説明

情報再生装置及び情報再生方法

【課題】相手側機器との情報伝送に広帯域な通信経路を設けることなく、相手側機器との間で映像や音声等の情報の同期再生を行なうことを可能とし、ユーザが機器同士を組み合わせて同期再生する際の自由度を向上させることができる情報再生装置及び情報再生方法を提供すること。
【解決手段】実施の形態によれば、情報再生装置は、第1の通信手段と取得手段と再生手段と第2の通信手段と制御手段とを備える。取得手段が第1の通信手段を介してネットワーク上のサーバから情報を取得し、再生手段が再生する。制御手段は、第2の通信手段を介して、取得手段で取得した情報の取得場所を示す情報を、スレーブとなる情報再生機器に出力して、情報再生機器を再生準備状態に制御するとともに、再生用の同期クロック、再生要求情報を出力して、情報再生機器を再生状態に制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施の形態は、自己に対してホストまたはスレーブとなる相手側機器との間で情報を同期再生する情報再生装置及び情報再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、ホストとなる例えばデジタルテレビジョン放送受信装置等の情報再生機器と、スレーブとなる例えば携帯情報端末等の情報再生機器との相互間で、映像や音声等の情報を同期再生する場合、通常、ホストとなる機器からスレーブとなる機器にストリームを送出して行なうのが一般的である。
【0003】
ところで、このような手法では、ホストとなる情報再生機器とスレーブとなる情報再生機器とを、有線または無線を問わず情報伝送可能に接続する際、映像や音声等に対応したストリームを伝送可能な広帯域の通信経路を設定する必要が生じ、ユーザが任意の情報再生機器同士を組み合わせて同期再生する場合の自由度が低くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−035503号公報
【特許文献2】特開2010−288158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
相手側機器との情報伝送に広帯域な通信経路を設けることなく、相手側機器との間で映像や音声等の情報の同期再生を行なうことを可能とし、ユーザが機器同士を組み合わせて同期再生する際の自由度を向上させることができる情報再生装置及び情報再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施の形態によれば、情報再生装置は、第1の通信手段と取得手段と再生手段と第2の通信手段と制御手段とを備えている。第1の通信手段は、ネットワークに対して情報伝送を行なう。取得手段は、第1の通信手段を介してネットワーク上のサーバにアクセスし、映像及び音声の少なくとも一方を含む情報を取得する。再生手段は、取得手段で取得した情報を再生する。第2の通信手段は、スレーブとなる情報再生機器に対して情報伝送を行なう。制御手段は、第2の通信手段を介して、取得手段で取得した情報の取得場所を示す情報を出力することにより情報再生機器を再生準備状態に制御するとともに、再生手段による再生用の同期クロック、再生要求情報を出力することにより情報再生機器を再生状態に制御する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態としての情報同期再生システムの一例を概略的に説明するために示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態における情報同期再生システムを構成するデジタルテレビジョン放送受信装置の信号処理系の一例を説明するために示すブロック構成図。
【図3】同実施の形態における情報同期再生システムを構成する携帯情報端末の信号処理系の一例を説明するために示すブロック構成図。
【図4】同実施の形態における情報同期再生システムが行なう主要な処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図5】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が行なう主要な処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図6】同実施の形態における低消費電力モードに設定されたデジタルテレビジョン放送受信装置が行なう主要な処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図7】同実施の形態における携帯情報端末が行なう主要な処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図8】同実施の形態における単独再生モードに設定された携帯情報端末が行なう主要な処理動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図9】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置と携帯情報端末とが行なう再生動作の一例を説明するために示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明する情報同期再生システムの一例を概略的に示している。すなわち、この情報同期再生システムは、ホストとなる情報再生機器としてのデジタルテレビジョン放送受信装置11と、スレーブとなる情報再生機器としての携帯情報端末12とを備えている。
【0009】
このうち、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、例えばインターネット等のネットワーク回線網13に接続されており、ネットワーク回線網13上に存在する各種のサーバ141……14nに任意選択的にアクセスし、そこで提供している情報を取得して映像や音声等を再生することができる。
