情報処理装置、周辺装置管理方法、及びプログラム
【課題】 周辺装置管理画面で実行指示される特定のアプリケーションの使用状況を動的に切り替えることができる。
【解決手段】 周辺装置を管理する情報処理装置における周辺装置管理方法であって、周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられたアプリケーション管理画面を表示手段に表示する。そして、アプリケーション管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行する。そして、アプリケーション実行手段が実行する特定のアプリケーションに従い保存されたログ情報と、管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報とに応じて、管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する。
【解決手段】 周辺装置を管理する情報処理装置における周辺装置管理方法であって、周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられたアプリケーション管理画面を表示手段に表示する。そして、アプリケーション管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行する。そして、アプリケーション実行手段が実行する特定のアプリケーションに従い保存されたログ情報と、管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報とに応じて、管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周辺装置を管理する情報処理装置、周辺装置管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、Universal Serial Bus(以下、USBと略す場合がある)、Ethernet(登録商標)、無線LAN等の様々なインタフェースを利用して、情報処理装置に周辺装置を接続した周辺装置制御システムが提案されている。このような周辺装置制御システムは、自宅やオフィス等、様々な場面で有効に活用されている。ここで、周辺装置の例としては、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能等が挙げられる。
【0003】
また、非特許文献1で開示されるWindows(登録商標)7では、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す場合がある)等の情報処理装置に接続された周辺装置を管理する新しい機能Device Stage(登録商標)が導入された。
Device Stage(登録商標)では、PCに接続された装置を表示するウィンドウであるDevices and Printersフォルダと、各周辺装置に特有なアプリケーションやサービスへのリンク機能を備えている。
【0004】
また、周辺装置の使用状況、消耗品の使用状況のログを収集して、ユーザに使用状況を通知する技術として、下記特許文献1が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−85132号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】http://msdn.microsoft.com/en-us/library/default.aspx
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、Device Stageのような周辺装置管理画面では、特許文献1の技術をそのまま利用することができない以下に示す課題がある。
Device Stage(周辺装置管理画面)では、一般的なアプリケーション等の実行可能なプログラムとは異なり、XML形式の静的なテキストファイルと画像データや文字列等のリソースファイルだけから構成されている。
XML形式の静的なテキストファイルには、実行可能なスクリプト等を含めることができない為、ファイルの生成、ファイルの編集(特に書込み)、設定情報等を保持するレジストリ情報の生成、レジストリ情報の編集(特に書込み)等を行うことが困難である。
【0008】
従って、Device Stage(周辺装置管理画面)が、Device Stage(周辺装置管理画面)上のある機能(タスク)が実行された使用状況をログファイルに出力したり、レジストリ情報として保存したりすることはできない。
その結果、ドライバやアプリケーションのように、Device Stage(周辺装置管理画面)の使用状況をモニタすることが困難であり、使用状況に応じてユーザの操作性を向上することもできない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、周辺装置管理画面で実行指示される特定のアプリケーションの使用状況に適応して周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの態様を動的に切り替えられる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
周辺装置を管理する情報処理装置であって、第1の周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、前記周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられた第2の周辺装置管理画面を表示手段に表示する周辺装置管理手段と、前記第2の周辺装置管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段と、前記第2の周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報を保持する保持手段と、前記アプリケーション実行手段が実行する特定のアプリケーションに従い、前記特定のアプリケーションの使用状況を示すログ情報を保存する保存手段と、前記保存手段に保存されたログ情報と、前記機能制御情報とに応じて、前記第2の周辺装置管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、周辺装置管理画面で実行指示される特定のアプリケーションの使用状況に適応して周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの態様を動的に切り替えられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態を示す情報処理システムの一例を示す図である。
【図2】本実施形態を示す情報処理システムのハード構成を示す図である。
【図3】情報処理装置で表示可能な周辺装置管理画面を示す図である。
【図4】情報処理装置が備えるログ制御部の構成を示す図である。
【図5】情報処理装置で管理される周辺装置管理機能ファイルを示す図である。
【図6】本実施形態を示す情報処理装置の構成を示す図である。
【図7】本実施形態を示す情報処理装置で表示するUIを示す図である。
【図8】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図9】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図11】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】情報処理装置のOSが管理する情報を示す図である。
【図13】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図16】情報処理装置のOSが管理する情報の要部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す情報処理システムの一例を示す図である。本例は、インターネットを介して、複数の情報処理装置と接続され、ユーザ側の情報処理装置が接続されるネットワーク上に画像形成装置等の周辺装置が接続された情報処理システムである。なお、本実施形態に示す情報処理システムは、周辺装置(スキャナ、プリンタ、MFP等を含む)を管理する情報処理装置を例とし、情報処理装置のオペレーティングシステ(OS)が管理する周辺装置管理に以下の特徴を備える。
本発明を適用可能なOSは、周辺装置管理画面に表示されるフォルダが選択されることに連携して、リンクする特定のアプリケーションを実行させる、例えば図3に示すアプリケーション選択画面を表示する機能を備える。例えば図3に示す周辺装置管理画面には特定のアプリケーションを実行させるためのオブジェクトとしてアイコンや、当該アイコンを説明するテキストが表示される。
【0013】
図1において、1、2は情報処理装置であり、一般的なパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す場合がある)で構成される。PC1、PC2は、図2の(a)で後述するようなハードウェアで構成され、Operating System(以下、OSと略す場合がある)としてWindows(登録商標)7と同等のOSがインストールされている。なお、PC2は、サーバとして機能する。
【0014】
PC1、PC2は、それぞれEthernet(登録商標)で構成されるネットワーク4、8に接続されている。3はマルチファンクションプリンタ(以下、MFPと略す場合がある)であり、カラーインクジェットプリンタ、カラーファクシミリ、カラースキャナ、フラッシュメモリ用の外部ストレージ等で構成され、周辺装置の一例である。
なお、本実施形態では、MFP3が、ABC社製のKmmnというモデル名のMFPと想定して以下の説明を行う。尚、周辺装置としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能を備える装置等であってもよい。
MFP3は、図2の(b)で後述するようなハードウェアで構成され、PC1とネットワーク4を介して接続されており、互いに双方向通信が可能である。80は周辺装置管理アプリケーション(以下、周辺装置管理と呼ぶ)であり、Windows用の実行可能形式のファイル(*.EXE)で構成される。
【0015】
アプリケーションの一例として、周辺装置管理モジュール(以下、周辺装置管理と略記する)80は、後述する図3の(b)、図3の(c)に示すような周辺装置管理画面を表示する機能を備える。50はプリンタドライバである。143は図6で後述するプリンタアプリケーション(PAPL)である。ネットワーク4は、MFP3を使用するユーザ(顧客)が住んでいる自宅に構築された一般家庭用のホームネットワークである。MFP3は、この自宅内でネットワーク4を介してPC1と接続されて家族間で共有使用されているMFPである。ネットワーク8は、ABC社内に構築されたオフィスネットワークである。
【0016】
ネットワーク8に接続されているPC2は、Webサーバの機能を備えるWebサーバ9を備えており、インターネットを介してABC社のWebサイトを提供している。10はPC1に挿入可能なCD−ROMであり、ソフトウェア(プログラム)や電子ファイルが格納されている。11、12はファイル格納部であり、図6で後述する周辺装置管理制御用ファイル800は、Webサーバ9やCD−ROM10内のファイル格納部11、12に格納されていて、これらから配布される。5はアナログ電話回線(PSTN)であり、PC1におけるファクシミリの送信又は受信に使用される。
6はフラッシュメモリであり、MFP3のフラッシュメモリ装着用のスロット(図では省略)に装着することで、PC1からストレージとして参照することができる。7は、MFPであり、XYZ社製のDefgというモデルであり、MFP3とは異なる周辺装置である。
【0017】
図2は、図1に示したPC及びMFPのハードウェア構成の一例を表す図である。本実施形態に示すデータ処理システムにおいて、PC1、PC2は、図2の(a)に示すようなハードウェアで構成されている。
図2の(a)ではPC1の例で説明する。図2の(a)に示す通り、PC1は、ランダムアクセスメモリ部(RAM201)、ハードディスクドライブ部(HDD202)、キーボード部(KBD203)、CPU204、を含む。また、PC1は、表示用ディスプレイ(LCD205)、ネットワークボード(NB207)、を含む。
【0018】
また、PC1は、以上の構成要素を互いに接続するバス206を有する。尚、HDD202は、記憶部の一例である。KBD203は、入力部の一例である。CPU204は、制御部の一例である。LCD205は、表示部の一例である。NB207は、通信制御部の一例である。尚、記憶部は、可搬性CD−ROM又は内部据付のROM等であってもよい。
【0019】
周辺装置管理80、PAPL143等のアプリケーションや、プリンタドライバ50を含む、図8に示す各モジュール(ソフトウェア)は、HDD202に記憶され、必要に応じてRAM201に読み出されてCPU204により実行される。これにより、CPU204が、周辺装置管理80、PAPL143等のアプリケーションや、プリンタドライバ50、図8に示す各モジュール(ソフトウェア)の機能を実現する。
【0020】
MFP3は、図2の(b)に示すようなハードウェア構成を持つ。図2の(b)において、15は、マイクロプロセッサ等から構成されるCPUである。
CPU15は、MFP3の中央処理装置として、ROM16に記憶されているプログラムに従って、RAM17、通信部18、記録部19、操作部20、表示部21、読取り部22、ファクシミリ制御部23、外部ストレージ制御部24を制御する。
ROM16にはプリンタドライバ50の制御に従ってMFP3が記録(印刷)処理や、印刷動作の状態をPC1へ通知する処理を行うプログラムが記憶されている。
また、ROM16には、FAXドライバ(図は省略)の制御に従ってMFP3がファクシミリの送信又は受信処理や、ファクシミリの送信又は受信の状態をPC1へ通知する処理を行うプログラムも記憶されている。
更に、ROM16には、WIAドライバ(不図示)やTWAINドライバ(不図示)の制御に従ってMFP3が画像の読取り処理や、読取り動作の状態をPC1へ通知する処理を行うプログラムも記憶されている。RAM17は主にPC1から送られて、それをもとに記録部19によって印刷される印字データが一時的に記憶される。
【0021】
また、RAM17には、読取り部22で読取られた画像データ、PC1から送られてきたファクシミリの送信データ、ファクシミリ制御部で受信されたファクシミリの受信データ等も一時的に記憶される。
通信部18には、ネットワーク4用の接続ポート、アナログ電話回線5用の接続ポート等が含まれており、Ethernet、ファクシミリのアナログ通信を制御する。
記録部19は、インクジェット方式の記録ヘッド、各カラーインク、キャリッジ、記録紙搬送機構等から構成される記録ユニットと、印字データをもとに前記記録ヘッドにて印字用パルスを発生させるためのASIC等から構成される電気回路とから構成される。
【0022】
印刷可能なアプリケーション上での印刷操作、又はファクシミリの送信操作によって、アプリケーションで開かれているファイルの表示内容(画像データ)が、EMF形式のスプールファイルとしてPC1のHDD202に一時的に格納される。
そして、スプールファイルは、プリンタドライバ50、又はFAXドライバを介してMFP3制御用コマンドを含む印字データ、又はファクシミリの送信データに変換された後、ネットワーク4を介してMFP3に送られる。
MFP3にて受信された印字データは、記録部19で印字用パルスに変換されて、記録紙上に印刷される。MFP3にて受信されたファクシミリの送信データは、ファクシミリ制御部23でファクシミリの通信プロトコルに変換されて、アナログ電話回線5を介して相手先のファクシミリ装置に送信される。
20は操作部であり、電源ボタン、リセットボタン等の各種ボタンから構成され、MFP3を操作することができる。21は表示部であり、タッチパネルの液晶ディスプレイで構成され、MFP3の状態の表示や、各種設定や電話番号の表示、入力等を行うことができる。
【0023】
22は読取り部であり、カラーイメージセンサや画像処理用のASIC等から構成される電気回路とから構成され、スキャナ機能を制御する。23は、ファクシミリ制御部であり、ファクシミリ用のモデムやアナログ通信回路等から構成され、ファクシミリの通信プロトコルに従ってファクシミリの送信や受信を制御する。24は、外部ストレージ制御部であり、フラッシュメモリ装着用のスロットやストレージ用のインタフェース回路等から構成され、装着されたフラッシュメモリを制御する。
【0024】
図3は、図1に示したPC1で表示可能なユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、第1の周辺装置管理画面としてDevices and Printersフォルダを表示し、当該Devices and Printersフォルダが選択することに応じて、第2の周辺装置管理画面を表示する例である。以下、Devices and PrintersをDPと略記する。ここで、周辺装置管理画面は、特定のアプリケーションを実行させるためのアイコン、ボタンを備え、各ボタンは、実行するアプリケーションのログと、あらかじめインストールされる図5に示す周辺装置管理制御ファイルとで表示態様が制御される。
図3の(a)において、500はDPフォルダ(図中においてはDevices and PrintersをDPフォルダと表記する)である。DPフォルダ500は、PC1上のLCD205に表示され、PC1で利用できる状態となっているプリンタやFAXがドライバ毎にこの中に表示される。DPフォルダ500は、本実施形態において、第1の周辺装置管理画面として機能する。
【0025】
本実施形態においては、XYZ Defgという名称の周辺装置501とABC Kmmnという名称の周辺装置503とが利用可能な周辺装置として表示されている。
ここで、周辺装置501は、図1に示すMFP7がDPフォルダ500に表示されたものであり、周辺装置503は、図1に示すMFP3がDPフォルダ500に表示されたものである。
デフォルトマーク502は、システムのデフォルト周辺装置を示すもので、ここでは、周辺装置501がデフォルト周辺装置に設定されている状態を表す。DPフォルダ500において、周辺装置のアイコンの輪郭が点線で示されている周辺装置501は、利用できない状態であることを表し、実線で示されている周辺装置503は、利用可能な状態であることを表す。なお、表示態様は、周辺装置管理制御部902により後述する図11等に示すフローチャートに従って表示制御される。
【0026】
図3の(b)において、600は周辺装置管理画面であり、図3の(a)に示すDPフォルダ500内の周辺装置503が選択されることにより起動されて、PC1のLCD205に表示される。なお、周辺装置管理画面600は、第1の周辺装置管理画面に対して、第2の周辺装置管理画面として周辺装置管理制御部902の制御で表示される。
ユーザは、この周辺装置管理画面600を使ってMFP3の管理を行うことができる。周辺装置管理画面600の上部には、周辺装置アイコン601、周辺装置名602、製造元情報603が表示される。
周辺装置アイコン601のデータは、図7に示す周辺装置管理制御用ファイル格納部905の一部として保持されている。
また、周辺装置名602には、DPフォルダ500の周辺装置503の周辺装置名称が、製造元情報603には、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素801に指定された文字列が表示される。
周辺装置管理画面600の下部には、周辺装置503に関連付けられた機能へのリンクが表示されている。
つまり、印刷設定ボタン607、プリンタの診断・修復ボタン611が表示される。印刷設定ボタン607は、ボタン名604、アイコン605、ボタンの説明606で構成される。ここで、アイコン605は、ボタン名604に示す特定のアプリケーションに対応づけられており、このアイコン605をユーザが操作することで、周辺装置管理制御部902がアイコン605の表示態様を図11に示す手順で表示制御する。なお、ここで、ボタン名は、特定のアプリケーションを特定するためのテキストデータであり、当該テキストデータは、第2の周辺装置管理画面上で表示可能なオブジェクトに含まれる。
プリンタの診断・修復ボタン611は、ボタン名608、アイコン609、ボタンの説明610で構成される。ボタン名608には、図6で後述するような、通常のプリンタの診断・修復ボタン用の「Diagnose and Repair Printer」という文字列がセットされている。ここで、アイコン609は、ボタン名608に示す特定のアプリケーションに対応づけられており、このアイコン609をユーザが操作することで、周辺装置管理制御部902がアイコン609の表示態様を図11に示す手順で表示制御する。
