説明

情報処理システム並びに情報処理装置

【課題】身体測定装置によるユーザーの測り忘れを防ぎながら、毎日の測定結果をグラフなどにして好適に表示する。
【解決手段】身体測定装置から受信したユーザーの測定結果を日時と対応付けて記憶し、測定結果を集計してグラフ化して画面表示する。また、決められた時刻やユーザーがいつも測定している時刻を過ぎても身体測定装置から測定結果が送られてこないときには、視聴中の画面上でユーザーに体重などの測定を促すオンスクリーン表示を行なう。音声合成を用い言葉からなる警告音でユーザー測定を促すようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体重計や血圧計、体組成計、歩数計などの身体測定装置と、身体測定装置から測定データを受信し、毎日の測定データをグラフなどにして表示するTV又はその他のディジタル機器からなる情報処理システム、身体測定装置から受信した毎日の測定データをグラフなどにして表示するTVなどの情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、人々の健康への関心は高く、体重計や血圧計、体組成計、歩数計などの身体測定装置は、医療機関だけでなく家庭内にも広く普及している。体調を管理する上で、この種の身体測定装置による計測を日課とし、日々の変動を各自で認識することが好ましい。
【0003】
例えば、ユーザーが毎日の体重を体重計で測定した際に、その測定データをTV又はその他のディジタル機器に送信し、TV側では受信した測定データを日時とともに記憶しておき、ユーザーが見たいときにグラフ化して画面に表示する健康管理プログラムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。ユーザーは、画面に表示されたグラフを通じて、体重やその他の体調に関する情報の変動を確認することができる。また、ユーザーにとって、グラフを見ることが、翌日以降も続けて計測しようとするモチベーションにもなる。
【0004】
身体測定装置とディジタル機器との通信手段として、USBなどの有線通信に代えて、ワイヤレス・ネットワークなどの無線通信を用いると、便利である。例えば、身体測定装置とディジタル機器との接続互換性の標準化を進める「Continua Health Alliance」によって、健康機器の無線通信標準規格であるContinua規格が策定されている。
【0005】
また、測定データをTVなどの家庭内のディジタル機器で記録するのではなく、インターネットなどのネットワークを経由して、外部のサーバーに送り、サーバーにおいてデータの管理を行なうこともできる。ユーザーは、TVなどの家庭内ディジタル機器からサーバーにアクセスすることで、日々の測定データをグラフ化して見ることができる。
【0006】
体調を管理する上で、身体測定装置による計測を毎日欠かさないことが重要である。しかしながら、多くのユーザーは、日課でなくともTV番組をほぼ毎日視聴する一方、身体測定装置で計測することはついつい忘れがちである。ニュースやスポーツ、ドラマ、バラエティーなどさまざまなTV番組が日々放送され、TVの視聴は魅力的であり、ユーザーはほぼ意識せずにTVの電源を投入することはできる。これに対し、身体測定装置は測定という単一の目的しかなく、測定する行為自体には魅力はない。ユーザーは、うっかり測定し忘れると、誰かに促されない限り、自ら思い出すのは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−246230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、体重計や血圧計、体組成計、歩数計などの身体測定装置と、身体測定装置から測定データを受信し、毎日の測定データをグラフなどにして表示するTV又はその他のディジタル機器からなり、毎日の測定データをグラフなどにして好適に表示することができる、優れた情報処理システム並びに情報処理装置を提供することにある。
【0009】
本発明のさらなる目的は、身体測定装置によるユーザーの測り忘れを防ぎながら、毎日の測定データをグラフなどにして好適に表示することができる、優れた情報処理システム並びに情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
ユーザーの身体を測定し、測定データを無線送信する身体測定装置と、
前記身体測定装置から無線送信された測定データを受信し、ユーザーの測定データに関する情報を画面に表示するとともに、所定の測定時刻までに測定データを受信できないときにはユーザーに測定を促す警告を前記画面に表示する情報処理装置と、
を具備する情報処理システムである。
【0011】
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0012】
また、本願の請求項2に記載の発明は、
表示部と、無線通信部と、記憶部を備え、
身体測定装置が無線送信するユーザーの測定データを前記無線通信部で受信し、ユーザーの測定データに関する情報を前記表示部で表示するとともに、所定の測定時刻までにユーザー測定データを受信しないときにはユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
情報処理装置である。
【0013】
本願の請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の情報処理装置は、音声出力部をさらに備え、前記測定時刻までに測定データを受信できないときに、ユーザーに測定を促す警告音を前記音声出力部から音声出力するように構成されている。
【0014】
本願の請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の情報処理装置は、前記身体測定装置から受信した各ユーザーの測定データを、ユーザー毎に測定日時と対応付けて前記記憶部に記憶し、ユーザーの測定データの変動をグラフ化して前記表示部に表示するように構成されている。
