情報処理装置、プログラム、および情報処理システム
【課題】ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することが可能な情報処理装置、プログラム、および情報処理システムを提供する。
【解決手段】ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部とを備える情報処理装置が提供される。
【解決手段】ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部とを備える情報処理装置が提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、耐タンパ性を有するICチップを備えた携帯電話などの情報処理装置が普及している。ユーザは、このような情報処理装置を、例えばリーダ/ライタにかざすだけでデータ通信を行うことができるので、非常に便利である。例えば、この情報処理装置を電子マネーシステムに適用することで、ユーザは、店舗等において、情報処理装置をリーダ/ライタにかざすだけで支払いを即座に完了することができる。
【0003】
また、上記の電子マネーシステムを使用する際に、ユーザは、情報処理装置内にインストールされたアプリケーションを起動し、表示画面上で使用履歴や残額などを確認することができる。このように、情報処理装置の中には様々なアプリケーションを取り入れられる。
【0004】
上述したICチップを備えた情報処理装置に係る様々な技術が開発されている。特許文献1では、ICチップ間でのデータの移動後に、互いに関連する2の領域を有するICチップ内の領域の整合性を回復させることができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−282157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ICチップを備えた携帯電話などの情報処理装置では、ICチップのメモリ領域を使用するサービスの表示を行って、ユーザが情報処理装置内に登録されたサービスを閲覧できるようにする必要がある。
【0007】
従来のICチップを備えた携帯電話などの情報処理装置では、ICチップのメモリ領域を使用するアプリケーションの情報に基づいてサービスの表示を行っていた。
【0008】
しかしながら、外部からの有線通信による、例えばWebブラウザを経由したICチップのメモリ領域を使用するサービスや、外部からの無線通信による、例えばリーダ/ライタからの非接触式の通信によるICチップのメモリ領域を使用するサービスなど、情報処理装置内に登録されるサービスの形態は多様化しつつある。このようなサービスは、アプリケーションを使用しない。このため、従来のサービスの表示方法では、ICチップのメモリ領域を使用するサービスのうち、アプリケーションを使用しないサービスなどを表示することができないという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ICチップのメモリ領域から、上記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、上記読込部が読み込んだ上記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、上記取得部が取得した上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部とを備える情報処理装置が提供される。
【0011】
係る構成により、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【0012】
また、サービスは、内部にインストールされたアプリケーションを使用したサービスを含んでもよい。
【0013】
また、上記取得部が取得した上記サービス情報を記憶する記憶部をさらに備え、上記取得部は、上記記憶部に上記サービス情報が記憶されている場合は、上記読込部が読み込んだ上記サービスの識別情報とともに上記サービス情報に含まれるバージョン情報を上記外部サーバに送信することにより、新しいバージョンのサービス情報を取得し、上記表示部は、上記取得部が上記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、上記新しいバージョンのサービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行い、上記取得部が上記新しいバージョンのサービス情報を取得しないときは、上記記憶部に記憶されている上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0014】
上記サービスは、上記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、上記主となるサービスが所有する上記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、上記読込部は、上記取得部が取得した、または記憶部から取得した上記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、上記主となるサービスに関連する上記関連するサービスを特定してもよい。
【0015】
また、上記記憶部は、上記取得部が上記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、古いバージョンのサービス情報に代えて上記新しいバージョンのサービス情報を記憶してもよい。
【0016】
また、上記表示部は、上記記憶部に上記サービス情報が記憶されている場合において、上記取得部が上記外部サーバから上記サービス情報を取得できないときは、上記記憶部に記憶されている上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0017】
また、上記サービスは、上記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、上記主となるサービスが所有する上記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、上記読込部は、上記ICチップのメモリ領域を使用する主となるサービスの識別情報を読み込み、上記取得部は、上記読込部が読み込んだ上記主となるサービスの識別情報を上記外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記主となるサービスをユーザに利用させるための主となるサービス情報、および上記関連するサービスを特定するための情報を取得し、上記読込部は、上記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、上記関連するサービスの識別情報を読み込み、上記取得部は、上記読込部が読み込んだ上記関連するサービスの識別情報を上記外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記関連するサービスをユーザに利用させるための関連するサービス情報を取得し、上記表示部は、上記取得部が取得した上記主となるサービス情報および上記関連するサービス情報に基づいて、上記主となるサービスおよび上記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0018】
また、上記取得部が取得した上記主となるサービス情報、上記関連するサービス情報、および上記関連するサービスを特定するための情報を記憶する記憶部をさらに備え、上記読込部は、上記記憶部に上記関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合において、上記取得部が上記外部サーバから上記関連するサービスを特定するための情報を取得できないときは、上記記憶部に記憶されている上記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、上記関連するサービスの識別情報を読み込み、上記表示部は、上記記憶部に上記主となるサービス情報、および上記関連するサービス情報が記憶されている場合において、上記取得部が上記外部サーバから上記主となるサービス情報、および上記関連するサービス情報を取得できないときは、上記記憶部に記憶されている上記主となるサービス情報、および上記関連するサービス情報に基づいて、上記主となるサービスおよび上記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0019】
また、上記関連するサービスを特定するための情報は、上記ICチップのメモリ領域内のデータに基づいてサービスを特定するための情報、上記情報処理装置にインストールされているアプリケーションに基づいてサービスを特定するための情報、またはWebブラウザの利用履歴やブックマークに基づいてサービスを特定するための情報を含んでもよい。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
【0021】
係るプログラムを用いることにより、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【0022】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、情報処理装置と、上記情報処理装置と通信可能な外部サーバとを備え、上記情報処理装置は、ICチップのメモリ領域から、上記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、上記読込部が読み込んだ上記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、上記取得部が取得した上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部とを備える情報処理システムが提供される。
【0023】
係るシステムを用いることにより、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明によれば、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来の情報処理装置における登録されたサービスの表示方法を説明するための説明図である。
【図2】情報処理装置としての携帯電話内に登録されるサービスの形態を説明するための説明図である。
【図3】本実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を説明するための説明図である。
【図4】本実施の形態に係る携帯電話のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る携帯電話の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る情報処理システムが実行するサービス表示のための準備処理のシーケンス図である。
【図7】本実施の形態に係るサービス表示処理のシーケンス図である。
【図8】図7におけるステップS208で実行される関連サービス識別処理のフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係る他のサービス表示処理のシーケンス図である。
【図10】図7のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【図11】図9の他のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【図12】サービス情報の構成を説明するための説明図である。
【図13】関連サービスを特定するための情報の構成を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0027】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.従来のサービスの表示方法
2.情報処理システムの構成
3.携帯電話のハードウェア構成
4.携帯電話の機能構成
5.サービス表示のための準備処理
6.サービス表示処理
7.他のサービス表示処理
【0028】
[従来のサービスの表示方法]
本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する前に、まず、従来の情報処理装置における登録されたサービスの表示方法について説明する。図1は、従来の情報処理装置における登録されたサービスの表示方法を説明するための説明図である。
【0029】
図1において、従来の情報処理装置としての携帯電話10は、ICチップ20と、アプリケーションマネージャ30とを備える。ICチップ20は、記憶装置(図示せず)を備え、携帯電話10に登録されたサービス、例えば電子マネーサービスは記憶装置のメモリ領域としての領域A、または領域Bを使用する。また、ICチップ20は、複数のアプリケーションに対応したICチップである。
【0030】
アプリケーションマネージャ30は、携帯電話10にインストールされたアプリケーションA40、アプリケーションB42、アプリケーションC44、およびアプリケーションD46の管理などを行う。アプリケーションA40、アプリケーションB42、アプリケーションC44、およびアプリケーションD46には、ICチップ20のメモリ領域を使用するか否かの情報、および使用するメモリ領域の箇所の情報が記述されている。
【0031】
アプリケーションA40は、例えば電子マネーサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ20の領域Aを所有するアプリケーションである。アプリケーションB42は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ20の領域Bを所有するアプリケーションである。アプリケーションC44は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ20のメモリ領域を所有していない、ICチップ20の領域Bを利用するアプリケーションである。アプリケーションD46は、ICチップ20のメモリ領域を使用しないサービスが使用するアプリケーションである。
【0032】
アプリケーションA40やアプリケーションB42は、ICチップ20のメモリ領域を所有するアプリケーションであるため、メモリ領域の生成や消去をすることができ、またメモリ領域内のデータの読み書き、参照などを行うことができる。アプリケーションC44は、ICチップ20のメモリ領域を所有していないため、メモリ領域の生成や消去をすることはできず、メモリ領域内のデータの読み書き、参照などを行うことができる。
【0033】
従来の情報処理装置としての携帯電話10では、アプリケーションマネージャ30がICチップ20のメモリ領域を使用する旨の情報が記述されたアプリケーションの情報をサービスの表示を行うアプリケーション(図示せず)に渡すことにより、サービスの表示を行うアプリケーションは、渡されたアプリケーションの情報に基づいて、携帯電話10内に登録されたサービスの表示を行っていた。また、アプリケーションマネージャ30は、ICチップ20に領域Aが存在する場合は、領域Aを所有するアプリケーションA40の削除を禁止するなどの機能を有する。