【0010】
また、上記携帯情報端末12も、ネットワーク回線網13に接続されており、各種のサーバ141〜14nに任意選択的にアクセスし、そこで提供している情報を取得して映像や音声等を再生することができる。なお、この携帯情報端末12としては、例えばスマートフォン等が想定されるところである。
【0011】
そして、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とは、情報伝送可能に接続されている。この情報伝送には、映像や音声等に対応したストリームを伝送可能な広帯域の通信経路を設定する必要はなく、例えば赤外線や電波等を伝送媒体とした無線伝送、インターネットやホームネットワーク回線網等を利用した有線伝送等が想定される。
【0012】
上記のように構成された情報同期再生システムにおいて、以下、その動作の概要について説明する。すなわち、ホストとなるデジタルテレビジョン放送受信装置11は、ユーザの操作に基づいて、所望のサーバ(例えばサーバ141)にアクセスし、そこから所望の情報を取得して映像や音声等の再生を行なうことができる。
【0013】
この場合、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ユーザの操作に基づいて、スレーブとなる携帯情報端末12に対して同じサーバ141にアクセスして同じ情報を取得するように指示することができる。これにより、携帯情報端末12は、取得した情報に基づいて映像や音声等の再生を行なうことができる。
【0014】
このように、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とが、それぞれ同じ情報を取得して再生可能とした状態においては、1つの動作例として、デジタルテレビジョン放送受信装置11で映像を再生し、携帯情報端末12で音声を再生するという使用形態をとることができる。
【0015】
このような使用形態をとる理由としては、例えばデジタルテレビジョン放送受信装置11が対応しておらず携帯情報端末12が対応しているデータ形式の音声を再生する場合、複数人で視聴する際に各人の聴取する言語(日本語、英語、中国語等)が異なる場合、デジタルテレビジョン放送受信装置11の音量を大きくできず手元の携帯情報端末12で音声を聴取する必要がある場合等が考えられる。
【0016】
この使用形態をとる場合、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ユーザの操作に基づいて、携帯情報端末12に対して、情報の取得場所、音声再生を行なうこと、再生する音声のデータ形式、選択する言語、音声再生の開始位置等を示す各種の情報や、再生される音声をデジタルテレビジョン放送受信装置11で再生される映像と同期させるためのクロック等を出力する。
【0017】
これにより、スレーブとなる携帯情報端末12では、デジタルテレビジョン放送受信装置11から供給された各種の情報やクロック等に基づいて、ユーザの所望する音声を、デジタルテレビジョン放送受信装置11で再生される映像に同期させて再生することができるようになる。
【0018】
上記した情報同期再生システムによれば、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との間で、映像や音声等に対応したストリームを伝送することなく、つまり、映像や音声等に対応したストリームを伝送可能な広帯域の通信経路を設置することなく、デジタルテレビジョン放送受信装置11で再生される映像と携帯情報端末12で再生される音声とを同期させることができるようになる。
【0019】
このため、例えば、ホスト機器が対応していないデータ形式の音声をスレーブ機器で再生したり、複数人がそれぞれスレーブ機器を持って異なる言語で音声を聴取したりするというように、ユーザが機器同士を組み合わせて同期再生を行なう際の自由度を格段に向上させることができる。
【0020】
図2は、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11における信号処理系の一例を示している。すなわち、アンテナ15で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、入力端子16を介してチューナ部17に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0021】
このチューナ部17で選局された放送信号は、復調復号部18に供給されてデジタルの映像信号及び音声信号等に復元された後、信号処理部19に出力される。この信号処理部19は、復調復号部18から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対してそれぞれ所定のデジタル信号処理を施している。
【0022】
そして、この信号処理部19は、デジタルの映像信号を合成処理部20に出力し、デジタルの音声信号を音声処理部21に出力している。このうち、合成処理部20は、信号処理部19から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(on screen display)信号を重畳して出力している。
【0023】
この合成処理部20から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部22に供給されて、後段の映像表示部23で映像表示可能なフォーマットに変換される。そして、この映像処理部22から出力された映像信号が、上記映像表示部23に供給されて映像表示に供される。
【0024】
また、上記音声処理部21は、入力されたデジタルの音声信号を、後段のスピーカ24で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換している。そして、この音声処理部21から出力されたアナログ音声信号が、上記スピーカ24に供給されることにより音声再生に供される。
