説明

情報処理端末

【課題】アプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を正確に取得し、アプリケーションプログラムの内容に即した画像をアプリケーションプログラム一覧に表示させることのできる情報処理端末を提供すること。
【解決手段】操作入力を受け付ける入力手段と、アプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたアプリケーションプログラムの一覧を表示する表示手段と、アプリケーションプログラムが起動されているときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記アプリケーションプログラムと対応付けて前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を備え、前記表示手段が、前記入力手段がアプリケーションプログラムの一覧を表示する操作を受け付けたとき、前記アプリケーションプログラムの前記画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理端末に関し、特にアプリケーションプログラムを実行する情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理端末では様々なアプリケーションプログラムが実行できるようになっている。例えば、携帯情報処理端末ではJava(登録商標)やBREW(登録商標)などといったプログラムでアプリケーションを記述することができ、ゲームプログラムや実用アプリケーションプログラムを作成し、組み込んで実行することができる。
【0003】
また、このような情報処理端末において、アプリケーションプログラムの一覧を表示するとき、当該アプリケーションプログラムの名前等とともに、アプリケーションプログラムに対応して記憶されたアイコン画像を表示することによって、アプリケーションプログラムを実行する前に、どのような内容の機能であるのかをユーザに分かりやすく提示することができる。
【0004】
図9は、従来の情報処理端末におけるアプリケーションプログラム一覧画面を示す図である。
【0005】
ここで、アプリケーション3には、当該アプリケーションプログラムを作成するときに作成者が意図して作成したアイコン画像が予め組み込まれており、情報処理端末はアプリケーション3をインストールするときにアイコン画像を取得することで、アプリケーションプログラム一覧画面に、アプリケーションプログラムが用意したアイコン画像を表示している。
【0006】
一方、アプリケーション1、2、4には、当該アプリケーションプログラムを作成するときに作成者がアイコン画像を組み込まれておらず、アプリケーションプログラム一覧画面に、情報処理端末で予め用意してあるデフォルトアイコンを表示している。
【0007】
しかしながら、デフォルトアイコンはアプリケーションプログラムとは関係がなく、どのような内容のアプリケーションプログラムであるのか、ユーザは当該デフォルトアイコンを見ただけでは把握することができないといった課題があった。
【0008】
そこで、上記課題を解決するために、特許文献1には、例えば、動画データのタイトル画像を文字認識によって取得して縮小し、一覧表示することにより、動画データの内容が分かりやすくすることができる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−140603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、アプリケーションプログラムを起動したときに表示されるタイトル文字(タイトル画像)は、アプリケーションプログラムの雰囲気を前面に押し出した絵としてデザインされたものが多い。
【0011】
したがって、特許文献1に記載された技術では、タイトル画像のデザインによっては文字認識することができず、アプリケーションプログラムのタイトル画像の取得に失敗するおそれがあり、その場合、ユーザが動画データの内容を一覧表示から一目で判断することができないといった課題があった。
【0012】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を正確に取得し、アプリケーションプログラムの内容に即した画像をアプリケーションプログラム一覧に表示させることのできる情報処理端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の情報処理端末は、操作入力を受け付ける入力手段と、アプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたアプリケーションプログラムの一覧を表示する表示手段と、アプリケーションプログラムが起動されているときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記アプリケーションプログラムと対応付けて前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を備え、前記表示手段が、前記入力手段がアプリケーションプログラムの一覧を表示する操作を受け付けたとき、前記アプリケーションプログラムの前記画面を表示する構成を有する。
【0014】
この構成により、アプリケーションプログラム起動中の操作入力を契機に表示されている画面を取得、保存し、アプリケーションプログラムの内容に即した画面としてアプリケーションプログラム一覧で表示することができる。
【0015】
また、本発明の情報処理端末は、前記アプリケーションプログラムの画面を縮小する画像処理手段をさらに備え、前記表示手段が、前記入力手段がアプリケーションプログラムの一覧を表示する操作を受け付けたとき、前記画像処理手段によって縮小された前記アプリケーションプログラムの画面を表示する構成を有する。
【0016】
この構成により、アプリケーションプログラム一覧で表示する画像を任意のサイズに調整することが出来る。
【0017】