【0034】
ところで、情報処理装置としての携帯電話内に登録されるサービスの形態は多様化しつつある。図2は、情報処理装置としての携帯電話内に登録されるサービスの形態を説明するための説明図である。
【0035】
図2において、情報処理装置としての携帯電話100は、Webブラウザ等110と、ICチップ120と、アプリケーションマネージャ130とを備える。アプリケーションマネージャ130は、携帯電話100にインストールされたアプリケーションA140、アプリケーションB142、およびアプリケーションC144の管理などを行う。アプリケーションA140は、例えば電子マネーサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ120の領域Aを所有するアプリケーションである。アプリケーションB142は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ120の領域Bを所有するアプリケーションである。アプリケーションC144は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ120のメモリ領域を所有していないアプリケーションであり、ICチップ120の領域Bを利用するアプリケーションである。
【0036】
また、携帯電話100内には、携帯電話100と通信網710を介して通信可能なサービス提供サーバ600,602からのWebブラウザ等110を経由したICチップ120のメモリ領域を使用するサービスが登録されている。このサービスは、本発明の有線通信サービスの一例である。サービス提供サーバ600は、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120の領域Aを利用するサービス提供サーバである。サービス提供サーバ602は、ICチップ120の領域Cを所有するサービス提供サーバである。
【0037】
また、携帯電話100内には、携帯電話100と非接触式の通信を行うリーダ/ライタ500を備えた情報処理装置510からの非接触式の通信によるICチップ120のメモリ領域を使用するサービスが登録されている。また、携帯電話100内には、携帯電話100と非接触式の通信を行うリーダ/ライタ502を備えた情報処理装置512からの非接触式の通信によるICチップ120のメモリ領域を使用するサービスが登録されている。本実施の形態では、情報処理装置510,512は、例えばPC(Personal Computer)、POS(Point of sale)端末、無人清算機、または自動販売機である。このサービスは、本発明の無線通信サービスの一例である。情報処理装置510は、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120の領域Cを利用する情報処理装置である。情報処理装置512は、ICチップ120の領域Dを所有する情報処理装置である。
【0038】
上述したように、従来の情報処理装置としての携帯電話10では、サービスの表示を行うアプリケーション(図示せず)が、携帯電話10内に登録されたサービスの表示を行っていた。具体的には、アプリケーションマネージャ30から渡されたICチップ20のメモリ領域を使用する旨の情報が記述されたアプリケーションの情報に基づいて、携帯電話10内に登録されたサービスの表示を行っていた。しかしながら、図2に示すようなサービス提供サーバ600,602からのWebブラウザ等110を経由したサービスや、情報処理装置510,512からの非接触式の通信によるサービスは、アプリケーションを使用しない。このため、従来のサービスの表示方法では、アプリケーションを使用しないサービスを表示することができないという問題があった。
【0039】
そこで、後述する本発明の実施の形態に係る情報処理システム1000では、後述するサービス表示のための準備処理、およびサービス表示処理を実行する。これにより、ICチップ120のメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示を行うことができる。なお、以下では、ICチップ120のメモリ領域を所有するアプリケーションを使用するサービスや、ICチップ120のメモリ領域を所有するサービス提供サーバ、情報処理装置が提供するサービスを主となるサービスという。また、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120のメモリ領域を利用するアプリケーションを使用するサービスや、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120のメモリ領域を利用するサービス提供サーバ、情報処理装置が提供するサービスを関連するサービスという。
【0040】
[情報処理システムの構成]
次に、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する。図3は、本実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を説明するための説明図である。
【0041】
図3において、情報処理システム1000は、主に、携帯電話100と、サービス情報配信サーバ200とにより構成される。情報処理システム1000は、本発明の情報処理システムの一例である。携帯電話100は、本発明の情報処理装置の一例である。サービス情報配信サーバ200は、本発明の外部サーバの一例である。携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とは通信網700を介して通信可能に構成される。
【0042】
携帯電話100は、後述するICチップ120を備える。ICチップ120は、後述する記憶装置184を備え、携帯電話100に登録されたサービス、例えば電子マネーサービスは記憶装置184のメモリ領域を使用する。サービス情報配信サーバ200には、後述する図6のサービス表示のための準備処理において、後述する配信情報としての図12に示すサービス情報や図13に示す関連サービスを特定するための情報が登録される。携帯電話100およびサービス情報配信サーバ200は後述する図7のサービス表示処理を実行する。
【0043】
また、情報処理システム1000は、サービス情報提供サーバ300と、クライアントアプリケーション公開サーバ400とを備える。携帯電話100と、サービス情報配信サーバ200と、サービス情報提供サーバ300と、クライアントアプリケーション公開サーバ400とは通信網700を介して通信可能に構成される。サービス情報配信サーバ200、サービス情報提供サーバ300、およびクライアントアプリケーション公開サーバ400は後述する図6のサービス表示のための準備処理を実行する。
【0044】
また、情報処理システム1000は、リーダ/ライタ500を備える情報処理装置510と、サービス提供サーバ600と、情報処理装置610,612とを備える。本実施の形態では、情報処理装置610,612は、例えばPCである。携帯電話100とリーダ/ライタ500とは非接触式の通信が可能である。携帯電話100とサービス提供サーバ600とは通信網710を介して通信可能に構成される。サービス提供サーバ600と情報処理装置610,612とは通信網720を介して通信可能に構成される。情報処理装置510は、非接触式の通信によるICチップ120のメモリ領域を使用するサービスを提供する情報処理装置である。サービス提供サーバ600は、通信網710を介したICチップ120のメモリ領域を使用するサービスを提供するサービス提供サーバである。情報処理装置PC610,612はサービス提供サーバ600を所有する情報処理装置である。
【0045】
[携帯電話のハードウェア構成]
次に、本実施の形態に係る携帯電話100のハードウェア構成について説明する。図4は、本実施の形態に係る携帯電話100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0046】
図4において、携帯電話100は、CPU(Central Processing Unit)150と、アンテナ152と、通知装置154と、入力装置168と、記憶装置176と、ROM178と、RAM180と、ネットワーク通信装置182と、ICチップ120とにより構成される。また、携帯電話100は、図4に示すもの以外に、バス、ブリッジ、インターフェース等によっても構成される。
【0047】
CPU150は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、記憶装置176、ROM178、RAM180、またはリムーバブル記録媒体(図示せず)に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般またはその一部を制御する。
【0048】
ROM178は、例えば、CPU150に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する。RAM180は、例えば、CPU150に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等を一時的または永続的に格納する。
【0049】
記憶装置176は、各種のデータを格納するための装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等により構成される。本実施の形態では、記憶装置176は、後述するデータベース140を有する。
【0050】
アンテナ152は、例えば、携帯電話100の筐体の一端に収容されたり、当該一端から引き出されたり、伸縮可能に形成される。アンテナ152は、例えば、通話、電子メールの機能のために電波を無線で送受信したりする。
【0051】
通知装置154は、主に、表示装置156と、スピーカ162と、バイブレータ164と、発光装置166とにより構成される。また、表示装置156は、例えば、メイン表示画面158と、サブ表示画面160とにより構成される。メイン表示画面158と、サブ表示画面160とは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、ELD(Electro−Luminescence Display)等のディスプレイ装置が挙げられる。メイン表示画面158は、例えば、メールの受信や電話の着信を通知するための表示をする。なお、メイン表示画面158は、後述するように携帯電話100内に登録されたサービスの表示を行う。サブ表示画面160は、例えば、開閉式の携帯電話100が閉じられている状態において、メールの受信や電話の着信を通知するための表示をする。
【0052】
スピーカ162からは、アンテナ152から受信した音声が出力される。また、スピーカ162からは、例えば、メールの受信や電話の着信を通知するための音声も出力される。また、バイブレータ164は、例えば、携帯電話100を振動させることによって、メールの受信や電話の着信を通知する。発光装置166は、例えば、ランプ等を点灯することによって、メールの受信や電話の着信を通知する。
【0053】
入力装置168は、主に、マイクロフォン170と、入力キー172とにより構成される。マイクロフォン170は、主に、音声を入力するための装置である。マイクロフォン170は、例えば、通話のために用いられる。入力キー172は、テンキー、電源キー、通話キー等である。入力キー172は、例えば、通話相手の電話番号の入力、電子メールの作成のために用いられる。また、入力装置168は、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントロール手段(所謂、リモコン)であってもよい。なお、入力装置168は、上記の操作手段を用いて入力された情報を入力信号としてCPU150に伝送するための入力制御回路等により構成されている。
【0054】
ネットワーク通信装置182は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カードである。また、ネットワーク通信装置182は、各種通信用のモデム等である。また、ネットワーク通信装置182に接続されるネットワークは、主に、無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、赤外線通信、可視光通信、または放送等である。
【0055】
ICチップ120は、主に、CPU(図示せず)と、ROM(図示せず)と、RAM(図示せず)と、記憶装置184と、非接触通信装置186とにより構成される。CPU(図示せず)は、例えば、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶装置184に記録された各種プログラムに基づいて、演算処理装置又は制御装置として機能する。本実施の形態では、携帯電話100は、非接触通信を行うことができる携帯電話であり、CPU(図示せず)は、主に非接触通信装置186の動作の一部又は全般を制御する。ROM(図示せず)は、例えば、CPU(図示せず)に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する。RAM(図示せず)は、例えば、CPU(図示せず)に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等を一時的又は永続的に格納する。
【0056】
[携帯電話の機能構成]
次に、本実施の形態に係る携帯電話100の機能構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る携帯電話100の機能構成を示すブロック図である。
【0057】
図5において、携帯電話100は、読込部190、取得部192、表示部194および記憶部196を備える。
【0058】
読込部190は、ICチップ120のメモリ領域から、ICチップ120のメモリ領域を使用する、例えばサービス提供サーバ600からの通信網710を介したサービス、および例えば情報処理装置510からの非接触式の通信によるサービスを含む携帯電話100内に登録されたサービスの識別情報を読み込む。取得部192は、読込部190が読み込んだサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200に送信することにより、サービス情報配信サーバ200から図12に示すサービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する。表示部194は、取得部192が取得したサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行う。記憶部196は、取得部192が取得したサービス情報を記憶する。
【0059】