【0025】
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部25によって統括的に制御されている。この制御部25は、CPU(central processing unit)25aを内蔵しており、デジタルテレビジョン放送受信装置11の本体に設置された操作部26からの操作情報を受けて、または、リモートコントローラ27から送出され受信部28で受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0026】
この場合、制御部25は、メモリ部25bを利用している。このメモリ部25bは、主として、CPU25aが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)と、該CPU25aに作業エリアを提供するためのRAM(random access memory)と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0027】
また、この制御部25には、HDD(hard disk drive)29が接続されている。この制御部25は、ユーザによる操作部26やリモートコントローラ27の操作に基づいて、上記復調復号部18から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部30によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、HDD29に供給してハードディスク29aに記録させるように制御することができる。
【0028】
さらに、この制御部25は、ユーザによる操作部26やリモートコントローラ27の操作に基づいて、HDD29によりハードディスク29aからデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、上記記録再生処理部30によって復号化した後、信号処理部19に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
【0029】
また、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11には、その外部からデジタルの映像信号及び音声信号を直接入力するための入力端子31が設けられている。この入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、上記制御部25の制御に基づいて、記録再生処理部30を介した後、信号処理部19に供給されて、以後、上記した映像表示及び音声再生に供される。
【0030】
さらに、この入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部25の制御に基づいて、記録再生処理部30を介した後、HDD29によるハードディスク29aに対しての記録再生に供される。
【0031】
また、上記制御部25には、近距離無線通信用インターフェース部32が接続されている。この近距離無線通信用インターフェース部32は、例えば赤外線等を伝送媒体とした近距離無線通信を行なうためのもので、これにより、制御部25は、上記携帯情報端末12との双方向の情報伝送を行なうことができる。
【0032】
さらに、上記制御部25には、ネットワーク回線網用インターフェース部33が接続されている。このネットワーク回線網用インターフェース部33は、上記したネットワーク回線網13に接続されており、これにより、制御部25は、ネットワーク回線網13上に存在する各種のサーバ141……14nに任意選択的にアクセスして、所望の情報を取得することができる。
【0033】
また、上記制御部25は、スレーブ機器通信制御部25cを備えている。このスレーブ機器通信制御部25cは、上記近距離無線通信用インターフェース部32を介して、スレーブ機器となる携帯情報端末12に対する各種の指示情報及び同期用クロック等の送出処理や、携帯情報端末12からの返信情報の解析処理等を制御している。
【0034】
図3は、上記携帯情報端末12における信号処理系の一例を示している。すなわち、この携帯情報端末12は、その全ての動作を総括的に制御する制御部34を備え、この制御部34に対して、電話通信処理部35、タッチパネル構造の表示部36、スピーカ37、マイクロホン38、操作部39、近距離無線通信用インターフェース部40及びネットワーク回線網用インターフェース部41等が接続されている。
【0035】
この制御部34は、CPU34aを内蔵し、表示部36のタッチパネルや操作部39からの操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。この場合、制御部34は、メモリ部34bを利用している。このメモリ部34bは、主として、CPU34aが実行する制御プログラムを格納したROMと、該CPU34aに作業エリアを提供するためのRAMと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0036】
また、上記近距離無線通信用インターフェース部40は、例えば赤外線等を伝送媒体とした近距離無線通信を行なうためのもので、これにより、制御部34は、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11との双方向の情報伝送を行なうことができる。
【0037】
さらに、上記ネットワーク回線網用インターフェース部41は、上記したネットワーク回線網13に接続されており、これにより、制御部34は、ネットワーク回線網13上に存在する各種のサーバ141……14nに任意選択的にアクセスすることができる。
【0038】
また、上記制御部34は、ホスト機器通信制御部34cを備えている。このホスト機器通信制御部34cは、上記近距離無線通信用インターフェース部40を介してホスト機器となるデジタルテレビジョン放送受信装置11から受信された各種の指示情報及び同期用クロック等の解析処理や、デジタルテレビジョン放送受信装置11に対する返信情報の送出処理等を制御している。