また、本発明の情報処理端末は、起動しているアプリケーションプログラムが音声を出力しているか否かを判定する音声出力手段をさらに備え、前記制御手段が、前記アプリケーションプログラムが音声を出力していると前記音声出力手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムが音声を出力していないと前記音声出力手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させない構成を有する。
【0018】
この構成により、取得する画像がそのアプリケーションプログラムの内容を最も端的に示したタイトル画面である確率を高くすることができる。
【0019】
また、本発明の情報処理端末は、起動しているアプリケーションプログラムが通信を行っているか否かを判定する通信手段をさらに備え、前記制御手段が、前記アプリケーションプログラムが通信を行っていないと前記通信手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムが通信を行っていると前記通信手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させない構成を有する。
【0020】
この構成により、取得する画像がそのアプリケーションプログラムの内容を最も端的に示したタイトル画面である確率を高くすることができる。
【0021】
また、本発明の情報処理端末は、起動しているアプリケーションプログラムが表示している画面を解析し、同一の色が連続しているか否かを判定する画像解析手段をさらに備え、前記制御手段が、前記アプリケーションプログラムが表示している画面に同一の色が連続していないと前記画像解析手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムが表示している画面に同一の色が連続していると前記画像解析手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させない構成を有する。
【0022】
この構成により、取得する画像がそのアプリケーションプログラムの内容を最も端的に示したタイトル画面である確率を高くすることができる。
【0023】
また、本発明の情報処理端末は、起動しているアプリケーションプログラムがファイルアクセスを行っているか否かを判定するファイルアクセス判定手段をさらに備え、前記制御手段が、前記アプリケーションプログラムがファイルアクセスを行っていないと前記ファイルアクセス判定手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムがファイルアクセスを行っていると前記ファイルアクセス判定手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させない構成を有する。
【0024】
この構成により、取得する画像がそのアプリケーションプログラムの内容を最も端的に示したタイトル画面である確率を高くすることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、アプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を正確に取得し、アプリケーションプログラムの内容に即した画像をアプリケーションプログラム一覧に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態1における情報処理端末の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における情報処理端末においてアプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を取得するときの動作を説明するフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1における情報処理端末の処理の流れと対応する画面を示す図
【図4】本発明の実施の形態1における情報処理端末において記憶手段に保存されたデータテーブルを示す図
【図5】本発明の実施の形態1における情報処理端末においてアプリケーションプログラムを一覧表示するときの動作を説明するフローチャート
【図6】本発明の実施の形態1における情報処理端末1のアプリケーションプログラム一覧画面の一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態2における情報処理端末の概略構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態2における情報処理端末においてアプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を取得するときの動作を説明するフローチャート
【図9】従来の情報処理端末のアプリケーションプログラム一覧の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における情報処理端末の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示すように、本発明の実施の形態1における情報処理端末1は、入力手段2、制御手段3、画像処理手段4、記憶手段5、表示制御手段6、表示手段7を備えている。
【0029】
入力手段2は、例えば、キー、タッチパネル等の各種入力デバイスであり、制御手段3に入力情報を伝える。
【0030】
制御手段3は、入力手段2からの入力情報を受け、表示制御手段6で管理しているアプリケーションプログラムの画面バッファを取得する画面キャプチャ要求を画像処理手段4へ伝える。また、制御手段3は、画像処理手段4で処理した画面キャプチャ画像を記憶手段5に出力する。また、制御手段3は、入力手段2を介してアプリケーションプログラム一覧画面の表示が要求されたときに、記憶手段5に記憶された画面キャプチャ画像を読出し、表示制御手段6に出力する。
【0031】
画像処理手段4は、制御手段3から通知された画面キャプチャ要求を受け、表示制御手段6から現在表示している画面データを取得し、その画像データを縮小する。
【0032】