【0015】
本願の請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の情報処理装置には、前記身体測定装置からは、ユーザーの識別情報付きで測定データが送信される。そして、この情報処理装置は、受信した測定データが同じユーザーについてそれまでに前記記憶部に記憶しておいた測定データと大きく違うときには、その旨を示す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0016】
本願の請求項6に記載の発明によれば、請求項2に記載の情報処理装置は、複数の身体測定装置からユーザーの測定データを受信する場合に、身体測定装置毎に個別の測定時刻を設定し、ユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する処理を身体測定装置毎に行なうように構成されている。
【0017】
本願の請求項7に記載の発明によれば、請求項2に記載の情報処理装置は、過去の測定データの測定日時に基づいて前記測定時刻を決定するように構成されている。
【0018】
本願の請求項8に記載の発明によれば、請求項2に記載の情報処理装置は、アンテナと、前記アンテナで受信した放送波から所望のチャネルを選局するチューナー回路と、選局したチャンネルのストリームから映像信号と音声信号を抽出するデマルチプレクサーと、映像信号を処理する映像信号処理回路及び音声信号を処理する音声信号処理回路、音声出力部をさらに備えたTV受像機であり、処理後の映像信号を前記表示部で表示するとともに処理後の音声信号を前記音声出力部で音声出力する。
【0019】
本願の請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、電源を投入した直後に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0020】
本願の請求項10に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、前記選局したチャンネルの番組終了時刻よりも一定時間前に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0021】
本願の請求項11に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、ユーザーがチャンネル切り替え操作を行なった直後に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0022】
本願の請求項12に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、受信したコンテンツを録画する手段及び録画したコンテンツを再生する手段をさらに備え、録画したコンテンツの中から再生するものを選択したときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0023】
本願の請求項13に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、コンテンツを外部入力する手段及び外部入力したコンテンツを再生する手段をさらに備え、外部入力したコンテンツを再生中に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0024】
本願の請求項14に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、ユーザーから所定の操作を受けたときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0025】
本願の請求項15に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、電源をオフにする操作を行なったときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【0026】
本願の請求項16に記載の発明によれば、請求項8に記載の情報処理装置は、人感センサーをさらに備え、前記人感センサーのセンサー出力に基づいてユーザーを検出したときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示するように構成されている。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、身体測定装置によるユーザーの測り忘れを防ぎながら、途切れることなく得られた毎日の測定データをグラフなどにして好適に表示することができる、優れた情報処理システム並びに情報処理装置を提供することができる。
【0028】
本願の請求項1乃至16に記載の発明によれば、身体測定装置からTVへ測定データの定期的な送信がないときには、適切なタイミングでTVの画面上で測定を促す警告表示を行なうので、ユーザーの測り忘れを防ぐことができ、途切れることなく毎日の測定データをグラフなどにして好適に表示することができる。
【0029】
本願の請求項8に記載の情報処理装置は、TV受像機として構成されている。そして、本願の請求項9乃至16に記載の発明によれば、なるべくTV番組の視聴を阻害しないタイミングでユーザーに測定を促す警告表示を行なうことができる。
【0030】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、TV受像機10の構成例を模式的に示した図である。
【図2】図2は、TV受像機10の画面上で、ユーザーに体重の測定を促すオンスクリーン表示を行なう様子を示した図である。
【図3】図3は、身体測定装置20の外観構成を模式的に示した図である。
