説明

情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、機器、プログラム、及び記録媒体

【課題】複数の機器に対するアプリケーションのライセンスの設定を効率的に行うことのできる情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、機器、プログラム、及び記録媒体の提供を目的とする。
【解決手段】情報処理装置は、機器に対してライセンス状態情報の取得要求を送信して、ライセンス状態情報を取得する手段と、ライセンス状態情報に基づいて選択されたアプリケーションの識別情報と機器の機器識別情報とを含むライセンスデータをネットワークを介して取得する手段と、ライセンスデータを機器に送信する手段とを有し、機器は、ライセンス状態情報の取得要求の受信に応じ、アプリケーションに対するライセンス状態情報を返信する手段と、ライセンス状態情報に応じたライセンスデータをネットワークを介して受信し、記憶装置に保存することにより、ライセンス状態情報を更新する手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、機器、プログラム、及び記録媒体に関し、特に機器において実行されるアプリケーションのライセンスを設定する情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、機器、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、主に複合機又は融合機と呼ばれる画像形成装置において、その出荷後に新たなアプリケーションの開発及びインストールが可能とされているものがある(例えば、特許文献1)。斯かるアプリケーションの利用形態は多様化しており、所定の期間だけ利用できればよいユーザや、アプリケーションの全機能のうち特定の機能のみ利用できればよいユーザもある。それぞれのユーザの利用形態に応じてアプリケーションのライセンスを画像形成装置に対して設定することができれば、ユーザにとって便宜であるばかりでなく、アプリケーションを販売する側にとってもビジネスチャンスの拡大を期待できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、多数の画像形成装置を利用しているユーザ環境において、斯かる設定を画像形成装置ごとに行うのは非常に煩雑であるという問題がある。なお、このような問題は、画像形成装置のみならず、アプリケーションを実行可能な機器にとって共通の課題であると考えられる。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、複数の機器に対するアプリケーションのライセンスの設定を効率的に行うことのできる情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、機器、プログラム、及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、アプリケーションを実行可能な複数の機器と、前記機器とネットワークを介して接続する情報処理装置とを有する情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記機器に対してライセンス状態情報の取得要求を送信して、該機器より前記ライセンス状態情報を取得するライセンス状態情報取得手段と、前記ライセンス状態情報に基づいて選択されたアプリケーションの識別情報と前記機器の機器識別情報とを含むライセンスデータをネットワークを介して接続するコンピュータより取得するライセンスデータ取得手段と、前記ライセンスデータを前記機器に送信するライセンスデータ送信手段と、を有し、前記機器は、前記ライセンス状態情報の取得要求の受信に応じ、前記アプリケーションに対する前記ライセンス状態情報を返信するライセンス状態情報提供手段と、前記ライセンス状態情報に応じたライセンスデータをネットワークを介して受信し、記憶装置に保存することにより、前記ライセンス状態情報を更新するライセンス受信手段とを有する。
【0006】
このような情報処理システムでは、複数の機器に対するアプリケーションのライセンスの設定を効率的に行うことができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の機器に対するアプリケーションのライセンスの設定を効率的に行うことのできる情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、機器、プログラム、及び記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態におけるライセンス管理システムの構成例を示す図である。
【図2】ライセンスサーバの機能構成例を示す図である。
【図3】ライセンスDBを構成するアプリケーションライセンステーブルの例を示す図である。
【図4】ライセンスDBを構成するライセンス発行テーブルの例を示す図である。
【図5】ライセンス取得装置の機能構成例を示す図である。
【図6】MFPの機能構成例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるライセンス取得装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図8】ライセンス登録処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】新たなライセンスの登録によるアプリケーションライセンステーブルの更新例を示す図である。
【図10】ライセンス取得装置によるライセンス購入のためのMFPの検出処理を説明するための図である。
【図11】機器リストの例を示す図である。
【図12】ライセンス取得装置によるライセンス購入のための各MFPのアプリリストの取得処理を説明するためのシーケンス図である。
【図13】ライセンス取得装置によるライセンス購入のための各アプリケーションのライセンス状態の取得処理を説明するためのシーケンス図である。
【図14】ライセンスファイルに格納されている情報の構成例を示す図である。
【図15】ライセンス取得装置において保持されるライセンス状態情報を示す図である。
【図16】ライセンス操作画面の表示例を示す図である。
【図17】ライセンス操作画面においてライセンスの購入対象が選択された状態を示す図である。
【図18】プロダクトキー入力ダイアログの表示例を示す図である。
【図19】ライセンス取得装置によるライセンス購入処理を説明するためのシーケンス図である。
【図20】ライセンスコードの構成例を示す図である。
【図21】ライセンス発行テーブルに新たなライセンスが登録された様子を示す図である。
【図22】ライセンス状態情報が更新された様子を示す図である。
【図23】ライセンスの購入によるライセンス操作画面の表示内容の更新例を示す図である。
【図24】ライセンス取得装置によるライセンスコードの配信処理を説明するためのシーケンス図である。
【図25】ライセンスの配信の完了によるライセンス操作画面の表示内容の更新例を示す図である。
【図26】ライセンスプロパティダイアログの表示例を示す図である。
【図27】MFPにおけるSDKアプリの起動処理を説明するためのシーケンス図である。
【図28】ディアクティベート処理を説明するためのシーケンス図である。
【図29】ディアクティベートフラグを含むライセンスファイルの例を示す図である。
【図30】予算管理を可能としたライセンス操作画面の表示例を示す図である。
【図31】機体単位のライセンス価格の合計値が表示されたライセンス操作画面の表示例を示す図である。
【図32】アプリ単位のライセンス価格の合計値が表示されたライセンス操作画面の表示例を示す図である。
【図33】予算管理部を有するライセンスサーバの機能構成例を示す図である。