【0039】
図4は、上記した情報同期再生システムが行なう主要な処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ユーザの操作に基づく再生指示を受けると、ステップS4aで、再生準備を実行する。この再生準備での処理としては、ユーザの指示するサーバ(例えばサーバ141)にアクセスしてユーザの指示する情報を取得し、その情報ストリームの属性情報やコーデック情報等を解析して、いつでも再生できる状態(例えばポーズ状態)にすることである。
【0040】
そして、再生準備が完了すると、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS4bで、携帯情報端末12に対してその再生能力を問い合わせる。携帯情報端末12に問い合わせる内容としては、例えばコーデックタイプ(H.264、MPEG2及びWMV9)やサポートフォーマット(MPEG2−TS,PS、ASF、MKV、mp4及びAVI)等である。
【0041】
これにより、携帯情報端末12は、ステップS4cで、自己の再生能力を示す情報を返信する。すると、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、先に行なった再生準備により取得した再生に必要な要件と、携帯情報端末12から返信された再生能力を示す情報とを照合することにより、携帯情報端末12に再生可能な条件が備えられているか否かを判別する。
【0042】
そして、再生条件が満たされている場合、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS4dで、情報の取得場所を示す再生URL(uniform resource locator)と、再生モードを指定する情報とを携帯情報端末12に送出する。この再生モードを指定する情報としては、映像及び音声の両方の再生であるか映像のみの再生であるか音声のみの再生であるかを示す情報、音声トラック(例えば言語に対応)を指定する情報、映像トラック(例えばアングルに対応)を指定する情報等である。
【0043】
すると、携帯情報端末12は、ステップS4eで、再生URLに基づいてサーバ(この場合サーバ141)にアクセスし、先にデジタルテレビジョン放送受信装置11が取得した情報と同じ情報を取得して、いつでも再生できる状態(例えばポーズ状態)に再生準備を行ない、再生準備が完了すると、ステップS4fで、デジタルテレビジョン放送受信装置11に完了通知を返信する。
【0044】
上記したステップS4a乃至S4fの処理により、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とが共に、同じ情報をいつでも再生できる状態に設定される。
【0045】
このようにして、携帯情報端末12から再生準備の完了通知を受信したデジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS4gで、携帯情報端末12とのクロック同期処理を開始するために、携帯情報端末12にシステムクロックを送出する。このシステムクロックは、再生の基準となるクロックであり、一般的にはSTC(system time clock)が用いられる。
【0046】
すると、携帯情報端末12は、デジタルテレビジョン放送受信装置11から供給されたシステムクロックに、自己の管理しているシステムクロックを同期化させる処理を実行して、ステップS4hで、デジタルテレビジョン放送受信装置11に同期化完了通知を返信する。
【0047】
また、デジタルテレビジョン放送受信装置11のシステムクロックに携帯情報端末12のシステムクロックを同期化させる処理を行なうことは、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との相互間における通信遅延時間δを求めることも目的としている。
【0048】
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置11におけるシステムクロックの送出時刻をTs、携帯情報端末12からの同期化完了通知の受信時刻をTrとし、携帯情報端末12におけるシステムクロックの受信時刻をtr、デジタルテレビジョン放送受信装置11への同期化完了通知の送出時刻をtsとすると、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との相互間における往復の通信遅延時間δは、
δ=(Tr−Ts)−(ts−tr)
で算出することができる。
【0049】
上記したステップS4g及びS4hの処理により、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との相互間におけるクロック同期処理と往復の通信遅延時間δの算出処理とが行なわれる。
【0050】
その後、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS4iで、携帯情報端末12に対して再生開始を指示するplayコマンドを送出し、このplayコマンドを受けた携帯情報端末12は再生準備状態から再生状態に移行し、上記再生URLで指定された場所から取得した情報を、上記再生モードで指定された内容に基づいて再生する。そして、携帯情報端末12は、ステップS4jで、再生状態になった旨を示す情報をデジタルテレビジョン放送受信装置11に返信する。
【0051】
一方、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、携帯情報端末12との通信を行なう際、往路の通信遅延時間と復路の通信遅延時間とが同じであると仮定すると、先に算出した携帯情報端末12との相互間における往復の通信遅延時間δにより、playコマンドを送出してからδ/2経過後に再生準備状態から再生状態に移行することによって、携帯情報端末12との間で情報の同期再生を行なうことができる。