【0027】
アイコン609は、図6で後述するような、通常のプリンタの診断・修復ボタン用のものである。図3の(b)は、ID1の印刷設定ボタン607と、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示されるケースの例を表す。
図3の(c)において、600は、周辺装置管理画面であり、図3の(a)に示すDPフォルダ500内の周辺装置503が選択されることにより起動されて、表示される。
この周辺装置管理画面600を使ってMFP3の管理を行うことができる。図3の(c)において、図3の(b)で説明した内容と同じ部分に関しては、その説明を省略する。
周辺装置管理画面600の下部には、周辺装置503に関連付けられた機能へのリンクが表示されている。印刷設定ボタン607、プリンタの診断・修復ボタン615は周辺装置管理制御部902により表示される。プリンタの診断・修復ボタン615は、ボタン名612、アイコン613、ボタンの説明614で構成される。ボタン名612には、図6で後述するような、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用の「Diagnose and Repair Printer (Frequency…High)」という文字列がセットされている。ボタン名608と比較した場合、ボタン名612には「(Frequency…High)」というような、使用頻度が高いことを表す説明が付加されている。ここで、アイコン613は、ボタン名612に示す特定のアプリケーションに対応づけられており、このアイコン613をユーザが操作することで、周辺装置管理制御部902がアイコン605の表示態様を図11に示す手順で表示制御する。
【0028】
アイコン613は、図6で後述するように表示態様が、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
アイコン609と比較した場合、アイコン613はアイコン609をベースにハイライトされた画像で構成されており、ひときわ目立つようなものとなっている。図3の(c)は、ID1の印刷設定ボタン607と、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示されるケースの例を表す。
後述する図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素803の中に、それぞれのボタン及び機能を表す要素804、809、817が記載されている。
【0029】
図4は、図1に示したPAPL143に含まれるログ制御部910の内部構成を示すブロック図である。
図4において、ログ制御部910は、カウント制御部2001、ログファイルアクセス部2002、レジストリアクセス部2003からなる。
カウント制御部2001は、図7に示す起動元判断部906およびログファイルアクセス部2002から取得した情報に基づいて、ログファイルに記録するカウントデータの計数を行う。
ログファイルアクセス部2002はログファイル格納部2011に格納されているログファイルの読み出し、書込処理を行う。ログファイル格納部2011はPC1のHDD202内の特定領域に設けられる。レジストリアクセス部2003はOS(Windows OS)内の各種設定情報の格納領域であるレジストリ2012へのデータ書込を行う。
【0030】
図5は、図1に示したPC2又はPC1で管理される周辺装置管理制御用ファイルの内容を示す図である。
図5において、800は周辺装置管理制御用ファイルで、PC2のファイル格納部11又はPC1のファイル格納部12に格納されている。
要素801には周辺装置(MFP3)の製造元であるABC社の名前がセットされている。要素802には周辺装置(MFP3)のモデル名であるKmmnがセットされている。これらの情報は、周辺装置管理制御用ファイル800のインストール時に利用される。また、周辺装置管理制御用ファイル800には、図3の(b)、(c)に示した周辺装置管理画面600を構成するために必要な情報も記載されている。
【0031】
MFP3がPC1に接続されているときに起動して表示される周辺装置管理画面600上に、図3に示す印刷設定ボタン607、プリンタの診断・修復ボタン611、615のいずれかを表示するために以下の要素がセットされる。具体的には、それぞれのボタン及び機能を表す要素804、809、817が要素803の中にセットされている。
要素804において、id="1"は属性であり、このボタンのIDが1であることを表す。要素805には、ID1の印刷設定ボタン607のボタン名604に表示される「Printing Preferences」という文字列がセットされている。要素806には、ID1の印刷設定ボタン607のボタンの説明606に表示される「Display…window.」という文字列がセットされている。要素807には、ID1の印刷設定ボタン607のアイコン605に表示されるpreferences.icoというアイコンファイルがセットされている。要素808には、印刷設定画面(不図示)を表示する機能(プログラム)を表すprintingPreferences "ABC Kmmn"というコードがセットされている。
ここで、"ABC Kmmn"は、MFP3用の印刷設定画面を指定する為の引数である。
このID1の印刷設定ボタン607が表示されるケースの例を、図3の(b)と図3の(c)に示す。
【0032】
周辺装置管理画面600上にID1の印刷設定ボタン607が表示された場合、ユーザ操作によりこのボタンが押下されると、MFP3用の印刷設定画面が起動され、印刷設定画面がLCD205に表示される。
要素809において、id="2"は属性であり、このボタンのIDが2であることを表す。要素810には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611のボタン名608に表示される「Diagnose…Printer」という文字列がセットされている。この文字列は、通常のプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
要素811には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611のボタンの説明610に表示される「Diagnose…problems.」という文字列がセットされている。
要素812には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611のアイコン609に表示されるPrinterApp_normal.icoというアイコンファイルがセットされている。このアイコンファイルは、通常のプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
【0033】
要素813の中には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される条件が記載されている。要素814には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611の1つ目の表示条件として、レジストリ情報がセットされている。このID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される条件の内の1つとして、次に示すレジストリ情報がPC1のHDD200上に存在する必要がある。
【0034】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\
Name: installed
Type: REG_SZ
Data: yes
このレジストリ情報は、PAPL143がインストールされた時にPAPL143のインストーラにより記述される。PAPL143が削除(アンインストール)された場合は、PAPL143のアンインストーラがこのレジストリ情報を削除する。
【0035】
要素815には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611の2つ目の表示条件として、図12の(b)に示すレジストリ情報2114がセットされている。ここで、option属性で指定されている"lessThanOrEqual"が「以下」の意味を表す。また、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される条件として変数2108に以下の値がセットされる。
具体的には、図12の(b)に示すように、次に示すレジストリ情報2114の変数2108にセットされている値以下、すなわち、その値と同じかそれより小さい値がセットされている必要がある。
【0036】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\diagnose\
Name: usage_log_total
Type: REG_DWORD
Data: 100
すなわち、変数2108に「100」か「100」より小さい値がセットされている場合にID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される。
【0037】
要素816には、プリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する機能(プログラム)を表すPrinterApp.exe…/devmngというコードがセットされている。ここで、"ABC Kmmn"は、図7の(a)に示すMFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700を指定する為の引数である。
周辺装置管理画面600上にID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示された場合、ユーザ操作によりこのボタンが押下される。すると、図11のフローに従って、MFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700が起動され、図7の(a)に示す初期画面700が表示される。
要素817において、id="3"は属性であり、このボタンのIDが3であることを表す。要素818には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615のボタン名612に表示される「Diagnose…High」」という文字列がセットされている。
この文字列は、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用のものである。例えば、要素810にセットされている文字列と比較した場合、要素818にセットされている文字列には「(Frequency…High)」というような、使用頻度が高いことを表す説明が付加されている。
【0038】
要素819には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615のボタンの説明614に表示される「Diagnose…problems.」という文字列がセットされている。要素820には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615のアイコン613に表示されるPrinter…icoというアイコンファイルがセットされている。このアイコンファイルは、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
要素812にセットされているアイコンファイルPrinter…icoと比較した場合、Printer…icoをハイライトされた画像で構成されており、ひときわ目立つようなものとなっている。要素821の中には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される条件が記載されている。要素822には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の1つ目の表示条件として、レジストリ情報がセットされており、このID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される条件の内の1つとして、次に示すレジストリ情報が存在する必要がある。
【0039】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\
Name: installed
Type: REG_SZ
Data: yes
このレジストリ情報は、PAPL143がインストールされた時にPAPL143のインストーラにより記述される。PAPL143が削除(アンインストール)された場合は、PAPL143のアンインストーラがこのレジストリ情報を削除する。
【0040】
要素823には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の2つ目の表示条件として、図12の(b)に示すレジストリ情報2114がセットされている。
ここで、option属性で指定されている"greaterThan"は「より大きい」の意味を表す。このため、このID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される条件の内のもう1つとして、次に示すレジストリ情報2114の変数2108にセットされている値より大きい値がセットされている必要がある。
【0041】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\diagnose\
Name: usage_log_total
Type: REG_DWORD
Data: 100
すなわち、変数2108に「100」より大きい値がセットされている場合場合にID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される。
【0042】
要素824には、図7の(a)に示すプリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する機能(プログラム)を表すPrinter…devmngというコードがセットされている。
ここで、"ABC Kmmn"は、MFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700を指定する為の引数である。周辺装置管理画面600上にID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示された場合、ユーザ操作によりこのボタンが押下される。すると、図13のフローに従って、MFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700が起動され、図7の(a)に示す初期画面700が表示される。
【0043】
このように、PAPL143のレジストリアクセス部2003が記述するレジストリ情報2114の変数2108にセットされている値に応じて、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611乃至ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の表示を制御する。具体的には、レジストリ情報2114の変数2108にセットされている値に応じて、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611又はID3のプリンタの診断・修復ボタン615の何れか一方を周辺装置管理画面600上に表示する制御を行う。
これにより、ユーザの使用頻度に応じて、使用頻度の高い機能に関しては、その機能を実行するボタンの名前(ボタン名)に使用頻度が高いことを表す説明を付加することが可能となる。また、表示されたボタンのアイコンにひときわ目立つようにハイライトされたアイコンを使用したりして、ユーザの操作性を向上することができる。
【0044】
尚、前述した例では、レジストリ情報2114としてプリンタの診断・修復機能が実行された総回数を表す変数2108を利用した。この例に限られることなく、例えば、ユーザが周辺装置管理画面600のプリンタの診断・修復ボタン611または615を押下することをログ情報として保存しておく。そして、ユーザのボタン操作に従い、プリンタの診断・修復機能アプリケーションが実行された回数を表すレジストリ情報2114の変数2109を利用して、以下のボタンの表示態様を制御することもできる。具体的には、周辺装置管理制御部902がID2のプリンタの診断・修復ボタン611乃至ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の何れか一方を周辺装置管理画面600上に表示する。
なお、本実施形態において、なお、ここで、ボタン名や、ボタンの説明文は、特定のアプリケーションを特定したり、アプリケーションを説明したりするためのテキストデータである。ここで、当該テキストデータは、第2の周辺装置管理画面上で表示可能なオブジェクトに含まれる。
【0045】
図6は、図1に示した周辺装置管理80とPAPL143とのソフトウェア構成の一例を示す図である。
図6の(a)において、周辺装置管理80は、表示部901、周辺装置管理制御部902、リンク実行部903、周辺装置管理制御用ファイル読取り部904、周辺装置管理制御用ファイル格納部905からなる。
周辺装置管理制御用ファイル格納部905には、図9のS1405で保存された周辺装置管理制御用ファイル800が格納されている。
PAPL143は、起動元判断部906、APL制御部907、デフォルト周辺装置設定部908、プリンタの診断・修復制御部909、ログ制御部910により構成される。
プリンタの診断・修復制御部909は、PAPL143のプリンタの診断・修復機能が実行された時に、MFP3のプリンタ機能を診断したり、修復したりする制御を行うモジュールである。プリンタの診断・修復制御部909は、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800に基づくプリンタの診断・修復機能の表示や、内部処理を制御する。
【0046】
ログ制御部910は、PAPL143が備える各機能の使用状況をログファイルやレジストリ情報として保存する制御を行うモジュールである。ログ制御部910が行う処理の詳細に関しては、図6と図14を用いて説明する。
周辺装置管理画面600は、MFP3がネットワーク4を介してPC1に接続されるか、或いは、図3の(a)に示すDPフォルダ500内の周辺装置が選択されることにより起動・表示される。ここでは、MFP3がネットワーク4を介してPC1に接続され、図3の(b)、図3の(c)に示す周辺装置管理画面600が起動・表示される場合の例を中心に説明する。
【0047】
図7は、図1に示したPC1の表示装置に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、図3に示したPAPL143が表示する画面の例である。
図7の(a)において、700は、PAPL143によるプリンタの診断・修復機能を起動した際の初期画面である。具体的には、図6に示すPAPL143のプリンタの診断・修復制御部909がPC1の備える表示部901を介して、PC1が備える表示装置に表示する。
初期画面700には操作ガイド701、キャンセルボタン702、次へボタン703が表示される。操作ガイド701には、ユーザに対する操作指示が表示される。
ユーザ操作によりキャンセルボタン702が押下されると、APL制御部907は初期画面700を閉じ、PAPL143の動作を終了する。
ユーザ操作により次へボタン703が押下されると、プリンタの診断・修復制御部909は、プリンタドライバ50および関連するスプーラの設定情報を取得し、該設定の適否を判定する。
【0048】
図7の(b)における710は、プリンタの診断・修復機能による診断結果画面である。
プリンタの診断・修復制御部909は前記設定の適否を判定した結果を診断結果画面710としてPC1が備えるLCD205上に表示する。
診断結果画面710には診断結果711〜713、キャンセルボタン714、戻るボタン715、修復ボタン716が表示される。診断結果711には、プリンタキューに過去のジョブが残存しているかどうかが表示される。712にはポートモニタの通信先ポートの設定に誤りがあるかどうかが、また、診断結果713にはプリンタキューが一時停止状態になっているかどうかがそれぞれ表示される。