【図34】予算管理部を有するMFPの機能構成例を示す図である。
【図35】ライセンスの登録及び発行機能を有するライセンス取得装置の機能構成例を示す図である。
【図36】ライセンス発行サイトにライセンス登録装置が配置される例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるライセンス管理システムの構成例を示す図である。図1において、ライセンス管理システムは、ユーザサイトA、ライセンス発行サイトB、及びライセンス登録サイトC等より構成されている。
【0010】
ユーザサイトAは、画像形成装置(機器)のユーザ環境であり、当該ユーザのオフィス等が相当する。したがって、ユーザサイトAは、画像形成装置のユーザに応じて複数存在し得る。ユーザサイトAは、ライセンス取得装置10と、一台以上のMFP20とがLAN(Local Area Network)等のネットワーク30(有線又は無線の別は問わない。)を介して接続されている。MFP(Multifunction Peripheral)20は、一般的に、複合機又は融合機と称される画像形成装置である。すなわち、MFP20は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びファクス機能等、複数の機能を実現するためのハードウェアを一台の筐体内に備える。MFP20には、これらの機能を利用した各種のアプリケーションのインストールが可能である。但し、本発明を適用対象となる画像形成装置は、複合機に限られず、少なくともアプリケーションのインストール及び実行が可能であればよい。したがって、コピー機、ファクシミリ、プリンタ、又はスキャナ等の単一の機能を実現する画像形成装置であってもよい。
【0011】
ライセンス取得装置10は、ユーザサイトAにおけるMFP20において動作するアプリケーションのライセンス(利用権限)を一括して取得するためPC(Personal Computer)等のコンピュータである。すなわち、MFP20にインストールされた各種のアプリケーションは、ライセンス取得装置10によって取得されるライセンスによって利用可能となる。
【0012】
ライセンス発行サイトBは、ユーザサイトAにおいて利用されるMFP20のアプリケーションに対するライセンスをユーザサイトAに対して発行する環境である。例えば、ライセンス発行サイトBは、MFP20のメーカーによって運用される。ライセンス発行サイトBには、ライセンスサーバ50が設置されている。ライセンスサーバ50は、ライセンスの生成及び発行等を実行するコンピュータである。
【0013】
ライセンス登録サイトCは、ライセンス管理されるアプリケーションに関する情報、及びアプリケーションのライセンスに関する情報(ライセンス情報)の登録をライセンス発行サイトBに要請する環境である。例えば、ライセンス登録サイトCは、各アプリケーションのベンダが相当する。したがって、ライセンス登録サイトCは、アプリケーションのベンダに応じて複数存在し得る。ライセンス登録サイトCには、ライセンス登録装置60が設置されている。ライセンス登録装置60は、ライセンス情報の登録要求を入力するためのPC(Personal Computer)等のコンピュータである。
【0014】
なお、ライセンス取得装置10、ライセンスサーバ50、及びライセンス登録装置60は、インターネット等の広域ネットワーク70を介して接続されている。
【0015】
ライセンスサーバ50、ライセンス取得装置10、MFP20について更に詳しく説明する。図2は、ライセンスサーバの機能構成例を示す図である。図2においてライセンスサーバ50は、ライセンス登録部51、Web画面表示部52、プロダクトキー生成部53、ライセンスDB管理部54、ライセンス発行部55、及びライセンスDB(Data Base)56等を有する。
【0016】
ライセンスDB56は、ライセンスに関する情報を管理するためにライセンスサーバ50の記憶装置に構築されたデータベースであり、例えば、アプリケーションライセンステーブルと、ライセンス発行テーブルとより構成される。
【0017】
図3は、ライセンスDBを構成するアプリケーションライセンステーブルの例を示す図である。図3において、アプリケーションライセンステーブル561は、販売の対象として登録されたSDKアプリ24のライセンスの情報を管理するテーブルであり、ライセンスごとに、プロダクトキー、アプリID、機能、有効期限、及び価格等を管理する。
【0018】
プロダクトキーは、アプリケーションのライセンス(の種別)ごとに割り当てられる識別情報である。すなわち、同一のアプリケーションであっても、利用可能な機能や有効期限の別(すなわち、ライセンスの種別)によって異なるプロダクトキーが割り当てられる。後述されるように、ライセンスを購入する際は、プロダクトキーによってライセンスの種別が指定される。アプリIDは、アプリケーションごとに一意に割り当てられる識別情報である。機能は、アプリIDによって識別されるアプリケーションの機能のうち、当該当該ライセンスにおいて利用可能な機能を示す。例えば、「ALL」は、全ての機能の利用が可能であることを示す。有効期限は、当該ライセンスの有効期限を示す。価格は、当該ライセンスの価格を示す。なお、同一のアプリケーションに対して複数のライセンスが定義される場合、各ライセンスにおいて利用可能な機能の間に包含関係は必要とされない。すなわち、利用可能な機能が全く異なるライセンスも登録されうる。
【0019】
また、図4は、ライセンスDBを構成するライセンス発行テーブルの例を示す図である。図4において、ライセンス発行テーブル562は、購入された(発行された)ライセンスを管理するためのテーブルであり、購入されたライセンスごとにプロダクトキー、機体番号、及びライセンスコード等を管理する。
【0020】
機体番号は、各MFP20に割り当てられ、それぞれを一意に識別する識別情報である。ライセンスコードは、購入されたライセンスごとに生成されるデータである。図4からも明らかなように、一つのSDKアプリ24のライセンスは、特定のMFP20に対して発行される。すなわち、一つのライセンスでは、当該ライセンスに対応するSDKアプリ24は、当該ライセンスに対応するMFP20においてのみ利用可能とされる。ライセンスコードは、SDKアプリ24の利用を許可する一方で、その利用可能な範囲を制限するためのデータとして用いられる。
【0021】
図2に戻る。ライセンス登録部51は、ライセンス登録サイトCからのライセンスの登録要求に応じ、新たなライセンスに関する情報をアプリケーションライセンステーブル561に登録するための処理を制御する。Web画面表示部52は、ライセンスの登録指示を入力させるためのWebページ等をライセンス登録装置60に提供する。プロダクトキー生成部53は、ライセンスの登録要求に応じ、当該ライセンスに対するプロダクトキーを生成する。ライセンスDB管理部54は、ライセンスDB56を管理する。ライセンス発行部55は、ユーザサイトAよりライセンスの発行(購入)が要求された際に、ライセンスを発行するための処理を制御する。
【0022】
図5は、ライセンス取得装置の機能構成例を示す図である。図5においてライセンス取得装置10は、ライセンスサーバ通信部11、画面表示部12、機器通信部13、及び予算管理部14等を有する。
【0023】
ライセンスサーバ通信部11は、ライセンスサーバ10との通信や、ライセンスサーバ10からのライセンス(ライセンスコード)の取得処理を制御する。画面表示部12は、ライセンスの購入の際においてユーザに対して提供する各種の情報を表示装置に表示させる。機器通信部13は、MFP20からの各種の情報の取得や、MFP20に対するライセンスコードの配信等を制御する。予算管理部14は、ライセンスの購入に伴う予算管理を支援する。
【0024】