また、取得部192は、記憶部196にサービス情報が記憶されている場合は、読込部190が読み込んだサービスの識別情報とともにサービス情報に含まれるバージョン情報をサービス情報配信サーバ200に送信することにより、新しいバージョンのサービス情報を取得する。表示部194は、取得部192が新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、新しいバージョンのサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行い、取得部192が新しいバージョンのサービス情報を取得しないときは、記憶部196に記憶されているサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0060】
また、記憶部196は、取得部192が新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、古いバージョンのサービス情報に代えて新しいバージョンのサービス情報を記憶する。
【0061】
また、表示部194は、記憶部196にサービス情報が記憶されている場合において、取得部192がサービス情報配信サーバ200からサービス情報を取得できないときは、記憶部196に記憶されているサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0062】
また、読込部190は、ICチップ120のメモリ領域を使用する主となるサービスの識別情報を読み込む。取得部192は、読込部190が読み込んだ主となるサービスの識別情報をサービス情報配信サーバに送信することにより、サービス情報配信サーバから主となるサービスをユーザに利用させるための主となるサービス情報、および関連するサービスを特定するための情報を取得する。そして、読込部190は、関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込む。取得部192は、読込部190が読み込んだ関連するサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200に送信することにより、サービス情報配信サーバ200から関連するサービスをユーザに利用させるための関連するサービス情報を取得する。表示部194は、取得部192が取得した主となるサービス情報および関連するサービス情報に基づいて、主となるサービスおよび関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0063】
また、記憶部196は、取得部192が取得した主となるサービス情報、関連するサービス情報、および関連するサービスを特定するための情報を記憶する。読込部190は、記憶部196に関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合において、取得部192がサービス情報配信サーバ200から関連するサービスを特定するための情報を取得できないときは、記憶部196に記憶されている関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込む。表示部194は、記憶部196に主となるサービス情報、および関連するサービス情報が記憶されている場合において、取得部192がサービス情報配信サーバ200から主となるサービス情報、および関連するサービス情報を取得できないときは、記憶部196に記憶されている主となるサービス情報、および関連するサービス情報に基づいて、主となるサービスおよび関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0064】
[サービス表示のための準備処理]
以下、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行するサービス表示のための準備処理について説明する。図6は、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行するサービス表示のための準備処理のシーケンス図である。
【0065】
図6において、まず、サービス情報提供サーバ300は、デジタル署名のための鍵ペアを作成する(ステップS101)。次いで、サービス情報提供サーバ300は、作成した鍵ペアのうちの秘密鍵をサービス情報配信サーバ200に登録する(ステップS102)。次いで、サービス情報提供サーバ300は、作成した鍵ペアのうちの公開鍵をクライアントアプリケーション公開サーバ400へ提供する(ステップS103)。次いで、サービス情報提供サーバ300は、配信情報としての図12に示すサービス情報や図13に示す関連サービスを特定するための情報をサービス情報配信サーバ200に登録する(ステップS104)。なお、情報処理装置510,610,612は、配信情報としての図12に示すサービス情報や図13に示す関連サービスを特定するための情報をサービス情報提供サーバ300に予め登録しておく。
【0066】
次いで、クライアントアプリケーション公開サーバ400は、提供された公開鍵をクライアントアプリケーションに埋め込む(ステップS105)。なお、クライアントアプリケーションは、後述する図7および図9のサービス表示処理を実行するためのアプリケーションである。次いで、クライアントアプリケーション公開サーバ400は、公開鍵が埋め込まれたクライアントアプリケーションを公開する(ステップS106)。これにより、携帯電話100にクライアントアプリケーションをインストールすることができる。
【0067】
なお、本実施の形態では、サービス情報提供サーバ300、およびサービス情報配信サーバ200を、サービス情報提供サーバ300の機能、およびサービス情報配信サーバ200の機能を有する1つのサーバで実現してもよい。
【0068】
図12は、サービス情報の構成を説明するための説明図である。図12において、サービス情報は、ID情報、バージョン情報、サービス名称情報、サービスアイコン情報、サービス事業者名称情報、サービス事業者URL情報、連携アプリケーション情報、およびサービス固有画面情報により構成される。図12のサービス情報では、サービス名称情報やサービス事業者名称情報などの、全てのサービス事業者において共通な項目だけではなく、サービス事業者毎に固有情報を定義可能とする。
【0069】
図13は、関連サービスを特定するための情報の構成を説明するための説明図である。図13において、関連サービスを特定するための情報は、ID情報、バージョン情報、識別対象/識別条件情報により構成される。
【0070】
[サービス表示処理]
以下、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行するサービス表示処理について説明する。本処理は、携帯電話100にインストールされたクライアントアプリケーションが実行する処理である。図7は、本実施の形態に係るサービス表示処理のシーケンス図である。図7のサービス表示処理は、携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とが通信可能なオンライン時に実行される処理である。なお、図10は、図7のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【0071】
図7において、まず、携帯電話100は、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から、メモリ領域を所有する主となるサービスを識別するための情報(以下、「主となるサービスの識別情報」という。)、例えばメモリ領域のセグメント情報を読み込む(ステップS201)。
【0072】
次いで、携帯電話100は、データベース140に主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合は、データベース140から主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報を読み込む(ステップS202)。
【0073】
次いで、携帯電話100は、ステップS201で読み込んだ主となるサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信する(ステップS203)。なお、ステップS203では、データベース140に主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合は、ステップS202で読み込んだ主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報を主となるサービスの識別情報とともにサービス情報配信サーバ200へ送信する。
【0074】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、受信した主となるサービスの識別情報に基づいて、図12に示す主となるサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む。サービス情報配信サーバ200は、主となるサービス情報のバージョン情報を受信した場合は、新しいバージョンの主となるサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む。また、サービス情報配信サーバ200は、受信した主となるサービスの識別情報に基づいて、図13に示す関連するサービスを特定するための情報を関連するサービス特定情報データベース220から読み込む。サービス情報配信サーバ200は、関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報を受信した場合は、新しいバージョンの関連するサービスを特定するための情報をサービス特定情報データベース220から読み込む(ステップS204)。
【0075】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、署名鍵(秘密鍵)リポジトリ230に登録されている、図6のサービス表示のための準備処理におけるステップS102で登録された秘密鍵を用いて配信情報にデジタル署名を付与する(ステップS205)。
【0076】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、デジタル署名が付与された配信情報を携帯電話100へ送信する(ステップS206)。
【0077】
次いで、携帯電話100は、ステップS203で主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報をサービス情報配信サーバ200へ送信した場合において、サービス情報配信サーバ200から新しいバージョンの主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報が送信されないときは、データベース140から主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報を読み込む(ステップS207)。すなわち、データベース140に記憶されている主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報よりも新しいバージョンの情報がサービス情報配信サーバ200に登録されていないときは、サービス情報配信サーバ200から主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報を受信しないので、サービス情報配信サーバ200との通信量を削減することができる。
【0078】
次いで、携帯電話100は、後述する図8の関連サービス識別処理を実行して(ステップS208)、メモリ領域を利用する関連するサービスを識別するための情報(以下、「関連するサービスの識別情報」という。)を読み込む。
【0079】
次いで、携帯電話100は、ステップS208で読み込んだ関連するサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信する(ステップS209)。なお、ステップS209では、データベース140に関連するサービス情報が記憶されている場合は、関連するサービス情報のバージョン情報を関連するサービスの識別情報とともにサービス情報配信サーバ200へ送信する。
【0080】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、受信した関連するサービスの識別情報に基づいて、図12に示す関連するサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む。サービス情報配信サーバ200は、関連するサービス情報のバージョン情報を受信した場合は、新しいバージョンの関連するサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む(ステップS210)。
【0081】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、署名鍵(秘密鍵)リポジトリ230に登録されている、図6のサービス表示のための準備処理におけるステップS102で登録された秘密鍵を用いて配信情報にデジタル署名を付与する(ステップS211)。
【0082】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、デジタル署名が付与された配信情報を携帯電話100へ送信する(ステップS212)。
【0083】
次いで、携帯電話100は、ステップS209で関連するサービス情報のバージョン情報をサービス情報配信サーバ200へ送信した場合において、サービス情報配信サーバ200から新しいバージョンの関連するサービス情報が送信されないときは、データベース140から関連するサービス情報を読み込む(ステップS213)。
【0084】
次いで、携帯電話100は、データベース140に記憶されている不要なデータを削除する(ステップS214)。
【0085】
次いで、携帯電話100は、ステップS206およびステップS212で受信した配信情報のデータベース140への登録/更新を行う(ステップS215)。
【0086】
次いで、携帯電話100は、ステップS206で受信した配信情報のうちの主となるサービス情報、およびステップS212で受信した配信情報のうちの関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100に登録されているサービスの表示を行って(ステップS216)、本処理を終了する。
【0087】
図7のサービス表示処理によれば、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から読み込んだ主となるサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信し、サービス情報配信サーバ200から主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報を受信する。また、受信した関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込み、読み込んだ関連するサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信して、サービス情報配信サーバ200から関連するサービス情報を受信する。そして、受信した主となるサービス情報および関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100内に登録されているサービスの表示を行う、すなわちICチップ120のメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示を行うので、ユーザが携帯電話100内に登録されている全てのサービスを閲覧することができる。