診断結果711〜713には、各項目に不具合が発生している場合にはYes、発生していない場合にはNo(No Problem)が表示される。なお、ここでは診断項目として上記3項目を取り上げているが、プリンタの設定に関する他の項目を診断項目としてもよい。
【0049】
ユーザ操作によりキャンセルボタン714が押下されると、APL制御部907は診断結果画面710を閉じ、PAPL143の動作を終了する。
ユーザ操作により戻るボタン715が押下されると、プリンタの診断・修復制御部909は診断結果711〜713に表示している内容を破棄して、表示画面を初期画面700に戻す。
修復ボタン716が押下された場合には、プリンタの診断・修復制御部909はプリンタドライバ50および関連するスプーラ40に対する設定変更処理を行う。具体的には診断結果711〜713の中で不具合が発生していると判定された項目について、不具合なしの状態となるように設定変更する。
【0050】
例えば図7の(b)の状態で修復ボタン716が押下された場合には、プリンタの診断・修復制御部909はプリンタキュー32の一時停止状態を解除する。その後APL制御部907は診断結果画面710を閉じ、PAPL143の動作を終了する。
図8は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置接続時の処理の一例を示すフローチャートである。図8の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、CPU204により実行される。
【0051】
MFP3がネットワーク4を介して接続されると(S1301)、PC1が周辺装置IDをMFP3から所定のプロトコルで取得する(S1302)。
ここで、周辺装置IDは、例えば「MFG…Kmmn;」のような文字列で表されるものである。
これは、PC1がネットワーク4を介してMFP3から取得することができるMFP3のプリンタ機能の周辺装置IDであり、次の情報を表す。
製造元(MFG:) : ABC
モデル(MDL:) : Kmmn
クラス(CLS:) : PRINTER
コマンド(CMD:): K4(ABC社プライベートの印刷制御用コマンド)
ディスクリプション(DES:): ABC Kmmn
次に、周辺装置管理80が、PC1にドライバ(プリンタドライバ50、FAXドライバ、スキャナドライバ(図は省略)が既にインストール済みかを判断する(S1303)。
【0052】
以下、図8の説明においてドライバ(プリンタドライバ50、FAXドライバ、スキャナドライバ)は、単にドライバと記す。
S1303において、ドライバが未だインストールされていないと判断された場合、OSがドライバをインストールする(S1304)。
その後、OSがドライバをRAM201上にロードする(S1305)。ドライバがRAM201上に正しくロードされると、図3の(a)に示すDPフォルダ500に周辺装置(MFP3)が登録された状態となる。
周辺装置管理80が、PC1に図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800が既にインストール済みかを判断する(S1306)。
なお、S1306において、インストール済みの周辺装置管理制御用ファイル800がドライバと整合しているか否かは、周辺装置IDに含まれる製造元(MFG:)、モデル(MDL:)情報をもとに判定される。
次に、S1306において、周辺装置管理制御用ファイル800が未だインストールされていないと周辺装置管理80が判断した場合、図9で後述する周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理を実行する(S1307)。
そして、周辺装置管理80が図10で後述する周辺装置管理画面の起動の処理を実行し(S1308)、周辺装置管理80が周辺装置接続時の処理を完了する(S1309)。
なお、S1306において、周辺装置管理制御用ファイル800が既にインストールされていると周辺装置管理80が判断した場合、S1308へ進む。S1303において、ドライバが既にインストールされている場合、ステップS1305へ進む。
【0053】
図9は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理の一例である。図9に示すステップに対応するプログラムは、PC1のHDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
図8のS1307において、周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理が実行されると、周辺装置管理80が周辺装置管理のインストールの処理を開始する(S1401)。
まず、周辺装置管理80がネットワーク4を介して接続されているMFP3の周辺装置IDを確認する(S1402)。この周辺装置IDに含まれている製造元(MFG:)、モデル(MDL:)情報をもとに、周辺装置管理80がPC1に接続されている周辺装置(MFP3)用の周辺装置管理制御用ファイル800を検索する(S1403)。
【0054】
図5の周辺装置管理制御用ファイル800には、要素801、要素802に周辺装置(MFP3)に対応した製造元(MFG:)「ABC」、モデル(MDL:)「Kmmn」が記載されている。
要素801、要素802に記載されている情報をもとに、周辺装置管理80がWebサーバ9又はPC1に挿入されたCD−ROM10内のファイル格納部11又は12から、周辺装置(MFP3)用の周辺装置管理制御用ファイル800を検索する。
次に、周辺装置管理80が、ファイル格納部11又は12から周辺装置管理制御用ファイル800が見つかったか否かを判断する(S1404)。S1404において、周辺装置管理制御用ファイル800が見つかったと周辺装置管理80が判断した場合、周辺装置管理80がその周辺装置管理制御用ファイル800をPC1のHDD202内の所定の位置に保存する(S1405)。
【0055】
そして、周辺装置管理80が周辺装置管理制御用ファイル800をインストールする(S1406)。インストールが完了すると、周辺装置管理80が周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理を終了する(S1407)。
本実施形態においては、MFP3に対応した周辺装置管理制御用ファイル800が検出され、インストールされたものとする。S1404において、周辺装置管理制御用ファイル800が見つからなかった周辺装置管理80が判断した場合、S1407へ進む。そして、S1407で、周辺装置管理80が周辺装置管理制御用ファイル800をインストールせずに、周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理を終了する(S1407)。
【0056】
図10は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置管理画面の起動の処理の一例を示すフローチャートである。図10の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
図8のS1308において、周辺装置管理80が周辺装置管理の起動の処理を実行すると、周辺装置管理80が周辺装置管理画面の起動の処理を開始する(S1501)。
また、ユーザがポインティングデバイスを操作してDPフォルダ500内の周辺装置503を選択した場合も、周辺装置管理80が周辺装置管理画面の起動の処理を開始する。
周辺装置管理制御部902がDPフォルダ500にて選択された周辺装置名を取得する(S1502)。本実施形態においては、周辺装置503が選択されているので、「ABC Kmmn」という周辺装置名が取得される。
この周辺装置名をもとに、周辺装置管理制御用ファイル読取り部904が図9のS1405で保存された図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800をRAM201上にロードする(S1503)。
この周辺装置管理制御用ファイル800をもとに、周辺装置管理制御部902が図11で後述する周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を実行する(S1504)。S1504で構築された周辺装置管理画面の表示内容に従って、周辺装置管理制御部902が表示部901を介して周辺装置管理画面600を表示する(S1505)。
【0057】
そして、周辺装置管理80が周辺装置管理画面の起動の処理を終了する(S1506)。
図11は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置管理画面の表示内容の構築の処理の一例を示すフローチャートである。図11の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。以下、アプリケーション実行手段として機能するPAPL143が実行する特定のアプリケーションに従い保存されたログ情報と、図5に示した機能制御情報とに応じて、管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する例を説明する。ここで、機能制御情報は、管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための情報であって、図5に示した形式で記述されて、図6に示す周辺装置管理制御用ファイル格納部905に書き換え可能に保存されている。
また、ここで、オブジェクトとは、図3に示したアイコン605,609、613が含まれる。なお、表示態様の制御は、図6に示した周辺装置管理制御部902により実行される。
【0058】
図10のS1504において、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理が実行されると、周辺装置管理制御部902が周辺装置管理画面の表示内容の構築の処理を開始する(S1201)。周辺装置管理制御部902がID1(id="1")の印刷設定ボタン607を構築する(S1202)。周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\
Name: installed
Type: REG_SZから、その値(Data)としてセットされている、PAPL143のインストール状態を表す情報を取得する(S1203)。
また、周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\diagnose\
Name: usage_log_total
Type: REG_DWORDから、変数2108にその値(Data)としてセットされている、プリンタの診断・修復機能の使用状況を表す情報も取得する(S1203)。
そして、S1204において、周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリにセットされているPAPL143のインストール状態を表す情報を確認する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\PrinterApplication\Name:installedType: REG_SZ
ここで、「yes」がセットされていると周辺装置管理制御部902が判断した場合、S1205へ進む。また、「yes」以外であると周辺装置管理制御部902が判断した場合、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を終了する(S1208)。
【0059】
S1205において、周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリの変数2108にセットされているプリンタの診断・修復機能の使用状況を表す情報を確認し、当該情報が100以下であると判断した場合はS1206へ進む。また、周辺装置管理制御部902が100より大きいと判断した場合S1207へ進む。
S1206において、周辺装置管理制御部902がID2(id="2")のプリンタの診断・修復ボタン611を構築し、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を終了する(S1208)。
S1207において、周辺装置管理制御部902がID3(id="3")のプリンタの診断・修復ボタン615を構築し、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を終了する(S1208)。
【0060】
図12は、図1に示したPC1のOSが管理するログファイルとレジストリ情報とログファイルの内容の一例を示す図である。
図12の(a)はログファイル2100の内容に対応し、図12の(b)は、レジストリ情報2114の内容に対応する。
図12の(a)、(b)において、ログファイル2100には要素2101が記録され、図5のレジストリ2012にはレジストリ情報2114が記録される。
要素2101とレジストリ情報2114にはプリンタの診断・修復機能の起動方法別、および合計の実行回数情報が記録される。要素2102とレジストリ情報2114の変数2108にはプリンタの診断・修復機能が実行された総回数が数値情報として記録される。
要素2103とレジストリ情報2114の変数2109には、ユーザが周辺装置管理画面600のプリンタの診断・修復ボタン611または615を押下することによって、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。
要素2104とレジストリ情報2114の変数2110には、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。具体的には、OS(Windows OS)のスタートメニュー中にあるプリンタの診断・修復に対応する項目をユーザが選択することによって、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。
【0061】
スタートメニューの項目は、PAPL143をHDD202中にインストールする際に登録されるものである。
要素2105とレジストリ情報2114の変数2111には、OS(Windows OS)のデスクトップUIに置かれたアイコン(不図示)をユーザが選択することによって、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。
同様に要素2106とレジストリ情報2114の変数2112にはステータスモニタ39のUIからのユーザ操作を受け付ける。これによって、要素2107とレジストリ情報2114の変数2113には、上記以外の方法によってプリンタの診断・修復が実行された回数が、それぞれ数値情報(ログ情報)として保存される。
図13は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、PAPLの起動の処理の一例を示すフローチャートである。図13の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
【0062】
周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタン611または615が押下されると、PAPL143の起動の処理が開始される(S1101)。
S1101において、図6の(a)の周辺装置管理80内の周辺装置管理制御部902が、リンク実行部903を介して図5に示す要素816または要素824に記載されている情報をAPL制御部907に渡す。
この情報から、APL制御部907が第1引数の"ABC Kmmn"で表された周辺装置(MFP3)を指定する情報を取得する(S1102)。
APL制御部907が第1引数の周辺装置を指定する情報(周辺装置指定情報)の有無を確認し、周辺装置の指定(周辺装置指定情報)が有ると判断した場合(S1103)、S1104へ進む。S1103において、周辺装置の指定(周辺装置指定情報)が無いとAPL制御部907が判断した場合、S1105へ進む。
【0063】
本実施形態では、図5に示す要素816または要素824に記載されている第1引数の周辺装置を指定する情報により周辺装置の指定が行われるので、S1103からS1104へ進む。例えば、第1引数がセットされずにPAPL143が起動された場合、S1103からS1105へ進む。
【0064】
S1104において、デフォルト周辺装置設定部908が指定された周辺装置をPAPL143のデフォルト周辺装置に設定し、S1107へ進む。
S1105において、デフォルト周辺装置設定部908がアプリケーション/DDIインタフェース84を介して、OSのデフォルト周辺装置情報を取得する。OSのデフォルト周辺装置とは、図3の(a)のDPフォルダ500にて、デフォルトマーク502が付与されている周辺装置を表す。
本実施形態では、周辺装置501(XYZ Defg)がデフォルト周辺装置として設定されているので、S1105において、「XYZ Defg」という周辺装置名称が取得される。デフォルト周辺装置設定部908が、S1105で取得したOSのデフォルト周辺装置をもとに、周辺装置(ドライバ)名をPAPL143のデフォルト周辺装置に設定し(S1106)、S1107へ進む。
【0065】
S1106において、デフォルト周辺装置設定部908が、S1105で取得したOSのデフォルト周辺装置から適切な周辺装置名を発見できなかった場合、PAPL143が前回起動したときに設定されていた周辺装置名をデフォルト周辺装置に設定する。ここで、周辺装置名にはドライバ名が含まれる。
尚、PAPL143のデフォルト周辺装置の情報は、PAPL143が管理するRAM201上のメモリ内に保持される。
次に、S1107において、APL制御部907が第2引数で指定された機能を確認し、S1108において、起動元判断部906が第3引数で指定された起動元を確認する。そして、APL制御部907が第2引数で指定された機能のメイン画面を表示する(S1109)。
例えば、第2引数でdiagnoseが指定された場合、APL制御部907が、図7の(a)に示すプリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する。APL制御部907がOSから通知されるメッセージを確認し(S1110)、終了を表すメッセージを受け取った場合(S1111)、APL制御部907が、PAPL143の全ての画面を閉じて、PAPLの起動処理を終了する(S1113)。
【0066】
S1111において、APL制御部907が終了を表すメッセージ以外のメッセージを受け取った場合、APL制御部907が各メッセージに応じた処理を行い(S1112)、S1110に戻る。
図14は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、PAPL143におけるログ制御部910の処理の一例を示すフローチャートである。図14の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
【0067】
APL制御部907がログ制御部910を起動すると、図14のS1600において、ログ制御部910が処理を開始する。ログファイルアクセス部2002はHDD202中のログファイル格納部2011を参照し、プリンタアプリケーションのログファイルが存在するかどうかを判定する(S1601)。ここで、ログファイルが存在するとログ制御部910が判断した場合には、その中に含まれるカウントデータをRAM201中のワークエリアに読み込む(S1602)。
【0068】
S1602において、ログファイルアクセス部2002は、図12に示したログファイル2100を読み込み、その内容をカウント制御部2001へ渡す。カウント制御部2001は、ログファイル2100中の要素2102〜2107に記録されている数値を、それぞれワークエリア中の変数diag_total、diag_dm、diag_st、diag_dt、diag_sm、diag_otに書込を行う。
なお、要素2102〜2107の内のいずれかが存在しないとログファイルアクセス部2002が判断した場合には、該要素に対応する変数値を0に設定する。また、ログファイル2100に要素2101が存在しないとログファイルアクセス部2002が判断した場合には、すべての変数値を0に設定する。その後、S1604へ移行する。
一方、S1601で、ログファイルアクセス部2002が、ログファイル2100がログファイル格納部2011に存在しないと判定した場合には、S1603へ移行する。ログファイル2100が存在しないのは、ログファイル2100に記録すべきカウント情報がいずれもまだ生成されておらず、0である場合である。そのためS1603では、カウント制御部2001が、ワークエリア中の変数diag_total、diag_dm、diag_st、diag_dt、diag_sm、diag_otをすべて0にクリアし、S1604へ移行する。