【0052】
上記したステップS4i及びS4jの処理により、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との相互間において、例えば、デジタルテレビジョン放送受信装置11で映像、携帯情報端末12で音声の同期再生を開始することができる。
【0053】
このように、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との相互間において同期再生が開始されると、以後、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、定期的(例えば10秒毎)に、ステップS4kに示すように、システムクロックと現在の再生時間Tpとを携帯情報端末12に送出する。
【0054】
また、携帯情報端末12は、ステップS4lで、システムクロックと再生時間Tpとを受信した旨を示す情報をデジタルテレビジョン放送受信装置11に返信する。この場合、上記再生時間Tpは、ストリームの再生位置を示す情報であり、一般的にはPTS(presentation time stamp)が用いられる。
【0055】
ここで、デジタルテレビジョン放送受信装置11から携帯情報端末12に定期的にシステムクロックを送出する理由は、携帯情報端末12が移動した場合におけるデジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との相互間の通信遅延時間δの算出と、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との間の長期ジッタの低減を図ることを目的としている。
【0056】
また、デジタルテレビジョン放送受信装置11から携帯情報端末12に定期的に再生時間Tpを送出する理由は、デジタルテレビジョン放送受信装置11の再生位置と携帯情報端末12の再生位置とを合わせることを目的としている。すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、再生時間Tpから通信遅延時間δ/2を減算して携帯情報端末12に送出し、携帯通信端末12は、受信した再生時間Tpに自己の再生時間Tpを合わせることにより、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との間で再生時間Tpの同期を図ることができる。
【0057】
上記した実施の形態によれば、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との間に、つまり、映像や音声等に対応したストリームを伝送可能な広帯域の通信経路を設置することなく、デジタルテレビジョン放送受信装置11で再生される情報(例えば映像)と携帯情報端末12で再生される情報(例えば音声)とを同期させることができるようになり、ユーザが機器同士を組み合わせて同期再生を行なう際の自由度を格段に向上させることができる。
【0058】
次に、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12との相互間で情報の同期再生が開始され、デジタルテレビジョン放送受信装置11から携帯情報端末12に定期的にシステムクロックと再生時間Tpとが送出され、携帯情報端末12からデジタルテレビジョン放送受信装置11にその返信が行なわれている、いわゆる、正常な同期再生状態で、携帯情報端末12がデジタルテレビジョン放送受信装置11との通信範囲外に移動された場合の処理動作について説明する。
【0059】
図5は、携帯情報端末12が通信範囲外に移動された場合に、ホストとなるデジタルテレビジョン放送受信装置11が行なう主要な処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS5a)されると、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS5bで、携帯情報端末12に対してシステムクロックと再生時間Tpとを送出し、ステップS5cで、携帯情報端末12からの返信を受信したか否かを判別する。
【0060】
そして、携帯情報端末12からの返信を受信したと判断された場合(YES)、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS5dで、所定時間(例えば10秒)経過するまで待機した後、ステップS5bの処理に移行される。
【0061】
また、上記ステップS5cで携帯情報端末12からの返信を受信していないと判断された場合(NO)、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS5eで、自己を自動的に低消費電力モードに設定して、処理を終了(ステップS5f)する。
【0062】
この場合、低消費電力モードとは、例えば上記映像表示部23に使用されているバックライト(図示せず)を消灯させる等の手段を用いることにより、デジタルテレビジョン放送受信装置11における情報再生動作を停止させて消費電力の低減を図るようにしたものである。
【0063】
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置11が携帯情報端末12からの返信を受信しないということは、ユーザが携帯情報端末12を持ってデジタルテレビジョン放送受信装置11との通信が可能な範囲外に移動した可能性が高く、ユーザがデジタルテレビジョン放送受信装置11の表示映像を視認していないと判断することができる。このため、デジタルテレビジョン放送受信装置11の再生動作を自動的に停止させて消費電力の削減を図るようにしている。
【0064】
なお、デジタルテレビジョン放送受信装置11が低消費電力モードに設定されて、情報の再生動作が停止された場合でも、携帯情報端末12では、情報(例えば音声)の再生がそのまま継続して行なわれる。
