてRFタグL1のメモリ部30から読取るようにしている。すなわち、「セルサイズZ0」×「縦横一辺の白黒セル数」を算出しQRコードL2の外形寸法Zを特定するようにしている。すなわち、情報コード読取装置Cの制御回路3は、RFタグL1のメモリ部30に記憶された情報コード読取指標を読取った後、この情報コード読取指標に含まれる1辺のセル数の情報と算出されたセルサイズZ0とを乗算し、QRコードL2の外形寸法Zを特定している。
【0054】
したがって、たとえQRコードL2を構成する2つの位置決めシンボルLa間に位置決めシンボルLaに類似するパターンが形成されていたとしても、このパターンを誤検出することで誤ってサイズを特定することなくQRコードL2の外形寸法Zを正確に特定することができる。さらに、複数の位置決めシンボルLaを検出する必要があったが、本実施形態では、1つの位置決めシンボルLaを検出するだけで存在領域Sを特定することができるため処理を迅速化できる。
【0055】
本実施形態によれば、制御回路3がQRコードL2を読取る前にRFタグL1に記憶された情報コード読取指標の読取りを行い、この読取られた情報コード読取指標に基づいてQRコードL2を読取るため、極力誤ることなく情報コードを読取ることができる。しかも、メモリ部30には、QRコードL2の外形寸法Zを特定するための情報が情報コード読取指標として記憶されているため、情報コード読取装置Cは、迅速にQRコードL2を読取ることができる。
【0056】
近年の情報の高度化に伴い、情報コードが表現可能な情報量を多くすることが検討されている。情報コードの表現可能な情報量を多くするためには、情報コードを構成するセルの数を必然的に多くする必要があるため、情報コードの面積が大きくなってきている。この場合、何らかの影響によりQRコードL2の端部が汚されてしまうと、これまではそのQRコードL2の端部境界を判別することができず、誤ってデコード処理されてしまう虞があった。本実施形態においては、制御回路3が情報コード読取指標に基づいて外形寸法Zを特定できるため、QRコードL2の端部境界の位置を正確に特定できるようになる。
【0057】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形もしくは拡張が可能である。
【0058】
情報コードPとしてのQRコードL2に適用した実施形態を示したが、これに代えた情報コードPの一例を図5(a)〜図5(g)に示すが、どのような情報コードPに適用しても良い。
RFタグL1から情報コード読取指標を読取る処理、およびQRコードL2から情報コード読取指標に相当する情報を取得する処理を並列して行う実施形態を示したが、これに限定されるものではなく、QRコードL2から情報コード読取指標に相当する情報を取得する処理は必要に応じて行うようにすれば良い。
【0059】
情報コード読取指標は、前述したように、ラベルLに付されている情報コードPがQRコードL2であることを示す情報、QRコードL2を構成する縦横一辺の白黒セルの数の情報を示しているが、他種類の情報コードPの場合、以下のようにすることが望ましい。
【0060】
例えば、ラベルLに記録される情報コードPがDataMatrixコード(図5(b)参照)の場合には、情報コード読取指標としては一辺のセル数情報を含む情報とすることが望ましい。DataMatrixコードの場合、規格上、正方形状で規定されると共にL字型のファインダパターンFがコードの端部に形成されている。このDataMatrixコードを解読するときには、ファインダパターンFを発見した後、外形寸法を特定する必要があるが、これまではファインダパターンFの存在しない場所の外形形状については推定して処理を行っていた。しかし例えばDataMatrixコードの掲載面に歪みが生じている場合等には処理が遅いという問題点を生じる。そこで、情報コード読取指標として一辺のセル数情報がRFタグL1に記憶されていれば、前述のQRコードL2の読取り処理の作用と同様に外形寸法を即座に特定でき、解読処理を素早く行うことができる。
【0061】
また、例えば、ラベルLに記録される情報コードPがVeriコード(図5(c)参照)の場合には、情報コード読取指標として一辺のセル数情報を含む情報とすることが望ましい。Veriコードは、規格上、正方形状で規定されている。Veriコードを解読するときには、前述のDataMatrixコードと同様に、外形を規定するファインダパターンFを検出する必要があるが、これまでは1セルサイズを特定するため、数画素毎に画像データを読取るために走査し1セルサイズを特定するようにしていた。しかし処理が遅いという問題点を生じてしまう。そこで、情報コード読取指標として一辺のセル数情報がRFタグL1に記憶されていれば、前述のQRコードL2の読取り処理の作用と同様に外形寸法を即座に特定することができ、解読処理を素早く行うことができる。
【0062】
例えば、ラベルLに記録される情報コードPがPDF−417コード(図5(d)参照)の場合は、情報コード読取指標として、桁数情報および/または段数情報を示す情報を含むことが望ましい。この場合、制御回路3は、スタートパターンS1/ストップパターンS2の辺の長さを読取られた段数で除することにより1段の幅を算出すると共に、スタートパターンS1/ストップパターンS2間の距離を桁数で除することにより1桁の幅を算出することができる。これにより、PDF−417コードのサイズを素早く検出することができる。
【0063】
例えば、ラベルLに記録される情報コードPが、一次元コードや二次元コードの組み合わせからなるコンポジットコード(図5(e)参照)の場合は、情報コード読取指標は、リニアコード部Laや二次元コード部Lbの種類情報を含むことが望ましい。この場合、制御回路3は、リニアコード部Laもしくは二次元コード部Lbの何れか一方の情報コードが先に読取られた後には、他方の情報コード部の種類を特定することができ情報コードを効率よく読取ることができる。
【0064】
例えば、ラベルLに記録される情報コードPがPOS(Point Of Sales)コードA(図5(f)参照)の場合には、情報コード読取指標は、POSコードAにアドオン部Bが付加されているか否かの有無情報とアドオン部Bの桁数の情報とを含む情報であることが望ましい。
【0065】
アドオン部Bが付加されたPOSコードAを読取る場合には、制御回路3は、本体部分となるPOSコードAと共にアドオン部Bを光学的に読取る必要があるが、アドオン部Bが付加されているか否かを示す情報を予め取得していれば、POSコードAを読取った後アドオン部Bが撮像された画像に含まれているか否かを判定する処理を別途行うことなく、アドオン部Bが付加されていればアドオン部Bを読取ることができ、アドオン部Bが付加されていないのであればアドオン部Bを読取る必要がなくなり処理を高速化できる。
【0066】
例えば、ラベルLに記録される情報コードPが多段コード(図5(g)参照)の場合には、情報コード読取指標として、段数情報、各段の情報コードの種類情報、必要に応じて、桁数情報、最初の文字情報等を含む情報であることが望ましい。この場合、情報コードPの組み合わせを限定することにより多段コードの読取完了までに要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の第1の実施形態の動作を示す概略的なフローチャート