【0069】
S1604では、PAPL143が起動された際のコマンドライン引数を図6の(a)に示す起動元判断部906が取得する。次に、カウント制御部2001はコマンドライン引数の中の第2引数を取得し、その値が文字列"diagnose"と一致するかどうかを判定する(S1605)。カウント制御部2001が一致したと判断した場合にはプリンタの診断・修復機能が実行されたものとみなしてS1606へ移行する。
一方、カウント制御部2001が一致していないと判断した場合にはプリンタの診断・修復以外の機能が実行されたものとみなすが、この場合ログの更新は不要であるためログ制御部の処理を終了する(S1618)。
S1606では、カウント制御部2001は変数diag_totalの値を1加算する。次いで、S1607で図6の(a)の起動元判断部906はコマンドライン引数の中の第3引数を取得し、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/devmng"と一致するかどうかを判定する。
S1607の判定で一致した場合には、周辺装置管理画面600のプリンタの診断・修復ボタン611または615の押下によりPAPL143が起動されたものとみなし、変数diag_dmを「1」加算する(S1608)。
一方、S1607で、一致していないとカウント制御部2001が判断した場合には、第3引数が文字列"/start"と一致するかどうかを判定する(S1609)。
ここで、第3引数が文字列"/start"と一致するとカウント制御部2001が判断した場合は、OS(Windows OS)のスタートメニュー中の項目からPAPL143が起動されたものとみなす。そして、カウント制御部2001は、変数diag_stを「1」加算する(S1610)。
【0070】
一方、S1609で、第3引数が文字列"/start"と一致しないと判断した場合には、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/desktop"と一致するかどうかを判定する(S1611)。
ここで、第3引数が文字列"/desktop"と一致するとカウント制御部2001が判断した場合には、OS(Windows OS)のデスクトップに置かれた前記アイコンからPAPL143が起動されたものとみなす。そして、カウント制御部2001は変数diag_dtを1加算する(S1612)。
【0071】
一方、S1611で、第3引数が文字列"/desktop"と一致しないとカウント制御部2001が判断した場合は、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/sm"と一致するかどうかを判定する(S1613)。
ここで、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/sm"と一致すると判断した場合には、ステータスモニタ39からPAPL143が起動されたものとみなし、変数diag_smを「1」加算する(S1614)。
一方、S1613で、第3引数が文字列"/sm"と一致しないと判断した場合には、カウント制御部2001はいずれとも異なる方法でPAPL143が起動されたものとみなし、変数diag_otを「1」加算する(S1615)。
【0072】
その後、ログファイルアクセス部2002は、ログファイル格納部2011中のログファイル2100へ書き込みを行う。
なお、ログファイル2100が既に存在している場合は上書き更新する。具体的にログファイル2100の内容は、図12の(a)に示す形式である。ここで、ログファイルアクセス部2002は、要素2102にdiag_total変数の値を、要素2103にdiag_dm変数の値を記録する。
同様に、ログファイルアクセス部2002は、要素2104にdiag_st変数の値、要素2105に変数diag_dt変数の値を記録する。また、ログファイルアクセス部2002は、要素2106にdiag_sm変数の値、要素2107にdiag_ot変数の値をそれぞれ記録する(S1616)。
さらに、レジストリアクセス部2003が、レジストリ情報2114の変数2108に変数diag_totalの値をセットする。
変数2109には変数diag_dmの値をセットする。変数2110には変数diag_stの値をセットする。同様に変数2111へ変数diag_dt、変数2112へ変数2113へ変数diag_otの値をそれぞれセットする(S1617)。これでログ制御部910の処理を終了する(S1618)。
以上の処理により、PAPL143のプリンタの診断・修復機能が起動された場合には、ログ制御部910は、起動元判断部906から取得した起動元情報に基づいてログファイル2100に含まれるカウント情報を更新する。また同様のカウント情報をレジストリ2012にも記録する。
【0073】
尚、前述した例では、S1605において、カウント制御部2001がコマンドライン引数の中の第2引数を取得し、その値が文字列"diagnose"と一致すると判断した場合は、以下の処理を行う。
具体的にはプリンタの診断・修復機能が実行された場合に限り、ログファイルアクセス部2002がこの機能の使用状況を表すログファイル2100を生成または更新する処理を実行する。同様に、レジストリアクセス部2003がレジストリ情報2114を生成または更新する処理を実行する。
【0074】
この例に限られることなく、第2引数の値が他の文字列と一致する場合、すなわち、PAPL143が備える他の機能が実行された場合においても、その機能の使用状況を表すログファイルやレジストリ情報を生成または更新してもよい。これにより、各機能毎に使用状況を把握でき、それぞれの使用状況に応じて適切な制御を行うことで、ユーザの操作性に優れた周辺装置制御システムを実現することができる。前記第2引数と各機能の関係は次に示す通りである。
【0075】
以下、第2引数/機能として、diagnose/プリンタの診断・修復、preferences/プリンタの設定、paper_source/給紙方法の設定、status/プリンタの状態の確認、troubleshooting/トラブルシューティングを想定する。
前述した例では、ログファイルやレジストリ情報の中に使用された周辺装置に関する情報を含めていなかったが、一般的に、周辺装置管理画面600は周辺装置毎に用意されるものである。そこで、周辺装置の使用状況に応じて適切な制御を行うようにすることで、ユーザの操作性をさらに向上することもできる。
図12の(c)に、周辺装置に関する情報を含むログファイルの一例を示し、図12の(d)に、周辺装置に関する情報を含むレジストリ情報を示す。
同様に、図12の(c)において、2115はログファイルであり、周辺装置名を表す要素2116を含み、この要素2116の中に、その周辺装置が使用されたケースにおける使用状況の各ログが格納されている。
【0076】
図12の(d)において、2117はレジストリ情報であり、周辺装置名を表す「ABC Kmmn」という文字列を含むレジストリキーの中に、その周辺装置が使用されたケースにおける使用状況のログが格納されている。このレジストリ情報2117を利用し、例えば、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素815のApplicationと\diagnoseの間に、\ABC Kmmnを記述するように予め変更する。
同様に、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素823の\Printer Applicationと\diagnoseとの間に、\ABC Kmmnを記述するように予め変更する。
これにより、MFP3だけの使用状況に応じて、ID2(id="2")のプリンタの診断・修復ボタン611またはID3(id="3")のプリンタの診断・修復ボタン615の何れか一方を自動的に切り換える。これにより、周辺装置管理画面600上に適切なボタンを表示することができ、ユーザの操作性をさらに向上することができる。
ログファイル2100は、ユーザの許諾を得る過程を経て、許諾を得られた場合、定期的にPC2のWebサーバ9に送られる。
【0077】
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、PAPL143において、ログ制御部910が、PAPL143の各機能の使用状況をログファイルやレジストリ情報に残して、このレジストリ情報に応じて周辺装置管理画面600上に表示されるボタンの内容を自動的に切換る例を挙げた。ここで、ボタンは、特定の機能処理を実行するアプリケーションに対応付けられている。
【0078】
本実施形態では、PAPL143に限ることなく、任意のアプリケーションにおいて、汎用的にこのような制御を行うことが可能な共有ライブラリを使った周辺装置制御システムの例を記す。
図6の(b)において、911は共有ライブラリ(CommonLibrary)であり、Launch_with_Log.exeという実行可能なアプリケーションで構成される。例えば、周辺装置管理画面600上のボタンが押下されることにより、次に示すコマンドライン引数が添えられた形態でアプリケーションが実行される。
【0079】
引数として第1引数が"アプリケーション"、第2引数が"周辺装置"、第3引数が機能、第4引数が起動元と想定する。例えば、図5の要素816、824のプリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する機能(プログラム)を表すコードを、下記に示すコードに書き換えることで、共有ライブラリ911を介して同様な機能を実現することができる。
Launch_with_Log.exe "PrinterApp.exe" "ABC Kmmn" diagnose /devmng
共有ライブラリ911は、アプリケーションがインストールされる時に一緒にインストールされる。今、PAPL143と共有ライブラリ911がPC1のHDD202にインストールされていているものとする。
具体的には、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素816と要素824にLaunch_with_Log.exe "PrinterApp.exe" "ABC Kmmn" diagnose /devmngのコードが実装されているものとする。
また、共有ライブラリ911が使用されることを想定して、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素816の\ABCと\diagnoseとの間に、\PrinterAppが記載されているものが実行されているものとする。
同様に、要素824の\ABCと\diagnoseとの間に、\PrinterAppが記載されているものが実行されているものとする。
ここで、図5において説明した要素816、要素824と比較した場合の差違は以下の通りである。
図5の816、824ではレジストリキー名に「Printer Application」というアプリケーション名の文字列が使用されているのに対し、要素816、824では、第1引数で指定された「PrinterApp.exe」から、拡張子の「.exe」を取り除いた「PrinterApp」という文字列が使用されている点が異なる。
さらに、PAPL143は、図7に示すようなログ制御部910を備えず、図15に示すような使用状況のログファイルを生成または更新する機能や、使用状況のレジストリ情報を生成または更新する機能を備えていないものとする。
【0080】
図15は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、共有ライブラリの処理の一例を示すフローチャートである。図15の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタン611または615が押下されると、共有ライブラリの処理が開始される(S1801)。S1801において、図6の(a)の周辺装置管理80内の周辺装置管理制御部902が、リンク実行部903を介して図5の要素816または824に記載されている情報を共有ライブラリ911に渡す。
【0081】
この情報から、共有ライブラリ911が、第1から第3の引数を用いてアプリケーションを実行する。具体的には、第1引数の"PrinterApp.exe"で指定されたアプリケーションを、第2引数の"ABC Kmmn"で指定された周辺装置と、第3引数のdiagnoseで指定された機能を用いて、PrinterApp.exe "ABC Kmmn" diagnoseを実行する(S1802)。
そして、共有ライブラリ911が、第1引数で指定されたアプリケーションと、第3引数で指定された機能と、第4引数で指定された起動元の情報をもとに、ログファイルを生成する(S1803)。なお、既にログファイルが存在する場合には、その内容を更新する。以下に、ログファイルの内容の一例を図16の)a)に記す。
次に、共有ライブラリ911が、第1引数で指定されたアプリケーションのレジストリ情報の各変数を生成して、その値をセットする(S1804)。なお、既にレジストリ情報が存在する場合には、その内容を更新する。そして、共有ライブラリの処理を終了する(S1805)。
レジストリ情報の内容の一例を図16の(b)に記す。
このように、起動するアプリケーションが、使用状況のログファイルを生成または更新する機能や、使用状況のレジストリ情報を生成または更新する機能を備えていない、任意のアプリケーションに対しても、共有ライブラリ911を適用する。これにより、使用状況に応じて適切な制御を行うことができ、ユーザの操作性に優れた周辺装置制御システムを実現することができる。
【0082】
〔第3実施形態〕
また、上述した実施形態では、アプリケーションの例として図8に示すような周辺装置管理(Device Management)80を挙げたが、この例に限られることなく、同様な機能を備える任意のアプリケーションで実現可能であり、有効である。
また、上述した実施形態では、アプリケーションの例として図8に示すようなPAPL143を挙げた。しかし、この例に限られることなく、同様な機能を備える任意のアプリケーションで実現可能であり、有効である。
また、上述した実施形態では、情報処理装置としてパーソナルコンピュータを想定した。しかし、この例に限られることなく、例えばDVDプレーヤー、ゲーム、セットトップボックス、インターネット家電等、同様な使用方法が可能な任意の情報処理装置(端末)に対して実現することができ、有効である。
【0083】
また、上述した実施形態では、周辺装置としてMFPを例示した。しかし、周辺装置として他に、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能を備える装置等の何れかであってもよい。
また、上述した実施形態では、OSに例としてWindows7と同等のOSを使用したが、これらのOSに限られることなく、任意のOSを使用することができる。
また、上述した実施形態では、ネットワーク4の構成例としてEthernetを用いたが、この例に限られることなく、他の任意のネットワーク構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、PC1とMFP3、MFP7との間のインタフェースとして、Ethernetを用いた。しかしながら、このインタフェースに限られることなく、例えば、無線LAN、IEEE1394、Bluetooth、USB等の任意のインタフェースを用いるようにしてもよい。
【0084】
また、上述した実施形態では、Webサービスのプロトコルの例としてWSDを挙げたが、この例に限られることなく、例えばIHVの独自プロトコル等の任意のプロトコルを用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタン611または615が押下されたときに、適切な周辺装置(ドライバ)が設定された状態でPAPL143を起動してプリンタの診断・修復機能を実行する例を挙げた。
しかしながら、この例に限られることなく、例えば、周辺装置管理画面上から任意のアプリケーションを起動したり、Webサイトへリンクしたり、サービスを提供したりという場合にも本発明を提供可能である。例えば、周辺装置管理画面上から適切な周辺装置(ドライバ)名を指定して任意のアプリケーションを実行し、その使用状況をログファイルに出力したり、レジストリ情報に保存したりしてもよい。
【0085】
また、上述実施形態では、周辺装置管理制御部902が、生成されたレジストリ情報2114の変数2108の値に応じて、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタンの表示を自動的に切換る例を挙げた。
しかしながら、この例に限られることなく、例えば、ログ制御部910がログファイル2100乃至レジストリ情報2114の何れか一方を生成する。そして、ログ制御部910が、生成されたログファイル2100乃至レジストリ情報2114の何れか一方にセットされている情報に応じて、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタンの表示を自動的に切換えてもよい。
【0086】
また、上述した実施形態では、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタンが押下された時に、PAPL143が備えるプリンタの診断・修復機能を実行する例を挙げた。
しかしながら、この例に限られることなく、例えば、周辺装置管理画面600上にプリンタドライバ50内のステータスモニタを起動する機能を備えるボタンを表示する。そして、ステータスモニタの起動回数に応じて、このボタンの表示を自動的に切り換える、というように、アプリケーションだけではく、プリンタドライバ50等のドライバ内の機能にも応用できる。
【0087】
以上、上述した各実施形態によれば、ユーザの使用環境に応じて適切な表示や機能を提供する周辺装置管理画面を提供することができる。
また、上述した各実施形態によれば、アプリケーションを起動して周辺装置を制御する際に、ユーザの使用環境に合わせて自動的に適合して周辺装置を適切かつ確実に制御することができる。
よって、上述した各実施形態によれば、ユーザの使用環境に応じて適切な表示や機能を提供することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0088】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【符号の説明】
【0089】
1,2 PC
3 MFP
【技術分野】
【0001】
本発明は、周辺装置を管理する情報処理装置、周辺装置管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、Universal Serial Bus(以下、USBと略す場合がある)、Ethernet(登録商標)、無線LAN等の様々なインタフェースを利用して、情報処理装置に周辺装置を接続した周辺装置制御システムが提案されている。このような周辺装置制御システムは、自宅やオフィス等、様々な場面で有効に活用されている。ここで、周辺装置の例としては、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能等が挙げられる。
【0003】
また、非特許文献1で開示されるWindows(登録商標)7では、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す場合がある)等の情報処理装置に接続された周辺装置を管理する新しい機能Device Stage(登録商標)が導入された。
Device Stage(登録商標)では、PCに接続された装置を表示するウィンドウであるDevices and Printersフォルダと、各周辺装置に特有なアプリケーションやサービスへのリンク機能を備えている。
【0004】
また、周辺装置の使用状況、消耗品の使用状況のログを収集して、ユーザに使用状況を通知する技術として、下記特許文献1が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−85132号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】http://msdn.microsoft.com/en-us/library/default.aspx
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、Device Stageのような周辺装置管理画面では、特許文献1の技術をそのまま利用することができない以下に示す課題がある。