【0065】
また、携帯情報端末12は、デジタルテレビジョン放送受信装置11との通信範囲外に移動されて、デジタルテレビジョン放送受信装置11からのシステムクロック及び再生時間Tpが受信されなくなった場合に、音声の再生に加えて映像の再生も自動的に行なうようにすれば、ユーザは、携帯情報端末12を持って移動した際にも、そのまま映像及び音声を継続して視聴することができる。
【0066】
図6は、上記した低消費電力モードに設定された状態において、デジタルテレビジョン放送受信装置11が行なう主要な処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。すなわち、低消費電力モードに設定された状態で処理が開始(ステップS6a)されると、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS6bで、携帯情報端末12に対して現在再生している位置を示す再生時間Tpを問い合わせ、ステップS6cで、携帯情報端末12からの返信を受信したか否かを判別する。
【0067】
そして、携帯情報端末12からの返信を受信していないと判断された場合(NO)、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS6dで、所定時間(例えば10秒)経過するまで待機した後、ステップS6bの処理に移行される。
【0068】
また、上記ステップS6cで携帯情報端末12からの返信を受信したと判断された場合(YES)、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS6eで、低消費電力モードを解除して、上記映像表示部23に使用されているバックライト(図示せず)を点灯させ、ステップS6fで、情報をいつでも再生できる再生準備状態(例えばポーズ状態)に設定される。
【0069】
その後、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、ステップS6gで、先にステップS6cで受信したと判断された携帯情報端末12からの返信に含まれている、携帯情報端末12が現在再生している位置を示す再生時間Tpに基づいて、自己の再生すべき位置を検索し、ステップS6hで、検索した再生位置から情報の再生を再開して、処理を終了(ステップS6i)する。
【0070】
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置11が携帯情報端末12と通信不可になり、低消費電力モードに設定された状態で、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、携帯情報端末12に対して現在再生している位置を示す再生時間Tpの問い合わせを定期的に実行する。
【0071】
そして、その問い合わせに返信があった場合、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、携帯情報端末12と通信可能になったと判断し、携帯情報端末12が現在再生している位置から情報の再生を再開する。これにより、再び、デジタルテレビジョン放送受信装置11で映像、携帯情報端末12で音声を同期再生させることができるようになる。
【0072】
なお、先に述べたように、携帯情報端末12が、デジタルテレビジョン放送受信装置11との通信範囲外に移動されて、デジタルテレビジョン放送受信装置11からのシステムクロック及び再生時間Tpが受信されなくなった場合に、音声の再生に加えて映像の再生も行なうようになっていた場合には、デジタルテレビジョン放送受信装置11との通信が可能になった状態で、自動的に音声のみの再生を行なうように切り替えられる。
【0073】
図7は、デジタルテレビジョン放送受信装置11から通信範囲外に移動された場合に、スレーブとなる携帯情報端末12が行なう主要な処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS7a)されると、携帯情報端末12は、ステップS7bで、デジタルテレビジョン放送受信装置11から供給される再生時間Tpに自己の再生時間Tpを同期させる同期処理を行ない、ステップS7cで、同期処理後の自己の再生時間Tpをデジタルテレビジョン放送受信装置11に送出する。
【0074】
その後、携帯情報端末12は、ステップS7dで、所定時間(例えば10秒)以内にデジタルテレビジョン放送受信装置11から送出される再生時間Tpを受信したか否かを判別し、受信したと判断された場合(YES)、ステップS7bの処理に移行される。
【0075】
また、上記ステップS7dで所定時間(例えば10秒)以内にデジタルテレビジョン放送受信装置11から送出される再生時間Tpを受信していないと判断された場合(NO)、携帯情報端末12は、ステップS7eで、自己を自動的に単独再生モードに設定して、処理を終了(ステップS7f)する。
【0076】
この場合、単独再生モードとは、携帯情報端末12が、その再生時間Tpを、デジタルテレビジョン放送受信装置11から供給される再生時間Tpに同期させることなく、情報の再生を単独で行なうようにしたものである。なお、再生する内容としては、音声のみでも良いが、映像と音声とを共に再生するようしても良いものである。
【0077】
すなわち、携帯情報端末12がデジタルテレビジョン放送受信装置11からの再生時間Tpを所定時間以内に受信しないということは、ユーザが携帯情報端末12を持ってデジタルテレビジョン放送受信装置11との通信が可能な範囲外に移動した可能性が高く、ユーザがデジタルテレビジョン放送受信装置11の表示映像を視認していないと判断することができる。このため、携帯情報端末12を自動的に単独再生モードに設定して、ユーザが情報を継続して視聴できるようにしている。
【0078】