図6は、MFPの機能構成例を示す図である。図6においてMFP20は、画面表示部21及びライセンスファイル22と、SDKプラットフォーム23と、SDKプラットフォーム23上で動作するSDKアプリ24、アプリ管理部25、アプリ起動部26、ライセンスサービス27、及びライセンス解析ライブラリ28と等を有する。
【0025】
ライセンスファイル22は、ライセンス取得装置10より配信されるライセンスコードを格納するファイルである。
【0026】
SDKプラットフォーム23は、MFP20に専用のSDK(ソフトウェア開発キット)を使用して開発されたアプリケーションを実行するための環境である。MFP20は、その出荷後に、専用のSDKを使用して開発されたアプリケーションを新たにインストールし、実行することが可能である。SDKアプリ24は、SDKを使用して開発されたアプリケーションである。SDKアプリ24は、一台のMFP20に対して複数インストールすることが可能である。アプリ管理部25は、MFP20に対してインストールされているSDKアプリ24に関する情報を管理する。アプリ起動部26は、ライセンスファイル22に格納されているライセンスコードに基づいてSDKアプリ24の起動制御を行う。
【0027】
ライセンスサービス27は、主に、ライセンス取得装置10よりライセンスコードの配信を受けるための処理を実行する。ライセンスサービス27は、PC通信部271及びライセンスファイル管理部272を含む。PC通信部271は、ライセンス取得装置10との通信を制御する。ライセンスファイル管理部272は、ライセンスファイル22のアクセス制御等を行う。
【0028】
ライセンス解析ライブラリ28は、エンコードされ、暗号化されているライセンスコードの復号及びデコードを実行し、更に、起動対象とされたSDKアプリ24のライセンスが当該MFP20に有るか否かを判定する。
【0029】
次に、ライセンス取得装置10のハードウェア構成例について説明する。図7は、本発明の実施の形態におけるライセンス取得装置のハードウェア構成例を示す図である。図7のライセンス取得装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100と、補助記憶装置102と、メモリ装置103と、CPU104と、インタフェース装置105と、表示装置106と、入力装置107とを有するように構成される。
【0030】
ライセンス取得装置10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0031】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってライセンス取得装置10に係る機能を実現する。インタフェース装置105は、図1のネットワーク30に接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置106はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置107はキーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
【0032】
プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。
【0033】
なお、ライセンスサーバ50についても、ライセンス取得装置10と同様のハードウェアによって構成することができる。但し、ライセンスサーバ50をネットワークを介して操作する場合、表示装置106及び入力装置107は必ずしも必要ではない。また、MFP20のコントローラについても、図7と同様のハードウェアによって構成することができる。MFP20の場合、表示装置106及び入力装置107に対応するハードウェアとしてオペレーションパネルを備える。また、MFP20は、スキャナ(撮像部)やプロッタ(印刷部)等、画像形成装置に特有のハードウェアを有する。
【0034】
以下、本実施の形態におけるライセンス管理システムの処理手順について説明する。例えば、SDKアプリ24を開発し、販売するベンダは、販売に先立って当該SDKアプリ24について販売対象とするライセンスの登録をライセンス発行サイトBに対して行う。まず、この際の処理について説明する。図8は、ライセンス登録処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。図8では、ライセンスサーバ50のWeb画面表示部52より送信されたライセンス登録画面(Webページ)がライセンス登録装置60のWebブラウザ61によって表示されている状態を初期状態とする。
【0035】
例えば、ライセンス登録サイトCにおける管理者が、新たに登録するライセンスの登録情報として、当該ライセンスに係るSDKアプリ24に予め割り当てられたアプリIDと、当該SDKアプリ24の全機能のうち当該ライセンスによって利用を許可する機能と、当該ライセンスの有効期限と、当該ライセンスの価格と等を入力すると、Webブラウザ61は、当該登録情報を含むライセンス登録要求をライセンスサーバ50に送信する(S101)。ライセンスサーバ50のWeb画面表示部52は、ライセンス登録要求を受信すると、当該ライセンス登録要求をライセンス登録部51に通知する(S102)。ライセンス登録部51は、当該ライセンス登録要求をライセンスDB管理部54に通知する(S103)。
【0036】
ライセンスDB管理部54は、登録情報の登録をライセンスDB56に要求する(S104)。ライセンスDB56は、登録情報、すなわち、登録要求に係るライセンスのアプリID、機能、有効期限、及び価格をアプリケーションライセンステーブル561の新たなレコード(以下、当該レコードを「カレントレコード」という。)として登録する(S105)。
【0037】
続いて、ライセンスDB管理部54は、登録情報を指定して、登録要求に係るライセンスのプロダクトキーの生成をプロダクトキー生成部53に要求する(S107)。プロダクトキー生成部53は、例えば、当該登録情報に含まれているアプリID,機能、有効期限、及び価格等に基づいてライセンスごとに一意のプロダクトキーを生成し、当該プロダクトキーをアプリケーションライセンステーブル561のカレントレコードに登録する(S108)。
【0038】
図9は、新たなライセンスの登録によるアプリケーションライセンステーブルの更新例を示す図である。図9では最後の行がカレント行である例が示されている。このように、アプリケーションライセンステーブル561には、ライセンスが登録されるたびに当該ライセンスに対応したレコードが新たに追加される。
【0039】
続いて、プロダクトキー生成部53は、生成されたプロダクトキーをライセンスDB管理部54に出力する(S109)。プロダクトキーは、ライセンス登録部51を経てWeb画面表示部52に通知される(S110、S111)。Web画面表示部52は、ライセンスが正常に登録された旨と、当該ライセンスキーを表示させるWebページ(ライセンス登録完了ページ)を生成し、ライセンス登録完了ページをライセンス登録要求に対する応答としてWebブラウザ61に返信する(S112)。Webブラウザ61は、ライセンス登録完了ページを表示させる(S113)。これによって、ライセンス登録サイトCの管理者は、登録されたライセンスに対するライセンスキーを確認することができる。当該ライセンスキーは、当該ライセンスに係るSDKアプリ24に添付される。すなわち、SDKアプリ24が流通する場合、当該SDKアプリ24の入手先では当該ライセンスキーが認識可能な状態とされる。なお、一つのSDKアプリ24に対して複数種類のライセンスの登録が可能である。したがって、一つのSDKアプリ24に対して複数のライセンスキーが添付され得る。
【0040】