記憶手段5は、例えば、メモリー、ハードディスク等の各種記憶デバイスであり、アプリケーションプログラムと、画像処理手段4によって作成された画像データとを対応付けて記憶する。
【0033】
表示制御手段6は、アプリケーションプログラムの実行画面バッファを有し、表示手段7へ実行画面バッファを出力することで表示を行う。また、表示制御手段6は、制御手段3から出力された画面キャプチャ画像を用いて、アプリケーションプログラム一覧画面を作成し、表示手段7に表示させる。
【0034】
表示手段7は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の各種表示デバイスであり、表示制御手段6の使用時における各種表示を行う。
【0035】
図2は、本発明の実施の形態1における情報処理端末において、アプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を取得するときの動作を説明するフローチャートである。
【0036】
まず、入力手段2は、図9に示すようなアプリケーションプログラム一覧画面において、ユーザによるアプリケーションプログラムの選択、決定に対応するキーの入力を受け付ける(ステップS201)。
【0037】
次に、入力手段2は、制御手段3にキー入力を通知し、制御手段3はキー入力に基づいて対応するアプリケーションプログラムを起動する(ステップS202)。
【0038】
ここで、制御手段3は、記憶手段5にアプリケーションプログラム一覧で使用する画像が保存されているかどうかを判定する。画像が保存されていない場合は、従来と同様、図9のように表示される(ステップS203、No)。
【0039】
上記判定にて、画像が保存されている場合(ステップS203、Yes)、入力手段2は、キー入力があったかどうかを判定する(ステップS204)。
【0040】
ここで、入力手段2は、キー入力があった場合(ステップS204、Yes)、入力情報を制御手段3に通知する。
【0041】
一方、入力手段2は、キー入力がない場合(ステップS204、No)、再度、キー入力があったかどうかを判定する。
【0042】
次に、制御手段3は、キー入力を取得したことを契機として(ステップS204、Yes)、画像処理手段4に画面キャプチャ要求を伝える(ステップS205)。
【0043】
次に、画像処理手段4は、前述の要求を受け、表示制御手段6からアプリケーションプログラムの現在表示中の画面を取得し(ステップS206)、取得した画面をアイコン画像に変換する(ステップS207)。
【0044】
次に、制御手段3は画像処理手段4が作成したアイコン画像を記憶手段5に記憶する(ステップS208)。
【0045】
図3は、本発明の実施の形態1における情報処理端末において、アプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を取得するときの動作イメージを示す図である。
【0046】
図2のフローを実施する前は、情報処理端末があらかじめ内蔵しているデフォルトアイコン301がアイコン画像としてアプリケーション一覧画面で使用される(図9、901)。
【0047】
アプリケーションのタイトル画面302は、アプリケーションプログラム一覧画面からアプリケーションプログラムを選択、起動すると表示される。タイトル画面は、文字、画像等で当該アプリケーションの名前が表示され、アプリケーションの本機能(例えばゲームやツール等)を開始する操作(例えば、キー入力)を受け付ける状態となるものが一般的である。
【0048】
次に、アプリケーションのタイトル画面302が表示手段7に表示されているときに、入力手段2により操作を受け付けると、画像処理手段4は、タイトル画面302を縮小し、アイコン画像303を作成する。
【0049】
なお、本実施の形態では、アイコン画像302を作成する契機としてキー入力を例に説明したが、これに限るものではなく、タッチパッド、タッチパネルにおける入力であってもよい。
【0050】
図4は、本発明の実施の形態1における情報処理端末の記憶手段5に記憶されたデータテーブルを示す図である。
【0051】
データテーブル401は、図2のフロー実行前のデータテーブルであり、アプリケーション毎に名前およびアイコン画像が対応づけて記憶されている。
【0052】
アプリケーション1、2、4は、アイコン画像が生成されていないため、アイコン画像なしと記憶されている。
【0053】
アプリケーション3は、アイコン画像がアプリケーションプログラムの中に予め用意されている。
【0054】
データテーブル402は、図2のフロー実行後のデータテーブルである、アプリケーション毎に名前およびアイコン画像が対応づけて記憶されている。
【0055】
アプリケーション1、2、4は、アイコン画像が図2のフロー実行によって生成されたため、アイコン画像生成と記憶されている。
【0056】
アプリケーション3は、アイコン画像がアプリケーションプログラムの中に予め用意されているため、図2のフロー実行後もアイコン画像は変化しない。
【0057】
図5は、本発明の実施の形態1における情報処理端末において、アプリケーションプログラムを一覧表示するときの動作を説明するフローチャートである。
【0058】
まず、制御手段3は、入力手段2からキー入力を受け、アイコン画像が記憶手段5に保存されているかを確認する(ステップS501)。具体的には、記憶手段5は、図4のデータテーブル401のようなデータテーブルを保持しており、アイコン画像が記憶されている場合は、データテーブル402のように、アイコン画像が生成されたことが判断できるようになっている。
【0059】
ここで、制御手段3は、記憶手段5に画像処理手段4が生成した画像データが保存されていなければ(ステップS502、No)、デフォルトアイコン、もしくはアプリケーションのアイコン画像を取得し(ステップS504)、アプリケーションプログラム一覧画面を作成する(ステップS505)。
【0060】
一方、制御手段3は、記憶手段5に画像処理手段4が生成した画像データが保存されていれば(ステップS502、Yes)、当該アイコン画像を取得する(ステップS503)。
【0061】