Device Stage(周辺装置管理画面)では、一般的なアプリケーション等の実行可能なプログラムとは異なり、XML形式の静的なテキストファイルと画像データや文字列等のリソースファイルだけから構成されている。
XML形式の静的なテキストファイルには、実行可能なスクリプト等を含めることができない為、ファイルの生成、ファイルの編集(特に書込み)、設定情報等を保持するレジストリ情報の生成、レジストリ情報の編集(特に書込み)等を行うことが困難である。
【0008】
従って、Device Stage(周辺装置管理画面)が、Device Stage(周辺装置管理画面)上のある機能(タスク)が実行された使用状況をログファイルに出力したり、レジストリ情報として保存したりすることはできない。
その結果、ドライバやアプリケーションのように、Device Stage(周辺装置管理画面)の使用状況をモニタすることが困難であり、使用状況に応じてユーザの操作性を向上することもできない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、周辺装置管理画面で実行指示される特定のアプリケーションの使用状況に適応して周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの態様を動的に切り替えられる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
周辺装置を管理する情報処理装置であって、第1の周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、前記周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられた第2の周辺装置管理画面を表示手段に表示する周辺装置管理手段と、前記第2の周辺装置管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段と、前記第2の周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報を保持する保持手段と、前記アプリケーション実行手段が実行する特定のアプリケーションに従い、前記特定のアプリケーションの使用状況を示すログ情報を保存する保存手段と、前記保存手段に保存されたログ情報と、前記機能制御情報とに応じて、前記第2の周辺装置管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、周辺装置管理画面で実行指示される特定のアプリケーションの使用状況に適応して周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの態様を動的に切り替えられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態を示す情報処理システムの一例を示す図である。
【図2】本実施形態を示す情報処理システムのハード構成を示す図である。
【図3】情報処理装置で表示可能な周辺装置管理画面を示す図である。
【図4】情報処理装置が備えるログ制御部の構成を示す図である。
【図5】情報処理装置で管理される周辺装置管理機能ファイルを示す図である。
【図6】本実施形態を示す情報処理装置の構成を示す図である。
【図7】本実施形態を示す情報処理装置で表示するUIを示す図である。
【図8】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図9】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図11】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】情報処理装置のOSが管理する情報を示す図である。
【図13】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】情報処理装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図16】情報処理装置のOSが管理する情報の要部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す情報処理システムの一例を示す図である。本例は、インターネットを介して、複数の情報処理装置と接続され、ユーザ側の情報処理装置が接続されるネットワーク上に画像形成装置等の周辺装置が接続された情報処理システムである。なお、本実施形態に示す情報処理システムは、周辺装置(スキャナ、プリンタ、MFP等を含む)を管理する情報処理装置を例とし、情報処理装置のオペレーティングシステ(OS)が管理する周辺装置管理に以下の特徴を備える。
本発明を適用可能なOSは、周辺装置管理画面に表示されるフォルダが選択されることに連携して、リンクする特定のアプリケーションを実行させる、例えば図3に示すアプリケーション選択画面を表示する機能を備える。例えば図3に示す周辺装置管理画面には特定のアプリケーションを実行させるためのオブジェクトとしてアイコンや、当該アイコンを説明するテキストが表示される。
【0013】
図1において、1、2は情報処理装置であり、一般的なパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す場合がある)で構成される。PC1、PC2は、図2の(a)で後述するようなハードウェアで構成され、Operating System(以下、OSと略す場合がある)としてWindows(登録商標)7と同等のOSがインストールされている。なお、PC2は、サーバとして機能する。
【0014】
PC1、PC2は、それぞれEthernet(登録商標)で構成されるネットワーク4、8に接続されている。3はマルチファンクションプリンタ(以下、MFPと略す場合がある)であり、カラーインクジェットプリンタ、カラーファクシミリ、カラースキャナ、フラッシュメモリ用の外部ストレージ等で構成され、周辺装置の一例である。
なお、本実施形態では、MFP3が、ABC社製のKmmnというモデル名のMFPと想定して以下の説明を行う。尚、周辺装置としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能を備える装置等であってもよい。
MFP3は、図2の(b)で後述するようなハードウェアで構成され、PC1とネットワーク4を介して接続されており、互いに双方向通信が可能である。80は周辺装置管理アプリケーション(以下、周辺装置管理と呼ぶ)であり、Windows用の実行可能形式のファイル(*.EXE)で構成される。
【0015】
アプリケーションの一例として、周辺装置管理モジュール(以下、周辺装置管理と略記する)80は、後述する図3の(b)、図3の(c)に示すような周辺装置管理画面を表示する機能を備える。50はプリンタドライバである。143は図6で後述するプリンタアプリケーション(PAPL)である。ネットワーク4は、MFP3を使用するユーザ(顧客)が住んでいる自宅に構築された一般家庭用のホームネットワークである。MFP3は、この自宅内でネットワーク4を介してPC1と接続されて家族間で共有使用されているMFPである。ネットワーク8は、ABC社内に構築されたオフィスネットワークである。
【0016】
ネットワーク8に接続されているPC2は、Webサーバの機能を備えるWebサーバ9を備えており、インターネットを介してABC社のWebサイトを提供している。10はPC1に挿入可能なCD−ROMであり、ソフトウェア(プログラム)や電子ファイルが格納されている。11、12はファイル格納部であり、図6で後述する周辺装置管理制御用ファイル800は、Webサーバ9やCD−ROM10内のファイル格納部11、12に格納されていて、これらから配布される。5はアナログ電話回線(PSTN)であり、PC1におけるファクシミリの送信又は受信に使用される。
6はフラッシュメモリであり、MFP3のフラッシュメモリ装着用のスロット(図では省略)に装着することで、PC1からストレージとして参照することができる。7は、MFPであり、XYZ社製のDefgというモデルであり、MFP3とは異なる周辺装置である。
【0017】
図2は、図1に示したPC及びMFPのハードウェア構成の一例を表す図である。本実施形態に示すデータ処理システムにおいて、PC1、PC2は、図2の(a)に示すようなハードウェアで構成されている。
図2の(a)ではPC1の例で説明する。図2の(a)に示す通り、PC1は、ランダムアクセスメモリ部(RAM201)、ハードディスクドライブ部(HDD202)、キーボード部(KBD203)、CPU204、を含む。また、PC1は、表示用ディスプレイ(LCD205)、ネットワークボード(NB207)、を含む。
【0018】
また、PC1は、以上の構成要素を互いに接続するバス206を有する。尚、HDD202は、記憶部の一例である。KBD203は、入力部の一例である。CPU204は、制御部の一例である。LCD205は、表示部の一例である。NB207は、通信制御部の一例である。尚、記憶部は、可搬性CD−ROM又は内部据付のROM等であってもよい。
【0019】
周辺装置管理80、PAPL143等のアプリケーションや、プリンタドライバ50を含む、図8に示す各モジュール(ソフトウェア)は、HDD202に記憶され、必要に応じてRAM201に読み出されてCPU204により実行される。これにより、CPU204が、周辺装置管理80、PAPL143等のアプリケーションや、プリンタドライバ50、図8に示す各モジュール(ソフトウェア)の機能を実現する。
【0020】
MFP3は、図2の(b)に示すようなハードウェア構成を持つ。図2の(b)において、15は、マイクロプロセッサ等から構成されるCPUである。
CPU15は、MFP3の中央処理装置として、ROM16に記憶されているプログラムに従って、RAM17、通信部18、記録部19、操作部20、表示部21、読取り部22、ファクシミリ制御部23、外部ストレージ制御部24を制御する。
ROM16にはプリンタドライバ50の制御に従ってMFP3が記録(印刷)処理や、印刷動作の状態をPC1へ通知する処理を行うプログラムが記憶されている。
また、ROM16には、FAXドライバ(図は省略)の制御に従ってMFP3がファクシミリの送信又は受信処理や、ファクシミリの送信又は受信の状態をPC1へ通知する処理を行うプログラムも記憶されている。
更に、ROM16には、WIAドライバ(不図示)やTWAINドライバ(不図示)の制御に従ってMFP3が画像の読取り処理や、読取り動作の状態をPC1へ通知する処理を行うプログラムも記憶されている。RAM17は主にPC1から送られて、それをもとに記録部19によって印刷される印字データが一時的に記憶される。
【0021】
また、RAM17には、読取り部22で読取られた画像データ、PC1から送られてきたファクシミリの送信データ、ファクシミリ制御部で受信されたファクシミリの受信データ等も一時的に記憶される。
通信部18には、ネットワーク4用の接続ポート、アナログ電話回線5用の接続ポート等が含まれており、Ethernet、ファクシミリのアナログ通信を制御する。
記録部19は、インクジェット方式の記録ヘッド、各カラーインク、キャリッジ、記録紙搬送機構等から構成される記録ユニットと、印字データをもとに前記記録ヘッドにて印字用パルスを発生させるためのASIC等から構成される電気回路とから構成される。
【0022】
印刷可能なアプリケーション上での印刷操作、又はファクシミリの送信操作によって、アプリケーションで開かれているファイルの表示内容(画像データ)が、EMF形式のスプールファイルとしてPC1のHDD202に一時的に格納される。
そして、スプールファイルは、プリンタドライバ50、又はFAXドライバを介してMFP3制御用コマンドを含む印字データ、又はファクシミリの送信データに変換された後、ネットワーク4を介してMFP3に送られる。
MFP3にて受信された印字データは、記録部19で印字用パルスに変換されて、記録紙上に印刷される。MFP3にて受信されたファクシミリの送信データは、ファクシミリ制御部23でファクシミリの通信プロトコルに変換されて、アナログ電話回線5を介して相手先のファクシミリ装置に送信される。
20は操作部であり、電源ボタン、リセットボタン等の各種ボタンから構成され、MFP3を操作することができる。21は表示部であり、タッチパネルの液晶ディスプレイで構成され、MFP3の状態の表示や、各種設定や電話番号の表示、入力等を行うことができる。
【0023】
22は読取り部であり、カラーイメージセンサや画像処理用のASIC等から構成される電気回路とから構成され、スキャナ機能を制御する。23は、ファクシミリ制御部であり、ファクシミリ用のモデムやアナログ通信回路等から構成され、ファクシミリの通信プロトコルに従ってファクシミリの送信や受信を制御する。24は、外部ストレージ制御部であり、フラッシュメモリ装着用のスロットやストレージ用のインタフェース回路等から構成され、装着されたフラッシュメモリを制御する。
【0024】
図3は、図1に示したPC1で表示可能なユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、第1の周辺装置管理画面としてDevices and Printersフォルダを表示し、当該Devices and Printersフォルダが選択することに応じて、第2の周辺装置管理画面を表示する例である。以下、Devices and PrintersをDPと略記する。ここで、周辺装置管理画面は、特定のアプリケーションを実行させるためのアイコン、ボタンを備え、各ボタンは、実行するアプリケーションのログと、あらかじめインストールされる図5に示す周辺装置管理制御ファイルとで表示態様が制御される。
図3の(a)において、500はDPフォルダ(図中においてはDevices and PrintersをDPフォルダと表記する)である。DPフォルダ500は、PC1上のLCD205に表示され、PC1で利用できる状態となっているプリンタやFAXがドライバ毎にこの中に表示される。DPフォルダ500は、本実施形態において、第1の周辺装置管理画面として機能する。
【0025】
本実施形態においては、XYZ Defgという名称の周辺装置501とABC Kmmnという名称の周辺装置503とが利用可能な周辺装置として表示されている。
ここで、周辺装置501は、図1に示すMFP7がDPフォルダ500に表示されたものであり、周辺装置503は、図1に示すMFP3がDPフォルダ500に表示されたものである。
デフォルトマーク502は、システムのデフォルト周辺装置を示すもので、ここでは、周辺装置501がデフォルト周辺装置に設定されている状態を表す。DPフォルダ500において、周辺装置のアイコンの輪郭が点線で示されている周辺装置501は、利用できない状態であることを表し、実線で示されている周辺装置503は、利用可能な状態であることを表す。なお、表示態様は、周辺装置管理制御部902により後述する図11等に示すフローチャートに従って表示制御される。
【0026】
図3の(b)において、600は周辺装置管理画面であり、図3の(a)に示すDPフォルダ500内の周辺装置503が選択されることにより起動されて、PC1のLCD205に表示される。なお、周辺装置管理画面600は、第1の周辺装置管理画面に対して、第2の周辺装置管理画面として周辺装置管理制御部902の制御で表示される。
ユーザは、この周辺装置管理画面600を使ってMFP3の管理を行うことができる。周辺装置管理画面600の上部には、周辺装置アイコン601、周辺装置名602、製造元情報603が表示される。
周辺装置アイコン601のデータは、図7に示す周辺装置管理制御用ファイル格納部905の一部として保持されている。
また、周辺装置名602には、DPフォルダ500の周辺装置503の周辺装置名称が、製造元情報603には、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素801に指定された文字列が表示される。
周辺装置管理画面600の下部には、周辺装置503に関連付けられた機能へのリンクが表示されている。
つまり、印刷設定ボタン607、プリンタの診断・修復ボタン611が表示される。印刷設定ボタン607は、ボタン名604、アイコン605、ボタンの説明606で構成される。ここで、アイコン605は、ボタン名604に示す特定のアプリケーションに対応づけられており、このアイコン605をユーザが操作することで、周辺装置管理制御部902がアイコン605の表示態様を図11に示す手順で表示制御する。なお、ここで、ボタン名は、特定のアプリケーションを特定するためのテキストデータであり、当該テキストデータは、第2の周辺装置管理画面上で表示可能なオブジェクトに含まれる。
プリンタの診断・修復ボタン611は、ボタン名608、アイコン609、ボタンの説明610で構成される。ボタン名608には、図6で後述するような、通常のプリンタの診断・修復ボタン用の「Diagnose and Repair Printer」という文字列がセットされている。ここで、アイコン609は、ボタン名608に示す特定のアプリケーションに対応づけられており、このアイコン609をユーザが操作することで、周辺装置管理制御部902がアイコン609の表示態様を図11に示す手順で表示制御する。
【0027】
アイコン609は、図6で後述するような、通常のプリンタの診断・修復ボタン用のものである。図3の(b)は、ID1の印刷設定ボタン607と、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示されるケースの例を表す。
図3の(c)において、600は、周辺装置管理画面であり、図3の(a)に示すDPフォルダ500内の周辺装置503が選択されることにより起動されて、表示される。
この周辺装置管理画面600を使ってMFP3の管理を行うことができる。図3の(c)において、図3の(b)で説明した内容と同じ部分に関しては、その説明を省略する。
周辺装置管理画面600の下部には、周辺装置503に関連付けられた機能へのリンクが表示されている。印刷設定ボタン607、プリンタの診断・修復ボタン615は周辺装置管理制御部902により表示される。プリンタの診断・修復ボタン615は、ボタン名612、アイコン613、ボタンの説明614で構成される。ボタン名612には、図6で後述するような、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用の「Diagnose and Repair Printer (Frequency…High)」という文字列がセットされている。ボタン名608と比較した場合、ボタン名612には「(Frequency…High)」というような、使用頻度が高いことを表す説明が付加されている。ここで、アイコン613は、ボタン名612に示す特定のアプリケーションに対応づけられており、このアイコン613をユーザが操作することで、周辺装置管理制御部902がアイコン605の表示態様を図11に示す手順で表示制御する。
【0028】
アイコン613は、図6で後述するように表示態様が、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
アイコン609と比較した場合、アイコン613はアイコン609をベースにハイライトされた画像で構成されており、ひときわ目立つようなものとなっている。図3の(c)は、ID1の印刷設定ボタン607と、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示されるケースの例を表す。
後述する図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素803の中に、それぞれのボタン及び機能を表す要素804、809、817が記載されている。
【0029】
図4は、図1に示したPAPL143に含まれるログ制御部910の内部構成を示すブロック図である。
図4において、ログ制御部910は、カウント制御部2001、ログファイルアクセス部2002、レジストリアクセス部2003からなる。
カウント制御部2001は、図7に示す起動元判断部906およびログファイルアクセス部2002から取得した情報に基づいて、ログファイルに記録するカウントデータの計数を行う。
ログファイルアクセス部2002はログファイル格納部2011に格納されているログファイルの読み出し、書込処理を行う。ログファイル格納部2011はPC1のHDD202内の特定領域に設けられる。レジストリアクセス部2003はOS(Windows OS)内の各種設定情報の格納領域であるレジストリ2012へのデータ書込を行う。
【0030】
図5は、図1に示したPC2又はPC1で管理される周辺装置管理制御用ファイルの内容を示す図である。