【図4】図4は、身体測定装置20の内部構成例を示した図である。
【図5A】図5Aは、TV受像機10で実行される動作手順(電源オン時)を示したフローチャートである。
【図5B】図5Bは、TV受像機10で実行される動作手順(モード選択時)を示したフローチャートである。
【図5C】図5Cは、TV受像機10で実行される動作手順(放送番組視聴モード)を示したフローチャートである。
【図5D】図5Dは、TV受像機10で実行される動作手順(コンテンツ視聴動作モード)を示したフローチャートである。
【図5E】図5Eは、TV受像機10で実行される動作手順(外部入力機器視聴モード)を示したフローチャートである。
【図5F】図5Fは、TV受像機10で実行される動作手順(UI/ブラウザー操作モード)を示したフローチャートである。
【図6】図6は、「放送番組視聴モード」で実行される番組視聴表示処理(ステップS502)の詳細な処理手順を示したフローチャートである。
【図7】図7は、ユーザーに測定を促す警告を表示するための処理手順を示したフローチャートである。
【図8】図8は、人感センサーを用いて警告表示を行なうための処理手順を示したフローチャートである(赤外線人感センサーを用いた場合)。
【図9】図9は、人感センサーを用いて警告表示を行なうための処理手順を示したフローチャートである(人感センサーにカメラを用いた場合)。
【図10】図10は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示した図である。
【図11】図11は、図10に示した情報処理システムの変形例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0033】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、図10に示すように、体重計や血圧計、体組成計、歩数計などの身体測定装置20と、身体測定装置20から測定データを受信し、毎日の測定データをグラフなどにして表示するTV受像機(又はその他のディジタル機器)10からなる。例えば、ユーザーが毎日の体重を体重計で測定した際に、その測定データをTV受像機10に無線送信する。一方、TV受像機10側では受信した測定データを日時とともに記憶しておき、ユーザーが見たいときにグラフ化して画面に表示する。
【0034】
また、図10に示した情報処理システムの変形例として、図11に示すように、測定データをTV受像機10で記録するのではなく、インターネットなどのネットワークを経由して、外部のサーバーに送り、サーバーにおいてデータの管理を行なうこともできる。ユーザーは、TV受像機10からサーバーにアクセスすることで、日々の測定データをグラフ化して見ることができる。
【0035】
なお、図10並びに図11に示した情報処理システムにおいて、身体測定装置20からの測定データの送信先として、例えばPC(Personal Computer)などの、TV受像機10以外のディジタル機器を挙げることもできる。但し、TV受像機10は、表示画面を持つ他のディジタル機器に比べ、家庭内への普及率が高く、また、利用時間が長くほぼ一日中測定データを受信できることから、TV受像機10を測定データの送信先とすることにメリットがあると考えられる。他方、PCは、電源オフの状態(スタンバイ状態を含む)に測定データを受信できるようにすることが容易ではなく、システムの利用時間が制限される。また、身体測定を行なうことがより求められる高齢者にとって、PCの操作は簡単ではない。また、測定データの受信を行なう専用のボックスを設置すると、コスト増になる。また、TV受像機10に代えて携帯電話を測定データの送信先にした場合、常に固定した位置にある訳ではなく、電池切れすることも想定されるので、安定した利用が望めない。
【0036】
図1には、図10又は図11に示した情報処理システムで用いられるTV受像機10の構成例を模式的に示している。
【0037】
TV番組を放送するディジタル放送波を、アンテナ104で受信することができる。チューナー回路105は、アンテナ104からディジタル放送波を入力すると、所望するチャンネルのストリームを選択(選局)する。デマルチプレクサー(DEMUX)106は、チューナー回路105が選択したストリームから、映像信号と音声信号、データ放送用信号を抽出する。データ放送用信号にはEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)などの情報が含まれている。
【0038】
映像信号は、映像信号処理回路107に入力され、必要な信号処理が施された後、必要に応じてグラフィック生成回路108で生成されたオンスクリーン表示情報が重畳され、表示駆動部109によって表示画面110に表示出力される。グラフィック生成回路108は、例えば、後述するCPU119からの指示に従って、オンスクリーン表示用の画像として、ユーザーに身体測定装置20での測定を促す画像を生成する。
【0039】
音声信号は、音声信号処理回路111に入力され、必要な信号処理が施された後、音声増幅回路112で所望される音声レベルに増幅されて、スピーカー113を駆動する。また、音声信号処理回路111は、後述するCPU119からの指示に従って、ユーザーに身体測定装置20での測定を促す警告音などを音声合成する。
【0040】
ワイヤレス・ネットワークの通信部103は、体重計などの身体測定装置20との間で無線信号の送受信を行なう。制御回路124は、通信部103における通信動作を制御する。具体的には、制御回路124は、後述するCPU119上で実行する上位アプリケーション層から要求された送信データを送信するための通信動作を制御するとともに、通信部130による受信信号を復号して上位アプリケーション層に渡す。
【0041】
図1に示す例では、TV受像機10に対するリモコン操作には電波通信方式が用いられ、通信部103をリモコン操作にも兼用されている。ユーザーがリモコン(図示しない)でTV受像機10をリモコン操作して、無線送信された制御コードは、通信部103で受信される。