【0088】
図8は、図7におけるステップS208で実行される関連サービス識別処理のフローチャートである。
【0089】
図8において、まず、携帯電話100は、ステップS206で受信した配信情報のうちの関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスを特定するための識別する対象を判別する(ステップS301)。
【0090】
ステップS301の判別の結果、識別する対象がICチップ120内のデータであるときは、携帯電話100は、ICチップ120内の特定箇所におけるデータを読み込む(ステップS302)。次いで、携帯電話100は、読み込んだデータに基づいて、関連するサービスを特定して(ステップS303)、後述するステップS308の処理へ進む。ステップS303では、例えば、ICチップ120内の特定箇所におけるデータがXの場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。
【0091】
ステップS301の判別の結果、識別する対象がアプリケーションの存在であるときは、携帯電話100は、アプリケーションマネージャ130において、特定のアプリケーションの存在を確認する(ステップS304)。次いで、携帯電話100は、特定のアプリケーションの存在の確認結果に基づいて、関連するサービスを特定して(ステップS305)、後述するステップS308の処理へ進む。ステップS305では、例えば、特定のアプリケーション名について、そのアプリケーションが存在する場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。
【0092】
ステップS301の判別の結果、識別する対象がWebブラウザ110の利用履歴・ブックマーク等であるときは、携帯電話100は、Webブラウザ110の利用履歴・ブックマーク等の検索を行う(ステップS306)。次いで、携帯電話100は、Webブラウザ110の利用履歴・ブックマーク等の検索結果に基づいて、関連するサービスを特定して(ステップS307)、後述するステップS308の処理へ進む。ステップS307では、例えば、Webブラウザ110の利用履歴について、ブックマークにαというページのブックがある場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。また、ステップS307では、例えば、Webブラウザ110の利用履歴について、過去7日以内の利用履歴がある場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。
【0093】
続くステップS308では、ステップS206で受信した配信情報のうちの関連するサービスを特定するための情報に基づいて、全ての関連するサービスを特定したか否かを判別して、全てのサービスを特定していないときは(ステップS308でNO)、ステップS301の処理に戻り、全てのサービスを特定したときは(ステップS308でYES)、本処理を終了する。
【0094】
[他のサービス表示処理]
以下、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行する他のサービス表示処理について説明する。本処理は、携帯電話100にインストールされたクライアントアプリケーションが実行する処理である。図9は、本実施の形態に係る他のサービス表示処理のシーケンス図である。図9の他のサービス表示処理は、携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とが通信不可能なオフライン時に実行される処理である。なお、図11は、図9の他のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【0095】
図9において、まず、携帯電話100は、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から、メモリ領域を所有する主となるサービスの識別情報、例えばメモリ領域のセグメント情報を読み込む(ステップS401)。
【0096】
次いで、携帯電話100は、ステップS401で読み込んだ主となるサービスの識別情報に基づいて、データベース140から主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報を読み込む(ステップS402)。なお、ステップS402では、主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報に付与されたデジタル署名の検証を行う。これにより、データベース140に記憶された情報の改竄を検知することができる。
【0097】
次いで、携帯電話100は、図7のサービス表示処理のステップS208で実行した関連サービス識別処理と同様の処理を実行して(ステップS403)、メモリ領域を利用する関連するサービスの識別情報を読み込む。
【0098】
次いで、携帯電話100は、ステップS403で読み込んだ関連するサービスの識別情報に基づいて、データベース140から関連するサービス情報を読み込む(ステップS404)。なお、ステップS404では、関連するサービス情報に付与されたデジタル署名の検証を行う。
【0099】
次いで、携帯電話100は、データベース140に記憶されている不要なデータを削除する(ステップS405)。
【0100】
次いで、携帯電話100は、ステップS402で読み込んだ主となるサービス情報、およびステップS404で読み込んだ関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100に登録されているサービスの表示を行って(ステップS406)、本処理を終了する。
【0101】
図9の他のサービス表示処理によれば、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から読み込んだ主となるサービスの識別情報に基づいて、データベース140から主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報を読み込む。また、読み込んだ関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込み、読み込んだ関連するサービスの識別情報に基づいて、データベース140から関連するサービス情報を読み込む。そして、読み込んだ主となるサービス情報および関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100内に登録されているサービスの表示を行うので、携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とが通信不可能なオフライン時においても、図7のサービス表示処理と同様の効果を奏することができる。
【0102】
なお、上述した本発明の実施の形態は、ICチップ120を携帯電話100内から取り外して、別の携帯電話100内に組み込んだ場合においても適用可能である。
【0103】
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0104】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0105】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0107】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0108】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0109】
10,100 携帯電話
20,120 ICチップ
30,130 アプリケーションマネージャ
190 読込部
192 取得部
194 表示部
196 記憶部
200 サービス情報配信サーバ
300 サービス情報提供サーバ
400 クライアントアプリケーション公開サーバ
1000 情報処理システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、耐タンパ性を有するICチップを備えた携帯電話などの情報処理装置が普及している。ユーザは、このような情報処理装置を、例えばリーダ/ライタにかざすだけでデータ通信を行うことができるので、非常に便利である。例えば、この情報処理装置を電子マネーシステムに適用することで、ユーザは、店舗等において、情報処理装置をリーダ/ライタにかざすだけで支払いを即座に完了することができる。
【0003】
また、上記の電子マネーシステムを使用する際に、ユーザは、情報処理装置内にインストールされたアプリケーションを起動し、表示画面上で使用履歴や残額などを確認することができる。このように、情報処理装置の中には様々なアプリケーションを取り入れられる。
【0004】
上述したICチップを備えた情報処理装置に係る様々な技術が開発されている。特許文献1では、ICチップ間でのデータの移動後に、互いに関連する2の領域を有するICチップ内の領域の整合性を回復させることができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−282157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ICチップを備えた携帯電話などの情報処理装置では、ICチップのメモリ領域を使用するサービスの表示を行って、ユーザが情報処理装置内に登録されたサービスを閲覧できるようにする必要がある。
【0007】
従来のICチップを備えた携帯電話などの情報処理装置では、ICチップのメモリ領域を使用するアプリケーションの情報に基づいてサービスの表示を行っていた。
【0008】
しかしながら、外部からの有線通信による、例えばWebブラウザを経由したICチップのメモリ領域を使用するサービスや、外部からの無線通信による、例えばリーダ/ライタからの非接触式の通信によるICチップのメモリ領域を使用するサービスなど、情報処理装置内に登録されるサービスの形態は多様化しつつある。このようなサービスは、アプリケーションを使用しない。このため、従来のサービスの表示方法では、ICチップのメモリ領域を使用するサービスのうち、アプリケーションを使用しないサービスなどを表示することができないという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ICチップのメモリ領域から、上記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、上記読込部が読み込んだ上記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、上記取得部が取得した上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部とを備える情報処理装置が提供される。
【0011】
係る構成により、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【0012】
また、サービスは、内部にインストールされたアプリケーションを使用したサービスを含んでもよい。
【0013】
また、上記取得部が取得した上記サービス情報を記憶する記憶部をさらに備え、上記取得部は、上記記憶部に上記サービス情報が記憶されている場合は、上記読込部が読み込んだ上記サービスの識別情報とともに上記サービス情報に含まれるバージョン情報を上記外部サーバに送信することにより、新しいバージョンのサービス情報を取得し、上記表示部は、上記取得部が上記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、上記新しいバージョンのサービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行い、上記取得部が上記新しいバージョンのサービス情報を取得しないときは、上記記憶部に記憶されている上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0014】
上記サービスは、上記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、上記主となるサービスが所有する上記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、上記読込部は、上記取得部が取得した、または記憶部から取得した上記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、上記主となるサービスに関連する上記関連するサービスを特定してもよい。
【0015】
また、上記記憶部は、上記取得部が上記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、古いバージョンのサービス情報に代えて上記新しいバージョンのサービス情報を記憶してもよい。
【0016】
また、上記表示部は、上記記憶部に上記サービス情報が記憶されている場合において、上記取得部が上記外部サーバから上記サービス情報を取得できないときは、上記記憶部に記憶されている上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0017】
また、上記サービスは、上記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、上記主となるサービスが所有する上記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、上記読込部は、上記ICチップのメモリ領域を使用する主となるサービスの識別情報を読み込み、上記取得部は、上記読込部が読み込んだ上記主となるサービスの識別情報を上記外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記主となるサービスをユーザに利用させるための主となるサービス情報、および上記関連するサービスを特定するための情報を取得し、上記読込部は、上記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、上記関連するサービスの識別情報を読み込み、上記取得部は、上記読込部が読み込んだ上記関連するサービスの識別情報を上記外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記関連するサービスをユーザに利用させるための関連するサービス情報を取得し、上記表示部は、上記取得部が取得した上記主となるサービス情報および上記関連するサービス情報に基づいて、上記主となるサービスおよび上記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0018】
