説明

情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム

【課題】折りに関する設定を容易且つ確実に設定可能とする。
【解決手段】スキャナ112により折る前の用紙の画像801、802と、折った後の用紙の画像803、804とを読み取り、読み取った画像をホストコンピュータ106に入力する。ホストコンピュータ112は、入力された折る前の用紙の画像801、802と、折った後の用紙の画像803、804とから、該用紙の折り方を解析する。そして、解析結果を折り機能を有するデバイスに自動設定するようにする。これにより、印刷及び折りに関する設定を容易且つ確実に設定することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷処理を実行するための情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、個人ユーザや企業等の顧客から依頼を受け、印刷物を生成する商業印刷業者(以下、印刷業者)が存在している。このような印刷業者は、顧客から印刷用データ(原本)と、印刷体裁や部数、納期等の指示とを受領し、印刷物を作成し、顧客に対して印刷物を納入する業務を行っている。また、このような印刷業者の多くは、古くから知られているオフセット製版印刷機等の大規模な装置を用いて業務を行っている。
【0003】
最近では、電子写真方式の印刷装置(以降、プリンタ)やインクジェット方式のプリンタの高速化、高画質化が進んでいる。これに伴い、「コピーサービス」、「プリンティングサービス」、「Print On Demand(POD)センター」等と称される、短時間で出力・納品が可能な商業印刷(オンデマンド印刷)の業態を採用する印刷業者も存在してきている。
【0004】
ユーザが上記のようなオンデマンド印刷を採用する印刷業者に対して印刷の依頼をする場合、紙又は電子媒体(FD、MO、CD−ROM等)に記録した原稿と、該原稿の印刷部数や製本方法、納品期日等を記載した印刷指示書(オーダー指示書)とを入稿する。入稿形態としては、原稿等を郵送、又は直接印刷会社に持ち込む等が考えられるが、最近ではインターネット、又はイントラネットを介してオンラインで印刷を発注/受注、入稿できるシステムも実用化されており、ネットワークを介して入稿することも可能である。
【0005】
ネットワークを介して入稿される場合は、印刷業者はユーザからの依頼を受け付けて、別途印刷指示書を作成する。そして、印刷業者は、印刷指示書に従い、作業ホスト(コンピュータ等)に接続されたプリンタにより印刷や製本作業を行い、作成された印刷物を顧客に納品することで、その業務を完了する。
【0006】
以上で述べたような印刷業者に対する印刷の依頼には、単に印刷を行うだけではなく、図24(a)〜(f)に示すような折った状態の出力成果物(折り成果物)を生産する依頼等が含まれることがある。
【0007】
このような「折り」が求められる出力成果物としては、主に郵送する手紙、資料、販売促進材であるチラシ、パンフレット、ダイレクトメール(DM)等がある。チラシ、パンフレットは携帯性、陳列性、閲覧性のために、手紙、資料、DMはサイズ変更し封入するために折りが求められる。
【0008】
従来、印刷業者は、大量の折り成果物を生産する場合、印刷後にオフライン専用折り機を使用して折りを施す形態が主流であった。また、オフライン専用折り機を使用せず手作業で折り成果物を生成する場合もあるが、作業効率が悪く、熟練の技術が必要とされると言う課題があった。このような手作業の効率の悪さを解決するため、折りの基準となるサイズと折りの対象となるサイズとを比較し、基準となるサイズと同等になる折り方(位置)を判別して、所定の位置に折りマークと折りの順番を印刷する技術が特許文献1に開示されている。この技術を用いれば、熟練者でなくとも正確且つ迅速な手作業が可能となる。
【0009】
しかしながら、最近では短納期に適したオンデマンド印刷の普及に伴い、印刷から折りまで連動処理するオンライン折り機能が充実してきており、折り機能を有するフィニッシャを新規導入し、用途によりオフライン機と併用する業者が増加している。
【0010】
また、最近、依頼者側においては、折り成果物に対する印刷に工夫を凝らして、印刷物の作成依頼をするケースが増加してきている。例えば販促効果を高めるため、「見せる折り方」を工夫/指定するものがある。具体的な例としては、チラシ、DM等において、全体的な宣伝内容だけではなく、図25に示すように折った状態の範囲(開かない状態で見える部分)に大きな文字や商品の画像(本例では「Sale!!」という文字)をレイアウトするようにしたものが挙げられる。また、図26に示すように折り幅をずらし、セールスポイントやアピールポイントだけ(本例では「Sale!!」という文字)を消費者の目に留まるようにし、用紙を開かせるように促すことを試みたもの等が挙げられる。
【0011】
【特許文献1】特開2001−80152号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
オンデマンド印刷による短納期をサービスの差別化とする印刷業者が依頼者から折り成果物の依頼を受けた場合、印刷業者が短納期で納品できるようにするためには、オンライン折り機能を十分に活用することが望ましい。しかしながら、オンライン折り機能を活用する場合、印刷業者は多くの且つ複雑な出力設定を行う必要があり、この作業は非常に手間のかかる煩雑なものであった。
【0013】
オンライン折り機能を活用して印刷及び折りの一連処理をする場合、具体的には、折りの種類、折り幅、折りの方向(コンテンツの表面を表に折るか、裏に折るか、天地)等の多くの項目と、印刷項目(レイアウト関連)とを同時に設定する必要がある。
【0014】
オンライン折り機能を活用する場合に設定する項目の一例を図27を用いて説明する。図27(a)に、両面/長編とじ(天地同一)の印刷物を外三つ折りにする例を、図27(b)に、両面/短編とじ(天地反対)の印刷物を外三つ折りにする例を示す。この場合、印刷業者のオペレータは、とじ位置(裏表のコンテンツの天地)を踏まえて、以下(1)及び(2)の項目の関係(組み合わせ)を設定する必要がある。