【0042】
TV受像機10は、ネットワーク端子117を介してインターネットなどの外部ネットワークに接続されている。通信処理回路116は、イーサネット(登録商標)インターフェースなどで構成され、後述するCPU119からの指示に従って、外部ネットワーク上での通信処理を行なう。
【0043】
TV受像機10全体を制御するために、CPU119、フラッシュROM120、DRAM121などの回路コンポーネントが装備されている。リモコン受信機122(又は、通信部103)で受信した制御コードは、内部バス118を介してCPU119に転送される。CPU119は、制御コードを解読して、TV受像機10の動作を制御する。また、通信部103で受信した情報は、制御回路124を介してCPU119に入力される。
【0044】
CPU119は、例えば身体測定装置20から受信したユーザー毎の測定データを、それぞれ測定を行なった測定日時と対応付けてフラッシュROM120又はその他の記憶装置に記憶させる。
【0045】
また、CPU119は、ユーザー毎の測定データを集計してグラフ化し、画面表示するようグラフィック生成回路108に指示する。あるいは、CPU111は、例えば身体測定装置20から受信したユーザー毎の測定データを、外部ネットワーク上の所定のサーバーに送信するよう通信処理回路116に指示し、また、サーバー上で保管されているユーザーの測定データ又はそれを集計したグラフのデータにアクセスするよう指示する。
【0046】
また、CPU119は、ユーザーに身体測定装置20で測定を行なうよう促すためのオンスクリーン表示をグラフィック生成回路108に指示したり、測定を行なうよう促すための警告音を音声信号処理回路111で音声合成するよう指示したりする。
【0047】
例えば、ユーザーが毎日測定を行なうとあらかじめ決められた時刻や、ユーザーがいつも測定している時刻を過ぎても、身体測定装置20から測定データが送られてこないときには、図2に示すように、TV受像機10の視聴中の画面上でユーザーに体重などの測定を促すオンスクリーン表示を行なう。また、測定を促すのはスクリーン表示だけでなく、警告音でもよい。特に音声合成を用い言葉とすることで、より分かり易いものとなる。また、スクリーン表示では、TV受像機10の電源がオフの間は表示できないが、警告音や音声合成による言葉であれば、スタンバイ中でも、音声出力部分のみ動作で測定を促すことができる。なお、一日のうちでユーザーが身体測定装置20で測定を行なうと定められた時刻のことを、以下では「測定時刻」と呼ぶことにする。測定時刻は、ユーザーに測定を促す時刻としての意味も持つ。一日のうち複数の時刻を測定時刻に設定することもできる。測定時刻の決定方法については、後述に譲る。
【0048】
なお、通信部103が身体測定装置20と接続するワイヤレス・ネットワークとリモコン操作を兼用することは既に述べた。この種の無線通信方式として、例えば短距離無線通信規格RF4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics若しくはIEEE802.15.4として規格化されたZigBeeを適用することができる。
【0049】
現在、赤外光に代り電波を用いたリモコンが存在し、その中に、RF4CEを用いるものがある。 RF4CEが用いられている理由は、リモコンの電池寿命を長くできることと、通信部103の受信機を常時受信にしても消費電力が低く抑えられること、十分な到達距離が得られることである。通信部103は、Bluetoothなどの他の無線フォーマットを用いてもよいが、RF4CEを用いることで以下に挙げられるメリットがある。
【0050】
(1)送信機は送信を行なわないときの待機電力をほとんど0にできること、1回の送信に費やす電力も小さいことから、身体測定装置20に送信機を搭載しても、乾電池での駆動が可能で、電源スイッチなどを設ける必要がなく、電池寿命も長く保つことができる。このことで、従来の体重計と使い勝手が変わることのないものを作ることが可能である。
(2)受信機も受信待ちの状態を継続して消費電力が極めて低いため、リモコン同様TV受像機10がスタンバイ状態にあってもデータを受信することが可能とすることができる。このことで、ユーザーが測定をする際、TV受像機10の電源を入れる必要はない。
(3)1つの受信機で、RFリモコンとの受信の共用ができ、且つ、複数の身体測定装置からのデータの受信が可能でありコスト的に有利となる。
(4)送られるデータは、暗号化が可能で、盗聴されても容易にそのデータを見ることができない。
【0051】
また、後述するように、TV受像機10は、赤外線人感センサーやカメラなどの人感センサーを搭載してもよい。但し、図1では人感センサーの図示を省略している。
【0052】
図3には、図10又は図11に示した情報処理システムで用いられる身体測定装置20の外観構成を模式的に示している。また、図4には、身体測定装置20の内部構成例を示している。図示の身体測定装置20は、体脂肪測定機能付き体重計であり、測定対象の人を特定するため、ユーザー選択ボタンB1〜B4を備えている。
【0053】
家族内では各ユーザーにいずれかの番号1〜4を割り振っておく。そして、ユーザーは、自分に割り振られた番号に対応するユーザー選択ボタンを押してから、身体測定装置20で測定を行なう。体重センサー401で計測したユーザーの体重は、体重値表示部402で表示される。そして、制御部403は、測定データ並びに測定日時とともに、押されたユーザー選択ボタンの番号を、無線送信機404から無線送信する。受信したTV受像機10側では、番号に基づいてユーザーを特定し、ユーザー毎の測定データを、身体測定装置20で測定を行なった測定日時と対応付けて記憶することで、複数人の測定データを管理することが可能となる。
【0054】