次に、ユーザサイトAにおいてSDKアプリ24が入手され、MFP20にインストールされた後にライセンス取得装置10によって実行される、ライセンスの購入及び購入されたライセンスのMFP20への配信処理について図10、図12、図13、図19、及び図24のシーケンス図等を用いて説明する。なお、SDKアプリ24の入手は、例えば、所定のサーバより予めダウンロードされることによって行われる。当該所定のサーバは、ライセンス登録サイトC又はライセンス発行サイトBにおいて管理されているアプリケーションのダウンロード用のサーバであってもよいし、他のサイトにおいて管理されているサーバであってもよい。
【0041】
図10は、ライセンス取得装置によるライセンス購入のためのMFPの検出処理を説明するためのシーケンス図である。図10の処理は、ライセンス取得装置10がユーザサイトAのネットワーク30に接続されているMFP20を検出するための処理である。
【0042】
ライセンス取得装置10の画面表示部12によって表示装置106に表示されている画面を介して、操作者(例えば、ライセンス発行サイトBより派遣されたサービスマンや、ユーザサイトAにおける管理者等)よりMFP20の検出指示が入力されると、画面表示部12は、機器通信部13に対してMFP20の一覧情報(機器リスト)の作成を要求する(S201)。機器通信部13は、ネットワーク30に対してMFP20を検出するための情報(機器検出情報)を送信する(S202)。機器検出情報は、公知の様々なプロトコル及び通信方法に応じて異なるが、本発明を実施するにあたり、プロトコル及び通信方法は所定のものに限定されない。機器検出情報の送信は、例えば、ブロードキャストの発行であってもよい。
【0043】
MFP20のPC通信部271は、機器検出情報を受信すると、当該MFP20のIPアドレス及び機体番号をライセンス取得装置10に返信する(S203)。なお、ステップS202及びS203は、ネットワーク30に接続されている各MFP20に関して実行される。したがって、ライセンス取得装置10の機器通信部13には、各MFP20より、それぞれのIPアドレス及び機体番号が返信される。
【0044】
機器通信部13は、各MFP20よりIPアドレス及び機体番号を受信すると、当該IPアドレス及び機体番号を一覧情報(機器リスト)としてまとめ、画面表示部12に出力する(S204)。画面表示部12は、機器リストを補助記憶装置102又はメモリ装置103に記録し、保持する。
【0045】
図11は、機器リストの例を示す図である。図11に示されるように、画面表示部12は、MFPごとにIPアドレスと機体番号とを保持する。
【0046】
続いて、ライセンス取得装置10が、検出されたそれぞれのMFP20より、当該MFP20にインストールされているSDKアプリ24の一覧情報(アプリリスト)を取得する処理について説明する。
【0047】
図12は、ライセンス取得装置によるライセンス購入のための各MFPのアプリリストの取得処理を説明するためのシーケンス図である。
【0048】
画面表示部12は、保持されている機器リストに含まれているIPアドレスを指定して、当該IPアドレスに係るMFP20のアプリリストの取得を機器通信部13に要求する(S301)。機器通信部13は、指定されたIPアドレスに係るMFP20のPC通信部271に対してアプリリストの提供を要求する(S302)。当該PC通信部271は、当該MFP20のアプリ管理部25に対してアプリリストの取得を要求する(S303)。アプリ管理部25は、当該MFP20にインストールされているSDKアプリ24を検索し(S304)、検索された各SDKアプリ24よりアプリIDを取得する(S305)。したがって、複数のSDKアプリ24がインストールされている場合、複数のアプリIDが取得される。続いて、アプリ管理部25は、取得されたアプリIDの一覧(アプリIDリスト)をPC通信部271に出力する(S306)。PC通信部271は、アプリIDリストをラインセンス取得装置10に返信する(S307)。
【0049】
続いて、機器通信部13は、返信されたアプリIDリストを受信すると、当該アプリIDリストと、当該アプリIDリストの送信元のMFP20のIPアドレスとを画面表示部12に出力する(S308)。画面表示部12は、IPアドレスとアプリIDリストとを関連付けて補助記憶装置102又はメモリ装置103に記録し、保持する。
【0050】
なお、図12の処理は、図10の処理に続いて自動的に実行されてもよい。この場合、機器リストに含まれている全てのMFP20に関して図12の処理を繰り返し又は並列的に実行すればよい。また、図10の処理の完了後、画面表示部12が機器リストを含む画面(機器リスト画面)を表示装置106に表示させ、機器リスト画面において選択されたMFP20に対して図12の処理を実行するようにしてもよい。
【0051】
続いて、ライセンス取得装置10が、取得されたアプリリストにそのアプリIDが含まれている各SDKアプリ24のライセンス状態を取得する処理について説明する。図13は、ライセンス取得装置によるライセンス購入のための各アプリケーションのライセンス状態の取得処理を説明するためのシーケンス図である。
【0052】
画面表示部12は、保持されているMFP20のIPアドレスと、当該IPアドレスに関連付けられている一つ以上のアプリIDとを指定して、当該IPアドレスに係るMFP20における当該アプリIDに係るSDKアプリ24に関するライセンス状態を示す情報(ライセンス状態情報)の取得を機器通信部13に要求する(S401)。機器通信部13は、当該IPアドレスに係るMFP20のPC通信部271に対してアプリIDを指定してライセンス状態情報の提供を要求する(S402)。当該PC通信部271は、当該MFP20のライセンスファイル管理部272に対してアプリIDを指定してライセンス状態情報の取得を要求する(S403)。ライセンスファイル管理部272は、当該MFP20におけるライセンスファイル22より、指定されたアプリIDに対応するライセンスコードを検索し、取得する(S404、S405)。
【0053】
図14は、ライセンスファイルに格納されている情報の構成例を示す図である。図14に示されるように、ライセンスファイル22には、MFP20にインストールされているSDKアプリ24ごとに、アプリIDとライセンスコードとが格納(記録)されている。
【0054】
なお、アプリIDが複数指定されている場合、各アプリIDについてライセンスコードが取得される。但し、ライセンスされていないSDKアプリ24については、ライセンスファイル22にはライセンスコードは登録されていない。したがって、ライセンスされていないSDKアプリ24についてはライセンスコードは取得されず、その値は、例えばNULL値(空)となる。
【0055】
続いて、ライセンスファイル管理部272は、指定された各アプリIDと、それぞれのライセンスコード(ライセンスされていないSDKアプリ24についてはNULL値)との組の一覧(ライセンス状態情報リスト)をPC通信部271に出力する(S406)。なお、ライセンス状態情報リストの構成は、図14に示されるものと同様でよい。但し、ライセンスされていないSDKアプリ24のアプリID(すなわち、ライセンスファイル22においてライセンスコードが登録されていないアプリID)の一覧をライセンス状態情報リストとしてもよい。この場合、ライセンス状態情報リストは、ライセンスされていないSDKアプリ24の一覧を示す。続いて、PC通信部271は、ライセンス状態情報リストをラインセンス取得装置10に返信する(S407)。
【0056】
機器通信部13は、返信されたライセンス状態情報リストを受信すると、当該ライセンス状態情報リストと、当該ライセンス状態情報リストの送信元のMFP20のIPアドレスとを画面表示部12に出力する(S408)。画面表示部12は、IPアドレスと関連付けられて保持されているそれぞれのアプリIDに対して、当該アプリIDに対応するライセンス状態情報を関連付けて補助記憶装置102又はメモリ装置103に記録し、保持する。
【0057】