【0015】
(1)レイアウト関係
片面/両面、とじ(コンテンツの天地)
用紙サイズ、オリエンテーション(ポートレート/ランドスケープ)
(2)折り関係
折りの種類、折り幅、折りの方向(表折り/裏折り)
【0016】
また、図28(a)に、両面/長編とじ(天地同一)の印刷物において、表面の上部を最後に背面へ折る内三つ折りにする例を、図28(b)に、両面/長編とじ(天地同一)の印刷物を表面の下部を最後に背面へ折る内三つ折りにする例を示す。この場合も図27のケースと同様に、オペレータは、とじ位置(裏表のコンテンツの天地)を踏まえて、上記(1)及び(2)の項目の関係(組み合わせ)を設定する必要がある。更には図27(b)のケースと同等に短編とじ(天地反対)のパターンもある場合もあり、その場合は、オペレータの判断、設定に関する作業が一層煩雑なものとなる。
【0017】
更にまた、図26で示したような細かな工夫を伴う折り成果物の依頼を受けた場合は、上記で説明した設定(特に折り幅等)に注意が必要となり、作業が一層煩雑なものとなる。
【0018】
また、以前にオフライン専用折り機を使用して生産した場合や、オフライン専用折り機と併用した場合のオフライン専用折り機の設定を、オンライン折り機能に連携、流用することは、装置の互換等の問題上、容易ではない。そのため、新規に折り成果物を生産する場合と同様に、オンライン折り機能において図23に示すようなダイアログで全ての設定項目を設定(入力)する必要があり、作業に手間がかかる。
【0019】
また、以前にオフライン専用折り機を使用して生産した場合や、オフライン専用折り機と併用した場合のオフライン専用折り機の設定項目を流用できた場合においても、該設定項目がオンライン折り機能において有効に働くか否かを判定する必要がある。そのため、作業に手間がかかる。
【0020】
以上のように、オンライン折り機能を十分に活用するためには、多くの且つ複雑な出力設定を入力する必要があり、オペレータの作業を煩雑なものとし、作業効率を大幅に低下させる場合があった。仮に確実に設定できなかった場合には、納期を守ることができなくなってしまうこともある。
【0021】
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、折りに関する設定を容易且つ確実に設定可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明の情報処理装置は、折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力手段と、前記入力手段が入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析手段と、前記解析手段の解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の情報処理システムは、画像を読み取るスキャナ手段と、前記スキャナ手段が読み取った折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力手段と、前記入力手段が入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析手段と、前記解析手段の解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の情報処理方法は、折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析ステップと、前記解析ステップの解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明のコンピュータプログラムは、折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析ステップと、前記解析ステップの解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、折りに関する設定を容易且つ確実に設定することができ、作業の手間を軽減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る印刷システム(本発明でいう情報処理システムを含む)の全体構成を示す図である。なお、以下で説明する印刷システム全体の環境は、本発明の説明を理解し易くするために簡易な構成としているが、本発明は、該構成に限定されるものではない。
【0025】
図1に示す印刷システムは、クライアント151、サーバ152、及び印刷センター153を、ネットワーク131及び132により接続することで構成される。
【0026】
クライアント151には、印刷処理を依頼するユーザが用いる業務用パーソナルコンピュータ(業務用PC)101及びノートパーソナルコンピュータ(ノートPC)102が含まれる。会社等で用いられる業務用PC101は、LAN121を介してネットワーク131に接続し、自宅等で用いられるノートPC102は、LAN122を介してネットワーク131に接続する。
【0027】
サーバ152には、ユーザが印刷依頼や原稿を入稿する際に参照する入稿コンテンツを提供するWEBサーバ103と、通常又は電子入稿された印刷依頼を注文書(オーダー票)として格納し、電子入稿された原稿を格納するDBサーバ104とが含まれる。WEBサーバ103及びDBサーバ104は、LAN123を介して相互に接続し、更にはネットワーク131及び132に接続する。なお、WEBサーバ103及びDBサーバ104は、1つの筐体に混在させることも可能であるが、本実施形態においては、説明の便宜のため2つの筐体に分けている。
【0028】