万一ユーザーがボタンの押し間違えて測定を行なった場合には、測定データを受信したTV受像機10側では、同じユーザーについてそれまでに記憶しておいた測定データと大きく違うことなどから、ボタンの押し間違えを検出することができる。このような場合、視聴中の画面上に、ボタンの押し間違えであることを示す(正しいボタンを押して再度測定することを促す)警告表示を行なうようにしてもよい。
【0055】
また、TV受像機10側で複数人の測定データを管理する他の方法として、顔認識技術を適用することが挙げられる。TV受像機10は、身体測定装置20から測定データを受信した際、身体測定装置20で測定を行なっているユーザーを特定し、ユーザー毎の測定データを測定日時と対応付けて記憶することで、複数人の測定データを管理することができる。また、顔認識を行なった後、認識したユーザー毎に個別のメッセージの表示を行なうことも可能である。
【0056】
ここで、体重計は身体測定装置20の一例であり、血圧計や歩数計など、毎日の値を記録する使われ方をするさまざまな身体測定装置を図10又は図11に示した情報処理システムに適用することができる。体重計だけでなく、歩数計、血圧計などが存在し、1台のTV受像機10で複数種類の測定データを管理する場合、どの身体測定装置のどの番号のデータが、どの人のものであるかを管理する必要がある。身体測定装置とTV受像機10間では無線通信を行なうことから、あらかじめ、通信を可能とするため、ペアリングを行なう必要がある。その際、TV受像機10へ身体測定装置自身の情報を伝達することで、TV受像機10側で身体測定装置の種類の登録が可能となる。これを基に、ユーザー毎に各身体測定装置が割り振った番号を対応付けるテーブルを入力する仕組み(下表を参照のこと)を導入すれば、あらかじめユーザーと身体測定置の関係を登録しておくことで、データを関連付けて管理表示することができる。また、警告表示または警告音により測定を促す際には、どのユーザーに対し、どの項目か(どの身体測定装置で測定を行なうべきか)を指示することが可能となる。また、身体測定装置毎に個別の測定時刻を設定することもできる。各ユーザーの測定時刻も身体測定装置毎に併せて登録するようにしてもよい。各設定項目の入力は、TV受像機10が持つGUI、若しくは、インターネットからダウンロードしたスクリプトをブラウザーで動かすことで行なう。
【0057】
【表1】

【0058】
ユーザーの体調を管理する上で、身体測定装置20による計測を毎日欠かさないことが重要である。しかしながら、多くのユーザーは、日課でなくともTV番組をほぼ毎日視聴する一方、身体測定装置で計測することはついつい忘れがちである。
【0059】
そこで、本実施形態に係る情報処理システムでは、一日のうちでユーザーが身体測定装置20で測定を行なうと定められた測定時刻を過ぎても身体測定装置から測定データが送られてこないときには、図2に示すように、TV受像機10の視聴中の画面上でユーザーに体重などの測定を促すオンスクリーン表示を行なうようになっている。ユーザーに測定を促す測定時刻は、ユーザーなどによりあらかじめ決められた時刻や、ユーザーがいつも測定している時刻などである。また、測定を促す方法はスクリーン表示だけでなく、警告音でもよい。これによって、ユーザーの測り忘れを防ぐことができ、途切れることなく得られた毎日の測定データをグラフなどにして好適に表示することができる。
【0060】
ここで、TV受像機10がユーザーに測定を促す測定時刻の決定方法として、ユーザーが直接測定時刻を入力する以外に、過去の測定データの測定日時に基づいて決定する方法があると便利である。また、一日に複数回測定することも考慮し、ブロック分けした後、ブロック単位で平均を求め、測定を促す時刻とするようにしてもよい。また、ユーザー毎に個別に測定時刻が決定される。複数のユーザーの測定データを管理する場合には、測定時刻の計算はユーザー毎に行なう。
【0061】
また、TV受像機10はユーザーがTV番組を視聴するという本来の目的を考慮すると、なるべくTV番組の視聴を阻害しないタイミングでユーザーに測定を促す警告表示を行なうことが好ましいという考え方もある。視聴を阻害しないタイミングを以下に例示しておく。これらのタイミングにおいて、計算された測定時刻を過ぎているか否かを確認し、過ぎていれば、ユーザーに身体測定装置20で測定を行なうことを促す警告表示を行なうようにすればよい。
【0062】
(1)TV受像機10の電源を入れた直後。
(2)視聴中の番組終了の数分前(視聴中のチャンネルのEPGデータを見ることで番組終了タイミングを知ることができる)。
(3)ユーザーがチャンネル切り替え操作を行なった直後。
(4)TV受像機10が装備する人感センサーなどで人を検出した直後。
(5)毎日のTV受像機10の電源をオフ時刻になる直前。
(6)TV受像機10の電源をオフにする操作がされたときの数秒間。
(7)ユーザーがTV受像機10に対しEPG表示操作などの何らかの操作を行なった際。
【0063】
また、ユーザーに測定を促したり測定データをグラフ化して提示したりするだけでなく、測定データに対するアドバイスなどを行なうと、ユーザーに対し今後も毎日測定し続けようというモチベーションを与えることになる。ユーザーに対し、測定を促し、測定データを提示する以外のフィードバックを与える方法について、以下に例示しておく。
【0064】
(1)ユーザーが測定を完了したときに褒める言葉を表示。
(2)ユーザーが測定をしてくれないとき、繰り返し測定を促す警告表示を行なうが、表示を繰り返す度に段々と語調を厳しくしていく。
(3)測定の結果の急激な変化やその他のユーザーの不健康を想起されるような測定データを検出したときに警告を表示する。例えば、血圧が普段より異常に高かったときなど、再測定を促し、再測定してもなお血圧が高いとき注意を促す。
【0065】
図5には、TV受像機10で実行される動作手順をフローチャートの形式で示している。図示の動作手順は、例えばCPU119が所定のプログラム・コードを実行するという形態で実現することができる。