また、上記取得部が取得した上記主となるサービス情報、上記関連するサービス情報、および上記関連するサービスを特定するための情報を記憶する記憶部をさらに備え、上記読込部は、上記記憶部に上記関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合において、上記取得部が上記外部サーバから上記関連するサービスを特定するための情報を取得できないときは、上記記憶部に記憶されている上記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、上記関連するサービスの識別情報を読み込み、上記表示部は、上記記憶部に上記主となるサービス情報、および上記関連するサービス情報が記憶されている場合において、上記取得部が上記外部サーバから上記主となるサービス情報、および上記関連するサービス情報を取得できないときは、上記記憶部に記憶されている上記主となるサービス情報、および上記関連するサービス情報に基づいて、上記主となるサービスおよび上記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行ってもよい。
【0019】
また、上記関連するサービスを特定するための情報は、上記ICチップのメモリ領域内のデータに基づいてサービスを特定するための情報、上記情報処理装置にインストールされているアプリケーションに基づいてサービスを特定するための情報、またはWebブラウザの利用履歴やブックマークに基づいてサービスを特定するための情報を含んでもよい。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
【0021】
係るプログラムを用いることにより、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【0022】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、情報処理装置と、上記情報処理装置と通信可能な外部サーバとを備え、上記情報処理装置は、ICチップのメモリ領域から、上記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、上記読込部が読み込んだ上記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、上記外部サーバから上記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、上記取得部が取得した上記サービス情報に基づいて、上記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部とを備える情報処理システムが提供される。
【0023】
係るシステムを用いることにより、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明によれば、ICチップのメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示をユーザが閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来の情報処理装置における登録されたサービスの表示方法を説明するための説明図である。
【図2】情報処理装置としての携帯電話内に登録されるサービスの形態を説明するための説明図である。
【図3】本実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を説明するための説明図である。
【図4】本実施の形態に係る携帯電話のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る携帯電話の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る情報処理システムが実行するサービス表示のための準備処理のシーケンス図である。
【図7】本実施の形態に係るサービス表示処理のシーケンス図である。
【図8】図7におけるステップS208で実行される関連サービス識別処理のフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係る他のサービス表示処理のシーケンス図である。
【図10】図7のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【図11】図9の他のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【図12】サービス情報の構成を説明するための説明図である。
【図13】関連サービスを特定するための情報の構成を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0027】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.従来のサービスの表示方法
2.情報処理システムの構成
3.携帯電話のハードウェア構成
4.携帯電話の機能構成
5.サービス表示のための準備処理
6.サービス表示処理
7.他のサービス表示処理
【0028】
[従来のサービスの表示方法]
本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する前に、まず、従来の情報処理装置における登録されたサービスの表示方法について説明する。図1は、従来の情報処理装置における登録されたサービスの表示方法を説明するための説明図である。
【0029】
図1において、従来の情報処理装置としての携帯電話10は、ICチップ20と、アプリケーションマネージャ30とを備える。ICチップ20は、記憶装置(図示せず)を備え、携帯電話10に登録されたサービス、例えば電子マネーサービスは記憶装置のメモリ領域としての領域A、または領域Bを使用する。また、ICチップ20は、複数のアプリケーションに対応したICチップである。
【0030】
アプリケーションマネージャ30は、携帯電話10にインストールされたアプリケーションA40、アプリケーションB42、アプリケーションC44、およびアプリケーションD46の管理などを行う。アプリケーションA40、アプリケーションB42、アプリケーションC44、およびアプリケーションD46には、ICチップ20のメモリ領域を使用するか否かの情報、および使用するメモリ領域の箇所の情報が記述されている。
【0031】
アプリケーションA40は、例えば電子マネーサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ20の領域Aを所有するアプリケーションである。アプリケーションB42は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ20の領域Bを所有するアプリケーションである。アプリケーションC44は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ20のメモリ領域を所有していない、ICチップ20の領域Bを利用するアプリケーションである。アプリケーションD46は、ICチップ20のメモリ領域を使用しないサービスが使用するアプリケーションである。
【0032】
アプリケーションA40やアプリケーションB42は、ICチップ20のメモリ領域を所有するアプリケーションであるため、メモリ領域の生成や消去をすることができ、またメモリ領域内のデータの読み書き、参照などを行うことができる。アプリケーションC44は、ICチップ20のメモリ領域を所有していないため、メモリ領域の生成や消去をすることはできず、メモリ領域内のデータの読み書き、参照などを行うことができる。
【0033】
従来の情報処理装置としての携帯電話10では、アプリケーションマネージャ30がICチップ20のメモリ領域を使用する旨の情報が記述されたアプリケーションの情報をサービスの表示を行うアプリケーション(図示せず)に渡すことにより、サービスの表示を行うアプリケーションは、渡されたアプリケーションの情報に基づいて、携帯電話10内に登録されたサービスの表示を行っていた。また、アプリケーションマネージャ30は、ICチップ20に領域Aが存在する場合は、領域Aを所有するアプリケーションA40の削除を禁止するなどの機能を有する。
【0034】
ところで、情報処理装置としての携帯電話内に登録されるサービスの形態は多様化しつつある。図2は、情報処理装置としての携帯電話内に登録されるサービスの形態を説明するための説明図である。
【0035】
図2において、情報処理装置としての携帯電話100は、Webブラウザ等110と、ICチップ120と、アプリケーションマネージャ130とを備える。アプリケーションマネージャ130は、携帯電話100にインストールされたアプリケーションA140、アプリケーションB142、およびアプリケーションC144の管理などを行う。アプリケーションA140は、例えば電子マネーサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ120の領域Aを所有するアプリケーションである。アプリケーションB142は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ120の領域Bを所有するアプリケーションである。アプリケーションC144は、他のサービスが使用するアプリケーションであり、ICチップ120のメモリ領域を所有していないアプリケーションであり、ICチップ120の領域Bを利用するアプリケーションである。
【0036】
また、携帯電話100内には、携帯電話100と通信網710を介して通信可能なサービス提供サーバ600,602からのWebブラウザ等110を経由したICチップ120のメモリ領域を使用するサービスが登録されている。このサービスは、本発明の有線通信サービスの一例である。サービス提供サーバ600は、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120の領域Aを利用するサービス提供サーバである。サービス提供サーバ602は、ICチップ120の領域Cを所有するサービス提供サーバである。
【0037】
また、携帯電話100内には、携帯電話100と非接触式の通信を行うリーダ/ライタ500を備えた情報処理装置510からの非接触式の通信によるICチップ120のメモリ領域を使用するサービスが登録されている。また、携帯電話100内には、携帯電話100と非接触式の通信を行うリーダ/ライタ502を備えた情報処理装置512からの非接触式の通信によるICチップ120のメモリ領域を使用するサービスが登録されている。本実施の形態では、情報処理装置510,512は、例えばPC(Personal Computer)、POS(Point of sale)端末、無人清算機、または自動販売機である。このサービスは、本発明の無線通信サービスの一例である。情報処理装置510は、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120の領域Cを利用する情報処理装置である。情報処理装置512は、ICチップ120の領域Dを所有する情報処理装置である。
【0038】
上述したように、従来の情報処理装置としての携帯電話10では、サービスの表示を行うアプリケーション(図示せず)が、携帯電話10内に登録されたサービスの表示を行っていた。具体的には、アプリケーションマネージャ30から渡されたICチップ20のメモリ領域を使用する旨の情報が記述されたアプリケーションの情報に基づいて、携帯電話10内に登録されたサービスの表示を行っていた。しかしながら、図2に示すようなサービス提供サーバ600,602からのWebブラウザ等110を経由したサービスや、情報処理装置510,512からの非接触式の通信によるサービスは、アプリケーションを使用しない。このため、従来のサービスの表示方法では、アプリケーションを使用しないサービスを表示することができないという問題があった。
【0039】
そこで、後述する本発明の実施の形態に係る情報処理システム1000では、後述するサービス表示のための準備処理、およびサービス表示処理を実行する。これにより、ICチップ120のメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示を行うことができる。なお、以下では、ICチップ120のメモリ領域を所有するアプリケーションを使用するサービスや、ICチップ120のメモリ領域を所有するサービス提供サーバ、情報処理装置が提供するサービスを主となるサービスという。また、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120のメモリ領域を利用するアプリケーションを使用するサービスや、ICチップ120のメモリ領域を所有していない、ICチップ120のメモリ領域を利用するサービス提供サーバ、情報処理装置が提供するサービスを関連するサービスという。
【0040】
[情報処理システムの構成]
次に、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する。図3は、本実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を説明するための説明図である。
【0041】
図3において、情報処理システム1000は、主に、携帯電話100と、サービス情報配信サーバ200とにより構成される。情報処理システム1000は、本発明の情報処理システムの一例である。携帯電話100は、本発明の情報処理装置の一例である。サービス情報配信サーバ200は、本発明の外部サーバの一例である。携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とは通信網700を介して通信可能に構成される。
【0042】
携帯電話100は、後述するICチップ120を備える。ICチップ120は、後述する記憶装置184を備え、携帯電話100に登録されたサービス、例えば電子マネーサービスは記憶装置184のメモリ領域を使用する。サービス情報配信サーバ200には、後述する図6のサービス表示のための準備処理において、後述する配信情報としての図12に示すサービス情報や図13に示す関連サービスを特定するための情報が登録される。携帯電話100およびサービス情報配信サーバ200は後述する図7のサービス表示処理を実行する。
【0043】
また、情報処理システム1000は、サービス情報提供サーバ300と、クライアントアプリケーション公開サーバ400とを備える。携帯電話100と、サービス情報配信サーバ200と、サービス情報提供サーバ300と、クライアントアプリケーション公開サーバ400とは通信網700を介して通信可能に構成される。サービス情報配信サーバ200、サービス情報提供サーバ300、およびクライアントアプリケーション公開サーバ400は後述する図6のサービス表示のための準備処理を実行する。