印刷センター153は、サーバ152に対して複数存在することができ、印刷センター153に設置されているプリンタの情報を基に、サーバ152において仕様に応じた振り分けがされる。印刷センター153には、サーバ152から原稿等を受信する印刷サーバ105と、印刷サーバ105が提供する各種のサービスをGUIで操作するための作業PC106と、実際の出力先となるモノクロプリンタ111及びカラープリンタ112とが含まれる。また、印刷センター153には、印刷後に使用される後工程デバイス141(くるみ製本機)と、後工程デバイス142(パンチャ機)とが含まれる。印刷センター153に含まれる各構成要素は、LAN124を介して相互に接続し、更にネットワーク132に接続する。このように構成された印刷センター153は、印刷サーバ105に蓄積するオーダー票及び原稿をDBサーバ104から定期的に収集し、印刷物を作成する。なお、印刷センター153の構成や環境は、以上で説明したもの限定されるものではない。
【0029】
ネットワーク131は、クライアント151とサーバ152とをインターネット又はイントラネットで接続し、ネットワーク132は、サーバ152と印刷センター153とをインターネット又はイントラネットで接続する。通常、クライアント151とサーバ152とを接続するネットワーク131は、インターネットで構成されることが多い。また、サーバ152と印刷センター153とを接続するネットワーク132は、専用回線を用いたイントラネットで構成されることが多い。しかし、本発明はこのような環境に限定されるものではなく、例えば印刷センター153内にサーバ152が存在するような環境であっても適用可能なものである。
【0030】
以下、クライアント151、サーバ152、及び印刷センター153に含まれる主な構成要素の詳細について説明する。
【0031】
業務用PC101及びノートPC102には、WEBサーバ103が提供する入稿コンテンツを閲覧するためのブラウザが搭載される。一般的には、MicroSoft(登録商標)社製のInternetExplorerであるが、NetScape社製のNetScape等でもよい。また、業務用PC101及びノートPC102は、当該入稿コンテンツを使って原稿データをアップロードすることが可能である。
【0032】
WEBサーバ103は、クライアント151に対して提供する入稿コンテンツを格納する。該入稿コンテンツには、製本等の印刷体裁、部数、用紙サイズ等の印刷設定、納品期日、依頼者情報、及び配送先等を入力するエディットコントロールや、原稿データをアップロードするファイル指定コントロールが装備されている。ここで、入力された依頼内容に応じた料金計算、及び入力事項の確定処理等は、WEBサーバ103上で動作するサービスモジュールで実現されるが、一般的なロジックであり本発明と直接関係しないため割愛する。更に、WEBサーバ103は、確定した印刷依頼として、注文書(ここには、印刷依頼内容と原稿データのファイル名等が記入されている)、及び原稿データをDBサーバ104に格納する。
【0033】
DBサーバ104には、Oracle社製のOracleDatabaseのような一般的なデータベースがインストールされており、後述する印刷サーバ105からのデータ取得要求に応じて、所望の注文書及び原稿データを送信することができる。DBサーバ104が内部に有する図示しないDBスキーマは、主として印刷センターマスタテーブル、デバイスマスタテーブル、及び後工程デバイスマスタテーブルで構成されている。印刷センターマスタテーブルは、場所、連絡先等の情報で構成されており、更に、デバイスマスタ、製本機マスタをメンバに持つ。デバイスマスタテーブルは、カラー/モノクロ、印刷枚数、オプション等のデバイス構成情報で構成されている。後工程デバイスマスタテーブルは、くるみ製本機、パンチャ機等の情報で構成されている。これらのテーブルに基き、印刷依頼に適した印刷センターに注文が割り当てられ、印刷センター153等にある印刷サーバ105が自センターに割り当てられた注文を受け取ることとなる。
【0034】
印刷サーバ105は、WEBサーバ103からの注文確定の通知を受け、DBサーバ104から注文書と原稿データを収集するとともに、収集した注文書に関する情報を作業PC106に通知する。
【0035】
作業PC106は、印刷サーバ105で提供される各種のサービスを使いやすい操作画面を使って制御するコンソールを持つ作業用のホストである。作業PC106はまた、印刷サーバ105に格納されている原稿データを取り出し、所定のアプリケーションを起動し、注文書に指定された印刷設定に基づいて、印刷体裁を整えるともに印刷指示する作業用のホストでもある。なお、本実施形態では、作業PC106に、本発明の情報処理装置を適用したものとするが、本発明はこの形態に限定されるものではない。
【0036】
モノクロプリンタ111及びカラープリンタ112は、印刷センターによって、設置構成が異なるが、一般的には高速なモノクロプリンタと、高品位なカラープリンタの組み合わせで構成されることが多い。これらは、すべて作業PC106で決定される印刷指示に基づき、スケジューリングされることになる。なお、カラープリンタ112は、本実施形態においてはスキャナ機能と折り機能を備える複合機として構成される。また、本実施形態に係る印刷システムでは、モノクロプリンタ111及びカラープリンタ112のみを記載したが、実際には複数のプリンタ装置が印刷センター153内に配置されていてもよい。
【0037】
後工程デバイス141及び後工程デバイス142は、モノクロプリンタ111又はカラープリンタ112より出力された用紙を後処理するための機械であり、くるみ製本機、パンチャ機、ステイプ機、リング製本機であったりする。本実施形態では後工程デバイス141はくるみ製本機であり、後工程デバイス142はパンチャ機であるものとする。また、後工程デバイス141及び後工程デバイス142は、LAN124を介してネットワークに接続することで、状況ステータスが収集可能である。また、後工程デバイス141及び後工程デバイス142は、モノクロプリンタ111及びカラープリンタ112と同様に、印刷センターによって設置構成が異なる。なお、後工程デバイス141及び後工程デバイス142がLAN124を介してネットワーク接続されていない環境であっても、本発明を適応することは可能であり、以上で述べた環境により、本発明が限定されるものではない。