【0066】
図5A、図5Bに示すように、TV受像機10は、電源をオンにした後、複数あるモードのうちの1つのモードとなる(ステップS501)。例えば、商品の仕様により、前回電源をオフにした直前のモードになるものや、強制的に放送番組視聴モードとなるもの、電源をオンにした後にユーザーの操作により選択されたモードとなるものなどがある。
【0067】
ここで、「放送番組視聴」モードは、放送番組を見るモードであり、ユーザーが見たい放送波を選局して見ることができる。図5Cに示すように、同モード下では、別途定義された番組視聴表示処理が実行される(ステップS502)。
【0068】
また、「コンテンツ視聴」モードは、あらかじめリスト表示可能な複数のコンテンツの中からユーザーがその1つを選んで見るモードである。TV受像機の中には、ハード・ディスク・レコーダーを搭載し、放送番組を録画し、録り貯める機能を持つ製品があり、録り貯めた番組コンテンツはリスト表示し、ユーザーがその1つを選んで見ることになる。同様にネット上の複数のオンデマンド・コンテンツもリスト表示し、ユーザーがその1つを選んで見ることになる。
【0069】
「コンテンツ視聴」モードでは、図5Dに示すように、まず、別途定義された表示処理を実行する(ステップS503)。ここで言う表示処理は、ユーザーに対して身体測定装置20で測定を行なうよう促すオンライン表示を行なうための処理のことであるが(以下同様)、その処理手順の詳細については後述に譲る。
【0070】
その後、録り貯めた番組コンテンツの一覧からなるコンテンツ・リストを表示画面110に表示する(ステップS504)。そして、コンテンツ・リストの中からユーザーがリモコン操作などによって所望するコンテンツを選択すると(ステップS505のYes)、別途定義された表示処理を実行した後(ステップS506)、選択したコンテンツについて再生処理を行なう(ステップS507)。
【0071】
その後、コンテンツの再生処理が終了するか又は中断すると(ステップS508のYes)、ステップS503に戻る。
【0072】
また、「外部入力機器視聴」モードは、TV受像機10にHDMI(High Definition Multimedia Interface)などの入力端子(図1には図示しない)を介して接続されるDVDプレイヤー(図1では図示を省略)などからの映像音声を視聴するモードである。
【0073】
図5Eに示すように、「外部入力機器視聴」モードでは、まず、外部入力を表示し(ステップS509)、続いて、別途定義された表示処理を実行する(ステップS510)。その後、モード選択が行なわれるまで待機する(ステップS511)。
【0074】
「UI/ブラウザー操作」モードは、TV受像機10が持つEPGの表示や、TV操作、接続した機器の操作をより簡単に行なう操作専用の画面、データ放送表示などを想定しており、さらに最近ではネット・ブラウザーを搭載したTV受像機もあり、これらの操作を行なうモードである。
【0075】
図5Fに示すように、「UI/ブラウザー操作」モードでは、まず、別途定義された表示処理を実行し(ステップS512)、続いて、UI画面又はブラウザーを起動する(ステップS513)。その後、モード選択が行なわれるまで待機する(ステップS514)。
【0076】
なお、図5には例として4種類のモードを描いているが、個々のモードが1つという訳ではない。例えば、「放送番組視聴」モードでは、地上放送やサテライト放送など複数の放送ネットワークが存在し、ネットワーク毎のモードとしてもよい。また、「コンテンツ視聴」モードも、ハード・ディスクに録り貯めたものと、ネット上のオンデマンド・コンテンツとで、モードを分けてもよい。「外部入力視聴」モードは、入力端子毎に1つのモードとしてもよい。「UI/ブラウザー操作」モードも、UIの種類毎にモードを分けてもよく、ブラウザーも単独のモードとしてもよい。
【0077】
また、各モードのフローは、「モード選択まで待機」が無限ループとなっているが、各モードのフローのどの処理にあっても、モード選択が発生した際は、処理を中断し、選択されたモードのフローの先頭から処理されることを前提としている。
【0078】
図6には、「放送番組視聴モード」で実行される番組視聴表示処理(ステップS502)の詳細な処理手順をフローチャートの形式で示している。この処理手順は、例えばCPU119が所定のプログラム・コードを実行するという形態で実現することができる。
【0079】
「放送番組視聴」モードでは、まず、別途定義された表示処理を実行する(ステップS601)。
【0080】
次いで、視聴しているチャンネルとその時の時刻を基に、EPGデータから、視聴中の番組情報を取得し、その中から番組終了時刻を取り出し、セットする(ステップS602)。ここで、EPGデータは、ディジタル放送でデータ放送用信号として送られてくるすべてのチャンネルの番組表データであり、あらかじめTV受像機10内で番組表表示用に取得し蓄えたものである。
【0081】
ユーザーに測定を促す警告を実際に表示する時刻を番組終了間際とするため、終了時刻から一定時間だけ引いた時刻を、表示開始時刻としてセットする(ステップS603)。
【0082】
その後、表示開始時刻になるまで待機するループに入る(ステップS605のNo)。表示開始時刻になる前にユーザーが選局動作を行なった場合(ステップS604のYes)、ステップS601に戻り、選局先のチャンネルの番組に対応した表示開始時刻が再設定されることになる。
【0083】
そして、表示開始時刻になると(ステップS605のYes)、別途定義された表示処理を行なう(ステップS606)。そして、表示処理後番組の終了を待ち、次の番組が開始されたところで(ステップS607のYes)、ステップS601に戻り、次の表示開始時刻がセットされる。
【0084】