図15は、ライセンス取得装置において保持されるライセンス状態情報を示す図である。図15に示されるように、ライセンス取得装置10では、MFP20のIPアドレス及びアプリIDの組み合わせごとに、当該アプリIDのライセンスコードが保持される。なお、ライセンスされていないSDKアプリ24については、ライセンスコードの値は、NULL値(空)として保持される。したがって、ライセンスコードが登録されているか(アプリIDに関連付けられているか)否かによって、各MFP20における各SDKアプリ24のライセンス状態を識別することができる。
【0058】
続いて、画面表示部12は、図15に示されるライセンス状態情報に基づいて、各SDKアプリ24のライセンスを操作させるための画面(ライセンス操作画面)を表示装置106に表示させる(S409)。
【0059】
図16は、ライセンス操作画面の表示例を示す図である。図16においてライセンス操作画面150は、リスト領域151、購入ボタン152、及び配信ボタン153等を有する。
【0060】
リスト領域151は、ライセンス状態情報に基づいて、IPアドレス、機体番号、及びアプリIDの組み合わせごとに、当該アプリIDに係るSDKアプリ24においてライセンスされている機能、当該SDKアプリ24に対するライセンスコード及び当該SDKアプリ24のライセンス状態が表示される領域である。
【0061】
画面表示部12は、図13の処理によってライセンスコードが取得されたSDKアプリ24については、ライセンスコードの欄にライセンスコードの値を表示し、状態の欄に「送信済み」を表示する。また、ライセンスコードが取得されなかったSDKアプリ24については、ライセンスコードの欄には「なし」を表示し、状態の欄には「未購入」を表示する。ライセンス操作画面150によって、操作者は、各MFP20にインストールされているアプリケーションごとに、ライセンスの状態(有無)を確認することができる。なお、「送信済み」とは、ライセンスを購入することにより取得されるライセンスコードが、MFP20に送信済みであることを意味する。
【0062】
続いて、ライセンス操作画面150によってライセンスが未購入であることが確認されたSDKアプリ24に対するライセンスを購入するための処理を説明する。
【0063】
ライセンス操作画面150のリスト領域151において、ライセンスの購入対象とするSDKアプリ24に対する行が選択されると、画面表示部12は、選択された行を反転させる。
【0064】
図17は、ライセンス操作画面においてライセンスの購入対象が選択された状態を示す図である。図17では、リスト領域151において2行目及び3行目が選択された様子が示されている。すなわち、機体番号が「11111111」のMFP20におけるアプリIDが「00000002」のSDKアプリ24と、機体番号が「11111112」のMFP20におけるアプリIDが「00000001」のSDKアプリ24とが、ライセンスの購入対象として選択されたことになる。この状態において購入ボタン152がクリック(選択)されると、画面表示部12は、購入するライセンスのプロダクトキーを入力させるためのダイアログ(プロダクトキー入力ダイアログ)を表示させる。
【0065】
図18は、プロダクトキー入力ダイアログの表示例を示す図である。図18において、プロダクトキー入力ダイアログ160は、テキストボックス161及びOKボタン162等を有する。テキストボックス161は、プロダクトキーを入力するための領域である。操作者は、必要な機能及び有効期限に応じたプロダクトキーを入力する。図18では、プロダクトキーとして「CCCCCCCC」が入力された例が示されている。OKボタン162がクリックされると、次のSDKアプリ24に対するプロダクトキーを入力させるためのプロダクトキー入力ダイアログ160が表示される。ライセンスの購入対象とされた全てのSDKアプリ24のプロダクトキーが入力されると、図19に示される処理が開始される。なお、一つのプロダクトキー入力ダイアログ160において、ライセンスの購入対象とされた全てのSDKアプリ24のプロダクトキーを一度に入力可能としてもよい。また、プロダクトキーごとにライセンスされる機能及び有効期限が容易に視認可能なように、これらの情報をプロダクトキー入力ダイアログ160に表示させるようにしてもよい。
【0066】
図19は、ライセンス取得装置によるライセンス購入処理を説明するためのシーケンス図である。
【0067】
画面表示部12は、ライセンス操作画面150において選択された各行に係る機体番号と、各行に対して入力されたプロダクトキーとを指定して、当該機体番号に係るMFP20における当該プロダクトキーに係るSDKアプリ24のライセンスの購入をライセンスサーバ通信部11に要求する(S501)。ライセンスサーバ通信部11は、ライセンスサーバ50のライセンス発行部55に対して機体番号及びプロダクトキーを指定してライセンスの購入を要求する(S502)。ライセンス発行部55は、機体番号及びプロダクトキーを指定してライセンスの発行をライセンスDB管理部54に要求する(S503)。ライセンスDB管理部54は、機体番号及びプロダクトキーを指定してライセンスの発行をライセンスDB56に要求する(S504)。ライセンスDB56は、指定された機体番号、プロダクトキー、及びアプリケーションライセンステーブル561(図3参照)に基づいて、ライセンスコードを生成する(S505)。
【0068】
図20は、ライセンスコードの構成例を示す図である。図20に示されるように、一つのライセンスコードは、アプリID、MFP20の機体番号、利用可能な機能、及び有効期限等によって構成される。当該ライセンスコードによって、機体番号によって識別されるMFP20上において、アプリIDによって識別されるSDKアプリ24の利用が、当該ライセンスコードに指定された機能及び有効期限の範囲内で許可される。なお、アプリID、機能、及び有効期限は、ライセンスDB56が指定されたプロダクトキーに基づいてアプリケーションライセンステーブル561より検索した値が用いられる。MFP20の機体番号は、指定された機体番号がそのまま用いられる。なお、ライセンスコードは、アプリID、MFP20の機体番号、利用可能な機能、及び有効期限を単に並べたものではなく、これらの情報をエンコードし、更に暗号化することによって生成される。
【0069】
続いて、ライセンスDB56は、機体番号、プロダクトキー、及びライセンスコードをライセンス発行テーブル562に登録する(S506)。
【0070】
図21は、ライセンス発行テーブルに新たなライセンスが登録された様子を示す図である。図21のライセンス発行テーブル562では、図3の状態に対して最後の2行が追加された様子が示されている。すなわち、プロダクトキー、機体番号、ライセンスコードが、CCCCCCCC、11111111、ABCDEFGIの行と、BBBBBBBB、11111112の行と、ABCDEFHHの行とが追加されている。
【0071】
続いて、ライセンスDB56は、新たなライセンスに対するライセンスコードと、当該ライセンスコードが対応する機体番号とをライセンスDB管理部54に出力する(S507)。ライセンスコード及び機体番号は、ライセンス発行部55を介してライセンス取得装置10のライセンスサーバ通信部11に送信され(S508、S509)、ライセンス通信部11より画面表示部12に出力される(S510)。なお、ライセンスコードは、機体番号(MFP20)と、プロダクトキー(SDKアプリ24)との組み合わせごとに生成される。したがって、ライセンス操作画面150において複数行が選択されてライセンスの購入が指示された場合、当該複数行に係る機体番号及びプロダクトキーに対してライセンスコードが生成され、発行される。
【0072】