【0044】
また、情報処理システム1000は、リーダ/ライタ500を備える情報処理装置510と、サービス提供サーバ600と、情報処理装置610,612とを備える。本実施の形態では、情報処理装置610,612は、例えばPCである。携帯電話100とリーダ/ライタ500とは非接触式の通信が可能である。携帯電話100とサービス提供サーバ600とは通信網710を介して通信可能に構成される。サービス提供サーバ600と情報処理装置610,612とは通信網720を介して通信可能に構成される。情報処理装置510は、非接触式の通信によるICチップ120のメモリ領域を使用するサービスを提供する情報処理装置である。サービス提供サーバ600は、通信網710を介したICチップ120のメモリ領域を使用するサービスを提供するサービス提供サーバである。情報処理装置PC610,612はサービス提供サーバ600を所有する情報処理装置である。
【0045】
[携帯電話のハードウェア構成]
次に、本実施の形態に係る携帯電話100のハードウェア構成について説明する。図4は、本実施の形態に係る携帯電話100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0046】
図4において、携帯電話100は、CPU(Central Processing Unit)150と、アンテナ152と、通知装置154と、入力装置168と、記憶装置176と、ROM178と、RAM180と、ネットワーク通信装置182と、ICチップ120とにより構成される。また、携帯電話100は、図4に示すもの以外に、バス、ブリッジ、インターフェース等によっても構成される。
【0047】
CPU150は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、記憶装置176、ROM178、RAM180、またはリムーバブル記録媒体(図示せず)に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般またはその一部を制御する。
【0048】
ROM178は、例えば、CPU150に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する。RAM180は、例えば、CPU150に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等を一時的または永続的に格納する。
【0049】
記憶装置176は、各種のデータを格納するための装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等により構成される。本実施の形態では、記憶装置176は、後述するデータベース140を有する。
【0050】
アンテナ152は、例えば、携帯電話100の筐体の一端に収容されたり、当該一端から引き出されたり、伸縮可能に形成される。アンテナ152は、例えば、通話、電子メールの機能のために電波を無線で送受信したりする。
【0051】
通知装置154は、主に、表示装置156と、スピーカ162と、バイブレータ164と、発光装置166とにより構成される。また、表示装置156は、例えば、メイン表示画面158と、サブ表示画面160とにより構成される。メイン表示画面158と、サブ表示画面160とは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、ELD(Electro−Luminescence Display)等のディスプレイ装置が挙げられる。メイン表示画面158は、例えば、メールの受信や電話の着信を通知するための表示をする。なお、メイン表示画面158は、後述するように携帯電話100内に登録されたサービスの表示を行う。サブ表示画面160は、例えば、開閉式の携帯電話100が閉じられている状態において、メールの受信や電話の着信を通知するための表示をする。
【0052】
スピーカ162からは、アンテナ152から受信した音声が出力される。また、スピーカ162からは、例えば、メールの受信や電話の着信を通知するための音声も出力される。また、バイブレータ164は、例えば、携帯電話100を振動させることによって、メールの受信や電話の着信を通知する。発光装置166は、例えば、ランプ等を点灯することによって、メールの受信や電話の着信を通知する。
【0053】
入力装置168は、主に、マイクロフォン170と、入力キー172とにより構成される。マイクロフォン170は、主に、音声を入力するための装置である。マイクロフォン170は、例えば、通話のために用いられる。入力キー172は、テンキー、電源キー、通話キー等である。入力キー172は、例えば、通話相手の電話番号の入力、電子メールの作成のために用いられる。また、入力装置168は、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントロール手段(所謂、リモコン)であってもよい。なお、入力装置168は、上記の操作手段を用いて入力された情報を入力信号としてCPU150に伝送するための入力制御回路等により構成されている。
【0054】
ネットワーク通信装置182は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カードである。また、ネットワーク通信装置182は、各種通信用のモデム等である。また、ネットワーク通信装置182に接続されるネットワークは、主に、無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、赤外線通信、可視光通信、または放送等である。
【0055】
ICチップ120は、主に、CPU(図示せず)と、ROM(図示せず)と、RAM(図示せず)と、記憶装置184と、非接触通信装置186とにより構成される。CPU(図示せず)は、例えば、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶装置184に記録された各種プログラムに基づいて、演算処理装置又は制御装置として機能する。本実施の形態では、携帯電話100は、非接触通信を行うことができる携帯電話であり、CPU(図示せず)は、主に非接触通信装置186の動作の一部又は全般を制御する。ROM(図示せず)は、例えば、CPU(図示せず)に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する。RAM(図示せず)は、例えば、CPU(図示せず)に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等を一時的又は永続的に格納する。
【0056】
[携帯電話の機能構成]
次に、本実施の形態に係る携帯電話100の機能構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る携帯電話100の機能構成を示すブロック図である。
【0057】
図5において、携帯電話100は、読込部190、取得部192、表示部194および記憶部196を備える。
【0058】
読込部190は、ICチップ120のメモリ領域から、ICチップ120のメモリ領域を使用する、例えばサービス提供サーバ600からの通信網710を介したサービス、および例えば情報処理装置510からの非接触式の通信によるサービスを含む携帯電話100内に登録されたサービスの識別情報を読み込む。取得部192は、読込部190が読み込んだサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200に送信することにより、サービス情報配信サーバ200から図12に示すサービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する。表示部194は、取得部192が取得したサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行う。記憶部196は、取得部192が取得したサービス情報を記憶する。
【0059】
また、取得部192は、記憶部196にサービス情報が記憶されている場合は、読込部190が読み込んだサービスの識別情報とともにサービス情報に含まれるバージョン情報をサービス情報配信サーバ200に送信することにより、新しいバージョンのサービス情報を取得する。表示部194は、取得部192が新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、新しいバージョンのサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行い、取得部192が新しいバージョンのサービス情報を取得しないときは、記憶部196に記憶されているサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0060】
また、記憶部196は、取得部192が新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、古いバージョンのサービス情報に代えて新しいバージョンのサービス情報を記憶する。
【0061】
また、表示部194は、記憶部196にサービス情報が記憶されている場合において、取得部192がサービス情報配信サーバ200からサービス情報を取得できないときは、記憶部196に記憶されているサービス情報に基づいて、サービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0062】
また、読込部190は、ICチップ120のメモリ領域を使用する主となるサービスの識別情報を読み込む。取得部192は、読込部190が読み込んだ主となるサービスの識別情報をサービス情報配信サーバに送信することにより、サービス情報配信サーバから主となるサービスをユーザに利用させるための主となるサービス情報、および関連するサービスを特定するための情報を取得する。そして、読込部190は、関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込む。取得部192は、読込部190が読み込んだ関連するサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200に送信することにより、サービス情報配信サーバ200から関連するサービスをユーザに利用させるための関連するサービス情報を取得する。表示部194は、取得部192が取得した主となるサービス情報および関連するサービス情報に基づいて、主となるサービスおよび関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0063】
また、記憶部196は、取得部192が取得した主となるサービス情報、関連するサービス情報、および関連するサービスを特定するための情報を記憶する。読込部190は、記憶部196に関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合において、取得部192がサービス情報配信サーバ200から関連するサービスを特定するための情報を取得できないときは、記憶部196に記憶されている関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込む。表示部194は、記憶部196に主となるサービス情報、および関連するサービス情報が記憶されている場合において、取得部192がサービス情報配信サーバ200から主となるサービス情報、および関連するサービス情報を取得できないときは、記憶部196に記憶されている主となるサービス情報、および関連するサービス情報に基づいて、主となるサービスおよび関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う。
【0064】
[サービス表示のための準備処理]
以下、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行するサービス表示のための準備処理について説明する。図6は、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行するサービス表示のための準備処理のシーケンス図である。
【0065】
図6において、まず、サービス情報提供サーバ300は、デジタル署名のための鍵ペアを作成する(ステップS101)。次いで、サービス情報提供サーバ300は、作成した鍵ペアのうちの秘密鍵をサービス情報配信サーバ200に登録する(ステップS102)。次いで、サービス情報提供サーバ300は、作成した鍵ペアのうちの公開鍵をクライアントアプリケーション公開サーバ400へ提供する(ステップS103)。次いで、サービス情報提供サーバ300は、配信情報としての図12に示すサービス情報や図13に示す関連サービスを特定するための情報をサービス情報配信サーバ200に登録する(ステップS104)。なお、情報処理装置510,610,612は、配信情報としての図12に示すサービス情報や図13に示す関連サービスを特定するための情報をサービス情報提供サーバ300に予め登録しておく。
【0066】
次いで、クライアントアプリケーション公開サーバ400は、提供された公開鍵をクライアントアプリケーションに埋め込む(ステップS105)。なお、クライアントアプリケーションは、後述する図7および図9のサービス表示処理を実行するためのアプリケーションである。次いで、クライアントアプリケーション公開サーバ400は、公開鍵が埋め込まれたクライアントアプリケーションを公開する(ステップS106)。これにより、携帯電話100にクライアントアプリケーションをインストールすることができる。
【0067】
なお、本実施の形態では、サービス情報提供サーバ300、およびサービス情報配信サーバ200を、サービス情報提供サーバ300の機能、およびサービス情報配信サーバ200の機能を有する1つのサーバで実現してもよい。
【0068】
図12は、サービス情報の構成を説明するための説明図である。図12において、サービス情報は、ID情報、バージョン情報、サービス名称情報、サービスアイコン情報、サービス事業者名称情報、サービス事業者URL情報、連携アプリケーション情報、およびサービス固有画面情報により構成される。図12のサービス情報では、サービス名称情報やサービス事業者名称情報などの、全てのサービス事業者において共通な項目だけではなく、サービス事業者毎に固有情報を定義可能とする。
【0069】
図13は、関連サービスを特定するための情報の構成を説明するための説明図である。図13において、関連サービスを特定するための情報は、ID情報、バージョン情報、識別対象/識別条件情報により構成される。
【0070】
[サービス表示処理]
以下、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行するサービス表示処理について説明する。本処理は、携帯電話100にインストールされたクライアントアプリケーションが実行する処理である。図7は、本実施の形態に係るサービス表示処理のシーケンス図である。図7のサービス表示処理は、携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とが通信可能なオンライン時に実行される処理である。なお、図10は、図7のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【0071】