次に、表示制御手段6は、制御手段3によって取得された画像データを元に、アプリケーションプログラム一覧画面を作成する(ステップS505)。
【0062】
次に、表示手段7は、表示制御手段6によって作成されたアプリケーションプログラム一覧画面を表示する(ステップS506)。
【0063】
図6は、本発明の実施の形態1における情報処理端末1の記憶手段5にデータテーブル402が記憶されているときのアプリケーションプログラム一覧画面の一例を示す図である。
【0064】
図5の処理の結果、アプリケーション1、2、4については、デフォルトアイコンがそれぞれのアプリケーションプログラムのタイトル画面が縮小されたアイコンに置き換わり表示される。また、アプリケーション3は自身が用意していたアイコンを表示している。
【0065】
このように、本実施の形態1によれば、アプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を正確に取得し、アプリケーションプログラムの内容に即した画像をアプリケーションプログラム一覧に表示させることで、デフォルトアイコンでは分かりにくかった各アプリケーションプログラムの内容を分かりやすくすることができる。
(実施の形態2)
一般的に、アプリケーションプログラムのタイトル画面に至る処理、またはタイトル画面表示中における処理として、次のようなものがある。
【0066】
アプリケーションプログラムのタイトル画面に至る処理としては、アプリケーションプログラムに必要な画像データをインターネットなどから取得する通信処理や、取得した画像データをファイルとして情報処理端末1に保存したり、読み出したりするファイルアクセス処理や、通信やファイルアクセスを行っている間、ローディング画面として黒や白などの単純な色で画面を埋め、ロード中などと文字を表示するローディング画面表示処理などが挙げられる。
【0067】
また、タイトル画面表示中における処理としては、音声再生処理などが挙げられる。
【0068】
そこで、本発明の実施の形態2は、既に説明した本発明の実施の形態1における情報処理端末の構成に、新たに音声出力手段701、通信手段702、画面解析手段703、ファイルアクセス判定手段704を備えて、タイトルが表示された画面の画像取得の精度を高めた点に特徴がある。
【0069】
図7は、本発明の実施の形態2における情報処理端末の概略構成を示すブロック図である。図1と重複したブロックは同一の符号を付して省略する。
【0070】
音声出力手段701は、例えば、スピーカやイヤホン出力を有し、アプリケーションプログラムから渡された音声データを出力することができる。また、現在の音声出力状態を保持している。
【0071】
通信手段702は、例えば、インターネットを通じてサーバにアクセスすることができ、通信結果や通信状態を保持することができる。
【0072】
画面解析手段703は、画像データを渡すと、当該画像データの特徴を調べることができる。例えば、黒い部分が画像全体の何%を占めているか、といった情報を算出することができる。
【0073】
ファイルアクセス判定手段704は、記憶手段5がファイルへのアクセスを行っているか否かを判定して結果を返す。
【0074】
図8は、本発明の実施の形態2における情報処理端末において、アプリケーションプログラムのタイトルが表示された画像を取得するときの動作を説明するフローチャートである。なお、アプリケーションプログラム起動から画面キャプチャ要求の契機であるキー入力の処理であるステップS801〜S805は、図2のステップS201〜S205と同様であるため省略する。また、アプリケーションプログラムが現在表示している画像を取得して保存する処理であるステップS810〜S812は、図2のステップS206〜S208と同様であるため、省略する。
【0075】
したがって、以下にステップS805〜S810までのフローを説明する。
【0076】
まず、制御手段3は、キー入力を取得した(ステップS805)ことを契機として、音声出力手段701に音楽再生を行っているか確認する(ステップS806)。
【0077】
次に、音声出力手段701が音楽再生を行っている場合(ステップS806、Yes)、制御手段3は通信手段702に通信を行っているか確認する(ステップS807)。
【0078】
一方、音声出力手段701が音楽再生を行っていない場合(ステップS806、No)、何もせず処理を終了する。
【0079】
次に、通信手段702が通信を行っている場合(ステップS807、Yes)、制御手段3は画面解析手段703に画面に同一の色が連続していないか確認する(ステップS808)。具体的には、取得した画像データを1ピクセルずつ拾い上げ、同じ色の画素であれば一時領域に保存していく。異なった色の画素が出てきた時点で一時領域をリセットする。一時領域にある一定以上の画素が蓄積された場合、同一の色が連続していると見なす。一時領域は制御手段3を介して記憶手段5に作成する。
【0080】
一方、通信手段702が通信を行っていない場合(ステップS807、No)、何もせず処理を終了する。
【0081】
次に、画面解析手段703が表示手段に表示させているアプリケーションプログラムの画像データに同一色が連続していないと判定した場合、(ステップS808、Yes)、制御手段3はファイルアクセス判定手段704にファイルアクセスを行っているか確認する(ステップS809)。
【0082】
一方、画面解析手段703が表示手段に表示させているアプリケーションプログラムの画像データに同一色が連続していると判定した場合、(ステップS808、No)、何もせずに処理を終了する。
【0083】
次に、ファイルアクセス判定手段704が記憶手段5にファイルアクセスを行っていない場合(ステップS809、Yes)、制御手段3は画像処理手段4に画面キャプチャ要求を伝える(S810)。
【0084】
一方、ファイルアクセス判定手段704が記憶手段5にファイルアクセスを行っている場合(ステップS809、No)、何もせずに処理を終了する。
【0085】
次に、画像処理手段4は画面キャプチャ要求を受け、アプリケーションプログラムの現在表示中の画面を取得する(ステップS810)。
【0086】