【0038】
図2は、WEBサーバ103、DBサーバ104、印刷サーバ105、作業PC106として機能しうるコンピュータ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0039】
図2においてCPU200は、HD(ハードディスク)205に格納されているアプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OSやネットワークプリンタ制御プログラム等を実行する。そして、CPU200は、RAM202にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。
【0040】
ROM201は、基本I/Oプログラム等のプログラム、文書処理の際に使用するフォントデータ、テンプレート用データ等の各種データを記憶する。RAM202は、CPU200の主メモリ、ワークエリア等として機能する。外部記憶ドライブ203は、メディア204に記憶されたプログラム等を本装置にロードすることができる。メディア204は、本実施形態で説明する各種プログラム及び関連データを格納している。メディア204が記憶しているプログラム等の内容については図4を用いて後述する。HD205は、アプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OS、制御プログラム、及び関連プログラム等を格納している。なお、詳細は後述するが、HD205には、折り用紙データ情報テーブル1800、折り方情報テーブル1900、代替情報テーブル2000、印刷データ情報テーブル2100、及び印刷デバイス情報テーブル2200が保存されている。
【0041】
キーボード206は、ユーザが利用しているPCに対して、デバイスの制御コマンドの命令等を入力指示するものである。ディスプレイ207は、キーボード206から入力したコマンドや、プリンタの状態等を表示したりするものである。システムバス208は、ユーザが利用しているPC内のデータの流れを司るものである。ネットワークインタフェース209(以下、I/F)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、あるいはインターネットに接続するための通信インタフェースである。
【0042】
図3は、図2に示したRAM202に、本発明に係るプログラムを含むプログラムがロードされ実行可能となった状態のメモリマップを表す図である。本実施形態では、メディア204からプログラム及び関連データを直接RAM202にロードして実行させる例を示すが、この例の他に、メディア204からプログラムを動作させる度に、HD205からRAM202にロードするようにしてもよい。また、本発明のプログラムを記録する媒体としてのメディア204は、FD、CD−ROM、DVD、ICメモリーカード等で構成される。あるいは、プログラムをROM201に記録しておき、これをメモリマップの一部となすように構成し、直接CPU200で実行することも可能である。
【0043】
メモリマップ300において、基本I/Oプログラム領域301には、OSの動作を開始させるためのIPL(イニシャルプログラムローティング)機能等を有しているプログラム(基本I/Oプログラム)が展開される。基本I/Oプログラムは、PCの電源がONされ、HD205からOSがRAM202に読み込まれた際に展開される。OS領域302にはOS、制御プログラム領域303には制御プログラム(本プログラム)、関連データ領域304には関連データがそれぞれ展開される。また、ワークエリア305は、CPU200が本プログラムを実行する際に用いるワークエリアである。
【0044】
図4は、メディア204のデータ内容を示す図である。図4に示すように、メディア204は、データの情報を示すボリューム情報401、ディレクトリ情報402、本プログラム403、及び本プログラム403に関連する関連データ404等を記憶している。なお、本プログラム403は、図5〜7に示すフローチャートに基づく処理を実行するプログラムをプログラムコード化したものである。
【0045】
以下、本発明の実施形態に係る印刷システムにおける処理の流れを説明する。まず、印刷依頼(注文書の通知)を受けた印刷業者のオペレータが行う、スキャナによる折り情報の入力に関して、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態において、スキャナ(本発明でいうスキャナ手段)による折り情報の入力は、カラープリンタ112を用いて行われたものとするが、スキャン機能を有するデバイスであれば他の装置であってもよい。あるいは用紙のコンテンツ情報を記録、電子化できる他の手段であっても構わない。また、折り情報は、折り方、折り幅、折り方向等を特定するための情報であって、折り成果物をスキャンして得られる情報(画像)をいうものとする。
【0046】
まずステップS501において、オペレータは、折り情報(画像)を入力するために図8(a)〜(d)に示すような任意のコンテンツが印刷されている用紙を用意する。図8(a)〜(d)に示す用紙は、両面印刷、外三つ折りの折り成果物であり、折り情報としてスキャンすべき面は、折る前の用紙における表面801、裏面802、及び折った後の用紙における前面803、背面804の4つの面となる。
【0047】
続いてステップS502において、オペレータは、折る前の用紙及び折った後の用紙をスキャンし、コンテンツ情報を読み取り、作業PC106に転送する。この場合、4つの画像データを作業PC106に転送するようにする。なお、用紙は、依頼者が指定した形態にオペレータが手作業で折ってもよいし、オフライン専用折り機を用いて折ってもよい。
【0048】
次に、作業PC106における折り情報の受領、保存に関して、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0049】