図7において、まず、携帯電話100は、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から、メモリ領域を所有する主となるサービスを識別するための情報(以下、「主となるサービスの識別情報」という。)、例えばメモリ領域のセグメント情報を読み込む(ステップS201)。
【0072】
次いで、携帯電話100は、データベース140に主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合は、データベース140から主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報を読み込む(ステップS202)。
【0073】
次いで、携帯電話100は、ステップS201で読み込んだ主となるサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信する(ステップS203)。なお、ステップS203では、データベース140に主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合は、ステップS202で読み込んだ主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報を主となるサービスの識別情報とともにサービス情報配信サーバ200へ送信する。
【0074】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、受信した主となるサービスの識別情報に基づいて、図12に示す主となるサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む。サービス情報配信サーバ200は、主となるサービス情報のバージョン情報を受信した場合は、新しいバージョンの主となるサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む。また、サービス情報配信サーバ200は、受信した主となるサービスの識別情報に基づいて、図13に示す関連するサービスを特定するための情報を関連するサービス特定情報データベース220から読み込む。サービス情報配信サーバ200は、関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報を受信した場合は、新しいバージョンの関連するサービスを特定するための情報をサービス特定情報データベース220から読み込む(ステップS204)。
【0075】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、署名鍵(秘密鍵)リポジトリ230に登録されている、図6のサービス表示のための準備処理におけるステップS102で登録された秘密鍵を用いて配信情報にデジタル署名を付与する(ステップS205)。
【0076】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、デジタル署名が付与された配信情報を携帯電話100へ送信する(ステップS206)。
【0077】
次いで、携帯電話100は、ステップS203で主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報のバージョン情報をサービス情報配信サーバ200へ送信した場合において、サービス情報配信サーバ200から新しいバージョンの主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報が送信されないときは、データベース140から主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報を読み込む(ステップS207)。すなわち、データベース140に記憶されている主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報よりも新しいバージョンの情報がサービス情報配信サーバ200に登録されていないときは、サービス情報配信サーバ200から主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報を受信しないので、サービス情報配信サーバ200との通信量を削減することができる。
【0078】
次いで、携帯電話100は、後述する図8の関連サービス識別処理を実行して(ステップS208)、メモリ領域を利用する関連するサービスを識別するための情報(以下、「関連するサービスの識別情報」という。)を読み込む。
【0079】
次いで、携帯電話100は、ステップS208で読み込んだ関連するサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信する(ステップS209)。なお、ステップS209では、データベース140に関連するサービス情報が記憶されている場合は、関連するサービス情報のバージョン情報を関連するサービスの識別情報とともにサービス情報配信サーバ200へ送信する。
【0080】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、受信した関連するサービスの識別情報に基づいて、図12に示す関連するサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む。サービス情報配信サーバ200は、関連するサービス情報のバージョン情報を受信した場合は、新しいバージョンの関連するサービスのサービス情報をサービス情報データベース210から読み込む(ステップS210)。
【0081】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、署名鍵(秘密鍵)リポジトリ230に登録されている、図6のサービス表示のための準備処理におけるステップS102で登録された秘密鍵を用いて配信情報にデジタル署名を付与する(ステップS211)。
【0082】
次いで、サービス情報配信サーバ200は、デジタル署名が付与された配信情報を携帯電話100へ送信する(ステップS212)。
【0083】
次いで、携帯電話100は、ステップS209で関連するサービス情報のバージョン情報をサービス情報配信サーバ200へ送信した場合において、サービス情報配信サーバ200から新しいバージョンの関連するサービス情報が送信されないときは、データベース140から関連するサービス情報を読み込む(ステップS213)。
【0084】
次いで、携帯電話100は、データベース140に記憶されている不要なデータを削除する(ステップS214)。
【0085】
次いで、携帯電話100は、ステップS206およびステップS212で受信した配信情報のデータベース140への登録/更新を行う(ステップS215)。
【0086】
次いで、携帯電話100は、ステップS206で受信した配信情報のうちの主となるサービス情報、およびステップS212で受信した配信情報のうちの関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100に登録されているサービスの表示を行って(ステップS216)、本処理を終了する。
【0087】
図7のサービス表示処理によれば、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から読み込んだ主となるサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信し、サービス情報配信サーバ200から主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報を受信する。また、受信した関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込み、読み込んだ関連するサービスの識別情報をサービス情報配信サーバ200へ送信して、サービス情報配信サーバ200から関連するサービス情報を受信する。そして、受信した主となるサービス情報および関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100内に登録されているサービスの表示を行う、すなわちICチップ120のメモリ領域を使用する、アプリケーションを使用しないサービスなどの全てのサービスの表示を行うので、ユーザが携帯電話100内に登録されている全てのサービスを閲覧することができる。
【0088】
図8は、図7におけるステップS208で実行される関連サービス識別処理のフローチャートである。
【0089】
図8において、まず、携帯電話100は、ステップS206で受信した配信情報のうちの関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスを特定するための識別する対象を判別する(ステップS301)。
【0090】
ステップS301の判別の結果、識別する対象がICチップ120内のデータであるときは、携帯電話100は、ICチップ120内の特定箇所におけるデータを読み込む(ステップS302)。次いで、携帯電話100は、読み込んだデータに基づいて、関連するサービスを特定して(ステップS303)、後述するステップS308の処理へ進む。ステップS303では、例えば、ICチップ120内の特定箇所におけるデータがXの場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。
【0091】
ステップS301の判別の結果、識別する対象がアプリケーションの存在であるときは、携帯電話100は、アプリケーションマネージャ130において、特定のアプリケーションの存在を確認する(ステップS304)。次いで、携帯電話100は、特定のアプリケーションの存在の確認結果に基づいて、関連するサービスを特定して(ステップS305)、後述するステップS308の処理へ進む。ステップS305では、例えば、特定のアプリケーション名について、そのアプリケーションが存在する場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。
【0092】
ステップS301の判別の結果、識別する対象がWebブラウザ110の利用履歴・ブックマーク等であるときは、携帯電話100は、Webブラウザ110の利用履歴・ブックマーク等の検索を行う(ステップS306)。次いで、携帯電話100は、Webブラウザ110の利用履歴・ブックマーク等の検索結果に基づいて、関連するサービスを特定して(ステップS307)、後述するステップS308の処理へ進む。ステップS307では、例えば、Webブラウザ110の利用履歴について、ブックマークにαというページのブックがある場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。また、ステップS307では、例えば、Webブラウザ110の利用履歴について、過去7日以内の利用履歴がある場合は、関連するサービスとしてのサービスAが存在する、すなわち携帯電話100内に登録されているものとみなす。
【0093】
続くステップS308では、ステップS206で受信した配信情報のうちの関連するサービスを特定するための情報に基づいて、全ての関連するサービスを特定したか否かを判別して、全てのサービスを特定していないときは(ステップS308でNO)、ステップS301の処理に戻り、全てのサービスを特定したときは(ステップS308でYES)、本処理を終了する。
【0094】
[他のサービス表示処理]
以下、本実施の形態に係る情報処理システム1000が実行する他のサービス表示処理について説明する。本処理は、携帯電話100にインストールされたクライアントアプリケーションが実行する処理である。図9は、本実施の形態に係る他のサービス表示処理のシーケンス図である。図9の他のサービス表示処理は、携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とが通信不可能なオフライン時に実行される処理である。なお、図11は、図9の他のサービス表示処理の詳細を説明するための説明図である。
【0095】
図9において、まず、携帯電話100は、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から、メモリ領域を所有する主となるサービスの識別情報、例えばメモリ領域のセグメント情報を読み込む(ステップS401)。
【0096】
次いで、携帯電話100は、ステップS401で読み込んだ主となるサービスの識別情報に基づいて、データベース140から主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報を読み込む(ステップS402)。なお、ステップS402では、主となるサービス情報や関連するサービスを特定するための情報に付与されたデジタル署名の検証を行う。これにより、データベース140に記憶された情報の改竄を検知することができる。
【0097】
次いで、携帯電話100は、図7のサービス表示処理のステップS208で実行した関連サービス識別処理と同様の処理を実行して(ステップS403)、メモリ領域を利用する関連するサービスの識別情報を読み込む。
【0098】
次いで、携帯電話100は、ステップS403で読み込んだ関連するサービスの識別情報に基づいて、データベース140から関連するサービス情報を読み込む(ステップS404)。なお、ステップS404では、関連するサービス情報に付与されたデジタル署名の検証を行う。
【0099】
次いで、携帯電話100は、データベース140に記憶されている不要なデータを削除する(ステップS405)。
【0100】
次いで、携帯電話100は、ステップS402で読み込んだ主となるサービス情報、およびステップS404で読み込んだ関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100に登録されているサービスの表示を行って(ステップS406)、本処理を終了する。
【0101】
図9の他のサービス表示処理によれば、ICチップ120の記憶装置184のメモリ領域から読み込んだ主となるサービスの識別情報に基づいて、データベース140から主となるサービス情報および関連するサービスを特定するための情報を読み込む。また、読み込んだ関連するサービスを特定するための情報に基づいて、関連するサービスの識別情報を読み込み、読み込んだ関連するサービスの識別情報に基づいて、データベース140から関連するサービス情報を読み込む。そして、読み込んだ主となるサービス情報および関連するサービス情報に基づいて、携帯電話100内に登録されているサービスの表示を行うので、携帯電話100とサービス情報配信サーバ200とが通信不可能なオフライン時においても、図7のサービス表示処理と同様の効果を奏することができる。
【0102】
なお、上述した本発明の実施の形態は、ICチップ120を携帯電話100内から取り外して、別の携帯電話100内に組み込んだ場合においても適用可能である。