【図2】情報コード読取装置とラベルとの一態様を概略的に示す図
【図3】電気的構成を概略的に示すブロック図((a)は情報コード読取装置の電気的構成図、(b)はRFタグの電気的構成図)
【図4】画像取込状態のイメージを概略的に示す図
【図5】(a)〜(g)は、情報コードの一例を示す図
【符号の説明】
【0068】
図面中、3は制御回路(情報コード解読手段、RFタグ読取手段)、Cは情報コード読取装置、Lはラベル、L1はRFタグ、L2はQRコード(情報コード)、Pは情報コードを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFタグが組み込まれ、所定の記録面に情報コードが記録されたラベルと、前記ラベルのRFタグ内に記憶された情報を読取るRFタグ読取手段および2次元画像を光学的に読取る光学読取手段が組み込まれた情報コード読取装置と、を備えた情報コード読取システムであって、
前記ラベルのRFタグには、前記情報コード読取装置による情報コードの読取りを補助するための情報コード読取指標が記憶され、
前記情報コード読取装置は、前記RFタグ読取手段によりRFタグから情報コード読取指標を読取り、その情報コード読取指標を適用して前記光学読取手段により読取られた2次元画像に含まれる情報コードを解読する情報コード解読手段を備えていることを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項2】
請求項1記載の情報コード読取システムであって、
前記RFタグに記憶された前記情報コード読取指標は、前記情報コードの縦方向および/または横方向に配置されたデータ量を示す第1の情報と、前記ラベルに記録された情報コードの種類を示す第2の情報とのうち少なくともいずれか1つの情報を含むことを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項3】
請求項1または2記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コード読取装置において、
前記光学読取手段および前記RFタグ読取手段は、情報コードの読取指示が与えられるとそれぞれ読取動作を開始し、
前記RFタグ読取手段が先に情報コード読取指標を読取り完了した場合には当該情報コード読取指標を前記情報コード解読手段へ出力し、前記情報コード解読手段は入力された情報コード読取指標を適用して情報コードの解読を行い、
前記情報コード解読手段が前記光学読取手段により読取られた2次元画像から先に前記情報コード読取指標に相当する情報を取得した場合には、当該情報コード解読手段から前記RFタグ読取手段へ読取り動作を停止させる指示情報を出力し、前記情報コード解読手段は情報コードの解読を継続して実行することを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れかに記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コード読取装置において、
前記情報コード解読手段が、前記RFタグ読取手段により読取られた情報コード読取指標を適用して情報コードを解読し、情報コード読取指標を適用すると解読を完了できない場合には所定時間だけ前記情報コード解読手段による解読を試行することを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項5】
請求項4記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コード読取装置は、前記情報コード解読手段による解読を試行した結果、解読完了できない場合には、読取りの継続要否を操作者に問い合わせるための報知出力を行い、操作者による指示入力に従って次の動作を決定することを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れかに記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コードとしてQRコード、またはDataMatrixコード、またはVeriコードを適用した場合、前記情報コード読取指標として一辺のセル数情報を含むことを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項7】
請求項1ないし5の何れかに記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コードとしてPDF417コードを適用した場合、前記情報コード読取指標として桁数情報および/または段数情報を含むことを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項8】
請求項1ないし5の何れかに記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コードとしてコンポジットコードを適用した場合、前記情報コード読取指標としてリニアコード部の種類情報と二次元コード部の種類情報とを含むことを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項9】
請求項1ないし5の何れかに記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コードとしてPOSアドオンコードを適用した場合、前記情報コード読取指標としてアドオン部の有無情報と桁数情報とを含むことを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項10】
請求項1ないし5の何れかに記載の情報コード読取システムであって、
前記情報コードとして多段コードを適用した場合、前記情報コード読取指標として段数情報、各段の情報コードの種類情報、必要に応じて桁数情報、最初の文字情報等であることを特徴とする情報コード読取システム。
【請求項11】
RFタグが組み込まれ所定の記録面に情報コードが記録されたラベルから2次元画像を光学的に読取る光学読取手段と、
前記情報コードの読取りを補助するための情報コード読取指標を前記ラベルに組み込まれたRFタグから読取るRFタグ読取手段と、
前記RFタグ読取手段により読取られた情報コード読取指標を適用して前記光学読取手段により読取られた2次元画像に含まれる情報コードを解読する情報コード解読手段とを備えたことを特徴とする情報コード読取装置。
【請求項12】
情報コード読取装置により読取可能な情報コードが所定の記録面に記録されると共に、前記情報コードの読取りを補助するための情報コード読取指標を記憶可能なRFタグが組込まれたことを特徴とするラベル。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−343826(P2006−343826A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−166856(P2005−166856)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】