まずステップS601において、作業PC106は、表示されるダイアログと図2に示したキーボード206等とを用いたオペレータによる指示に従って自動解析設定モードを設定する。
【0050】
続いてステップS602において、作業PC106におけるCPU200は、折り情報としてカラープリンタ112に入力された画像データが転送されてきたか否か判断する。画像データが転送されていないと判断した場合は、ステップS602の処理に戻る。画像データが転送されたと判断した場合は、ステップS603の処理に進む。
【0051】
続いてステップS603において、CPU200は、受信した画像データをHD205に一時保存する。本例では図8に示した用紙をスキャンしているため、4つの画像データを一時保存することになる。
【0052】
続いてステップS604において、CPU200は、画像データの転送が完了したか否か判断する。画像データの転送が完了していないと判断した場合は、ステップS602に処理に戻る。画像データの転送が完了したと判断した場合は、ステップS605の処理に進む。
【0053】
続いてステップS605において、CPU200は、受信して一時保存している画像データにおいてサイズ(面積)が大きいデータを、折る前の用紙情報としてHD205に保存する。図18には、HD205に保存されている折り用紙データ情報テーブル1800を示す。具体的には図18の折り用紙データ情報テーブル1800の形式で保存する(詳細には、図18に示す1800−1で示される項目を保存する)。
【0054】
続いてステップS606において、CPU200は、受信して一時保存している画像データにおいてサイズ(面積)が小さいデータを、折った後の用紙情報としてHD205に保存する。具体的には図18の折り用紙データ情報テーブル1800の形式で保存する(詳細には、図18に示す1800−1で示される項目を保存する)。
【0055】
図9は、図8に示すような用紙による折り情報の入力から、カラープリンタ112が送信した情報を作業PC106が受信する一連の処理の流れを示す概要図である。これにより、図18の左欄の「NO.1」に対応する1800−1に示される項目の情報が生成される。なお、図6を参照して説明した処理は、本発明でいう入力手段の処理に対応する。
【0056】
なお、図8(a)〜(d)に示す両面印刷、外三つ折り以外の例として、図12(a)〜(d)には、片面印刷、内三つ折りの例を示す。この場合も、折り情報としてスキャンすべき面が、折る前の用紙における表面1201、裏面1202、及び折った後の用紙における前面1203、背面1204の4つの面となる。また、図13は、図12に示すような用紙による折り情報の入力から、カラープリンタ112が送信した情報を作業PC106が受信する一連の処理の流れを示す概要図である。これにより、図18の左欄の「NO.2」に対応する1800−1に示される項目の情報が生成される。なお、詳細な処理の流れは、図5及び図6に示したフローチャートで説明したものと同様であるため、詳しい説明は省略する。
【0057】
次に、作業PC106における折り情報の解析、設定に関して、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0058】
まずステップS701において、作業PC106におけるCPU200は、HD205に保存している画像データ(図6で示した処理において保存したもの)を画像認識する。
【0059】
続いてステップS702において、CPU200は、ステップS701における画像認識の結果を基に、画像の重複位置、折る位置(折り幅、座標値、折り方向)、折り方を分析し、その分析結果を保存する。なお、画像の重複位置とは、折った後の用紙が折る前の用紙においてどの位置(Upper,Lower等)にあるかを示す情報である。画像の重複位置、折る位置、折り方の分析に際しては、HD205に保存された図19に示すような折り方情報テーブル1900を参照する。
【0060】
具体的に図8の例では、まず、折る前の表面801を3分割して区分した面を上から「A,B,C」とし、折る前の裏面802を3分割して区分した面を上から「1,2,3」とする。そして、前面803及び背面804を表面801及び裏面802に対比して判断するようにする。ここで、本例は、図11に示すように、折る前の表面801に対して、折った後の前面803(区分した「A」の面)が「Upper」の位置にある。また、折る前の裏面802に対して、折った後の背面804(区分した「3」の面)が「Lower」の位置にある。したがって、図19の折り方情報テーブル1900を参照すると、折り方が「外三つ折り」と判断されることとなる。CPU200は、このようにして判断した折り方等を、HD205の図18の折り用紙データ情報テーブル1800に保存する(詳細には、図18に示す1800−2で示される項目を保存する)。
【0061】
図10には、図8の例における折る前の画像(面)と折った後の画像(面)との組み合わせにより決定される折り方を詳細に説明するための図を示す。図10において、1011〜1015は両面印刷した場合における折り方を示しており、1001〜1005は折った後の画像(面)の表裏の組み合わせ(上記表面及び裏面を分割して区分した「A,B,C,1,2,3」の組み合わせ)を示している。本例では、折った後の前面803が本図に示す(A)の面であり、折った後の背面804が本図に示す(3)の面であるので、1011に示す折り方が決定されることとなる。なお、1012、1013及び1015に示す折り方においては、折り幅が同一の長さとなるように図示されていないが、実際は同じ長さであるものとする。
【0062】
また図12の例でも、図8の例と同様に表面1201及び裏面1202を区分する。そして、図12の例では、図15に示すように、折る前の表面1201に対して、折った後の前面1203(区分した「A」の面)が「Upper」の位置にある。また、折る前の裏面1202に対して、折った後の背面1204(区分した「B」の面)が「Middle」の位置にある。したがって、図19の折り方情報テーブル1900を参照すると、折り方が「内三つ折り」と判断されることとなる。CPU200は、このようにして判断した折り方等を、HD205の図18の折り用紙データ情報テーブル1800に保存する(詳細には、図18に示す1800−2で示される項目を保存する)。