機体番号及びライセンスコードを取得した画面表示部12は、保持しているライセンス状態情報を更新する。図22は、ライセンス状態情報が更新された様子を示す図である。図22では、図21の状態と比較して、2行目及び3行目のライセンス状態情報に対し、新たに発行されたライセンスコードが追加されている様子が示されている。なお、画面表示部12は、ライセンス状態情報において更新された部分を識別可能にしておく。例えば、更新された部分に関するフラグ情報をONにすればよい。
【0073】
続いて、画面表示部12は、ライセンス状態情報の更新をライセンス操作画面150の表示内容に反映させる(S511)。
【0074】
図23は、ライセンスの購入によるライセンス操作画面の表示内容の更新例を示す図である。図23と図17とを比較すると、図23に示されるライセンス操作画面150では、2行目及び3行目において、発行されたライセンスコードが表示され、状態が「購入済み」に更新されている。
【0075】
状態が「購入済み」の行が選択された状態において、操作者によって配信ボタン153がクリックされると図24の処理が開始される。但し、ライセンスコードの取得に応じて、自動的に図24の処理が開始されてもよい。図24は、ライセンス取得装置によるライセンスコードの配信処理を説明するためのシーケンス図である。
【0076】
画面表示部12は、ライセンス操作画面150における選択行に係るIPアドレス及びライセンスコードを指定して、当該IPアドレスへのライセンスの配信を機器通信部13に要求する(S601)。機器通信部13は、当該IPアドレスに係るMFP20のPC通信部271に対してライセンスコードを送信する(S602)。当該PC通信部271は、ライセンス解析ライブラリ28を用いてライセンスコードをデコードすることにより、当該ライセンスコードよりアプリIDを取り出す。PC通信部271は、取り出したアプリIDとライセンスコードとを指定して、ライセンスコードの保存を当該MFP20のライセンスファイル管理部272に要求する(S603)。ライセンスファイル管理部272は、指定されたアプリIDとライセンスコードとを関連付けて当該MFP20におけるライセンスファイル22に登録する(保存する)(S604、S605)。
【0077】
ライセンスコードが正常に登録されると、ライセンスファイル管理部272は、正常登録を示す応答をPC通信部271に通知する(S606)。正常登録の通知は、PC通信部271及び機器通信部13を経て画面表示部12に通知される(S607、S608)。画面表示部12は、正常登録の通知に応じてライセンス操作画面150の表示内容を更新する。
【0078】
図25は、ライセンスの配信の完了によるライセンス操作画面の表示内容の更新例を示す図である。図25のライセンス操作画面150では、2行目及び3行目の状態の欄が、いずれも「送信済み」に更新されているのが分かる。これによって、当該行に係るMFP20において当該アプリIDに係るSDKアプリ24の利用がライセンスされた範囲で可能となる。
【0079】
なお、ライセンス操作画面150において複数の行が選択されている場合は、当該各行について図24の処理が実行される。したがって、一回の操作で複数のMFP20に対してライセンスを一括して配信することができる。
【0080】
ところで、例えば、ライセンス操作画面150のリスト領域151において任意の行が選択され、ファイルメニューのプロパティメニュー項目が選択されると、画面表示部12は、選択されている行のライセンスのプロパティダイアログ(ライセンスプロパティダイアログ)を表示させる。
【0081】
図26は、ライセンスプロパティダイアログの表示例を示す図である。図26に示されるように、ライセンスプロパティダイアログ170には、ライセンス操作画面150において選択されているライセンスのプロパティ(ライセンスコード、アプリID、機能、有効期限、及び価格等)が表示される。ライセンスプロパティダイアログ170が表示されることにより、ユーザは、ライセンスに関してより詳細な情報を確認することができる。なお、ライセンスプロパティダイアログ170に表示される情報は、画面表示部12が、ライセンスコードを復号及びデコードすることにより、取得すればよい。
【0082】
次に、MFP20において、SDKアプリ24の利用が要求された際の処理について説明する。図27は、MFPにおけるSDKアプリの起動処理を説明するためのシーケンス図である。
【0083】
図27の初期状態として、画面表示部21は、MFP20にインストールされているSDKアプリ24の一覧をオペレーションパネルに表示させている。この状態において、ユーザが所望のSDKアプリ24を選択し、実行を指示すると、画面表示部21は、選択されたSDKアプリ24のアプリIDを指定して、当該SDKアプリ24の起動をアプリ起動部26に要求する(S701)。アプリ起動部26は、アプリIDを指定して、当該SDKアプリ24に対するライセンスの有無の確認(以下、単に「ライセンスの確認」という。)をライセンスファイル管理部272に要求する(S702)。ライセンスファイル管理部272は、アプリIDを指定して、ライセンスの確認をライセンス解析ライブラリ28に要求する(S703)。ライセンス解析ライブラリ28は、ライセンスファイル22を検索し(S704)、当該アプリIDに関連付けられて保存されているライセンスコードを取得する(S705)。続いて、ライセンス解析ライブラリ28は、ライセンスコードに基づいて当該アプリIDに係るSDKアプリ24に対するライセンスの有無(利用の可否)を判定する(S706)。具体的には、ライセンス解析ライブラリ28は、ライセンスコードを復号した後デコードし、当該ライセンスコードに含まれているアプリID、機体番号、及び有効期限を取得する。続いて、ライセンス解析ライブラリ28は、ライセンスコードより取得された機体番号、アプリIDを、当該MFP20の機体番号、起動指示に係るアプリIDと比較する。両者が一致し、かつ、現時点が有効期限内であれば、ライセンス解析ライブラリ28はライセンスは有ると判定する。一方、機体番号若しくはアプリIDが一致しない場合、又は現時点が有効期限内でない場合、ライセンス解析ライブラリ28は、ライセンスは無いと判定する。なお、ステップS705において、アプリIDに対応するライセンスコードが取得されなかった場合、当該SDKアプリ24に対するライセンスは無いと判定される。
【0084】
ライセンス解析ライブラリ28による判定結果はライセンスファイル管理部272に出力される(S707)。ライセンスファイル管理部272は、判定結果に基づいてライセンスの有無をアプリ起動部26に通知する(S708)。ライセンスが有る場合、アプリ起動部26は、起動指示されたSDKアプリ24を起動させ、起動成功を画面表示部31に通知する(S709)。一方、ライセンスが無い場合、アプリ起動部26は、起動指示されたSDKアプリ24は起動せず、起動失敗を画面表示部31に通知する(S709)。画面表示部21は、SDKアプリ24の起動に成功した場合は、当該SDKアプリ24の操作画面をオペレーションパネルに表示させる。起動に失敗した場合は、エラー画面をオペレーションパネルに表示させる。
【0085】
次に、SDKアプリ24のライセンスを破棄又は無効とする(ディアクティベートする)際の処理について説明する。図28は、ディアクティベート処理を説明するためのシーケンス図である。例えば、ライセンス操作画面150において、状態が「送信済み」の行が選択された状態において、操作者によってディアクティベートボタン154がクリックされると図28の処理が開始される。
【0086】