【0103】
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0104】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0105】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0107】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0108】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0109】
10,100 携帯電話
20,120 ICチップ
30,130 アプリケーションマネージャ
190 読込部
192 取得部
194 表示部
196 記憶部
200 サービス情報配信サーバ
300 サービス情報提供サーバ
400 クライアントアプリケーション公開サーバ
1000 情報処理システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、
前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記サービスは、内部にインストールされたアプリケーションを使用したサービスを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部が取得した前記サービス情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記取得部は、前記記憶部に前記サービス情報が記憶されている場合は、前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報とともに前記サービス情報に含まれるバージョン情報を前記外部サーバに送信することにより、新しいバージョンのサービス情報を取得し、
前記表示部は、前記取得部が前記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、前記新しいバージョンのサービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行い、前記取得部が前記新しいバージョンのサービス情報を取得しないときは、前記記憶部に記憶されている前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記サービスは、前記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、前記主となるサービスが所有する前記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、
前記読込部は、前記取得部が取得した、または記憶部から取得した前記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、前記主となるサービスに関連する前記関連するサービスを特定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記取得部が前記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、古いバージョンのサービス情報に代えて前記新しいバージョンのサービス情報を記憶する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記記憶部に前記サービス情報が記憶されている場合において、前記取得部が前記外部サーバから前記サービス情報を取得できないときは、前記記憶部に記憶されている前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記サービスは、前記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、前記主となるサービスが所有する前記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、
前記読込部は、前記ICチップのメモリ領域を使用する主となるサービスの識別情報を読み込み、
前記取得部は、前記読込部が読み込んだ前記主となるサービスの識別情報を前記外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記主となるサービスをユーザに利用させるための主となるサービス情報、および前記関連するサービスを特定するための情報を取得し、
前記読込部は、前記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、前記関連するサービスの識別情報を読み込み、
前記取得部は、前記読込部が読み込んだ前記関連するサービスの識別情報を前記外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記関連するサービスをユーザに利用させるための関連するサービス情報を取得し、
前記表示部は、前記取得部が取得した前記主となるサービス情報および前記関連するサービス情報に基づいて、前記主となるサービスおよび前記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部が取得した前記主となるサービス情報、前記関連するサービス情報、および前記関連するサービスを特定するための情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記読込部は、前記記憶部に前記関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合において、前記取得部が前記外部サーバから前記関連するサービスを特定するための情報を取得できないときは、前記記憶部に記憶されている前記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、前記関連するサービスの識別情報を読み込み、
前記表示部は、前記記憶部に前記主となるサービス情報、および前記関連するサービス情報が記憶されている場合において、前記取得部が前記外部サーバから前記主となるサービス情報、および前記関連するサービス情報を取得できないときは、前記記憶部に記憶されている前記主となるサービス情報、および前記関連するサービス情報に基づいて、前記主となるサービスおよび前記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記関連するサービスを特定するための情報は、前記ICチップのメモリ領域内のデータに基づいてサービスを特定するための情報、前記情報処理装置にインストールされているアプリケーションに基づいてサービスを特定するための情報、またはWebブラウザの利用履歴やブックマークに基づいてサービスを特定するための情報を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、
ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、
前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な外部サーバと、
を備え、
前記情報処理装置は、
ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、
前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項1】
ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、
前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記サービスは、内部にインストールされたアプリケーションを使用したサービスを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部が取得した前記サービス情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記取得部は、前記記憶部に前記サービス情報が記憶されている場合は、前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報とともに前記サービス情報に含まれるバージョン情報を前記外部サーバに送信することにより、新しいバージョンのサービス情報を取得し、
前記表示部は、前記取得部が前記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、前記新しいバージョンのサービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行い、前記取得部が前記新しいバージョンのサービス情報を取得しないときは、前記記憶部に記憶されている前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記サービスは、前記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、前記主となるサービスが所有する前記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、
前記読込部は、前記取得部が取得した、または記憶部から取得した前記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、前記主となるサービスに関連する前記関連するサービスを特定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記取得部が前記新しいバージョンのサービス情報を取得したときは、古いバージョンのサービス情報に代えて前記新しいバージョンのサービス情報を記憶する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記記憶部に前記サービス情報が記憶されている場合において、前記取得部が前記外部サーバから前記サービス情報を取得できないときは、前記記憶部に記憶されている前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記サービスは、前記ICチップのメモリ領域を所有する主となるサービスと、前記主となるサービスが所有する前記メモリ領域を利用する関連するサービスとを含み、
前記読込部は、前記ICチップのメモリ領域を使用する主となるサービスの識別情報を読み込み、
前記取得部は、前記読込部が読み込んだ前記主となるサービスの識別情報を前記外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記主となるサービスをユーザに利用させるための主となるサービス情報、および前記関連するサービスを特定するための情報を取得し、
前記読込部は、前記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、前記関連するサービスの識別情報を読み込み、
前記取得部は、前記読込部が読み込んだ前記関連するサービスの識別情報を前記外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記関連するサービスをユーザに利用させるための関連するサービス情報を取得し、
前記表示部は、前記取得部が取得した前記主となるサービス情報および前記関連するサービス情報に基づいて、前記主となるサービスおよび前記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部が取得した前記主となるサービス情報、前記関連するサービス情報、および前記関連するサービスを特定するための情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記読込部は、前記記憶部に前記関連するサービスを特定するための情報が記憶されている場合において、前記取得部が前記外部サーバから前記関連するサービスを特定するための情報を取得できないときは、前記記憶部に記憶されている前記関連するサービスを特定するための情報に基づいて、前記関連するサービスの識別情報を読み込み、
前記表示部は、前記記憶部に前記主となるサービス情報、および前記関連するサービス情報が記憶されている場合において、前記取得部が前記外部サーバから前記主となるサービス情報、および前記関連するサービス情報を取得できないときは、前記記憶部に記憶されている前記主となるサービス情報、および前記関連するサービス情報に基づいて、前記主となるサービスおよび前記関連するサービスをユーザに利用させるための表示を行う、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記関連するサービスを特定するための情報は、前記ICチップのメモリ領域内のデータに基づいてサービスを特定するための情報、前記情報処理装置にインストールされているアプリケーションに基づいてサービスを特定するための情報、またはWebブラウザの利用履歴やブックマークに基づいてサービスを特定するための情報を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、
ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、
前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な外部サーバと、
を備え、
前記情報処理装置は、
ICチップのメモリ領域から、前記ICチップのメモリ領域を使用する、外部からの有線通信による有線通信サービス、および外部からの無線通信による無線通信サービスの少なくともいずれか一方を含むサービスの識別情報を読み込む読込部と、
前記読込部が読み込んだ前記サービスの識別情報を外部サーバに送信することにより、前記外部サーバから前記サービスをユーザに利用させるためのサービス情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記サービス情報に基づいて、前記サービスをユーザに利用させるための表示を行う表示部と、
を備える、情報処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−41019(P2011−41019A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−186791(P2009−186791)
【出願日】平成21年8月11日(2009.8.11)
【出願人】(504134520)フェリカネットワークス株式会社 (129)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月11日(2009.8.11)
【出願人】(504134520)フェリカネットワークス株式会社 (129)
【Fターム(参考)】
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