図6に示した番組視聴表示処理の手順は、「放送番組視聴」モードに入った際、チャンネル切り替えがあった際、並びに、番組終了間際になった際に、ユーザーに測定を促す警告の表示を行なうフロー処理となっている。
【0085】
図7には、図5に示したフローチャートのステップS503、S507、S510、S512、並びに、図6に示したフローチャートのステップS601、S606で実行される、ユーザーに測定を促す警告を表示するための処理手順をフローチャートの形式で示している。この処理手順は、各モードでの警告表示を行なう条件になった際にこの処理がコールされるが、例えばCPU119が所定のプログラム・コードを実行するという形態で実現することができる。
【0086】
まず、あらかじめ決められている測定時刻を現在時刻と比較する(ステップS701)。ここで、現在時刻が測定時刻を過ぎていないときには(ステップS701のNo)、当該処理手順を終了する。
【0087】
また、現在時刻が測定時刻を過ぎているときには(ステップS701のYes)、さらに、身体測定装置20から既に測定データを受信したかどうかをチェックする(ステップS702)。測定データを既に受信しているときには(ステップS702のYes)、このタイミングでユーザーは測定を行なう必要はないので、当該処理手順を終了する。
【0088】
一方、該当する測定データが存在しない場合には(ステップS702のYes)、一定時間だけユーザーに測定を促す警告表示を行なう(ステップS703)。
【0089】
また、最近のTV受像機の中には、人感センサーを搭載した製品もあり、人感センサーで人を検出したタイミングで、測定を促す警告表示を行なうこともできる。
【0090】
通常、人感センサーの検出出力は省電力化の用途で用いられている。すなわち、人がスクリーンの前から居なくなったことをセンスすると、画面表示をオフにし、再び人が前に来たことをセンスすると、画面表示をオンにする。このセンサー部分は人間の発する赤外光をセンスする赤外光センサーを用いたものや、カメラで、直接人間の顔をセンスするものがある。いずれのセンス方法においても、人間が画面の前に現れたとき、画面表示をオンにすることに併せて、警告表示を行なうことが可能である。
【0091】
また、カメラを用いて人の顔をセンスする方法においては、同時に複数の人間の顔をセンスできるだけでなく、顔の形からその人が誰であるかを特定することが可能である。ユーザー毎の顔の形をあらかじめ登録しておけば、警告表示を行なう際、ユーザーを特定して警告表示を行なうことが可能となる。また、画面の前にいる人が加わったときには、加わった人を特定し、未測定のユーザーであればその人に向けた警告表示を行なうことも可能となる。
【0092】
人感センサーを用いて警告表示を行なう場合、図5及び図6に示した処理手順とは相違し、TV受像機のモードとは関係しない独立した動作となる。
【0093】
図8には、人感センサーを用いて警告表示を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、同図は、赤外線人感センサーを用いた場合の処理手順の一例である。この処理手順は、例えばCPU119が所定のプログラム・コードを実行するという形態で実現することができる。
【0094】
赤外線人感センサーで人を検出したときに当該処理手順がコールされ、図7に示した表示処理が実行される(ステップS801)。
【0095】
また、図9には、人感センサーを用いて警告表示を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。但し、同図は、カメラを人感センサーに用いた場合の処理手順の一例である。この処理手順は、例えばCPU119が所定のプログラム・コードを実行するという形態で実現することができる。
【0096】
この処理手順は、カメラを用いた人感センサーで人を検出したときにコールされる。まず、カメラの撮影画像を基に、検出した人物を特定する(ステップS901)。そして、特定した人物が、システムを利用するユーザーの一人かどうかをチェックする(ステップS902)。
【0097】
ここで、検出した人物がユーザーでないときには(ステップS902のNo)、当該処理手順を終了する。
【0098】
一方、検出した人物がユーザーであるときには(ステップS902のYes)、続いて、そのユーザーにあらかじめ決められている測定時刻を現在時刻と比較する(ステップS903)。ここで、現在時刻が測定時刻を過ぎていないときには(ステップS903のNo)、当該処理手順を終了する。
【0099】
また、現在時刻がそのユーザーの測定時刻を過ぎているときには(ステップS903のYes)、さらに、身体測定装置20から既に測定データを受信したかどうかをチェックする(ステップS904)。測定データを既に受信しているときには(ステップS904のYes)、このタイミングでユーザーは測定を行なう必要はないので、当該処理手順を終了する。
【0100】
一方、該当する測定データが存在しない場合には(ステップS904のYes)、一定時間だけユーザーに測定を促す警告表示を行なう(ステップS905)。
【産業上の利用可能性】
【0101】
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳細に説明してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
【0102】
本明細書では、身体測定装置によるユーザーの測定データを表示する情報処理装置にTV受像機を用いた実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。PCや、表示スクリーンを持つ様々なディジタル機器を情報処理装置として用いることができる。また、本発明に係る情報処理システムに適用可能な身体測定装置は、体重計以外にも、血圧計、体組成計、歩数計などさまざまである。
【0103】
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