【0063】
図14には、図12の例における折る前の画像(面)と折った後の画像(面)との組み合わせにより決定される折り方を詳細に説明するための図を示す。図14において、1411〜1415は片面印刷した場合における折り方を示しており、1401〜1405は画像(面)の表裏の組み合わせ(上記表面及び裏面を分割して区分した「A,B,C,1,2,3」の組み合わせ)を示している。本例では、折った後の前面1203が本図に示す(A)の面であり、折った後の背面1204が本図に示す(B)の面であるので、1412に示す折り方が決定されることとなる。なお、1412、1413及び1415に示す折り方においては、折り幅が同一の長さになるように図示されていないが、実際は同じ長さであるものとする。
【0064】
また、折り幅をずらしセールスポイントやアピールポイントだけを消費者の目に留まるようにし、用紙を開かせることを促す形態の折り成果物の例を図16に示す。この場合、CPU200は、画像認識により折り幅をずらしていることを分析し、更に折り幅を計算してHD205に保存する(図18の1800−1に示す項目参照)。なお、以上で説明した折り方情報テーブル1900は、作業PC106が利用可能なデバイスの情報として事前保存されているとものとする。あるいは、印刷サーバ105から適時取得するように構成してもよい。また、折り方情報テーブル1900は、オペレータにより必要に応じて追加、変更する形態も可能とする。なお、ここで説明したステップS701及びS702の処理は、本発明でいう解析手段の処理に対応する。
【0065】
図7に戻り、ステップS703において、CPU200は、オンライン折り機能の能力を取得する。オンライン折り機能の能力の取得に際して、HD205に保存された図22に示すような印刷デバイス情報テーブル2200を参照する。なお、印刷デバイス情報テーブル2200は、作業PC106が事前にデバイス(カラープリンタ112等)から情報を取得し保存されているものとする。また、オペレータが事前に入力し作成する形態も可能とする。なお、ステップS703の処理は、本発明でいう取得手段の処理に対応する。
【0066】
続いてステップS704において、CPU200は、出力対象のデータ属性(用紙サイズ、オリエンテーション、片面/両面等)を取得する。出力対象のデータ属性の取得に際して、HD205に保存された図21に示すような印刷データ情報テーブル2100を参照する。印刷データ情報テーブル2100は、作業PC106が印刷サーバ105から取得する情報である。
【0067】
続いてステップS705において、CPU200は、取得した全ての情報を分析する。詳しくは、折り用紙データ情報テーブル1800の情報(図18を参照:S702)、印刷デバイス情報テーブル2200の情報(図22を参照:S703)、及び印刷データ情報テーブル2100の情報(図21を参照:S704)を合わせて分析する。
【0068】
続いてステップS706において、CPU200は、ステップS705の分析結果から指定された折りを実現可能か判断する。なお、この判断に関しては、印刷デバイス情報テーブル2200に基き行われる。指定された折りを実現可能と判断した場合は、ステップS710の処理に進み、指定された折りを実現するための印刷属性、折り属性(解析結果)を設定する。具体的には、図23に示すダイアログの各項目に値を自動的に表示し設定する。そして、設定した項目がカラープリンタ112の折り機能に反映されるようにする。なお、ステップS706の処理は、本発明でいう判断手段の処理に対応する。また、ステップS710の処理は、本発明でいう第1の設定手段の処理に対応し、図23に示すようなダイアログを表示する処理は、本発明でいう第1の表示手段の処理に対応する。
【0069】
以上の処理をもって、オペレータは、印刷及び折りの一連処理において、所定の折り成果物を出力可能な状態となるようにすることができる。
【0070】
一方、ステップS706において指定された折りを実現可能でないと判断した場合には、ステップS707の処理に進み、代替設定の処理を行う。ステップS707において、CPU200は、代替設定を解析し表示する。具体的にはHD205に保存され図20に示すような代替情報テーブル2000を参照し、前記ステップS705と同等の分析を再度実行する。そして、結果を図17に示すようなダイアログによりディスプレイ207に表示する。
【0071】
続いてステップS708において、CPU200は、代替設定を採用するか否かのオペレータからの指示を判断する。オペレータが図2におけるキーボード206等を用いて「キャンセル」を選択したと判断した場合には、代替設定を採用しないと判断し処理を中止する。オペレータが図2におけるキーボード206等を用いて「OK」を選択したと判断した場合には、代替設定を採用したと判断し、ステップS709に進み、代替の印刷属性、折り属性を設定する。具体的には図23に示すダイアログの各項目に代替の値を自動的に表示し設定する。そして、設定した項目がカラープリンタ112の折り機能に反映されるようにする。
【0072】
以上の処理をもって、オペレータは、印刷及び折りの一連処理において、代替の値により折り成果物を出力可能な状態となるようにすることができる。なお、ステップS707及びS708の処理は、本発明でいう第2の表示手段の処理、及び代替方法解析手段の処理に対応する。また、図17に示すダイアログは、本発明でいう選択手段に対応し、ステップS709の処理は、本発明でいう第2の設定手段の処理に対応する。
【0073】