画面表示部12は、ライセンス操作画面150における選択行に係るIPアドレス及びライセンスコードを指定して、当該IPアドレスに係るMFP20に対するライセンスのディアクティベートを機器通信部13に要求する(S801)。機器通信部13は、当該MFP20のPC通信部271に対してライセンスコードを指定してライセンスのディアクティベート要求を送信する(S802)。当該PC通信部271は、ライセンス解析ライブラリ28を用いてライセンスコードをデコードすることにより、当該ライセンスコードよりアプリIDを取り出す。PC通信部271は、取り出したアプリIDとライセンスコードとを指定して、ライセンスのディアクティベート要求を当該MFP20のライセンスファイル管理部272に要求する(S803)。ライセンスファイル管理部272は、指定されたアプリIDに対して登録されているライセンスコードを当該MFP20におけるライセンスファイル22より削除することによりライセンスを無効化する(S804、S805)。但し、ライセンスコードを削除せずに、ディアクティベートされたことを示すフラグ情報(ディアクティベートフラグ)をライセンスファイル22に記録することによりライセンスを無効化してもよい。
【0087】
図29は、ディアクティベートフラグを含むライセンスファイルの例を示す図である。図29に示されるライセンスファイル22では、ディアクティベートフラグがライセンスコードに関連付けられている。図中において「○」はディアクティベートされたことを示す。
【0088】
ライセンスが正常にディアクティベートされると、ライセンスファイル管理部272は、ディアクティベートの完了を示す応答をPC通信部271に通知する(S806)。当該通知は、PC通信部271及び機器通信部13を経て画面表示部12に通知される(S807、S808)。続いて、画面表示部12は、ディアクティベートされたライセンスに係る機体番号とライセンスコードとを指定して、ライセンスサーバ50へのディアクディベートの通知をライセンスサーバ通信部11に要求する(S809)。ライセンスサーバ通信部11は、機体番号及びライセンスコードを指定して、ライセンスがディアクティベートされたことをライセンスサーバ50のライセンスDB管理部54に通知する(S810)。
【0089】
ライセンスDB管理部54は、機体番号及びライセンスコードを指定して、ライセンスの削除をライセンスDB55に要求する(S811)。ライセンスDB55は、ライセンス発行テーブル562(図4参照)より、指定された機体番号及びライセンスコードに合致するレコードを削除する。但し、ライセンス発行テーブル562においてもライセンスファイル22と同様に、レコードを削除するのではなくディアクティベートされたことを示すフラグ情報を記録するようにしてもよい。
【0090】
なお、ライセンスのディアクティベートは、購入したライセンスを他のMFP20に移す場合に有効である。すなわち、ライセンスがディアクティベートされた場合、当該MFP20においては当該ライセンスに基づくSDKアプリ24の利用は許可されない。但し、当該ライセンスを他のMFP20に送信することにより、当該他のMFP20において当該ライセンスに対応する機能の利用が可能となる。
【0091】
ところで、ライセンス操作画面150において、ライセンスの価格を表示させるようにしてもよい。
【0092】
図30は、予算管理を可能としたライセンス操作画面の表示例を示す図である。図30におけるライセンス操作画面150aのリスト表示領域151aでは、各ライセンスの価格が表示されている。当該価格は、予算管理部14が、ライセンスコードを復号し、デコードすることにより当該ライセンスコードより取得し、表示させる。各ライセンスの価格が表示されることで、予算に合ったライセンスの購入(すなわち、予算管理)を適切に支援することができる。
【0093】
ライセンス操作画面150aは、機体単位集計ボタン155、アプリ単位集計ボタン156を有している。機体単位集計ボタン155がクリックされると、予算管理部14は、機体ごと(MFP20)ごとに、当該MFP20において購入されているライセンスの価格の合計値を算出し、算出結果をライセンス操作画面150aに表示させる。
【0094】
図31は、機体単位のライセンス価格の合計値が表示されたライセンス操作画面の表示例を示す図である。図31においてライセンス操作画面150aのリスト表示領域151aには、機体ごと(MFP20ごと)に、購入されたライセンスの価格の合計値が表示されている。また、全てのMFP20に対するライセンス価格の合計値(121,000円)も表示されている。
【0095】
ライセンス操作画面150aにおいてアプリ単位集計ボタン156がクリックされると、予算管理部14は、複数のMFP20をまたがってSDKアプリ24ごとに、購入されたライセンスの価格の合計値を算出し、算出結果をライセンス操作画面150aに表示させる。
【0096】
図32は、アプリ単位のライセンス価格の合計値が表示されたライセンス操作画面の表示例を示す図である。図32においてライセンス操作画面150aのリスト表示領域151aには、SDKアプリ24ごと(アプリID)に、購入されたライセンスの価格の合計値が表示されている。また、全てのSDKアプリ24に対するライセンス価格の合計値(121,000円)も表示されている。
【0097】
なお、予算管理部14は、必ずしも、ライセンス取得装置10に実装されていなくてもよい。図33は、予算管理部を有するライセンスサーバの機能構成例を示す図である。図33において、ライセンス取得装置10の予算管理部57は、ライセンス発行テーブル562に基づいて、機体単位、SDKアプリ24単位でのライセンス価格の合計値を算出し、その算出結果をライセンス取得装置10に提供する。
【0098】
また、図34は、予算管理部を有するMFPの機能構成例を示す図である。図34において、ライセンス取得装置10の予算管理部273は、ライセンスファイル22に格納されているライセンスコードに含まれている情報に基づいて、当該MFP20内において機体単位、SDKアプリ24単位でのライセンス価格の合計値を算出し、その算出結果をライセンス取得装置10に提供する。
【0099】
ところで、上述した本実施の形態では、ライセンスの登録機能や発行機能をライセンスサーバ20に実装した例を示したが、これらの機能は、ライセンス取得装置10に実装してもよい。
【0100】
図35は、ライセンスの登録及び発行機能を有するライセンス取得装置の機能構成例を示す図である。図35におけるライセンス取得装置10には、図2に示される構成例に対して、Web画面表示部15、ライセンス登録部16、プロダクトキー生成部17、及びライセンス発行部18が追加されている。これらは、ライセンスサーバ50におけるWeb画面表示部52、ライセンス登録部51、プロダクトキー生成部53、ライセンス発行部55と同様の機能を実現する。したがって、この場合、ライセンスサーバ50には、ライセンスDB管理部54及びライセンスDB56が実装されていればよい。
【0101】
また、図36に示されるように、ライセンス登録装置60は、ライセンス発行サイトBに設置されてもよい。MFP20のメーカーによってもSDKアプリ24は開発されうるからである。この場合、ライセンスサーバ50とライセンス登録装置60とは一台のコンピュータによって構成されてもよい。
【0102】
上述したように、本実施の形態におけるライセンス管理システムによれば、ライセンス取得装置10によって、複数のMFP20のライセンスを一括して取得し、各MFP20に配信することができる。したがって、各MFP20に対するライセンスの設定を効率的に行うことができる。
【0103】
また、各MFP20が直接ライセンスサーバ50にアクセスする必要はないため、各MFP20は、インターネット等の広域ネットワークに直接接続される必要はない。したがって、MFP20についてより高いセキュリティを確保することができる。
【0104】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0105】
10 ライセンス取得装置
11 ライセンスサーバ通信部
12 画面表示部
13 機器通信部
14 予算管理部
15 Web画面表示部
16 ライセンス登録部
17 プロダクトキー生成部
18 ライセンス発行部
20 MFP
21 画面表示部