図5において、800は周辺装置管理制御用ファイルで、PC2のファイル格納部11又はPC1のファイル格納部12に格納されている。
要素801には周辺装置(MFP3)の製造元であるABC社の名前がセットされている。要素802には周辺装置(MFP3)のモデル名であるKmmnがセットされている。これらの情報は、周辺装置管理制御用ファイル800のインストール時に利用される。また、周辺装置管理制御用ファイル800には、図3の(b)、(c)に示した周辺装置管理画面600を構成するために必要な情報も記載されている。
【0031】
MFP3がPC1に接続されているときに起動して表示される周辺装置管理画面600上に、図3に示す印刷設定ボタン607、プリンタの診断・修復ボタン611、615のいずれかを表示するために以下の要素がセットされる。具体的には、それぞれのボタン及び機能を表す要素804、809、817が要素803の中にセットされている。
要素804において、id="1"は属性であり、このボタンのIDが1であることを表す。要素805には、ID1の印刷設定ボタン607のボタン名604に表示される「Printing Preferences」という文字列がセットされている。要素806には、ID1の印刷設定ボタン607のボタンの説明606に表示される「Display…window.」という文字列がセットされている。要素807には、ID1の印刷設定ボタン607のアイコン605に表示されるpreferences.icoというアイコンファイルがセットされている。要素808には、印刷設定画面(不図示)を表示する機能(プログラム)を表すprintingPreferences "ABC Kmmn"というコードがセットされている。
ここで、"ABC Kmmn"は、MFP3用の印刷設定画面を指定する為の引数である。
このID1の印刷設定ボタン607が表示されるケースの例を、図3の(b)と図3の(c)に示す。
【0032】
周辺装置管理画面600上にID1の印刷設定ボタン607が表示された場合、ユーザ操作によりこのボタンが押下されると、MFP3用の印刷設定画面が起動され、印刷設定画面がLCD205に表示される。
要素809において、id="2"は属性であり、このボタンのIDが2であることを表す。要素810には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611のボタン名608に表示される「Diagnose…Printer」という文字列がセットされている。この文字列は、通常のプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
要素811には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611のボタンの説明610に表示される「Diagnose…problems.」という文字列がセットされている。
要素812には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611のアイコン609に表示されるPrinterApp_normal.icoというアイコンファイルがセットされている。このアイコンファイルは、通常のプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
【0033】
要素813の中には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される条件が記載されている。要素814には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611の1つ目の表示条件として、レジストリ情報がセットされている。このID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される条件の内の1つとして、次に示すレジストリ情報がPC1のHDD200上に存在する必要がある。
【0034】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\
Name: installed
Type: REG_SZ
Data: yes
このレジストリ情報は、PAPL143がインストールされた時にPAPL143のインストーラにより記述される。PAPL143が削除(アンインストール)された場合は、PAPL143のアンインストーラがこのレジストリ情報を削除する。
【0035】
要素815には、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611の2つ目の表示条件として、図12の(b)に示すレジストリ情報2114がセットされている。ここで、option属性で指定されている"lessThanOrEqual"が「以下」の意味を表す。また、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される条件として変数2108に以下の値がセットされる。
具体的には、図12の(b)に示すように、次に示すレジストリ情報2114の変数2108にセットされている値以下、すなわち、その値と同じかそれより小さい値がセットされている必要がある。
【0036】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\diagnose\
Name: usage_log_total
Type: REG_DWORD
Data: 100
すなわち、変数2108に「100」か「100」より小さい値がセットされている場合にID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示される。
【0037】
要素816には、プリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する機能(プログラム)を表すPrinterApp.exe…/devmngというコードがセットされている。ここで、"ABC Kmmn"は、図7の(a)に示すMFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700を指定する為の引数である。
周辺装置管理画面600上にID2のプリンタの診断・修復ボタン611が表示された場合、ユーザ操作によりこのボタンが押下される。すると、図11のフローに従って、MFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700が起動され、図7の(a)に示す初期画面700が表示される。
要素817において、id="3"は属性であり、このボタンのIDが3であることを表す。要素818には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615のボタン名612に表示される「Diagnose…High」」という文字列がセットされている。
この文字列は、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用のものである。例えば、要素810にセットされている文字列と比較した場合、要素818にセットされている文字列には「(Frequency…High)」というような、使用頻度が高いことを表す説明が付加されている。
【0038】
要素819には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615のボタンの説明614に表示される「Diagnose…problems.」という文字列がセットされている。要素820には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615のアイコン613に表示されるPrinter…icoというアイコンファイルがセットされている。このアイコンファイルは、ひときわ目立つようにハイライトされたプリンタの診断・修復ボタン用のものである。
要素812にセットされているアイコンファイルPrinter…icoと比較した場合、Printer…icoをハイライトされた画像で構成されており、ひときわ目立つようなものとなっている。要素821の中には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される条件が記載されている。要素822には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の1つ目の表示条件として、レジストリ情報がセットされており、このID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される条件の内の1つとして、次に示すレジストリ情報が存在する必要がある。
【0039】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\
Name: installed
Type: REG_SZ
Data: yes
このレジストリ情報は、PAPL143がインストールされた時にPAPL143のインストーラにより記述される。PAPL143が削除(アンインストール)された場合は、PAPL143のアンインストーラがこのレジストリ情報を削除する。
【0040】
要素823には、ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の2つ目の表示条件として、図12の(b)に示すレジストリ情報2114がセットされている。
ここで、option属性で指定されている"greaterThan"は「より大きい」の意味を表す。このため、このID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される条件の内のもう1つとして、次に示すレジストリ情報2114の変数2108にセットされている値より大きい値がセットされている必要がある。
【0041】
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\diagnose\
Name: usage_log_total
Type: REG_DWORD
Data: 100
すなわち、変数2108に「100」より大きい値がセットされている場合場合にID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示される。
【0042】
要素824には、図7の(a)に示すプリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する機能(プログラム)を表すPrinter…devmngというコードがセットされている。
ここで、"ABC Kmmn"は、MFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700を指定する為の引数である。周辺装置管理画面600上にID3のプリンタの診断・修復ボタン615が表示された場合、ユーザ操作によりこのボタンが押下される。すると、図13のフローに従って、MFP3用のプリンタの診断・修復機能の初期画面700が起動され、図7の(a)に示す初期画面700が表示される。
【0043】
このように、PAPL143のレジストリアクセス部2003が記述するレジストリ情報2114の変数2108にセットされている値に応じて、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611乃至ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の表示を制御する。具体的には、レジストリ情報2114の変数2108にセットされている値に応じて、ID2のプリンタの診断・修復ボタン611又はID3のプリンタの診断・修復ボタン615の何れか一方を周辺装置管理画面600上に表示する制御を行う。
これにより、ユーザの使用頻度に応じて、使用頻度の高い機能に関しては、その機能を実行するボタンの名前(ボタン名)に使用頻度が高いことを表す説明を付加することが可能となる。また、表示されたボタンのアイコンにひときわ目立つようにハイライトされたアイコンを使用したりして、ユーザの操作性を向上することができる。
【0044】
尚、前述した例では、レジストリ情報2114としてプリンタの診断・修復機能が実行された総回数を表す変数2108を利用した。この例に限られることなく、例えば、ユーザが周辺装置管理画面600のプリンタの診断・修復ボタン611または615を押下することをログ情報として保存しておく。そして、ユーザのボタン操作に従い、プリンタの診断・修復機能アプリケーションが実行された回数を表すレジストリ情報2114の変数2109を利用して、以下のボタンの表示態様を制御することもできる。具体的には、周辺装置管理制御部902がID2のプリンタの診断・修復ボタン611乃至ID3のプリンタの診断・修復ボタン615の何れか一方を周辺装置管理画面600上に表示する。
なお、本実施形態において、なお、ここで、ボタン名や、ボタンの説明文は、特定のアプリケーションを特定したり、アプリケーションを説明したりするためのテキストデータである。ここで、当該テキストデータは、第2の周辺装置管理画面上で表示可能なオブジェクトに含まれる。
【0045】
図6は、図1に示した周辺装置管理80とPAPL143とのソフトウェア構成の一例を示す図である。
図6の(a)において、周辺装置管理80は、表示部901、周辺装置管理制御部902、リンク実行部903、周辺装置管理制御用ファイル読取り部904、周辺装置管理制御用ファイル格納部905からなる。
周辺装置管理制御用ファイル格納部905には、図9のS1405で保存された周辺装置管理制御用ファイル800が格納されている。
PAPL143は、起動元判断部906、APL制御部907、デフォルト周辺装置設定部908、プリンタの診断・修復制御部909、ログ制御部910により構成される。
プリンタの診断・修復制御部909は、PAPL143のプリンタの診断・修復機能が実行された時に、MFP3のプリンタ機能を診断したり、修復したりする制御を行うモジュールである。プリンタの診断・修復制御部909は、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800に基づくプリンタの診断・修復機能の表示や、内部処理を制御する。
【0046】
ログ制御部910は、PAPL143が備える各機能の使用状況をログファイルやレジストリ情報として保存する制御を行うモジュールである。ログ制御部910が行う処理の詳細に関しては、図6と図14を用いて説明する。
周辺装置管理画面600は、MFP3がネットワーク4を介してPC1に接続されるか、或いは、図3の(a)に示すDPフォルダ500内の周辺装置が選択されることにより起動・表示される。ここでは、MFP3がネットワーク4を介してPC1に接続され、図3の(b)、図3の(c)に示す周辺装置管理画面600が起動・表示される場合の例を中心に説明する。
【0047】
図7は、図1に示したPC1の表示装置に表示されるユーザインタフェースの一例を示す図である。本例は、図3に示したPAPL143が表示する画面の例である。
図7の(a)において、700は、PAPL143によるプリンタの診断・修復機能を起動した際の初期画面である。具体的には、図6に示すPAPL143のプリンタの診断・修復制御部909がPC1の備える表示部901を介して、PC1が備える表示装置に表示する。
初期画面700には操作ガイド701、キャンセルボタン702、次へボタン703が表示される。操作ガイド701には、ユーザに対する操作指示が表示される。
ユーザ操作によりキャンセルボタン702が押下されると、APL制御部907は初期画面700を閉じ、PAPL143の動作を終了する。
ユーザ操作により次へボタン703が押下されると、プリンタの診断・修復制御部909は、プリンタドライバ50および関連するスプーラの設定情報を取得し、該設定の適否を判定する。
【0048】
図7の(b)における710は、プリンタの診断・修復機能による診断結果画面である。
プリンタの診断・修復制御部909は前記設定の適否を判定した結果を診断結果画面710としてPC1が備えるLCD205上に表示する。
診断結果画面710には診断結果711〜713、キャンセルボタン714、戻るボタン715、修復ボタン716が表示される。診断結果711には、プリンタキューに過去のジョブが残存しているかどうかが表示される。712にはポートモニタの通信先ポートの設定に誤りがあるかどうかが、また、診断結果713にはプリンタキューが一時停止状態になっているかどうかがそれぞれ表示される。
診断結果711〜713には、各項目に不具合が発生している場合にはYes、発生していない場合にはNo(No Problem)が表示される。なお、ここでは診断項目として上記3項目を取り上げているが、プリンタの設定に関する他の項目を診断項目としてもよい。
【0049】
ユーザ操作によりキャンセルボタン714が押下されると、APL制御部907は診断結果画面710を閉じ、PAPL143の動作を終了する。
ユーザ操作により戻るボタン715が押下されると、プリンタの診断・修復制御部909は診断結果711〜713に表示している内容を破棄して、表示画面を初期画面700に戻す。
修復ボタン716が押下された場合には、プリンタの診断・修復制御部909はプリンタドライバ50および関連するスプーラ40に対する設定変更処理を行う。具体的には診断結果711〜713の中で不具合が発生していると判定された項目について、不具合なしの状態となるように設定変更する。
【0050】
例えば図7の(b)の状態で修復ボタン716が押下された場合には、プリンタの診断・修復制御部909はプリンタキュー32の一時停止状態を解除する。その後APL制御部907は診断結果画面710を閉じ、PAPL143の動作を終了する。
図8は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置接続時の処理の一例を示すフローチャートである。図8の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、CPU204により実行される。
【0051】
MFP3がネットワーク4を介して接続されると(S1301)、PC1が周辺装置IDをMFP3から所定のプロトコルで取得する(S1302)。
ここで、周辺装置IDは、例えば「MFG…Kmmn;」のような文字列で表されるものである。
これは、PC1がネットワーク4を介してMFP3から取得することができるMFP3のプリンタ機能の周辺装置IDであり、次の情報を表す。
製造元(MFG:) : ABC
モデル(MDL:) : Kmmn
クラス(CLS:) : PRINTER
コマンド(CMD:): K4(ABC社プライベートの印刷制御用コマンド)
ディスクリプション(DES:): ABC Kmmn
次に、周辺装置管理80が、PC1にドライバ(プリンタドライバ50、FAXドライバ、スキャナドライバ(図は省略)が既にインストール済みかを判断する(S1303)。
【0052】
以下、図8の説明においてドライバ(プリンタドライバ50、FAXドライバ、スキャナドライバ)は、単にドライバと記す。
S1303において、ドライバが未だインストールされていないと判断された場合、OSがドライバをインストールする(S1304)。
その後、OSがドライバをRAM201上にロードする(S1305)。ドライバがRAM201上に正しくロードされると、図3の(a)に示すDPフォルダ500に周辺装置(MFP3)が登録された状態となる。
周辺装置管理80が、PC1に図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800が既にインストール済みかを判断する(S1306)。
なお、S1306において、インストール済みの周辺装置管理制御用ファイル800がドライバと整合しているか否かは、周辺装置IDに含まれる製造元(MFG:)、モデル(MDL:)情報をもとに判定される。
次に、S1306において、周辺装置管理制御用ファイル800が未だインストールされていないと周辺装置管理80が判断した場合、図9で後述する周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理を実行する(S1307)。
そして、周辺装置管理80が図10で後述する周辺装置管理画面の起動の処理を実行し(S1308)、周辺装置管理80が周辺装置接続時の処理を完了する(S1309)。
なお、S1306において、周辺装置管理制御用ファイル800が既にインストールされていると周辺装置管理80が判断した場合、S1308へ進む。S1303において、ドライバが既にインストールされている場合、ステップS1305へ進む。
【0053】