図8は、上記した単独再生モードに設定された状態において、携帯情報端末12が行なう主要な処理動作の一例をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS8a)され、ステップS8bで、単独再生モードでの動作実行中において、携帯情報端末12は、ステップS8cで、デジタルテレビジョン放送受信装置11からの再生時間Tpの問い合わせが受信されたか否かを判別する。
【0079】
そして、デジタルテレビジョン放送受信装置11からの再生時間Tpの問い合わせが受信されていないと判断された場合(NO)、携帯情報端末12は、ステップS8bの処理に移行され、問い合わせが受信されたと判断された場合(YES)、ステップS8dで、現在の再生時間Tpをデジタルテレビジョン放送受信装置11に送出し、ステップS8eで、単独再生モードを解除して、処理を終了(ステップS8f)する。
【0080】
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置11と通信不可になった携帯情報端末12は、デジタルテレビジョン放送受信装置11からの再生時間Tpの問い合わせを受信した場合、デジタルテレビジョン放送受信装置11と通信可能になったと判断し、現在再生している位置を示す再生時間Tpを送出する。これにより、再び、デジタルテレビジョン放送受信装置11で映像、携帯情報端末12で音声を同期再生させることができるようになる。
【0081】
図9は、図5乃至図8で説明した動作例を用いて、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とが行なう再生動作の一例を示している。すなわち、図9(a)に示すように、時刻T1で再生が開始された場合、時刻T4で再生が終了する情報(映像及び音声を含む)を、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とがそれぞれサーバ(例えばサーバ141)から取得して再生する場合を考える。
【0082】
この場合、再生が開始された時刻T1では、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とが相互に通信可能な状態にあり、デジタルテレビジョン放送受信装置11は、図9(b)に示すように映像を再生し、携帯情報端末12は図9(c)に示すように音声を再生しているものとする。
【0083】
このような状態において、任意の時刻T2で、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とが通信不可能な状態になったとする。すると、デジタルテレビジョン放送受信装置11は低消費電力モードで再生停止状態となり、携帯情報端末12は、単独再生モードで映像と音声とを共に再生する状態となる。
【0084】
その後、任意の時刻T3で、再び、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とが通信可能な状態になると、デジタルテレビジョン放送受信装置11は映像の再生状態となり、携帯情報端末12は音声の再生状態になる。
【0085】
ここで、上記した実施の形態では、ホストとしてデジタルテレビジョン放送受信装置11、スレーブとして携帯情報端末12を例に説明したが、これに限らず、例えば光ディスク記録再生機器、STB(set top box)及びPC(personal computer)等のように種々の情報再生機器を使用することができる。
【0086】
また、上記した実施の形態では、スレーブとして1つの携帯情報端末12を例に説明したが、これに限らず、複数の情報再生機器をスレーブとして設置するようにしても良いものである。この場合、ホストとなる情報再生機器は、スレーブとなる複数の情報再生機器とそれぞれ個別に通信を行なって、情報の同期再生を行なうようにする。
【0087】
例えば、ホストとなる情報再生機器は、スレーブとなる複数の情報再生機器を用いてマルチチャンネル音声のサラウンド再生を行なうことができる。このとき、例えば、ホストとなる情報再生機器は、スレーブとなる複数の情報再生機器との相互間における通信遅延時間をそれぞれ算出しているため、その通信遅延時間からスレーブとなる各情報再生機器との距離を算出することが可能となる。このため、この算出された距離情報を用いて、スレーブとなる各情報再生機器で再生される音声を、サラウンド音声出力として最適化することが可能となる。
【0088】
さらに、上記した実施の形態では、デジタルテレビジョン放送受信装置11と携帯情報端末12とが、ネットワーク回線網13上のサーバ141〜14nから映像及び音声を含む情報を取得して再生することについて説明したが、これに限らず、例えば、デジタルテレビジョン放送受信装置11が映像情報のみを取得し、携帯情報端末12が音声情報のみを取得して再生することも可能である。
【0089】
また、ホスト機器の再生時にネットワーク回線網13上のストレージに再生コンテンツをファイルとして保存することにより、スレーブ機器とデータのシェアリングを行なうことが可能となる。
【0090】
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【符号の説明】
【0091】
11…デジタルテレビジョン放送受信装置、12…携帯情報端末、13…ネットワーク回線網、141〜14n…サーバ、15…アンテナ、16…入力端子、17…チューナ部、18…復調復号部、19…信号処理部、20…合成処理部、21…音声処理部、22…映像処理部、23…映像表示部、24…スピーカ、25…制御部、25a…CPU、25b…メモリ部、25c…スレーブ機器通信制御部、26…操作部、27…リモートコントローラ、28…受信部、29…HDD、29a…ハードディスク、30…記録再生処理部、31…入力端子、32…近距離無線通信用インターフェース部、33…ネットワーク回線網用インターフェース部、34…制御部、34a…CPU、34b…メモリ部、34c…ホスト機器通信制御部、35…電話通信処理部、36…表示部、37…スピーカ、38…マイクロホン、39…操作部、40…近距離無線通信用インターフェース部、41…ネットワーク回線網用インターフェース部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに対して情報伝送を行なう第1の通信手段と、