以上のように本実施形態では、折りを伴う印刷物(折り成果物)の折る前の画像及び折った後の画像をスキャンして得た画像情報を基に、折りを踏まえた印刷設定及び詳細な折り設定が自動的に求められ、設定される。これにより、用紙の折り幅の測定、キーボード、マウス等により定量的な数値入力が不要になり、また項目の有効性の判断、無効な項目が存在する場合の代替設定を考慮することが不要となる。よって、作業の手間を軽減することができる。
【0074】
また、本発明による装置(作業PC106)により自動的に求めた設定を参照して、オフライン専用折り機に反映させることもできる。この場合、オフライン専用折り機の環境とオンライン折り機能の環境が容易に連携、併用が可能になる。これにより、異なる作成環境で同一の成果物を生産することが可能になる。
【0075】
さらに、従来、オフライン専用折り機で蓄積した折りのデータ(工夫、ノウハウ)を容易にオンライン折り機能の環境へ活用可能になる。これにより、定量的な数値のデータでなく、折り成果物のサンプルで対応可能になるため、実際に用紙を折った際の折位置を示す数値を保持する必要がなくなる。すなわち、過去の数値データの蓄積が無くとも所望の折を実現することができる。以上のように本実施形態に係る印刷システムでは、オペレータの作業が確実且つ容易になり作業を効率的に行える効果がある。
【0076】
また、本実施形態では、折りを実行するデバイスとして、複合機であるカラープリンタ112を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、オンライン折り機能を有する専用折り機を用いてもよい。この場合、作業PC106で求めた折りの設定を、ネットワークを介して該専用折り機に反映させるようにすればよい。
【0077】
なお、本発明は、上記形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のホスト(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは云うまでもない。
【0078】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、ホストが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、ホスト上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上記実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは云うまでもない。
【0079】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、ホストに挿入された機能拡張カードやホストに接続された機能拡張ユニットに備わる記憶媒体に書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは云うまでもない。
【0080】
また、本発明は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードがネットワークを介して配信されることにより、システム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納される。そのシステム又は装置のホスト(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成されることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる、WEBサーバ、DBサーバ、印刷サーバ、及び作業PCとして機能しうるコンピュータ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷システムを動作させるためのプログラム等がRAMにロードされ、該プログラム等が実行可能となった状態のメモリマップを表す図である
【図4】図2に示すメディアのデータ内容を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて、スキャナによる折り情報の入力を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCにおいて行われる折り情報の受領、保存に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCにおいて行われる折り情報の解析、設定に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて生成する折り成果物の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて、折り情報の入力から、カラープリンタが送信した情報を作業PCが受信する一連の処理の流れを示す概要図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCが折り情報(折る前の画像と折った後の画像との組み合わせ)により決定する折り方を詳細に説明するための図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCが折り情報(折る前の画像と折った後の画像との組み合わせ)により画像の重複位置を特定する処理を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて生成する折り成果物の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて、折り情報の入力から、カラープリンタが送信した情報を作業PCが受信する一連の処理の流れを示す概要図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCが折り情報(折る前の画像と折った後の画像との組み合わせ)により決定する折り方を詳細に説明するための図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCが折り情報(折る前の画像と折った後の画像との組み合わせ)により画像の重複位置を特定する