【符号の説明】
【0104】
10…TV受像機
20…身体測定装置
103…通信部
104…アンテナ
105…チューナー回路
106…デマルチプレクサー
107…映像信号処理回路
108…グラフィック生成回路
109…表示駆動部
110…表示画面
111…音声信号処理回路
112…音声増幅回路
113…スピーカー
116…通信処理回路
117…ネットワーク端子
118…内部バス
119…CPU
120…フラッシュROM
121…DRAM
401…体重センサー
402…体重値表示部
403…制御部
404…無線送信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの身体を測定し、測定データを無線送信する身体測定装置と、
前記身体測定装置から無線送信された測定データを受信し、ユーザーの測定データに関する情報を画面に表示するとともに、所定の測定時刻までに測定データを受信できないときにはユーザーに測定を促す警告を前記画面に表示する情報処理装置と、
を具備する情報処理システム。
【請求項2】
表示部と、無線通信部と、記憶部を備え、
身体測定装置が無線送信するユーザーの測定データを前記無線通信部で受信し、ユーザーの測定データに関する情報を前記表示部で表示するとともに、所定の測定時刻までにユーザー測定データを受信しないときにはユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
情報処理装置。
【請求項3】
音声出力部をさらに備え、前記測定時刻までに測定データを受信できないときに、ユーザーに測定を促す警告音を前記音声出力部から音声出力する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記身体測定装置から受信した各ユーザーの測定データを、ユーザー毎に測定日時と対応付けて前記記憶部に記憶し、ユーザーの測定データの変動をグラフ化して前記表示部に表示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記身体測定装置からは、ユーザーの識別情報付きで測定データが送信され、
受信した測定データが同じユーザーについてそれまでに前記記憶部に記憶しておいた測定データと大きく違うときには、その旨を示す警告を前記表示部で表示する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
複数の身体測定装置からユーザーの測定データを受信する場合に、身体測定装置毎に個別の測定時刻を設定し、ユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する処理を身体測定装置毎に行なう、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
過去の測定データの測定日時に基づいて前記測定時刻を決定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
アンテナと、前記アンテナで受信した放送波から所望のチャネルを選局するチューナー回路と、選局したチャンネルのストリームから映像信号と音声信号を抽出するデマルチプレクサーと、映像信号を処理する映像信号処理回路及び音声信号を処理する音声信号処理回路、音声出力部をさらに備え、処理後の映像信号を前記表示部で表示するとともに処理後の音声信号を前記音声出力部で音声出力する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
電源を投入した直後に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記選局したチャンネルの番組終了時刻よりも一定時間前に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ユーザーがチャンネル切り替え操作を行なった直後に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項12】
受信したコンテンツを録画する手段及び録画したコンテンツを再生する手段をさらに備え、
録画したコンテンツの中から再生するものを選択したときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンテンツを外部入力する手段及び外部入力したコンテンツを再生する手段をさらに備え、
外部入力したコンテンツを再生中に、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項14】
ユーザーから所定の操作を受けたときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項15】
電源をオフにする操作を行なったときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項16】
人感センサーをさらに備え、
前記人感センサーのセンサー出力に基づいてユーザーを検出したときに、前記測定時刻までにユーザー測定データを受信しているか否かを判別し、判別結果に応じてユーザーに測定を促す警告を前記表示部で表示する、
請求項8に記載の情報処理装置。

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図5E】
image rotate

【図5F】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−5702(P2012−5702A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145425(P2010−145425)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】