図9は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理の一例である。図9に示すステップに対応するプログラムは、PC1のHDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
図8のS1307において、周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理が実行されると、周辺装置管理80が周辺装置管理のインストールの処理を開始する(S1401)。
まず、周辺装置管理80がネットワーク4を介して接続されているMFP3の周辺装置IDを確認する(S1402)。この周辺装置IDに含まれている製造元(MFG:)、モデル(MDL:)情報をもとに、周辺装置管理80がPC1に接続されている周辺装置(MFP3)用の周辺装置管理制御用ファイル800を検索する(S1403)。
【0054】
図5の周辺装置管理制御用ファイル800には、要素801、要素802に周辺装置(MFP3)に対応した製造元(MFG:)「ABC」、モデル(MDL:)「Kmmn」が記載されている。
要素801、要素802に記載されている情報をもとに、周辺装置管理80がWebサーバ9又はPC1に挿入されたCD−ROM10内のファイル格納部11又は12から、周辺装置(MFP3)用の周辺装置管理制御用ファイル800を検索する。
次に、周辺装置管理80が、ファイル格納部11又は12から周辺装置管理制御用ファイル800が見つかったか否かを判断する(S1404)。S1404において、周辺装置管理制御用ファイル800が見つかったと周辺装置管理80が判断した場合、周辺装置管理80がその周辺装置管理制御用ファイル800をPC1のHDD202内の所定の位置に保存する(S1405)。
【0055】
そして、周辺装置管理80が周辺装置管理制御用ファイル800をインストールする(S1406)。インストールが完了すると、周辺装置管理80が周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理を終了する(S1407)。
本実施形態においては、MFP3に対応した周辺装置管理制御用ファイル800が検出され、インストールされたものとする。S1404において、周辺装置管理制御用ファイル800が見つからなかった周辺装置管理80が判断した場合、S1407へ進む。そして、S1407で、周辺装置管理80が周辺装置管理制御用ファイル800をインストールせずに、周辺装置管理制御用ファイルのインストールの処理を終了する(S1407)。
【0056】
図10は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置管理画面の起動の処理の一例を示すフローチャートである。図10の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
図8のS1308において、周辺装置管理80が周辺装置管理の起動の処理を実行すると、周辺装置管理80が周辺装置管理画面の起動の処理を開始する(S1501)。
また、ユーザがポインティングデバイスを操作してDPフォルダ500内の周辺装置503を選択した場合も、周辺装置管理80が周辺装置管理画面の起動の処理を開始する。
周辺装置管理制御部902がDPフォルダ500にて選択された周辺装置名を取得する(S1502)。本実施形態においては、周辺装置503が選択されているので、「ABC Kmmn」という周辺装置名が取得される。
この周辺装置名をもとに、周辺装置管理制御用ファイル読取り部904が図9のS1405で保存された図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800をRAM201上にロードする(S1503)。
この周辺装置管理制御用ファイル800をもとに、周辺装置管理制御部902が図11で後述する周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を実行する(S1504)。S1504で構築された周辺装置管理画面の表示内容に従って、周辺装置管理制御部902が表示部901を介して周辺装置管理画面600を表示する(S1505)。
【0057】
そして、周辺装置管理80が周辺装置管理画面の起動の処理を終了する(S1506)。
図11は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、周辺装置管理画面の表示内容の構築の処理の一例を示すフローチャートである。図11の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。以下、アプリケーション実行手段として機能するPAPL143が実行する特定のアプリケーションに従い保存されたログ情報と、図5に示した機能制御情報とに応じて、管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する例を説明する。ここで、機能制御情報は、管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための情報であって、図5に示した形式で記述されて、図6に示す周辺装置管理制御用ファイル格納部905に書き換え可能に保存されている。
また、ここで、オブジェクトとは、図3に示したアイコン605,609、613が含まれる。なお、表示態様の制御は、図6に示した周辺装置管理制御部902により実行される。
【0058】
図10のS1504において、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理が実行されると、周辺装置管理制御部902が周辺装置管理画面の表示内容の構築の処理を開始する(S1201)。周辺装置管理制御部902がID1(id="1")の印刷設定ボタン607を構築する(S1202)。周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\
Name: installed
Type: REG_SZから、その値(Data)としてセットされている、PAPL143のインストール状態を表す情報を取得する(S1203)。
また、周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\Printer Application\diagnose\
Name: usage_log_total
Type: REG_DWORDから、変数2108にその値(Data)としてセットされている、プリンタの診断・修復機能の使用状況を表す情報も取得する(S1203)。
そして、S1204において、周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリにセットされているPAPL143のインストール状態を表す情報を確認する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ABC\PrinterApplication\Name:installedType: REG_SZ
ここで、「yes」がセットされていると周辺装置管理制御部902が判断した場合、S1205へ進む。また、「yes」以外であると周辺装置管理制御部902が判断した場合、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を終了する(S1208)。
【0059】
S1205において、周辺装置管理制御部902が次に示すレジストリの変数2108にセットされているプリンタの診断・修復機能の使用状況を表す情報を確認し、当該情報が100以下であると判断した場合はS1206へ進む。また、周辺装置管理制御部902が100より大きいと判断した場合S1207へ進む。
S1206において、周辺装置管理制御部902がID2(id="2")のプリンタの診断・修復ボタン611を構築し、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を終了する(S1208)。
S1207において、周辺装置管理制御部902がID3(id="3")のプリンタの診断・修復ボタン615を構築し、周辺装置管理画面の表示内容の構築処理を終了する(S1208)。
【0060】
図12は、図1に示したPC1のOSが管理するログファイルとレジストリ情報とログファイルの内容の一例を示す図である。
図12の(a)はログファイル2100の内容に対応し、図12の(b)は、レジストリ情報2114の内容に対応する。
図12の(a)、(b)において、ログファイル2100には要素2101が記録され、図5のレジストリ2012にはレジストリ情報2114が記録される。
要素2101とレジストリ情報2114にはプリンタの診断・修復機能の起動方法別、および合計の実行回数情報が記録される。要素2102とレジストリ情報2114の変数2108にはプリンタの診断・修復機能が実行された総回数が数値情報として記録される。
要素2103とレジストリ情報2114の変数2109には、ユーザが周辺装置管理画面600のプリンタの診断・修復ボタン611または615を押下することによって、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。
要素2104とレジストリ情報2114の変数2110には、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。具体的には、OS(Windows OS)のスタートメニュー中にあるプリンタの診断・修復に対応する項目をユーザが選択することによって、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。
【0061】
スタートメニューの項目は、PAPL143をHDD202中にインストールする際に登録されるものである。
要素2105とレジストリ情報2114の変数2111には、OS(Windows OS)のデスクトップUIに置かれたアイコン(不図示)をユーザが選択することによって、プリンタの診断・修復機能が実行された回数が数値情報として記録される。
同様に要素2106とレジストリ情報2114の変数2112にはステータスモニタ39のUIからのユーザ操作を受け付ける。これによって、要素2107とレジストリ情報2114の変数2113には、上記以外の方法によってプリンタの診断・修復が実行された回数が、それぞれ数値情報(ログ情報)として保存される。
図13は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、PAPLの起動の処理の一例を示すフローチャートである。図13の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
【0062】
周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタン611または615が押下されると、PAPL143の起動の処理が開始される(S1101)。
S1101において、図6の(a)の周辺装置管理80内の周辺装置管理制御部902が、リンク実行部903を介して図5に示す要素816または要素824に記載されている情報をAPL制御部907に渡す。
この情報から、APL制御部907が第1引数の"ABC Kmmn"で表された周辺装置(MFP3)を指定する情報を取得する(S1102)。
APL制御部907が第1引数の周辺装置を指定する情報(周辺装置指定情報)の有無を確認し、周辺装置の指定(周辺装置指定情報)が有ると判断した場合(S1103)、S1104へ進む。S1103において、周辺装置の指定(周辺装置指定情報)が無いとAPL制御部907が判断した場合、S1105へ進む。
【0063】
本実施形態では、図5に示す要素816または要素824に記載されている第1引数の周辺装置を指定する情報により周辺装置の指定が行われるので、S1103からS1104へ進む。例えば、第1引数がセットされずにPAPL143が起動された場合、S1103からS1105へ進む。
【0064】
S1104において、デフォルト周辺装置設定部908が指定された周辺装置をPAPL143のデフォルト周辺装置に設定し、S1107へ進む。
S1105において、デフォルト周辺装置設定部908がアプリケーション/DDIインタフェース84を介して、OSのデフォルト周辺装置情報を取得する。OSのデフォルト周辺装置とは、図3の(a)のDPフォルダ500にて、デフォルトマーク502が付与されている周辺装置を表す。
本実施形態では、周辺装置501(XYZ Defg)がデフォルト周辺装置として設定されているので、S1105において、「XYZ Defg」という周辺装置名称が取得される。デフォルト周辺装置設定部908が、S1105で取得したOSのデフォルト周辺装置をもとに、周辺装置(ドライバ)名をPAPL143のデフォルト周辺装置に設定し(S1106)、S1107へ進む。
【0065】
S1106において、デフォルト周辺装置設定部908が、S1105で取得したOSのデフォルト周辺装置から適切な周辺装置名を発見できなかった場合、PAPL143が前回起動したときに設定されていた周辺装置名をデフォルト周辺装置に設定する。ここで、周辺装置名にはドライバ名が含まれる。
尚、PAPL143のデフォルト周辺装置の情報は、PAPL143が管理するRAM201上のメモリ内に保持される。
次に、S1107において、APL制御部907が第2引数で指定された機能を確認し、S1108において、起動元判断部906が第3引数で指定された起動元を確認する。そして、APL制御部907が第2引数で指定された機能のメイン画面を表示する(S1109)。
例えば、第2引数でdiagnoseが指定された場合、APL制御部907が、図7の(a)に示すプリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する。APL制御部907がOSから通知されるメッセージを確認し(S1110)、終了を表すメッセージを受け取った場合(S1111)、APL制御部907が、PAPL143の全ての画面を閉じて、PAPLの起動処理を終了する(S1113)。
【0066】
S1111において、APL制御部907が終了を表すメッセージ以外のメッセージを受け取った場合、APL制御部907が各メッセージに応じた処理を行い(S1112)、S1110に戻る。
図14は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、PAPL143におけるログ制御部910の処理の一例を示すフローチャートである。図14の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
【0067】
APL制御部907がログ制御部910を起動すると、図14のS1600において、ログ制御部910が処理を開始する。ログファイルアクセス部2002はHDD202中のログファイル格納部2011を参照し、プリンタアプリケーションのログファイルが存在するかどうかを判定する(S1601)。ここで、ログファイルが存在するとログ制御部910が判断した場合には、その中に含まれるカウントデータをRAM201中のワークエリアに読み込む(S1602)。
【0068】
S1602において、ログファイルアクセス部2002は、図12に示したログファイル2100を読み込み、その内容をカウント制御部2001へ渡す。カウント制御部2001は、ログファイル2100中の要素2102〜2107に記録されている数値を、それぞれワークエリア中の変数diag_total、diag_dm、diag_st、diag_dt、diag_sm、diag_otに書込を行う。
なお、要素2102〜2107の内のいずれかが存在しないとログファイルアクセス部2002が判断した場合には、該要素に対応する変数値を0に設定する。また、ログファイル2100に要素2101が存在しないとログファイルアクセス部2002が判断した場合には、すべての変数値を0に設定する。その後、S1604へ移行する。
一方、S1601で、ログファイルアクセス部2002が、ログファイル2100がログファイル格納部2011に存在しないと判定した場合には、S1603へ移行する。ログファイル2100が存在しないのは、ログファイル2100に記録すべきカウント情報がいずれもまだ生成されておらず、0である場合である。そのためS1603では、カウント制御部2001が、ワークエリア中の変数diag_total、diag_dm、diag_st、diag_dt、diag_sm、diag_otをすべて0にクリアし、S1604へ移行する。
【0069】
S1604では、PAPL143が起動された際のコマンドライン引数を図6の(a)に示す起動元判断部906が取得する。次に、カウント制御部2001はコマンドライン引数の中の第2引数を取得し、その値が文字列"diagnose"と一致するかどうかを判定する(S1605)。カウント制御部2001が一致したと判断した場合にはプリンタの診断・修復機能が実行されたものとみなしてS1606へ移行する。
一方、カウント制御部2001が一致していないと判断した場合にはプリンタの診断・修復以外の機能が実行されたものとみなすが、この場合ログの更新は不要であるためログ制御部の処理を終了する(S1618)。
S1606では、カウント制御部2001は変数diag_totalの値を1加算する。次いで、S1607で図6の(a)の起動元判断部906はコマンドライン引数の中の第3引数を取得し、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/devmng"と一致するかどうかを判定する。
S1607の判定で一致した場合には、周辺装置管理画面600のプリンタの診断・修復ボタン611または615の押下によりPAPL143が起動されたものとみなし、変数diag_dmを「1」加算する(S1608)。
一方、S1607で、一致していないとカウント制御部2001が判断した場合には、第3引数が文字列"/start"と一致するかどうかを判定する(S1609)。
ここで、第3引数が文字列"/start"と一致するとカウント制御部2001が判断した場合は、OS(Windows OS)のスタートメニュー中の項目からPAPL143が起動されたものとみなす。そして、カウント制御部2001は、変数diag_stを「1」加算する(S1610)。
【0070】
一方、S1609で、第3引数が文字列"/start"と一致しないと判断した場合には、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/desktop"と一致するかどうかを判定する(S1611)。
ここで、第3引数が文字列"/desktop"と一致するとカウント制御部2001が判断した場合には、OS(Windows OS)のデスクトップに置かれた前記アイコンからPAPL143が起動されたものとみなす。そして、カウント制御部2001は変数diag_dtを1加算する(S1612)。
【0071】
一方、S1611で、第3引数が文字列"/desktop"と一致しないとカウント制御部2001が判断した場合は、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/sm"と一致するかどうかを判定する(S1613)。
ここで、カウント制御部2001は第3引数が文字列"/sm"と一致すると判断した場合には、ステータスモニタ39からPAPL143が起動されたものとみなし、変数diag_smを「1」加算する(S1614)。
一方、S1613で、第3引数が文字列"/sm"と一致しないと判断した場合には、カウント制御部2001はいずれとも異なる方法でPAPL143が起動されたものとみなし、変数diag_otを「1」加算する(S1615)。
【0072】
その後、ログファイルアクセス部2002は、ログファイル格納部2011中のログファイル2100へ書き込みを行う。
なお、ログファイル2100が既に存在している場合は上書き更新する。具体的にログファイル2100の内容は、図12の(a)に示す形式である。ここで、ログファイルアクセス部2002は、要素2102にdiag_total変数の値を、要素2103にdiag_dm変数の値を記録する。
同様に、ログファイルアクセス部2002は、要素2104にdiag_st変数の値、要素2105に変数diag_dt変数の値を記録する。また、ログファイルアクセス部2002は、要素2106にdiag_sm変数の値、要素2107にdiag_ot変数の値をそれぞれ記録する(S1616)。
さらに、レジストリアクセス部2003が、レジストリ情報2114の変数2108に変数diag_totalの値をセットする。