このように、本実施の形態2によれば、音声出力手段701、通信手段702、画面解析手段703、ファイルアクセス判定手段704がタイトル画面が表示されている条件を判定することにより精度を高めて、アプリケーションプログラムの内容に即した画像をアプリケーションプログラム一覧に表示させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明にかかる情報処理端末は、アプリケーションプログラムの内容に即した画像をアプリケーションプログラム一覧に表示させることができ、アプリケーションプログラムを一覧表示中から選択、実行することのある携帯電話やPCなどに有用である。
【符号の説明】
【0088】
1 情報処理端末
2 入力手段
3 制御手段
4 画像処理手段
5 記憶手段
6 表示制御手段
7 表示手段
301 デフォルトアイコン
302 アプリケーションのタイトル画面
303 生成したアイコン画像
401 アイコン画像を取得する前のデータテーブル
402 アイコン画像を取得した後のデータテーブル
601 アイコン画像生成後のアプリケーションプログラム一覧画面
701 音声出力手段
702 通信手段
703 画面解析手段
704 ファイルアクセス判定手段
901 従来のアプリケーションプログラム一覧画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作入力を受け付ける入力手段と、
アプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたアプリケーションプログラムの一覧を表示する表示手段と、
アプリケーションプログラムが起動されているときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記アプリケーションプログラムと対応付けて前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を備え、
前記表示手段は、前記入力手段がアプリケーションプログラムの一覧を表示する操作を受け付けたとき、前記アプリケーションプログラムの前記画面を表示することを特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
前記アプリケーションプログラムの画面を縮小する画像処理手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記入力手段がアプリケーションプログラムの一覧を表示する操作を受け付けたとき、前記画像処理手段によって縮小された前記アプリケーションプログラムの画面を表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項3】
起動しているアプリケーションプログラムが音声を出力しているか否かを判定する音声出力手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記アプリケーションプログラムが音声を出力していると前記音声出力手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムが音声を出力していないと前記音声出力手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させないことを特徴とする請求項2記載の情報処理端末。
【請求項4】
起動しているアプリケーションプログラムが通信を行っているか否かを判定する通信手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記アプリケーションプログラムが通信を行っていないと前記通信手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムが通信を行っていると前記通信手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させないことを特徴とする請求項2または3記載の情報処理端末。
【請求項5】
起動しているアプリケーションプログラムが表示している画面を解析し、同一の色が連続しているか否かを判定する画像解析手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記アプリケーションプログラムが表示している画面に同一の色が連続していないと前記画像解析手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムが表示している画面に同一の色が連続していると前記画像解析手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させないことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の情報処理端末。
【請求項6】
起動しているアプリケーションプログラムがファイルアクセスを行っているか否かを判定するファイルアクセス判定手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記アプリケーションプログラムがファイルアクセスを行っていないと前記ファイルアクセス判定手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させ、前記アプリケーションプログラムがファイルアクセスを行っていると前記ファイルアクセス判定手段が判定したときに、前記入力手段が特定の操作入力を受け付けた場合、前記表示手段に表示されているアプリケーションプログラムの画面を前記記憶手段に記憶させないことを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の情報処理端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−22962(P2011−22962A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−169886(P2009−169886)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】