前記第1の通信手段を介して前記ネットワーク上のサーバにアクセスし、映像及び音声の少なくとも一方を含む情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した情報を再生する再生手段と、
スレーブとなる情報再生機器に対して情報伝送を行なう第2の通信手段と、
前記第2の通信手段を介して、前記取得手段で取得した情報の取得場所を示す情報を出力することにより前記情報再生機器を再生準備状態に制御するとともに、前記再生手段による再生用の同期クロック、再生要求情報を出力することにより前記情報再生機器を再生状態に制御する制御手段とを具備する情報再生装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記情報再生機器が再生状態に制御されている状態で、前記第2の通信手段を介して前記再生手段による現在の再生位置を示す情報を定期的に出力することにより、前記再生手段による再生位置と前記情報再生機器による再生位置とを同期させる請求項1記載の情報再生装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記情報再生機器が再生状態に制御されている状態で、前記第2の通信手段を介して定期的に出力される現在の再生位置を示す情報に対する前記情報再生機器からの返信を受信しない場合、前記再生手段による情報の再生を停止させる請求項2記載の情報再生装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記再生手段による情報の再生が停止されている状態で、前記第2の通信手段を介して定期的に出力される現在の再生位置を示す情報に対する前記情報再生機器からの返信を受信した場合、当該返信された情報に含まれる前記情報再生機器の現在の再生位置を示す情報に基づいて、前記再生手段による情報の再生を開始させる請求項3記載の情報再生装置。
【請求項5】
ネットワークに対して情報伝送を行なう第1の通信手段と、
前記第1の通信手段を介して前記ネットワーク上のサーバにアクセスし、映像及び音声の少なくとも一方を含む情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した情報を再生する再生手段と、
ホストとなる情報再生機器に対して情報伝送を行なう第2の通信手段と、
前記第2の通信手段を介して前記情報再生機器から、前記情報再生機器が前記ネットワークを介して取得した情報の取得場所を示す情報を受信することにより前記再生手段を再生準備状態に制御するとともに、前記情報再生機器からの再生用の同期クロック、再生要求情報を受信することにより前記再生手段を再生状態に制御する制御手段とを具備する情報再生装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記再生手段が再生状態に制御されている状態で、前記第2の通信手段を介して前記情報再生機器から現在の再生位置を示す情報を定期的に受信することにより、前記再生手段による再生位置を前記情報再生機器による再生位置に同期させる請求項5記載の情報再生装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記再生手段が再生状態に制御されている状態で、前記第2の通信手段を介して前記情報再生機器から現在の再生位置を示す情報を受信しない場合、前記情報再生機器による再生位置と同期させることなく、前記再生手段による情報の再生を行なう請求項6記載の情報再生装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記情報再生機器による再生位置と同期させることなく前記再生手段による情報の再生が行なわれている状態で、前記第2の通信手段を介して前記情報再生機器から定期的に出力される現在の再生位置を示す情報を受信した場合、前記再生手段による情報の再生位置を前記情報再生機器による再生位置に同期させる請求項7記載の情報再生装置。
【請求項9】
ホストとなる第1の情報再生機器が第1の通信手段を介してネットワーク上のサーバにアクセスし、映像及び音声の少なくとも一方を含む情報を取得して再生する工程と、
前記第1の情報再生機器が第2の通信手段を介して、前記第1の情報再生機器が取得した情報の取得場所を示す情報を、スレーブとなる第2の情報再生機器に出力することにより前記第2の情報再生機器を再生準備状態に制御する工程と、
前記第1の情報再生機器が前記第2の通信手段を介して、再生用の同期クロック、再生要求情報を前記第2の情報再生機器に出力することにより前記第2の情報再生機器を再生状態に制御する工程とを有する情報再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−81155(P2013−81155A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−165649(P2012−165649)
【出願日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【分割の表示】特願2011−217722(P2011−217722)の分割
【原出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【特許番号】特許第5100908号(P5100908)
【特許公報発行日】平成24年12月19日(2012.12.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】