22 ライセンスファイル
23 SDKプラットフォーム
24 SDKアプリ
25 アプリ管理部
26 アプリ起動部
27 ライセンスサービス
28 ライセンス解析ライブラリ
30 ネットワーク
50 ライセンスサーバ
51 ライセンス登録部
52 Web画面表示部
53 プロダクトキー生成部
54 ライセンスDB管理部
55 ライセンス発行部
56 ライセンスDB
57 予算管理部
60 ライセンス登録装置
70 広域ネットワーク
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
106 表示装置
107 入力装置
271 PC通信部
272 ライセンスファイル管理部
273 予算管理部
B バス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0106】
【特許文献1】特開2005−269619号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションを実行可能な複数の機器と、前記機器とネットワークを介して接続する情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記機器に対してライセンス状態情報の取得要求を送信して、該機器より前記ライセンス状態情報を取得するライセンス状態情報取得手段と、
前記ライセンス状態情報に基づいて選択されたアプリケーションの識別情報と前記機器の機器識別情報とを含むライセンスデータをネットワークを介して接続するコンピュータより取得するライセンスデータ取得手段と、
前記ライセンスデータを前記機器に送信するライセンスデータ送信手段と、を有し、
前記機器は、
前記ライセンス状態情報の取得要求の受信に応じ、前記アプリケーションに対する前記ライセンス状態情報を返信するライセンス状態情報提供手段と、
前記ライセンス状態情報に応じたライセンスデータをネットワークを介して受信し、記憶装置に保存することにより、前記ライセンス状態情報を更新するライセンス受信手段とを有する情報処理システム。
【請求項2】
前記機器は、
前記記憶装置に保存されているライセンスデータに基づいてアプリケーションの利用の可否を判定する判定手段を有する請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記機器は、
ライセンスの無効化要求に応じ、前記ライセンスデータを無効化する無効化手段を有する請求項1又は2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記ライセンスデータは、当該ライセンスデータが含むアプリケーションの識別情報に係るアプリケーションの機能のうち利用可能な機能を示す情報、及び当該ライセンスデータの有効期限を示す情報を含む請求項1乃至3いずれか一項記載の情報処理システム。
【請求項5】
同一のアプリケーションに対して、前記利用可能な機能が異なる複数の前記ライセンスデータが定義される請求項4記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記ライセンスデータ取得手段は、前記アプリケーションに対するライセンスごとのライセンス識別情報を指定して、当該ライセンス識別情報に対応する前記ライセンスデータを取得する請求項1乃至5いずれか一項記載の情報処理システム。
【請求項7】
同一のアプリケーションに対するライセンスについて、利用可能な機能又は有効期限に応じて異なる前記ライセンス識別情報が割り当てられる請求項6記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記機器は、複数のアプリケーションを有し、
前記判定手段は、アプリケーションごとに利用の可否を判定する請求項1乃至7いずれか一項記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記ライセンス受信手段は、前記ライセンス状態情報に応じて、アプリケーションごとに前記ライセンスデータを受信する請求項8記載の情報処理システム。
【請求項10】
アプリケーションを実行可能な複数の機器と、前記機器とネットワークを介して接続する情報処理装置とが実行する情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記機器に対してライセンス状態情報の取得要求を送信して、該機器より前記ライセンス状態情報を取得するライセンス状態情報取得手順と、
前記ライセンス状態情報に基づいて選択されたアプリケーションの識別情報と前記機器の機器識別情報とを含むライセンスデータをネットワークを介して接続するコンピュータより取得するライセンスデータ取得手順と、
前記ライセンスデータを前記機器に送信するライセンスデータ送信手順と、を実行し、
前記機器が、
前記ライセンス状態情報の取得要求の受信に応じ、前記アプリケーションに対する前記ライセンス状態情報を返信するライセンス状態情報提供手順と、
前記ライセンス状態情報に応じたライセンスデータをネットワークを介して受信し、記憶装置に保存することにより、前記ライセンス状態情報を更新するライセンス受信手順とを実行する情報処理方法。
【請求項11】
アプリケーションを実行可能な複数の機器とネットワークを介して接続する情報処理装置であって、
前記機器に対してライセンス状態情報の取得要求を送信して、該機器より前記ライセンス状態情報を取得するライセンス状態情報取得手段と、
前記ライセンス状態情報に基づいて選択されたアプリケーションの識別情報と前記機器の機器識別情報とを含むライセンスデータをネットワークを介して接続するコンピュータより取得するライセンスデータ取得手段と、
前記ライセンスデータを前記機器に送信するライセンスデータ送信手段とを有する情報処理装置。
【請求項12】
アプリケーションを実行可能な複数の機器とネットワークを介して接続する情報処理装置に、
前記機器に対してライセンス状態情報の取得要求を送信して、該機器より前記ライセンス状態情報を取得するライセンス状態情報取得手順と、
前記ライセンス状態情報に基づいて選択されたアプリケーションの識別情報と前記機器の機器識別情報とを含むライセンスデータをネットワークを介して接続するコンピュータより取得するライセンスデータ取得手順と、
前記ライセンスデータを前記機器に送信するライセンスデータ送信手順とを実行させるプログラム。
【請求項13】
請求項11記載の機器であって、
前記ライセンス状態情報の取得要求の受信に応じ、前記アプリケーションに対する前記ライセンス状態情報を返信するライセンス状態情報提供手段と、
前記ライセンス状態情報に応じたライセンスデータをネットワークを介して受信し、記憶装置に保存することにより、前記ライセンス状態情報を更新するライセンス受信手段とを有する機器。
【請求項14】
請求項11記載の機器に、
前記ライセンス状態情報の取得要求の受信に応じ、前記アプリケーションに対する前記ライセンス状態情報を返信するライセンス状態情報提供手順と、
前記ライセンス状態情報に応じたライセンスデータをネットワークを介して受信し、記憶装置に保存することにより、前記ライセンス状態情報を更新するライセンス受信手順とを実行させるプログラム。
【請求項15】
請求項12又は14記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2013−8374(P2013−8374A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−168864(P2012−168864)
【出願日】平成24年7月30日(2012.7.30)
【分割の表示】特願2007−295662(P2007−295662)の分割
【原出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】