変数2109には変数diag_dmの値をセットする。変数2110には変数diag_stの値をセットする。同様に変数2111へ変数diag_dt、変数2112へ変数2113へ変数diag_otの値をそれぞれセットする(S1617)。これでログ制御部910の処理を終了する(S1618)。
以上の処理により、PAPL143のプリンタの診断・修復機能が起動された場合には、ログ制御部910は、起動元判断部906から取得した起動元情報に基づいてログファイル2100に含まれるカウント情報を更新する。また同様のカウント情報をレジストリ2012にも記録する。
【0073】
尚、前述した例では、S1605において、カウント制御部2001がコマンドライン引数の中の第2引数を取得し、その値が文字列"diagnose"と一致すると判断した場合は、以下の処理を行う。
具体的にはプリンタの診断・修復機能が実行された場合に限り、ログファイルアクセス部2002がこの機能の使用状況を表すログファイル2100を生成または更新する処理を実行する。同様に、レジストリアクセス部2003がレジストリ情報2114を生成または更新する処理を実行する。
【0074】
この例に限られることなく、第2引数の値が他の文字列と一致する場合、すなわち、PAPL143が備える他の機能が実行された場合においても、その機能の使用状況を表すログファイルやレジストリ情報を生成または更新してもよい。これにより、各機能毎に使用状況を把握でき、それぞれの使用状況に応じて適切な制御を行うことで、ユーザの操作性に優れた周辺装置制御システムを実現することができる。前記第2引数と各機能の関係は次に示す通りである。
【0075】
以下、第2引数/機能として、diagnose/プリンタの診断・修復、preferences/プリンタの設定、paper_source/給紙方法の設定、status/プリンタの状態の確認、troubleshooting/トラブルシューティングを想定する。
前述した例では、ログファイルやレジストリ情報の中に使用された周辺装置に関する情報を含めていなかったが、一般的に、周辺装置管理画面600は周辺装置毎に用意されるものである。そこで、周辺装置の使用状況に応じて適切な制御を行うようにすることで、ユーザの操作性をさらに向上することもできる。
図12の(c)に、周辺装置に関する情報を含むログファイルの一例を示し、図12の(d)に、周辺装置に関する情報を含むレジストリ情報を示す。
同様に、図12の(c)において、2115はログファイルであり、周辺装置名を表す要素2116を含み、この要素2116の中に、その周辺装置が使用されたケースにおける使用状況の各ログが格納されている。
【0076】
図12の(d)において、2117はレジストリ情報であり、周辺装置名を表す「ABC Kmmn」という文字列を含むレジストリキーの中に、その周辺装置が使用されたケースにおける使用状況のログが格納されている。このレジストリ情報2117を利用し、例えば、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素815のApplicationと\diagnoseの間に、\ABC Kmmnを記述するように予め変更する。
同様に、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素823の\Printer Applicationと\diagnoseとの間に、\ABC Kmmnを記述するように予め変更する。
これにより、MFP3だけの使用状況に応じて、ID2(id="2")のプリンタの診断・修復ボタン611またはID3(id="3")のプリンタの診断・修復ボタン615の何れか一方を自動的に切り換える。これにより、周辺装置管理画面600上に適切なボタンを表示することができ、ユーザの操作性をさらに向上することができる。
ログファイル2100は、ユーザの許諾を得る過程を経て、許諾を得られた場合、定期的にPC2のWebサーバ9に送られる。
【0077】
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、PAPL143において、ログ制御部910が、PAPL143の各機能の使用状況をログファイルやレジストリ情報に残して、このレジストリ情報に応じて周辺装置管理画面600上に表示されるボタンの内容を自動的に切換る例を挙げた。ここで、ボタンは、特定の機能処理を実行するアプリケーションに対応付けられている。
【0078】
本実施形態では、PAPL143に限ることなく、任意のアプリケーションにおいて、汎用的にこのような制御を行うことが可能な共有ライブラリを使った周辺装置制御システムの例を記す。
図6の(b)において、911は共有ライブラリ(CommonLibrary)であり、Launch_with_Log.exeという実行可能なアプリケーションで構成される。例えば、周辺装置管理画面600上のボタンが押下されることにより、次に示すコマンドライン引数が添えられた形態でアプリケーションが実行される。
【0079】
引数として第1引数が"アプリケーション"、第2引数が"周辺装置"、第3引数が機能、第4引数が起動元と想定する。例えば、図5の要素816、824のプリンタの診断・修復機能の初期画面700を表示する機能(プログラム)を表すコードを、下記に示すコードに書き換えることで、共有ライブラリ911を介して同様な機能を実現することができる。
Launch_with_Log.exe "PrinterApp.exe" "ABC Kmmn" diagnose /devmng
共有ライブラリ911は、アプリケーションがインストールされる時に一緒にインストールされる。今、PAPL143と共有ライブラリ911がPC1のHDD202にインストールされていているものとする。
具体的には、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素816と要素824にLaunch_with_Log.exe "PrinterApp.exe" "ABC Kmmn" diagnose /devmngのコードが実装されているものとする。
また、共有ライブラリ911が使用されることを想定して、図5に示す周辺装置管理制御用ファイル800の要素816の\ABCと\diagnoseとの間に、\PrinterAppが記載されているものが実行されているものとする。
同様に、要素824の\ABCと\diagnoseとの間に、\PrinterAppが記載されているものが実行されているものとする。
ここで、図5において説明した要素816、要素824と比較した場合の差違は以下の通りである。
図5の816、824ではレジストリキー名に「Printer Application」というアプリケーション名の文字列が使用されているのに対し、要素816、824では、第1引数で指定された「PrinterApp.exe」から、拡張子の「.exe」を取り除いた「PrinterApp」という文字列が使用されている点が異なる。
さらに、PAPL143は、図7に示すようなログ制御部910を備えず、図15に示すような使用状況のログファイルを生成または更新する機能や、使用状況のレジストリ情報を生成または更新する機能を備えていないものとする。
【0080】
図15は、本実施形態を示し情報処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、共有ライブラリの処理の一例を示すフローチャートである。図15の各ステップに対応するプログラムは、HDD202に記憶されており、RAM201に読み出され、PC1のCPU204により実行される。
周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタン611または615が押下されると、共有ライブラリの処理が開始される(S1801)。S1801において、図6の(a)の周辺装置管理80内の周辺装置管理制御部902が、リンク実行部903を介して図5の要素816または824に記載されている情報を共有ライブラリ911に渡す。
【0081】
この情報から、共有ライブラリ911が、第1から第3の引数を用いてアプリケーションを実行する。具体的には、第1引数の"PrinterApp.exe"で指定されたアプリケーションを、第2引数の"ABC Kmmn"で指定された周辺装置と、第3引数のdiagnoseで指定された機能を用いて、PrinterApp.exe "ABC Kmmn" diagnoseを実行する(S1802)。
そして、共有ライブラリ911が、第1引数で指定されたアプリケーションと、第3引数で指定された機能と、第4引数で指定された起動元の情報をもとに、ログファイルを生成する(S1803)。なお、既にログファイルが存在する場合には、その内容を更新する。以下に、ログファイルの内容の一例を図16の)a)に記す。
次に、共有ライブラリ911が、第1引数で指定されたアプリケーションのレジストリ情報の各変数を生成して、その値をセットする(S1804)。なお、既にレジストリ情報が存在する場合には、その内容を更新する。そして、共有ライブラリの処理を終了する(S1805)。
レジストリ情報の内容の一例を図16の(b)に記す。
このように、起動するアプリケーションが、使用状況のログファイルを生成または更新する機能や、使用状況のレジストリ情報を生成または更新する機能を備えていない、任意のアプリケーションに対しても、共有ライブラリ911を適用する。これにより、使用状況に応じて適切な制御を行うことができ、ユーザの操作性に優れた周辺装置制御システムを実現することができる。
【0082】
〔第3実施形態〕
また、上述した実施形態では、アプリケーションの例として図8に示すような周辺装置管理(Device Management)80を挙げたが、この例に限られることなく、同様な機能を備える任意のアプリケーションで実現可能であり、有効である。
また、上述した実施形態では、アプリケーションの例として図8に示すようなPAPL143を挙げた。しかし、この例に限られることなく、同様な機能を備える任意のアプリケーションで実現可能であり、有効である。
また、上述した実施形態では、情報処理装置としてパーソナルコンピュータを想定した。しかし、この例に限られることなく、例えばDVDプレーヤー、ゲーム、セットトップボックス、インターネット家電等、同様な使用方法が可能な任意の情報処理装置(端末)に対して実現することができ、有効である。
【0083】
また、上述した実施形態では、周辺装置としてMFPを例示した。しかし、周辺装置として他に、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能を備える装置等の何れかであってもよい。
また、上述した実施形態では、OSに例としてWindows7と同等のOSを使用したが、これらのOSに限られることなく、任意のOSを使用することができる。
また、上述した実施形態では、ネットワーク4の構成例としてEthernetを用いたが、この例に限られることなく、他の任意のネットワーク構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、PC1とMFP3、MFP7との間のインタフェースとして、Ethernetを用いた。しかしながら、このインタフェースに限られることなく、例えば、無線LAN、IEEE1394、Bluetooth、USB等の任意のインタフェースを用いるようにしてもよい。
【0084】
また、上述した実施形態では、Webサービスのプロトコルの例としてWSDを挙げたが、この例に限られることなく、例えばIHVの独自プロトコル等の任意のプロトコルを用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタン611または615が押下されたときに、適切な周辺装置(ドライバ)が設定された状態でPAPL143を起動してプリンタの診断・修復機能を実行する例を挙げた。
しかしながら、この例に限られることなく、例えば、周辺装置管理画面上から任意のアプリケーションを起動したり、Webサイトへリンクしたり、サービスを提供したりという場合にも本発明を提供可能である。例えば、周辺装置管理画面上から適切な周辺装置(ドライバ)名を指定して任意のアプリケーションを実行し、その使用状況をログファイルに出力したり、レジストリ情報に保存したりしてもよい。
【0085】
また、上述実施形態では、周辺装置管理制御部902が、生成されたレジストリ情報2114の変数2108の値に応じて、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタンの表示を自動的に切換る例を挙げた。
しかしながら、この例に限られることなく、例えば、ログ制御部910がログファイル2100乃至レジストリ情報2114の何れか一方を生成する。そして、ログ制御部910が、生成されたログファイル2100乃至レジストリ情報2114の何れか一方にセットされている情報に応じて、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタンの表示を自動的に切換えてもよい。
【0086】
また、上述した実施形態では、周辺装置管理画面600上のプリンタの診断・修復ボタンが押下された時に、PAPL143が備えるプリンタの診断・修復機能を実行する例を挙げた。
しかしながら、この例に限られることなく、例えば、周辺装置管理画面600上にプリンタドライバ50内のステータスモニタを起動する機能を備えるボタンを表示する。そして、ステータスモニタの起動回数に応じて、このボタンの表示を自動的に切り換える、というように、アプリケーションだけではく、プリンタドライバ50等のドライバ内の機能にも応用できる。
【0087】
以上、上述した各実施形態によれば、ユーザの使用環境に応じて適切な表示や機能を提供する周辺装置管理画面を提供することができる。
また、上述した各実施形態によれば、アプリケーションを起動して周辺装置を制御する際に、ユーザの使用環境に合わせて自動的に適合して周辺装置を適切かつ確実に制御することができる。
よって、上述した各実施形態によれば、ユーザの使用環境に応じて適切な表示や機能を提供することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0088】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【符号の説明】
【0089】
1,2 PC
3 MFP
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周辺装置を管理する情報処理装置であって、
第1の周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、前記周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられた第2の周辺装置管理画面を表示手段に表示する周辺装置管理手段と、
前記第2の周辺装置管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段と、
前記第2の周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報を保持する保持手段と、
前記アプリケーション実行手段が実行する特定のアプリケーションに従い、前記特定のアプリケーションの使用状況を示すログ情報を保存する保存手段と、
前記保存手段に保存されたログ情報と、前記機能制御情報とに応じて、前記第2の周辺装置管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記オブジェクトは、前記特定のアプリケーションに対応付けられたアイコン、当該特定のアプリケーションを説明するテキストを含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定のアプリケーションは、レジストリに対する情報の読み込みまたは書込を実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
周辺装置を管理する情報処理装置における周辺装置管理方法であって、
第1の周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、前記周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられた第2の周辺装置管理画面を表示手段に表示する周辺装置管理工程と、
前記第2の周辺装置管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行するアプリケーション実行工程と、
前記第2の周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報を保持手段に保持する保持工程と、
前記アプリケーション実行工程が実行する特定のアプリケーションに従い、前記特定のアプリケーションの使用状況を示すログ情報を保存手段に保存する保存工程と、
前記保存手段に保存されたログ情報と、前記機能制御情報とに応じて、前記第2の周辺装置管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する表示制御工程と、
を備えることを特徴とする周辺装置管理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の周辺装置管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
周辺装置を管理する情報処理装置であって、
第1の周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、前記周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられた第2の周辺装置管理画面を表示手段に表示する周辺装置管理手段と、
前記第2の周辺装置管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段と、
前記第2の周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報を保持する保持手段と、
前記アプリケーション実行手段が実行する特定のアプリケーションに従い、前記特定のアプリケーションの使用状況を示すログ情報を保存する保存手段と、
前記保存手段に保存されたログ情報と、前記機能制御情報とに応じて、前記第2の周辺装置管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記オブジェクトは、前記特定のアプリケーションに対応付けられたアイコン、当該特定のアプリケーションを説明するテキストを含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定のアプリケーションは、レジストリに対する情報の読み込みまたは書込を実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
周辺装置を管理する情報処理装置における周辺装置管理方法であって、
第1の周辺装置管理画面で特定の周辺装置が選択された場合に、前記周辺装置を管理するための特定のアプリケーションが対応付けられた第2の周辺装置管理画面を表示手段に表示する周辺装置管理工程と、
前記第2の周辺装置管理画面で指示されるオブジェクトにリンクする特定のアプリケーションを実行するアプリケーション実行工程と、
前記第2の周辺装置管理画面に表示すべきオブジェクトの表示状態を決定するための機能制御情報を保持手段に保持する保持工程と、
前記アプリケーション実行工程が実行する特定のアプリケーションに従い、前記特定のアプリケーションの使用状況を示すログ情報を保存手段に保存する保存工程と、
前記保存手段に保存されたログ情報と、前記機能制御情報とに応じて、前記第2の周辺装置管理画面に表示するオブジェクトの表示態様を制御する表示制御工程と、
を備えることを特徴とする周辺装置管理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の周辺装置管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−138235(P2011−138235A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296475(P2009−296475)
【出願日】平成21年12月26日(2009.12.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月26日(2009.12.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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