処理を説明するための図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCが折り情報(折る前の画像と折った後の画像との組み合わせ)により決定する折り方を詳細に説明するための図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る印刷システムに含まれる作業PCが指定された折りを実現可能でないと判断した場合に行う、代替設定の処理において表示される画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける折り用紙データ情報テーブルを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける折り方情報テーブルを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける代替情報テーブルを示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける印刷データ情報テーブルを示す図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける印刷デバイス情報テーブルを示す図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて用いる、設定を入力するためのダイアログを示す図である。
【図24】折り成果物の例を説明するための図である。
【図25】折り成果物の例を説明するための図である。
【図26】折り成果物の例を説明するための図である。
【図27】折りに関する例を説明するための図である。
【図28】折りに関する例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0082】
101 業務用パーソナルコンピュータ(業務用PC)
102 ノートパーソナルコンピュータ(ノートPC)
103 WEBサーバ
104 DBサーバ
105 印刷サーバ
106 作業PC
111 モノクロプリンタ
112 カラープリンタ
122、123、124 LAN
131、132 ネットワーク
151 クライアント
152 サーバ
153 印刷センター
200 CPU
201 ROM
202 RAM
203 外部記憶ドライブ
204 メディア
205 HD
206 キーボード
207 ディスプレイ
208 システムバス
209 ネットワークインタフェース(I/F)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記解析手段は、前記折り方に加え、前記用紙の折り幅及び折り方向を解析することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記解析手段は、前記入力手段が入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像のうち、サイズが大きい方を折る前の用紙の画像と認識し、サイズが小さい方を折った後の用紙の画像と認識することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記解析手段の解析結果を表示装置に表示する第1の表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
折り機能を有するデバイスの情報を取得する取得手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得手段が取得した折り機能を有するデバイスの情報を基に、該デバイスが前記解析手段の解析結果に示される折り方を実現できるか否かを判断する判断手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判断手段が実現できないと判断した場合に、前記解析手段の解析結果に示される折り方の代替方法を解析する代替方法解析手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記代替方法解析手段の解析結果を表示装置に表示する第2の表示手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記代替方法解析手段の解析結果を採用するか否かを選択させる選択手段と、
前記選択手段で採用すると選択された場合に、前記代替方法解析手段の解析結果を折り機能を有するデバイスに設定する第2の設定手段とを備えたことを特徴とする請求項7又は8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
画像を読み取るスキャナ手段と、
前記スキャナ手段が読み取った折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定手段とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析ステップと、
前記解析ステップの解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
折る前の用紙及び折った後の用紙の画像を入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力した折る前の用紙及び折った後の用紙の画像から、該用紙の折り方を解析する解析ステップと、
前記解析ステップの解析結果を用いて、折り処理を実現するための折り属性を折り機能を有するデバイスに対して設定する第1の設定ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−37422(P2009−37422A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−201207(P2007−201207)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】